专利摘要:
海賊行為対策として保護および確認を行うための方法、装置、およびシステムは、スクリーン上に画像フレームを映写するように構成された第1の映写機を含む。フィードバック装置は、複数の連続した画像を記録する。画像分析モジュールは、記録されたフレームの各画像特性を分析し、変調器は、各画像フレームと同時に映写されるサンプリング対策システムのコンテンツを作成する。映写されたサンプリング対策システムのコンテンツは、人間の眼には、実質的に見えないが、ビデオカメラなどのサンプリング・システムにより検出されるものである。従って、保護された画像コンテンツが海賊行為により記録されたものは実用的でなくなる。第1の映写機には、予期されたコンテンツと記録されたコンテンツとをリアルタイムで比較するセキュリティ・プロセッサを含めることができる。記録されたコンテンツが予期されたコンテンツと一致しない場合にスクリーン上へのコンテンツの映写を無効化する有効化/無効化モジュールが設けられる。
公开号:JP2011508986A
申请号:JP2010533049
申请日:2007-11-08
公开日:2011-03-17
发明作者:ウイリアム クツク,グレゴリー;アラン シユルツ,マーク
申请人:トムソン ライセンシングThomson Licensing;
IPC主号:H04N5-781
专利说明:

[0001] 本発明は、一般的には、コンテンツのセキュリティに関し、より具体的には、例えば、フィルム映画やディジタル・メディアに対する海賊行為対策の目的で、ビデオカメラ対策コンテンツの提供および確認を行う方法、装置、およびシステムに関する。]
背景技術

[0002] 海賊行為は、動画コンテンツの劇場での上映に関わる問題が良く知られている。例えば、通常の映画の上映において、劇場内で観客が、例えば、手持ちのビデオカメラ(カムコーダ)を使用して、映画をこっそりと録画するような場合がある。現在、不正な録画によるコンテンツの海賊行為により逸失した収入は、30億ドルにもなると推定される。]
[0003] コンテンツを保護するための幾つかの現行の方法として、1)近赤外線スペクトル内のパターンを伝送すること、2)ディジタル・シネマの映写機用のコンテンツを改変して、可視光によるビデオカメラ対策法を実施すること、が挙げられる。近赤外線の方法の利点は、表示に無関係なことであるが、ビデオカメラ用の特別な近赤外線フィルタにより、この技術の効果が失われる可能性があると推測される。]
[0004] ディジタル・シネマのコンテンツの改変に関しては、この技術に打ち勝つことができるような静的なフィルタは存在しないであろうが、この技術を実施するために必要な実効フレーム・レートは、100Hzを超える(標準的なシネマのコンテンツに必要な最小の24Hzまたは48Hzを大幅に超える)ことが推定され、大幅に複雑になることから、ビデオカメラ対策の方法を実施できるようにするためには、高価な映写機が必要となるであろう。さらに、この方法がフィルム映画(非ディジタル)コンテンツを保護するものではないことは、明らかであろう。]
[0005] 映画コンテンツ(フィルムとディジタル)の両方を保護するためのシステムの一例は、例えば、米国特許第6,559,883号に記載されているもののような、スクリーンに対して近赤外線画像を伝送する方法である。近赤外線は、ビデオカメラ装置によって感知することができるが、裸眼では見ることはできない。さらに、海賊行為対策システムの強化およびレポートを支援するためにビデオカメラ対策システムを使用中であるかどうかを感知し、その結果をレポートするセンサを含む赤外線センサを含むシステムが提案されている(例えば、米国特許第6,771,349号を参照)。このシステムは、映写の方法とは無関係であるが、その弱点は、近赤外線の伝送に依存することにある。そのため、特別な近赤外線フィルタが使用されると、コンテンツ保護に必要となる効果をこの技術で得ることができなくなる可能性があると推測される。]
[0006] ディジタル・シネマの映写機向けのコンテンツを改変する第2の方法は、ビデオカメラのシステムとは異なり、人間の眼がサンプリングを行うシステムではないという事実に基づいている。従って、標準の24Hz以外でフレームを伝送することによりエイリアシングを利用して、裸眼では見ることができないビデオカメラの通過帯域で様々な拍動パターン(beating patterns)を生じさせることができる。可視信号の輝度(luma)を変調することに加え、可視信号の色度(chroma)を変調することもできるが、それでも依然として見えないようにすることができる。この方法の利点は、所望しない信号を取り除き、システムに打ち勝つための静的なフィルタを使用することができないことである。しかしながら、この方法には、幾つかの難点がある。第1の問題(主な問題)は、このシステムの実施に、設計上の公称条件をはるかに超えた映写機の構築が必要となり、映写機のコストが莫大なものとなる点である。例えば、このようなビデオカメラ対策用の映写機は、100Hzを大幅に超えるフレーム・レートを発生させる機能を有することが必要であり、これは、公称条件において要求されるものの3倍を超えている。さらに、映写機のフレーム・レートの制約を考慮すると、1秒の1/15の平滑化フィルタにより、機器に多大な構築コストを要するのにも関わらず、保護されたコンテンツが実用的なものとはならなくなる可能性がある。]
[0007] さらに、映画の劇場における不正なコピーを思い止まらせるように、今日、多くのビデオカメラ対策や透かしのシステムが設計されているが、このような技術の多くに付随する主な問題は、劇場における上映の間にスクリーンに実際に現れる、意図されたビデオカメラ対策としての保護(プロテクション)の確認が行われていない点である。実際、ディジタル・シネマの大抵のセキュリティ技術は、映写機側に置かれるものである。光が映写機を離れた際に、セキュリティ技術の成功を確認したり、監視したりするようなフィードバックは存在しない。これは、大きな欠陥である。なぜならば、セキュリティ・システムに対する不正行為は、コンテンツが劇場内に到着する前か、或いは、コンテンツの上映後に行われる可能性があるからである。提案されているシステムの幾つかは、劇場の職員により、公正を維持しようとするものであるが、これには、問題が生ずることがある。劇場のスタッフの人員の数は、最小限にされている場合が多いので、スクリーン、劇場の全てで常時監視を行うことはできない。]
