![]() ヘムフランジ接着結合
专利摘要:
本発明は、エッジング保持結合の製造方法に関する。この目的のために、より特には高粘度の接着剤が使用される。この方法は、エッジング保持内及びエッジング保持用綴じ目をシールする(存在する場合には)封止剤内の気泡形成の減少を特徴とする。より特には、接着剤は、この効果をさらに強化させるスペーサーを含む。 公开号:JP2011508792A 申请号:JP2009542086 申请日:2007-12-21 公开日:2011-03-17 发明作者:ジャン・オラフ・シューレンバーグ;マイケル・ガグゼル;ヨランダ・モウラー 申请人:シーカ・テクノロジー・アーゲー; IPC主号:C09J5-00
专利说明:
[0001] 本発明はヘムフランジ接着結合の技術分野に関する。] 背景技術 [0002] ヘムフランジ接着結合は工業生産において今日知られている。ドアやトランク、ボンネット、テールゲート、エンジンフードなどの輸送モードの部分が、フランジ結合を用いて外板及び内板から生産することが可能であることが知られている。フランジの結合を確かなものとするために、内板を外板に結合させる接着剤がここで使用される。しかし、製造条件において、ヘムフランジを接着剤で完全に満たすことは不可能である。これは特に、フランジングの過程で圧力が解放された後には、板の弾性特性のためにヘムフランジの綴じ目が再度わずかに広がってしまうからである。これにより視覚的特性の問題となる空洞が生じ、それは、板の腐食にも関連する。従って、ヘムフランジ接着結合の操作を最適化するためのいくつかの提案が為されている。] [0003] 特許文献1は、封止剤の側からの第1の熱処理において最初にゲル化するかもしくは硬化し、次いで誘導加熱による第2の熱処理を用いてフランジの綴じ目において接着的にゲル化される封止剤の適用を開示している。しかし、このことは、取込まれる空気が内板と外板の間の内的空間中に入り込むので不都合である。しかし、腐食はこれらの空洞で生じ得る。] [0004] 特許文献2は、ゲル化温度までフランジの綴じ目で部品を加熱し、次いで封止剤を単に適用することによってこの問題を解決しようと試みている。しかし、広範囲領域に対する加熱のせいで、部品は著しく変形し得、冷却の過程で、封止剤中もしくはフランジのギャップ中の接着剤に亀裂が生じるという不都合性をこの方法は有する。] [0005] 特許文献3は、ゲル化温度まで部品全体を加熱しないことを提案するが、代わりに、封止剤の適用前に可能な限り素早く局所的に加熱を実施することにより、この問題を解決しようと試みている。しかし、この提案される解決策は、条件とする装置において非常に複雑な装備を要求し、いくつかの本質的な弱点を抱える。しかし、接着剤中の気泡の形成はこの操作によっては防がれず、封止剤または接着剤における局所的加熱により生じる亀裂は同様に、密封層の適用にも関わらず、除外されず、腐食性媒体が裾のギャップ及び裾の縁中に入り込むことを防ぐことはできない。] 先行技術 [0006] DE-A-3238651 EP-A-0254870 DE-A-10109551 EP1152019 US5,707,439 US6,197,849 US特許6322890号] 発明が解決しようとする課題 [0007] 従って、本発明の目的は、ヘムフランジ接着結合のための方法を提供することであり、特に、ヘムフランジ接着剤中の気泡の形成及び亀裂を防ぎまたは少なくとも大幅に減少させ、それによりまた、存在するいずれかのシール(密封)中の気泡の形成を部分的または完全に防ぐことである。] 課題を解決するための手段 [0008] 驚くべきことに、この目的は請求項1において請求される方法により達成されることが発見された。これは、場合により特に高粘度の接着剤を用いることにより為される。これは、フランジング後に圧力が解放された場合の気泡または亀裂の形成を防ぐ。加えて、好ましい実施態様において、スペーサーの使用により、特にフランジングの過程で外板の反動が発生した場合に、接着層の厚みを最適化することが可能になり、ヘムフランジのより最適な充填が成し遂げられる。特に適切な接着剤は加熱重合エポキシ樹脂接着剤であることが判明した。特に有利な実施態様において、かかる加熱重合エポキシ樹脂接着剤は特異的な衝撃改質剤を含むので、ヘムフランジ接着結合の質はさらに増強され、かつ衝撃に関して特に改良される。] [0009] 本発明の好ましい実施態様において、ヘムフランジの綴じ目を覆うヘムフランジ接着剤及び封止剤は同時に硬化し得、それにより方法の段階数を減少させて方法を単純化させることが可能となる。] [0010] さらなる態様において、本発明は、この方法によって産生されるヘムフランジ接着結合、請求項19において請求されるヘムフランジ接着結合アセンブリー、及び請求項23において請求されるヘムフランジ接着結合を備える物品、及び輸送モードまたは家電の製造のための請求項18において請求される特定の方法の使用に関する。] [0011] 本発明の好ましい実施態様は従属請求項の主題を形成する。] [0012] 第1の態様において、本発明はヘムフランジ接着結合を製造するための方法に関する。前記方法は少なくとも a)25℃で>900Pasの粘度を有する接着剤を内板または外板に適用する工程; b)前記接触剤を前記内板または前記外板に接触させる工程; c)接着剤がヘムフランジの内側に存在するように外板を内板の周囲でフランジングする工程; d)ヘムフランジを押圧する工程; e)熱エネルギーを接着剤に導入する工程 を含む。] [0013] 接着剤は一成分または二成分であってよい。] [0014] 適切な二成分の接着剤は、特に室温で硬化する(キュアする)かもしくはプレキュアする二成分のエポキシ樹脂接着剤またはポリウレタン接着剤またはアクリレート(メタクリレート)接着剤である。室温でプレキュアする二成分のエポキシ樹脂接着剤またはポリウレタン接着剤またはアクリレート(メタクリレート)接着剤は、二成分からなるエポキシ樹脂接着剤またはポリウレタン接着剤またはアクリレート(メタクリレート)接着剤を意味するものと理解され、その二成分の混合により成分間の反応が生じることにより、少なくともある程度の架橋(「プレキュア化」または「架橋前駆化(precrosslinked)」)が成し遂げられる。これらの接着剤は、例えばさらなる上昇した温度で、さらなる硬化工程において反応させることが可能である。多くの場合、これらの接着剤は第1の段階においていわゆるプレキュアまたは事前のゲル化(pregelation)の状態を有し、上昇した温度で加熱重合反応の段階を有する。] [0015] 二成分のエポキシ樹脂接着剤はグリシジルエーテル、特にビスフェノールA及び/またはビスフェノールFのグリシジルエーテルを含む樹脂成分を有する。さらに、それらは、ポリアミン及び/またはポリメルカプタンを含むより硬い成分を有する。これらの二成分エポキシ樹脂接着剤は、二成分を混合させた後、室温で直ぐに硬化し、当業者に周知である。] [0016] 二成分のポリウレタン接着剤は、特にイソシアナート基を有するプレポリマーの形態で一成分にポリイソシアナートを、第2の成分にポリオール及び/またはポリアミンを有する。これらの二成分ポリウレタン接着剤は、二成分を混合させた後、室温で直ぐに硬化し、当業者に周知である。] [0017] 二成分のアクリレート(メタクリレート)接着剤は一成分にアクリル酸及び/またはメタクリル酸及び/またはそれらのエステルを有する。第2の成分は特に過酸化物であるフリーラジカル形成体を含む。これらの二成分アクリレート(メタクリレート)接着剤は、二成分を混合させた後、室温で直ぐに硬化し、当業者に周知である。] [0018] 室温で硬化する二成分の接着剤は熱の影響下でも硬化し得る。これにより、より迅速な反応が導かれ、そうして、産生される接着結合が力を加えられるまでの時間の短縮が導かれる。さらに、これらの室温で硬化する二成分の接着剤の熱処理は、いずれかのかかる熱処理にさらされていない接着剤に比べてより高い強度がもたらされる。] [0019] 有用な接着剤は、第2に、一成分の加熱硬化性のエポキシ樹脂接着剤を含む。かかる加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤は少なくとも1種のエポキシ樹脂及び少なくとも1種の熱で活性化する触媒または上昇した温度によって活性化されるエポキシ樹脂用硬化剤Bを含む。特に好ましいものは、Sika Automotive GmbHよりSikaPower(登録商標)製品ラインにおいて商業的に入手可能である、適切な加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤である。] [0020] かかる加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤を加熱することにより架橋が生じる。加熱は通常70℃を超える温度で効果がある。] [0021] 好ましい一実施態様において、接着剤は ‐平均して一分子あたり1つを超えるエポキシ基を有する少なくとも1つのエポキシ樹脂A; ‐温度上昇により活性化されるエポキシ樹脂用の少なくとも1つの硬化剤B; ‐式(I)] [0022] ] [0023] の、末端がキャップされた少なくとも1つのポリウレタンプレポリマー を含む加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤である。] [0024] かかる式中、R1は末端のイソシアナート基の除去後の、イソシアナートで終端化された直鎖または分枝のポリウレタンプレポリマーPU1のp原子価の基であり、pは2から8である。] [0025] さらに、R2は独立に、以下の] [0026] ] [0027] からなる群から選択される置換基である。] [0028] これらの構造において、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ独立にアルキルまたはシクロアルキルまたはアラルキルまたはアリールアルキルの基であり、あるいはR5はR6と共に、あるいはR7はR8と共に、大体は置換されている4から7員の環の部分を形成する。] [0029] さらに、R9’及びR10はそれぞれ独立にアルキルまたはアラルキルまたはアリールアルキルの基、またはアルキルオキシまたはアリールオキシまたはアラルキルオキシの基であり、R11はアルキル基である。] [0030] R12、R13及びR14はそれぞれ独立に2から5の炭素原子を有するアルキレン基であって、場合により二重結合を有するか置換されており、あるいはフェニレン基または水素化フェニレン基である。] [0031] R15、R16及びR17はそれぞれ独立にHまたはアルキル基またはアリール基またはアラルキル基であり、及びR18はアラルキル基または単環もしくは多環の、置換もしくは非置換の芳香族基であって場合により芳香族ヒドロキシル基を有する。] [0032] 最後に、R4は、水酸化物及びエポキシ基の除去後の、第1級または第2級のヒドロキシル基を含む脂肪族、脂環式、芳香族もしくは芳香脂肪族(araliphatic)エポキシドの基であり、mは1、2または3である。] [0033] 用語「独立に」は、同一分子において、同一の意味を有する置換基、基(radical)または基(group)が、同時に異なる定義でも存在し得るものとして、本書類において解釈されるべきである。