![]() 無段変速機用のプッシュベルトに用いられる横断素子を打ち抜くためのブランキングアセンブリ
专利摘要:
無段変速機用のプッシュベルトに用いられる横断素子がベース材料から打ち抜かれるブランキング動作において、打ち抜かれる横断素子の表面に穴部を形成する穴部形成部材が用いられる。この穴部形成部材は、ブランキングに用いられる別の部材内の孔32内に収容される。切断部材の表面と穴部形成部材の表面とのうちの少なくとも一方に設けられた凹部における少なくとも一つの領域を除き、切断部材の表面と穴部形成部材の表面とは密に接合する。これにより、ブランキング処理中、穴部形成部材と形成される横断素子との間の領域から油が取り除かれ、これにより、その領域にある油の影響を受けて横断素子の材料に意しない跡が形成されることが防止される。このことは、穴部の寸法及び形状のずれを防止できるという重要な利点がある。 公开号:JP2011508675A 申请号:JP2010541411 申请日:2008-12-22 公开日:2011-03-17 发明作者:プリンセン、ルーカス、ヘンドリクス、ロバータス、マリア 申请人:ロバート ボッシュ ジーエムビーエイチRobert Bosch Gmbh; IPC主号:B21D28-14
专利说明:
[0001] 本発明は、無段変速機用のプッシュベルトに用いられる横断素子をベース部材から打ち抜くブランキング処理に用いられるブランキングアセンブリに関する。該ブランキングアセンブリは、打ち抜かれる横断素子の周形状に対応した周形状を有するとともに孔が設けられたブランキング部材と、前記ブランキング部材に設けられた孔内に延びるように設けられた穴部形成部材と、を有している。また、前記穴部形成部材は、前記打ち抜かれる横断素子の表面に押し付けられるように設計されており、これにより、該表面に凹部が形成されるよう構成されている。また、前記ブランキング部材の孔の内部表面と前記穴部形成部材の表面とが、密に接合されている。] [0002] 本発明は、さらに、前記ブランキングアセンブリが適用されるブランキング装置と、前記横断素子をベース部材から打ち抜くために前記ブランキングアセンブリが用いられる、無段変速機用のプッシュベルト用横断素子の製造方法と、該方法を用いて製造される横断素子と、そのような横断素子を多数有するプッシュベルトと、に関する。] 背景技術 [0003] 無段変速機用のプッシュベルトは一般的に良く知られている。通常、そのようなプッシュベルトは、比較的多数の横断素子を搬送する閉鎖ループのように形成された二つのエンドレスなリボン状キャリアを有する。横断素子はこのキャリアの全周囲に沿って配され、無段変速機の動作中、プッシュベルトの動きに連動した力を伝達する。] [0004] 横断素子に関する下記の説明において、記載される方向は、横断素子がプッシュベルトの一部である状態におけるものである。横断素子の長手方向はプッシュベルトの周方向に対応する。横断素子の鉛直横方向はプッシュベルトの半径方向に対応する。横断素子の水平横方向は前記長手方向と前記鉛直横方向との両方に対応する。] [0005] 横断素子は、第一本体表面と第二本体表面とを有し、該第一本体表面及び該第二本体表面は互いに実質的に平行に且つ前記長手方向に実質的に垂直に延びている。これらの二つの本体表面の輪郭は実質的に同じであるが、各本体表面に設けられたレリーフが互いに異なる。横断素子の第一本体表面の少なくとも一部分は、プッシュベルトにおける近接する横断素子の第二本体表面の少なくとも一部分と接触するように設けられている。また、横断素子の第二本体表面の少なくとも一部分は、プッシュベルト内の別の近接する横断素子の第一本体表面の少なくとも一部分と接触するように設けられている。比較的小さな長手方向の寸法を有する周表面が前記二つの本体表面間に延びるように設けられている。] [0006] 横断素子の周表面の二つの部分は、プッシュベルトのキャリアを支持する支持表面として機能するように設計されている。これらの支持表面は同基準で延びている。横断素子の周表面の別の二つの部分は、横断素子と無段変速機の滑車の綱車とを接触させるための接触表面として機能するように設計されている。これらの滑車綱車接触表面は互いに対しある角度をなして延びており、これらの表面は支持表面に近づくにつれ分岐している。