[0008] 例えば、ビデオカメラ対策コンテンツを提供する複数の映写機を用いたシステムは、単に、ビデオカメラ対策コンテンツを提供する追加の映写機をオフにすることによって、打ち破られる。フリッカを追加するために機械的なシャッタを使用する技術もまた、シャッタを駆動するモータをオフにするか、シャッタを機械的に動かして映写された光から離間するように打ち破られる。]
[0009] 従って、映画コンテンツに対する不正な海賊行為を阻止すると共に、ビデオカメラ対策としての保護(プロテクション)のリアルタイムな監視、確認を行って、例えば、近赤外線およびディジタル・コンテンツの変調における制約と欠点を回避するような方法、装置、およびシステムに対する需要が高い。]
[0010] 本発明の各態様は、例えば、映画コンテンツに対する不正な海賊行為を阻止すると共に、海賊行為対策としての保護のリアルタイムな監視、確認を行うことにより、従来技術の様々な欠点を克服するものである。本明細書に記載する本発明の実施の形態の様々な態様は、(フィルム映画、ディジタル・シネマなど)の映写技術のようなコンテンツ配信技術の全てにおいて有用であり、近赤外線に対して脆弱なものではなく、コンテンツについての詳しい事前知識を要するものではない。]
[0011] 本発明の原理に係る一態様においては、具体的には、公然とビデオ・コンテンツが表示(上映)される劇場や他の環境における海賊行為対策としての保護のための方法、装置、およびシステムが提供される。即ち、本発明の様々な態様においては、メインの上映作品(映画)のコンテンツと同時にサンプリング対策システムのコンテンツを映写する第2の映写機が設けられる。第2の映写機が上映作品の領域および/または各画像内の一部で動作していることを確認するフィードバック装置(例えば、可視光カメラ)が設けられ、サンプリング対策システムのコンテンツは、実質的には肉眼では見えないが、依然として、映画の上映の間、ビデオカメラ(カムコーダ)やその他のビデオ記録装置による有用なビデオ・シーケンスの記録(録画)を阻止するのに効果的である。]
[0012] さらに、本発明の様々な態様によれば、リアルタイムに映写されたコンテンツを見て、映写されたコンテンツに適用されるように意図されたビデオカメラ対策コンテンツが実際にスクリーンに存在することを確認するために、自動化された、リアルタイムな監視および確認を行うシステムが提供される。例えば、一実施の形態においては、セキュリティ・プロセッサおよびフィードバック装置(カメラ)を利用して、スクリーン上に上映される画像コンテンツをリアルタイムにテストして、意図されたセキュリティ・コンテンツが実際にスクリーン上に存在することを確認する不正行為対策システムが提供される。このフィードバック・メカニズムを使用して、セキュリティ・システムに対する不正行為が行われていることを、例えば、劇場の所有者に警告し、コンテンツの映写機をオフにしてコンテンツの再生を中断することができる。]
[0013] 本発明の一態様においては、ビデオカメラ対策コンテンツの提供および確認を行う方法は、映写されたオリジナルの画像コンテンツの少なくとも一部から、オリジナルの画像コンテンツと同時に映写されるのに適した、人間の眼には見えないが、サンプリング装置によって記録された場合には、オリジナルの画像コンテンツの画像品質が損なわれるようにする、サンプリング対策コンテンツを決定するステップと、サンプリング対策コンテンツをオリジナルの画像コンテンツと同時に映写するステップと、同時に映写されたコンテンツをキャプチャしてこのキャプチャされたコンテンツ内にサンプリング対策コンテンツが存在することを確認するステップと、を含む。]
[0014] 本発明の代替的な態様においては、海賊行為対策保護コンテンツの提供および確認を行うシステムは、映写されたオリジナルの画像コンテンツの少なくとも一部をキャプチャするように構成されるコンテンツ・キャプチャ装置と、映写されたオリジナルの画像コンテンツの少なくとも一部から、オリジナルの画像コンテンツと同時に映写されるのに適した、人間の眼には見えないが、サンプリング装置によって記録された場合には、オリジナルの画像コンテンツの画像品質が損なわれるようにする、サンプリング対策コンテンツを決定する制御ユニットと、サンプリング対策コンテンツをオリジナルの画像コンテンツと同時に映写する映写機と、を含み、コンテンツ・キャプチャ装置は、同時に映写されたコンテンツをキャプチャしてこのキャプチャされたコンテンツ内にサンプリング対策コンテンツが存在することを制御ユニットにより確認する。]
[0015] 本発明の代替的な態様においては、上述したシステムの海賊行為対策制御ユニットは、映写されたオリジナルの画像コンテンツの各画像特性を判定および分析する画像分析器と、オリジナルの画像コンテンツの判定および分析された各画像特性を少なくとも使用して、オリジナルの画像コンテンツと同時に映写されるのに適した、人間の眼には見えないが、サンプリング装置によって記録された場合には、オリジナルの画像コンテンツの画像品質が損なわれるようにする、サンプリング対策コンテンツを決定する変調器と、を含む。]
[0016] 本発明の開示内容は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を考慮することによって容易に理解することができるであろう。]
図面の簡単な説明

[0017] 本発明の実施の形態に係る海賊行為対策として保護および確認を行うシステムのハイレベル・ブロック図である。
本発明の実施の形態に係るサンプリング・システムから見たビデオカメラ対策コンテンツを有する画像を例示的に示す図である。
本発明の実施の形態に係るビデオカメラ対策システムの様々なコンポーネントによって映写される各画像を例示的に示す図である。
本発明の実施の形態に係るビデオカメラ対策システムを提供する方法のフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る海賊行為対策コンテンツの提供および確認を行うシステムのハイレベル・ブロック図である。
本発明の代替的な実施の形態に係る海賊行為対策として保護および確認を行うシステムのハイレベル・ブロック図である。
本発明の実施の形態に係る図6のシステムをより詳細に描いた図である。
本発明の実施の形態に係る海賊行為対策コンテンツをリアルタイムに提供および確認する方法のフローチャートである。] 図6
実施例

[0018] 各図面は、本発明のコンセプトを例示的に示すためのものであり、本発明に想定される構成は、必ずしも図面に示されたものだけではない。理解を助けるために、各図面に共通な、同一の要素を示すために、可能な箇所では、同一の参照符号を使用している。]
