![]() 帯電防止コーティング層を含む偏光フィルム
专利摘要:
帯電防止コーティング層を含む偏光フィルムが提供される。前記コーティング層は、ポリスチレンスルホネート(PSS)でドープされたポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)、硬化性樹脂、ヒドロキシアクリレート化合物、セルロース化合物、および光重合開始剤を含む。前記コーティング層は、トリアセチルセルロースフィルムおよび感圧接着剤(PSA)層に良好な接着性を有する。前記偏光フィルムは、透明性、表面抵抗、および耐湿性の点で有利である。前記偏光フィルムの使用は、静電気に伴う液晶ディスプレイ(LCD)の誤作動を防ぐ。 公开号:JP2011508279A 申请号:JP2010540565 申请日:2008-12-17 公开日:2011-03-10 发明作者:ク カン,キュン;ウォウン キム,ジェ;チュル フヮン,スン 申请人:チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド; IPC主号:G02B5-30
专利说明:
[0001] 本発明は、帯電防止コーティング層(以下、単に「帯電防止層」または「コーティング層」ともいう)を含む、偏光フィルムに関する。より詳細には、静電気の発生を効果的に防止することができ、樹脂ベースフィルムであるトリアセチルセルロースフィルムおよび感圧接着剤(PSA)層への良好な接着性を示す帯電防止コーティング層を含み、前記帯電防止コーティング層が、偏光子であるポリビニルアルコール(PVA)フィルムが接着された表面と反対側の前記トリアセチルセルロースフィルムの表面、すなわち、感圧接着剤が塗布された表面上に形成される、偏光フィルムに関する。] 背景技術 [0002] 一般的な偏光フィルムは、偏光子の両方の表面に接着されたポリビニルアルコールおよびセルロース樹脂フィルムから構成されるフィルム様偏光子を原則的に含み、典型的には、輸送中の損傷から樹脂フィルムの表面を保護するために樹脂フィルムの1つに保護フィルムが接着され、感圧接着剤層およびリリースフィルムが他の樹脂フィルム上に順次積層される、多層構造を有する。このような偏光フィルムは、液晶ディスプレイ(LCD)の重要な要素として用いられる。] [0003] 様々な環境条件下での偏光フィルムの高い信頼性および耐久性は、偏光子と樹脂フィルムとの間の強い接着性によって達成される。接着性を高めるために、従来は、樹脂フィルムであるトリアセチルセルロースフィルムの表面を、アルカリ溶液を用いて鹸化し、ポリビニルアルコール接着剤などの適当な接着剤によって偏光子を前記樹脂フィルムの間に接着していた。] [0004] しかしながら、高濃度のアルカリ溶液を用いた鹸化は、作業安全性および環境保護の点で望ましくない。加えて、アルカリ処理は、樹脂フィルムの表面を親水性にし、樹脂フィルムの接触角を大きく低下させる。さらに、疎水性樹脂を有する樹脂フィルムの表面処理は、フィルムの接着強度の低下をもたらす。] [0005] 樹脂フィルムの表面は、偏光フィルムに機能を与えるために、鹸化の前に帯電防止処理またはハードコーティングされうる。この場合、樹脂フィルムの表面は、鹸化中にアルカリ溶液によって溶解されるか、または、帯電防止もしくはコーティングの効果が有意ではない。] [0006] 一方、リリースフィルムが偏光フィルムから除去され、前記偏光フィルムが感圧接着剤層を介してLCD表面に接着される際、または保護フィルムが偏光フィルムから剥がされる際、静電気が発生し偏光フィルムにダメージを与えうる。さらに、偏光フィルムを構成する層の間に存在する不純物がLCD画面上にスポットを残し、LCDの正常機能を妨げる、または、LCDの動作中の誤作動を引き起こしうる。特に、LCDを構成する複数の層のいずれかにおける動作中の静電気の発生または不純物の存在は、LCDの全体構造の損傷の危険性を増大させうる。] [0007] 偏光フィルムにおける静電気の発生を防止するために提案されたいくつかの技術は、トリアセチルセルロースフィルム上への導電層の形成、導電性感圧接着剤または導電性接着剤の使用、および導電性保護フィルムの形成に関連する。しかしながら、これらの技術に基づく偏光フィルムは、光学特性が不十分であり(例えば、低い透明性)、接着性が低い問題がある。さらに、熱または水分は、偏光フィルムの性能に悪影響を与えうる、または偏光フィルムの発泡を引き起こしうる。