![]() 液晶ディスプレイ用の光学補償フィルム及びそれと関連する発明
专利摘要:
本発明は、液晶ディスプレイ用の補償シート、少なくとも1枚のそのような補償シートを有する偏光板、前記の種類の補償シートを有する液晶ディスプレイ、及び前記の補償シート、偏光板及び液晶ディスプレイの製法、液晶ディスプレイ用の補償シートへの添加剤として後記で詳説した式(I)の化合物の使用、及びこれに関する更なる発明目的に関する。本発明による光学補償シートは、好適な位相遅延値Ro及びRthの調整のために、添加剤として、1種以上の式(I)[式中、基は明細書中に挙げられた意味を有する]の棒状液晶を含んでいる。 公开号:JP2011508270A 申请号:JP2010540042 申请日:2008-12-04 公开日:2011-03-10 发明作者:ヘルム イローナ;ズィーマン ウルリッヒ;パウルート デトレフ;リーガー ベルンハルト 申请人:メルク・パテント・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング;ロフォ ハイ テック フィルム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングLOFO High Tech Film GmbH; IPC主号:G02B5-30
专利说明:
[0001] 本発明は、後記の、式Iの棒状液晶の添加剤を有する液晶ディスプレイ用の補償シート、少なくとも1種のかかる補償シートを有する偏光板、前記の種類の補償シートを有する液晶ディスプレイ、及び前記の補償シート、偏光板及び液晶ディスプレイの製法、液晶ディスプレイ用の補償シートへの添加剤として後記で詳説した式Iの化合物を用いる使用、及び後記で明白な更なる発明対象に関する。] 背景技術 [0002] 液晶は、結晶類似特性も、液体類似特性も有する物質である。] [0003] 液晶性を有する物質は、原則的に、メソモルフ物質の2種の異なった群の1種に分類され得る:アニソメトリック及び両親媒性分子。第一群には、特にサーモトロピック液晶相を有するアニソメトリックの棒状(カラミティック)又は円盤状(ディスコティック)分子が総括される。ポリカテナール(一方又は両方の末端に幾つかのフレキシブル鎖を有するカラミティック)又は屈曲状(バナナ状)分子も知られている。第二群は、リオトロピックの他にしばしばサーモトロピックメソ相も形成し得る、両親媒性分子、例えば、洗浄剤及び脂質である。] [0004] 液晶相は、その成分の長距離秩序及びメソ相の対称性の程度によって区分される。配向秩序を示さないが位置長距離秩序を示すメソ相は、プラスチック結晶として示される。配向秩序は維持されるが、位置長距離秩序は完全に失われる場合には、メソ相はネマチック液晶相として示される。長距離秩序が1方向だけ又は2空間方向に失われる場合には、位置長距離秩序のメソ相が重要であり、それにはスメクチック及び柱状相が属する。] [0005] サーモトロピック液晶は、例えば、電気光学ディスプレイ、例えば、液晶ディスプレイ(又は液晶スクリーン)で使用される。] [0006] 液晶ディスプレイ(英語でLiquid Crystal Displays, LCD)は、薄い厚さ、少ない重量及び低い電流消費を有するので、陰極管の代わりにますます頻繁に使用されてきている。] [0007] 液晶ディスプレイは、液晶、(透明な)電極、隔壁及び配向の制御及び液晶化合物自体の貯蔵用の(例えば、ガラス製の)板を包含し、その他に、場合によりなお各々1種以上の補償フィルム、輝度強化シート、プリズムシート、拡散フィルム、導光板、反射層及び光源及び固有の液晶セルの成分として薄層トランジスタ(英語でThin Film Transistor, TFT)を包含し得る範囲の上部又は下部に、慣例、少なくとも2枚の偏光板を含んでいる。プラズマディスプレイも、一方で保護として、他方で機能的被膜、例えば、反射防止膜のベースとして好適な保護フィルムを必要とする。] [0008] 液晶ディスプレイの一連の様々な実施態様の可能性があり、それについて、例えば、次に若干を記載する。] [0009] 前記のように、液晶ディスプレイは、慣例、1対の偏光板(Polarisatorplatten)及びその間に液晶セルを有する。これは、慣例2枚の平らな平行基板を含み、その基板の少なくとも1枚は透明であり、かつ少なくとも1枚は内側で1枚の電極層を有し、かつその間に存在する慣例棒状の液晶分子の層を有する。棒状の液晶分子は基板の間に置かれ、電極層は棒状液晶分子に電圧をかけるために用いられる。基板上又は電極層上に、慣例、もう1枚の、棒状液晶分子の統一配向のための配向層が備えられている。各偏光板は、例えば、1対の透明な保護フィルム及びその間に少なくとも1枚の偏光膜(Polarisatormembran)を含む。] [0010] 液晶ディスプレイには、特に液晶層の固有の二重屈折に基づいて出現する映像における不所望な色を抑制するために、液晶セル及び偏光板の間に、しばしば1枚の光学補償シート(位相遅延板、遅延板)が備えられている。偏光板の層状構造は、楕円偏光板として用いられる。光学補償シートは、慣例、目視角(ディスプレイ装置の表面に相対する角度)も拡大させ、その場合、映像をなお受容可能なコントラストで見ることができる。光学補償シートとして、特に、延伸二重屈折ポリマーシート又は二重屈折物質で被覆されたシートが使用される。] [0011] ネマチックねじれセル型(TN=Twisted nematic)の薄層液晶ディスプレイ(TFT)では、高い映像品質を保証するために、液晶セルと偏光板との間に光学補償シートを備えるが、この型はしばしば全く厚い。] [0012] 他の装置は、例えば、光学補償シートが偏光板の表面上に備えられていて、同時に保護シートの機能を有し、一方で反対側に、楕円偏光の偏光板が設置されていて、それは外部への保護層を備えられることもできる。これは比較的薄い映像スクリーン及び前から見るとコントラストの強い映像を生じさせるが、光学補償シートの歪みを生じさせ、かつそうして不所望な位相遅延及びそれに伴う映像の色収差を生じさせ得る。この問題を克服するために、他のディスプレイ型では、偏光板の保護層として用いられる光学補償シートを形成するために、ディスコティック化合物を包含する光学的アニソトロピック層を透明な支持体上に備えていて、これにより、薄く、かつ比較的耐久性のある液晶ディスプレイが得られる。] [0013] 偏光板の保護フィルムの1枚が直接光学補償シートである装置も公知であり、これは特に薄い層を生じさせ得る。] [0014] 各々特異的な利点を有する多くの他の装置が発明された。] [0015] それらが目視角を高めるために少なくとも1枚の光学補償シートを有することが全てに共通する。] [0016] これは、例えば、セルロースアシレート、殊にセルロース−C1〜C7−アルカノエート(Z−C1〜C7−A)、例えば、セルロースアセテート及び/又はセルロースプロピオネート(例えば、CAP)又は有利にセルロースアセテート(トリアセチルセルロース、TAC)をベースとして含み得る。慣例、セルロースアシレートシートは、シート面に対する垂直軸に関して光学的にイソトロピックである(比較的少ない遅延を有する)。しかし、光学補償シートとして用い得るために、これは光学的アニソトロピー及び有利に高い遅延(=光学的遅延)を示すべきである。延伸二重屈折の合成ポリマー物質の他に、ディスコティック分子の配向及び引き続いての配向形への固定によって製造される、ディスコティック分子を包含するアニソトロピック層も提案された。特許文献1及び特許文献2は、ディスコティック分子、例えば、1,3,5−トリアジンをベースとする又はポリマーの液晶又はケトン化合物、エーテル化合物及び/又はエステル化合物又は重合可能な基を有する化合物を有するセルロースアセテートシートを記載する。] [0017] このような添加剤を使用する際の困難な点は、先ず、Z−C1〜C7−A(殊に、TAC)シートの製造の際に使用される溶剤及び他の添加剤との相容性で出現し得る。他方で、使用される添加剤と最終生成物との僅少な相容性の故に、又は高すぎる揮発性及び/又は分散傾向の故に、得られるシートが持続性(耐久性)に欠けることにある。] [0018] 既に前記したように、多くの様々なLCD系があり、従って、シートを所望の条件に適合させることは困難である。即ち、1枚だけ、又は2枚以上のシートを補償に使用すること、かつ厚さ及び他の要求に応じて、特性、例えば、1枚以上の補償シートの厚さ及び質量をLCDの一定の要求に適合可能にさせるべきであることが考えられる。] [0019] 光学補償シートの平面方向への位相遅延値(Ro;いわゆる"平面内の(in plane)"遅延;しばしばReとしても表示される)及び厚さ方向への位相遅延値(Rth;いわゆる"平面外の(out of plane)"遅延)は、各々次の式によって記載される: Ro(=Re)=(nx−ny)×d (I) Rth={[(nx+ny)/2]−nz}×d (II)] [0020] この際、nxは、シートの平面での遅い軸に沿った屈折率(最大屈折率を有する軸の、即ち、光波が遅い伝播速度を有するその振動方向の、"遅い軸")であり、nyは、シートの平面での速い軸に沿った屈折率(最小屈折率を有する軸の、即ち、光波が速い伝播速度を有するその振動方向、"速い軸")であり、かつnzは、シートの平面の方向への屈折率であり(nx及びnyに対して垂直)、dはシートの厚さ(mm)である。] [0021] Ro及びRthの好適な値の調整は、各々使用される液晶セル型及びセルの制御の際に、それによって影響される偏光状態の変化に依存する。] [0022] 補正のための様々な位相遅延値は、映像表示のディスプレイの慣例型について、例えば、TN(twisted nematic)、STN(super twisted nematic)、VA(vertically aligned)、IPS(in plane switching)が必要とされる。] 