[0019] 本発明の実施の形態は、海賊行為対策として保護および確認を行う方法、装置、およびシステムを有益に提供する。本発明は、主に、特定の海賊行為対策として保護および確認を行うシステムおよび装置との関連で説明されるが、本発明の特定の実施の形態は、本発明の範囲を限定するように取り扱われるべきではない。本発明の開示内容の情報を得た当業者であれば、本発明のコンセプトが、海賊行為対策として保護および確認を行うための実質的にどのようなコンテンツの配信および表示環境にも有益に適用できることが理解できるであろう。]
[0020] 各図面において示される様々な要素の機能は、専用のハードウエアの使用により提供されてもよく、適切なソフトウエアに関連付けられた、ソフトウエアを実行可能なハードウエアの使用によって提供されてもよい。機能がプロセッサによって提供される場合にも、単一の専用プロセッサによって提供されてもよく、単一の共有プロセッサによって提供されてもよく、複数の別個のプロセッサによって提供されてもよく、幾つかのプロセッサが共有されていてもよい。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」を明示的に使用した場合であっても、ソフトウエアを実行することが可能なハードウエアのみを意味するように解釈されるべきではなく、限定するものではないが、ディジタル信号プロセッサ(DSP: digital signal processor)・ハードウエア、ソフトウエアを格納する読み出し専用メモリ(ROM: read‐only memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM: random access memory)、および不揮発性の記憶装置を黙示的に含むことがある。また、本明細書における本発明の原理、態様、および、実施の形態についての全ての記載、さらに、その特定の例は、構造的な均等物と機能的な均等物の双方を含むように意図したものである。さらに、このような均等物は、現在公知の均等物だけでなく、将来において開発される均等物(即ち、構造に係らず、同一の機能を実行するように開発された全ての要素)を包むように意図されている。]
[0021] 従って、例えば、当業者であれば、本明細書において示されたブロック図は、本願の原理を実施する例示的なシステムのコンポーネントおよび/または回路の概念図であることが理解できよう。同様に、フローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなどは、いずれも様々な処理を表す。これらの処理は、コンピュータによって読み取り可能なメディアにおいて実質的に記述することができ、コンピュータまたはプロセッサにより実行され、このようなコンピュータまたはプロセッサがはっきりと図示されているかどうかに係るものではない。]
[0022] 本発明の様々な実施の形態に従って、公然とビデオ・コンテンツが表示(上映)される劇場や他の環境における、例えば、フィルム映画およびディジタル・メディアに対する海賊行為対策の目的で、サンプリング対策コンテンツを提供および確認する方法、装置、およびシステムについて説明する。本発明の様々な実施の形態においては、メインの上映作品(映画)のコンテンツにサンプリング対策システムのコンテンツが適用される。上映作品の領域内、さらに、各画像内の一部でサンプリング対策コンテンツが動作することを確認するフィードバック装置(例えば、可視光カメラが)設けられる。サンプリング対策コンテンツは、実質的に肉眼では見ることができないが、依然として、映画の上映の間、ビデオカメラ(カムコーダ)や他のビデオカメラ装置による有用なビデオ・シーケンスの記録(録画)を阻止するのに効果的である。]
[0023] リアルタイムで映画を見て、スクリーンに対して適用されるように意図されたビデオカメラ対策コンテンツが実際にスクリーンに映写されているかどうかを確認する、自動化された、リアルタイムな監視および確認を行うシステムが提供される。さらに、本発明の様々な実施の形態においては、意図されたセキュリティ・コンテンツがスクリーン上に適切に実際に現れることを確認するために、スクリーン上で上映される画像コンテンツをリアルタイムにテストする不正行為対策システムを提供するために、セキュリティ・プロセッサおよびフィードバック装置(カメラ)が利用される。フィードバック・メカニズムを使用して、システムに対する不正行為が行われていることを劇場の所有者に警告し、さらに/または、コンテンツを自動的に無効にし、コンテンツのソースの表示を中止することができる。]
[0024] 図1は、本発明の実施の形態に係る海賊行為対策として保護および確認を行うシステムのブロック図である。本発明の様々な実施の形態に従って、本発明の海賊行為対策としての保護および確認を行うシステムは、従来のフィルム映画用の映写機、および/または、ディジタル・シネマ用の映写システムの各コンポーネントを含めることができる。例えば、図1の海賊行為対策として保護および確認を行うシステムは、例示的には、画像コンテンツ(例えば、映画画像)をスクリーン111に(即ち、座席エリア109を横切って)映写するための第1の、すなわちメインの映写機101を含む。] 図1
[0025] 図1に描かれた本発明の実施の形態においては、フィードバック装置103(例えば、可視光カメラ)は、制御ユニット102と通信する。フィードバック装置103は、映写された画像の複数の連続的なフレームを記録して、制御ユニット102と通信する。図1のシステムにおいて、図1の制御ユニット102は、例示的には、例えば、本明細書に記載された各処理ステップを実行するように構成されたソフトウエアを記憶するためのメモリ104と、各画像特性(例えば、各フレームの平均輝度、光線レベル、変動性(variability)、カラー・コンテンツなど)を判定し、サンプリング対策システムのコンテンツが加えられる各画像の理想部分を判定するための画像分析器106と、オリジナルの画像コンテンツの選択された領域を変調されたものを含むビデオ・フィードを第2の映写機105に提供する変調器108とを含む。制御ユニット102は、別個のコンピュータを含めることができ、さらに/または、制御ユニット102をカメラ装置103の内部に含めることもできる。] 図1
