专利摘要:
本発明の実施形態は、データ記憶装置内のバッテリ・バックアップ・ユニット用の改良型バッテリ学習サイクル装置および方法を含む。バックアップ・ユニットは、第1のバッテリパックと、対応する充電容量ゲージと、1つまたは複数の第2のバッテリパックと、対応する充電容量ゲージと、任意の所与時間において、学習サイクルにただ1つのバッテリパックだけを選択するように構成された制御器スイッチとを含む。充電容量ゲージは、学習サイクルの放電段階終了時に、学習サイクル・バッテリパックの放電深度が、学習サイクル・バッテリパックの充電容量と、残りのバッテリパックの満充電容量とを組み合わせると、装置のキャッシュ格納データが物理的データ記憶装置にオフロードされるのに十分となり、データ記憶装置がライトバック・キャッシュ・モードからライトスルー・キャッシュ・モードに切り換わる必要がなくなる放電深度となるものである。
公开号:JP2011509061A
申请号:JP2010537998
申请日:2008-03-27
公开日:2011-03-17
发明作者:アヌピンディ,ラクシュマナ,エム.;スキナー,ブリアン
申请人:エルエスアイ コーポレーション;
IPC主号:H01M10-00
专利说明:

[0001] 本発明は、データ記憶システムまたは装置用のバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)内で使用されるバッテリなどのバッテリの学習サイクルに関する。より詳細には、本発明は、システム性能の劣化を回避するようにデータ・キャッシュ方式を管理しながら、バッテリ容量読取りの正確さを改善する形でバッテリ学習サイクルを改良する方法および装置に関する。]
背景技術

[0002] データ記憶システムおよび装置の多くは、記憶装置の主電源が電力損失した場合に、予備電力を供給し、データ保全を行うバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)を含む。典型的には、バッテリ・バックアップ・ユニットは、対応する電源によって充電される1つまたは複数の充電式バッテリを含む。かかるバッテリ・バックアップ・ユニットに使用されるバッテリは、典型的には、ニッケル・カドミウム、ニッケル水素、またはリチウム・イオンなど、様々なタイプの充電式バッテリの1つである。]
[0003] バッテリ学習サイクルは、例えば、データ記憶システムまたは装置用のバッテリ・バックアップ・ユニットの一部として含まれる充電式リチウム・イオン・バッテリなどのバッテリの状態を判定するために、周期的、例えば約3カ月ごとに実施されるバッテリ較正動作である。バッテリ学習サイクルは、典型的には、バッテリがその中に備えられた装置内の制御器によって実施される。バッテリ学習サイクルは、数時間から10時間までかかることがあり、バッテリを放電させ、次いで完全に充電する工程を含む。バッテリ学習サイクルはまた、キャッシュ制御器によって、電力損失の場合に設定された期間の間、バッテリが制御器キャッシュ(すなわち、キャッシュ制御器によって装置のキャッシュ・メモリに書き込まれたデータ)を維持できるか判定することができるように、集積回路内部の追跡バッテリ・パラメータ(例えば、容量、電圧、電流、温度、およびインピーダンス)を更新する。例えば、あるバッテリでは、AC電力損失の場合に、制御器キャッシュを72時間維持することが求められる。]
[0004] 多くの電子データ記憶装置内では、データ読出しおよび書込み動作の間、キャッシュ制御器は、データ・ブロックをキャッシュ・メモリに書き込み、この書込みは、物理的ディスクへ書き込むよりも遙かに高速である。キャッシュ制御器は、データ転送完了の通知をホスト・システムに送信する。制御器がライトバック・キャッシュ方式を使用している場合、制御器は、制御器キャッシュがトランザクション内のすべてのデータを受信したときに、データ転送完了信号をホストに送信する。キャッシュに格納されたデータは、記憶装置には書き込まれない。次いで、制御器は、システム活動が低いとき、または書込みバッファが容量に近付いているときに、キャッシュ格納データを記憶装置に書き込む。ライトバック・キャッシュを使用するリスクは、キャッシュ・データが記憶装置に書き込まれる前に電源異常あった場合に、キャッシュ格納データが失われる可能性がある点である。バッテリ学習サイクルの実行中、バッテリは、電力損失の間、制御器キャッシュを維持することができないことがある。]
[0005] バッテリ・バックアップ・ユニットのバッテリ学習サイクルの間、制御器がライトバック・キャッシュ方式を使用している場合、制御器は、典型的には、学習サイクルが完了するまでライトスルー・キャッシュ方式に変わる。ライトスルー・キャッシングでは、制御器は、ディスク・サブシステムがトランザクション内のすべてのデータを受信したときに、データ転送完了信号をホスト・システムに送信する。ライトスルー・キャッシュ方式では、データはディスクに直接書き込まれ、装置に電力損失があった場合にデータがキャッシュ内で失われるリスクが低減される。しかし、ライトバック・キャッシングに比べ−て、ライトスルー・キャッシングでは、全体のシステム性能が劣る。]
[0006] バッテリ・バックアップ・ユニットのバッテリ学習サイクルの間、ライトバック・キャッシングからライトスルー・キャッシングに切り換わる欠点を改善する従来の試みは、負荷を支持するが、なおもバッテリ充電容量をクーロン・カウントするために、BBUバッテリを完全に、例えば、80%の放電深度(DOD)まで放電させることが可能となるように、BBUバッテリパックのサイズおよび容量を増大させることを含む。しかし、こうした過剰な大型化手法(oversizing approach)では、バッテリ・バックアップ・ユニットの体積およびコスト、ならびに80%DODバッテリ放電を実施するのにかかる時間が不必要に増大する。したがって、BBUバッテリのバッテリ学習サイクルの間、キャッシュ方式がライトバック・キャッシュ方式からライトスルー・キャッシュ方式に切り換わるのを回避または防止し、一方でシステム全体の性能を劣化させずにキャッシュ・データを保存するように充分なバッテリ・バックアップ保護を維持することが依然として求められている。]