先行技術 [0023] US6559912 US2003/0218709] 発明が解決しようとする課題 [0024] 前記の困難な点に対して、位相遅延値Ro(=Re)の正確な調整を可能にしかつこの値の高い持続性を有する補償シートを発明するという課題があり、この際、使用される添加剤が、製造の間も、最終生成物中でも、良好な相容性を有し、変色又は混濁を引き起こさず、かつこれでもって、例えば、使用可能な厚さ及び2枚の補償シートの代わりに1枚だけを使用し得るかどうかの疑問に関して、必要な光学特性が、好適な手段、例えば、延伸によって柔軟に所望のディスプレイに調整され得る。使用物質が大きな濃度範囲にわたり相容性である場合には、位相遅延値を、使用される添加剤の濃度によっても、特別に適合される後処理によっても変化させることができ、このことは応用例に大きな柔軟性をもたらす。] [0025] ところで、一定の棒状添加剤の使用によって、課題で挙げられた目的の全てまで達成することが可能であることが判明した。] 課題を解決するための手段 [0026] 従って、本発明は、最初の実施態様で、少なくとも2個の芳香族環を有する少なくとも1種の芳香族化合物を有する、セルロースアシレートをベースとする、殊にCAP又は有利にセルロースアセテートをベースとする光学補償シート(有利に、液晶ディスプレイ用の)に関し、これは、芳香族化合物とは、式(I): [式中、 R1は、1〜12個のC原子を有する直鎖状のアルキル又はアルコキシを表わし、ここで、1個以上のCH2−基は、−O−、−S−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−O−CO−O−、−NR4−、−CO−NR4−、−NR4−CO−によって、O原子及び/又はS原子が互いに直結していないように代えられていてもよく、かつここで、1個以上のH原子はFによって代えられていてもよく、 R2は、CN、F、Cl又は1〜12個のC原子を有する直鎖状のアルキル又はアルコキシを表わし、ここで、1個以上のCH2−基は、−O−、−S−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−O−CO−O−(択一的に又は補足的に)、−NR4−(択一的に又は補足的に)、−CO−NR4−、−NR4−CO−によって、O原子及び/又はS原子が互いに直結していないように代えられていてもよく、かつここで、1個以上のH原子はFによって代えられていてもよく、 環: は、 を表わし、 Z2〜Z4は、各々互いに無関係で、−CO−O−、−O−CO−、−CONR4−、−NR4CO−、CH2O−、−OCH2−、−CH2S−、−SCH2−又は単結合、有利に単結合を表わし、 R4は、水素又はC1〜C7−アルキルを表わし、 基Lは、互いに無関係で、H、Fを表わし又は基Lの1個はClも表わし、 a、b、c及びdは、各々互いに無関係で、整数0、1又は2を表わし、かつ eは、整数0又は1を表わす]の化合物であることを特徴とする。] [0027] 本発明は、少なくとも1種の式Iの化合物を含んでいる光学補償シート(有利に液晶ディスプレイ用の)の製法にも関し、この際、式Iの化合物を、製造の間に補償シートの出発物質と混合させる。シートは、引き続きの段階で、少なくとも1方向、例えば、1〜3方向(x、y及びz方向、例えば、続いて廃棄すべき収縮シートによってz方向に)、有利に2方向に延伸される。] [0028] もう1つの実施態様で、本発明は、1対の透明な保護フィルム及びその保護フィルムの間に1枚の偏光膜を有する偏光板(有利に液晶ディスプレイ用の)及びその製法に関し、この際、透明な保護フィルムの少なくとも1枚は、1種以上の式Iの化合物を包含する、セルロースアシレートをベースとする少なくとも1枚の光学補償シートを有する。] [0029] もう1つの実施態様で、本発明は、少なくとも1種の式Iの化合物を包含する少なくとも1種の光学補償シートを有する液晶ディスプレイ、及びその製法に関する。] [0030] 本発明のもう1つの実施態様で、これは、液晶ディスプレイ用の光学補償シートを製造するための、少なくとも1種の式Iの化合物の使用に関し、この際、少なくとも1種の式Iの化合物を、補償シートの製造の際に、少なくとも1種の補償シートに添加し、かつもう1つの段階で、補償シートを次いで液晶ディスプレイの製造のために使用することが有利である。] [0031] 前記及び後記で使用される一般式及び記号は、他の記載のない限り、既に冒頭でも定義されていない限り、有利に前記又は後記の意味を有し、この際、各発明目的について、他に無関係で、1つの、若干の又は全ての一般式又は記号を、次に挙げる詳細な定義によって代えられることができ、これは各々本発明の有利な実施態様となる。] [0032] 光学補償シートは、次から、単に"補償シート"としても表示される。本発明により、セルロースアシレートをベースとする、殊にCAP又は有利にセルロースアセテートをベースとする光学補償シートが有利である。] [0033] セルロースアシレートは、殊にセルローストリアシレート、有利に相応するセルロース−トリ−C1〜C7−アルカノエート、有利にセルロース−トリ−C1〜C4アルカノエート、例えば、セルロース−トリ−ブチレート、セルロース−トリ−プロピオネート及び/又はセルロース−トリ−アセテート、例えば、殊にCAP(セルロースアセトプロピオネート)又はTAC(セルローストリアセテート又はトリアセチルセルロース)を意味し、この際、アシル基は同じ又は(殊に統計的に)異なっていてよい。] [0034] アシル置換度(Degree of acyl Substitution=DS)、要するに、1個当たりのセルロースサブユニット(6個の炭素原子を有する単糖類サブユニット)に結合したアシル基の数は、有利に2.4〜3、殊に2.7〜2.98である。] [0035] 例えば、トリアセチルセルロースの場合には、セルロースアセテートは、有利に酢酸含量59.0〜61.5%、殊に59.5〜61.3%を有する。この際、"酢酸含量"という表現は、アセチルセルロースのC6−サブユニット1個ごとに結合した酢酸の質量を意味する。実験的測定は、例えば、ASTM: D-817-91("Tests of Cellulose Acetate")又は相応する方法によって測定され得る。前記及び後記の酢酸含量値は、他の記載のない限り、ASTM: D-817-91の方法に関係する。] [0036] 本発明による又は本発明により製造可能なセルロースアセテートシートについての、多分散度としても表示される多分子度(質量平均対数平均の比率)、要するに、分子量の質量に関する平均値(Mw=weight average molecular weight)対分子量の数に関する平均値(Mn=number average molecular weight)の比率は、例えば、1.5〜7、例えば、2〜4の範囲であってよい。この際、分子量は、ゲル透過クロマトグラフィーにより、溶剤としてクロロホルム又はメチレンクロリドを用いて測定される。] [0037] 本発明による補償シートは、延伸された、殊に2方向に(二軸)延伸されたシートが有利であり、その厚さ、1種以上の式Iの化合物の含量及び延伸パラメーターは、それが有利であると後記される位相遅延値Ro(=Re)及びRthを有するように選択される。] [0038] 本発明による補償シートは、各々補償シートの全質量に対して、0.5〜10質量%、殊に2〜8質量%、更により有利に2〜6質量%の含量を有する。] [0039] "質量(Gewicht)"(例えば、質量パーセント又は質量%で)は、本公開では、質量(Masse)と同意義である。] [0040] セルロースアシレートをベースとする本発明による光学補償シートは、殊に前記のような好適な遅延Ro及びRthの調整のために、少なくとも1種の式Iの化合物を包含する。本発明による生成物の製法及び使用は、有利に同様に、機能的な特徴として、前記のような好適な遅延Ro及びRthの調整の目的も包含する。] [0041] 有利な式Iの化合物は、次の下位式から選択される: [式中、R21は、R1を表わし、かつR22は、R2を表わし、R1及びR2は、式Iに挙げた意味を有し、かつZは、式IでZ3について挙げた意味の1つを有し、かつ有利に−COO−又は単結合、極めて特に有利に単結合を表わす]。] [0042] 式I2、I3、I4、I11、I15及びI17の化合物が特に有利である。] [0043] 式I及びその下位式の化合物中、R1及びR2は、各々互いに無関係で、有利に、1〜7個のC原子を有する直鎖状のアルキル又はアルコキシを表わす。R1は、特に有利にCH3、C2H5、n−C3H7、n−C4H9、n−C5H11、OCH3又はOC2H5を意味する。