以下に記載される「上部」及び「下部」なる語は、前記分岐の方向に関連し、該分岐の方向は下部から上部であるように定義される。] [0007] 横断素子は、鉛直横方向において、下部から上部に、連続的に、ベース部分とネック部分と上部部分とを有し、前記ネック部分の水平横方向の寸法は比較小さく設けられている。ベース部分には支持表面と滑車綱車接触表面とが設けられている。プッシュベルトにおいて、ベース部分はプッシュベルトの内周側に配置され、上部部分はプッシュベルトの外周側に配置される。] [0008] 横断素子の本体表面のうちの一方には突部が設けられており、該本体表面のうちの他方には以下で穴部と呼ばれる窪んだ部分が設けられている。突部及び穴部の位置は互いに対応しており、該突部及び該穴部は、通常、上部部分に配置されている。プッシュベルトにおいて、何れの横断素子においても、突部は近接する横断素子の穴部内に少なくとも部分的に位置するよう設けられ、これにより、プッシュベルトの周方向に垂直な面内における横断素子の相互のずれが防止される。] [0009] 横断素子はブランキング処理によりシート状のベース材料から製造される。このブランキング処理は特に切断部材及び支持部材の二つのブランキング部材を用いるファインブランキング処理と呼ばれるものである。切断部材は切断力により横断素子をベース材料から切断するように設計され、支持部材はブランキング処理中に支持力により横断素子を支持するように設計されている。ブランキング処理中、切断部材に圧力が加えられてベース材料を貫通する。この時打ち抜かれた横断素子とベース材料とは相互に動く。このように、横断素子はベース材料の周部分から完全に切り離される。] [0010] 打ち抜かれる横断素子と同様に、切断部材及び支持部材の両方においても、ベース部分とネック部分と上部部分とが区別される。切断部材及び支持部材の両方の外周は横断素子の所望の外周とほぼ一致する。] [0011] 横断素子に穴部を形成するための別の部材が提供される。ブランキング部材のうちの一つに孔が設けられ、この孔の中に穴部を形成する部材が収容される。ブランキング動作中、該穴部形成部材がブランキング部材により確実に適切にガイドされるために、ブランキング部材の孔の内部表面と穴部形成部材の表面とが密に接合する。以下では、ブランキング部材と該ブランキング部材に収容された穴部形成部材とをブランキング部材という。] 発明が解決しようとする課題 [0012] 従来知られているブランキングアセンブリの実施形態においては、穴部形成部材は切断部材であるブランキング部材内を動くよう配されている。周知の横断素子のブランキング処理中、横断素子の本体表面における穴部の形成は、穴部形成部材が配置されるブランキング部材が前記本体表面と接触した後に開始される。これは、穴部形成部材が切断部材に対して突出するよう、切断部材と穴部形成部材とを互いに対してブランキング動作するよう構成することにより達成される。穴部形成部材が打ち抜かれる横断素子の本体表面を一方から押し、これにより該本体表面上に穴部が形成される。すでに記載したように、打ち抜かれる横断素子の長手方向の寸法は比較的小さいので、一方の本体表面の処理が他方の本体表面の変形を引き起こす可能性があり、この際この他方の本体表面に対して隆起する形で該他方の本体表面に突部が形成される。] [0013] 横断素子における突部及び穴部の形成が非常に正確に且つ確定された様式で行われることが重要である。横断素子の寸法の僅かなずれは、これらの横断素子を有するプッシュベルトの機能不良の原因となり得、もしくは何れの場合においても、プッシュベルトの機能低下につながる。プッシュベルトの動作中、プッシュベルトが用いられる無段変速機の滑車の上方を横断素子が動く際、横断素子は滑車の周囲に沿うよう強制される。この際、横断素子が離れる方向にわずかに動く。全ての状況において、したがって滑車の上方を動く場合にも、近接する横断素子間の遊びは所定の制限内に収まる必要があり、これにより、横断素子は、常に適切な様式で直線上に留まるとともに適切な様式で互いに追随する。] [0014] しかしながら、実際には、穴部形成部材の寸法や形状を含むブランキング処理パラメータと穴部形成部材に加えられる圧力とを正確に定めているにもかかわらず、所定の穴部、即ち設定されたパラメータに基づいて形成される理論上の穴部、よりも大きく且つ任意的に定められた所定の形状から逸脱した穴部が形成されてしまう。] [0015] 本発明は、所定の穴部が十分に近似されたものとなる結果をもたらす対策を提供することを目的とする。] 