これらの理由から、偏光フィルムは、未だ実用化されていない。他に、トリアセチルセルロースフィルム上に導電層を形成する際にトリアセチルセルロースフィルムに界面活性剤を塗布する提案がされた。しかしながら、この方法は、帯電防止特性が湿度に強く依存し、低湿度では不十分であるという問題がある。] 発明が解決しようとする課題 [0008] 本発明は、従来技術の問題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、樹脂ベースフィルムである、鹸化された、または鹸化されていないトリアセチルセルロースフィルムおよび感圧接着剤(PSA)層への良好な接着性、高い透明性、低い表面抵抗、ならびに高い耐湿性を有する帯電防止コーティング層を含み、前記コーティング層が、前記トリアセチルセルロースフィルムの、偏光子であるポリビニルアルコール(PVA)フィルムが接着された表面と反対側の表面上に形成され、LCDに取り付けられた際またはLCDの動作中の静電気の発生によって生じる様々な問題に対応する、高品質の偏光フィルムを提供することである。] 課題を解決するための手段 [0009] 本発明の一形態によれば、偏光子、ベースフィルムである樹脂フィルム、および帯電防止コーティング層を含み、前記帯電防止コーティング層が、導電性ポリマー、硬化性樹脂、ヒドロキシアクリレート化合物、セルロース化合物、および光重合開始剤を含む、偏光フィルムが提供される。] [0010] 一実施形態によれば、前記帯電防止コーティング層は、前記導電性ポリマー0.001〜20重量%、前記硬化性樹脂1〜80重量%、前記ヒドロキシアクリレート化合物1〜60重量%、前記セルロース化合物0.1〜40重量%、および前記光重合開始剤0.1〜20重量%を含む。] [0011] 一実施形態によれば、前記帯電防止コーティング層は、樹脂フィルムであるトリアセチルセルロースフィルムの、偏光子であるポリビニルアルコール(PVA)フィルムが接着された表面と反対側の表面、すなわち、前記トリアセチルセルロースフィルムの感圧接着剤が塗布された表面の上に形成される。] 発明の効果 [0012] 本発明による偏光フィルムの帯電防止コーティング層は、ベースフィルムであるトリアセチルセルロースフィルムおよび感圧接着剤(PSA)層に良好な接着性を有する。] [0013] 加えて、本発明の偏光フィルムは、透明性、表面抵抗、および耐湿性の点で有利であり、したがって、大画面TV用LCDにおける使用に適する。] [0014] さらに、本発明の偏光フィルムにおいては、帯電防止コーティング層に感圧接着剤を塗布することによって形成されるPSA層に取り付けられたリリースフィルムが除去されて偏光フィルムがLCDに接着される際、および反対側の帯電防止処理されていないトリアセチルセルロースフィルムに取り付けられた保護フィルムが偏光フィルムから除去される際に、静電気が発生しない。したがって、本発明の偏光フィルムは、静電気に伴う問題を解決する。例えば、本発明の偏光フィルムは、LCD画面上にスポットを残さず、動作中のLCDの誤作動を引き起こさない。] 図面の簡単な説明 [0015] 図1は、本発明の一実施形態による偏光フィルムの模式的な断面図である。] 図1 [0016] 以下、本発明の代表的な実施形態をより詳細に説明する。] [0017] 本発明は、偏光子、ベースフィルムである樹脂フィルム、および帯電防止コーティング層を含み、前記帯電防止コーティング層が、導電性ポリマー、硬化性樹脂、ヒドロキシアクリレート化合物、セルロース化合物、および光重合開始剤を含む、偏光フィルムを提供する。] [0018] 以下、前記帯電防止コーティング層の各成分について説明する。] [0019] 導電性ポリマー 導電性ポリマーは、好ましくは、チオフェンポリマーである、水溶性ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)である。より好ましくは、前記導電性ポリマーは、分子量150,000〜2000,000であり、ドーパントであるポリスチレンスルホネート(PSS)でドープされた、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)である。ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)は水溶性の傾向があり、熱、水分、およびUV光に高い安定性を有する。