![]() トランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器及び直交電圧制御発振器
专利摘要:
本発明による差動及び直交電圧制御発振器は、電流の再使用構造によって低電力駆動が可能であり、トランスを用いたカップリングにより優れた位相雑音特性を有する。また、周波数可変のための可変キャパシタンス部が粗同調用と微細同調用とに分けられるので、これによって電圧発振利得を低減しつつ広帯域同調範囲を得ることができる。また、抵抗を用いた制御電圧の分配によって各可変キャパシタンス部が全体キャパシタンス領域で線形的に動作するように構成されているので、これによって線形的な制御電圧−発振周波数特性を得ることができる。また、本発明による直交電圧制御発振器は、スイッチングトランジスタによる電流消耗と基板損失なしに、優れた位相雑音特性を有しながら4位相の直交信号を出力することができる。 公开号:JP2011509038A 申请号:JP2010541380 申请日:2008-06-13 公开日:2011-03-17 发明作者:ユン;ジェ イ、;チョン;ス キム、 申请人:韓國電子通信研究院Electronics and Telecommunications Research Institute; IPC主号:H03B5-12
专利说明:
[0001] 本発明は、トランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器及び直交電圧制御発振器に関し、さらに詳しくは、トランスのカップリングを利用して低電力及び優れた位相雑音特性を有しながら広い発振周波数範囲と線形的な制御電圧−発振周波数の特性を有する電圧制御発振器に関する。] 背景技術 [0002] 一般的に、電圧制御発振器(VCO:Voltage Control Oscillator)は、電圧を調節することによって、可変キャパシタのキャパシタンスを変化させて周波数を調節する発振器を意味する。このような電圧制御発振器は、すべての電気通信システムの不可欠な部分であって、所定の信号に対する周波数を上向き変換(up-conversion)するか、または下向き変換(down-conversion)するときに使用されることができる。] [0003] 図1は、従来のLC電圧制御発振器を示す図である。 図1を参照すれば、従来のLC電圧制御発振器100は、制御電圧VCによって周波数を発振させるLC共振回路130と、LC共振回路130から出力される発振周波数を増幅する増幅回路150とで構成される。] 図1 [0004] このように構成された従来のLC電圧制御発振器100は、電流の再使用のためにインダクタLの両端にNMOSトランジスタNMとPMOSトランジスタPMが直列で連結され、1つの電流パスを成すので、電流消耗を半分に低減することができると共に、発振が可能である。] [0005] しかしながら、このようなLC電圧制御発振器100の場合、NMOSトランジスタNMとPMOSトランジスタPMが正確に対称とならないため、出力がアンバランスとなる問題があり、このような問題点を解決するために、出力端に抵抗RSを連結し、出力レベルを同一に調節する。しかし、抵抗RSによる電圧降下分だけ供給電圧の大きさを高めなければならないという問題点がある。] [0006] 一方、このように構成された2つのLC電圧制御発振器をスイッチングトランジスタで連結し、直交電圧制御発振器を具現する場合、スイッチングトランジスタが発振ロッドに追加に連結されることによって、電流消耗が増加するという問題点がある。] [0007] また、スイッチングトランジスタが容易に基板とカップリングされ、基板の寄生成分が直接発振ロッドに伝達され、そのため、位相雑音が劣化するという問題点がある。] 発明が解決しようとする課題 [0008] したがって、本発明は、前述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、低電力及び優れた位相雑音特性を有しながら広い発振周波数範囲と線形的な制御電圧−発振周波数の特性を有する差動及び直交電圧制御発振器を提供することにある。] [0009] 本発明の他の目的は、スイッチングトランジスタによる電流消耗と基板損失なしに、優れた位相雑音特性を有する直交電圧制御発振器を提供することにある。] 