[0026] 所与の映画、または、上映作品において、本発明の様々な実施の形態に従って変調される連続的なフレームの全体の数/割合は、好ましくは、海賊行為/ビデオカメラによって記録された映画が使用できなくなるのに十分なフレーム数に調節することができる。改変されるフレームの所望の量は、当業者により、容易に決定することができる。例えば、本発明の一実施の形態においては、最適な効果を得るために、映画の合計フレーム数の少なくとも30%が擬似変調される。]
[0027] 本明細書において使用される用語「サンプリング対策システムのコンテンツ」は、例えば、ビデオカメラや他のビデオ・サンプリング・システムによる企てを阻止するために使用されるコンテンツを含む。本発明の実施の形態によれば、制御ユニット102による複数のフレームの分析に基づいて、適切なサンプリング対策システムのコンテンツが適用される。従って、本発明の様々な実施の形態においては、各画像に対して「カスタマイズ」されたサンプリング対策システムのコンテンツが有益に提供され、適用される。]
[0028] 本発明の様々な実施の形態に従ってサンプリング対策システムのコンテンツを追加するのに理想的なシーンには、最小限の動き/動作を有する静的なシーンが含まれることがある。このようなシーンは、海賊行為による記録に対する所望の拒否効果を最大にする一方で、サンプリング対策システムのコンテンツ(例えば、ちらつきや点滅など)が、人間である視聴者によって視認されてしまう所望しない副作用が発生する可能性を低減させる。所与の映画/上映作品において、大抵のシーンは、少なくとも数秒は静的なものであるため、(また、大抵の映画フレームは、例えば、24Hz、即ち、毎秒24フレームの標準レートで伝送されるため、)例えば、フィードバック・カメラ103によって3つ、または、4つの連続するフレームを分析するのみで、所与のシーンのための適切で効果的なサンプリング対策システムの画像を生成するのに十分な時間が与えられるであろう。]
[0029] 図1の実施の形態においては、第2の映写機105がフィードバック装置103および/または制御ユニット102に対して動作可能に接続され、このフィードバック装置103および/または制御ユニット102と通信するように設けられる。第2の映写機105は、所望のサンプリング対策システムのコンテンツをリアルタイムでフレームの各画像の部分に映写するように構成される。例えば、本発明の様々な実施の形態においては、サンプリング対策コンテンツには、ルマ(輝度情報を表す量)やクロマ(色情報を表す量)などの変調された可視光であり、人間の裸眼では実質的には見ることのできない時間的、および/または空間的に変調された光であるが、ビデオカメラなどのサンプリング・システムによって記録されたものの上では容易に検出されるようなものを含めることができる。] 図1
[0030] 好ましくは、映画などのコンテンツに追加されるサンプリング対策コンテンツは「カスタマイズ」され、一実施の形態においては、ビデオカメラによる再生を思い止まらせるのに必要な最小限の量/レベルに過ぎず、人間である視聴者には実質的に見えないような、変調された可視光が第2の映写機105を介して各画像上に映写されるようにする。例えば、付加光のレベルを低く維持するために、選択されたシーケンスのあらゆる画像のあらゆる領域が「擬似変調される(pseudo‐modulated)」(付加変調された可視光で映写/出力される)ものではない。即ち、スクリーンの特定の部分(例えば、一実施の形態においては、ランダムな部分)のみに影響が及ぼされる。画像の各部分(ビデオカメラによる不正な複製を思い止まらせるのに十分な、例えば、全体ではない部分)が、例えば、より高周波数の可視光で擬似変調される。高いフレーム・レートの部分が存在しても、オリジナルの画像に完全なピクチャ解像度が必要とはならないことにより、バランスが取られる。これにより、時間帯域幅が現行の製造方法の枠組みの中に十分に維持されるため、高解像度/高フレーム・レートのディジタル・シネマ映写機が必要でなくなる。さらに、オリジナルの画像のディジタル・コンテンツには、どのようにも改変がなされず、劇場に対して、本発明の各態様に係る物理的なセキュリティ技術(例えば、メタル検出器、ビデオカメラ動作検出器など)のような、追加的な/代替的なビデオカメラ対策法を利用する選択肢が与えられる。]
[0031] 本発明の様々な実施の形態によれば、サンプリング対策システムのコンテンツは、好ましくは、第2の映写機105から伝送される光を含み、これは、好ましくは、非常に高いレート(例えば、一実施の形態においては、約120Hzから約150Hz)で時間変調され、本発明の様々な実施の形態においては、空間変調を含めることもできる。空間変調は、しかしながら、好ましくは、例えば、画面の高さの1/100以下の比較的に低い変調期間で行われる。第2の映写機105から映写されたサンプリング対策システムのコンテンツ(例えば、約120Hzのより高い周波数で伝送される可視光画像など)は、人間の眼には実質的に見えないが、信号処理において公知なエイリアシング現象により、依然として、どのようなサンプリング・システム(例えば、ビデオカメラ装置)によっても容易に検出されるという利点がある。本発明に従って映写されたサンプリング対策システムのコンテンツは、どのような映画の海賊行為による記録の際の周波数にも打ち勝ち、どのような海賊行為による記録物も、実用的なものではなくなる。]
[0032] さらに、図1のシステムのフィードバック装置103は、システム全体のリアルタイムな評価およびチューニングを行うことを可能にし、所望の結果を得るために必要な、最小の実効量に近い付加変調光が利用され、保護されるコンテンツに映写されるようにする。] 図1
[0033] オプションとして、図1に描かれる本発明の様々な実施の形態においては、第2の映写機105からの変調されたコンテンツに追加したセキュリティ・データ(例えば、信号)を生成および送信するフィルタ発生器モジュール523をさらに設けることができ、さらに、追加のセキュリティ・データを復元および検出するフィルタ検出器モジュール521をフィードバック・カメラ103の近傍、または、フィードバック・カメラ103の一部として、設けることができる。モジュール521、523の詳細については、以下、図5を参照してさらに説明する。] 図1 図5