課題を解決するための手段

[0007] 本発明は、例えば、電子データ記憶システムまたは装置内のバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)の一部であるバッテリの、バッテリ学習サイクルを改良する装置および方法で実施される。バッテリ・バックアップ・ユニットは、第1のバッテリパックと、第1のバッテリパックに結合された第1のバッテリ充電容量ゲージと、1つまたは複数の第2のバッテリパックと、第2のバッテリパックに結合された第2のバッテリ充電容量ゲージと、第1のバッテリパックと少なくとも1つの第2のバッテリパックとの間に結合された制御器スイッチとを含む。制御器スイッチは、任意の所与時間において、バッテリ状態学習サイクルにただ1つのバッテリパックだけを選択するように構成される。バッテリ充電容量ゲージは、学習サイクルに選択されたバッテリパックで実施されるバッテリ状態学習サイクルの放電段階の間、その選択されたバッテリパックの放電深度が、放電されているバッテリパックの学習サイクルの放電段階終了時の容量と、学習サイクルに選択されなかった1つのバッテリパックまたは複数のバッテリパックの満充電容量とを組み合わせると、データ記憶装置のキャッシュ・メモリ内に記憶されたデータが、データ記憶装置に結合された物理的データ記憶装置にオフロードされることが可能となるのに十分な放電深度となるように構成される。学習サイクル・バッテリパックと、学習サイクルに選択されなかった1つのバッテリパックまたは複数のバッテリパックとの充電容量を組み合わせることによって、データ記憶装置のキャッシュ方式がライトバック・キャッシュ・モードからライトスルー・キャッシュ・モードに切り換わる必要がなくなり、したがって、ライトスルー・キャッシュ・モードを使用することによって生じるどのようなシステム性能の劣化も低減されることになる。]
図面の簡単な説明

[0008] 本発明の実施形態による、電子データ記憶システムまたは装置と共に使用するバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)の概略図である。
本発明の実施形態による、電子データ記憶システムまたは装置と共に使用するバッテリ・バックアップ・ユニットの一部として含まれるバッテリの改良型バッテリ状態学習サイクルの方法のブロック図である。
図1のバッテリ・バックアップ・ユニットを含む電子データ記憶装置の概略図である。] 図1
実施例

[0009] 以下の説明では、図面の説明を通して本発明の理解を高めるため、同じ参照番号は同じ構成要素を示す。また、特定の特徴、構成、および配置について以下で論じるが、これは、単なる例示の目的で行われることを理解されたい。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、他のステップ、構成、および配置も有効であることが当業者には理解されよう。]
[0010] 電子データ記憶装置内で、データ・ブロックをキャッシュ・メモリに書き込むことは、データをディスクまたは他の物理的記憶装置などの記憶装置に書き込むことよりも遙かに高速である。次いで、電子データ記憶装置は、装置のシステム活動が低いとき、または、キャッシュが一杯になりつつあるときに、キャッシュに格納されたデータを記憶装置に書き込む。ライトバック・キャッシュ方式を使用するリスクは、キャッシュ格納データが記憶装置に書き込まれる前に装置の電源異常があった場合に、キャッシュ格納データが失われる可能性がある点である。このリスク要因は、データ記憶装置にバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)を含めると排除され、これは、一般に、無停電電源装置(UPS)を使用するよりも比較的安価な代替策となる。]
[0011] バッテリ・バックアップ・ユニットは、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)モジュールなどのデータ記憶装置の1つまたは複数部分の電圧レベルを監視する。電圧レベルが閾値レベルを下回るまで下がると、システム電源は、バッテリ・バックアップ・ユニット内のバッテリパックに切り換えられる。電圧レベルが閾値を下回ったままである限り、バッテリ・バックアップ・ユニットは、システムに電力を供給する。電圧レベルが許容レベルまで回復すると、電源は、バッテリ・バックアップ・ユニットから装置の通常電源に切り換わる。]
[0012] 上記で論じたように、バッテリ学習サイクルがBBUバッテリで実施されているとき、バッテリは、電力損失の間、キャッシュに格納されたデータを維持することができないことがある。したがって、キャッシュ格納データが失われ得るリスクを低減させるために、装置のシステム制御器がライトバック・キャッシュ方式を使用している場合、制御器は、典型的には、バッテリ学習サイクルが完了するまで、ライトスルー・キャッシュ方式に変わる。システム制御器は、典型的には、BBUバッテリの容量を監視し、例えば、バッテリ学習サイクルの放電段階の間、バッテリ容量が閾値レベルを下回るまで下がると、制御器は、ライトバック・キャッシュ方式からライトスルー・キャッシュ方式に変わる。しかし、上記で論じたように、ライトバック・キャッシングに比べて、ライトスルー・キャッシングでは、データ記憶装置の全体性能が低下する。]