結果として、例えば式(I)において、p R2基は全ての存在する基が同一である必要はなく、R2の定義のうちにおいて、異なる定義を有することがあり得る。例えば、極端な場合、式(I)の末端がキャップされたポリウレタンプレポリマーは8つの異なるR2基を有し得る。] [0034] 本書類の式中の破線は、特定の置換基と対応する分子基間の結合をそれぞれ表す。] [0035] R18は、第1には、ヒドロキシル基の除去後の、フェノールまたはポリフェノール、特にはビスフェノールであると特にみなされる。かかるフェノール及びビスフェノールの好ましい例は、特にフェノール、クレゾール、レゾルシノール、ピロカテコール、カルダノール(3−ペンタデセニルフェノール(カシューナッツ殻油由来))、ノニルフェノール、スチレンまたはジシクロペンタジエンと反応したフェノール、ビスフェノールA、ビスフェノールF及び2,2’‐ジアリルビスフェノールAである。] [0036] R18は、第2には、一つのヒドロキシル基の除去後の、特にヒドロキシベンジルアルコールやベンジルアルコールであるものとみなされる。] [0037] もし、R5、R6、R7、R8、R9、R9’、R10、R11、R15、R16またはR17がアルキル基である場合、R18は特に直鎖または分枝のC1−C20アルキル基である。] [0038] もし、R5、R6、R7、R8、R9、R9’、R10、R15、R16、R17またはR18がアラルキル基である場合、この部分は特にメチレンが結合した芳香族基、特にベンジル基である。] [0039] もし、R5、R6、R7、R8、R9、R9’またはR10がアルキルアリール基である場合、R18は特にフェニレンが結合した、C1からC20のアルキル基、例えばトリルまたはキシリルである。] [0040] R2基は好ましくは以下の式] [0041] ] [0042] の置換基である。] [0043] 式] [0044] ] [0045] の好ましい置換基は、NHプロトン除去後のε‐カプロラクタムである。] [0046] 式‐‐‐O−R18の好ましい置換基は、一つのフェノール性水素原子の除去後のモノフェノールまたはポリフェノール、特にビスフェノールである。かかるR2基の特に好ましい例は] [0047] ] [0048] の群から選択される基である。] [0049] ここでY基は1から20の炭素原子を有する、特に1から15の炭素原子を有する、飽和またはオレフィンで不飽和した炭化水素基である。好ましいYは特に、アリル、メチル、ノニル、ドデシルまたは1から3の二重結合を有する不飽和のC15−アルキル基である。] [0050] R2は最も好ましくは] [0051] ] [0052] である。] [0053] 式(I)の末端がキャップされたポリウレタンプレポリマーは、一つまたはそれを超えるイソシアナート反応性化合物R2Hと共に、イソシアナートで終端化された直鎖または分枝のポリウレタンプレポリマーPU1から製造される。複数の、かかるイソシアナート反応性化合物が使用される場合には、反応は連続的にもしくはこれらの化合物の混合物と共に生じる。] [0054] 全てのNCO基が変換されるのを確実にするために、該反応は、一つのイソシアナート反応性化合物または複数のイソシアナート反応性化合物R2Hが化学量論的にまたは化学量論的に過剰に使用される態様で生じる。] [0055] ポリウレタンプレポリマーPU1上のR1は、少なくとも一つのジイソシアナートまたはトリイソシアナート及び末端アミノ、チオールもしくはヒドロキシル基を有するポリマーQPM及び/または場合により置換されたポリフェノールQPPから製造される。] [0056] 本書類中の全てにおいて、「ポリイソシアナート」、「ポリオール」、「ポリフェノール」及び「ポリメルカプタン」中の接頭辞「ポリ」は、正式な意味において、2つまたはそれを超える特定の官能基を含む分子を意味する。] [0057] 適切なジイソシアナートは、脂肪族、脂環式、芳香族もしくは芳香脂肪族のジイソシアナートであり、特にメチレンジフェニルジイソシアナート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアナート(HDI)、トリレンジイソシアナート(TDI)、トルイジンジイソシアナート(TODI)、イソホロンジイソシアナート(IPDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート(TMDI)、2,5‐もしくは2,6−ビス(イソシアナトメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、1,5−ナフタレンジイソシアナート(NDI)、ジシクロヘキシルメチルジイソシアナート(H12MDI)、p−フェニレンジイソシアナート(PPDI)、m−テトラメチルキシリレンジイソシアナート(TMXDI)など、及びそれらの二量体のような市販の製品である。好ましいのはHDI、IPDI、MDIもしくはTDIである。] [0058] 適切なトリイソシアナートは脂肪族、脂環式、芳香族もしくは芳香脂肪族のジイソシアナートの三量体またはビウレットであって、特には前段落に記述されるイソシアヌレート及びジイソシアナートのビウレットである。] [0059] ジ‐またはトリイソシアナートの適切な混合物を使用することも可能であると理解される。] [0060] 末端アミノ、チオールもしくはヒドロキシル基を有する特に適切なポリマーQPMは、2つまたは3つの末端アミノ、チオールもしくはヒドロキシル基を有するポリマーQPMである。] [0061] ポリマーQPMは、有利には、300‐6000、特に600‐4000および特には700−2200g/NCO反応基に相当するものの当量を有する。] [0062] 適切なポリマーQPMはポリオールであって、例えば以下の市販のポリオールまたはそれらのいずれかの所望の混合物: ‐ポリエーテルポリオールとしても知られるポリオキシアルキレンポリオールであって、エチレンオキシド、1,2‐プロピレンオキシド、1,2‐もしくは2,3‐ブチレンオキシド、テトラヒドフランまたはそれらの混合物の重合産物であって、2つもしくは3つの活性水素原子、例えば水を有するスターター分子、あるいは2つもしくは3つのOH基を有する化合物の助けを借りて場合により重合されているポリオキシアルキレンポリオール。例えば、いわゆる二重金属シアン化物錯体の触媒(略してDMC触媒)の助けを借りて製造される、不飽和の程度が低い(ASTMD-2849-69で測定し、ポリオール1gあたりの不飽和をミリグラム当量(meq/g)で記録させた)ポリオキシアルキレンポリオール、あるいは例えば、NaOH、KOHやアルカリ金属アルコキシドなどのアニオン性触媒の助けを借りて製造される、不飽和の程度が高いポリオキシアルキレンポリオールのいずれかを使用することが可能である。特に適切な物質はポリオキシプロピレンジオール及びポリオキシプロピレントリオールで不飽和の程度が0.02meq/gより低く、1000‐30000ダルトンの範囲の分子量を有するものや、ポリオキシブチレンジオール及びポリオキシブチレントリオール、ポリオキシプロピレンジオール及びポリオキシプロピレントリオールであって400−8000ダルトンの分子量を有するもの、並びにいわゆる「EO末端キャップ化」(エチレンオキシド末端キャップ化)ポリオキシプロピレンジオールもしくはポリオキシプロピレントリオールである。後者は、例えば、ポリプロポキシル化の完了後に純粋なポリオキシプロピレンポリオールをエチレンオキシドでアルコキシル化することにより得られ、従って第1級のヒドロキシル基を有する、特異的なポリオキシプロピレンポリオキシエチレンポリオールである; ‐例えば、1,3‐ブタジエン及びアリルアルコールを重合することにより、またはポリブタジエン、及びそれらの水素化産物を酸化することにより製造される、ヒドロキシル末端化ポリブタジエンポリオール; ‐例えばLupranol(登録商標)の名称でElastogran社により供給される、スチレン‐アクリロニトリルグラフト化ポリエーテルポリオール; ‐例えば、カルボキシル末端化アクリロニトリル/ブタジエンコポリマー(ドイツ、NanoresinsAG社よりHycar(登録商標)CTBNの名称で商業的に入手可能)並びにエポキシドまたはアミノアルコールから製造可能であるような、ポリヒドロキシル末端化アクリロニトリル/ブタジエンコポリマー; ‐ポリエステルポリオールであって以下のものから製造されるもの、例えばジヒドル酸アルコールやトリヒドル酸アルコール、例えば1,2‐エタンジオール、ジエチレングリコール、1,2‐プロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパンまたは有機ジカルボン酸との前記アルコールの混合物または無水物またはそれらのエステル、例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸及びヘキサヒドロフタル酸、または前述の酸の混合物、並びに例えばε‐カプロラクトンなどのラクトンから形成されるポリエステルポリオール; ‐例えば、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネートまたはホスゲンを有するポリエステルポリオールを形成するために用いられる前述のアルコールを反応させることによって得ることができるポリカーボネートポリオール である。] [0063] ポリマーQPMは、有利には、300から6000g/OH相当、特に600から4000g/OH相当、好ましくは700から2200g/OH相当のOH当量を有する、二官能性またはより高次の官能性ポリオールである。また有利には、ポリオールは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール‐ポリプロピレングリコールブロックコポリマー、ポリブチレングリコール、ヒドロキシル末端化ポリブタジエン、ヒドロキシル末端化ブタジエン/アクリロニトリルコポリマー、ヒドロキシル末端化合成ゴム、それらの水素化産物からなる群から選択されるもの及びこれら前記ポリオールの混合物である。] [0064] さらに、使用されるポリマーQPMは二官能性またはより高次の官能性アミノ末端化ポリエチレンエーテル、プロピレンエーテル、例えば、HuntsmanによりJeffamine(登録商標)の名称で販売されているもの、ポリブチレンエーテル、ポリブタジエン、ブタジエン/アクリロニトリルコポリマー、例えば、ドイツ、Nanoresins AGによりHycar(登録商標)ATBNの名称で販売されているもの、及びさらにはアミノ末端化合成ゴムまたは前述した成分の混合物であってもよい。] [0065] 特定の用途のために、適切なポリマーQPMは、特に、ヒドロキシル基を有するポリブタジエンまたはポリイソプレンであるか、またはそれらが部分的にまたは完全に水素化された反応産物である。] [0066] さらに、ポリマーQPMは、ポリアミン、ポリオール及びポリイソシアナート、特にジアミン、ジオール及びジイソシアナートの反応により、当業者に周知の態様で実行することが可能であるように、鎖伸長されていてもよい。] [0067] ジイソシアナート及びジオールの例を用いて、以下に示されるように、選択された化学量論に従って、これらは式(VI)または(VII)の種類を形成し、] [0068] ] [0069] Y1及びY2の基はそれぞれ二価の有機基であり、記号u及びvは、化学量論的な比に従って、1から通常は5まで変化する。] [0070] 次いで、これらの種類の式(VI)または(VII)は、順々にさらに反応し得る。