![]() 酸素燃料燃焼による発電プロセスの制御方法
专利摘要:
炭素質燃料を実質的に純粋な酸素と共に燃焼させることによって、ボイラを有する発電プラントでの発電プロセスを制御する方法。この方法は、全負荷状態で、第1の炭素質燃料供給流を燃焼室内に導入する工程と、第1の実質的に純粋な酸素供給流を燃焼室内に導入して、第1の炭素質燃料供給流と酸素を燃焼させる工程と、燃焼室から排出された排気ガスの一部を第1の再循環流量で燃焼室に再循環させて、第1の実質的に純粋な酸素供給流と共に所定の平均酸素含有量を有する第1の流入ガス流を形成し、それによって、排気ガスを燃焼室から第1の排出流量で排出する工程とを含む。この方法は、最大で90%の負荷に相当する第2の負荷状態で、第2の炭素質燃料供給流を燃焼室内に導入する工程と、第2の実質的に純粋な酸素供給流を燃焼室内に導入して、第2の炭素質燃料供給流と酸素を燃焼させる工程と、燃焼室から排出された排気ガスの一部を第2の再循環流量で燃焼室に再循環させて、第2の実質的に純粋な酸素供給流と共に第2の流入ガス流を形成して、排気ガスを燃焼室から第2の排出流量で排出し、第2の再循環流量が、第1の再循環流量から第1の排出流量と実質的に同じくらい多い第2の排出流量を提供する値になるように制御する工程とを含む。 公开号:JP2011508174A 申请号:JP2010539031 申请日:2008-12-19 公开日:2011-03-10 发明作者:セルツァー、アンドリュー;ハック、ホースト;ファン、チェン;ロバートソン、アーチボルド 申请人:フォスター・ホイーラー・エナージイ・コーポレイションFoster Wheeler Energy Corportion; IPC主号:F23C9-08
专利说明:
[0001] 本発明は、酸素燃料燃焼による発電プロセスを制御する方法に関する。より詳細には、本発明は、様々な負荷状態での酸素燃料燃焼の制御に関する。] 背景技術 [0002] 酸素燃料燃焼は、微粉炭(PC)ボイラ、又は循環流動層(CFB)ボイラなど、発電ボイラの排気ガスからCO2を除去するために示唆されている方法の1つである。酸素燃料燃焼は、実質的に純粋な酸素、通常、少なくとも酸素純度95%のものと炭素質燃料の燃焼に基づき、ボイラから排出される排気ガスの主な成分として二酸化炭素と水を有するものである。従って、燃料を空気と共に燃焼させる時に、ガスの主な成分として窒素を有するガス流から二酸化炭素を分離させる必要なく、比較的簡単に二酸化酸素を捕らえることができる。] [0003] 燃焼システムへの酸素供給率は、燃料の供給率と共に常時制御されて、その結果、燃料の概ね完全な燃焼が得られる。従来の全負荷での空気燃焼では、通常、燃焼排気ガス中の過剰酸素が比較的低レベルの約3%でも、燃焼排気ガスのCOレベルを十分低く保つのに十分であるが、低負荷では、蒸気過熱を最大にし、完全燃焼させるには、比較的高レベルの過剰空気が必要である。低負荷で過剰空気量を増加させると、熱スタック損失が大きくなるために、ボイラ効率の低下につながる。] [0004] 従来の空気との燃焼では、NOx排出、或いは腐食の増加、又は燃焼室壁の材料強度の問題など、過剰に高い燃焼温度によって生じる有害な影響が、燃焼排気ガスの一部を再循環させて燃焼室に戻すことによって防止されることが多い。従って、流入ガスの酸素含有量が空気の約21%から低い値に減少されるため、燃焼温度が低下する。] [0005] 酸素燃料燃焼の利点の1つは、高い燃焼温度を使用して、工程の熱効率を上げることができることである。しかし、流入ガスとしての純粋に近い酸素との燃焼は非常に高い燃焼温度をもたらす。従って、特に空気燃焼ボイラをリパワリングして酸素燃料燃焼させる場合、過剰に高い燃焼温度の有害な影響を回避するため、燃焼排気ガスの循環を有利に使用して、流入ガスの平均酸素含有量を低下させる。] [0006] 米国特許第6,935,251号には、再循環燃焼排気ガスと混合した酸素を豊富に含むガス流を含む酸化剤流と共に燃料を燃焼させる方法が開示されている。