[0013] 本発明の実施形態によれば、バッテリ・バックアップ・ユニットは、2つ以上の別個のバッテリパック、または2組以上のバッテリパックとして配置または構成された複数のバッテリ電池を含み、どのようなバッテリ学習サイクルも、任意の所与時間においてただ1つのバッテリパックだけで実施され、他方のバッテリパックまたは他の複数のバッテリパックは、満充電容量のまま維持される。このように、バッテリ学習サイクルの一部として放電されているバッテリパックと、満充電容量のまま維持されている1つのバッテリパックまたは複数のバッテリパックとの集合的または組合せ容量は、装置のシステム制御器のキャッシュ方式がライトバック・キャッシングからライトスルー・キャッシングに切り換わるのを防止するのに十分となる。さらに、本発明の実施形態はまた、インピーダンス追跡ガス・ゲージなどの様々なバッテリ充電容量ゲージを利用し、このインピーダンス追跡ガス・ゲージでは、バッテリパックがバッテリパック学習サイクルおよび後続のバッテリパックの利用可能な充電容量の決定において完全に放電されたと考えられるのに従来の放電深度(DOD)レベルを必要としない。学習サイクル・バッテリパックの放電段階中のDODレベルのこうした低減によって、学習サイクル・バッテリパックと、満充電容量のまま維持されているバッテリパックとの集合的容量が、システム制御器のライトバック・キャッシングからライトスルー・キャッシングに切り換わる閾値レベルを下回らないレベルで維持されることが可能となる。]
[0014] 次に、図1を参照すると、本発明の実施形態による、電子データ記憶システムまたは装置と共に使用されるバッテリ・バックアップ・ユニット(BBU)10の概略図が示されている。バッテリ・バックアップ・ユニット10は、完全な電源異常または短い停電があった場合に、バックアップ電力を供給することによって、電子データ記憶装置のキャッシュ・メモリ部分に記憶されたキャッシュ格納データの保全性を保護する。バッテリ・バックアップ・ユニット10は、第1のバッテリまたはバッテリパック12および第2のバッテリまたはバッテリパック14として構成される複数のバッテリ電池を含む。2つのバッテリパックしか示されていないが、バッテリ・バックアップ・ユニット10は、2つ以上のバッテリパックを含むことができることを理解されたい。バッテリ・バックアップ・ユニット10はまた、第1のバッテリパック12に結合された第1のバッテリ充電容量ゲージ16と、第2のバッテリパック14に結合された第2のバッテリ充電容量ゲージ18と、例えば、第1および第2のバッテリ充電容量ゲージ16、18を介して第1のバッテリパック12と第2のバッテリパック14との間に結合された、(制御器スイッチ22を含む)充電回路またはスマート充電器20とを含む。] 図1
[0015] 充電回路20内の、制御器スイッチ22を含み得る集積ファームウェアが、データ記憶装置制御器24として全体を示す電子データ記憶システム用のシステムまたは装置制御器と通信するように構成されている。また、データ記憶装置への電力損失の間、充電回路20は、第1のバッテリパック12と第2のバッテリパック14との間で、データ記憶装置のバックアップ電力の負荷シェアリングを実施するように構成される。充電回路20およびその中に含まれる制御器スイッチはまた、第1のバッテリパック12および第2のバッテリパック14をDC電圧源26に結合させるように構成され、このDC電圧源26は、低ドロップアウト(LDO)調整器などの電圧調整器28によって調整することができる。また、充電回路20およびその中に含まれる制御器スイッチ22は、第1のバッテリパック12および第2のバッテリパック14を、学習サイクル放電負荷または学習負荷32に結合させて、例えば、バッテリ状態学習サイクルのバッテリ放電部分を実施するように構成される。]
[0016] 第1のバッテリパック12は、典型的には複数のバッテリ電池、例えば9個のバッテリ電池を含み、これらの電池は、互いに並列に接続された3つのブランチのパックとして構成され、各ブランチは直列に接続された3個のバッテリを含む。第2のバッテリパック14も同様の構成、または他の適当な構成を含む。すなわち、第2のバッテリパック14は、典型的には複数のバッテリ電池、例えば9個のバッテリ電池を含み、これらの電池は、互いに並列に接続された3つのブランチのパックとして構成され、各ブランチは直列に接続された3個のバッテリを含む(すなわち、3s3p)。各バッテリパック内の各バッテリ電池のサイズおよびバッテリ電池の数は、データ記憶装置またはシステムの特定のサイズ、および装置のバッテリ・バックアップ要件に依存する。]
[0017] 第1のバッテリ充電容量ゲージ16および第2のバッテリ充電容量ゲージ18はそれぞれ、適当などのようなゲージでも、または、そこに結合された対応するバッテリパックの利用可能な電荷を報告する他の構成要素でもよい。例えば、第1および第2のバッテリ充電容量ゲージ16、18の一方または両方とも、インピーダンス追跡ガス・ゲージでよい。インピーダンス追跡ガス・ゲージでは、典型的には、バッテリ容量の変化、バッテリ・インピーダンス、電圧、電流、温度、およびバッテリパック内のバッテリ電池の他の重要な情報のリアルタイム追跡が可能となる。インピーダンス追跡ガス・ゲージはまた、バッテリの経年変化によるバッテリ・インピーダンスの変化および無負荷化学満容量(no−load chemical full capacity)(Qmax)を求める自己学習機構をしばしば含む。]
[0018] 例えば、典型的なリチウム・イオン(Liイオン)バッテリでは、約100サイクルの放電後、そのインピーダンスは2倍となる。また、バッテリ・インピーダンスは、電池間で、また、温度や充電状態など、異なる使用状態で大幅に変動する。したがって、十分な精度を得るには、比較的大きな多次元インピーダンス・マトリクスが、ゲージのフラッシュ・メモリ内で維持されることがしばしば必要となる。かかるマトリクスを獲得し、実施することは比較的困難で、時間がかかるが、インピーダンス追跡ガス・ゲージの多くは、バッテリ使用寿命の間、バッテリ・インピーダンスを更新し続けることによってその実施を大幅に簡素化する適当な技術を含み、したがって、簡単な初期インピーダンス・データベースしか必要でない。温度および負荷効果は、バッテリの満充電容量(FCC)および残存容量(RM)を計算すると、自動的に求められる。Qmaxもまた、バッテリを使用する間に計算され、更新される。]