課題を解決するための手段 [0016] 上記目的は、前述したブランキング部材を提供することにより達成され、即ち、ブランキング部材と穴部形成部材とを有し、これらの部材の表面の少なくとも一つに少なくとも一つの凹部を設け、前記表面間の密な接触が前記凹部の位置において妨げられることを特徴とするブランキングアセンブリを提供することにより達成される。] [0017] 本発明の根本には、ブランキング処理に関する見識、即ち穴部のずれは穴部形成部材とブランキング処理中に打ち抜かれる横断素子との間に存在する僅かな量の油に起因するものであるという見識がある。ブランキング処理においては、処理に用いられるブランキング工具の摩耗を防ぐために他の構成要素に囲まれたベース部材にブランキング油が差される。しかしながら、穴部形成部材がベース部材に押しつけられると、わずかな量の油がトラップされベース部材への付加的な押し付けの原因となる。本発明によれば、穴部形成部材とベース部材との間から油が取り除かれる。] [0018] 特に、本発明においては、穴部形成部材の表面とこの穴部形成部材が収容されるブランキング部材の表面との間の密な接触が、少なくとも一箇所で妨げられ、これにより油がこの箇所に流れるようにする。これは、前記表面のうちの少なくとも一方に凹部を設けることにより達成される。この場合、形成される表面に油が跡を残すことが防止される。これは、圧力が増大した時に、穴部形成部材と形成される横断素子との間に存在する油が凹部に位置する空間へと流れる経路が確保されることにより達成される。必然的に、凹部は、油がそこまで辿りつけるよう配置される必要がある。言い換えると、打ち抜かれる横断素子と穴部形成部材との間の領域から横断素子と穴部形成部材との間の凹部に位置する空間へと油が流れる経路を設ける必要がある。また、この空間は、穴部形成部材と打ち抜かれる横断素子との間の領域と直接つながっている必要がある。] 発明の効果 [0019] 本発明の範囲には、別個に設けられる穴部形成部材の表面と該穴部形成部材が中に延びるブランキング部材の表面とのうちの少なくとも一方に、少なくとも一つの凹部が実際に設けられる、様々な実施形態が含まれる。一実施形態においては、ブランキング部材の孔の内部表面に少なくとも一つの長く延びた溝が設けられる。好ましくは、この長く延びた溝は、ブランキング動作が行われる方向と同じ方向に延びるように設けられ、これにより穴部形成部材とブランキング部材との間の長く延びた溝の位置にある空間に油が容易に流れる。これにより、一方で油を迅速に取り除くという願いと他方でブランキング部材内に穴部形成部材を正確に配置するために要求される正確性を維持するという願いとが互いに達成される。ブランキング部材と穴部形成部材とが相互運動するよう構成するに際し、これらの部材は、これらの部材が動く時にある程度の正確性を持って互いをガイドするよう構成される必要がある。これらの因子は、ブランキング部材及び/又は穴部形成部材の表面に設けられる少なくとも一つの凹部の位置及び大きさが適切となるように定められる上で、重要となる。] [0020] 通常、穴部形成部材は、実質的に円形な断面を有し、したがって、屈曲した表面を有する。また、別個に設けられる穴部形成部材の表面とこの穴部形成部材が中に延びるブランキング部材の表面とのうちの少なくとも一方に少なくとも一つの凹部が実際に設けられる別の実施形態によれば、穴部形成部材の屈曲表面は、該屈曲表面に沿う少なくとも一つの領域が平らに構成される。] 図面の簡単な説明 [0021] プッシュベルトを有する無段変速機の側面図を図式的に示す。 無段変速機のプッシュベルト用の横断素子の本体表面を示す。 図2に示される横断素子の側面図である。 ブランキング動作の一連のステージを示す。 ブランキング動作の一連のステージを示す。 ブランキング動作の一連のステージを示す。 ブランキング動作の一連のステージを示す。 ブランキング動作の一連のステージを示す。 本発明に係る切断部材を図式的に示す。 