专利摘要:
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が提供される。化合物および組成物は、フラビウイルス科のウイルスによって引き起こされるウイルス感染を治療するために有用である。
公开号:JP2011507906A
申请号:JP2010539888
申请日:2008-12-19
公开日:2011-03-10
发明作者:サルバドール;ジー. アルバレズ;アレガーン イフル;ジョシュア;マイケル グララップ;ロナルド;コンラッド グリフィス;モヒンドラ シーパーソード;フランツ;ウルリッヒ シュミッツ;ザオリン ゼン;ルイ ゼン;ロサンゼルス;ジョセフ デ;ルーベン トマシ;ソン;ミン パム;アダム;クリストファー ビラ;ジピン フ;ロジャー フジモト;ジャノス ボタンスキー;ペイチャオ ル;クリストファー;ドン ロバーツ;ソムポン ワタナシン
申请人:グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーGlaxoSmithKline LLC;ノバルティス アーゲー;
IPC主号:C07D487-16
专利说明:

[0001] 発明の分野
フラビウイルス(Flaviviridae)科のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、患者のウイルス感染の治療における、化合物および組成物、それらの調製法、ならびにそれらの使用法を開示する。]
[0002] 引用文献
本出願において以下の出版物を上付き数字で引用する:]
背景技術

[0003] 最新の技術
HCVによる慢性感染は、肝硬変、肝細胞癌、および肝機能不全に関連する主な健康問題である。世界中で推定1億7千万人の慢性キャリアが、肝疾患を発生するリスクを有している1,2。米国だけで、270万人がHCVに慢性的に感染しており、2000年におけるHCV関連の死亡数は8,000〜10,000例の間と推定され、この数は今後数年間で著しく増加すると予想される。HCVによる感染は慢性的に感染した(および感染性の)キャリアの高い割合で潜行性であり、彼らは長年にわたり臨床症状を経験しないこともある。肝硬変は最終的に肝機能不全を引き起こしうる。慢性HCV感染が原因の肝機能不全はいまや、肝移植の主因であると認められている。]
[0004] HCVは、動物およびヒトに影響をおよぼすRNAウイルスのフラビウイルス科のメンバーである。ゲノムは約9.6キロベースのRNA一本鎖で、5'および3'末端両方の非翻訳領域(5'-および3'-UTR)に隣接する約3000アミノ酸のポリタンパク質をコードする1つのオープンリーディングフレームからなる。ポリタンパク質は、後代ウイルス粒子の複製および集合にとって非常に重要な少なくとも10の別個のウイルスタンパク質への前駆体として役立つ。HCVポリタンパク質における構造タンパク質および非構造タンパク質の構成は以下のとおりである:C-E1-E2-p7-NS2-NS3-NS4a-NS4b-NS5a-NS5b。HCVの複製周期はいかなるDNA中間体も含まず、ウイルスは宿主ゲノム中に組み込まれないため、HCV感染は理論的には治癒することができる。HCV感染の病理は主に肝臓に影響をおよぼすが、ウイルスは末梢血リンパ球を含む体内の他の細胞型においても見いだされる3,4。]
[0005] 現在のところ、慢性HCVの標準的治療はインターフェロンアルファ(IFN-アルファ)とリバビリンとの組み合わせで、これは少なくとも6ヶ月間の治療を必要とする。IFN-アルファは、いくつかの疾患、特にウイルス感染に反応してほとんどの動物有核細胞によって産生および分泌される、抗ウイルス、免疫調節、および抗腫瘍活性などの特徴的な生物学的効果を有する天然の小タンパク質のファミリーに属する。IFN-アルファは、細胞の連絡および免疫制御に影響をおよぼす、成長および分化の重要な調節因子である。HCVのインターフェロンによる治療はしばしば、疲労、発熱、悪寒、頭痛、筋痛、関節痛、軽度の脱毛、精神への作用および関連障害、自己免疫現象および関連障害ならびに甲状腺機能障害などの有害副作用を随伴している。イノシン酸デヒドロゲナーゼ(IMPDH)の阻害剤であるリバビリンは、HCVの治療におけるIFN-アルファの有効性を増強する。リバビリンの導入にもかかわらず、現行のインターフェロンアルファ(IFN)およびリバビリンの標準的治療法では50%を越える患者でウイルスが除去されない。これまでに、慢性C型肝炎の標準的治療法はペグ化IFN-アルファおよびリバビリンの組み合わせへと変更されてきた。しかし、一部の患者ではまだ、主にリバビリンに関係する著しい副作用が見られる。リバビリンは現在推奨されている用量で治療した患者の10〜20%で著しい溶血を引き起こし、催奇性および胎児毒性の両方を示す。最近の改善をもってしても、かなりの割合の患者はウイルス量の持続的低減に反応せず5、HCV感染に対するより有効な抗ウイルス療法が明らかに必要とされている。]
[0006] ウイルスと戦うためにいくつかのアプローチが遂行されている。これらには、例えば、HCV複製を阻害するためのアンチセンスオリゴヌクレオチドまたはリボザイムの適用が含まれる。さらに、HCVタンパク質を直接阻害し、ウイルス複製を妨害する低分子量化合物は、HCV感染を制御するための魅力的な戦略と考えられる。ウイルス標的の中で、NS3/4aプロテアーゼ/ヘリカーゼおよびNS5bRNA依存性RNAポリメラーゼが新薬のための最も有望なウイルス標的と考えられる6-8。]