この方法によれば、得られる燃焼排気ガスの質量流量が、酸化剤流として空気を使用して生成される対応する燃焼排気ガスの質量流量よりも低くなるように、燃料ガス再循環率が調整される。こうして低減された燃焼排気ガスの質量流を使用することによって、燃焼排気ガス・チャネル、及びその中の汚染制御機器のサイズを最小限に抑えることができる。米国特許第6,418,865号には、熱伝達が元の設計で維持されるように、排気ガス再循環率を調整することによって、空気燃焼ボイラを酸素燃料燃焼にリパワリングすることが示唆されている。] [0007] 発電プロセスの要件の1つは、様々な電力需要状態で高効率の使用に適用可能であることである。従来のプラクティスによれば、蒸気排出量の減少は、燃料及び空気供給率を低下させて、ボイラを作動させることによって行われる。特開2007−147162号公報には、酸素燃焼ボイラの燃焼制御方法が開示されており、酸素がボイラの負荷に対応する量で供給され、蒸気を生成するのに必要な熱吸収が得られるように、排気ガス再循環率が制御される。] [0008] 酸素燃料燃焼では、特に燃焼排気ガス質量流量が空気との燃焼よりも低い場合、低負荷での動作が燃焼排気ガスの歪んだ流れパターンを招き、例えば、排気ガス・チャネルの低速領域への過剰なファウリング、又は粉塵の蓄積による、動作上の問題の危険性が高まる恐れがある。従って、様々な負荷状態で酸素燃料燃焼を制御する改善方法が求められている。] 先行技術 [0009] 米国特許第6,935,251号明細書 米国特許第6,418,865号明細書 特開2007−147162号公報] 発明が解決しようとする課題 [0010] 本発明の目的は、様々な負荷状態での酸素燃料燃焼による発電プロセスの制御方法を提供することである。] 課題を解決するための手段 [0011] 本発明の一態様によると、炭素質燃料を実質的に純粋な酸素と共に燃焼させることによって、ボイラを有する発電プラントでの発電プロセスを制御する方法が提供される。この方法は、全負荷状態で、(a1)第1の炭素質燃料供給流を燃焼室内に導入する工程と、(b1)第1の実質的に純粋な酸素供給流を前記燃焼室内に導入して、前記第1の炭素質燃料供給流と前記酸素を燃焼させる工程と、(c1)排気ガスを前記燃焼室から排気ガス・チャネルによって排出する工程と、(d1)前記排気ガスからの熱を前記排気ガス・チャネル内に配置された熱交換面によって再生する工程と、(e1)前記排気ガスの一部を排気ガス再循環チャネルによって第1の再循環流量で前記燃焼室に再循環させて、前記第1の実質的に純粋な酸素供給流と共に所定の平均酸素含有量を有する第1の流入ガス流を形成し、それによって、排気ガスを前記燃焼室から第1の排出流量で排出する工程とを含み、最大で全負荷の90%に相当する第2の負荷状態で、(a2)第2の炭素質燃料供給流を前記燃焼室内に導入する工程と、(b2)第2の実質的に純粋な酸素供給流を前記燃焼室内に導入して、前記第2の炭素質燃料供給流と前記酸素を燃焼させる工程と、(c2)排気ガスを前記燃焼室から前記排気ガス・チャネルによって排出する工程と、(d2)前記排気ガスからの熱を前記排気ガス・チャネル内に配置された前記熱交換面によって再生する工程と、(e2)前記排気ガスの一部を前記排気ガス再循環チャネルによって第2の再循環流量で前記燃焼室に再循環させて、前記第2の実質的に純粋な酸素供給流と共に第2の流入ガス流を形成して、排気ガスを前記燃焼室から第2の排出流量で排出し、前記第2の再循環流量が、前記第1の再循環流量から前記第1の排出流量と実質的に同じくらい多い前記第2の排出流量を提供する値になるように制御する工程とを含む。] [0012] この記述中の全てのガス流量に関して、特に明記しない場合は、体積流量を指すと考えることができる。「実質的に純粋な酸素供給流」は、通常、極低温空気分離装置など、酸素供給部からの少なくとも95%の純度を有する、酸素を豊富に含む流れを指す。