本発明に係る穴部形成部材を示す。 図10に示される穴部形成部材の別の模式図であって穴部形成部材の一端部分のみを示す。] 図10 図2 実施例 [0022] 本発明を、以下に記載する本発明の好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。図面内の同じ符号は同等又は類似の構成要素を示す。] [0023] 図1は、特に自動車における使用に適した無段変速機を図式的に示す。無段変速機は全体をとおして符号1で示される。] 図1 [0024] 無段変速機1には、別々の滑車シャフト2,3に配された二つの滑車4、5が設けられている。閉じたループの形状を有するエンドレスなプッシュベルト6は、滑車4、5の周りに配されて滑車シャフト2、3間にトルクを伝える役目をする。滑車4、5はそれぞれ二つの綱車を有し、プッシュベルト6がこの二つの綱車の間に配置されてクランプされることにより、摩擦により滑車4、5及びプッシュベルト6の間に力が伝えられる。] [0025] プッシュベルト6は、通常複数のリングから構成される少なくとも一つのエンドレスキャリア7を有する。キャリア7の全長に沿って複数の横断素子10が配置され、横断素子10は互いに近接し、キャリア7に対して周方向に移動可能である。簡単にするために、図1にはこれらの横断素子10のいくつかのみが示される。キャリア7及び横断素子10は両方とも金属製である。] 図1 [0026] 図2及び図3は横断素子10を示す。横断素子10の第一本体表面は全体をとおして符号11で示され、横断素子10の第二本体表面は全体をとおして符号12で示される。本体表面11、12は全体的に横断素子10の長手方向に対して垂直に延びている。周表面13は本体表面11、12の間に位置する。] 図2 図3 [0027] 鉛直横方向において、横断素子10は、連続的に設けられたベース部分14と比較的幅狭なネック部分15と上部部分16とを有する。プッシュベルト6において、ベース部分14はプッシュベルト6の内周側に配置され、上部部分15はプッシュベルト6の外周側に配置される。さらに、プッシュベルト6において、横断素子10の第一本体表面11の少なくとも一部分が、近接する横断素子の第二本体表面12の少なくとも一部分に接し、横断素子10の第二本体表面12の少なくとも一部分が、別の近接する横断素子の第一本体表面11の少なくとも一部分に接する。図2に示される横断素子のベース部分14には、ネック部分15への変移部分において、プッシュベルト6の二つのキャリア7を支持する二つの支持面17が設けられている。さらに、ベース部分14には二つの綱車接触面18が設けられている。横断素子10が無段変速機1の滑車4、5の上方を移動する時、横断素子10と滑車4、5の綱車の接触面との間が綱車接触面18を介して接触する。支持面17及び綱車接触面18は共に周表面13の一部である。] 図2 [0028] 上部部分16には、支持面17に対向する側に位置する、周表面13の一部である二つの保持面19が設けられている。横断素子10がプッシュベルト6に配されると、キャリア7が配置される空間は、半径方向に、一方の側が支持面17によってそして他方の側が保持面19によって定められる。] [0029] 横断素子10の第一本体表面11は突部21を有する。示される例においては、突部21は、上部部分16に配置されるとともに第二本体表面12の穴部22に対応する。プッシュベルト6において、横断素子10の突部21は、少なくともその一部が近接する横断素子10の穴部22に配置される。突部21及び対応する穴部22は、プッシュベルト6の周方向に垂直な平面内における近接する横断素子10の相互の位置ずれを防止する役目をする。] [0030] 横断素子10は、特に、切断部材30及び支持部材40を用いるファインブランキング処理と呼ばれるブランキング処理により製造される。切断部材30はブランキング処理中シート状のベース材料50から横断素子10を切り離し、また支持部材40はブランキング処理中横断素子10を支持する。ベース材料50の表面は完全な平面であってもよいが、必ずしもそうである必要はない。階段状のベース材料50が用いられてもよい。] [0031] 切断部材30のブランキング面31、即ちブランキング処理中ベース材料50に押し付けられる切断部材30の表面31の、打ち抜かれる横断素子10の本体表面11、12を形成する部分における外周が、打ち抜かれる横断素子10の外周とほぼ一致する。