例えば、二価の有機Y3基を有するジオールと式(VI)の種類は、以下の式] [0071] ] [0072] の鎖伸長ポリウレタンプレポリマーPU1を形成することが可能である。] [0073] 二価の有機Y4基を有するジイソシアナートと式(VII)の種類は、以下の式] [0074] ] [0075] の鎖伸長ポリウレタンプレポリマーPU1を形成することが可能である。] [0076] 化学量論的な比に従って、記号x及びyは、1から通常5まで、特には1または2に変化する。] [0077] さらに、式(VI)の種類は、式(VII)の種類と反応して、NCO基を有する鎖伸長ポリウレタンプレポリマーPU1をも形成することが可能である。] [0078] 該鎖伸長については、特にジオール及び/またはジアミン及びジイソシアナートが好まれる。鎖伸長のために、より高次の官能性ポリオール、例えばトリメチロールプロパンまたはペンタエリスリトール、またはジイソシアナートのイソシアヌレートのようなより高次の官能性ポリイソシアナートを使用することも可能であることは、当業者にとって明らかであると理解されるであろう。] [0079] 一般にポリウレタンプレポリマーPU1において及び特に鎖伸長ポリウレタンプレポリマーの場合には、特により高次の官能性化合物が鎖伸長のために使用される場合、該プレポリマーは過剰に高粘度を有さないものであることを確保することが有利となり、それは、このことが、式(I)のポリウレタンプレポリマーへのそれらの変化または接着剤の適用を困難にするからである。] [0080] 好ましいポリマーQPMは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール‐ポリプロピレングリコールブロックポリマー、ポリブチレングリコール、ヒドロキシル末端化ポリブタジエン、ヒドロキシル末端化ブタジエン‐アクリロニトリルコポリマー及びそれらの混合物から成る群から選択される、600から6000ダルトンの間の分子量を有するポリオールである。] [0081] 特に好ましいポリマーQPMは、C2‐C6アルキレン基またはアミノ、チオールもしくは好ましくはヒドロキシル基で末端化された混合C2−C6アルキレン基を有する、α,ω‐ジヒドロキシポリアルキレングリコールである。特に好ましいものは、ポリプロピレングリコールまたはポリブチレングリコールである。また特に好ましいものは、ヒドロキシル末端化ポリオキシブチレンである。] [0082] 特に適切なポリフェノールQPPは、ビス‐、トリス‐及びテトラフェノールである。これらは純粋なフェノールのみならず置換されたフェノールもが適切であることを意味するものと理解される。置換の種類は広範囲に変化してもよい。より特に、これは、フェノール性OH基が結合している芳香環上での直接的な置換を意味すると理解される。フェノールはまた、単環式の芳香族化合物のみならず、多環式もしくは融合芳香族化合物または複素環芳香族化合物であって、芳香族化合物または複素環芳香族化合物に直接フェノール性OH基を有するものを意味するものとも理解される。] [0083] かかる置換の種類及び位置は、ポリウレタンプレポリマーPU1の形成に必要なイソシアナートとの反応の中でもとりわけ影響を及びす。] [0084] ビス‐及びトリスフェノールが特に適切である。適切なビスフェノールまたはトリスフェノールの例には、1,4−ジヒドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロキシベンゼン、1,2−ジヒドロキシベンゼン、1,3−ジヒドロキシトルエン、3,5−ジヒドロキシベンゾエート、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビスフェノールA)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン(=ビスフェノールF)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン(=ビスフェノールS)、ナフトレソルシノール、ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシアントラキノン、ジヒドロキシビフェニル、3,3−ビス(p−ヒドロキシフェニル)フタリド、5,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダン、フェノールフタレイン、フルオレセイン、4,4’−[ビス(ヒドロキシフェニル)−1,3−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)](=ビスフェノールM)、4,4’−[ビス(ヒドロキシフェニル)−1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)](=ビスフェノールP)、2,2’−ジアリルビスフェノールA、ジフェノール及びジクレゾールであって、フェノールまたはクレゾールと、ジイソプロピリデンベンゼン、フロログルシノール、没食子酸エステル、2.0から3.5の‐OH官能基を有するフェノールまたはクレゾールのノボラックを反応させることにより製造されるもの、及び前記化合物の全ての異性体が挙げられる。] [0085] ジイソプロピリデンベンゼンとのフェノールまたはクレゾールの反応により製造される好ましいジフェノール及びジクレゾールは、クレゾールに対して例として以下に相当するものとして示される化学構造式を有する:] [0086] ] [0087] 特に好ましいものは、非揮発性ビスフェノールである。最も好ましいものはビスフェノールM、ビスフェノールS及び2,2’‐ジアリールビスフェノールAである。] [0088] QPPは好ましくは2つまたは3つのフェノール基を有する。] [0089] 第1の実施態様において、ポリウレタンプレポリマーPU1は、少なくとも1つのジイソシアナートもしくはトリイソシアナート及び末端にアミノ、チオールもしくはヒドロキシル基を有するポリマーQPMから製造される。ポリウレタンプレポリマーPU1は、ポリウレタンの属する技術分野における当業者に周知の態様で、特に、ポリマーQPMのアミノ、チオールまたはヒドロキシル基との関係において化学量論的に過剰なジイソシアナートまたはトリイソシアナートを用いることにより製造される。] [0090] 第2の実施態様において、ポリウレタンプレポリマーPU1は、少なくとも1つのジイソシアナートもしくはトリイソシアナート及び場合により置換されたポリフェノールQPPから製造される。ポリウレタンプレポリマーPU1は、ポリウレタンの属する技術分野における当業者に周知の態様で、特に、ポリフェノールQPPのフェノール基との関係において化学量論的に過剰なジイソシアナートまたはトリイソシアナートを用いることにより製造される。] [0091] 第3の実施態様において、ポリウレタンプレポリマーPU1は、少なくとも1つのジイソシアナートもしくはトリイソシアナート及び末端にアミノ、チオールもしくはヒドロキシル基を有するポリマーQPM、及び場合により置換されたポリフェノールQPPから製造される。ポリウレタンプレポリマーPU1の製造のために、少なくとも1つのジイソシアナートもしくはトリイソシアナート並びに末端にアミノ、チオール及び/またはヒドロキシル基を有するポリマーQPM、並びに/あるいは場合により置換されたポリフェノールQPPからの、異なる選択肢が利用可能である。] [0092] 「ワンポット法」として知られる第1の方法において、少なくとも1つのポリフェノールQPP及び少なくとも1つのポリマーQPMの混合物が、少なくとも1つのジイソシアナートまたはトリイソシアナートとイソシアナート過剰において反応する。] [0093] 「二段階法I」として知られる第2の方法において、少なくとも1つのポリフェノールQPPが、少なくとも1つのジイソシアナートまたはトリイソシアナートとイソシアナート過剰において反応し、次いで少なくとも1つの不足したポリマーQPMと反応する。] [0094] 最後に「二段階法II」として知られる第3の方法において、少なくとも1つのポリマーQPMが、少なくとも1つのジイソシアナートまたはトリイソシアナートとイソシアナート過剰において反応し、次いで少なくとも1つの不足したポリフェノールQPPと反応する。] [0095] 3つの方法によりイソシアナート末端化ポリウレタンプレポリマーPU1が導かれ、これらの単量体の順列は、同一組成物でも異なっていてもよい。3つの全ての変形が適切であるが、「二段階法II」が好まれる。] [0096] 記述されるイソシアナート末端化ポリウレタンプレポリマーPU1が二官能性成分から形成される場合、ポリマーQPM/ポリフェノールQPPの当量比は好ましくは1.50を超え、ポリイソシアナート/(ポリフェノールQPP+ポリマーQPM)当量比は好ましくは1.20を超えることが判明した。] [0097] 使用される成分の平均的な官能基が2を超える場合には、純粋な二官能性の場合に比べてより迅速な分子量の増加が生じる。生じ得る当量比の制限は、選択されるポリマーQPM、ポリフェノールQPP、ポリイソシアナートまたは前述される複数の成分が2を超える官能基を有するかどうかに著しく依存していることは、当業者にとって明確である。従って、異なる当量比が確立され得、当量比の制限は生じるポリマーの粘度によって決定されるものであって、場合により実験的に決定されるべきものである。] [0098] ポリウレタンプレポリマーPU1は、好ましくは、弾性特性を有し、0℃未満のガラス転移温度Tgを示す。] [0099] 特に好ましいイソシアナート反応性化合物R2Hは式(V)のモノヒドロキシルエポキシド化合物であるとみなされる。] [0100] ] [0101] もし複数の該モノヒドロキシルエポキシド化合物が使用される場合には、反応は連続的に実行され得、またはこれらの化合物の混合物と共に実施され得る。] [0102] 式(V)のモノヒドロキシルエポキシド化合物は1、2または3つのエポキシ基を有する。このモノヒドロキシルエポキシド化合物(V)のヒドロキシル基は第1級または第2級のヒドロキシル基であってよい。] [0103] かかるモノヒドロキシルエポキシド化合物は、例えば、ポリオールとエピクロロヒドリンを反応させることによって得ることが可能である。反応形態に従って、エピクロロヒドリンとの多官能性アルコールの反応においても形成される副産物は、対応する、異なる濃度でのモノヒドロキシルエポキシド化合物である。これらは慣習的な分離操作により分離することが可能である。しかしながら、一般的に、ポリオールのグリシジル化反応において得られるグリシジルエーテルを得るためには、完全もしくは部分的に反応するポリオールの産物混合物を使用すれば充分である。