実質的に純粋な酸素供給流は、全負荷で、通常、実質的に全ての燃料供給流が酸素と共に燃焼されるようになされたものであり、排気ガス流が例えば3%など少量の残留酸素を含むことを指す。この工程は、二酸化硫黄など不純物から排気ガスを清浄する従来の手段も常時備える。燃焼室に再循環されない排気ガスの部分を、水を凝縮し、二酸化炭素を分離し、又はさらに使用するために二酸化炭素を再生することによって、システムから排出することができる。] [0013] 本発明によれば、第2の燃料供給率は、低減された負荷状態、すなわち全負荷の90%以下に相当するものである。第2の負荷状態は、好ましくは全負荷の80%以下、より好ましくは全負荷の70%以下でもよい。本発明の方法では、排気ガス再循環率は、低減された負荷状態では、燃焼室から排出されるガスの流量が十分に高い範囲に維持されるように調整される。全負荷状態で高い排気ガス流量を有することによって、設計された排気ガスの流れパターン、及びボイラの様々な伝熱面における伝熱分布を維持することができる。実際は、排気ガス流量を所定の値、又は範囲に固定することができるが、それは問題になっている状態による。選択される値、又は範囲は、当然、全負荷状態で問題のない動作を保証するものである。従って、排気ガス流量は、例えば、低速領域内の望ましくない過剰な粉塵の蓄積を防止するのに十分なものである。] [0014] 従来の方法では、排気ガス流量が低負荷状態で低減され、排気ガスと共に伝達される熱の相対量が変わるため、様々な伝熱面で吸収される熱の分布が歪められる恐れがある。従って、例えば、低負荷状態で、排気ガス・チャネル内の蒸気の過熱量が過剰に小さくなり、又は給水の予熱が過剰に低くなる恐れがある。本発明によれば、様々な伝熱面における伝熱の分布を低負荷状態でも維持することができる。本発明によれば、余分な排気ガスを環境に排出するのではなく、排気ガスを再循環させることによって、燃焼室から排出されるガスの十分な流量が得られるので、熱スタック損失による熱効率低下の問題が回避される。] [0015] 本発明によれば、低負荷状態では燃焼排気ガス再循環が増加されて、燃焼ガスの生成の低減が少なくとも部分的に補償される。この燃焼排気ガス再循環の制御方法は、空気との燃焼で使用される従来の方法とは明らかに異なり、燃焼排気ガス再循環を使用して、燃焼室内の過剰な高温が回避される。低負荷状態では、燃焼室内の温度が燃料供給率の低下によって既に低下している場合、従来の燃焼排気ガス再循環の必要性が最小限に抑えられる。] [0016] 再循環ガス流量を増加させ、又は少なくとも維持することによって、低負荷状態での排気ガス流量の有害な低下を防止することは、高い排気ガス再循環のための機器が、通常、容易に入手可能であり、補償すべきガス流量が主に低減されたCO2生成量である酸素燃料燃焼では特に有益である。これは、通常、排気ガス再循環が少ない、又は行われない空気燃焼とは明らかに対照的であり、低負荷での排気ガスの変化には、比較的大きい成分としての二酸化酸素の流量の低減の他に、窒素の流量の低減も含まれる。従って、本発明を空気燃焼に適用すると、低負荷での高い追加の排気ガス再循環に必要とされる構成により、コストが高くなる恐れがある。] [0017] 本発明を使用する場合、実質的に純粋な酸素供給流が減少するため、低負荷で再循環ガス流量を分子量で同量だけ増加させることができる。従って、排気ガスの体積流量は一定のままである。別法として、再循環ガス流量を低負荷で少量だけ増加させることができ、又は、再循環ガス流量が少なくとも一定レベルに有利に維持される。こうした全ての別法で、燃焼室に再循環される排気ガスの配分を低負荷で全負荷での配分から増加させる。従って、流入ガスの平均酸素含有量が低負荷で減少される。] [0018] 空気燃焼ボイラを酸素燃料燃焼用に改造する場合、通常、元の燃焼システムをできるだけ維持する必要があり、従って、元の燃焼室、燃焼排気ガス・チャネル、及び伝熱面を少なくとも部分的に保持することが有利である。従って、空気の酸素含有量に近い流入ガスの平均酸素含有量を得るには、改造ボイラの酸素燃料燃焼工程で高い排気ガス再循環率を使用することが有利である。