[0007] ウイルスの遺伝子ならびにそれらの転写および翻訳生成物を標的とするのに加えて、抗ウイルス活性はウイルス複製に必須の宿主細胞タンパク質を標的とすることによっても達成することができる。例えば、Watashi et al.9は、宿主細胞シクロフィリンを阻害することにより、いかにして抗ウイルス活性を達成し得たかを示している。または、強力なTLR7アゴニストがヒトにおけるHCV血漿レベルを下げることが明らかにされている10。]
[0008] しかし、前述の化合物はいずれも臨床試験を通過していない6,8。]
[0009] HCVおよびフラビウイルス科の他のメンバーの世界的な流行レベルを考慮し、さらに限られた治療選択肢しかないことを考慮すると、これらのウイルスによって引き起こされる感染を治療するための新しい有効な薬物が強く必要とされている。]
[0010] 一つの態様において、本発明は、式(I)の化合物を提供する:

式中、
環AおよびBは共に、O、N、NRb、S、S(O)、およびS(O)2から独立に選択される1〜4個の環ヘテロ原子を含み;
----は一重または二重結合を表し;
eは0または1であり;
fは0または1であり;
Lは(Ra)nで置換されていてもよいC2〜C6アルキレンであり、ここで1つの-CH2-基は-NRb-、>(C=O)、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、または-O-で置き換えられてもよく、かつ2つの-CH2-基は一緒になって二重結合を形成してもよく;
Raはハロ、アミノ、置換アミノ、アシル、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、カルボキシエステル、ヒドロキシル、アルコキシ、置換アルコキシ、オキソ、ヘテロシクリル、および置換ヘテロシクリルからなる群より選択されるか、または共通の炭素原子に結合している2つのRaは一緒にスピロシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、もしくは置換複素環を形成し;
nは0、1、または2であり;
Rbは水素、アシル、アミノカルボニル、アルキル、置換アルキル、およびカルボキシエステルからなる群より独立に選択され;
R1はアルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アシル、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シアノ、ハロ、およびヒドロキシからなる群より選択され;
R2およびR3はアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アミジノ、ハロアルキル、アシル、アシル-C(O)-、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニルアミノ、(カルボキシルエステル)アミノ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、およびオキソからなる群より独立に選択されるか、またはR2の2つまたはR3の2つは一緒に縮合もしくはスピロシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、もしくは置換複素環または縮合アリール、置換アリール、ヘテロアリール、もしくは置換ヘテロアリール環を形成し;
pは0、1、2、または3であり;
vおよびsは独立に0、1、2、3、4、または5であり、ただし環Aが芳香族である場合、R2またはR3の少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、およびオキソからなる群より選択され;
Qはシクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、および置換複素環からなる群より選択され;
Zは下記からなる群より選択される:
(a)カルボキシおよびカルボキシエステル;
(b)-C(X4)NR18R19(ここでX4は=O、=NH、または=N-アルキルであり、R18およびR19は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群より独立に選択されるか、またはR18およびR19はそれらに結合している窒素原子と一緒に複素環、置換複素環、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール環基を形成する);
(c)-C(X3)NR21S(O)2R4または-C(X3)NR21S(O)R4(ここでX3は=O、=NR24、および=Sから選択され、ここでR24は水素、アルキル、または置換アルキルであり;R4はアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、およびNR22R23から選択され、ここでR21、R22、およびR23は独立に水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、もしくは置換シクロアルキルであるか;または、R21およびR22、もしくはR22およびR23は、それらに結合している原子と一緒になって置換されていてもよい複素環基を形成する);