課題を解決するための手段 [0010] 上記目的を達成するために、本発明によるトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器は、第1ノードと第3ノードとの間に1次コイルが連結され、第2ノードと第4ノードとの間に2次コイルが連結されたトランスと、第1制御電圧と前記第1、第2ノードとの間に各々連結された第1、第2可変キャパシタンス部と、第2制御電圧と前記第3、第4ノードとの間に各々連結された第3、第4可変キャパシタンス部とで構成され、前記第1、第2制御電圧によって周波数を発振させる共振回路と;電源電圧と前記第1ノードとの間、及び前記電源電圧と前記第2ノードとの間に各々連結された第1、第2PMOSトランジスタで構成され、前記共振回路から出力される発振周波数を差動増幅して出力する第1増幅回路と;前記第3ノードと第5ノードとの間、及び前記第4ノードと前記第5ノードとの間に各々連結された第1、第2NMOSトランジスタで構成され、前記共振回路から出力される発振周波数を差動増幅して出力する第2増幅回路と;を含み、前記第1NMOSトランジスタ及び第2NMOSトランジスタが前記トランスを通じて前記第2PMOSトランジスタ及び前記第1PMOSトランジスタと各々差動クロス−カップリングされることを特徴とする。] [0011] ここで、前記トランスの1次コイルのセントタップと2次コイルのセントタップとは、互いに連結され、前記セントタップを通じて前記第1、第2NMOSトランジスタと前記第1、第2PMOSトランジスタが各々直列で連結され、1つの電流パスを有する。] [0012] 前記第1、第2可変キャパシタンス部は、互いに同一のキャパシタンスを有し、前記第3、第4可変キャパシタンス部は、前記第1、第2可変キャパシタンス部と異なるキャパシタンスを有し、且つ互いに同一のキャパシタンスを有する。すなわち、前記第1、第2可変キャパシタンス部と前記第3、第4可変キャパシタンス部とは、互いに異なる周波数同調範囲を有する。] [0013] したがって、前記第1、第2可変キャパシタンス部または前記第3、第4可変キャパシタンス部のうちいずれか一対の可変キャパシタンス部は、粗同調(coarse tuning)を担当し、他の一対の可変キャパシタンス部は、微細同調(fine tuning)を担当する。] [0014] また、前記第1乃至第4可変キャパシタンス部は、多段のバラクタダイオードよりなり、前記第1、第2可変キャパシタンス部の間及び前記第3、第4可変キャパシタンス部の間に、前記第1、第2制御電圧の分配のための1つ以上の抵抗が各々連結されることが好ましい。したがって、前記第1、第2可変キャパシタンス部に前記第1制御電圧が印加されれば、前記第1制御電圧が前記各抵抗から分配され、前記第1、第2可変キャパシタンス部のキャパシタンスが全体キャパシタンス領域で線形的に可変し、前記第3、第4可変キャパシタンス部に前記第2制御電圧が印加されれば、前記第2制御電圧が前記各抵抗から分配され、前記第3、第4可変キャパシタンス部のキャパシタンスが全体キャパシタンス領域で線形的に可変する。] [0015] また、本発明によるトランスのカップリングを利用した直交電圧制御発振器は、第1、第2差動電圧制御発振器が第1乃至第4スイッチングトランジスタを通じて互いに連結され、4位相の直交信号を出力し、且つ前記第1差動電圧制御発振器に連結された第1、第2スイッチングトランジスタのソースは、前記第1差動電圧制御発振器の増幅回路を構成する第1、第2NMOSトランジスタまたは第1、第2PMOSトランジスタのボディーゲートに各々連結され、前記第2差動電圧制御発振器に連結された第3、第4スイッチングトランジスタのソースは、前記第2差動電圧制御発振器の増幅回路を構成する第1、第2NMOSトランジスタまたは第1、第2PMOSトランジスタのボディーゲートに各々連結されることを特徴とする。] 