支持部材40のブランキング面41についてもこれと同様である。これにより、横断素子10の場合と同じく、切断部材30及び支持部材40においても、ベース部分と比較的幅狭なネック部分と上部部分とが区別されるように設けられている。切断部材30と支持部材40に関する後述する説明の中では、長手方向とはブランキング面31、41に対して垂直な方向に対応する。] [0032] 以下、それ自体は周知である横断素子10のブランキング処理を、図4及び図5に基づき説明する。] 図4 図5 [0033] 図4〜図8は、ブランキング装置のブランキング領域及び該ブランキング領域内に配置されるシート状のベース材料を概略的に示す。ブランキング装置は、切断部材30と支持部材40との両方を有し、切断部材30はガイドブロック62内のガイド空間61の中に収容される。このガイド空間61は、ブランキング動作中に切断部材30をガイドするという重要な機能を有する。支持部材40は切断部材30と同列上に配置され、鋳型64の収容空間63内に収容される。この収容空間63は、ブランキング動作中に支持部材40と横断素子10の両方をガイドする重要な機能を有する。収容空間63の内周は、絶断部材30と支持部材40と横断素子10との外周とほぼ一致する。まず、ベース材料50が、一方の側の切断部材30及びガイドブロック62と他方の側の支持部材40及び鋳型64との間に配置される。切断部材30と支持部材40との間にあるベース材料50の一部分により横断素子10が形成され、以下この一部分をブランキング部分51という。また、ベース材料の他の部分、即ちガイドブロック62と鋳型64との間に位置する部分を以下残余部分52という。] 図4 図5 図6 図7 図8 [0034] 切断部材30は孔32を有し、部材33がこの孔32内に配置され、該部材33の表面34が孔32の内部表面35と密に接合する。さらに、支持部材40のブランキング表面41の、切断部材30の孔32内に位置する部材33の位置に対応する部分には、窪み部分42が設けられる。ブランキング動作中、支持部材40のブランキング表面41のこの窪み部分42と切断部材30の孔32内に位置する部材33とが、横断素子10の突部21及び穴部22を形成する上で役割を果たす。示される例において、穴部22は切断部材30側に形成され、したがって、切断部材30内の孔32内に延びる部材33を、以下、穴部形成部材33という。また、支持部材40のブランキング表面41の窪み部分42を、以下、突部用窪み42という。切断部材30と穴部形成部材33とにより切断ブランキングアセンブリ36が構成され、該切断ブランキングアセンブリ36においてはその一部である切断部材30と穴部形成部材33とが相互に移動するよう設けられている。] [0035] ブランキング動作中、一方の側にある切断部材30及び支持部材40と他方の側にあるガイドブロック62及び鋳型64とが、相互に動く。この相互移動により、切断部材30が押されてベース材料50内を通され、ブランキング部分51が残余部分52から切り離され、これにより横断素子10が形成される。ブランキング動作中、ブランキング部分51は支持部材40により支持されている。さらに、ブランキング部分51が穴部形成部材33によって局所的に処理されることにより、ブランキング部分51に突部21及び穴部22が形成される。以下、ブランキング動作の異なるステージについてさらに説明する。] [0036] 最初のステージにおいては、図4に図示されるように、ベース材料50は、一方の側のガイドブロック62全体及び切断ブランキングアセンブリ36と他方の側の鋳型64及び支持部材40との間に配置される。] 図4 [0037] 最初のステージから開始すると、一方の側のガイドブロック62全体及び切断ブランキングアセンブリ36と他方の側の鋳型64及び支持部材40とが互いに近づく方向に動き、これにより、ベース材料50のブランキング部分51が切断ブランキングアセンブリ36と支持部材40との間でクランプされ、第二ステージに到達する。この第二ステージから第三ステージにかけて、図5に図示されるように、ガイドブロック62及び鋳型64の相互位置が維持され、ブランキング部分51への圧力が増加する。