R2は、特に有利にF、Cl、NH2(択一的に又は補足的に)、CH3、C2H5、n−C3H7、n−C4H9、n−C5H11、OCH3又はOC2H5を意味する。] [0044] 式中R1がR′−Z1−を表わし、及び/又はR2がR′′−Z5−を表わし、この際、R′及びR′′は、互いに無関係で、1〜12個、有利に1〜7個のC原子を有するアルキル又はアルコキシを表わし、かつZ1及びZ5は、各々互いに無関係で、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−CONR4−又は−NR4CO−を表わす、式I及びその下位式の化合物が更に有利である。Z1及びZ5は、有利に−CO−O−又は−O−CO−を意味する。更に有利な式I及びその下位式の化合物は、式中R1がR′−CO−O−であり及び/又はR2がR′′−CO−O−である化合物であり、かつ式中R1がR′−O−CO−であり及び/又はR2がR′′−O−CO−を表わす化合物である。] [0045] 式I中のZ2、Z3及びZ4は、有利に−COO−、−OCO−又は単結合、特に有利に単結合を表わす。] [0046] "含んでいる"又は"包含する"又は"有する"とは、列挙した特徴及び/又は構成要素のほかに、更に他の特徴、方法段階及び/又は構成要素が存在し得る、即ち、未確定的な列挙のものがあることを意味する。これに対して、"含有する"とは、相して特徴付けられた実施態様で、挙げられた特徴、方法段階及び/又は構成要素だけが与えられていることを意味する。] [0047] 式I及びその下位式の化合物は、文献(例えば、Houben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie, Georg-Thieme-Verlag, Stuttgart のような標準書)に記載されているような自体公知の方法により、しかも挙げられた変換に公知で、かつ好適である反応条件下に製造され得る。この際、自体公知の、ここでは詳しくは説明されない変法を使用することもできる。] [0048] 式I1〜I20の化合物の更なる好適な製法は、文献に記載されている。式I1〜I5の化合物及びその製造は、例えば、EP0132377A2に記載されている。式I6〜I15の化合物及びその製造は、例えば、EP1346995A1に記載されている。式I16〜I20の化合物及びその製造は、例えば、GB2240778に記載されている。] [0049] 式I及びその下位式の化合物は、当業者に慣例の方法により、例えば、相応する芳香族硼酸又は硼酸エステルと好適に置換されたフェニル化合物との(連続的にも実施可能な)スズキ(Suzuki)クロスカップリングによって製造することができる。この際、ハロゲンフェニル化合物、殊にブロムフェニル化合物又はヨードフェニル化合物が有利である。] [0050] 次の図式1で、例えば、スズキクロスカップリングによる式Iの化合物を製造するための合成法を概略する。この際、R21、R22及びa〜dは、前記の意味を有し、かつMは、Si、Ge又はSnを表わす。硼酸エステル(−B(Oアルキル)2)の代わりに、相応する硼酸(−B(OH)2)を使用することができる。フェニル化合物(硼酸及びハロゲニド)の反応基を交換することもできる。] [0051] 図式1:] [0052] 式中、R1が−CO−O−R′又は−O−CO−R′を表わし、及び/又はR2が−CO−O−R′′又は−O−CO−R′′を表わす式Iの化合物は、例えば、図式2又は3によって又はそれに類似して製造することもできる。式中、R21及びa〜cは前記の意味を有し、かつR23は1〜12個のC原子を有する直鎖状のアルキルを表わす。] [0053] 図式2:] [0054] 図式3:] [0055] 式中Z2、Z3及び/又はZ4が−CO−O−又は−O−CO−を表わす式Iの化合物は、例えば、図式4により又はそれに類似して製造することもできる。この際、R21、R22及びa〜cは前記の意味を有する。] [0056] 図式4:] [0057] 本発明により、例えば、本発明の可能な有利な1実施態様で、1液晶セル又は液晶ディスプレイごとに2枚(又はもっと多く)の補償シート、又は可能な有利な実施態様では1枚だけを使用することが考慮し得る。] [0058] 最初の例では、本発明による補償シートは有利にVA液晶ディスプレイ(垂直整列(vertically aligned))の補償に使用され、そのために、使用される2枚の補償シートでは、各シートのRoの遅延範囲は、有利に30〜70、殊に40〜60nmであり、Rthの位相遅延値は、有利に100〜160、殊に120〜140nmであり、VAディスプレイ用の1枚だけの補償シートの場合には、Roについては有利に30〜70、殊に40〜60nmであり、かつRthのそれは有利に190〜250nm、殊に210〜230nmである(有利な位相遅延値、有利な遅延範囲)。] [0059] 液晶ディスプレイ用の補償シートの本発明による製法で、例えば、可能な有利な1実施態様で、次のように行なわれる: 本発明のもう1つの実施態様は、本発明による方法(既に前記した及び後記の又は請求の範囲に定義した)の光学補償シートの製法に関し、この際、少なくとも1種の式Iの化合物を、補償シートの製造の際に使用される混合物に、このようなシートの慣例製法の範囲で添加させる。] [0060] 出発物質中で又は有利に段階的に、成分、例えば、セルロースエステル(セルロースアシレート)、殊にCAP−又は有利にセルロースアセテート、1種以上の軟化剤及び場合により1種以上の添加剤及びその混合物の(例えば、攪拌又は分散下に)予備製造した溶液の使用下に、使用される混合物の成分を(シートキャスト法で溶剤−又は溶剤混合物中で)添加し、次いで、慣例の方法、有利に"ソリューション−キャスティング(Solution-Casting)"(=シートキャスト)法により、相応するシートキャスト機上で、好適な下地、例えば、金属ベルト(例えば、精鋼シート製の)上への調節伸展及び調節乾燥下に、有利に、例えば、ここに引用されるUS2005/0045064A1に記載されている公知方法により、本発明による補償シートに加工することが有利である。] [0061] 使用される溶剤/溶剤混合物中の式Iの化合物の良好な可溶性を考慮して、この化合物の添加を、最終濃度に比べてその高められた濃度を示す濃縮物の形で実施することもできることが特に有利である(これは有利な製造の変法である)。例えば、1種以上の式Iの化合物を、最終濃度に比べて約1.05〜10、例えば、1.3〜5倍濃縮させた溶液で(他の添加剤も含んでいてもよい)、好適な混合機、例えば、静的混合機の使用下に、例えば、インライン(in-line)で(ポンプ供給で)添加することができる。] [0062] 溶剤又は溶剤混合物として、有利に、各々3〜12個の炭素原子を有する環状又は非環状のエステル、ケトン又はエーテル、又は有利に直鎖、分枝鎖又は環状のアルコール、殊にメタノールと混合した、好適なハロゲン化(殊に塩素化)溶剤、例えば、殊にジクロルメタン又はクロロホルムがこれに該当し、この際、アルコールは弗素化されていてよい。塩素化炭化水素、例えば、殊にメチレンクロリド及びアルコール、殊にメタノールを含む混合物を使用することが有利である。前記の非アルコール性溶剤の1種及び前記のアルコール性溶剤の1種の混合物では、それらの容量比は、有利に75対25〜95対5、例えば、90対10(非アルコール性溶剤対アルコール性溶剤、v/v)である。] [0063] 遅延Ro及びRthを各々良好に有利な範囲で調整し得るために(及び有利に同時に仮想歪曲を少なくするために)、引き続いて延伸が行なわれることが有利である。この際、延伸は単一軸で、固定器具なく又は有利に固定器具を用いて、延伸方向に対して垂直に行なわれ、又は、全方向への歪曲を少なくするために、有利に二軸で行われる。延伸は、補償シートの本来の長さ又は幅に対して、有利に1〜100%の範囲で(1.01倍〜2倍の延伸)、例えば、本発明の有利な1実施態様で、3〜40%の範囲(1.03倍〜1.4倍の延伸)である。二軸延伸は、同時に又は別々の段階で実施され得る。ベルトから引き出された補償シートは、例えば、最初は縦に、次いで横に延伸され、その後に完全に乾燥され、又は先ず完全に乾燥されかつ巻き上げられたシートの非連続製造では、別々の作業段階で、例えば、先ず縦に、次いで横に、又は同時に延伸させる。] [0064] シートは室温で又はこれに対して高められた温度で延伸され、この際、温度はシート材料のガラス転移温度よりも高くないことが有利である。シートは乾燥条件下に延伸され得る。縦延伸のために、例えば、引き出し速度が巻き上げ速度よりも遅いことによって、かつ横の固定器具なく又は有利に横の固定器具(例えば、クリップによって)を用いて、シートをロールによって延伸させることができる。択一的に、別々の延伸を延伸機で行うことができる。] [0065] 偏光層(殊にPVAをベースとする)の積層用の接着剤との良好な組合せ可能性を達成するために(特に改善された付着)、得られる保護シートを、有利にもう1つの段階で、表面上で親水性を高めるために、例えば、水性塩基、例えば、アルカリ金属水酸化物、殊にKOH又はNaOHを用いて、0〜80℃の範囲の温度で、例えば、約50℃で部分的に加水分解させ、この際、加水分解は、例えば、0.1〜10分間、可能な有利な1変法では、例えば、1〜3分間持続させることができる。例えば、好適な純度の水を用いる1回以上の洗浄段階、及び乾燥が行なわれる。] [0066] シートは、その後、場合により接着層及び保護層の塗布後に、及び場合により裁断後に、平面形で又は巻き上げ形で保存され得る。] [0067] 本発明による偏光板は、2枚の透明な保護シート及びその間に1枚の偏光膜を含んでいる。