[0034] 図2は、本発明の実施の形態に係るサンプリング・システムによって見た、ビデオカメラ対策コンテンツを有する画像を例示的に描いた図である。例えば、図2に描かれたサンプリング対策システムのコンテンツは、どのような形状、構成、デザイン、文字等の変調済可視光を含めることもでき、好ましくは、サンプリングされた海賊行為による画像の記録を実用的ではないものにするのに十分なオリジナルの画像の量をカバーするが、依然として、人間の眼には実質的に検出できない。図2の例では、サンプリング対策システムのコンテンツ203は、オリジナルの画像201に映写される「PIRATE(海賊版)」の文字を含む。] 図2
[0035] 図3は、本発明の実施の形態に係るビデオカメラ対策システムの様々なコンポーネントにより映写される画像を例示的に描いた図である。図3の例においては、メインの映写機によって映写される画像301は、保護が望まれるコンテンツである。サンプリング対策システムのコンテンツ(例えば、変調された可視光画像)303は、第2の映写機によって映写される。観客305が見る画像においては、どのサンプリング対策システムのコンテンツも実質的に見ることはできない。画像は、オリジナルの改変されていない画像301と同じように見える。しかしながら、フィードバック・カメラが捉える画像307においては、変調されたサンプリング対策システムのコンテンツ303は、はっきりと見ることができる。] 図3
[0036] 図4は、本発明の実施の形態に係るビデオカメラ対策システムを提供する方法のフローチャートである。この発明は、ステップ401で始まり、このステップ401では、第1の映写機がスクリーン(例えば、劇場のスクリーン)に各画像を映写する。次に、この方法は、ステップ403に進む。] 図4
[0037] ステップ403において、フィードバック・カメラによって記録された各画像の少なくとも複数の連続的なフレームが記録され、フィードバック装置の外部、または内部に設けられたプロセッサ/コンピュータに入力される。次に、この方法は、ステップ405に進む。]
[0038] ステップ405において、入力画像の各特性(例えば、平均輝度/光レベル、カラー・コンテンツおよび/または、フレーム間の変動性や動きなど)が、例えば、プロセッサ/コンピュータ102によって判定される。次に、この方法は、ステップ407に進む。]
[0039] ステップ407において、サンプリング対策システムのコンテンツが追加される画像の各々の領域(例えば、量および位置)が決定される。本発明の様々な実施の形態においては、各画像の特定の(「全体でない」)、または、ランダムな部分に影響が及ぼされる。次に、この方法は、ステップ409に進む。]
[0040] ステップ409において、適切なサンプリング対策システムのコンテンツが作成され、分析された画像の各特性にカスタマイズされる。次に、この方法は、ステップ411に進む。]
[0041] ステップ411において、サンプリング対策コンテンツは、第2の映写機に通信される。この第2の映写機は、例えば、サンプリング対策システムのコンテンツを、変調された可視光の形態で、例えば、リアルタイムに、各選択されたシーケンスにおける各画像の所望の部分に映写する。ここで、この方法は、終了する。]
[0042] 本発明の様々な実施の形態においては、図1の制御ユニット102のような、本発明の制御ユニットには、例えば、所定の光レベル、色などでの、所定の画像、文字、数字、デザイン、ロゴなどの形態でのサンプリング対策システムのコンテンツを格納するデータベース(図示せず)を含めることができる。本発明の一実施の形態においては、このようなデータベースは、制御ユニット102のメモリ104に含まれる。代替的な実施の形態においては、このようなデータベースには、ネットワーク(例えば、インターネット)を介してアクセス可能なサーバ上で外部的に提供されてもよい。しかしながら、上述したように、本発明の代替的な実施の形態においては、変調器108には、新たな、または、カスタマイズされたサンプリング対策システムのコンテンツを作成する機能を含めることができる。] 図1
[0043] 図5は、本発明の実施の形態に係るサンプリング対策コンテンツの提供および確認を行うシステムのハイレベル・ブロック図である。即ち、図5は、ビデオカメラ対策コンテンツのセキュリティ確認のための複数の映写機を使用したシステムのハイレベル・ブロック図である。図5のシステムにおいて、ビデオ入力501は、メインの映写機500の制御ユニット502と通信し、「通常の」処理を行って、スクリーン上に表示される画像コンテンツを提供する。図5の制御ユニット502は、例示的には、画像分析器509および変調器511を含む。処理されたコンテンツは、第2の映写機505によって映写されるビデオカメラ対策コンテンツ(例えば、変調)のタイプ/構造/レイアウトを決定するために、画像分析器509によって分析することができる。同時に、処理された画像コンテンツは、ディスプレイ有効化モジュール515に通信される。ディスプレイ有効化モジュール515は、以下に説明する確認処理の結果に依存して、スクリーン上への表示、映写を有効化、または、無効化する。監視されたサンプリング対策コンテンツが正しいものであると確認されると仮定すると、処理された画像コンテンツがモジュール515によって有効化され、視聴のためにスクリーン上に出力される(出力525)。] 図5
[0044] 図5のシステムにおいては、変調器511は、画像分析器509と動作可能に結合され、通信しており、オリジナルの画像コンテンツを変調したもの、さらに、セキュリティ・プロセッサ513から画像分析器に入力されたキー527を使用した、特別なキーの暗号化により変調したものからなるビデオ・フィードを提供する。キー527は、キー無しでは生成も検出もできないような、キー暗号化により変調したものの生成、検出を容易にする、追加的なセキュリティ手段を提供する。] 図5
[0045] 変調されたビデオカメラ対策コンテンツは、第2の映写機505に送信され、第2の映写機505は、オプションとして、セキュリティ・コンテンツをフィルタ発生器モジュール523に映写する。フィルタ発生器モジュール523には、第2の映写機が正確に動作し、所望の、予期されたビデオカメラ対策コンテンツを映写しているのことの追加のチェックとして別個の「見えない(invisible)」チャネルまたは信号を生成するように構成された赤外線(IR)フィルタを含めることができる。モジュール523は、変調器511からの変調された信号を変更もしないし、ビデオカメラの動作を妨害するように意図した信号を発生させるものではない。図5のシステムにおいては、ビデオカメラ対策コンテンツは、第2の映写機505から出力され(出力524)、スクリーンに映写される画像コンテンツ525に映写される。] 図5