(d)-C(X2)-N(R31)CR32R33C(=O)R34(ここでX2は=O、=S、および=NR11から選択され、ここでR11は水素またはアルキルであり、R34は-OR17および-NR18R19から選択され、ここでR17は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環から選択され;R18およびR19は上で定義したとおりであり;
R32およびR33は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立に選択されるか;
または、定義したR32およびR33はそれらに結合している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環もしくは置換複素環基を形成するか、
さらにまたは、R32もしくはR33の一方は水素、アルキルもしくは置換アルキルであり、他方はそれに結合している炭素原子と一緒に、R17およびそれに結合している酸素原子、もしくはR18およびそれに結合している窒素原子、のいずれかと連結して複素環もしくは置換複素環基を形成し;
R31は水素およびアルキルから選択されるか、またはR32およびR33が一緒になって環を形成しない場合、ならびにR32もしくはR33とR17もしくはR18とが連結して複素環もしくは置換複素環基を形成しない場合、R31はそれに結合している窒素原子と一緒に、R32およびR33の1つと一緒になって複素環もしくは置換複素環基を形成してもよい);
(e)-C(X2)-N(R31)CR25R26R27(ここでX2およびR31は上で定義したとおりであり、かつR25、R26およびR27はアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、複素環、置換複素環、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より独立に選択されるか、またはR25およびR26はそれらに結合している炭素原子と一緒にシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環もしくは置換複素環基を形成する);および
(f)カルボン酸イソスター(ここで該イソスターは(a)〜(e)で定義したとおりではない)。]
[0011] 一つの態様において、式(II)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される:

式中、
Z、Q、L、Rb、R1、R2、R3、p、v、s、および---、は先に定義したとおりであり;KはNまたはCであり、かつ
TはN、NRb、CH、CH2、CHR3、CR3、O、S、S(O)、およびS(O)2からなる群より選択され、ここでKまたはTの少なくとも1つはNまたはNRbであり、かつ---の1つが二重結合である場合、R2もしくはR3の少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択されるか、またはR2の2つもしくはR3の2つは一緒に縮合シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、もしくは置換ヘテロアリール環を形成する。]
[0012] 一つの態様において、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が提供される:

式中、
Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりであり;R3aはHまたはR3であり;かつR2、R3、またはR3aの少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、およびオキソからなる群より選択される。]
[0013] 一つの態様において、式(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される:

式中、
Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりであり;かつR2またはR3の少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、およびオキソからなる群より選択される。]
[0014] 一つの態様において、式(IId)、(IIe)、(IIf)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される:

式中、
Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりである。]
[0015] 一つの態様において、式(IIIa)〜(IIIc)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される:

式中、
Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりであり;R3aはHまたはR3であり;かつR2、R3、またはR3aの少なくとも1つは置換アルキル、アシル、置換アシル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、およびオキソからなる群より選択される。]
[0016] 一つの態様において、薬学的に許容される担体ならびに式(I)、(II)、(IIa)〜(IIf)および(IIIa)〜(IIIc)の任意の1つの化合物の治療上有効な量を含む薬学的組成物が提供される。]
[0017] 他の態様において、式(I)、(II)、(IIa)〜(IIf)および(IIIa)〜(IIIc)の任意の1つの化合物とその組成物の調製法ならびにそれらの治療的使用法が提供される。一つの態様において、フラビウイルス科のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、患者のウイルス感染の治療法であって、該患者に式(I)、(II)、(IIa)〜(IIf)および(IIIa)〜(IIIc)の任意の1つの化合物または塩を含む組成物を投与する段階を含む方法が提供される。いくつかの局面において、ウイルス感染はC型肝炎ウイルスによって媒介される。]
[0018] 本発明のこれらおよび他の態様を、以下の文中にさらに記載する。]
[0019] 発明の詳細な説明
本出願の全体を通して、化合物、組成物、および方法に関係する様々な態様について言及する。記載する様々な態様は、様々な実例を提供することを意図し、代わりの種の記載であると解釈されるべきではない。それよりも、本明細書において提供する様々な態様の記載は重複範囲のものでありうることに留意されるべきである。本明細書において論じる態様は例示にすぎず、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。]
[0020] 定義
本明細書において用いられる用語は、特定の態様を記載するためにすぎず、本発明の範囲を限定することを意図しないことが理解されるべきである。本明細書および添付の特許請求の範囲において、以下の意味を有すると定義されるいくつかの用語について言及する。]
[0021] 「アルキル」とは、1〜10個の炭素原子、いくつかの態様において、1〜6個の炭素原子を有する、一価の直鎖または分枝飽和脂肪族ヒドロカルビル基を意味する。「C1-6アルキル」とは、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。この用語は、例として、メチル(CH3-)、エチル(CH3CH2-)、n-プロピル(CH3CH2CH2-)、イソプロピル((CH3)2CH-)、n-ブチル(CH3CH2CH2CH2-)、イソブチル((CH3)2CHCH2-)、sec-ブチル((CH3)(CH3CH2)CH-)、t-ブチル((CH3)3C-)、n-ペンチル(CH3CH2CH2CH2CH2-)、およびネオペンチル((CH3)3CCH2-)などの直鎖および分枝ヒドロカルビル基を含む。]
[0022] 「置換アルキル」とは、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、アジド、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ヒドラジノ、置換ヒドラジノ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、複素環、置換複素環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、スピロシクロアルキル、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオシアネート、チオール、アルキルチオ、および置換アルキルチオからなる群より選択される、1〜5個、いくつかの態様において、1〜3個または1〜2個の置換基を有するアルキル基を意味し、ここで該置換基は本明細書において定義するとおりである。]
[0023] 「アルケニル」とは、2〜10個の炭素原子、いくつかの態様において、2〜6個の炭素原子または2〜4個の炭素原子を有し、かつ少なくとも1つのビニル不飽和(>C=C<)部位を有する、直鎖または分枝ヒドロカルビル基を意味する。例えば、(Cx-Cy)アルケニルとは、x〜y個の炭素原子を有するアルケニル基を意味し、例えば、エテニル、プロペニル、1,3-ブタジエニルなどを含むことになる。]
[0024] 「置換アルケニル」とは、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキル、置換アルキル、アルキニル、置換アルキニル、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、複素環、置換複素環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオール、アルキルチオ、および置換アルキルチオからなる群より選択される、1〜3個の置換基、いくつかの態様において、1〜2個の置換基を有するアルケニル基を意味し、ここで該置換基は本明細書において定義するとおりであり、ただしいかなるヒドロキシまたはチオール置換もビニル(不飽和)炭素原子に結合していない。]