本明細書中、「PEDOT」の用語は、PSSでドープされたものを意味する。] [0020] PEDOTは、帯電防止コーティング層形成用組成物(以下、単に「帯電防止コーティング組成物」という)中のすべての成分の総重量に対して、0.001〜20重量%、好ましくは0.1〜10%の量で存在する。PEDOTの使用量が0.001重量%未満の場合、コーティング層の表面抵抗が、市販の導電性薄膜に許容される最低の導電性に対応する1014Ω/□を超えて、望ましくなく増加する。PEDOTの使用量が20重量%超の場合、コーティング層は十分に導電性になるが、コーティング層の厚さが増加し、輝度および色の点で光学特性の低下がもたらされ、コーティング層のトリアセチルセルロースベースフィルムへの接着性が低下し、均一な厚さのコーティング層を得ることが難しくなる。] [0021] コーティング層の形成において、PEDOTを水溶液の形態で添加する。PEDOTの水中での溶解度を最適な水準に維持するために、PEDOT水溶液の固形分含有量を、1.2〜1.5重量%に調節することが好ましい。コーティングを容易にするために、PEDOT水溶液と混和性の高い、水および/またはアルコールなどの高誘電率溶媒にPEDOT水溶液を分散させてもよい。] [0022] 代表的なPEDOT分散液の例は、現在ドイツのH.C.Starck社から市販されているBaytron PH,Grade 500(1.3〜1.5重量%水溶液)である。] [0023] 硬化性樹脂 硬化性樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂の(メタ)アクリレート樹脂などのアクリレート基を有する樹脂、または相対的に低分子量の多官能化合物(例えば、多価アルコール)が用いられうる。] [0024] 本発明における使用に適した硬化性樹脂の具体的な例としては、特に制限されないが、エチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリメチロイルプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ポリオールポリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルのジ(メタ)アクリレート、多価アルコールおよび多価カルボン酸および/またはその無水物およびアクリル酸のエステル化によって得られうるポリエステル(メタ)アクリレート、ポリシロキサンポリアクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、およびグリセリントリメタクリレートが挙げられる。フッ素化エポキシアクリレートまたはフッ素化アルコキシシランもまた硬化性樹脂として用いられ、その具体的な例としては、2−(パーフルオロデシル)エチルメタクリレート、3−パーフルオロオクチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−(パーフルオロ−9−メチルデシル)−1,2−エポキシプロパン、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロメチル(メタ)アクリレート、および3,3,3,−トリフルオロプロピル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの化合物は、単独で、またはこれらの2種以上の混合物として用いられうる。] [0025] 前記硬化性樹脂は、好ましくは、前記帯電防止コーティング組成物の総重量に対して、1〜80重量%の量で存在する。硬化性樹脂の含有量が1重量%未満である場合、コーティング層が割れやすい。硬化性樹脂の含有量が80重量%を超える場合、帯電防止コーティング組成物の粘度が上昇するおそれがある。] [0026] ヒドロキシアクリレート化合物 前記帯電防止コーティング組成物は、コーティング層の樹脂ベースフィルムへの接着強度を高めるために、少なくとも1種のヒドロキシアクリレート化合物を含む。