さらに、ブランキング部分51を間にクランプした切断ブランキングアセンブリ36全体と支持部材40とが動作を開始し、切断部材30がベース材料50切断する。この動作は、図4〜図8に示されるブランキング装置の様々な構成要素の配向において、下向きである。また、切断部材30及び該切断部材30に沿って延びる穴部形成部材33の相互移動は、ブランキング部分51に向かう方向への動作である。穴部形成部材33及び突部用窪み42がある位置で、ブランキング部分51に圧力が加えられ、これにより冷間成形処理が実施されて、ブランキング部分51の切断ブランキングアセンブリ36側に穴部22が形成され、かつ、該ブランキング部分51の支持部材40側に突部21が形成される。] 図4 図5 図6 図7 図8 [0038] ブランキング部分51を間にクランプした切断ブランキング部材36全体及び支持部材40のさらなる動作の中で、図6に示されるように、切断部材30がベース材料50内をさらに貫通する。最終的に、ブランキング部分51は残余部分52から完全に切り離される。ブランキング部分51を間にクランプした切断ブランキングアセンブリ36全体及び支持部材40がさらに動作することにより横断素子10のラフ型が作成される。この第四ステージから第五ステージにかけて、図7に示されるように、穴部形成部材33が切断部材30内に没する方向に、切断部材30及び穴部形成部材33が相互に移動する。この過程において、穴部形成部材33と横断素子10とが離れることにより穴部形成部材33と横断素子10との間の接触がなくなる。さらに、横断素子10が支持部材40によって支持されたままで切断ブランキングアセンブリ全体36と横断素子10とが相互に離れるように動く。この様な状況において、一方の側のガイドブロック62全体及び切断ブランキングアセンブリ36と他方の側の鋳型64全体及び支持部材40とが離れて、横断素子10を取り除くための及び次のブランキング動作用の新しいベース材料50を配置するための空間が確保される。横断素子10を取り除くために、一方の側のガイドブロック62全体及び切断ブランキングアセンブリ36と他方の側の鋳型64全体及び支持部材40との間の空間に横断素子10が到達するまで、支持部材40が鋳型64に対して動く。これにより、図8に図示される最終ステージへと到達する。このステージでは、横断素子10はブランキング領域から取り除かれて最終的にプッシュベルト6における使用に最適となるようさらに処理される。] 図6 図7 図8 [0039] 一般的に、プッシュベルト6内で横断素子10を最適に機能させてプッシュベルト6の質を高めるために、横断素子10のブランキング処理において、横断素子10の寸法及び形状が所定の寸法及び形状となるよう正確に処理することは極めて重要である。本発明によれば、以下で説明するように、穴部22の寸法及び形状のずれを防止するための特別な対策が講じられる。これは、ブランキング処理中、穴部形成部材33と該穴部形成部材33により圧力が加えられるブランキング部分51の表面との間に存在するブランキング用の油によって、実際に得られる穴部22と理論的に定められた穴部との間にずれが生じるという見解に基づいている。この油がこの場所から流れることができなければ、ブランキング部分51に意図しない付加的な跡が形成されることとなる。] [0040] 本発明の範囲内の第一の実施形態においては、切断部材30内の孔32の内部表面35に排出溝37が設けられる。これらの排出溝37が図9に示される切断部材30に示される。図9においては、排出溝37はあえて大きく誇張されて描かれていることに注意されたい。実際には、切断部材30が孔32内に穴部形成部材33を配置する時の正確性が低下しないよう且つブランキング動作中に切断部材30が穴部形成部材33をガイドする機能が実際に低下しないように、排出溝37は図9に示されるよりも小さく設けられている。] 図9 [0041] 示される例においては、長手方向に延びる二つの排出溝37が提供され、該排出溝37は切断部材30の孔32の周面に沿って等間隔に配置される。これは、排出溝37が二つの場合は排出溝37が互いに直径方向に対向するよう設けられることを意味する。