[0025] 「アルキニル」とは、2〜10個の炭素原子、いくつかの態様において、2〜6個の炭素原子または2〜4個の炭素原子を有し、かつ少なくとも1つの三重結合を有する、直鎖または分枝ヒドロカルビル基を意味する。「アルキニル」なる用語は、1つの三重結合および1つの二重結合を有するヒドロカルビル基を含むことにもなる。例えば、(C2-C6)アルキニルは、エチニル、プロピニルなどを含むことになる。]
[0026] 「置換アルキニル」とは、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、複素環、置換複素環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオール、アルキルチオ、および置換アルキルチオからなる群より選択される、1〜3個の置換基、いくつかの態様において、1〜2個の置換基を有するアルキニル基を意味し、ここで該置換基は本明細書において定義するとおりであり、ただしいかなるヒドロキシまたはチオール置換もアセチレン炭素原子に結合していない。]
[0027] 「C2-C4アルキレン」とは、1〜4個の炭素を有する二価の直鎖アルキル基を意味する。]
[0028] 「C1-C5ヘテロアルキレン」とは、1つまたは2つの-CH2-基が-S-または-O-で置き換えられて1〜5個の炭素を有するヘテロアルキレンを生じるアルキレン基を意味し、ただしヘテロアルキレンは-O-O-、-S-O-、または-S-S-基を含まない。-S-基が存在する場合、「C1-C5ヘテロアルキレン」なる用語は、対応するオキシド代謝物-S(O)-および-S(O)2-を含む。「アルコキシ」とは、-O-アルキルなる基を意味し、ここでアルキルは本明細書において定義する。アルコキシには、例として、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、t-ブトキシ、sec-ブトキシ、およびn-ペントキシが含まれる。]
[0029] 「置換アルコキシ」とは、-O-(置換アルキル)なる基を意味し、ここで置換アルキルは本明細書において定義するとおりである。]
[0030] 「アシル」とは、H-C(O)-、アルキル-C(O)-、置換アルキル-C(O)-、アルケニル-C(O)-、置換アルケニル-C(O)-、アルキニル-C(O)-、置換アルキニル-C(O)-、シクロアルキル-C(O)-、置換シクロアルキル-C(O)-、アリール-C(O)-、置換アリール-C(O)-、ヘテロアリール-C(O)-、置換ヘテロアリール-C(O)-、複素環-C(O)-、および置換複素環-C(O)-なる基を意味し、ここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。アシルには「アセチル」基CH3C(O)-が含まれる。]
[0031] 「アシルアミノ」とは、-NR40C(O)アルキル、-NR40C(O)置換アルキル、-NR40C(O)シクロアルキル、-NR40C(O)置換シクロアルキル、-NR40C(O)アルケニル、-NR40C(O)置換アルケニル、-NR40C(O)アルキニル、-NR40C(O)置換アルキニル、-NR40C(O)アリール、-NR40C(O)置換アリール、-NR40C(O)ヘテロアリール、-NR40C(O)置換ヘテロアリール、-NR40C(O)複素環、および-NR40C(O)置換複素環なる基を意味し、ここでR40は水素またはアルキルであり、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0032] 「アシルオキシ」とは、アルキル-C(O)O-、置換アルキル-C(O)O-、アルケニル-C(O)O-、置換アルケニル-C(O)O-、アルキニル-C(O)O-、置換アルキニル-C(O)O-、アリール-C(O)O-、置換アリール-C(O)O-、シクロアルキル-C(O)O-、置換シクロアルキル-C(O)O-、ヘテロアリール-C(O)O-、置換ヘテロアリール-C(O)O-、複素環-C(O)O-、および置換複素環-C(O)O-なる基を意味し、ここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0033] 「アミノ」とは、-NH2なる基を意味する。]
[0034] 「置換アミノ」とは、-NR41R42なる基を意味し、ここでR41およびR42は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、-SO2-アルキル、-SO2-置換アルキル、-SO2-アルケニル、-SO2-置換アルケニル、-SO2-シクロアルキル、-SO2-置換シクロアルキル、-SO2-アリール、-SO2-置換アリール、-SO2-ヘテロアリール、-SO2-置換ヘテロアリール、-SO2-複素環、および-SO2-置換複素環からなる群より独立に選択され、かつここでR41およびR42はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、ただしR41およびR42は両方とも水素ではなく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。R41が水素であり、R42がアルキルである場合、置換アミノ基は本明細書においてアルキルアミノと呼ぶこともある。R41およびR42がアルキルである場合、置換アミノ基は本明細書においてジアルキルアミノと呼ぶこともある。モノ置換アミノに言及する場合、R41またはR42のいずれかは水素であるが、両方ではないことになる。ジ置換アミノに言及する場合、R41またはR42のどちらも水素ではない。]