前記ヒドロキシアクリレート化合物の具体的な例としては、2−ヒドロキシエチルアクリレートオリゴマー、2−ヒドロキシプロピルアクリレートオリゴマー、およびペンタエリスリトールトリアクリレートオリゴマーなどのオリゴマー;ならびに2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、カルジュラ(Cardura)アクリレート、カルジュラ(Cardura)メタクリレート、カプロラクトンアクリレート、カプロラクトンメタクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルメチルアクリレートおよび4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルメチルメタクリレートなどのモノマーが挙げられる。] [0027] 前記ヒドロキシアクリレート化合物は、前記帯電防止コーティング組成物の総重量に対して、1〜60重量%、好ましくは2〜15重量%の量で存在する。アクリレート化合物の使用量が1重量%未満の場合、帯電防止コーティング組成物の硬化性が低下し、コーティング層の硬度の低下、コーティング層の不均一な厚さ、およびコーティング層の樹脂ベースフィルムへの接着性の低下がもたらされる。アクリレート化合物の使用量が60重量%を超える場合、コーティング層の硬度が向上するが、厚さの増加によるコーティング層の光学特性の変化がもたらされ、コーティング層の接触角が増加して、コーティング層と感圧接着剤層との間の接着強度の低下がもたらされる。] [0028] セルロース化合物 セルロース化合物は、その良好な耐熱性および被覆性によって、フィルムまたはプラスチックの支持体上に硬質なコーティングを形成するのに有用である。耐熱性セルロース誘導体の具体的な例としては、酢酸酪酸セルロース(CAB)、酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)および酢酸セルロース(CA)などのセルロースのエステル化生成物が挙げられる。このようなセルロース誘導体は、容易に合成でき、分子中にエステル基が存在するため、フィルムまたはプラスチックの支持体上にコーティングを形成できる。] [0029] 酢酸酪酸セルロース(CAB)、酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)、またはこれらの混合物は、コーティング層のトリアセチルセルロースフィルムへの接着強度を向上させ、帯電防止コーティング組成物の被覆性および耐熱性を向上させるために好ましく用いられる。] [0030] 酢酸酪酸セルロース(CAB)の、UV硬化性樹脂または帯電防止コーティング組成物の少なくとも1種の溶媒中での溶解特性は、CABの構造中のアセチル基およびブチル基の含有量に依存して変化する。CAB中のアセチル基の含有量は、1〜80重量%であり、好ましくは2〜30重量%である。CAB中のブチル基の含有量は、10〜90重量%であり、好ましくは20〜60重量%である。] [0031] 酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)の、硬化性樹脂または帯電防止コーティング組成物の少なくとも1種の溶媒中での溶解特性もまた、CAPの構造中のアセチル基およびプロピオニル基の含有量に依存して変化する。CAP中のアセチル基の含有量は、0.5〜5重量%であり、好ましくは0.6〜3重量%である。CAP中のプロピオニル基の含有量は、30〜60重量%であり、好ましくは40〜50重量%である。] [0032] 前記セルロース化合物は、前記帯電防止コーティング組成物の総重量に対して、0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜15重量%の量で存在する。セルロース化合物の使用量が0.1重量%未満の場合、コーティング層のベースフィルムへの接着性およびコーティング層の耐熱性が低下しうる。一方、セルロース化合物の使用量が40重量%を超える場合、コーティング層の粘度が上昇し、組成物の被覆性の低下およびコーティング層の硬度の低下がもたらされうる。] [0033] 光重合開始剤 任意の公知の光重合開始剤が、前記帯電防止コーティング組成物に制限されず用いられうるが、その具体的な例としては、特に制限されないが、アセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなどのベンゾフェノン、ミヒラーズ(Michler’s)ベンゾイルベンゾエート、α−アミルオキシムエステル、およびチオキサントンなどが挙げられる。] [0034] 硬化剤は、好ましくは、帯電防止コーティング組成物の総重量に対して、0.1〜20重量%の量で用いられる。