[0046] 以下、図5に描かれた本発明の実施の形態に係る確認処理について説明する。フィードバック装置503は、リアルタイムでスクリーン上に表示されるコンテンツ(「記録されたコンテンツ」/「フィードバック画像」)の記録のために設けられる。「記録されたコンテンツ」には、スクリーン上に実際に表示されている画像コンテンツの、フィードバック装置によって作成される外部の映像記録物が含まれる。フィードバック画像/記録されたコンテンツは、コードが通過するスクリーンの隔離された部分を含んでいてもよく、代替的には、ピクチャ・コンテンツ全体を評価するためにスクリーン全体をカバーするものでもよい。] 図5
[0047] 本発明の一実施の形態においては、フィードバック装置503には、単純なUSBカメラを含めることができ、また、オプションのフィルタ発生器モジュール523によって作成されたチャネルや信号を検出するオプションのフィルタ検出器モジュール521を含めることができ、またさらに、記録されたコンテンツを暗号化する暗号化器519を含めることができる。図5のシステムにおいては、記録されたコンテンツがセキュリティ・プロセッサ513に通信され、セキュリティ・プロセッサ513では、復号器517を介して記録されたコンテンツが復号、分析され、予期されたコンテンツと比較される。セキュリティ・プロセッサ513は、海賊行為対策セキュリティがアクティブであり、予期されたパラメータに従っているかどうかを判定する。例えば、「予期されたコンテンツ」には、既知であり、システムによって画像コンテンツに適用されるように選択されたサンプリング対策コンテンツを含めることができる。決定の結果は、ディスプレイ有効化/無効化モジュール515に通信され、ディスプレイ有効化/無効化モジュール515は、これに応じ、記録されたコンテンツが予期されたコンテンツと一致するかどうかに依存して、画像コンテンツの表示を有効化、または、無効化する。例えば、有効化/無効化モジュール515は、記録されたコンテンツが予期されたコンテンツと一致しない場合にスクリーン上の画像コンテンツの映写を無効化するように構成される。] 図5
[0048] 図6は、本発明の代替的な実施の形態に従った海賊行為対策として保護および確認を行うシステムのハイレベル・ブロック図を描いている。即ち、図6のシステムは、追加的または二次的な映写機およびフィルタが使用されない実施の形態を描いたものである。この代替的な実施の形態においては、座席エリア605を通過して劇場スクリーン607に映写する変調された画像コンテンツを映写するメインの映写機601と、変調されたコンテンツの監視および記録、オリジナルの画像コンテンツを変調したものを含む、ビデオ・フィード609を通信する、フィードバック・カメラ603が設けられる。] 図6
[0049] 図7は、本発明の実施の形態に係る図6のシステムのより詳細な図を描いている。即ち、図7において、ビデオ入力701は、メインの映写機700の制御ユニット702に通信され、「通常の処理」が行われ、スクリーン上に表示される画像コンテンツが提供される。次に、処理されたコンテンツは、画像分析器709によって分析され、メインの映写機700に映写されるビデオカメラ対策コンテンツ(例えば、変調したもの)のタイプ/構造/レイアウトを決定する。同時に、処理された画像コンテンツがディスプレイ有効化モジュール715に出力される。ディスプレイ有効化モジュール715は、以下により詳細に説明する確認処理の結果に依存して、スクリーン上への表示、映写を有効化、または、無効化する。監視されたサンプリング対策コンテンツが正しいものであると確認されると仮定すると、処理された画像コンテンツがモジュール715によって有効化され、視聴のために、スクリーンに出力される(出力725)。] 図6 図7
[0050] 図7のシステムにおいては、変調器711は、画像分析器709と動作可能に結合され、通信しており、オリジナルの画像コンテンツを変調したもの、さらに、オプションとして、セキュリティ・プロセッサから画像分析器に入力されたキー727を使用した、特別なキーの暗号化により変調したものからなるビデオ・フィードを提供する。キー727は、キー無しでは生成も検出もできないような、キー暗号化により変調したものの生成、検出を容易にする、追加的なセキュリティ手段を提供する。] 図7
[0051] 変調されたビデオカメラ対策コンテンツおよびキー暗号化された変調は、プロセッサ707に通信され、確認処理によりコンテンツが承認されると仮定すると、このコンテンツはディスプレイ有効化モジュール715によって有効化され、スクリーン上にオリジナルの画像コンテンツとともに出力される(出力725)。]
[0052] 上述したように、図7のシステムにおいては、確認処理には、スクリーン上に表示されているコンテンツ(フィードバック画像入力704)を記録するために設けられるフィードバック装置703を含めることができる。フィードバック画像は、スクリーン上の例えば、コードが含まれている部分に隔離されていてもよいし、ピクチャ・コンテンツ全体を評価するためにスクリーン全体をカバーするものであってもよい。] 図7
[0053] 本発明の様々な実施の形態においては、フィードバック装置703には、USBカメラなどの単純な検出器を含めることができ、また、オプションとして、記録されたコンテンツを暗号化するための、暗号化器719を含めることができる。記録されたコンテンツは、セキュリティ・プロセッサ713に通信され、ここで、記録されたコンテンツは、復号器717によって復号、分析され、予期されたコンテンツと比較される。セキュリティ・プロセッサ713は、セキュリティがアクティブであるかどうか(即ち、予期されたパラメータに従っているかどうか)を判定する。決定結果は、ディスプレイ有効化モジュール715に送信され、ディスプレイ有効化モジュール715は、これに応じて、画像コンテンツを有効化、または、無効化する。]
[0054] 図1のフィードバック装置703などのような、本発明のフィードバック装置703は、本発明の様々な実施の形態において、リアルタイムでスクリーン上で再生されるコンテンツを記録するために、各映写スクリーンの近傍に設けられる。本発明の様々な実施の形態においては、フィードバック装置の記録したコンテンツは、オプションとして、上述した海賊行為を思い止まらせるために暗号化することができる。フィードバック装置(カメラ)は、高い解像度である必要がなく、高いフレーム・レートを有する必要がなく、高度なセキュリティさえも必要としないため、本発明の様々な実施の形態のフィードバック・システムのコストを低いままにすることができる。少なくとも以下の理由で、フィードバック装置は、極めて高度なセキュリティ・システムである必要はない。] 図1