[0019] インピーダンス追跡ガス・ゲージは、その比較的簡単であるが正確な動作のため、典型的には、インピーダンス・テーブルを更新するのに40%の放電深度(DOD)しか必要でない。したがって、以下でより詳細に論じるように、インピーダンス追跡ガス・ゲージは、典型的には、バッテリパック学習サイクルおよび後続のバッテリパック利用可能充電容量の決定において、バッテリが完全に放電されたと考えられるまで放電されるのに、従来の80%のDODレベルを必要としない。すなわち、従来の充電容量技術では、典型的には80%の放電深度が必要であるが、インピーダンス追跡ガス・ゲージでは、典型的には40%の放電深度しか必要でない。DODレベルの低減によって、放電時間の短縮、およびバッテリ寿命の延長を含め、いくつかの利点が得られる。また、以下でより詳細に論じるように、バッテリ・バックアップ・ユニット10内では、データ記憶装置が電力損失に陥った場合にも、DODレベルの低減によって、学習サイクル・バッテリパックと、満充電容量のまま維持されている1つのバッテリパックまたは複数のバッテリパックとの集合的容量で、キャッシュ格納データがデータ記憶装置に結合された物理的記憶装置にオフロードされることが可能となるのに十分となり得る。かかる集合的容量はまた、システム制御器がライトバック・キャッシングからライトスルー・キャッシングに切り換わる閾値レベルを下回らないレベルで維持される。]
[0020] 第1のバッテリ充電容量ゲージ16、制御器スイッチ22、および第2のバッテリ充電容量ゲージ18の1つまたは複数は、部分的に、または完全に適当な任意の構造または構成、例えば1つまたは複数の集積回路からなることができる。また、バッテリ・バックアップ・ユニット10は、バッテリ・バックアップ・ユニット10の、本明細書では特に記載していない他の特徴および機能の動作に使用される他の構成要素、ハードウェア、およびソフトウェア(図示せず)を含むことを理解されたい。]
[0021] バッテリ・バックアップ・ユニット10の関連部分はすべて、部分的に、または完全にハードウェア回路および/または、より大型の装置内の他のハードウェア構成要素もしくは構成要素群の形で構成することができる。あるいは、バッテリ・バックアップ・ユニット10の関連部分はすべて、部分的に、または完全にソフトウェアの形で、例えば、処理命令および/または1つもしくは複数組のロジックまたはコンピュータ・コードとして構成することができる。かかる構成では、ロジックまたは処理命令は、典型的には記憶素子またはデータ記憶装置内に記憶される。データ記憶装置は、典型的には処理装置または制御器、例えば制御器スイッチ22に結合される。制御器は、データ記憶素子からの必要な命令にアクセスし、その命令を実行するか、または、その命令をバッテリ・バックアップ・ユニット10内の適切な位置に転送する。]
[0022] 従来のバッテリ・バックアップ・ユニット構成は、典型的には、複数のバッテリ電池を含む単一のバッテリパックを含み、これらのバッテリ電池は、バッテリパックを中に含む装置の所与のアプリケーションに適した電圧を供給する形で積み重ねられるか、または接続される。従来のバッテリ容量ゲージの多くは、電流の流れを測定してバッテリの残存容量を決定するクーロン・カウント技術を使用している。しかし、バッテリ学習サイクルを実施する際にバッテリを放電させるとき、クーロン・カウント技術では、適正なクーロン・カウントを可能とするには、典型的には約80%のバッテリ放電深度が必要となる。]
[0023] 上記で論じたように、バックアップ・バッテリパックを80%の放電深度レベルまで放電させると、典型的には、装置のシステム制御器が、ライトバック・キャッシュ方式からライトスルー・キャッシュ方式に切り換わることになり、これは、放電されたバッテリパックが、電源異常の場合に、装置がキャッシュ・メモリ素子内のキャッシュ格納データを物理的記憶装置に完全に書き込む(オフロードする)のを可能とするのに十分な容量をもはや有さなくなるからである。しかし、ライトスルー・キャッシュ方式に伴うシステム性能劣化のため、従来のバッテリパックは、クーロン・カウントを実施するための80%放電深度によってもなお、電源異常の場合に、装置がキャッシュのオフロードを実施することを可能とし、それと同時に、システムがライトバック・キャッシュ方式からライトスルー・キャッシュ方式に切り換わらないように適当な量の充電容量が残るように、過剰に大型化されている。こうした従来のバッテリ大型化による解決策は、大型化バッテリパックのサイズおよび体積(およびコスト)、ならびに大型化バッテリパックで80%DODを実施するのにかかる時間を含めて、多くの欠点を有する。]
[0024] 本発明の実施形態によれば、バッテリ・バックアップ・ユニット10は、2つ(またはそれ以上)の別個のバッテリパック、例えば、第1のバッテリパック12および第2のバッテリパック14を含むように構成され、充電回路20が、(例えば、制御器スイッチ22を介して)任意の所与時間において学習サイクルにただ1つのバッテリパックだけを選択(select)または選定(choose)する。他方の(選択されなかった)バッテリパック(または複数のバッテリパック)は、満充電容量のまま維持される。このように、バッテリ学習サイクルを含めて、任意の所与時間におけるバッテリ・バックアップ・ユニットの利用可能な全充電容量は、学習サイクルを行っているバッテリパックの容量(学習サイクル放電のため満充電容量よりも少なくなり得る)と、(選択されなかった)1つのバッテリパックまたは複数のバッテリパックの満充電容量とが組み合わさった容量となる。バッテリ・バックアップ・ユニット10は2つ以上のバッテリパックを含むが、総充電容量は、データ記憶装置に必要な量に適正にサイズ設定され、すなわち、バッテリ・バックアップ・ユニット10は、従来の構成のように過剰に大型化されることはない点に留意されたい。さらに、本発明の実施形態によれば、バッテリ充電容量は、インピーダンス追跡バッテリ充電容量ゲージ、または従来のクーロン・カウント法ほど大きな放電深度を必要としない他のバッテリ充電容量ゲージを用いて測定することができる。かかるバッテリ充電容量ゲージを使用することによって、2つのバッテリパックの1つが学習サイクル・バッテリ放電中であっても、利用可能なバッテリ全体充電容量がさらに改善される。]