[0035] 「ヒドロキシアミノ」とは、-NHOHなる基を意味する。]
[0036] 「アルコキシアミノ」とは、-NHO-アルキルなる基を意味し、ここでアルキルは本明細書において定義する。]
[0037] 「アミノカルボニル」とは、-C(O)NR43R44なる基を意味し、ここでR43およびR44は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、ヒドロキシ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、およびアシルアミノからなる群より独立に選択され、かつここでR43およびR44はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0038] 「アミノチオカルボニル」とは、-C(S)NR43R44なる基を意味し、ここでR43およびR44は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環からなる群より独立に選択され、かつここでR43およびR44はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0039] 「アミノカルボニルアミノ」とは、-NR40C(O)NR43R44なる基を意味し、ここでR40は水素またはアルキルであり、かつR43およびR44は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環からなる群より独立に選択され、かつここでR43およびR44はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0040] 「アミノチオカルボニルアミノ」とは、-NR40C(S)NR43R44なる基を意味し、ここでR40は水素またはアルキルであり、かつR43およびR44は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環からなる群より独立に選択され、かつここでR43およびR44はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0041] 「アミノカルボニルオキシ」とは、-O-C(O)NR43R44なる基を意味し、ここでR43およびR44は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環からなる群より独立に選択され、かつここでR43およびR44はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0042] 「アミノスルホニル」とは、-SO2NR43R44なる基を意味し、ここでR43およびR44は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環からなる群より独立に選択され、かつここでR43およびR44はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0043] 「アミノスルホニルオキシ」とは、-O-SO2NR43R44なる基を意味し、ここでR43およびR44は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環からなる群より独立に選択され、かつここでR43およびR44はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0044] 「アミノスルホニルアミノ」とは、-NR40-SO2NR43R44なる基を意味し、ここでR40は水素またはアルキルであり、かつR43およびR44は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環からなる群より独立に選択され、かつここでR43およびR44はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0045] 「アミジノ」とは、-C(=NR45)NR43R44なる基を意味し、ここでR45、R43、およびR44は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環からなる群より独立に選択され、かつここでR43およびR44はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0046] 「アリール」または「Ar」とは、6〜14個の炭素原子を有し、環ヘテロ原子はなく、かつ1つの環(例えば、フェニル)または複数の縮合環(例えば、ナフチルまたはアントリル)を有する芳香族基を意味する。環ヘテロ原子を有していない芳香環および非芳香環を有する縮合、架橋、およびスピロ環系を含む、多環系について、結合点が芳香族炭素原子である場合に「アリール」または「Ar」なる用語が適用される(例えば、5,6,7,8テトラヒドロナフタレン-2-イルは、その結合点が芳香族フェニル環の2位であるため、アリール基である)。]