かかるヒドロキシル含有エポキシドの例は、(ブタンジオールジグリシジルエーテル中に存在する)ブタンジオールモノグリシジルエーテル、(ヘキサンジオールジグリシジルエーテル中に存在する)ヘキサンジオールモノグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールグリシジルエーテル、(トリメチロールトリグリシジルエーテル中に混合物として存在する)トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、(グリセリルトリグリシジルエーテル中に混合物として存在する)グリセリルジグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル中に混合物として存在する)ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテルがある。好ましいものはトリメチロールプロパンジグリシジルエーテルを使用して与えられ、それは、慣習的に製造されるトリメチロールプロパントリグリシジルエーテル中に比較的高い比率で生じる。] [0104] しかし、他の類似のヒドロキシル含有エポキシド、特にグリシドール、3‐グリシジルオキシベンジルアルコールまたはヒドロキシメチルシクロヘキサンオキシドを使用することも可能である。さらに好ましいのは、ビスフェノールA(R=CH3)及びエピクロロヒドリンから製造される市販の液性エポキシ樹脂中に約15%程度存在している式(IX)のβ‐ヒドロキシエーテル、並びにエピクロロヒドリンとのビスフェノールF(R=H)またはビスフェノールAとビスフェノールFの混合物の反応で形成される式(IX)の相当するβ‐ヒドロキシエーテルである。] [0105] ] [0106] さらに好ましいのは、また、高純度の蒸留液性エポキシ樹脂の製造において得られる蒸留残滓である。かかる蒸留残滓は、市販の蒸留されていない液性エポキシ樹脂と比べて3倍までのより高いヒドロキシ含有エポキシドの濃度を有する。さらに、カルボン酸、フェノール、チオールまたはsec‐アミンのような単官能基の求核試薬が不足している(ポリ)エポキシドの反応により製造される、β‐ヒドロキシエーテル基を有する、様々な異なるエポキシドを使用することもまた可能である。] [0107] R4基は、特に好ましくは、式] [0108] ] [0109] の三価の基であり、式中RはメチルまたはHである。] [0110] 式(V)のモノヒドロキシルエポキシド化合物の遊離の第1級もしくは第2級OH官能基は、プレポリマーの末端イソシアナート基との効率的な反応を可能にし、この目的のために不均衡に過剰なエポキシド化合物を何ら使用する必要がない。] [0111] 式(I)の末端がキャップされたポリウレタンプレポリマーの量は、加熱重合エポキシ樹脂接着剤の全重量に対して、有利には1から45重量%、特には3から35重量%である。] [0112] 加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤は、1分子あたり1を超えるエポキシ基を平均して有する少なくとも1つのエポキシ樹脂Aを含む。エポキシ基は好ましくはグリシジルエーテル基として存在する。1分子あたり1を超えるエポキシ基を平均して有するエポキシ樹脂Aは、好ましくは液性エポキシ樹脂または固形エポキシ樹脂である。用語「固形エポキシ樹脂」はエポキシドの技術分野における当業者において周知であり、「液性エポキシ樹脂」に反するものとして使用される。固形樹脂のガラス転移温度は室温を超え、すなわち、それらは室温で自由流動性の粉末に粉砕され得る。] [0113] 好ましい固形エポキシ樹脂は式(X)を有する。] [0114] ] [0115] かかる式中、置換基R’及びR”はそれぞれ独立してHまたはCH3のいずれかである。] [0116] さらに、記号sは>1.5、特には2から12の値である。] [0117] かかる固形エポキシ樹脂は、例えば、DowまたはHuntsmanまたはHexionより商業的に入手可能である。] [0118] 記号sが1と1.5の間である式(X)の化合物は、当業者により半固形エポキシ樹脂を指すものとされる。本発明において、それらは同様に固形樹脂であると理解される。好ましいのは、しかしながら、より狭い意味において、すなわち記号sが>1.5の値を有するエポキシ樹脂である。] [0119] 好ましい液性エポキシ樹脂は式(XI)を有する。] [0120] ] [0121] かかる式中、置換基R”’及びR””はそれぞれ独立してHまたはCH3のいずれかである。さらに、記号rは0から1である。rは好ましくは0.2未満の値である。] [0122] したがって、これらは好ましくは、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(DEGBA)、ビスフェノールF及びビスフェノールA/Fのジグリシジルエーテル(称号「A/F」は本明細書においてホルムアルデヒドを有するアセトンの混合物を指し、それはそれらの製造における反応物質として使用される)である。かかる液性樹脂は、例えば、Araldite(登録商標)GY250、Araldite(登録商標)PY304、Araldite(登録商標)GY282(Huntsman)またはD.E.R.(商標)331またはD.E.R.(商標)330(Dow)またはEpikote 828(Hexion)として入手可能である。] [0123] エポキシ樹脂Aは好ましくは式(XI)の液性エポキシ樹脂である。さらにより好ましい実施態様において、加熱重合エポキシ樹脂接着剤は、少なくとも1つの式(XI)の液性エポキシ樹脂及び少なくとも1つの式(X)の固形エポキシ樹脂の両方を含む。] [0124] エポキシ樹脂Aの割合は、接着剤の重量に対して、好ましくは10‐85重量%、特には15‐70重量%、好ましくは15‐60重量%である。] [0125] 加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤は、さらに、温度の上昇により活性化されるエポキシ樹脂用の少なくとも1つの硬化剤Bを含む。これは好ましくは、ジシアンジアミド、グアナミン、グアニジン、アミノグアニジン及びこれらの誘導体から成る群から選択される硬化剤である。さらに可能なものは、置換尿素であって、例えば3‐(3‐クロロ‐4‐メチルフェニル)‐1,1‐ジメチル尿素(クロロトルロン)、またはフェニルジメチル尿素、特にp‐クロロフェニル‐N,N‐ジメチル尿素(モニュロン)、3‐フェニル‐1,1‐ジメチル尿素(フェニュロン)または3,4‐ジクロロフェニル‐N,N‐ジメチル尿素(ジウロン)などの硬化促進剤がある。さらに、イミダゾール及びアミンの錯体の類由来の化合物を使用することも可能である。] [0126] 硬化剤Bは、好ましくは、ジシアンジアミド、グアナミン、グアニジン、アミノグアニジン及びこれらの誘導体;置換尿素、特に3‐(3‐クロロ‐4‐メチルフェニル)‐1,1‐ジメチル尿素(クロロトルロン)、またはフェニルジメチル尿素、特にp‐クロロフェニル‐N,N‐ジメチル尿素(モニュロン)、3‐フェニル‐1,1‐ジメチル尿素(フェニュロン)、3,4‐ジクロロフェニル‐N,N‐ジメチル尿素(ジウロン)、及びイミダゾール及びアミンの錯体からなる群から選択される硬化剤である。] [0127] 特に好ましい硬化剤Bはジシアンジアミドである。] [0128] 硬化剤Bの全割合は、全接着剤の重量に対して、有利には0.5‐12重量%、好ましくは1‐8重量%である。] [0129] 加熱重合エポキシ樹脂接着剤は尿素誘導体に基づく、チキソトロピック剤Cをさらに含んでもよい。尿素誘導体は特に、脂肪族アミン化合物を有する芳香族単量体ジイソシアナートの反応産物である。さらに、1つまたは複数の脂肪族アミン化合物との複数の異なる単量体ジイソシアナート、または複数の脂肪族アミン化合物との1つの単量体ジイソシアナートとの反応がもっぱら可能である。ブチルアミンとの4,4’‐ジフェニルメチレンジイソシアナート(MDI)の反応産物が、特に有利であることが判明している。] [0130] 尿素誘導体は好ましくは担体物質中に存在する。担体物質は可塑剤、特にはフタル酸またはアジピン酸、好ましくはジイソデシルフタル酸(DIDP)またはジオクチルアジピン酸(DOA)であってよい。担体は非拡散性担体であってもよい。これは、可能な限り、反応しなかった構成成分の硬化後の低拡散を確実にするために好まれる。好ましい非拡散性担体は、キャップされたポリウレタンプレポリマーである。] [0131] かかる好ましい尿素誘導体及び担体物質の製造は、特許文献4に詳細が記述される。担体物質は有利にはキャップされたポリウレタンプレポリマーPU2であり、特に、IPDIと三官能性ポリエーテルポリオールを反応させ、続いてε‐カプロラクタムを用いて末端イソシアナート基をキャッピングすることにより得られる。] [0132] チキソトロピック剤Cの全割合は、全接着剤の重量に対して、有利には0‐40重量%、好ましくは5‐25重量%である。存在するいずれかの担体の重量に対する尿素誘導体の重量の比は、好ましくは2/98から50/50、特には5/95から25/75である。] [0133] 加熱重合エポキシ樹脂接着剤は、好ましくはさらに、好ましくはカルボキシル‐またはエポキシ‐末端化ポリマーである液性ゴムDを含む。] [0134] 第1の実施態様において、この液性ゴムDは、カルボキシル‐またはエポキシ‐末端化アクリロニトリル/ブタジエンコポリマーあるいはそれらの誘導体である。かかる液性ゴムは、例えば、ドイツ、Nanoresins AGよりHycar(登録商標)CTBN及びCTBNX及びETBNの名称で商業的に入手可能である。適切な誘導体は特に、エポキシ基を有するエラストマー改変プレポリマーであって、Struktol(登録商標)(Schill+Seilacher Gruppe、ドイツ)によりPolydis(登録商標)製造ライン、好ましくはPolydis(登録商標)36として、またはAlbipox製造ライン(Nanoresins、ドイツ)として、商業的に販売される。] [0135] 第2の実施態様において、この液性ゴムDは液性エポキシ樹脂と完全に混和性であるポリアクリレート液性ゴムであり、エポキシ樹脂マトリックスが硬化するまでは分離して微液滴を形成しない。かかるポリアクリレート液性ゴムは、例えば、Rohm and Haasより20208-XPAの名称で入手可能である。] [0136] さらに、液性ゴムの混合物、特にカルボキシル‐もしくはエポキシ‐末端化アクリロニトリル/ブタジエンコポリマーまたはこれらの誘導体の混合物を使用することが当然に可能であることは、当業者であれば明白である。] [0137] 液性ゴムDは、接着剤の重量に対して、有利には1‐35重量%、特には1‐25重量%の量で使用される。] [0138] 加熱重合エポキシ樹脂接着剤は、好ましくは固形靱性改善剤Eをさらに含む。