[0025] 次に、引き続き図1を参照しながら図2を参照すると、例えば、電子データ記憶システムまたは装置と共に使用され、バッテリ・バックアップ・ユニットの一部として含まれるバッテリパックの、改良型バッテリ状態学習サイクル方法のブロック図50が示されている。バッテリ・バックアップ・ユニット10の動作について、改良型学習サイクル方法50に沿って論じる。上記で論じたように、本発明の実施形態によれば、バッテリ・バックアップ・ユニットは、2つ以上の別個のバッテリパックとして構成される。各バッテリパックは、典型的には1つまたは複数の個々のバッテリ電池を含む。例えば、本発明の一実施形態によれば、バッテリ・バックアップ・ユニットは、電池9個のバッテリパックが2つとして構成された18個のバッテリ電池を含み、各バッテリパックは、直列3個×並列3個に構成される。すなわち、電池9個のバッテリパックはそれぞれ、並列に接続された3つのブランチを含み、各ブランチは、直列に接続された3個のバッテリ電池を有する。] 図1 図2
[0026] 方法50は、学習サイクルを実施するために、2つ(またはそれ以上)のバッテリパックの1つを選択するステップ52を含む。充電回路20は、例えば、制御器スイッチ22を介して、任意の所与時間において、バッテリ状態学習サイクルを実施するのに、ただ1つのバッテリパックだけを選択または識別するように構成される。通常、バッテリ状態学習サイクルは、バッテリ・バックアップ・ユニットで周期的に実施される。本発明の実施形態によれば、制御器スイッチ22は、学習サイクルに第1のバッテリパック12を周期的に選択する。第1のバッテリパックの学習サイクルが完了すると、次いで、制御器スイッチ22は、学習サイクルに第2のバッテリパック14(または別のバッテリパック)を選択することができる。この場合も、任意の所与時間において、ただ1つのバッテリパックだけが学習サイクルを実施する。また、制御器スイッチ22が学習サイクル用のバッテリパックを選択する方式は、データ記憶装置制御器24から制御器スイッチ22に送信される命令に基づくことができる。]
[0027] 方法50はまた、学習サイクルに選択されたバッテリパックから調整電圧源を切断するステップ54を含む。通常動作の間、バッテリ・バックアップ・ユニット10は、(充電回路20を介して)直流(DC)電圧源26に結合され、この電圧源26は、低ドロップアウト(LDO)調整器、またはバッテリ・バックアップ・ユニット10に印加されるDC電圧を調整する他の適当な構成要素などの調整器28によって調整されている。例えば、20ボルトDC電圧源は、バッテリ・バックアップ・ユニット10と共に使用するために約8.4ボルトに調整することができる。しかし、バッテリパックの学習サイクルの放電段階の間にそのバッテリパックから排流される充電容量を正確に測定するには、調整DC入力電圧を切断しなければならない。したがって、選択されたバッテリパックでどのような学習サイクルを実施する前にも、充電回路20は、例えば、制御器スイッチ22を介して、学習サイクルに選択されたバッテリパックから調整DC入力電圧源を切断する。学習サイクルが完了すると、調整DC電圧源は、バッテリ・バックアップ・ユニット10に再度接続される。]
[0028] 方法50はまた、学習サイクルに選択されたバッテリパックに学習サイクル負荷を結合させるステップ56を含む。充電回路20が、例えば、制御器スイッチ22を介して、バッテリパックのどの1つでバッテリ状態学習サイクルを実施するかを選択し、その選択されたバッテリパックから調整DC入力電圧を切断した後、制御器スイッチ22は、選択されたバッテリパックに学習サイクル放電負荷(学習負荷)32を結合させることによって学習サイクルを開始する。この特定の時点において、学習負荷32は、他のどのバッテリパックにも結合されない。学習負荷32は、選択されたバッテリパックを放電させることができる適当などのような負荷でもよい。典型的には、学習負荷32のインピーダンス値は、データ記憶装置全体のシステム負荷の実際のインピーダンスのほんの数分の一である。学習負荷32は、典型的にはバッテリ・バックアップ・ユニットの外部にあり、データ記憶装置内に含まれるか、またはデータ記憶装置の外部にあり、そこに結合される。]
[0029] 例えば、図3を参照すると、図1に示すバッテリ・バックアップ・ユニット10を含む電子データ記憶装置40が示されている。図示のように、学習サイクル放電負荷32は、バッテリ・バックアップ・ユニット10の外部にある。また、学習サイクル放電負荷32は、電子データ記憶装置40内に含まれている。あるいは、学習サイクル放電負荷32は、電子データ記憶装置40の外部とし、そこに結合させてもよい。] 図1 図3
[0030] 再び図2に戻ると、方法50はまた、選択されたバッテリパックを学習サイクル放電深度まで放電させるステップ58を含む。学習サイクル放電負荷32が選択されたバッテリパックに結合された後は、制御器スイッチ22が(システム・ファームウェアを介して)、選択されたバッテリパックの放電深度が学習サイクル放電深度レベルまで下がるように監視する。典型的には、学習負荷放電深度レベルは、選択されたバッテリパックが、バッテリ学習サイクルの放電段階において完全に放電されたと考えられる放電深度レベルである。例えば、通常は、クーロン・カウント法を用いてバッテリ充電容量を決定するには、学習負荷の放電深度レベルは、典型的にはバッテリパックの総充電容量の約80%である。すなわち、従来では、学習サイクルを行っているバッテリは、学習サイクルの放電段階の間、典型的には、その総容量の80%が放電される。] 図2