故に、元の温度、及びガス流量を概ね維持することによって、燃料を燃焼させることができる。同様の構造は、二重燃焼ボイラ、すなわち、空気との燃焼と酸素燃料燃焼の両方に使用することができるボイラでも有利に使用される。流入ガスの20%から25%の平均酸素含有量を得るには、通常、それぞれ約81%から75%の排気ガス再循環率が必要とされ、正確な値は燃焼排気ガス中の不純物、及び残留酸素のレベルに依存する。] [0019] 設計された流入ガスの酸素含有量が比較的低い、約20%から25%の酸素燃料燃焼ボイラでは、低負荷での再循環ガス流量を増加させて、排気ガスの流量が実質的に一定のままであるようにすることが特に有利である。その理由は、こうした低酸素ボイラでは、排気ガス流量の維持によって、再循環ガス流量が比較的少量だけ増加されるからである。別法として、排気ガス流量を僅かに減少させることもできる。これは、再循環ガスの流量の増加がさらに少なくなることを指す。] [0020] 例えば、全負荷で流入ガス酸素含有量25%を有するボイラで、負荷を100%から70%に変えた場合、再循環排気ガスの流量を約10%増加させることによって、排気ガス流量を維持することができる。排気ガスの流量が一定であるため、再循環させて燃焼室に戻す排気ガスの配分が再循環ガスの流量と共に変化する。すなわち、通常、75%から82%で約10%変化する。従って、流入ガスの酸素含有量が25%から約18%減少され、すなわち0.72倍になる。それに応じて、全負荷で流入ガス酸素含有量20%を有するボイラでは、再循環ガス流量を約7%増加させることによって、負荷が70%に減少され、それによって、流入ガスの酸素含有量が20%から約15%に減少され、すなわち0.75倍になる場合、排気ガス流量を維持することができる。] [0021] 本発明の好ましい一実施例によれば、全負荷で20%から25%の流入ガスの酸素含有量を有する酸素燃料燃焼ボイラの排気ガス再循環は、70%の負荷で増加されて、流入ガス流の平均酸素含有量が、全負荷での流入ガス流の平均酸素含有量の好ましくは0.70から0.78倍、より好ましくは0.72から0.75倍の値に減少される。] [0022] 酸素燃料燃焼用に特別に設計された新規のボイラは、通常、空気の酸素含有量よりも明らかに多い平均酸素含有量を有する流入ガスと共に比較的高温で燃料を燃焼するものである。こうしたボイラの燃焼室、及び燃焼排気ガス・チャネルは、対応する空気燃焼システムのものよりもサイズが有利に明らかに小さい。従って、例えば、伝熱面の構成で、酸素燃料燃焼及び空気燃焼が意図された空気燃焼ボイラ又は燃焼システムから改造された新規の酸素燃料燃焼ボイラは、酸素燃料燃焼ボイラとはかなり異なるものである。しかし、本発明を新規と改造型の両方の酸素燃料燃焼ボイラで有利に使用することができる。] [0023] 新規の酸素燃料燃焼ボイラの流入ガスの平均の全負荷での酸素含有量は、有利には、例えば、約40%から約60%でもよい。こうした酸素含有量は、通常、それぞれ燃焼室に戻される排気ガスの約58%から約35%を再循環させることによって得られる。その場合、例えば、70%の負荷で、排気ガス再循環をそれぞれ約71%から約55%の値に増加させることによって、排気ガスの流量を元の値で維持することができる。こうした再循環率の上昇により、それぞれ流入ガスの平均酸素含有量が約29%から約43%の値に減少し、すなわち、酸素含有量が約0.72倍になる。この制御手順の欠点は、再循環ガスの流量がそれによって低負荷でかなり増加することである。例えば、全負荷で60%の流入ガス酸素含有量を有するボイラで負荷を100%から70%に変えた場合に排気ガス流量を維持するには、全負荷で再循環ガス流量を約55%増加させるのに60%の流入ガス酸素含有量が必要とされる。こうした大幅な増加を容易にするには、かなり過大な再循環チャネルを有し、従って低負荷で作動させるための過大なファンを有することになる。