本発明による光学補償シートは、保護シートの1つとして使用され、又は保護シートの1枚上に塗布され得る。慣例的なセルロースアシレートシート、殊にセルロース−C1〜C7−アルカノエートシート、殊にCAPシート又は有利にセルロースアセテートシートは、もう1方の保護シートとして(又は2枚の保護シートに)使用され得る。] [0068] 偏光膜として、例えば、沃素含有の偏光膜、ポリエンをベースとする偏光膜又は二色性染料を含んでいる偏光膜を使用することができる。沃素含有の、及び染料を含んでいる偏光膜は、慣例的には、ポリビニルアルコールシートから製造される。偏光膜の透過軸は、本発明によるシートの延伸方向に対して実際に垂直に位置される。] [0069] 補償シートの遅い軸は、偏光膜の透過軸に対して、実際に垂直又は実際に平行で配向され得る。] [0070] 偏光板の製造では、偏光膜及び保護フィルムは(慣例)水性接着剤で積層され、そのために保護フィルム(その内の1枚は確かに有利にそのまま本発明による補償シートであってよい)は、有利に前記のように表面で鹸化される。] [0071] 円偏光性の偏光板の製造では、本発明による補償シートを、補償シートの遅い軸が膜の透過軸に対して、実際に45度の角度で配向されているように位置させることもできる("実際に垂直に"とは、要するに直角に偏位し、"実際に平行で"とは、0°の偏位で)。] [0072] "実際に"は、前記の角度が、前記の角度を約5度、例えば、約4度、殊に約2℃偏位し得ることを有利に意味する。] [0073] 本発明による補償シートの厚さは、有利に20〜150μm、殊に30〜100μmの範囲である。] [0074] 液晶ディスプレイの製造のために、常法により、全部で1枚又は2枚の本発明による補償シートを有する前記製造の2枚の偏光板が、透過型又は反射型の液晶ディスプレイの製造に使用される。この際、本発明による1枚以上の補償シートは、液晶セルの1つと1枚又は2枚の偏光板との間に位置される。] [0075] この際、液晶セルは、有利にVA("vertically aligned"、MVA="multidomain VA"を含む)原理、OCB("Optically Compensated Bend")原理又はTN("Twisted Nematic"、STN="Super Twisted Nematic"、DSTN="Double Layer STN"技術、又はHAN="Hybrid Aligned Nematic"を含む)原理(VA原理は、特にしばしば大きなTFT液晶ディスプレイに使用され、従って特に有利である)により、又はIPS原理("In Plane Switching"=ディスプレイの表面に対して平行の場)によっても活動する。] [0076] LCDは、Liquid Crystal Display(液晶技術を基礎とする映像スクリーン)を表わす。この際、バックライトは偏光フィルターを通って直線偏光され、例えば、所望の輝度に依存して、光の偏光平面を回転する1枚の液晶層を通過し、かつ第二の変更フィルターを通って再び出ていく。駆動電子回路、カラーフィルター及びガラス板と一緒に、これらのコンポーネントは、いわゆる"パネル"を形成する。] [0077] 今日、TFT(Thin Film Transistor)は、デスクトップモニター及びノートブックで、LCDパネルの常用アクティブマトリックス変型を表わし、この際、各ピクセルは固有のトランジスタによって制御される。これに反して、パッシブマトリックスディスプレイは、エッジでのみ制御電子回路を有し、個々のピクセルは行ごとに及び列ごとに接続される。] [0078] 従って、これは明らかに映像構成で慣性であり、そのより少ない電流消費の故に、特に小機器、例えば、移動電話、携帯可能なデジタルビデオ機器又はMP3プレイヤーで使用される。LCDモニター及びTFTモニターという概念は、厳密には異なっているが、しばしば同義に使用される。] [0079] パネル型は、実際に液晶セルの基板の間での、液晶の配向の種類によって異なる。TNパネル(Twisted Nematic)では、液晶分子は電場無しで基板の表面に対して平行に配向され、この際、その優先方向は表面に対して垂直方向に螺旋状のねじれを示し、かつ電圧をかけられて隣接電場の表面に対して垂直の方向に向かう。これは、補償シートで部分的にだけ減少され得る、比較的高い視野角依存性を示す。これはあまり早くない切替動作を示す。] [0080] In-Plane Switching(IPS)では、液晶分子は基板表面に対して平行であるが、ねじれずに配向されている。液晶セルは一方の基板上にだけ電極層を有する。それによって電圧をかけたときに電場は基板表面に対して平行方向に生じ、これは液晶分子をパネル面内で再配向させる。それによってコントラストはTNパネルにおけるよりも実際により少ない視野角依存性である。当然、改善されたS−IPS技術及びDual-Domain-IPS技術によって初めて、カラー表示の視野角依存性も減少された。弱い電場によって切替時間は最初極めて長かったが、現在の変体は速いVAパネルと完全に共同し得る。] [0081] VAパネル(Vertically Aligned)中の液晶分子は、無電場状態で、基板表面に対して広範に垂直であり、負の誘電アニソトロピーを有し、従って、それは基板の間での電場の設定で表面に対して平行方向に再配向される。電圧をかけないVAパネルは、光を通さないので、深黒色及び同時に極めて高いコントラスト値を達成する。サブタイプは、MVA(Multi-Domain VA)、PVA(Patterned VA)及びASV(Advanced Super View)を包含する。これらはセルを付加的に異なった優先方向を有する範囲に区分し、それによって大きな視野角安定性を得る。VAパネルは、殊に、短い切替時間を特徴とし、従ってこれとその製造は本発明の範囲で優先的である。] [0082] 好適な装置は当業者に公知であり、本出願中の序文において、その他の説明において又は図面及び請求において挙げられた変法は、例証としてのみ解されるべきであり、かつ本発明の範囲を限定するものではない。] [0083] 本発明による補償シートに、更なる(例えば、成分の溶液又は分散液の製造で添加される)添加剤が添加されてよく、又はそれらは、例えば、軟化剤、分散剤、顔料、染料(有利に)、UV吸収剤、充填剤、無機ポリマー、有機ポリマー、抑泡剤、催滑剤、抗酸化剤(例えば、立体障害フェノール、立体障害アミン、燐をベースとする抗酸化剤、硫黄をベースとする抗酸化剤、酸素受容剤又は同様のもの、例えば、0.1〜10質量%の量で)、酸受容剤(例えば、ポリグリコールのジグリシジルエーテル、金属エポキシド、エポキシド化エーテル縮合生成物、例えば、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル、エポキシド化不飽和脂肪酸エステル、エポキシド化植物油又は同様のもの、例えば、0.1〜10質量%の量で)、ラジカル受容剤、電気伝導性を高めるための試剤、粘稠剤、坑漂白剤、保存剤、化学安定剤、例えば、立体障害アミン(例えば、2,2,6,6−テトラアルキルピペリジン)又はフェノール、IR吸収剤、屈折率調整剤、ガス透過性減少剤、水透過性減少剤、抗菌剤、粘着防止剤(特に有利に、つや消し剤としても表示される)であってよく、これらは、例えば、重なり合った保護フィルムの良好な分離可能性を可能にし、例えば、(半)金属酸化物、例えば、二酸化珪素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、カオリン、滑石、か焼珪酸カルシウム、含水珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム又は燐酸カルシウム、燐酸塩をベースとする無機小粒子、カルボン酸塩の珪酸塩、又は架橋結合ポリマー小粒子、(例えば、0.001〜5質量%の量で)、前記以外の安定剤又は同様のもの、又は2種以上のそのような添加剤の混合物であってよい。液晶ディスプレイ中の偏光板用の補償シートを製造するためのこのような種類の添加剤は、当業者には周知である。このような種類の更なる使用添加剤の全量は、有利に0.1〜25質量%である。