発明の効果 [0016] 第一に、本発明による差動及び直交電圧制御発振器は、電流の再使用構造によって低電力駆動が可能である。] [0017] 第二に、本発明による差動及び直交電圧制御発振器は、トランスを用いたカップリングによって優れた位相雑音特性を有する。] [0018] 第三に、本発明による差動及び直交電圧制御発振器は、周波数可変のための可変キャパシタンス部が粗同調用と微細同調用とに分けられるので、これによって電圧発振利得を低減しつつ広帯域同調範囲を得ることができる。] [0019] 第四に、本発明による差動及び直交電圧制御発振器は、抵抗を用いた制御電圧の分配によって各可変キャパシタンス部が全体キャパシタンス領域で線形的に動作するように構成されているので、これによって線形的な制御電圧−発振周波数特性を得ることができる。] [0020] 第五に、本発明による直交電圧制御発振器は、スイッチングトランジスタによる電流消耗と基板損失なしに、優れた位相雑音特性を有しながら4位相の直交信号を出力することができる。] 図面の簡単な説明 [0021] 従来のLC電圧制御発振器を示す図である。 本発明による差動電圧制御発振器を示す図である。 図2に示された電圧制御発振器の電流の再使用構造を説明するための図である。 図4aは、図2において各可変キャパシタンス部が線形的に動作するように第1、第2可変キャパシタンス部の間及び第3、第4可変キャパシタンス部の間に1つ以上の抵抗を連結した構造であり、図4bは、図4aに示された各可変キャパシタンス部の可変キャパシタンス範囲を示す図である。 図2に示された電圧制御発振器において第1、第2制御電圧を調節して周波数同調を行った結果を示す図である。 図2に示された電圧制御発振器において入力電圧に対する差動出力電圧のシミュレーション結果を示す図である。 本発明による直交電圧制御発振器を示す図である。] 図2 図4a 図4b 実施例 [0022] 以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。 図2は、本発明による差動電圧制御発振器を示す図である。 図2を参照すれば、本発明による差動電圧制御発振器200は、第1、第2制御電圧VC1、VC2によって周波数を発振させる共振回路230と、共振回路230から出力される発振周波数を差動増幅する第1、第2増幅回路250A、250Bとで構成されている。] 図2 [0023] 前記第1増幅回路250Aは、第1、第2PMOSトランジスタPM1、PM2で構成され、前記第2増幅回路250Bは、第1、第2NMOSトランジスタNM1、NM2で構成され、前記共振回路230は、トランス231と、該トランス231に連結された第1乃至第4可変キャパシタンス部CV1〜CV4とで構成される。] [0024] 以下、前記各構成要素の連結関係についてさらに詳しく説明する。 電源電圧VDDと第1ノードN1との間に第1PMOSトランジスタPM1が連結され、電源電圧VDDと第2ノードN2との間に第2PMOSトランジスタPM2が連結される。また、第1制御電圧VC1と第1ノードN1との間に第1可変キャパシタンス部CV1が連結され、第1制御電圧VC1と第2ノードN2との間に第2可変キャパシタンス部CV2が連結される。] [0025] 第3ノードN3と第5ノードN5との間に第1NMOSトランジスタNM1が連結され、第4ノードN4と第5ノードN5との間に第2NMOSトランジスタNM2が連結される。また、第2制御電圧VC2と第3ノードN3との間に第3可変キャパシタンス部CV3が連結され、第2制御電圧VC2と第4ノードN4との間に第4可変キャパシタンス部CV4が連結される。また、第5ノードN5と接地端子GNDとの間には、バイアス電流供給のための第3NMOSトランジスタNM3が連結される。] [0026] ここで、前記第1PMOSトランジスタPM1及び第2PMOSトランジスタPM2は、前記第2NMOSトランジスタNM2及び前記第1NMOSトランジスタNM1と各々差動クロス−カップリングされる。これについて具体的に説明すれば、次の通りである。] [0027] 前記第1NMOSトランジスタNM1のドレイン端子は、前記第2PMOSトランジスタPM2のゲート端子に連結され、前記第2NMOSトランジスタNM2のドレイン端子は、前記第1PMOSトランジスタPM1のゲート端子に連結される。