「靱性改善剤」は、本明細書及びこれより以降において、0.1‐15重量%、特には0.5‐8重量%の少量の添加の場合においてさえ、靱性に著しい増加をもたらす、エポキシ樹脂マトリックスへの添加剤を意味するものと理解され、これにより、マトリックスの亀裂または破壊の前に、比較的高度に屈曲、張力、衝撃または衝突の圧力を吸収することが可能となる。] [0139] 第1の実施態様において、固形靱性改善剤Eは、有機イオン交換層状鉱物(organic ion‐exchanged lamellar mineral)E1である。] [0140] イオン交換層状鉱物E1は、陽イオン交換層状鉱物E1cまたは陰イオン交換層状鉱物E1aのいずれかであってよい。] [0141] 陽イオン交換層状鉱物E1cは、本明細書において、陽イオンの少なくともいくらかが有機陽イオンと交換されている、層状鉱物E1’から得られる。かかる陽イオン交換層状鉱物E1cの例は、特に、特許文献5または特許文献6中で言及されているものである。これら陽イオン交換層状鉱物E1cの製造方法は、同様にそれら中に記述されている。好ましい層状鉱物E1’は層状ケイ酸塩である。特に好ましくは、層状鉱物E1’は、特許文献6の第2欄第38行から第3欄第5行までに記述されるフィロケイ酸塩、特にはベントナイトである。特に適切な層状鉱物E1’は、カオリナイトまたはモンモリロナイトまたはヘクトライトまたはイライトなどのものであることが判明している。] [0142] 層状鉱物E1’の陽イオンの少なくともいくつかは、有機陽イオンにより置換される。かかる陽イオンの例には、n‐オクチルアンモニウム、トリメチル‐ドデシルアンモニウム、ジメチルドデシルアンモニウムまたはビス(ヒドロキシエチル)オクタデシル‐アンモニウム、または天然の油脂から得ることが可能であるアミンの同様の誘導体;あるいはグアニジン陽イオンまたはアミジン陽イオン;あるいはピロリドン、ピペリジン、ピペラジン、モルフォリン、トリモルフォリンのN置換誘導体の陽イオン;あるいは1,4‐ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)及び1−アザビシクロ[2.2.2]オクタンの陽イオン;あるいはピリジン、ピロール、イミダゾール、オキサゾール、ピリミジン、キノリン、イソキノリン、ピラジン、インドール、ベンゾイミダゾール、ベンゾオキサゾール、チアゾール、フェナジン及び2,2’−ビピリジンのN置換誘導体の陽イオンがある。さらに適切なものは環状アミジン陽イオン、特に特許文献6の第3欄第6行から第4欄第67行に開示されるものがある。環状アンモニウム化合物は、その中で熱的Hoffman分解が発生できないので、直鎖状のアンモニウム化合物よりも熱的安定性が増加していることで有名である。] [0143] 好ましい陽イオン交換層状鉱物E1cは、用語、有機粘度またはナノクレイとして当業者に周知であり、例えば、Tixogel(登録商標)またはNanofil(登録商標)(Sudchemie)、Cloisite(登録商標)(Southern Clay Products)またはNanomer(登録商標)(Nanocor Inc.)の一群の名称で市販されている。] [0144] 陰イオン交換層状鉱物E1aは、陰イオンの少なくともいくつかが有機陰イオンと交換されている、層状鉱物E1”よりここでは得られる。かかる陰イオン交換層状鉱物E1aの一例は、中間層の炭酸アニオンの少なくともいくつかが有機陰イオンで交換されているハイドロタルサイトE1”である。さらなる例は、例えば、特許文献7に記載されるようような官能性アルミノキサンである。] [0145] 組成物が同時に陽イオン交換層状鉱物E1cと陰イオン交換層状鉱物E1aを含むこともまた当然可能である。] [0146] 第2の実施態様において、固形靱性改善剤はブロックコポリマーE2である。ブロックコポリマーE2は、オレフィン二重結合を有する少なくとも一つのさらなる単量体を有するメタクリル酸エステルの陰イオンもしくは制御フリーラジカル重合より得られる。オレフィン二重結合を有する好ましい単量体は、特に、二重結合がヘテロ原子または少なくとも一つのさらなる二重結合に直接接合しているものである。特に適切なものは、スチレン、ブタジエン、アクリロニトリル及び酢酸ビニルを含む群から選択される単量体である。好ましいものは、アクリル酸エステル‐スチレン‐アクリル酸(ASA)コポリマーであり、例えば、GE Plastics社よりGELOY1020の名称で入手可能である。] [0147] 特に好ましいブロックコポリマーE2は、メタクリル酸メチル、スチレン及びブタジエンから形成されるブロックコポリマーである。かかるブロックコポリマーは、例えば、ArkemaよりSBMの名称でトリブロックコポリマーとして入手可能である。] [0148] 第3の実施態様において、固形靱性改善剤EはコアシェルポリマーE3である。コアシェルポリマーは弾性コアポリマー及び剛性シェルポリマーから成る。特に適切なコアシェルポリマーは、剛性熱可塑性ポリマーの剛性シェルにより覆われる弾性のアクリル酸もしくはブタジエンのポリマーのコアから成る。このコアシェル構造は、ブロックコポリマーの分離の結果として自然発生的に形成されるか、続いてグラフトを伴うラテックスまたはサスペンション(suspension)の重合としての重合形態により与えられるかのいずれかである。好ましいコアシェルポリマーは、AtofinaよりClearstrength(商標)の商品名で、Rohm and HaasよりParaloid(商標)またはZeonよりF-351(商標)の商品名で商業的に入手することができるいわゆるMBSポリマーである。] [0149] 特に好ましいコアシェルポリマー粒子は、乾燥ポリマーラテックスとして既に存在しているものである。これらの例は、ポリシロキサンコア及びアクリル酸シェルを有するWacker社製のGENIOPERL M23A、Eliokemにより製造されるNEPシリーズの放射線架橋ゴム粒子、またはLanxess社製NanopreneまたはRohm and Haas社製Paraloid EXLである。] [0150] コアシェルポリマーのさらなる比較例が、ドイツ、NanoresinsAG社製Albidur(商標)の名称で提供される。] [0151] 第4の実施態様において、固形靱性改善剤Eは、過剰のエポキシ樹脂を有するカルボキシル化固形ニトリルゴムの固形反応産物E4である。] [0152] 好ましい固形靱性改善剤Eはコアシェルポリマーである。] [0153] 加熱重合エポキシ樹脂は、固形のコアシェルポリマーE3を含んでもよく、特には接着剤の重量に対して、0.1‐15重量%、好ましくは1‐8重量%の量である。] [0154] さらなる好ましい実施態様において、加熱重合エポキシ樹脂接着剤は、さらに少なくとも一つの充填剤Fを含む。これは、好ましくは、雲母、タルク、カオリン、珪灰石、長石、閃長石、緑泥石、ベントナイト、モンモリロナイト、炭酸カルシウム(沈殿もしくは粉末)、ドロマイト、石英、シリカ(ヒュームドもしくは沈殿)、クリストバライト、酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、中空セラミック球または着色顔料である。充填剤Fは、当業者に知られた、有機的に被覆され及び被覆されない商業的に入手可能な形態の両方を意味する。] [0155] 有利には、全充填剤Fの全割合は、全接着剤の重量に対して、3‐50重量%、好ましくは5‐35重量、特に5‐25重量%である。] [0156] さらなる好ましい実施態様において、加熱重合エポキシ樹脂接着剤は、例えば、Akzo NobelよりExpancel(商標)またはChemturaよりCelogen(商標)の商標名で入手可能である、物理的もしくは化学的発泡剤を含む。発泡剤の割合は、接着剤の重量に対して有利には0.1‐3重量%である。] [0157] さらなる好ましい実施態様において、加熱重合エポキシ樹脂接着剤は、さらに、少なくとも一つの、エポキシ基を有する反応性希釈剤Gを含む。これらの反応性希釈剤Gは特に以下のものである: ‐単官能性の飽和または不飽和の、分枝または非分枝の、環状または開鎖のC4‐C30アルコールのグリシジルエーテル、例えばブタノールグリシジルエーテル、ヘキサノールグリシジルエーテル、2−エチルヘキサノールグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、テトラヒドロフルフリル及びフルフリルグリシジルエーテル、トリメトキシシリルグリシジルエーテルなど、 ‐二官能性の飽和または不飽和の、分枝または非分枝の、環状または開鎖のC2‐C30アルコールのグリシジルエーテル、例えばエチレングリコールグリシジルエーテル、ブタンジオールグリシジルエーテル、ヘキサンジオールグリシジルエーテル、オクタンジオールグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルなど、 ‐トリ‐もしくは多官能性の飽和または不飽和の、分枝または非分枝の、環状または開鎖のアルコールのグリシジルエーテルであって、例えばエポキシ化キャスターオイル、エポキシ化トリメチロールプロパン、エポキシ化ペンタエリトリトール、またはソルビトール、グリセロール、トリメチロールプロパンなどの脂肪族ポリオールのポリグリシジルエーテルなど、 ‐フェノール及びアニリン化合物のグリシジルエーテルであって、例えばフェニルグリシジルエーテル、クレシルグリシジルエーテル、p−tert−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ノニルフェノールグリシジルエーテル、3−n−ペンタデセニルグリシジルエーテル(カシューナッツ殻油由来)、N,N‐ジグリシジルアニリンなど、 ‐エポキシ化アミンであって、例えばN,N‐ジグリシジルシクロヘキシルアミンなど、 ‐エポキシ化モノカルボン酸またはジカルボン酸であって、例えばグリシジルネオデカノアート、グリシジルメタクリラート、グリシジルベンゾアート、ジグリシジルフタラート、テトラヒドロフタラート及びヘキサヒドロフタラート、二量体脂肪酸のジグリシジルエステルなど、 ‐エポキシ化二‐または三官能性の低から高分子量のポリエーテルポリオールであって、例えばポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルなど。] [0158] 特に好ましいものは、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、クレシルグリシジルエーテル、p−tert−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル及びポリエチレングリコールジグリシジルエーテルである。] [0159] エポキシ基を有する反応性希釈剤Gの全割合は、全接着剤の重量に対して、有利には0.5‐20重量%、好ましくは1‐8重量%である。] [0160] 加熱重合エポキシ樹脂接着剤はさらなる構成成分、特に触媒、加熱及び/または光安定剤、チキソトロピック剤、可塑剤、溶媒、鉱物または有機充填剤、発泡剤、染料、接着促進剤及び顔料を含んでもよい。] [0161] 特定の好ましい実施態様において、接着剤はスペーサーを含む。本出願書類において、スペーサーは、スペーサーが2つのボディー(body)の間に存在する場合に、これら2つのボディーに間隔を離れさせるボディーを意味すると理解される。] [0162] スペーサーは異なる構造を有していてもよい。