[0055] 1.カメラは、低コストでよく、従って、通常、低品質のビデオを作製するため、海賊行為によるコピーには望ましくない。
2.ビデオカメラ対策コンテンツが適用され、適切に動作する場合、カメラの記録したコンテンツは、ビデオカメラ対策コンテンツで「品質が劣化される」ため、海賊行為には適さない視聴できないコンテンツである。
3.セキュリティ確認処理は、リアルタイムのシステムであるため、コンテンツの各フレームは、独自のものである。従って、単純で基本的な処理技術を使用して、映画のオリジナルのコンテンツとフィードバック・カメラによって記録中の画像との間の何らかの相関をチェックすることができる。シーン変更検出のような単純な技術を用いて、フィードバック画像コンテンツが画面上で表示されるリアルタイムな画像からのフィードバック画像コンテンツであることを確認するために使用される。
4.例えば、ケーブルを介して画像コンテンツが暗号化されるため、不正な行為に強いシステムである。さらに、暗号化は、単純で低コストであるため、このような低解像度でビデオカメラ対策を施された/変更されたコンテンツの暗号を解除しようとする動機はほとんど発生しないであろう。
5.フィードバック・カメラの出力には、映画の1フレーム毎に、少数のサンプル・フレームを含めるように制限し、フィードバック・カメラの記録したコンテンツの出力に意図的に「ジッタ(jitter)」を作成することができる。フィードバック・カメラから、海賊行為の目的で使用される映画を記録したコピーを作成できないようにするために、映画コンテンツのフレーム・レートから、フレーム・レートを変更することができる。]
[0056] 図8は、本発明の実施の形態に従って、リアルタイムにビデオカメラ対策コンテンツの提供および確認を行う方法のフロー図である。図8の方法は、ステップ801で始まり、このステップ801において、ビデオ・コンテンツが分析され、コンテンツに追加されるサンプリング対策コンテンツが決定される。次に、この方法は、ステップ803に進む。] 図8
[0057] ステップ803において、サンプリング対策コンテンツと、オプションとして、キー暗号化されたサンプリング対策コンテンツが作成される。この方法は、次に、ステップ805に進む。]
[0058] ステップ805において、作成されたサンプリング対策コンテンツおよびオプションのキー暗号化されたコンテンツが、画像コンテンツに追加/映写される。次に、この方法は、ステップ807またはステップ808に進む。]
[0059] 代替的には、ステップ807において、追加のセキュリティ・データが、(例えば、赤外線フィルタを用いて、)例えば、別個の信号または、チャネルの形態で作成され、サンプリング対策画像コンテンツに追加される。次に、この方法は、ステップ808に進む。]
[0060] ステップ808において、サンプリング対策コンテンツを有する画像コンテンツ、さらに、オプションである追加セキュリティ・データが適用される場合には、このセキュリティ・データが表示のためにスクリーン上に映写される。次に、この方法は、ステップ809に進む。]
[0061] ステップ809において、スクリーン上に表示された画像コンテンツが記録され、オプションとして、リアルタイムに暗号化される。次に、この方法は、ステップ811に進む。]
[0062] ステップ811において、記録されたコンテンツが復号(暗号解除)され、上述したように処理される。次に、この方法は、ステップ813に進む。]
[0063] ステップ813において、ビデオカメラ対策セキュリティが現在アクティブであるかどうか(例えば、フィードバック画像コンテンツが、実際のサンプリング対策コンテンツにオリジナルの画像コンテンツを加えたものである「予期されたコンテンツ」と一致するかどうか)が判定される。ビデオカメラ対策セキュリティが現在アクティブではないと判定された場合、方法はステップ817に進み、この時点で、画像コンテンツのスクリーン上への映写が中断する。ビデオカメラ対策セキュリティが現在アクティブであると判定された場合、方法は、ステップ814に進む。]
[0064] ステップ814において、ステップ807に記載されたオプションの追加セキュリティ・データが追加されたかどうかが判定される。オプションのセキュリティ・データが追加されていない場合には、スクリーン上へのサンプリング対策コンテンツを有する画像コンテンツの映写が中断することなく、続けられる。オプションのセキュリティ・データが追加された場合には、方法は、ステップ815に進む。]
[0065] ステップ815において、セキュリティ・データが記録されたコンテンツから取得され、元の追加されたセキュリティ・データと比較される。次に、追加されたセキュリティ・データが取得されたセキュリティ・データと一致するかどうかが判定される。一致していない場合には、方法は、ステップ817に戻り、スクリーンに対する画像コンテンツの映写が中断する。元の追加されたセキュリティ・データが取得されたセキュリティ・データと一致する場合には、サンプリング対策コンテンツを有する画像コンテンツのスクリーン上への映写が中断することなく続けられる。ここで、この方法は終了する。]
[0066] 海賊行為対策としての保護および確認を行うシステムを提供する方法、装置、およびシステムについての好ましい実施の形態について説明したが(このような実施の形態は例示的なものであり、限定的なものではなく)、上述した開示内容に鑑み、当業者であれば、改変や変形を施すことができることを理解されたい。従って、開示する原理の特定の発明の実施の形態において行われる各変更は、付随する請求項に概略的に記載された本発明の原理の範囲および精神に含まれるものである。本発明の詳細について、特許法による特定の要求に従って説明を行ったが、特許により保護を求める権利内容は、付随する各請求項に記載されている。]
权利要求:

請求項1
映写されたオリジナルの画像コンテンツの少なくとも一部から、前記オリジナルの画像コンテンツと同時に映写されるのに適した、人間の眼には見えないが、サンプリング装置によって記録された場合には、前記オリジナルの画像コンテンツの画像品質が損なわれるようにする、サンプリング対策コンテンツを決定するステップと、前記サンプリング対策コンテンツを前記オリジナルの画像コンテンツと同時に映写するステップと、前記同時に映写されたコンテンツをキャプチャして、当該キャプチャされたコンテンツ内に前記サンプリング対策コンテンツが存在することを確認するステップと、を含む、ビデオカメラ対策コンテンツの提供および確認を行う方法。