また、前記第1PMOSトランジスタPM1のドレイン端子は、前記第2NMOSトランジスタNM2のゲート端子に連結され、前記第2PMOSトランジスタPM2のドレイン端子は、前記第1NMOSトランジスタNM1のゲート端子に連結される。] [0028] すなわち、第1NMOSトランジスタNM1及び第2NMOSトランジスタNM2は、トランス231を通じて第2PMOSトランジスタPM2及び第1PMOSトランジスタPM1と各々クロス−カップリングされる。] [0029] 前記第1ノードN1と第3ノードN3との間にトランス231の1次コイル231aの両端が連結され、第2ノードN2と第4ノードN4との間にトランス231の2次コイル231bの両端が連結され、トランス231の第1コイル231aと第2コイル231bの各セントタップ231cとは、互いに連結されている。] [0030] このように構成された本発明の差動電圧制御発振器200は、(1)電流の再使用構造を採用して低電力駆動が可能であり、(2)トランス231を用いたカップリングによって優れた位相雑音特性を得ることができ、(3)粗同調及び微細同調が可能な可変キャパシタンス部CV1〜CV4によって広帯域同調範囲を得ることができ、(4)抵抗を用いた制御電圧の分配によって制御電圧−発振周波数の特性が線形的であることに特徴がある。以下、これについてさらに詳しく説明する。] [0031] 第一に、本発明による差動電圧制御発振器200は、図1に示された従来のLC電圧制御発振器のような電流の再使用構造を有し、これによって低電力で駆動可能である。] 図1 [0032] 電流の再使用構造について図3を参照してさらに詳しく説明すれば、次の通りである。 図3は、図2に示された電圧制御発振器の電流の再使用構造を説明するための図であり、−gactiveは、第1、第2NMOSトランジスタNM1、NM2と第1、第2PMOSトランジスタPM1、PM2が直列で連結されてなされたネガチブトランスコンダクタンスの和[(−gn)+(−gp)]を示す。] 図2 図3 [0033] 図3に示されたように、本発明の差動電圧制御発振器においては、第1、第2NMOSトランジスタNM1、NM2及び第1、第2PMOSトランジスタPM1、PM2のスイッチング動作によって1次コイル231aからセントタップ231cを通じて2次コイル231bに向かう第1電流パスP1と、2次コイル231bからセントタップ231cを通じて1次コイル231aに向かう第2電流パスP2が形成される。] 図3 [0034] すなわち、第1、第2NMOSトランジスタNM1、NM2とPMOSトランジスタPM1、PM2が直列で連結され、1つの電流パスを成しており、このような電流の再使用構造によって電流消耗を半分に低減しながらも発振が可能である。] [0035] また、トランス231の1次コイル231aと2次コイル231bがセントタップ231cを通じて連結されているので、第1、第2NMOSトランジスタNM1、NM2と第1、第2PMOSトランジスタPM1、PM2とが正確に対称とならない場合にも、I/Q出力レベルを互いに同一に調整することができ、第1、第2電流パスP1、P2のAC信号がカップリングされ、良好度(quality factor)及び位相雑音特性が向上する。] [0036] 第二に、本発明による差動電圧制御発振器200は、トランス231を通じて第1NMOSトランジスタNM1及び第2NMOSトランジスタNM2が第2PMOSトランジスタPM2及び第1PMOSトランジスタPM1と各々クロス−カップリングされる構造を有し、これによって優れた位相雑音特性を得ることができる。] [0037] さらに具体的に説明すれば、図2に示されたように、トランス231aの第1コイル231aの両端に第1PMOSトランジスタPM1のドレインと第1NMOSトランジスタNM1のドレインが連結され、第2コイル231bの両端に第2PMOSトランジスタPM2のドレインと第2NMOSトランジスタNM2のドレインが連結されることによって、結果的にトランス231を間に置いて第1NMOSトランジスタNM1のゲート端子及びドレイン端子が第2PMOSトランジスタPM2のドレイン端子及びゲート端子に各々連結され、第2NMOSトランジスタNM2のゲート端子及びドレイン端子が前記第1PMOSトランジスタPM1のドレイン端子及びゲート端子に各々連結される構造を有するようになる。] 