[0047] 「置換アリール」とは、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、アジド、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ヒドラジノ、置換ヒドラジノ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、複素環、置換複素環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオシアネート、チオール、アルキルチオ、および置換アルキルチオからなる群より選択される1〜8個、いくつかの態様において、1〜5個、1〜3個、または1〜2個の置換基で置換されているアリール基を意味し、ここで該置換基は本明細書において定義する。]
[0048] 「アリールオキシ」とは、-O-アリールなる基を意味し、ここでアリールは本明細書において定義するとおりであり、例として、フェノキシおよびナフチルオキシが含まれる。]
[0049] 「置換アリールオキシ」とは、-O-(置換アリール)なる基を意味し、ここで置換アリールは本明細書において定義するとおりである。]
[0050] 「アリールチオ」とは、-S-アリールなる基を意味し、ここでアリールは本明細書において定義するとおりである。]
[0051] 「置換アリールチオ」とは、-S-(置換アリール)なる基を意味し、ここで置換アリールは本明細書において定義するとおりである。]
[0052] 「アジド」とは、-N3なる基を意味する。]
[0053] 「ヒドラジノ」とは、-NHNH2なる基を意味する。]
[0054] 「置換ヒドラジノ」とは、-NR46NR47R48なる基を意味し、ここでR46、R47、およびR48は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、カルボキシルエステル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、-SO2-アルキル、-SO2-置換アルキル、-SO2-アルケニル、-SO2-置換アルケニル、-SO2-シクロアルキル、-SO2-置換シクロアルキル、-SO2-アリール、-SO2-置換アリール、-SO2-ヘテロアリール、-SO2-置換ヘテロアリール、-SO2-複素環、および-SO2-置換複素環からなる群より独立に選択され、かつここでR47およびR48はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、ただしR47およびR48は両方とも水素ではなく、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0055] 「シアノ」または「カルボニトリル」とは、-CNなる基を意味する。]
[0056] 「カルボニル」とは、二価の-C(O)-なる基を意味し、これは-C(=O)-と等価である。]
[0057] 「カルボキシル」または「カルボキシ」とは、-COOHまたはその塩を意味する。]
[0058] 「カルボキシルエステル」または「カルボキシエステル」とは、-C(O)O-アルキル、-C(O)O-置換アルキル、-C(O)O-アルケニル、-C(O)O-置換アルケニル、-C(O)O-アルキニル、-C(O)O-置換アルキニル、-C(O)O-アリール、-C(O)O-置換アリール、-C(O)O-シクロアルキル、-C(O)O-置換シクロアルキル、-C(O)O-ヘテロアリール、-C(O)O-置換ヘテロアリール、-C(O)O-複素環、および-C(O)O-置換複素環なる基を意味し、ここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0059] 「(カルボキシルエステル)アミノ」とは、-NR40-C(O)O-アルキル、-NR40-C(O)O-置換アルキル、-NR40-C(O)O-アルケニル、-NR40-C(O)O-置換アルケニル、-NR40-C(O)O-アルキニル、-NR40-C(O)O-置換アルキニル、-NR40-C(O)O-アリール、-NR40-C(O)O-置換アリール、-NR40-C(O)O-シクロアルキル、-NR40-C(O)O-置換シクロアルキル、-NR40-C(O)O-ヘテロアリール、-NR40-C(O)O-置換ヘテロアリール、-NR40-C(O)O-複素環、および-NR40-C(O)O-置換複素環なる基を意味し、ここでR40はアルキルまたは水素であり、かつここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0060] 「(カルボキシルエステル)オキシ」とは、-O-C(O)O-アルキル、-O-C(O)O-置換アルキル、-O-C(O)O-アルケニル、-O-C(O)O-置換アルケニル、-O-C(O)O-アルキニル、-O-C(O)O-置換アルキニル、-O-C(O)O-アリール、-O-C(O)O-置換アリール、-O-C(O)O-シクロアルキル、-O-C(O)O-置換シクロアルキル、-O-C(O)O-ヘテロアリール、-O-C(O)O-置換ヘテロアリール、-O-C(O)O-複素環、および-O-C(O)O-置換複素環なる基を意味し、ここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0061] 「シクロアルキル」とは、3〜14個の炭素原子を有し、環ヘテロ原子はなく、かつ単環または縮合、架橋、およびスピロ環系を含む多環を有する、飽和または部分飽和環式基を意味する。