[0031] 本発明の実施形態によれば、選択されたバッテリパックの学習負荷放電深度は約40%だけである。したがって、選択されたバッテリパックは、学習サイクルの放電段階の間、その総容量の40%が放電されるだけでよい。学習負荷放電深度レベルのこうした低減は、クーロン・カウント法を使用する代わりに、インピーダンス追跡ガス・ゲージおよび同様の容量ゲージを用いてバッテリ充電容量を決定することによって可能となる。学習負荷放電深度の低減によって時間が節約され、したがって、バッテリ状態学習サイクルを実施するのにかかる全所要時間が短縮される。また、放電深度レベルの低減によって、バッテリの寿命が長時間にわたって延びることになり、これは、バッテリ放電(およびその後の充電)のレベルが、従来の学習サイクル下で生じるほど大きくはないためである。]
[0032] また、本発明の実施形態によれば、学習負荷放電深度レベルの低減によって、データ記憶装置への電力損失の際にデータ記憶装置にバックアップ電力を供給するために利用できる充電容量がより多く残ることになる。学習サイクルに選択されなかった1つのバッテリパック(または複数のバッテリパック)の満充電容量と組み合わせ、選択されたバッテリパックから利用できる充電容量の増大によって、バッテリ・バックアップ・ユニット10が、データ記憶装置40のキャッシュ・メモリ素子(図3のキャッシュ・メモリ素子42として示される)内に記憶されたすべてのデータが不揮発性データ記憶装置(図3の記憶装置44として示す)にオフロードされることが可能となるのに十分な充電容量レベルを維持することが可能となる。したがって、学習サイクルに選択されなかったバッテリパックの満充電容量と組み合わせ、選択されたバッテリパックから利用できる充電容量の増大によって、装置制御器24がライトバック・キャッシュ・モードからライトスルー・キャッシュ・モードに切り換わらないように維持するのに十分ともなる。このようにして、ライトスルー・キャッシングに起因するシステム性能劣化が防止される。さらに、キャッシュ方式がライトバック・キャッシュ・モードからライトスルー・キャッシュ・モードに切り換わるのを防止するために十分な容量の「空き(head room)」を得るためにバッテリ・バックアップ・ユニットを過剰に大型化することも回避される。] 図3
[0033] すなわち、従来は、装置のキャッシュ方式がライトバック・キャッシュ・モードからライトスルー・キャッシュ・モードに切り換わるのを防止するには、バッテリ・バックアップ・ユニットの総充電容量の20%が、装置のキャッシュ方式がライトバック・キャッシュ・モードからライトスルー・キャッシュ・モードに切り換わるのを防止するのに十分な量の充電容量となるまで装置のバッテリ・バックアップ・ユニットを大型化しなければならないことになる。この場合、学習サイクルの放電段階中の放電深度を80%とする。本発明の実施形態によれば、バッテリ・バックアップ・ユニットは、選択されなかった1つ(または複数)のバッテリパックと組み合わせると、学習サイクルに選択されたバッテリパックの60%でキャッシュ方式の切換えを防止するのに十分となるようにサイズ設定するだけでよい。この場合、学習サイクルの放電段階中の放電深度を40%とする。]
[0034] 方法50はまた、選択されたバッテリパックから排流される充電容量を決定するステップ62を含む。先に論じたように、選択されたバッテリパックに学習サイクル負荷32を結合させることによって、充電回路20は、制御器スイッチ22を介して、選択されたバッテリパックで学習サイクルの放電段階を開始する。選択されたバッテリパックが放電されている際、選択されたバッテリパックに対応するバッテリ充電容量ゲージが、選択されたバッテリパックから放電される充電容量の量を監視する。上記で論じたように、インピーダンス追跡ガス・ゲージでは、ゲージのインピーダンス・テーブルを更新するのに40%の放電深度しか必要とならず、これは、選択されたバッテリパックの利用可能な充電容量の量を決定するために使用される。]
[0035] 方法50はまた、選択されたバッテリパックを充電するステップ64を含む。選択されたバッテリパックが、学習サイクルの放電段階において十分放電された(例えば、40%の放電深度)後は、制御器スイッチ22は、選択されたバッテリパックから学習負荷32を切断し、学習サイクルの充電段階を開始する。充電回路20は、選択されたバッテリパックに充電回路20のスイッチ・ノードを結合させることによって、学習サイクルの充電段階を開始する。充電回路20は、バッテリパックをその満充電容量まで充電するのに適したどのような回路(または構成要素)でもよい。充電回路20は、典型的には、バッテリ・バックアップ・ユニット10内に含まれるが、充電回路20は、バッテリ・バックアップ・ユニット10の外部とし、そこに結合させてもよい。]
[0036] 本発明の実施形態によれば、バッテリ・バックアップ・ユニットは、2つ(またはそれ以上)の別個のバッテリパックとして構成され、任意の所与時間において、どのようなバッテリ状態学習サイクルも、ただ1つのバッテリパックだけで実施され、他方のバッテリパック(または複数のバッテリパック)は満充電容量のまま維持される。したがって、任意の所与時間において、学習サイクル中でさえも、バッテリ・バックアップ・ユニット10の利用可能な最小充電容量は、学習サイクルを行っていない1つのバッテリパックまたは複数のバッテリパックの満充電容量および学習サイクル・バッテリパックの残存充電容量となる。インピーダンス追跡ガス・ゲージまたは他の適当な容量ゲージを用いると、学習サイクル・バッテリパックの利用可能な充電容量は、学習サイクルの放電段階中でさえも、利用可能な総充電容量の少なくとも60%(40%の放電深度とする)となる。本発明の実施形態によれば、従来のサイズのバッテリパック・ユニットでは、かかる利用可能な最小充電容量で、通常、データ記憶装置のキャッシュに格納されたすべてのデータが、物理的データ記憶装置にオフロードされることが可能となるのに十分となる。また、学習サイクル中でさえも、バッテリ・バックアップ・ユニットは、データ記憶装置がライトバック・キャッシュ・モードからライトスルー・キャッシュ・モードに切り換わるのを防止するのに十分な充電容量を有する。]