図2 [0038] この際、第1、第2NMOSトランジスタNM1、NM2及び第1、第2PMOSトランジスタPM1、PM2の連結方法は、電圧発振性能に影響を与えることができるが、本発明においては、上記のように、トランス231を通じてクロス−カップリングされる形態を有するように連結し、このような連結構造によって位相雑音特性が向上する。] [0039] 第三に、本発明による差動電圧制御発振器200は、周波数可変のための第1、第2可変キャパシタンス部CV1、CV2と第3、第4可変キャパシタンス部CV3、CV4のうちいずれか一対の可変キャパシタンス部は、粗同調を行い、他の一対の可変キャパシタンス部は、微細同調を行う構造を有し、これによって電圧発振利得を低減しつつ広帯域同調範囲を得ることができる。] [0040] さらに具体的に説明すれば、第1、第2可変キャパシタンス部CV1、CV2と第3、第4可変キャパシタンス部CV3、CV4とは、互いに異なるキャパシタンスを有する。したがって、第1、第2可変キャパシタンス部CV1、CV2のキャパシタンスC1を調節して粗同調を行い、第3、第4可変キャパシタンス部CV3、CV4のキャパシタンスC2を調節して微細同調を行う場合、電圧発振利得を低減しつつ広帯域同調範囲を得ることができる。] [0041] ここで、第1、第2可変キャパシタンス部CV1、CV2は、互いに同一のキャパシタンスを有し、第3、第4可変キャパシタンス部CV3、CV4も、互いに同一のキャパシタンスを有することが好ましい。また、粗同調及び微細同調を担当する可変キャパシタンス部は、取り替えてもよい。] [0042] 第四に、本発明による差動電圧制御発振器200は、制御電圧−発振周波数の特性が線形的である。] [0043] 通常の電圧制御発振器において、可変キャパシタンス部は、バラクタダイオードで構成される。しかし、バラクタダイオードは、一部の可変キャパシタンス領域において非線形的特性を有し、そのため、電圧発振利得が一定の値を有しないようになる。] [0044] このために、本発明においては、第1、第2可変キャパシタンス部CV1、CV2の間及び第3、第4可変キャパシタンス部CV3、CV4の間に1つ以上の抵抗を連結し、第1乃至第4可変キャパシタンス部CV1〜CV4の非線形的な特性を線形化する。以下、これについて、図4a及び図4bを参照してさらに詳しく説明する。] 図4a 図4b [0045] 図4aは、図2において、各可変キャパシタンス部が線形的に動作するように、第1、第2可変キャパシタンス部CV1、CV2の間及び第3、第4可変キャパシタンス部CV3、CV4の間に1つ以上の抵抗を連結した構造であり、図4bは、図4aに示された各可変キャパシタンス部の可変キャパシタンス範囲を示す図である。] 図2 図4a 図4b [0046] 図4aを参照すれば、第1乃至第4可変キャパシタンス部CV1〜CV4は、3段のバラクタダイオードC0で各々構成され、各段のバラクタダイオードC0には、抵抗Rが各々連結されている。] 図4a [0047] 各バラクタダイオードC0は、0〜Vcの制御電圧VCに対してキャパシタンスの変化が非線形的である。しかし、図4aのように、各段のバラクタダイオードC0に抵抗Rが各々連結された場合、Vcの制御電圧が印加されれば、各抵抗Rから制御電圧Vcが分配される。] 図4a [0048] これにより、図4bに示されたように、各バラクタダイオードC0で可変されるキャパシタンス範囲が変わるようになり、最終的に可変されるキャパシタンス範囲は、(Ca+Cb)〜(Ca+Cb+Cc)になる。したがって、実際に可変されるキャパシタンスは、Ccなので、全体キャパシタンスの変化は、線形的であることが分かる。] 図4b [0049] すなわち、このような抵抗を用いた制御電圧の分配によって第1乃至第4可変キャパシタンス部CV1〜CV4のキャパシタンス変化が線形化され、これによって線形的な制御電圧−発振周波数の特性を得ることができる。] [0050] 本実施例においては、3つのバラクタダイオードを利用して可変キャパシタンス範囲を3つの部分に分けたが、さらに多いバラクタダイオードを利用して可変キャパシタンス範囲をさらに細分化することも可能である。但し、可変キャパシタンス範囲を細分化するほど全体可変キャパシタンス範囲が減少し、周波数同調範囲が減少するおそれがあるので、周波数同調範囲が減少しない範囲内で可変キャパシタンス範囲を細分化することが好ましい。] [0051] 図5は、図2に示された電圧制御発振器において、第1、第2制御電圧CV1、CV2を調節して周波数同調を行った結果を示す図である。 