光重合開始剤の含有量が0.1重量%未満である場合、硬化反応が起こらないか、長い反応時間が必要であり、実際の応用に適さず、十分な硬度のコーティング層が得られない。一方、光重合開始剤の含有量が20重量%を超える場合、光重合開始剤の一部が反応しないままとなり、フィルムの硬度の低下がもたらされる。] [0035] 他の成分 前記帯電防止コーティング層は、光増感剤、重合防止剤、滑剤、湿潤性改善剤、界面活性剤、可塑剤、UV吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、シランカップリング剤、無機充填剤および消泡剤から選択される少なくとも1つの添加剤をさらに含んでもよい。] [0036] 前記帯電防止コーティング組成物は、以下の手順で調製される。はじめに、溶媒であるアルコールおよびエーテルを、所定の容量の容器に順次添加し、導電性ポリマーであるPEDOTの水溶液をこれに添加する。混合物を室温で約5〜約30分間激しく攪拌し、「溶液A」を調製する。一方、溶媒であるアルコールおよびエーテルを、所定の容量の容器に順次添加し、UV硬化性樹脂、ヒドロキシアクリレート化合物、酢酸酪酸セルロース(CAB)または酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)樹脂、および光重合開始剤をこれに添加する。混合物を室温で約5〜約30分間激しく攪拌し、「溶液B」を調製する。溶液Aおよび溶液Bを適当な比で混合する。得られた混合物を、30分〜2時間攪拌して、帯電防止コーティング層形成用の最終的な組成物を調製する。好ましくは、前記組成物を、フィルター(1.0〜10ミクロン)を通過させて、これに含まれる不純物を除去してもよい。可能であれば、外圧の非存在下で、重力下で濾過を行なうことが好ましい。] [0037] 前記帯電防止コーティング組成物は、前記樹脂ベースフィルムの、前記偏光子が接着された表面と反対側の表面、すなわち、感圧接着剤が塗布された表面の上にコートされる、帯電防止コーティング層が形成される。図1は、本発明による偏光フィルムの模式的な断面図である。] 図1 [0038] 本発明の偏光フィルムにおいて、前記帯電防止コーティング組成物がコートされる樹脂ベースフィルムは、下部の偏光子を保護/支持する働きをする。前記樹脂ベースフィルムに適した材料としては、セルロースエステル、ポリエステル、ポリカーボネート、ノルボネン、ポリアリーレートおよびポリスルホン樹脂が挙げられる。中でも、トリアセチルセルロースフィルムおよび二軸延伸ポリエステルおよびノルボネン樹脂フィルムが、透明性および耐久性の点でより望ましい。トリアセチルセルロースフィルムが特に好ましい。ポリカーボネートフィルムもまた、耐久性および機械的強度の点で好ましく用いられる。前記トリアセチルセルロースフィルムは、任意で鹸化されていてもよい。] [0039] 偏光子の材質は特に制限されない。例えば、前記偏光子は、ポリビニルアルコール樹脂および尿素または二色性色素から構成されるフィルムでありうる。不純物を偏光子から除去するために、清浄化および乾燥などの前処理を行なってもよい。好ましくは、ポリビニルアルコールフィルムを連続的に伸ばして偏光子にする。次いで、前記偏光子を樹脂ベースフィルムに接着させる。] [0040] 前記樹脂ベースフィルム上に形成される前記帯電防止コーティング層の好ましい厚さは、50〜400nmである。コーティング層が50nmよりも薄い場合、組成物の硬化性が低下し、均一な厚さのコーティング層を得ることが困難になり、コーティング層の帯電防止特性が満足できるものではない。コーティング層が400nmよりも厚い場合、前記組成物の過剰な使用は不経済であり、コーティング層の透明性が損なわれ、コーティング層の接触角が増大し、コーティング層の感圧接着層との接着強度の低下をもたらす。したがって、前記コーティング層の厚さを上記で規定した範囲内に限定することが重要である。] [0041] 以下、前記帯電防止コーティング層の形成方法を説明する。] [0042] 前記帯電防止コーティング組成物を、バーコーティング、ナイフコーティング、グラビアコーティング、マイクログラビアコーティング、またはスロットダイコーティングなどの適当なコーティング技術によって樹脂ベースフィルムに塗布する。