そうした装置のための追加のコストを最小限に抑えるには、高酸素ボイラでは、低負荷で幾分低いガス再循環を使用することが有利である。] [0024] 或いは、全負荷で流入ガス酸素含有量60%に設計された酸素燃料燃焼ボイラで、再循環ガスの流量が70%の負荷で全負荷と同じ値に維持される場合、排気ガスの流量は、通常、概ね20%減少される。これは、再循環させて燃焼室に戻される排気ガスの配分を約35%から約44%に増加させ、それによって、流入ガスの酸素含有量が60%から約52%に減少され、すなわち0.87倍になることによって得られる。その場合、全負荷でのガス流に基づいて設計された再循環装置を使用することができるが、排気ガスの流量の減少が問題を起こす可能性がある。] [0025] こうした排気ガスの流量の減少によって、粉塵の蓄積又は歪んだ熱伝達の問題が起きた場合、再循環ガス流量が低負荷で上記の実例の値の間に有利に制御される。例えば、全負荷で流入ガス酸素含有量60%に設計された酸素燃料燃焼ボイラの再循環ガス流量が70%の負荷で全負荷の場合の20%増加され、それによって流入ガス酸素含有量が約48%に減少され、すなわち0.80倍になった場合、排気ガスの流量は全負荷で得られるものの約12%しか減少しない。] [0026] 本発明の好ましい一実施例によれば、全負荷で40%から60%の酸素含有量の流入ガスを有する酸素燃料燃焼ボイラの排気ガス再循環が、70%の負荷で増加されて、流入ガス流の平均酸素含有量が、全負荷での流入ガス流の平均酸素含有量の、好ましくは0.73から0.82倍、より好ましくは0.77から0.81倍の値に減少される。意外にも、こうした範囲により、ボイラのコスト効率を上げ、動作上の問題が回避されることが判明した。] [0027] 排気ガス排出率は、実際に、全負荷で流入ガスの所望の平均酸素が得られるように調整される。本発明によれば、低負荷で排気ガス流を制御する工程は、直接、負荷に基づき、又は測定された燃料供給率に基づいた排気ガス再循環率の制御に基づくことができる。或いは、排気ガス再循環の制御は、燃焼室から排出される測定された排気ガス流量に基づくこともできる。排気ガスの再循環に使用されるファンの速度を、所望の再循環率に基づいた設定値に直接調整することによって、又は測定された再循環ガス流量を所望の再循環率と比較することによって、排気ガス再循環率を制御することができる。] [0028] 有利には、様々なタイプの発電ボイラ、特に循環流動層(CFB)ボイラ、及び微粉炭(PC)ボイラで、本発明を使用することもできる。燃料は、有利には、固体燃料、特に、石炭、生物燃料、又はごみ固形燃料である。実質的に純粋な酸素は、通常、極低温又は膜ベースの空気分離ユニットなど、酸素供給部から得られる。] [0029] 実質的に純粋な酸素及び再循環排気ガスを別々の流れとして燃焼室に供給することができ、又はそれらを混合して、燃焼室に供給すべき入口流を形成することができる。流入ガスを、単一ガス流で構成することができ、又はCFBボイラの流動ガス、及び第2のガス、或いはPCボイラの主、第2、及び上方の燃焼室流入ガスなど、幾つかの流れで構成することもできる。様々な組成物を有するガス流を燃焼室の様々な部分に導入することもできる。] [0030] 現時点で好ましいが、それにもかかわらず例示の本発明の実施例の以下の詳細な説明を添付の図面と併せて参照することによって、上記の簡単な説明、並びに本発明のさらなる目的、特徴、及び利点が完全に理解されるであろう。] 図面の簡単な説明 [0031] 本発明の適用に適した酸素燃料燃焼発電プラントを示す概略図である。] 実施例 [0032] 図1は、例えば、微粉炭(PC)ボイラ、又は循環流動層(CFB)ボイラでもよいボイラ12を有するボイラ・プラント10を示す概略図である。ボイラの燃焼室14は、従来の燃料供給手段16、酸素含有流入ガスを燃焼室に導入する手段18、及び燃料と流入ガスの酸素の燃焼によって生成される排気ガスを排出するための排気ガス・チャネル20を備える。