図5に示されたように、粗同調のための第1、第2可変キャパシタンス部CV1、CV2の第1制御電圧VC1を0.2Vステップに可変しながら、第3、第4可変キャパシタンス部CV3、CV4の第2制御電圧VC2を制御し、微細同調を行う場合、発振周波数の範囲が1.5GHz以上の広帯域特性を有するようになることが分かる。] 図2 図5 [0052] 図6は、図2に示された差動電圧制御発振器において、4つの出力ノードN1、N2、N3、N4で出力電圧のシミュレーション結果を示す図である。 図6を参照すれば、増幅回路250Bから出力される第1差動出力電圧+VO1、−VO1と増幅回路250Aから出力される第2差動出力電圧+VO2、−VO2は、振幅の大きさが異なることが分かる。このような振幅の差異は、各出力端子に連結された可変キャパシタンス部のキャパシタンス値の差異に起因するもので、出力端子に連結された可変キャパシタンス部のキャパシタンス値が大きいほど、出力電圧の振幅の大きさが大きくなり、キャパシタンスが小さければ出力電圧の振幅の大きさが小くなる。] 図2 図6 [0053] また、陰の第1差動出力電圧−VO1と陰の第2差動出力電圧−VO2、そして陽の第1差動出力電圧+VO1と陽の第2差動出力電圧+VO2は、位相が同一でないことが分かる。このような位相の差異は、トランス231を用いたカップリングに起因するものである。すなわち、トランス231によるカップリングを通じて位相の差異を調節することができる。] [0054] したがって、差動構造の電圧制御発振器から出力される第1差動出力電圧+VO1、−VO1と第2差動出力電圧+VO2、−VO2のうち所望の大きさ及び位相を有するいずれか一対の出力電圧を選択すればよい。] [0055] 一方、前述のように、2つの電圧制御発振器をスイッチングトランジスタで連結して直交電圧制御発振器を具現する場合、スイッチングトランジスタによって電流消耗が増加し、基板損失(位相雑音)が発生するという問題点がある。] [0056] このために、本発明においては、スイッチングトランジスタによる電流消耗と基板損失なしに、直交信号を出力することができる直交電圧制御発振器を構成する。以下、これについて、図7を参照してさらに詳しく説明する。] 図7 [0057] 図7は、本発明による直交電圧制御発振器を示す図である。 図7を参照すれば、本発明による直交電圧制御発振器は、第1、第2電圧制御発振器200a、200bが第1乃至第4スイッチングトランジスタMS1〜MS4を通じて連結された構造であり、前記第1、第2電圧制御発振器200a、200bは、図2に示された電圧制御発振器200と構成が同一である。] 図2 図7 [0058] 第1電圧制御発振器200aにおいて第1、第2スイッチングトランジスタMS1、MS2のソースは、第1、第2NMOSトランジスタNM1、NM2のボディーゲートに各々連結される。同じく、第2電圧制御発振器200aにおいて第3、第4スイッチングトランジスタMS3、MS4のソースは、第5、第6NMOSトランジスタNM5、NM6のボディーゲートに各々連結される。] [0059] すなわち、このような連結構造によって、第1乃至第4スイッチングトランジスタMS1〜MS4には電流が流れなくなり、電流消耗を減少させることができ、第1乃至第4スイッチングトランジスタMS1〜MS4が基板にカップリングされないので、基板の寄生成分による位相雑音なしに4位相の直交信号を得ることができる。] [0060] 本実施例においては、トランス231のカップリングを利用した直交電圧制御発振器を例に取って説明したが、このようなスイッチングトランジスタの連結構造は、従来のインダクタを利用した直交電圧制御発振器にも適用可能であることはもちろんである。] [0061] 以上、本発明の好ましい実施例を中心に記述したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者なら、本発明が本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲で変形された形態に具現されることができることを理解することができる。それで、開示された実施例は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮すべきである。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求範囲に開示されており、それと同等な範囲内にあるすべての差異は、本発明に含まれたものと解すべきである。] [0062] 230共振回路 231トランス 231a、231b トランスの1次コイル、2次コイル 231cセントタップ 250A、250B 第1、第2増幅回路 PM1、PM2 第1、第2PMOSトランジスタ NM1、NM2 第1、第2NMOSトランジスタ CV1〜CV4 第1乃至第4可変キャパシタンス部 MS1、MS2、MS3、MS4 第1乃至第4スイッチングトランジスタ]