前記組成物を乾燥させて溶媒を除去した後、前記コーティングを、UV硬化システムを用いてUV光照射によって硬化させ、帯電防止コーティング層を形成する。UV照射は、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、またはマイクロ波無電極ランプなどのUVランプを用いて行なわれる。ランプからのUV光の波長範囲および露光エネルギーは、一般に、それぞれ300〜400nmおよび100〜1,000mJ/m2である。] [0043] このとき、前記帯電防止コーティング組成物は、前記樹脂ベースフィルムの前記偏光子が接着された表面と反対側の表面、すなわち、感圧接着剤が塗布された表面の上にコートされる。] [0044] 一般に、様々な環境条件下での偏光フィルムの高い信頼性および耐久性は、偏光フィルムを構成する偏光子と樹脂フィルムとの間の強い接着性によって達成される。接着性をより高めるために、樹脂フィルムであるトリアセチルセルロースフィルムの表面を、アルカリ溶液を用いて予め鹸化し、前記偏光子を、ポリビニルアルコール接着剤などの適当な接着剤によって、前記樹脂フィルムの間に接着する。帯電防止コーティング組成物が、前記ベースフィルムの前記偏光子が接着された一方の表面上にコートされて帯電防止コーティング層が形成される場合、前記帯電防止コーティング層のポリビニルアルコール接着剤への接着強度を考慮しなければならない。しかしながら、現在入手可能な接着剤は、前記帯電防止コーティング層への十分な接着強度を確保することができない。帯電防止コーティング層と接着剤との間の接着強度が弱い場合、LCD作製工程における偏光フィルムの再加工試験または使用の間に、偏光子の樹脂フィルムからの剥離が生じうる。本発明によれば、このような問題は、前記帯電防止コーティング組成物を、樹脂フィルムの感圧接着剤を塗布した表面上にコーティングすることによって解決される。] [0045] 以下、本発明を下記の実施例を参照してより詳細に説明する。ただし、これらの実施例は説明のためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。] [0046] <実施例1> ポリエチレンジオキシチオフェンの分散液(Baytron PH,Starck)5gを、40gのエタノールおよびエトキシエタノールの溶液(1:1)に10分間分散させて、「溶液A」を調製した。ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)3.2g、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)0.5g、酢酸酪酸セルロース0.6g、および光重合開始剤であるイルガキュア184(Ciba−Geigy)0.7gを、50gのエタノールおよびエトキシエタノールの溶液(1:1)に10分間分散させて、「溶液B」を調製した。] [0047] 溶液Aを溶液Bと混合し、30分間攪拌して帯電防止コーティング組成物を調製した。トリアセチルセルロースフィルムを、15重量%のNaOH水溶液を用いて40℃で40秒間鹸化し、十分に清浄化し、乾燥させた。前記組成物を、#4バーコータを用いてトリアセチルセルロースフィルム上にコートし、80℃で2分間乾燥させ、露光エネルギー500mJ/cm2のUV光を照射することによって硬化させてフィルムを形成した。フィルムの表面抵抗、クロスカット、透過率、ヘイズ、および接触角をJIS規格に従って測定した。結果を表1に示す。] [0048] フィルムの摩擦試験を、クリーンルームワイパー(250g、5往復)を用いて行なった。帯電防止処理したトリアセチルセルロースフィルムを偏光フィルムの製造に用い、次いで、感圧接着剤(PSA)を前記偏光フィルムに塗布した。偏光フィルムの再加工試験をベアLCDガラス上で行なった。結果を表1に示す。] [0049] *再加工試験 帯電防止組成物をトリアセチルセルロースフィルムの一方の表面上にコートした後、偏光子を前記トリアセチルセルロースフィルムの他方の表面上に積層し、偏光フィルムを製造した。その後、アクリル系感圧接着剤を、約25μmの厚さで塗布し、その上にリリースフィルムを積層した。積層体を一定の温度(23±2℃)および湿度(55±5%)の条件下で、約7日間エージングした。前記リリースフィルムを積層体から除去し、得られた構造体を一定の荷重下でベアLCDガラスに取り付けた。