この際、質量%表示は、各々、補償シート材料の質量に関係する。] [0084] 軟化剤として、慣例の軟化剤、例えば、脂肪族ジカルボン酸エステル、例えば、ジオクチルアジペート、ジシクロヘキシルアジペート又はジフェニルスクシネート、不飽和又は飽和脂環状又は複素環状ジカルボン酸又はポリカルボン酸のエステル及び/又はカルバメート、例えば、ジ−2−ナフチル−1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート、トリシクロヘキシルトリカルバメート、テトラ−3−メチルフェニルテトラヒドロフラン−2,3,4,5−テトラカルボキシレート、テトラブチル−1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボキシレート、トリフェニル−1,3,5−シクロヘキシルトリカルボキシレート、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル、トリフェニルベンゾール−1,3,5−テトラカルボキシレート、式Iのそれ以外のフタル酸をベースとする軟化剤、例えば、ジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート又はジシクロヘキシルフタレート、ビス(2−プロピルヘプチル)フタレート、ジシクロヘキシルテレフタレート、メチルフタリル−メチルグリコラート、エチルフタリル−エチルグリコラート、プロピルフタリル−プロピルグリコラート、ブチルフタリル−ブチルグリコラート、グリセリンエステル、例えば、グリセリントリアセテート、クエン酸をベースとする軟化剤、例えば、アセチルトリメチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート又はアセチルブチルシトレート、ポリエーテルをベースとする軟化剤、又は有利に(殊に、式Iの軟化剤との相乗的にまで改善された有効性の故に、しかし、環境相容性及び良好な加工可能性の理由からも)、燐酸エステルをベースとする軟化剤、例えば、トリフェニルホスフェート(極めて有利)、トリクレシルホスフェート、ビフェニルジフェニルホスフェート、ブチレンビス(ジエチルホスフェート)、エチレン−ビス(ジフェニルホスフェート)、フェニレン−ビス(ジブチルホスフェート)、フェニレン−ビス(ジフェニルホスフェート)、フェニレン−ビス(ジキシレニルホスフェート)、ビスフェノールA−ジフェニルホスフェート、ジフェニル−(2−エチルヘキシル)−ホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート又はトリエチルホスフェートがこれに該当する。] [0085] 本発明による補償シート中の軟化剤の全成分は、各々その質量に対して、有利に5〜15質量%の範囲で、殊に8〜13質量%の範囲で、例えば、10〜12質量%である。] [0086] UV吸収剤は、有利にUV−A、UV−B及びUV−C線の範囲で吸収する(及び有利に電磁線の波長400nm以上の可視可能な範囲では、吸収10%以下、有利に吸収0.5%以下、殊に吸収0.2%以下を有する)慣例のUV吸収物質から選択される。その例は、次のものである: 慣例のUV吸収物質として、例えば、Tinuvin 326(登録商標)(2−t−ブチル−6−(5−クロロ−ベンゾトリアゾル−2−イル)−4−メチル−フェノール=2−(5−クロル(2H)−ベンゾトリアゾル−2−イル)−4−(メチル)−6−(t−ブチル)フェノール="Bumetrizole"又はTinuvin 327(登録商標)(2,4−ジ−t−ブチル−6−(5−クロルベンゾトリアゾル−2−イル)−フェノール);2種とも、Ciba Specialty Chemicals AG, Basel, Schweiz製、Uvinul 3049(登録商標)(2,2−ジヒドロキシ−4,4−ジメトキシベンゾフェノン;BASFAG, Ludwigshafen, Deutschland)、Uvinul D-50(登録商標)(2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン;BASF AG)又はこれらのUV保護添加剤2種以上の混合物、又は殊にTinuvin 326(登録商標)単独が使用される。] [0087] IR吸収剤は、一定の波長における位相遅延値の適合のために、補償シートの質量に対して、例えば、0.01〜5質量%、有利に0.02〜2質量%、極めて有利に0.1〜0.5質量%の量で補償シートに混合され得る。相応するIR吸収剤の例は、無機性又は有利に有機性のIR吸収剤、例えば、シアニン染料、金属キレート、アルミニウム化合物、ジイモニウム化合物、キノン、スクアリリウム化合物及びメチン化合物、殊に銀ハロゲン化物写真術からの感光性物質の範囲からの物質である。IR吸収剤は、有利に750〜1100nm、殊に800〜1000nmの範囲の吸収を示す。] [0088] 本発明の有利な実施態様は、請求項及び殊に独立請求項から明らかであり、従って、この際、請求項は参照によって明細書に引用される。] [0089] 本発明の特に有利な実施態様は、例中に挙げた1種以上の式Iの化合物を含んでいる光学補償シート、殊に有利であると前記された延伸比を有利に有する一軸又は殊に二軸延伸の補償シートに関する;この際、位相遅延値Ro及びRthは、有利であると前記された値に有利に調整されている。] 図面の簡単な説明 [0090] 図1は、本発明による補償シートの様々な延伸でのRo値及びRth値を示す。Ro及びRthについて楕円形で示された有利な目的範囲は、本来、楕円形の最大伸張内でその縦軸に垂直に位置していると考えるべきであるが、長方形は認識し難いので記入されなかった。これは強制的に限定されるものではない。両者とも、2枚の補償シートが使用される液晶ディスプレイの構造についての構想に関係する(択一的に、1枚を使用することもでき、この際、その場合には、極めて有利なRth値は、明細書中で前記された範囲にある)。 図2は、液晶ディスプレイの構成のための可能な非限定例を図解で示す(図解による横断面での切り抜きとして)。1=アナライザー(偏光板);2=シート平面で、かつ紙平面に平行で遅い軸を有する二軸補償シート;3、4及び5液晶セル;6シート平面で、かつ紙平面に垂直に遅い軸を有する二軸補償シート;及び7=偏光板。] 図1 図2 [0091] 本発明を、次の実施例につき説明するが、その範囲は限定されるものではない。] [0092] 他の記載のない限り、本明細書中で、温度に関して挙げられた全ての値、例えば、融点T(C、N)、スメクチック温度(S)からネマチック(N)相T(S、N)への転移及び澄明点T(N、l)は、摂氏度(℃)で挙げられる。Fp.は融点を意味し、Kp.は澄明点を意味する。更に、K=結晶状態、N=ネマチック相、S=スメチック相及びI=イソトロピック相を意味する。これら記号の間の表示は相転移温度℃である。] [0093] 使用する測定方法及び操作方法の説明: A)透明シートの光学的(opt.)遅延の測定(Rth値及びRo値) Firma HindsInstruments, Inc., Hillsboro, OR, USAの複屈折測定器Exicor 150 ATを使用する。] [0094] a)試料準備 1枚の帯状シートから(幅全般に)、3枚の標本左/中/右を切り取り、この際、キャスト方向(MD)は標本の1角に標識する。試料採取の間、その準備の間、しかし全測定過程にわたっても、殊に、シートを、不純物、例えば、汚れ、塵等、及び特に引掻き傷から保護することに注意すべきである。そのような欠損は測定結果に負の影響を有し得る。] [0095] b)測定 試料を、個々に傾斜台上に載せ、先ず、キャスト方向が支柱線に垂直であるように方向づける。試料を1枚のアルミニウム(Alu-)板(2個の凹部を有する)で覆う。この際、シートに丸い小孔が空いていてはならない。角("angle")は、キャストシート(Giessfolien)では0±1°、かつハンドレイアップ注型物(Handguessen)では0±3°であるべきであり、これを達成するために、更なる測定によって所望の角度を達成するまでシートを回転させる。角のより大きな拡散で(特にハンドレイアップ注型物で)、調整を経て:Statistics->Angle->Mean>角平均値を制御することができる。平均値(Mean)がキャストシートでは0±1°又はハンドレイアップ注型物では0±3°となるまで測定すべきである。本来の測定の開始前に、試料のずれ落ち/ねじれを防ぐために、シートの縁を接着テープで支柱線に固定することができる。極めて確実に行なうために、択一的に本来の測定点を標識することができる。測定点は長方形の中心の凹部である。測定の前に、屈折率(Refractive-Index)を確認すべきである。屈折率は<Configuration(登録商標)System Parameters(登録商標)Sample-Refractive-Index>により変えられ得る。] [0096] 最初の部分測定後に、ウインドウが開く:"ready to scan oblique angle"、<30°への角表示を有する>、次いで傾斜台を30°に調節し、"ok"で確定し、測定を続ける。測定が終了した場合には、Ro値を、Graph type "normal"及び"retardation Mag. And angle"により読み取ることができる<、Ro平均値Statistics-を介して>Magnitude/Mean>。R30値を、"Graph type" 及び"obligue"-retardation Mag. And Angle"→statistics-により読み取ることができる。Rth値を次の式により:(VBR+IBR/2)*d*1000又はExicor 150 ATの計算機のデスクトップ(映像スクリーン)上にある表"計算Rth"を介して計算することができる。] [0097] c)方法の精度 測定範囲:0〜700nm;再現性:±0〜3nm(Ro<30nm)又は±1%(Ro>1nm);測定精度/分解能:0.1nm。] [0098] d)補足表示 較正:1日に1回又は装置、PC及びソフトウエアの各新規起動後に、気量測定で(この際、シート又は他のものが傾斜台上にあってはならない)、<System Parameters(登録商標)Sample(登録商標)Update Offsets>を介して基礎調整する。位相遅延値は、気量測定で0.00xxであるべきである。