权利要求:
請求項1 第1ノードと第3ノードとの間に1次コイルが連結され、第2ノードと第4ノードとの間に2次コイルが連結されたトランスと、第1制御電圧と前記第1、第2ノードとの間に各々連結された第1、第2可変キャパシタンス部と、第2制御電圧と前記第3、第4ノードとの間に各々連結された第3、第4可変キャパシタンス部とで構成され、前記第1、第2制御電圧によって周波数を発振させる共振回路と;電源電圧と前記第1ノードとの間、及び前記電源電圧と前記第2ノードの間に各々連結された第1、第2PMOSトランジスタで構成され、前記共振回路から出力される発振周波数を差動増幅して出力する第1増幅回路と;前記第3ノードと第5ノードとの間、及び前記第4ノードと前記第5ノードの間に各々連結された第1、第2NMOSトランジスタで構成され、前記共振回路から出力される発振周波数を差動増幅して出力する第2増幅回路と;を含み、前記第1NMOSトランジスタ及び第2NMOSトランジスタが前記トランスを通じて前記第2PMOSトランジスタ及び前記第1PMOSトランジスタと各々差動クロス−カップリングされることを特徴とするトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項2 前記第1NMOSトランジスタのゲート端子及びドレイン端子は、前記第2PMOSトランジスタのドレイン端子及びゲート端子に各々連結されることを特徴とする請求項1に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項3 前記第2NMOSトランジスタのゲート端子及びドレイン端子は、前記第1PMOSトランジスタのドレイン端子及びゲート端子に各々連結されることを特徴とする請求項1に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項4 前記トランスの1次コイルのセントタップと2次コイルのセントタップとは互いに連結されることを特徴とする請求項1に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項5 前記セントタップを通じて前記第1、第2NMOSトランジスタと前記第1、第2PMOSトランジスタが各々直列で連結され、1つの電流パスを有することを特徴とする請求項4に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項6 前記第1、第2ノードから出力される差動出力電圧の振幅及び位相は、同一であり、前記第3、第4ノードから出力される差動出力電圧の振幅及び位相は、同一であることを特徴とする請求項1に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項7 前記トランスのカップリング調節によって前記第1、第2ノードから出力される差動出力電圧の位相及び前記第3、第4ノードから出力される差動出力電圧の位相が調節されることを特徴とする請求項1に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項8 前記第1、第2可変キャパシタンス部は、互いに同一のキャパシタンスを有し、前記第3、第4可変キャパシタンス部は、前記第1、第2可変キャパシタンス部と異なるキャパシタンスを有し、且つ互いに同一のキャパシタンスを有することを特徴とする請求項1に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項9 前記第1、第2可変キャパシタンス部と前記第3、第4可変キャパシタンス部は、互いに異なる周波数同調範囲を有し、前記第1、第2可変キャパシタンス部は、粗同調(coarse