燃料供給手段16、及び流入ガス供給手段18など、ボイラ12の幾つかの要素の詳細、及びタイプは、当然、ボイラのタイプに依存する。しかし、例えば、バーナ、微粉炭機、第1と第2の流入ガスを別々に供給する手段などの詳細は、本発明の目的にとって重要ではないため、図1に示していない。] 図1 [0033] 酸素含有流入ガスは、空気分離ユニット(ASU)24内で空気流22から生成される実質的に純粋な酸素と排気ガス再循環チャネル26によって再循環される排気ガスの一部との混合物であることが好ましい。排気ガス再循環チャネル26は、有利には、ファン28など、排気ガス再循環率を制御する手段を備える。流入ガスの再循環率は、改造ボイラでは、流入ガスの平均O2含有量が、好ましくは、全負荷で空気の酸素含有量に近い20%から25%であるように有利に調整される。新規の酸素ボイラを、流入ガスの酸素含有量を非常に大きくし、それに応じて排気ガスの再循環率を非常に低くするように、有利に設計することができる。本発明の幾つかの態様では、再循環排気ガスと実質的に純粋な酸素の流れを別々に燃焼室14内に、例えば燃焼室の異なる部分に導入することもできる。] [0034] 燃焼室14の壁は、予熱された給水を蒸気に変換するための蒸発伝熱面30を形成する管−壁構造として形成されることが好ましい。排気ガス・チャネル20の上流部分は、排気ガスからの熱を再生して、流れを過熱するための過熱伝熱面34を備える。簡単にするために、図1では過熱面を1つしか示していないが、実際は、排気ガス・チャネルの上流部分32は、通常、複数の過熱面、及び再加熱面を備える。] 図1 [0035] 燃焼排気ガス・チャネル20の下流部分は、有利には、蒸気伝熱面に供給すべき給水を予熱するための1つ又は複数のエコノマイザ38、42、及び流入ガスを加熱するためのガス−ガス加熱器40を備える。排気ガス・チャネル20は、通常、排気ガスを粒子及びガス状汚染物質から清浄するための様々なユニットも備えるが、それらは図1に示していない。] 図1 [0036] 排気ガス再循環チャネル26への分岐点の下流は、通常、約110×105パスカル(110バール)の圧力で液体炭酸を生成し、それを適した場所に輸送して、さらに使用し、又は貯蔵することができるように有利に構成された手段である。従って、図1は、排気ガスを圧縮するための圧縮機44、46、及び圧縮機の間に配置された段間冷却のためのエコノマイザ48を示している。二酸化炭素液化システムは、通常、システムの効率を上げるため、実際に3段以上、通常は少なくとも4段の圧縮段を備える。図1では、エコノマイザ42が凝縮冷却器として示されており、それによって、水が排気ガスから除去される。二酸化炭素隔離システムは、通常、排気ガスから全ての水を完全に乾燥させる手段、及び二酸化酸素から酸素と他のあり得る不純物を分離させる手段も備えるが、それらは図1に示していない。] 図1 [0037] ボイラ10で発電する場合、負荷レベル、すなわち燃料供給手段16によって供給される燃料量、及び空気分離ユニット24によって供給される酸素量は、一般的な電力需要に基づいて、主制御デバイス50によって制御される。その場合、本発明によれば、排気ガス再循環率がファン28によって調整されて、排気ガス流が所定の範囲に維持される。ファン28の速度を、例えば、一般的な負荷、又は測定された燃料供給率に基づいて調整することができる。或いは、適した手段54、52によって測定される再循環ガス流及び/又は排気ガス流に基づいて調整を行うこともできる。] [0038] 現在のところ最も好ましい実施例であると考えられるものと併せて、本発明を例として本明細書に記載したが、理解されるように、本発明は、開示した実施例に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に記載した本発明の範囲内に含まれる、本発明の特徴の様々な組合せ、又は変更、及び幾つかの他の態様を包含するものとする。]
权利要求:
請求項1 炭素質燃料を実質的に純粋な酸素と共に燃焼させることによって、ボイラを有する発電プラントでの発電プロセスを制御する方法であって、全負荷状態で、(a1)第1の炭素質燃料供給流を燃焼室内に導入する工程と、(b1)第1の実質的に純粋な酸素供給流を前記燃焼室内に導入して、前記第1の炭素質燃料供給流と前記酸素を燃焼させる工程と、(c1)排気ガスを前記燃焼室から排気ガス・チャネルによって排出する工程と、(d1)前記排気ガスからの熱を前記排気ガス・チャネル内に配置された熱交換面によって再生する工程と、(e1)前記排気ガスの一部を排気ガス再循環チャネルによって第1の再循環流量で前記燃焼室に再循環させて、前記第1の実質的に純粋な酸素供給流と共に所定の平均酸素含有量を有する第1の流入ガス流を形成し、それによって、排気ガスを前記燃焼室から第1の排出流量で排出する工程とを含み、最大で全負荷の90%に相当する第2の負荷状態で、(a2)第2の炭素質燃料供給流を前記燃焼室内に導入する工程と、(b2)第2の実質的に純粋な酸素供給流を前記燃焼室内に導入して、前記第2の炭素質燃料供給流と前記酸素を燃焼させる工程と、(c2)排気ガスを前記燃焼室から前記排気ガス・チャネルによって排出する工程と、(d2)前記排気ガスからの熱を前記排気ガス・チャネル内に配置された前記熱交換面によって再生する工程と、(e2)前記排気ガスの一部を前記排気ガス再循環チャネルによって第2の再循環流量で前記燃焼室に再循環させて、前記第2の実質的に純粋な酸素供給流と共に第2の流入ガス流を形成して、排気ガスを前記燃焼室から第2の排出流量で排出し、前記第2の再循環流量が、前記第1の再循環流量から前記第1の排出流量と実質的に同じくらい多い前記第2の排出流量を提供する値になるように制御する工程とを含む方法。 請求項2 前記第2の負荷状態が最大で全負荷の80%に相当する、請求項1に記載の方法。 請求項3 前記第2の負荷状態が最大で全負荷の70%に相当する、請求項2に記載の方法。 請求項4 前記第1の流入ガス流の平均酸素含有量が体積で約20%から約25%であり、前記第2の流入ガス流の平均酸素含有量が前記第1の流入ガス流の前記平均酸素含有量の0.70から0.78倍である、請求項3に記載の方法。 請求項5 前記第1の流入ガス流の平均酸素含有量が体積で約20%から約25%であり、前記第2の流入ガス流の平均酸素含有量が前記第1の流入ガス流の前記平均酸素含有量の0.72から0.75倍である、請求項3に記載の方法。 請求項6 前記第1の流入ガス流の平均酸素含有量が体積で約40%から約60%であり、前記第2の流入ガス流の平均酸素含有量が前記第1の流入ガス流の前記平均酸素含有量の0.73から0.82倍である、請求項3に記載の方法。 請求項7 前記第1の流入ガス流の平均酸素含有量が体積で約40%から約60%であり、前記第2の流入ガス流の平均酸素含有量が前記第1の流入ガス流の前記平均酸素含有量の0.77から0.81倍である、請求項3に記載の方法。 請求項8 排出流量を測定する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。 請求項9 再循環流量を測定する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。 請求項10 前記第2の再循環流量をファンによって制御する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
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同族专利:
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2011-11-25| A762| Written abandonment of application|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20111124 |
优先权:
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