[0037] 一例として、データ記憶装置が典型的なシステム負荷下で100アンペア時のキャッシュ方式要件を有する場合、従来のバッテリ・バックアップ・ユニット構成では、学習サイクル(80%の放電深度とする)中に、利用可能なバッテリ電荷が100アンペア時の閾値レベルを下回るまで下がるのを防止するために、バッテリ・バックアップ・ユニットを約500アンペア時まで大型化しなければならないことになる。すなわち、500アンペア時の20%は、100アンペア時である。それに比べると、本発明の実施形態によれば、バッテリ・バックアップ・ユニットは、学習サイクル中でさえも、100アンペア時の充電容量を維持するために125アンペア時だけ供給するようにサイズ設定すればよい。かかる要件は、それぞれが62.5アンペア時の満充電容量を有する2つのバッテリパックを有するバッテリ・バックアップ・ユニットによって満たされることになる。すなわち、62.5アンペア時の60%(40%の放電深度とする)(学習サイクル・バッテリパック)は、37.5アンペア時であり、62.5アンペア時の100%(学習サイクルが実施されていないバッテリパック)と組み合わせると、100アンペア時となる。したがって、この例では、従来のバッテリ・バックアップ・ユニットでは、バッテリ状態学習サイクルにわたって規定の充電容量レベルを維持するには、本発明の実施形態によるバッテリ・バックアップ・ユニットよりも4倍大きくしなければならないことになる。]
[0038] 添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の趣旨および範囲、ならびにそれらの均等物の全範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の実施形態には多くの変更および代替を行うことができることが当業者には明白となろう。例えば、バッテリ・バックアップ・ユニットは、任意の所与時間においてただ1つのバッテリパックだけで学習サイクルが実施される限り、2つ以上のバッテリパックとして構成することができる。]
权利要求:

請求項1
データ記憶装置用のバッテリ・バックアップ・ユニットであって、前記データ記憶装置が、中にデータを記憶するように構成されたキャッシュ・メモリ素子を含み、前記バッテリ・バックアップ・ユニットが、第1の充電容量を有する第1のバッテリパックと、前記第1のバッテリパックに結合された第1のバッテリ充電容量ゲージと、第2の充電容量を有する少なくとも1つの第2のバッテリパックと、前記第2のバッテリパックに結合された第2のバッテリ充電容量ゲージと、前記第1のバッテリパックと前記少なくとも1つの第2のバッテリパックとの間に結合された充電回路であって、制御器スイッチを含む充電回路とを備え、前記制御器スイッチが、所与時間において、ただ1つのバッテリパックだけがバッテリ学習サイクルを実施するように、学習サイクル負荷と、前記第1のバッテリパックと第2のバッテリパックとの間の前記充電回路とを結合させるように構成され、前記第1および第2のバッテリ充電容量ゲージが、対応する前記バッテリパックによって実施されるバッテリ学習サイクルの間、対応する前記バッテリパックの放電深度レベルが、前記学習サイクルの間放電されている前記バッテリパックの前記第1の充電容量と、放電されていない前記バッテリパックの前記第2の充電容量とを組み合わせると、前記キャッシュ内に記憶された前記データが、前記データ記憶装置に結合された物理的データ記憶装置にオフロードされることが可能となるのに十分なレベルとなるように構成されるバッテリ・バックアップ・ユニット。
請求項2
放電されている前記バッテリパックの前記放電深度レベルが、放電されている前記バッテリパックの前記第1の充電容量と、放電されていない前記バッテリパックの前記第2の充電容量とを組み合わせると、そこを下回ると前記データ記憶装置がライトバック・キャッシュ・モードからライトスルー・キャッシュ・モードに切り換わることになる閾値レベルよりも大きくなるレベルである、請求項1に記載のバッテリ・バックアップ・ユニット。
請求項3
前記第1および第2のバッテリ充電容量ゲージの少なくとも一方が、インピーダンス追跡ガス・ゲージをさらに備える、請求項1に記載のバッテリ・バックアップ・ユニット。
請求項4
前記バッテリ・バックアップ・ユニットが18個のバッテリ電池を含み、前記第1のバッテリパックおよび前記第2のバッテリパックがそれぞれ、互いに並列に接続された3つのブランチとして構成された9個のバッテリ電池を備え、各ブランチが、直列に接続された3個のバッテリ電池を含む、請求項1に記載のバッテリ・バックアップ・ユニット。
請求項5
前記バッテリ学習サイクルを実施している前記バッテリパックの前記放電深度(DOD)レベルが、前記バッテリパックの満充電容量の約40%である、請求項1に記載のバッテリ・バックアップ・ユニット。
請求項6
前記バッテリ学習サイクルを実施していない前記バッテリパックの前記充電容量が、充電容量の100%のまま維持される、請求項1に記載のバッテリ・バックアップ・ユニット。
請求項7
前記データ記憶装置が、システム負荷を含み、前記制御器スイッチが、前記第1のバッテリパックと前記第2のバッテリパックとを、前記データ記憶装置の前記システム負荷に切換え可能に結合させることによって、前記第1のバッテリパックと前記第2のバッテリパックとの間で負荷シェアリングを実施するようにさらに構成される、請求項1に記載のバッテリ・バックアップ・ユニット。
請求項8
前記データ記憶装置が、前記制御器スイッチに結合された調整直流(DC)電圧源を含み、前記制御器スイッチが、前記バッテリ学習サイクルを実施している前記バッテリパックに前記学習サイクル負荷を結合させる前に、前記制御器スイッチから前記調整DC電圧源を切断するように構成される、請求項1に記載のバッテリ・バックアップ・ユニット。
請求項9