1週間に1回、付加的に、Hinds-Standardで(黒色ホルダーでのシート帯状物)装置を検査する。そのために、標準を傾斜台上に載せ、測定を開始する。12.5±1nmの値が出現すべきである。] [0099] B)耐久性(Durability)の測定 耐久性試験は、耐候試験箱中60℃/相対湿度95%で、又は乾燥箱中80℃で相対的に低い湿度で、500時間(h)又は1000時間(h)にわたり実施される。] [0100] a)測定: (i)厚さ測定:各ハンドレイアップ注型物の厚さを、DIN 53379により、平らに研磨した球状の測定面を有する厚みテスターを用いる測定によって測定し、この際、測定の前に試料体を不純物(例えば、埃)について検査し、湾曲が測定誤差を引き起こさず、かつ上部測定面が衝撃なく設置されていることに注意する。各測定の前及びその後に、測定装置のゼロ点を調節する。測定点は2〜3cmの間隔を有する。試料体の厚さは、1試料あたり5回の単一測定の平均値として表示される。] [0101] (ii)ヘイズ及び透過の測定法 測定のために、光像を試料上に当て、そして積分球に入れる。球壁の白濁した被覆から一様に拡散した光が検知器で測定される。全透過は、閉鎖された球口で調査され、ヘイズ(Haze)は開口された球口で調査される。出口でのリングセンサーは映像鮮明度を測定する。測定は、具体的に、Gardener BYK Haze-Guard plus 4725-装置(Byk-Gardner GmbH, Geretsried, Deutschland)を用いて行なわれる。試料を垂直に照らし、透過光を積分球中で光電測定する(=°/拡散性−幾何学)。スペクトル感度は、標準光C下で、CIE−三刺激値関数yに適合している。測定装置は、NormenASTMD-1003(透明プラスチックのヘイズ及び光透過の標準試験法)及びASTM-D 1044(透明プラスチックの表面磨耗に対する耐性のための標準試験法)に相応する。] [0102] (iii)表面の光学的評価(添加物などの移行)] [0103] (iv)前記のようにRo及びRth測定] [0104] (v)実施 測定のために、各標本から2*5cm大きさの試料(10cm2)を切り取り、前記の条件下に測定する。試料を常に同じ方法で光度計に入れるべきであり、従って、測定点は耐久試験の期間にわたり常に同一である。] [0105] ハンドレイアップ注型物の表面の光学的評価後に、Gardener装置で、ヘイズ/(haze)及び透過を測定し、測定点に書き込みを入れる。Ro及びRth値の測定はこの測定点でも行なわれる。] [0106] その後に、2*5cm大きさの試料を耐候試験箱又は乾燥箱中に掛け、約100、200、300、400、500及び場合により1000時間(h)後に測定を繰り返す。ヘイズ/透過測定は、常に、書き込みを入れた測定点で行なわれる。] [0107] C)シートの延伸 Firma Brueckner Maschinenbau GmbH, Siegsdorf, Deutschlandの実験室用延伸機KARO 4を使用する。] [0108] a)標本製造 次に説明するハンドレイアップ注型物を、85×85mm大きさの正方形に、又は各例で挙げられる大きさに切る。これらは正確に正方形の中心で後記の測定によって特徴付けられる。測定方法の説明は、後記されない限り、前記にある。] [0109] b)延伸された標本での測定:次の測定を実施する:シートの厚さ;ヘイズ及び透過;遅延Ro及びRth] [0110] c)延伸の一般的機械説明及び実施 実験室用延伸機は、試料装填用のモジュールを含み、その中にシートを環境条件で入れ、各4個のクリップで全4つの側で固定し、引き続き、全装置を予備加熱用の炉モジュール中に移動させる。予備加熱後に、試料を試料装填室に戻し、延伸させる。装置の冷却後に、クリップを外し、試料を取り出す。] [0111] 延伸過程の間に、機械的延伸及び伸張を連続的に測定することができ、このことは、様々な物質の比較で、製造設備の展開への推論を可能にする(データは非表示)。] [0112] d)延伸過程 延伸過程の様々な調整を調べる: 延伸速度の交替 様々な延伸温度 二軸法での順次及び同時の延伸 得られる好適な調整パラメーターは次の通りである: 1分間160℃での予備加熱 160℃での延伸 クリップ温度130℃ ほぼ室温への冷却時間20秒間("凍結") 延伸速度1秒間あたり1%(非対称二軸1秒間あたり1%及び1秒間当たり4%で) 延伸方法:収縮を伴う一軸(=neck-in)、延伸方向に対して垂直に固定寸法を有する一軸、二軸対称(TDにおけるとは違ったファクターMD)、二軸非対称(ファクターMD=ファクターTD) 一軸延伸におけるキャスト方向(縦方向、機械方向;MD)又は横方向(TD)への延伸度1.0〜1.3 二軸延伸におけるTDへの延伸度1.0〜1.3及び様々な組合せへの延伸度1.0〜1.3。] [0113] 他の記載のない限り、標本は1秒間当あたり1%の遅い速度と同時に延伸される: e)結果の評価 先ず、試料の保全性を、冷却及びクリップからの解除後に可視的に評価する。標本の使用可能な平面は、小さい試料で約60×60mmであり(出発寸法70×70のように小さい"s"は、延伸後に、延伸条件に応じて、例えば、約85×85mmに拡大され得る)、大きな試料(出発寸法120mm×120mmのように大きい"l")では延伸条件に応じて使用可能な平面は110×110mmであり、縁範囲はクリップの影響によって失われる。その後に、試料を2枚の交差した偏光板の間に入れ、得られる偏光色を評価する。偏光色がシートの中心点の周囲で一様である場合には、正確な測定点が標識によって限定される。他方で、偏光色が一様でない場合には、試料は捨てられる。] [0114] f)延伸標本の測定 次の測定が実施される: 測定点でのシートの厚さ(前記参照) 測定点でのヘイズ及び透過(前記参照) 測定点での遅延Ro及びRth(前記参照)。] [0115] 延伸が行なわれる場合には、これは前記のように行なわれる。次の例で、延伸は、機械方向(MD)へのファクター×横方向へのファクター(TD)、要するにMD×TDとして各々挙げられる。TDへのファクター1.0は、シートが横に対して固定されることを意味し、MD×一軸は、横方向への固定は行なわれないことを意味する(これは狭細=収縮となる)。] [0116] 次の例で、他の記載のない限り、パーセント表示は質量%である。"my"はμm(各シートの厚さ)を表わし、r.h.は相対湿度(Relative humidity)を表わす。] [0117] 例1:本発明によるシート及びその製造 メチレンクロリド/メタノール95/5(w/w)中のトリアセチルセルロース(TAC)(ACETATI S.A, Verbania, Italien,公式商標ACEPLASTTLT-HV,アセチル化度60.8%)の16質量%溶液及び軟化剤としてトリフェニルホスフェート(TPP)(固体の90:10w/w)を調製する。これを回転箱中で1晩かけて溶解させる。その後、この塗料を少量づつ分け、各々添加剤を固体(TAC+TPP)に対して濃度2.5%又は5%の濃度で、及び更に溶剤(16%の塗料を再び得るために)を添加し、再度回転箱中で1晩かけて溶解させる。この塗料を水浴中で脱気させ、各々ハンドレイアップ注型物を製造し(詳細は例7を参照)かつ1晩かけて80℃で乾燥させる。] [0118] 本発明により添加すべき化合物として、各々次の化合物の1種を使用する:] [0119] 厚さ、ヘイズ(Haze)及び透過を、乾燥後に、前記のように測定する。] [0120] 例2:耐久性(Durability) 耐久性を、様々なシートについて、例1からの乾燥(80℃)で次のように調べる:] [0121] 表1:様々な液晶性の棒状添加物の耐久性 a)条件80℃乾燥] [0122] ] [0123] ] [0124] 本明細書中に前記した有利な範囲に相応するRo値及びRth値は、好適な延伸条件で、簡単に達成され得ることが明らかである。] [0125] 例3:シートの様々な延伸ファクターで延伸を伴う又は延伸をしない位相遅延値Ro及びRth: PGP−2−5(表2a))2.5%、PGP−3−3(表2b))5%又はPGP−2−4(表2c))5%を含んでいるTACシート(表2c))で、様々な、前記のようなかつ表から明らかに行なわれる延伸後に、Ro値及びRth値を調べる。] [0126] 表2:様々な延伸ファクター及び組成での位相遅延値 a)一軸及び対称二軸延伸、添加剤としてPGP−2−5 2.5%、延伸前のシート厚78〜80my、数回の試験及び平均値を示す。] [0127] b)一軸、対称二軸及び非対称二軸の延伸、添加剤としてPGP−3−3] [0128] この際、特に有利なRoの位相遅延値は40〜60nmの範囲で、かつRthの位相遅延値は210〜240nmの範囲で見出され得る条件が、単一相厚で既に判明されることが明らかである(b)中の最終欄)。] [0129] c)非対称の延伸、PGP2−5 2.5%] [0130] 太く印刷された欄(第2表)の相応するデータは、(部分的に違った名称で)図1中にグラフ表示されている。] 図1 [0131] シートが、図1中で"有利な目的範囲"として表示された範囲(図式的には単に楕円形で、本来は長方形と考えるべき)にあるRo値及びRth値を有する延伸ファクター比は、簡単に判明され得ることが明らかである。] 