排出溝37が切断部材30上の材料が比較的多くある場所に配置されるように排出溝37を位置づけすることが有利であり、これにより切断部材30が顕著に弱化することがなくなる。また、切断部材30の材料に鋭い角などが形成されないように排出溝37を設計することが有利であり、これにより切断部材30内に生じる望ましくないテンションが最小限まで低減される。大体において、切断部材30が損傷を受ける可能性を顕著に増加させることなく、切断部材30に排出溝37を設けることは、確実に可能である。] [0042] 本発明の範囲においては、排出溝37の数は必ずしも二つである必要はなく、例えば、三つ以上の排出溝37が設けられてもよい。通常、穴部形成部材33とブランキング動作中に該穴部形成部材33により圧力が加えられるブランキング部分51の表面との間の領域から油を一時的に排出するために、切断部材30及び穴部形成部材33の表面34、35間に一つ以上の空間を設けることが重要である。所望の空間を設ける目的で、切断部材30の孔32の内部表面35に、溝形状とは別の形状を有する凹部を設けてもよい。] [0043] 本発明の範囲においては、例えば、従来の切断部材30、即ち排出溝37又は別の適切な凹部が設けられていない切断部材30を用いてもよい。この際は穴部形成部材33の表面34に凹部が設けられる。実際には、穴部形成部材33は実質的に円状の断面を有しており、この部材33の表面34は屈曲している。したがって、所望の凹部は、例えば表面34の平らな領域38として設けられる。そのような平らな領域38が設けられた穴部形成部材33は図10に示され、図11にはこの部材33の一端部分が示される。] 図10 図11 [0044] 示される例においては、平らな領域38は長く延びており、これらの領域は穴部形成部材33の長手方向に延びている。図10及び図11には、長く延びた平らな領域38の幅寸法が、あえて大きく誇張されて描かれている。実際には、平らな領域38はこれよりもかなり小さく、その理由は、切断部分30の孔32の内部表面35に排出溝37が設けられた例の中で記載された理由、特に、示される寸法と実際の寸法との間のずれに関する記載の中で述べた理由と同じである。平らな領域38の数は、例に示されるように二つであってもよいが、例えば三つでもそれ以上であってもよい。] 図10 図11 [0045] 本発明の範囲は、前述した例に限定されず、請求の範囲に記載される本発明の範囲を逸脱することなく変更及び修正をすることが可能であることは、当業者には明らかである。] [0046] 本願発明をまとめると以下のようになる。無段変速機1用のプッシュベルト6に用いられる横断素子10がベース材料50から打ち抜かれるブランキング動作中において、打ち抜かれる横断素子10の表面に穴部22を形成するために穴部形成部材33が用いられる。この穴部形成部材33は、打ち抜きに用いられる別の部材内の孔32内に収容され、該別の部材とは、例えば、ベース材料50を貫通して該ベース材料50を切断して横断素子のラフ型を切り抜く切断縁を有する、切断部材30である。切断部材30及び穴部形成部材33の表面34、35のうちの少なくとも一つに設けられた凹部37、38における少なくとも一つの領域を除き、切断部材30及び穴部形成部材33の表面34、35は密に接合する。例えば、切断部材30の孔32の内部表面35に溝37を設けてもよく、又は、穴部形成部材33の表面34の領域38を平らに形成してもよい。これにより、ブランキング処理中に、穴部形成部材33と形成される横断素子10との間の領域から油が取り除かれ、これにより、その領域にある油の影響を受けて横断素子10の材料に意図しない跡が形成されることが防止される。このことは、穴部22の寸法及び形状のずれを防止することができるという重要な利点がある。]
权利要求:
請求項1 無段変速機(1)用のプッシュベルト(6)に用いられる横断素子(10)をベース材料(50)から打ち抜くブランキング処理に用いられるブランキングアセンブリ(36)において、打ち抜かれる横断素子(10)の周形状に対応した周形状を有する、孔(32)が設けられたブランキング部材(30)と、前記ブランキング部材(30)に設けられた孔(32)の中に延びるように設けられた穴部形成部材(33)と、が設けられ、前記穴部形成部材(33)が前記打ち抜かれる横断素子(10)の表面に押し付けられることにより該表面に穴部(22)が形成されるよう、前記穴部形成部材(33)が構成され、前記ブランキング部材(30)の孔(32)の内部表面(35)と前記穴部形成部材(33)の表面(34)とが密に接合するよう構成され、前記ブランキング部材(30)の孔(32)の内部表面(35)と前記穴部形成部材(33)の表面(34)とのうちの少なくとも一方に、少なくとも一つの凹部(37,38)が設けられ、そして、前記ブランキング部材(30)の孔(32)の内部表面(35)と前記穴部形成部材(33)の表面(34)との間の密な接合が、前記凹部(37,38)の位置において妨げられるように、構成されていることを特徴とするブランキングアセンブリ。 請求項2 前記ブランキング部材(30)と前記穴部形成部材(33)とが相互に移動可能に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のブランキングアセンブリ。 請求項3 前記ブランキング部材(30)内に設けられた孔(32)の内部表面(35)に、少なくとも一つの長く延びた溝(37)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブランキングアセンブリ。 請求項4 前記穴部形成部材(33)が円形状の断面を有し且つ該穴部形成部材(33)が屈曲した表面(34)を有し、前記穴部形成部材(33)の屈曲した表面(34)が、該表面の少なくとも一つの領域(38)に沿って平らに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブランキングアセンブリ。 請求項5 前記ブランキング部材(30)に、切断縁が設けられ、前記切断縁がブランキング処理中にベース材料(50)内に押されることにより、該ベース材料(50)から前記横断素子(10)が切り離されるように構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のブランキングアセンブリ。 請求項6 前記打ち抜かれる横断素子(10)が、比較的幅広なベース部分(14)と、上部部分(16)と、前記ベース部分(14)及び前記上部部分(16)を互いに連結する比較的幅狭なネック部分(15)と、を有し、前記ベース部分(14)には、無段変速機(1)の滑車(4,5)の滑車綱車と接する滑車綱車接触面(18)と、前記プッシュベルト(6)のキャリア(7)を支持する支持面(17)と、が設けられ、前記ブランキング部材(30)が、前記打ち抜かれる横断素子(10)と同様に、ベース部分とネック部分と上部部分とを有していることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のブランキングアセンブリ。 請求項7 請求項1から6の何れか一項に記載のブランキングアセンブリ(36)を少なくとも一つ有することを特徴とするブランキング装置。 請求項8 無段変速機(1)用のプッシュベルト(6)に用いられる横断素子(10)の製造方法において、請求項1から6の何れか一項に記載のブランキングアセンブリ(36)を用いて、ベース材料(50)から前記横断素子(10)を打ち抜くことを特徴とする無段変速機用のプッシュベルトに用いられる横断素子の製造方法。 請求項9 請求項8に記載の無段変速機(1)用のプッシュベルト(6)に用いられる横断素子(10)の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする無段変速機用のプッシュベルトに用いられる横断素子。 請求項10 請求項8に記載の無段変速機(1)用のプッシュベルト(6)に用いられる横断素子(10)の製造方法を用いて製造された横断素子を有することを特徴とする無段変速機用のプッシュベルト。
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同族专利:
公开号 | 公开日 WO2009084948A1|2009-07-09| JP5401472B2|2014-01-29| WO2009084948A8|2010-07-22| NL1034881C2|2009-07-06|
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