前記第1および第2のバッテリパックの少なくとも一方が、複数のリチウム・イオン・バッテリを含む、請求項1に記載のバッテリ・バックアップ・ユニット。
請求項10
データ記憶装置用のバッテリ・バックアップ・ユニットでバッテリ学習サイクルを実施する方法であって、前記データ記憶装置がキャッシュ・メモリ素子を含み、前記バッテリ・バックアップ・ユニットが、第1のバッテリパックと、前記第1のバッテリパックに結合された第1のバッテリ充電容量ゲージと、少なくとも1つの第2のバッテリパックと、前記第2のバッテリパックに結合された第2のバッテリ充電容量ゲージと、前記第1のバッテリパックと前記第2のバッテリパックとの間に結合された充電回路であって、制御器スイッチを含む充電回路とを含み、前記方法が、前記制御器スイッチによって、前記第1のバッテリパックおよび前記第2のバッテリパックのただ1つだけを、学習サイクルを実施するために選択するステップと、前記制御器スイッチによって、前記選択されたバッテリパックに学習サイクル負荷を結合させることによって、前記選択されたバッテリパックを放電させるステップとを含み、前記選択されたバッテリパックが、学習サイクル放電深度レベルまで放電され、前記学習サイクル放電深度レベルが、前記選択されたバッテリパックの残存充電容量と、学習サイクルを実施するために選択されなかった前記バッテリパックの前記充電容量とを組み合わせると、前記データ記憶装置が、前記キャッシュ・メモリ素子内に記憶されたキャッシュ格納データを、前記データ記憶装置に結合された物理的データ記憶装置にオフロードすることが可能となるのに十分なレベルである方法。
請求項11
前記放電ステップが、放電されている前記選択されたバッテリパックの前記残存充電容量と、放電されていない前記バッテリパックの前記充電容量とを組み合わせると、そこを下回ると前記データ記憶装置がライトバック・キャッシュ・モードからライトスルー・キャッシュ・モードに切り換わることになる閾値レベルよりも大きくなるように、前記選択されたバッテリパックを学習サイクル放電深度レベルまで放電させる、請求項10に記載の方法。
請求項12
前記放電ステップの間に、前記選択されたバッテリパックから排流される前記充電容量を決定するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
請求項13
前記決定ステップが、インピーダンス追跡ガス・ゲージを用いて実施される、請求項12に記載の方法。
請求項14
前記放電ステップが、前記選択されたバッテリパックを、前記選択されたバッテリパックの満充電容量の約40%の学習サイクル放電深度レベルまで放電させる、請求項10に記載の方法。
請求項15
前記放電ステップが、任意の所与時間において、ただ1つのバッテリパックだけを放電させ、他のすべてのバッテリパックは満充電容量のまま維持されることを含む、請求項10に記載の方法。
請求項16
前記データ記憶装置が、前記制御器スイッチに結合された調整直流(DC)電圧源を含み、前記方法が、前記選択されたバッテリパックを放電させる前に、前記制御器スイッチから前記調整DC電圧源を切断するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
請求項17
前記選択されたバッテリが、前記学習サイクル放電深度レベルまで放電された後、前記充電回路を前記選択されたバッテリに結合させることによって、前記選択されたバッテリパックを充電するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
請求項18
中にキャッシュ・データを記憶し、物理的データ記憶装置に結合するように構成されたキャッシュ・メモリ素子と;第1のバッテリパックと、前記第1のバッテリパックに結合された第1のインピーダンス追跡ガス・ゲージと、少なくとも1つの第2のバッテリパックと、前記第2のバッテリパックに結合された第2のインピーダンス追跡ガス・ゲージと、前記第1のバッテリパックと前記少なくとも1つの第2のバッテリパックとの間に結合されたバッテリ充電回路であって、制御器スイッチを含むバッテリ充電回路とを備えるバッテリ・バックアップ・ユニットと;前記制御器スイッチに結合された学習サイクル放電負荷と;前記キャッシュ・メモリ素子および前記制御器スイッチに結合され、前記キャッシュ・メモリ素子を前記物理的データ記憶装置に結合させるように構成された装置制御器とを備えたデータ記憶装置であって、前記制御器スイッチが、任意の所与時間において、ただ1つのバッテリパックだけがバッテリ学習サイクルを実施するように、前記学習サイクル負荷と、前記第1のバッテリパックと第2のバッテリパックとの間の前記充電回路とを結合させるように構成され、前記第1および第2のバッテリ充電容量ゲージが、対応する前記バッテリパックによって実施されるバッテリ学習サイクルの間、対応する前記バッテリパックの放電深度レベルが、前記学習サイクルの間放電されている前記バッテリパックの充電容量と、放電されていない前記バッテリパックの充電容量とを組み合わせると、前記キャッシュ・メモリ素子内に記憶された前記データが、前記データ記憶装置に結合された前記物理的データ記憶装置にオフロードされることが可能となるのに十分なレベルとなるように構成されるデータ記憶装置。
請求項19
放電されている前記バッテリパックの前記放電深度レベルが、放電されている前記バッテリパックの前記充電容量と、放電されていない前記バッテリパックの前記充電容量とを組み合わせると、そこを下回ると前記データ記憶装置がライトバック・キャッシュ・モードからライトスルー・キャッシュ・モードに切り換わることになる閾値レベルよりも大きくなるレベルである、請求項18に記載のデータ記憶装置。
請求項20
前記第1および第2のバッテリ充電容量ゲージの少なくとも一方が、インピーダンス追跡ガス・ゲージをさらに備える、請求項18に記載のデータ記憶装置。
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