スペーサーには非常に異なる物質及び形状を使用することが可能である。例えば、スペーサーは、平面形、リボン形、ロッド形、立方形、立方体、円錐形、裁頭円錐形、ピラミッド形、裁頭ピラミッド形、回転楕円体、楕円体または球形であってもよい。特に好ましいものは、実質的に非常に均一な厚さを有するそれらのスペーサーである。好ましいものは、さらに、内板及び/または外板に対して直角に点を有しないスペーサーであり、外板及び/または内板の最小の接触領域が板をすごい圧力で変形させるかもしれないからであり、従って、スペーサーの位置は、多くの場合において視覚的に許容できない外板上に表示される。好ましいものは、スペーサーとして特に球形及び立方体である。] [0163] スペーサーは特に回転楕円形、好ましくは球形である。最も好ましいのは球形のスペーサーである。] [0164] スペーサーは中空であるか中が充填されていてもよい。中空型スペーサーは重量の理由のために多くの場合において好まれる。かかる中空型スペーサーの壁の厚みは、壁材料の力学的特性、特にこれらの圧縮強度に依存する。かかる中空型スペーサーの例は、中空ガラス球、中空セラミック球または中空スチール球である。] [0165] スペーサーは異なる物質から製造してもよい。より特には、スペーサーが圧力に対して安定であり、かつ最高の硬度を有する場合には、それは本方法にとって非常に有利である。従って、スペーサーは、5より大きな、好ましくは6より大きな、特には7より大きな、Mohs硬度スケールに従う硬度を有するのが有利である。これは、スペーサーが硬化の過程において圧力に耐えることができるので有利なのである。従って、スペーサーは、特にガラス、セラミック、金属、金属合金、酸化アルミニウム、二酸化シリコーン、酸化ジルコニウム、窒化物、特に窒化ホウ素、または炭化物、特に炭化シリコーンから成る。金属は特に鉄金属、非鉄金属またはホワイトメタルであるとみなされる。] [0166] スペーサーは、有利には、非常に狭いサイズ分布を有し、特に、全てのスペーサーがほぼ同じサイズを有することを意味する、単峰性のサイズ分布を有する。] [0167] スペーサーは最も好ましくはガラス、スチールまたはセラミックから成る。] [0168] スペーサーの割合は、スペーサーの体積による割合が、10体積%を超えず、特に0.1と4体積%の間であり、好ましくは0.5と3体積%の間であるように、好ましくは選択される。] [0169] スペーサーは有利には1mm未満の粒径を有する。] [0170] スペーサーは接着剤中に接着剤の製造の過程において導入されてもよく、または接着剤中に混合されても、接着剤中に吹き込まれても、または、工程a)における接着剤の適用の間もしくは直後に、接着剤中もしくは接着剤上に散乱されてもよい。存在するいずれかのかかるスペーサーが、本出願書類において接着剤の構成成分としてみなされる。] [0171] 接着剤は、高粘度を有し、25℃で900Pasを超え、特に1000Pasを超える粘度を有することを意味する。25℃での粘度は、好ましくは、1000Pasと4000Pasの間の値を有する。25℃での粘度は、最も好ましくは1000Pasと3000Pasの間の値、特に1100Pasと2800Pasの間の値を有する。本明細書において、粘度は、加熱可能なプレートを用いて、レオメーターを用いることにより、オシログラム方法により測定される(Bohlin社製CVO 120 HR)(ギャップ1000μm、測定プレート直径25mm(プレート/プレート)、5Hzでの変形0.01、温度25℃)。60℃では、接着剤は、有利には、600と50Pasの間の粘度(60℃でそれに対応して測定される)を有する。50℃では、接着剤は、有利には、800と150Pasの間の粘度(50℃でそれに対応して測定される)を有する。] [0172] 本発明に従う方法の第1の工程(a)において、接着剤は内板または外板に適用される。これは、有利には、23℃から80℃、特に23℃から60℃、好ましくは50℃から60℃の接着剤の適用温度で実行される。] [0173] 接着剤は、通常、外板の端の領域に適用される。接着剤の適用の量及び正確な位置は、以下に記載される押圧の後、ヘムフランジが実質的に充分に接着剤で満たされるようなものにする。適用は好ましくは自動的で、好ましくは接着ビーズの形態である。] [0174] 本発明に従う方法の第2の工程(b)において、次いで接着剤は内板または外板と接触させられる。従って、ここにおいて、内板及び外板は接着剤と接触している。] [0175] 工程(a)及び(b)の繰り返しにより互いに接着的に結合される複数の内板が、ヘムフランジの製造のために使用することもまた可能であると理解される。] [0176] 本発明に従う方法の第3の工程(c)において、外板が内板の周囲にフランジングされ、それにより接着剤が、形成される裾の内側スペース中に存在する。] [0177] 本発明に従う方法の第4の工程(d)において、ヘムフランジはここでは押圧される。ヘムフランジは、いずれかの存在するスペーサーの厚み(dy)に相当する、接着層の厚み(dx)になるまで好ましくは押圧される。] [0178] 本書類において「dy」とも参照されるスペーサーの厚みは、外板の表面に対して直角のスペーサーの厚みであるとみなされる。幾何学的用語でより正確には、スペーサーの厚みは、スペーサーに最も近接する点での、内板表面の接線表面の通常のベクトルに対して平行な方向にあるスペーサーの空間的広がりとして定義される。] [0179] 押圧により、本書類において「dx」としても参照される接着層の厚みが減少され、そのような方法により、それはスペーサーの厚みに相当する。本文脈において、表現「相当する」は、「絶対的に同一である」として解されるべきではない。それはまた、典型的には20%を超えない、この値からの少ない偏差をも含む。これは、絶対的に同一の場合には、接着結合剤、すなわち反応性接着構成成分が、スペーサーと内板もしくは外板の間に存在しないことを意味してしまうからである。原理的にはこれは可能ではあるが、接着結合剤の薄層がスペーサーと内板及び/または外板の間に存在する場合に有利である。他方で、非常に硬いスペーサーの場合には、これらは特定の条件下では、部分的に板に押し付けられることが可能である。これは、外板に対して何らかの厄介な影響を与えることにならないという条件付きで許容可能である。] [0180] スペーサーの厚みは、特に、達成されるべきヘムフランジの厚みにより特に影響を受け、それゆえに、「dz」としても本書類において参照される外板の厚みにより特に影響を受ける。スペーサーの厚み(dy)の外板の厚み(dz)に対する比は、好ましくは0.05‐0.80の値を有する。通常の外板の厚みの場合には、0.5から1.5mmのヘムフランジ接着結合、特に0.08から0.4mmの厚みのスペーサーが従って使用される。好ましいものは、厚み0.1から0.2mmのスペーサー及び厚み0.5から1.2mmの外板である。内板の厚みは、好ましくは、外板に対するのと同様の厚みの範囲内で選択される。] [0181] 適切な内板及び外板は、原則として、当業者に知られている全ての板である。これらは特に、輸送モードの建設または家電製品の製造におけるヘムフランジ接着結合用に既に用いられている板用物質である。] [0182] 好ましい板は、スチール、特に電解的に亜鉛めっきされたスチール、溶融亜鉛めっきされたスチール、油脂加工したスチール、ボナジンク(bonazinc)で被覆されたスチール、及び続いてリン酸化されたスチール、及びアルミニウムであって、特に通常自動形成で 生じる変異体から成る。] [0183] フランジング及び押圧は、当業者において知られている手段により影響を受ける。] [0184] 押圧後、圧力が解放される場合、内側のシート及び外側のシートにより隣接されるヘムフランジの体積が増大するという効果をもたらす、ある種の反動が存在する。本発明に従う方法において、使用される接着剤のおかげで、この体積の増大は、高粘度の接着剤により実質的に相殺され、気泡または(蛇行体(meander)としても知られる)うね(畝)(channel)は著しくはほとんど生じない。] [0185] 本発明に従う方法の第5の工程(e)において、熱エネルギーが接着剤中に導入される。熱エネルギーの供給により、加熱重合接着剤における接着剤の架橋が生じ、または接着剤の架橋が加速され、それにより可能な限り迅速に、著しく強度の高いヘムフランジ接着結合が達成される。] [0186] 従って、工程(e)の後に接着剤を架橋させる工程(f)が続くのが好ましい。] [0187] 特定の好ましい実施態様において、押圧の工程(d)または熱エネルギーを導入する工程(e)の後に、封止剤を用いてヘムフランジの綴じ目をシールする工程(g)が続く。封止剤は、第1に、ヘムフランジの綴じ目に視覚的に明澄な外観を提供する機能を有し、それは多くの場合において可視的だからであり、第2に、圧力解放後のヘムフランジの反動により接着剤が裾中に引きずり混まれるのを相殺して、綴じ目をシールする機能を有する。実質的に気泡がヘムフランジ中に存在せず、外板及び内板の間の中間スペースが実質的に接着剤及び/または封止剤により充分に充填されていることが好ましい。] [0188] ヘムフランジの綴じ目をシールするために使用される封止剤は既に知られている封止剤である。一実施態様において、封止剤は紫外線により硬化され、またはプレキュアされていてもよい。さらなる実施態様において、封止剤は、同様に、熱エネルギーの供給を用いて、架橋されまたは加速される。従って工程(g)の後に、熱エネルギーを封止剤(10)に供給するさらなる工程(h)が続くのが有利である。] [0189] 適切な封止剤は加熱または紫外線により硬化する一成分封止剤か、または室温で硬化するかもしくはプレキュアする二成分エポキシ樹脂またはポリウレタンまたはアクリレートもしくはメタクリルレート封止剤、または加硫ゴム封止剤である。これらの封止剤は効率的にこれらの封止剤の機能を果たし、有利には弾性であることが重要である。] [0190] 接着剤と封止剤の両方が、それらを可能な限り傷つけることのない、洗い出しに対して実質的に非常に抵抗性がある場合には非常に有利であり、それは、この方法で製造されるヘムフランジ接着結合が、通常、陰極性電着浴槽中に入れられるからである。] [0191] 特に好ましくは、ヘムフランジ接着結合のために使用される接着剤は封止剤としても使用可能である。