tuning)を担当し、前記第3、第4可変キャパシタンス部は、微細同調(fine tuning)を担当することを特徴とする請求項1に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項10 前記第1、第2可変キャパシタンス部と前記第3、第4可変キャパシタンス部は、互いに異なる周波数同調範囲を有し、前記第1、第2可変キャパシタンス部は、微細同調を担当し、前記第3、第4可変キャパシタンス部は、粗同調を担当することを特徴とする請求項1に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項11 前記第1乃至第4可変キャパシタンス部は、多段のバラクタダイオードよりなり、前記第1、第2可変キャパシタンス部の間及び前記第3、第4可変キャパシタンス部の間に、前記第1、第2制御電圧の分配のための1つ以上の抵抗が各々連結されることを特徴とする請求項1に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項12 前記第1、第2可変キャパシタンス部に前記第1制御電圧が印加されれば、前記第1制御電圧が前記各抵抗から分配され、前記第1、第2可変キャパシタンス部のキャパシタンスが全体キャパシタンス領域で線形的に可変し、前記第3、第4可変キャパシタンス部に前記第2制御電圧が印加されれば、前記第2制御電圧が前記各抵抗から分配され、前記第3、第4可変キャパシタンス部のキャパシタンスが全体キャパシタンス領域で線形的に可変することを特徴とする請求項11に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項13 前記第5ノードと接地端子との間にバイアス電流供給のための第3NMOSトランジスタが連結されることを特徴とする請求項1に記載のトランスのカップリングを利用した差動電圧制御発振器。 請求項14 第1、第2差動電圧制御発振器が第1乃至第4スイッチングトランジスタを通じて互いに連結され、4位相の直交信号を出力し、且つ前記第1差動電圧制御発振器に連結された第1、第2スイッチングトランジスタのソースは、前記第1差動電圧制御発振器の増幅回路を構成する第1、第2NMOSトランジスタまたは第1、第2PMOSトランジスタのボディーゲートに各々連結され、前記第2差動電圧制御発振器に連結された第3、第4スイッチングトランジスタのソースは、前記第2差動電圧制御発振器の増幅回路を構成する第1、第2NMOSトランジスタまたは第1、第2PMOSトランジスタのボディーゲートに各々連結されることを特徴とするトランスのカップリングを利用した直交電圧制御発振器。 請求項15 前記第1、第2差動電圧制御発振器は、第1ノードと第3ノードとの間に1次コイルが連結され、第2ノードと第4ノードとの間に2次コイルが連結されたトランスと、第1制御電圧と前記第1、第2ノードとの間に各々連結された第1、第2可変キャパシタンス部と、第2制御電圧と前記第3、第4ノードの間に各々連結された第3、第4可変キャパシタンス部とで構成され、前記第1、第2制御電圧によって周波数を発振させる共振回路と;電源電圧と前記第1ノードとの間、及び前記電源電圧と前記第2ノードとの間に各々連結された第1、第2PMOSトランジスタで構成され、前記共振回路から出力される発振周波数を差動増幅して出力する第1増幅回路と;前記第3ノードと第5ノードとの間、及び前記第4ノードと前記第5ノードとの間に各々連結された第1、第2NMOSトランジスタで構成され、前記共振回路から出力される発振周波数を差動増幅して出力する第2増幅回路と;を各々含み、前記第1NMOSトランジスタ及び第2NMOSトランジスタが前記トランスを通じて前記第2PMOSトランジスタ及び前記第1PMOSトランジスタと各々差動クロス−カップリングされることを特徴とする請求項14に記載のトランスのカップリングを利用した直交電圧制御発振器。
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公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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