図1 [0132] これに比較して、次の表は、式Iの化合物の本発明による添加をしない、TACシートでのRo値及びRth値を示す:] [0133] 表3:式Iの化合物を含まない遅延:] [0134] ここで、表示"一軸(mono)"は、一軸延伸の場合に、側面的に固定されなかった、即ち、ネックイン(neck-in)が行なわれる(延伸ファクター1,2)ことを意味する。] [0135] この際、Z軸での屈折率の変化は生じないが、シート平面o.k.でのx及びy方向に生じることによって、Rthの変化は判明しないが、Roの軽度の変化は明白である。] [0136] 例4:非延伸化及び延伸されたシートの60℃、相対空気湿度95%での耐久性の調査: 60℃及び相対空気湿度95%での耐久性(位相遅延値の不変性)を、次の表に挙げられた、例1で挙げた方法により製造されたシートについて調査する:] [0137] 表4:挙げられたシートの耐久性 a)非延伸化、60°、95%] [0138] ] [0139] ] [0140] ] [0141] 挙げられた非常に過酷な条件下での500時間後も、位相遅延値の広範な安定性が明らかである。] [0142] 例5:様々な延伸過程で得られる位相遅延値の総括 表5:様々な延伸過程で得られる位相遅延値の総括] [0143] 式Iの化合物として、PGP−2−4、含量5%、厚さ78〜80myを使用する。数回の試験からの平均値。] [0144] 例6:異なった添加剤について総括された耐久性 式Iの様々な添加剤を有するシートの耐久性(Durability)を、次の表に挙げた条件下に試験する。] [0145] 表6:耐久性総括 a)80℃で500時間で、乾燥:] [0146] 例7:式Iの添加剤及びUV吸収剤を有するシート: 次に各々挙げた式Iの添加剤の他に、更なる添加剤としてUV吸収剤を有する塗料を製造する。] [0147] 製造は、メチレンクロリド/メタノール(90/10v/v)中のセルローストリアセテート16質量%(Fa. Acetati, AceplastTLT-HV)(結合アセチル含量60.8%)、軟化剤としてトリフェニルホスフェート(固体に対して10/90w:w)を含む塗料の使用下に行なわれる。その後に、回転箱中で1晩かけて保存する。その後に、溶液を少量づつ分け、各々添加剤Uvinul 3049(登録商標)(BASF)(固体に対して0.64%)及びPGP2−5 2.5%(固体に対して)を添加する。この塗料を水浴中で脱気させ、各々ドクター(キャストスリット650μm、キャスト幅220mm、回転速度25mm/秒)、Firma Erichsen GmbH&Co. KG, Hemer, DeutschlandのCoatmaster(登録商標)509 MCを用いて、ハンドレイアップ注型物を10mmのガラス板上に伸展させ、80℃で1晩かけて乾燥させ、そうして約80μm厚のシートを製造する。このシートを、一軸で前記と同一の条件下に延伸させる。延伸度は、各々1.2×1.0である。] [0148] 60℃/95℃又は80℃乾燥での次の耐久性が明らかである。] [0149] 表7:] [0150] 結果は、UV吸収剤の添加は耐久性に負の影響を有しないことを示す。] [0151] 例8:PGP2−5を有するTAC補償シート表面で鹸化; PGP−2−5(2.5%)を有するTACシートの表面の鹸化を実施する。光学的特性の著しい変化は生じない。] [0152] 混合:16%の塗料、TPP10%、PGP−2−5 2.5%及びUvinul 3049(登録商標)0.64%を有するT220. 標本:7.5×5cm、延伸1.3×1.3、74μm。] [0153] 鹸化を、1.5モルのKOHで実施する。シートを水性KOH中に50℃で3分間吊るし(湿潤面約5×5cm)、その後に、蒸留水で1分間洗浄する。引き続き、試料を圧縮空気でブロー乾燥させ、測定する。] [0154] 次の表は測定結果を示す: 表8:] [0155] 鹸化前及びその後のスペクトルの比較:同一。] [0156] 例9:CAPとPGP−2−5との混合 この例の方法:本発明による補償シートの製造のために、トリアセチルセルロースの代わりに、CAP=Firma Eastmann Typ CAP 141-20のセルロースアセトプロピオネート(Eastman Chemical Co., Kingsport, TN, USA;Mw=1モルあたり約280000g、Mn=1モルあたり約80000g)を使用する。この際、アセテート対プロピオネートの関係は、75対25である。製造は、次の詳細で、例1と同様に行なわれる: 式Iの添加剤として、PGP−2−5を使用する。固体の質量(質量)に対して、軟化剤としてTPP6%及びPGP2−5 2.5%を有する標準セルロースアセトプロピオネート塗料中の各々単純濃縮溶液を使用する。] [0157] 製造の条件は、例1に挙げたそれに相応する。製造したシートの厚さは、80μmである。測定は他のシートの場合と同様に行なわれる。次の測定値が明らかである:] [0158] 表9:] [0159] この際、比較的高いRth値を達成することができることが明らかである。TACシートの場合よりも少ない添加剤、又は比較的薄い層厚が必要であることが利点である。従って、LCDディスプレイ中の補償のための特別な適性は、1枚だけの補償シートで得られる(1層溶液)。] [0160] 例10:本発明によるLCDディスプレイの製造: a)偏光板の製造: 延伸PVAフィルムを、偏光膜の製造のために、沃素で処理する。] [0161] Ro40〜60nm及びRth120〜140nmの取得まで延伸した、添加剤としてPGP−2−5を有する例1によるTACフィルムを、50℃で1.5モル(M)NaOH中での処理によって表面で鹸化し、次いで、偏光膜の片側上に、ポリビニルアルコール接着剤で積層させる。] [0162] 式Iの添加剤を含まない、市販で得られるTACシート(Fujitak TD80F(登録商標))を、同様にして、表面で鹸化し、偏光膜の反対側上で積層させる。] [0163] 偏光膜及び例1からのTACフィルムを、膜の速い軸及びフィルムの遅い軸が実際に平行して配向しているように配列させる。偏光膜及び式Iの添加剤を含まないTACフィルムを、膜の速い軸及びフィルムの遅い軸が実際に垂直に互いに相対するように配向させる。そうして偏光板が得られる。] [0164] b)液晶ディスプレイの製造: 垂直に配向された(VA)液晶分子を有する液晶セルを有する、市販で得られる液晶ディスプレイ(VL-1530S, Fujitsu, Ltd.)から、1対の偏光板及び1対の光学補償シートを除去する。] [0165] 除去した部分の代わりに、a)により得られる偏光板を1枚づつ、各側(背面照射側(backlight side)及び目視側(viewing side))上に接着剤で積層させ、そうして、添加剤を有するTACフィルム(補償シート)が内部に(液晶セルの方向に)あることになる。目視側上の偏光板は、速い軸が縦に配向されているように配置され、一方で背面側上の偏光板は、速い軸が横に配向されているように配置されている("クロスニコル"(Cross-Nicol)配置)。] [0166] 製造された液晶ディスプレイの目視角は、測定器(EZ-Contrast 160D, ELDIM)により調べられる。] [0167] 例11:例1:添加剤濃縮物の供給下に、厚さ80μmのセルローストリアセテートを含むキャストシートの製造 セルローストリアセテート(Eastman/CA-435-40S, DS)2.96)2381kg、ジクロルメタン:メタノール混合物(9:1容量)13483kg、トリフェニルホスフェート324及びUV吸収剤(Uvinul 3049(登録商標), BASF)35.7kgから、攪拌、冷却周期及び加熱周期下に、均一の溶液を製造し、これを脱ガスのために約40℃に加熱する。中間槽を経て、溶液を、高められた圧力及び温度で、金属繊維フリース製の数枚のフィルター(孔度15〜17μm又は5〜7μm)を通して濾過し、次いで、前記の物質の他に更になお、ジクロルメタン:メタノール混合物(9:1容量)、粘着防止剤及び帯電防止剤を含有する、同様に濾過した供給溶液と、インラインで(静的混合機を用いてポンプ導入で)混合させる。混合比率は、乾燥シート中に粘着防止剤0.2〜0.5(0.38)質量%が含有されているように調整される。] [0168] 添加剤5.6質量%、セルロースアセテート1.26%、トリフェニルホスフェート0.14%及びジクロルメタン:メタノール混合物(9:1容量)98%が存在する添加剤PGP−2−5の溶液207kgを、付加的に、室温で2時間の攪拌によって製造する。この溶液を前記のセルロースアセテート溶液に、濾過後に、連続的に供給し、かつインラインで混合させる。] [0169] 31℃への調温に、溶液を、ジクロルメタン蒸気含量約3〜15容量%(Haube/BK)を有するジクロルメタン−メタノール雰囲気及び温度29℃下に、2m/分で回転する長さ28m及び幅約1.45mのエンドレスの研磨鋼鉄製ベルト上に必要な厚さに(キャストスリット約600μm)キャストさせる。ベルトチャネル中の温度は、取出箇所まで段階的に約90°に高められ、そこでシートを取り出し、かつ成形シートを乾燥箱範囲に導く。引き続いて、シートを、約90mの長さにわたり初期範囲で約40℃から約90℃へ段階的に上昇する温度で乾燥させ、かつ最終的に冷却後に、幅1336mmに切断し、巻き上げる。