ただ一つの接着剤及び封止剤が、ヘムフランジの接着結合及びシールすることのために使用されることは大きな利点を有し、それは、供給上及び適用上の利点をもたらすからである。] [0192] 封止剤が熱エネルギーにより接着剤とともに架橋される場合が特に好ましいことが発見されている。] [0193] 特定の場合において、熱エネルギーの導入を用いての封止剤の適用の前に、初めに少なくとも接着剤を事前に架橋させ、次いで、封止剤とともにそれを完全に硬化させることが有利である可能性がある。] [0194] 熱エネルギーが記載される方法においてただ一度供給される場合、すなわち、接着剤と封止剤が同時に架橋される場合、一工程が免除され得るので、これは特に有利である。] [0195] 熱エネルギーは、赤外線放射または誘導加熱により特に接着剤中に導入される。] [0196] 熱エネルギーの導入により、接着剤が100‐220℃、好ましくは120‐200℃の温度まで加熱されるのが有利である。] [0197] 最終的な架橋は、陰極性電着オーブン中においても達成され得る。] [0198] 本発明のさらなる態様は、前述した方法により製造されるヘムフランジ接着結合に関する。] [0199] 本発明はさらに、輸送モード、特に自動車、バス、トラック、鉄道車両、船または飛行機、または家電、特に洗濯機、回転式乾燥機もしくは食器洗い機の製造におけるヘムフランジ接着結合を製造するための、前述した方法の使用に関する。] [0200] 本発明のさらなる態様は、フランジングされた外板、内板、及び前述のように、外板の曲げられていない内側の側面と内板の間に配置された架橋された接着剤の、ヘムフランジ接着結合アセンブリーに関する。好ましい実施態様において、接着剤は、外板の曲げられていない内側の側面と内板の間に組み込まれたスペーサーの厚み(dy)を有するスペーサーを含む。ここでのヘムフランジ中、内板の端は、好ましくは完全に接着剤により覆われる。特定の好ましい実施態様において、外板と内板の端により形成されるヘムフランジの綴じ目は、封止剤を用いてシールされる。] [0201] 最後に、本発明のさらなる態様において、記載されるヘムフランジ接着結合を備える物品が請求される。] [0202] かかる物品またはヘムフランジ接着結合アセンブリーは、特に、輸送モード、特に自動車、バス、トラック、鉄道車両、船または飛行機、あるいは家電、特に洗濯機、回転式乾燥機または食器洗い機である。] [0203] 本発明の選択された実施例が、図による参照を用いて、これより以降、詳細に説明される。異なる図における同一の記号が、同一の参照番号で提供される。力または動きの方向が矢印で示される。] 図面の簡単な説明 [0204] 異なる段階を含む好ましいヘムフランジ接着結合の製造の図式的な断面図であり、接着剤の外板への適用の段階である。 異なる段階を含む好ましいヘムフランジ接着結合の製造の図式的な断面図であり、接着剤の内板との接触の段階である。 異なる段階を含む好ましいヘムフランジ接着結合の製造の図式的な断面図であり、外板をフランジングしてヘムフランジを押圧する段階である。 異なる段階を含む好ましいヘムフランジ接着結合の製造の図式的な断面図であり、熱エネルギーを導入して接着剤を架橋する段階である。 ヘムフランジ接着結合の製造における図1a及び図1bの代わりの方法の段階についての、図式的な断面図であって、接着剤の内板への適用の段階である。 ヘムフランジ接着結合の製造における図1a及び図1bの代わりの方法の段階についての、図式的な断面図であって、接着剤の外板との接触の段階である。 ヘムフランジの綴じ目上に適用された封止剤を伴うヘムフランジ接着結合アセンブリーの図式的な断面図である。 ヘムフランジ綴じ目に適用される封止剤なしでスペーサー5なしのヘムフランジ接着結合アセンブリーの図式的な断面図である。 ヘムフランジ綴じ目に適用される封止剤ありでスペーサー5なしのヘムフランジ接着結合アセンブリーの図式的な断面図である。 異なるスペーサーの幾何学性の図式的な断面図である。 異なるスペーサーの幾何学性の図式的な断面図である。 異なるスペーサーの幾何学性の図式的な断面図である。 異なるスペーサーの幾何学性の図式的な断面図である。] 図1a 図1b [0205] 図1aから図1dは、ヘムフランジ接着結合を製造するための方法における異なる中間段階の図式的な図を示す。] 図1a 図1d [0206] この方法の第1の工程(a)において、25℃で>900Pas、特に>1000Pasの粘度を有する接着剤4が、外板2の端の領域に適用される。図1aは、この第1の工程(段階)後のスペーサー5を有する好ましい実施態様の中間段階(工程)を示す。この図において、接着剤4は、外板2の端の領域において丸いビーズの形態で適用され、そこは、内板との接触がなされるところである。この図において、外板2は既に端の領域の形状を有す。かかる形状は、接着剤の適用前に既に存在していてもよく、またはフランジングの過程でもたらされてもよい。この図におけるスペーサー5は球状である。] 図1a [0207] この方法の第2の工程(b)において、接着剤4は内板3と接触させられる。図1bはこの方法の図式を示す。この図において、内板3が、接着剤4で被覆される外板2に対してその先端から移動し、緩い圧力と共に、内板3と接着剤4の間で接触が達成される。] 図1b [0208] この方法の第3の工程(c)において、外板2が内板3の周囲でフランジングされ、それにより接着剤4がヘムフランジ1の内側のスペース11に存在する。第4の工程(d)において、ヘムフランジ1は押圧される。ここで示される実施態様において、ヘムフランジは、スペーサー5の厚みdyに相当する接着層の厚みdxまで押圧される。図1cはこれら2つの工程の段階後の中間段階を示す。内板3の端7は接着剤4により完全に覆われ、一方外板2の端8、内板3と共にヘムフランジ綴じ目9を形成するものであるが、は曝され、接着剤によって完全には覆われない。この中に存在する接着剤4及びスペーサー5は、ヘムフランジの曲げられた部分に存在するのみならず、内板3と曲げられていない外板2の間の領域にも存在する。従って、スペーサー5は内板3と外板2の曲げられていない内側の側面6の間に存在する。] 図1c [0209] 図1dは、熱エネルギー(Δ)を接着剤4に導入するさらなる工程(e)を示す。これは、工程f)において接着剤を架橋させる。この図において、熱エネルギーは熱放射によるものであり、フランジングの領域中、ヘムフランジ1に作用する。これは、例えば、IR放射体または熱気銃(hot air gun)を用いて導入され得る。加熱された外板2が熱を接着剤4に伝達させるので、熱作用により接着剤4が架橋される。ヘムフランジ周囲一帯の加熱が最適であるなら、迅速で均一な接着剤4の硬化が確保されるであろう。これに代替する別法は、加熱導入である。接着剤4は、気泡の形成なしに、ヘムフランジ1の内側のスペース11を完全に充填する。従って、製造されるヘムフランジ接着結合アセンブリー1’が、例えばドアとしてまたはドアを製造するために使用されてもよい。] 図1d [0210] 図2a及び図2bは、図1a及び図1bで示される工程段階とは別のものを示す。この方法の第1の工程(a)において、25℃で>900Pasの粘度を有する接着剤4が、ここでは内板3に対して適用される。この図において、内板3の端の領域に対して接着剤4が丸いビーズの形態で適用され、その周囲には外板がフランジングされる。図2aは接着剤の適用後のこの状況を図式的に示す。] 図1a 図1b 図2a 図2b [0211] この方法の第2の工程(b)において、接着剤4はここで外板2と接触させられる。図2bはこの方法を図式的に示す。この図において、内板3は、接着剤4の適用後に反転させられ、従って、接着剤4が外板2の方に移動し、緩い圧力と共に、外板2と接着剤4との間で接触が達成される。] 図2b [0212] 図3は、封止剤10がヘムフランジ1のヘムフランジ綴じ目9をシールする、好ましい実施態様の図式を示す。既に図1aから図1dで記載したように、ヘムフランジ1が外板2及び内板3の端7から製造される場合に、ヘムフランジ綴じ目9が形成される。このヘムフランジ綴じ目9は封止剤10によりシールされる。封止剤は手動でまたは自動的に適用され得る。自動的に適用されるのが好ましい。封止剤は、押圧する工程(d)の後、または熱エネルギーを接着剤に導入した工程(e)の後、もたらされてもよい。特に好ましいものは、熱エネルギーの供給と同時に接着剤4と封止剤10を硬化させることである。] 図1a 図1d 図3 [0213] ここに示される形態において、封止剤10は外板2の外側及び内板3の外側と重なるので、外板2の端8の全てが、封止剤10または接着剤4により覆われ、それにより、完全なシールをすることを非常に適切に確実にすることを可能にする。しかし、封止剤がヘムフランジ綴じ目9のみをシールする場合であってもよい。これは視覚的な観点からは有利であるかもしれないが、外板2には外板の端8に腐食のリスクが存在し得るので、腐食の観点からはあまり有利ではない。接着剤4はヘムフランジ1の内側スペース11を、気泡の形成なしに完全に充填させる一方で、封止剤10はヘムフランジの綴じ目9を、気泡またはうね(畝)の形成なしに完全にシールする。接着剤10が硬化した後は、このようにして製造されるヘムフランジ接着結合アセンブリー1’が、例えば、ドアとしてまたはドアを製造するために使用されてもよい。] [0214] 図4、すなわち図4a及び図4bは、スペーサー5なしのヘムフランジ接着結合アセンブリー1’の実施態様の図式を示す。図4aに従うヘムフランジ接着結合アセンブリーは封止剤10を有さない一方で、図4bのそれは、接着剤がいずれかのスペーサー5を含まないことを除けば、封止剤10を有し、図3のそれに相当する。このヘムフランジ接着結合アセンブリー1’の製造は、相当するスペーサー5を含有するヘムフランジ接着結合アセンブリー1’のために図1a‐1d、2a、2b及び3に既に記載されるものに相当する。] 図1a 図3 図4a 図4b [0215] 図5a及び5bは、ヘムフランジ接着結合アセンブリー1’を介した、異なるスペーサーの幾何学性の、断面でのさらなる例を示す。簡便さのために、外板2、内板3、接着剤4及びスペーサー5のみが示された。接着剤4は接着剤の厚さdxまで押圧された。スペーサー5はスペーサーの厚みdyを有する。外板は厚みdzを有する。図4aから図4dにおける外板2の厚みに対するスペーサー5の厚みのdy/dzの比は0.80未満である。] 図4a 図5a [0216] 図5aにおいて、スペーサーは正方形の断面領域を有する。これは、スペーサー5において例えば、立方体または円柱の形態で、成し遂げられ得る。これらのより好ましくない変形において、スペーサー5の断面領域は、直平行六面体または円柱のスペーサー形状により成し遂げられ得る、長方形である。図5bにおいて、スペーサーは台形の断面領域を有する。これは、スペーサー5において例えば、裁頭ピラミッド形または裁頭直円錐の形態で、成し遂げられ得る。図5cにおいて、スペーサーは三角形の断面領域を有する。これは、スペーサー5において例えば、ピラミッド形または円錐の形態で、成し遂げられ得る。図5dにおいて、スペーサーは多面体の断面領域の例として星形の断面領域を有する。これは、スペーサー5において例えば、点によってもたらされる球形により成し遂げられ得る。図5c及び図5dの実施態様は、内板3に対して直角である点を有する。これらの点は、押圧する過程で、内板に対して強い力を発生させるので、この点のところで内板が変形し得る危険性が存在する。かかる変形は、多くの場合外側から見ることが可能である。通常、かかる変形または痕跡は許容することはできないので、図5c及び図5dの実施態様はあまり好ましくはない。] 図5a 図5b 図5c 図5d [0217] SikaPower(登録商標)‐496/3は、Sika Automotive GmbHより市販される加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤である。