試片を40℃で約72時間エージングし、室温で1時間放置した。フィルムをベアガラスから剥がした後、ガラス上に残った感圧接着剤の量を観察し、結果を以下の基準に従って評価した: 良:感圧接着剤がガラス上に残らなかった 否:少量の感圧接着剤がガラス上に残った。] [0050] <実施例2> 酢酸酪酸セルロース(CAB)に代えて酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)を用いたことを除いては、実施例1の手順を繰り返した。] [0051] <比較例1> ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)および酢酸酪酸セルロース(CAB)に代えて4.3gのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)を用いたことを除いては、実施例1の手順を繰り返した。] [0052] ] 実施例 [0053] 表1の結果からわかるように、ヒドロキシアクリレート化合物およびセルロース化合物の存在によって、実施例1および2の偏光フィルムのそれぞれにおいて、帯電防止コーティング層は、樹脂ベースフィルムおよび感圧接着剤(PSA)層に対して良好な接着強度を示した。一方、比較例1の偏光フィルムにおいては、帯電防止コーティング層は、樹脂ベースフィルムおよび感圧接着剤(PSA)層に対して低い接着強度を示した。]
权利要求:
請求項1 偏光子、ベースフィルムである樹脂フィルム、および帯電防止コーティング層を含み、前記帯電防止コーティング層が、導電性ポリマー、硬化性樹脂、ヒドロキシアクリレート化合物、セルロース化合物、および光重合開始剤を含む、偏光フィルム。 請求項2 前記帯電防止コーティング層が、前記導電性ポリマー0.001〜20重量%、前記硬化性樹脂1〜80重量%、前記ヒドロキシアクリレート化合物1〜60重量%、前記セルロース化合物0.1〜40重量%、および前記光重合開始剤0.1〜20重量%を含む、請求項1に記載の偏光フィルム。 請求項3 前記導電性ポリマーが、ポリスチレンスルホネート(PSS)でドープされたポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)である、請求項1に記載の偏光フィルム。 請求項4 前記ヒドロキシアクリレート化合物が、2−ヒドロキシエチルアクリレートオリゴマー、2−ヒドロキシプロピルアクリレートオリゴマー、およびペンタエリスリトールトリアクリレートオリゴマーを含むオリゴマー;ならびに2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、カルジュラ(Cardura)アクリレート、カルジュラ(Cardura)メタクリレート、カプロラクトンアクリレート、カプロラクトンメタクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルメチルアクリレートおよび4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルメチルメタクリレートを含むモノマーからなる群から選択される、請求項1に記載の偏光フィルム。 請求項5 前記セルロース化合物が、酢酸酪酸セルロース(CAB)、酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)、またはこれらの混合物である、請求項1に記載の偏光フィルム。 請求項6 前記光重合開始剤が、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ミヒラーズベンゾイルベンゾエート、α−アミルオキシムエステル、チオキサントン、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の偏光フィルム。 請求項7 前記帯電防止コーティング層が、前記樹脂フィルムの前記偏光子が接着された表面と反対側の表面、すなわち、前記樹脂フィルムの感圧接着剤が塗布された表面の上に形成される、請求項1に記載の偏光フィルム。 請求項8 前記帯電防止コーティング層が、50〜400nmの厚さである、請求項1に記載の偏光フィルム。
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