静止的な操作状態の調整後に、溶剤残量約0.7質量%及び光学遅延(平面内(in plane)))Ro約1nm及び(平面外(out of plane))Rth約130nmを有する80μm厚のシートが得られる。このシートロールを引き続きの延伸過程で、測定方法及び操作方法の説明で記載したように更に加工する。] [0170] 例12:PGP−2−5の製造 化合物PGP−2−5は次のように製造される:] [0171] 1−ブロム−4−n−ペンチルベンゾール(1.2)6.7kg(29.4モル)、ジ−ナトリウムテトラボレートデカヒドレート15kg、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド100.5g及びヒドラジニウムヒドロキシド21.75gを、水10L及びTHF10kg中に前以て装入させ、攪拌下に60℃に加熱する。次いで、THF18kg中の硼酸(1.1)7.5kg(26.7モル)の溶液を30分間以内で添加し、1.5時間(h)後攪拌する。水相を分別し、溶液を濃縮して残渣を得て、これを乾燥させる。残渣をアセトニトリル25L及びエタノール10L中に50℃で溶かし、1晩かけて0℃に冷却することによって結晶化させる。結晶を冷エタノールで洗浄し、乾燥させる。n−ヘプタン中でのカラムクロマトグラフィー、濾過及び再度の洗浄後に、化合物PGP−2−5 7.8kg(22.4モル、84%)、GC:97%を得る。液晶の相特性:K55N172.2l。] [0172] 例13:PGP−5−アミンを有するTAC補償シート メチレンクロリド中のトリアセチルセルロース(TAC)14.7質量%、軟化剤としてのトリフェニルホスフェート(TPP)2%を含む溶液に、化合物(A)を2.5質量%(固体TAC及びTPPに対して)の濃度で添加し、1晩かけて溶かす。この溶液を用いて、例1に記載したようにガラス基板上で、65my厚のフィルムを製造する。非延伸フィルムのRth値は160nmである。] [0173] PGP−5−アミン:] [0174] 1アナライザー(偏光板)、 2シート平面で、かつ紙平面に平行で遅い軸を有する二軸補償シート、 3、4、5液晶セル、 6 シート平面で、かつ紙平面に垂直に遅い軸を有する二軸補償シート、 7 偏光板]
权利要求:
請求項1 添加剤として少なくとも2個の芳香族環を有する少なくとも1種の芳香族化合物を有する、液晶ディスプレイ用のセルロースアシレートをベースとする光学補償シートであって、前記芳香族化合物が、次の式I:[式中、R1は、1〜12個のC原子を有する直鎖状のアルキル又はアルコキシを表わし、ここで、1個以上のCH2−基は、−O−、−S−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−O−CO−O−、−NR4−、−CO−NR4−、−NR4−CO−によって、O原子及び/又はS原子が互いに直結していないように代えられていてもよく、かつここで、1個以上のH原子はFによって代えられていてもよく、R2は、CN、F、Cl又は1〜12個のC原子を有する直鎖状のアルキル又はアルコキシを表わし、ここで、1個以上のCH2−基は、−O−、−S−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−O−CO−O−、−NR4−、−CO−NR4−、−NR4−CO−によって、O原子及び/又はS原子が互いに直結していないように代えられていてもよく、かつここで、1個以上のH原子はFによって代えられていてもよく、R4は、水素又はC1〜C7−アルキルを表わし、環:は、を表わし、Z2〜Z4は、各々互いに無関係で、−CO−O−、−O−CO−、−CONR4−、−NR4CO−、CH2O−、−OCH2−、−CH2S−、−SCH2−又は単結合を表わし、基Lは、互いに無関係で、H、Fを表わし又は基Lの1個はClも表わし、かつa、b、c及びdは、各々互いに無関係で、整数0、1又は2を表わし、かつeは、整数0又は1を表わす]の化合物であることを特徴とする、液晶ディスプレイ用の光学補償シート。 請求項2 式Iの化合物として、少なくとも1種の次の式:[式中、R21は、R1を表わし、かつR22は、R2を表わし、R1、R2、Z1及びZ5は、請求項1に記載された式Iに挙げられた意味を有し、かつZは、請求項1に記載された式IでZ3について挙げられた意味の1つを有し、有利に−CO−O−又は単結合、極めて特に有利に単結合を表わす]の化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の光学補償シート。 請求項3 前記1種以上の式Iの化合物を、補償シートの全質量に対して、0.5〜10質量%、殊に2〜8質量%の質量割合で含んでいることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光学補償シート。 請求項4 前記1種以上の式Iの化合物を、補償シートの全質量に対して、2〜6質量%の質量割合で含んでいることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光学補償シート。 請求項5 厚さ20〜150μm、殊に30〜100μmを有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の光学補償シート。 請求項6 位相遅延値Ro30〜70nm及び位相遅延値Rth100〜160nmを有し、この際、Roは、光学補償シートの平面の方向への位相遅延値を表わし、かつRthは、光学補償シートの厚さの方向への位相遅延値を表わすことを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の光学補償シート。 請求項7 位相遅延値Ro40〜60nm及び位相遅延値Rth120〜140nmを有することを特徴とする、請求項6に記載の光学補償シート。 請求項8 位相遅延値Ro30〜70nm及び位相遅延値Rth190〜250nmを有することを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の光学補償シート。 請求項9 位相遅延値Ro40〜60nm及び位相遅延値Rth210〜230nmを有することを特徴とする、請求項8に記載の光学補償シート。 請求項10 1種以上の式Iの化合物として、次の群:から選択される1種以上の化合物を含んでいることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項に記載の光学補償シート。 請求項11 ベースとして用いられるセルロースアシレートが、セルロースアセトプロピオネート(CAP)及び/又はセルロースアセテートであることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項に記載の光学補償シート。 請求項12 請求項1、2又は10のいずれか1項に記載した、少なくとも1種の式Iの化合物を、請求項1から11までのいずれか1項に記載の光学補償シートの製造のために用いる使用であって、前記少なくとも1種の式Iの化合物を、光学補償シートの製造中に、これに添加することを特徴とする使用。 請求項13 請求項1から11までのいずれか1項に記載の1枚の光学補償シートを有する偏光板。 請求項14 請求項1から11までのいずれか1項に記載の少なくとも1枚の光学補償シートを有する液晶ディスプレイ。 請求項15 液晶ディスプレイは、請求項1から11までのいずれか1項、殊に、有利に請求項11と組み合わせた、請求項8又は9項に記載の1枚だけの光学補償シートを有することを特徴とする、請求項14に記載の液晶ディスプレイ。 請求項16 請求項1から11までのいずれか1項、殊に請求項6又は7に記載の2枚の光学補償シートを有することを特徴とする、液晶ディスプレイ。 請求項17 VAディスプレイであることを特徴とする、請求項14から16までのいずれか1項に記載の液晶ディスプレイ。 請求項18 請求項1から11までのいずれか1項に記載の光学補償シートを製造する方法において、少なくとも1種の式Iの化合物を、かかるシートの製法の範囲での補償シートの製造の際に使用される混合物に添加することを特徴とする、光学補償シートの製法。 請求項19 シートキャスト法が用いられる、請求項18に記載の方法。 請求項20 キャスト及び乾燥後に得られるシートの延伸を、殊に一軸で、延伸方向に対して垂直に固定なく又は有利に固定して、又は有利に二軸で実施する、請求項18又は19に記載の方法。 請求項21 請求項1から11までのいずれか1項に記載の光学補償シートを、偏光板上に又は偏光膜の保護層上に載せる、殊に積層させる、偏光板の製法。 請求項22 請求項1から11までのいずれか1項に記載の光学補償シートがその上に被覆されている、殊に積層されている、少なくとも1枚の偏光板を使用する、液晶ディスプレイの製法。 請求項23 請求項1から11までのいずれか1項、殊に、有利に請求項11と組み合わせた、請求項8又は9項に記載の1枚だけの光学補償シートを、液晶ディスプレイの製造の際に使用することを特徴とする、請求項22に記載の方法。 請求項24 請求項1から11までのいずれか1項、殊に、有利に請求項11と組み合わせた、請求項6又は7項に記載の2枚の光学補償シートを、液晶ディスプレイの製造のために使用することを特徴とする、請求項22に記載の方法。
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