K1と称されるこの接着剤は、25℃で約2700Pas及び60℃で約100Pasの粘度を有する。] [0218] 粘度は、加熱可能なプレートを用いて、レオメーターを用いることにより、オシログラム方法により測定された(Bohlin社製CVO 120 HR)(ギャップ1000μm、円錐プレート直径25mm(プレート/プレート)、5Hzでの変形0.01、温度20℃‐70℃、加熱速度10℃/分)。] [0219] さらなる加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤が、直径0.25mmのガラス球の2体積%のSikaPower(登録商標)‐496/3を添加して、撹拌及び続いて蒸発させることにより製造された。K2と称されるこの接着剤は、25℃で約2800Pas及び60℃で約104Pasの粘度を有する。] [0220] R1と称されるSikaPower(登録商標)‐490B3は、Sika Automotive GmbHより市販され、同様に加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤である比較用の接着剤を構成する。それは25℃で約350Pas及び60℃で約30Pasの粘度を有する。] [0221] 使用される基板は、それぞれの場合において、電解的に亜鉛めっきされたスチールパネル(DC-04+ZE75-75AO)(厚み0.8mm)(「板」)であり、これは事前にアセトンを用いて洗浄され、3g/m2のスタンダードオイル(3802-39S(Fuchs社製))で油脂加工されたものである。] [0222] 接着剤は丸いビーズとして、電解的に亜鉛めっきされたスチールパネル(DC-04+ZE75-75AO)(厚み0.8mm)に50‐60℃で適用され、さらに板(厚み0.8mm)は置かれてフランジングされた。それぞれの場合において、同一の接着剤が封止剤としてヘムフランジに対して適用され、175℃で25分以上硬化された。] [0223] このようにして形成されたヘムフランジを、金属バサミを用いて真ん中で切断し、切断表面を評価した。ヘムフランジにおける気泡形成及び封止剤を定量的に評価し、表1に報告した。] [0224] 第2の試験群において、それぞれの場合において、0.3gの特定の接着剤を50‐60℃でかかる電解的に亜鉛めっきされたスチールパネル(50mm×50mm×0.8mm)に適用した。厚さ0.2mmのゴムの欠片をそれぞれの角に設置して反動をシミュレートした。その後、同一のパネル(50mm×50mm×0.8mm)を接着剤に適用して、プレスを用いて8t/25cm2の圧力で押圧した。続いて、このアセンブリーを強制空気オーブン中で175℃で25分以上かけて硬化させた。続いて、くさび(wedge)を用いてサンドイッチ型の接着結合を破壊し、その割れ目を定量的に評価したので、表1に報告する。] [0225] ] [0226] 1ヘムフランジ 1’ヘムフランジ接着結合アセンブリー 2外板 3内板 4接着剤 5スペーサー 6 外板2の曲げられていない内側の側面 7 内板3の端 8 外板2の端 9 ヘムフランジの綴じ目 10封止剤 11 ヘムフランジ1の内側スペース dx接着層の厚み dy スペーサー5の厚み dz 外板2の厚み Δ 熱エネルギー]
权利要求:
請求項1 少なくとも以下の工程;(a)接着剤(4)(25℃で>900Pas、特に>1000Pas、好ましくは1000Pasと4000Pasの間、最も好ましくは1000Pasと3000Pasの間の粘度を有する)を内板(3)または外板(2)に適用する工程、(b)前記接着剤(4)を前記内板(3)または前記外板(2)と接触させる工程、(c)接着剤(4)がヘムフランジ(1)の内側(11)に存在するように前記外板(2)を前記内板(3)の周囲でフランジングする工程、(d)前記ヘムフランジ(1)を押圧する工程、(e)熱エネルギーを前記接着剤(4)に導入する工程を含んでなる、ヘムフランジ接着結合の製造方法。 請求項2 工程(e)の後に、前記接着剤(4)を架橋させる工程(f)が続くことを特徴とする、請求項1に記載の方法。 請求項3 前記接着剤(4)が加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤であることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。 請求項4 前記加熱硬化性一成分エポキシ樹脂接着剤が、‐平均して一分子あたり1つを超えるエポキシ基を有する少なくとも1つのエポキシ樹脂A;‐温度上昇により活性化されるエポキシ樹脂用の少なくとも1つの硬化剤B;‐式(I)の、末端がキャップされた少なくとも1つのポリウレタンプレポリマーを含んでなることを特徴とする、請求項3に記載の方法:[式中、R1は、末端のイソシアナート基の除去後の、イソシアナートで終端化された直鎖または分枝のポリウレタンプレポリマーPU1のp原子価の基であり;pは2から8であり;及びR2は独立にからなる群から選択される置換基である:(式中、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ独立にアルキルまたはシクロアルキルまたはアラルキルまたはアリールアルキルの基であり、あるいはR5はR6と共に、あるいはR7はR8と共に、置換されていてもよい4から7員の環の部分を形成し;R9、R9’及びR10はそれぞれ独立にアルキルまたはアラルキルまたはアリールアルキルの基、またはアルキルオキシまたはアリールオキシまたはアラルキルオキシの基であり;R11はアルキル基であり;R12、R13及びR14はそれぞれ独立に2から5の炭素原子を有するアルキレン基であって、場合により二重結合を有するかもしくは置換されており、あるいはフェニレン基または水素化フェニレン基であり;R15、R16及びR17はそれぞれ独立にHまたはアルキル基またはアリール基またはアラルキル基であり;及びR18はアラルキル基または単環もしくは多環の、置換もしくは非置換の芳香族基であって場合により芳香族ヒドロキシル基を有し;R4は、水酸化物及びエポキシ基の除去後の、第1級または第2級のヒドロキシル基を含む脂肪族、脂環式、芳香族もしくは芳香脂肪族エポキシドの基であり;及びmは1、2または3である)]。 請求項5 前記接着剤(4)が室温で硬化するかまたはプレキュアする二成分のエポキシ樹脂接着剤またはポリウレタン接着剤またはアクリレートもしくはメタクリレートの接着剤であることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。 請求項6 工程(d)または工程(e)の後に、ヘムフランジの綴じ目(9)を封止剤(10)を用いてシールする工程(g)が続くことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。 請求項7 工程(g)の後に、さらに熱エネルギーを前記封止剤(10)中に導入する工程(h)が続くことを特徴とする、請求項6に記載の方法。 請求項8 前記封止剤が紫外線放射を用いてプレキュアされるかまたは硬化されることを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。 請求項9 前記封止剤(10)が、室温で硬化するかもしくはプレキュアする二成分エポキシ樹脂封止剤またはポリウレタン封止剤またはアクリレートもしくはメタクリルレートの封止剤または加硫ゴム封止剤であることを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。 請求項10 前記熱エネルギーが赤外線放射または誘導加熱により前記接着剤中に導入されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。 請求項11 前記接着剤(4)がスペーサー(5)を含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。 請求項12 前記ヘムフランジが、前記スペーサー(5)の厚み(dy)に相当する、接着層の厚み(dx)になるまで工程(d)において押圧されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。 請求項13 前記スペーサー(5)の厚み(dy)の前記外板(2)の厚み(dz)に対する比が0.05‐0.80であることを特徴とする、請求項11または12に記載の方法。 請求項14 前記スペーサー(5)が回転楕円形、特に球形であることを特徴とする、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。 請求項15 前記スペーサー(5)が、5より大きな、好ましくは6より大きな、特には7より大きな、Mohs硬度スケールによる硬度を有する物質より製造されることを特徴とする、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。 請求項16 前記スペーサー(5)が、ガラス、セラミック、金属、金属合金、酸化アルミニウム、二酸化シリコーン、酸化ジルコニウム、窒化物、特に窒化ホウ素、または炭化物、特に炭化シリコーンから成ることを特徴とする、請求項11から15のいずれか一項に記載の方法。 請求項17 請求項1から16のいずれか一項に規定される方法により製造されるヘムフランジ接着結合。 請求項18 輸送モード、特に自動車、バス、トラック、鉄道車両、船または飛行機、あるいは家電、特に洗濯機、回転式乾燥機または食器洗い機の製造における、請求項1から16のいずれか一項に記載のヘムフランジ接着結合を製造するための方法の使用。 請求項19 フランジングされた外板(2)、内板(3)、請求項1から16のいずれか一項に記載される方法により記載されるように、前記外板(2)の曲げられていない内側の側面(6)と前記内板(3)の間に配置された架橋された接着剤(4)を備える、ヘムフランジ接着結合アセンブリー(1’)。 請求項20 前記接着剤(4)が、前記外板(2)の曲げられていない内側の側面(6)と前記内板(3)の間に組み込まれたスペーサーの厚み(dy)を有するスペーサー(5)を備えることを特徴とする、請求項19に記載のヘムフランジ接着結合アセンブリー(1’)。 請求項21 前記内板(3)の端(7)が、ヘムフランジ(1)において、接着剤(4)により完全に覆われることを特徴とする、請求項19または20に記載のヘムフランジ接着結合アセンブリー(1’)。 請求項22 前記外板(2)の端(8)と前記内板(3)により形成されるヘムフランジの綴じ目(9)が封止剤(10)を用いてシールされることを特徴とする、請求項19から21のいずれか一項に記載のヘムフランジ接着結合アセンブリー(1’)。 請求項23 請求項17に記載のヘムフランジ接着結合を備える物品。 請求項24 輸送モード、特に自動車、バス、トラック、鉄道車両、船または飛行機、あるいは家電、特に洗濯機、回転式乾燥機または食器洗い機であることを特徴とする、請求項23に記載の物品または請求項19から22のいずれか一項に記載のヘムフランジ接着結合アセンブリー。
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