請求項2
前記オリジナルの画像コンテンツの複数の連続的なフレームがキャプチャされ、前記キャプチャされたフレームの各画像特性が分析されて、前記適したサンプリング対策コンテンツが決定される、請求項1に記載の方法。
請求項3
前記キャプチャされたフレームの各画像特性は、平均輝度、変動性、およびカラー・コンテンツの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
請求項4
前記サンプリング対策コンテンツは、前記オリジナルの画像コンテンツの一部の上にのみ映写される、請求項1に記載の方法。
請求項5
前記サンプリング対策コンテンツは、変調された可視光を含む、請求項1に記載の方法。
請求項6
前記変調された可視光は、120Hz〜150Hzの間のレートで時間的に変調された光を含む、請求項5に記載の方法。
請求項7
前記サンプリング対策コンテンツと共にセキュリティ・データを映写するステップと、キャプチャされたセキュリティ・データが前記映写されたセキュリティ・データと一致するかどうかを判定するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
請求項8
前記キャプチャされたコンテンツ内に前記サンプリング対策コンテンツが存在することが確認されなかった場合に、前記オリジナルの画像コンテンツの前記映写が無効化される、請求項1に記載の方法。
請求項9
映写されたオリジナルの画像コンテンツの少なくとも一部をキャプチャするように構成されたコンテンツ・キャプチャ装置と、前記映写されたオリジナルの画像コンテンツの少なくとも一部から、前記オリジナルの画像コンテンツと同時に映写されるのに適した、人間の眼には見えないが、サンプリング装置によって記録された場合には、前記オリジナルの画像コンテンツの画像品質が損なわれるようにする、サンプリング対策コンテンツを決定する制御ユニットと、前記サンプリング対策コンテンツを前記オリジナルの画像コンテンツと同時に映写する映写機と、を含み、前記コンテンツ・キャプチャ装置は、前記同時に映写されたコンテンツをキャプチャして当該キャプチャされたコンテンツ内に前記サンプリング対策コンテンツが存在することを前記制御ユニットにより確認する、海賊行為対策保護システム。
請求項10
前記制御ユニットは、前記オリジナルの画像コンテンツの映写源に動作可能に結合され、前記キャプチャされたコンテンツ内に前記サンプリング対策コンテンツが存在することが確認されなかった場合に、前記オリジナルの画像コンテンツの前記映写が無効化される、請求項9に記載のシステム。
請求項11
前記映写源は、前記オリジナルの画像コンテンツの前記キャプチャされた部分が予期されたコンテンツに一致しない場合に、前記オリジナルのコンテンツの前記映写を無効化するように構成されたディスプレイ有効化/無効化モジュールを含む、請求項10に記載のシステム。
請求項12
前記コンテンツ・キャプチャ装置は、サンプリング装置を含む、請求項9に記載のシステム。
請求項13
前記コンテンツ・キャプチャ装置は、可視光カメラを含む、請求項9に記載のシステム。
請求項14
前記映写機は、前記サンプリング対策コンテンツを前記オリジナルの画像コンテンツと同時に映写する第1の映写機を含み、第2の映写機が前記オリジナルの画像コンテンツを映写することに使用される、請求項9に記載のシステム。
請求項15
前記映写機は、前記オリジナルの画像コンテンツと前記サンプリング対策コンテンツとを同時に映写するための単一の映写機からなる、請求項9に記載のシステム。
請求項16
前記制御ユニットは、前記映写機内に組み込まれたユニットである、請求項9に記載のシステム。
請求項17
前記キャプチャされたコンテンツの中に前記サンプリング対策コンテンツの存在が確認されない場合に、前記オリジナルの画像コンテンツの前記映写を無効化する有効化/無効化ユニットをさらに含む、請求項9に記載のシステム。
請求項18
前記サンプリング対策コンテンツと共に映写されるべきセキュリティ・データを生成するセキュリティ・データ・ユニットをさらに含む、請求項9に記載のシステム。
請求項19
前記コンテンツ・キャプチャ装置は、前記キャプチャされたオリジナルの画像コンテンツを暗号化する暗号化器をさらに含む、請求項9に記載のシステム。
請求項20
前記映写機は、前記スクリーン上に映写する信号を発生するフィルタ発生器モジュールを含む、請求項19に記載のシステム。
請求項21
前記コンテンツ・キャプチャ装置は、前記フィルタ発生器モジュールによって生成された前記信号を検出するフィルタ検出器モジュールをさらに含む、請求項20に記載のシステム。
請求項22
映写されたオリジナルの画像コンテンツの各画像特性を判定および分析する画像分析器と、前記オリジナルの画像コンテンツの判定および分析された各画像特性を少なくとも使用して、前記オリジナルの画像コンテンツと同時に映写されるのに適した、人間の眼には見えないが、サンプリング装置によって記録された場合には、前記オリジナルの画像コンテンツの画像品質が損なわれるようにする、サンプリング対策コンテンツを決定する変調器と、を含む、海賊行為対策制御ユニット。
請求項23
前記決定されたサンプリング対策コンテンツは、当該サンプリング対策コンテンツを前記オリジナルの画像コンテンツと同時に映写する映写機に通信される、請求項22に記載の海賊行為対策制御ユニット。
請求項24
前記サンプリング対策コンテンツは、前記オリジナルの画像コンテンツの各画像の全体でない部分の上に映写される、請求項22に記載の海賊行為対策制御ユニット。
請求項25
前記各画像特性は、少なくとも平均輝度、変動性、およびカラー・コンテンツの少なくとも1つを含む、請求項22に記載の海賊行為対策制御ユニット。
請求項26
前記サンプリング対策コンテンツは、前記オリジナルの画像コンテンツの各画像フレーム上にリアルタイムに映写される、請求項22に記載の海賊行為対策制御ユニット。
請求項27
前記サンプリング対策コンテンツは、変調された可視光を含む、請求項22に記載の海賊行為対策制御ユニット。
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