環ヘテロ原子を有していない芳香環および非芳香環を有する多環系について、結合点が非芳香族炭素原子である場合に「シクロアルキル」なる用語が適用される(例えば、5,6,7,8,-テトラヒドロナフタレン-5-イル)。「シクロアルキル」なる用語は、シクロアルケニル基を含むが、芳香環は含まない。シクロアルキル基の例には、例えば、アダマンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロオクチル、およびシクロヘキセニルが含まれる。「Cu-vシクロアルキル」とは、u〜v個の炭素原子を有するシクロアルキルを意味する。]
[0062] 「シクロアルケニル」とは、少なくとも1つの>C=C<環不飽和部位を有する、部分飽和シクロアルキル環を意味する。シクロアルケニルは芳香環を含まない。]
[0063] 「置換シクロアルキル」とは、オキソ、チオン、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、アジド、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ヒドラジノ、置換ヒドラジノ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、複素環、置換複素環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオシアネート、チオール、アルキルチオ、および置換アルキルチオからなる群より選択される、1〜8個、または1〜5個、またはいくつかの態様において、1〜3個の置換基を有する、本明細書において定義するとおりのシクロアルキル基を意味し、ここで該置換基は本明細書において定義するとおりである。「置換シクロアルキル」なる用語は置換シクロアルケニル基を含む。]
[0064] 「シクロアルキルオキシ」とは、-O-シクロアルキルを意味し、ここでシクロアルキルは本明細書において定義するとおりである。]
[0065] 「置換シクロアルキルオキシ」とは、-O-(置換シクロアルキル)を意味し、ここで置換シクロアルキルは本明細書において定義するとおりである。]
[0066] 「シクロアルキルチオ」とは、-S-シクロアルキルを意味し、ここでシクロアルキルは本明細書において定義するとおりである。]
[0067] 「置換シクロアルキルチオ」とは、-S-(置換シクロアルキル)を意味する。]
[0068] 「グアニジノ」とは、-NHC(=NH)NH2なる基を意味する。]
[0069] 「置換グアニジノ」とは、-NR49C(=NR49)N(R49)2を意味し、ここでR49はそれぞれ水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、および置換ヘテロシクリルからなる群より独立に選択され、かつ共通のグアニジノ窒素に結合している2つのR49基はそれらに結合している窒素と一緒になって複素環または置換複素環基を形成してもよく、ただし少なくとも1つのR49は水素ではなく、かつここで該置換基は本明細書において定義するとおりである。]
[0070] 「ハロ」または「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素を意味する。]
[0071] 「ハロアルキル」とは、アルキル基の1〜5個またはいくつかの態様において1〜3個のハロ基での置換を意味する。ハロアルキル基には-CF3が含まれる。]
[0072] 「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」とは、-OHなる基を意味する。]
[0073] 「ヘテロアリール」とは、1〜14個の炭素原子ならびに酸素、窒素、および硫黄からなる群より選択される1〜6個のヘテロ原子の芳香族基を意味し、単環系(例えば、イミダゾリル)および多環系(例えば、ベンズイミダゾル-2-イルおよびベンズイミダゾル-6-イル)を含む。芳香環および非芳香環を有する縮合、架橋、およびスピロ環系を含む、多環系について、少なくとも1つの環ヘテロ原子があり、かつ結合点が芳香環の原子である場合に「ヘテロアリール」なる用語が適用される(例えば、1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-6-イルおよび5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-3-イル)。一つの態様において、ヘテロアリール基の窒素および/または硫黄環原子は任意に酸化されて、N-オキシド(N→O)、スルフィニル、またはスルホニル部分を提供する。より具体的には、ヘテロアリールなる用語は、ピリジル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、ピロリル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾフラニル、テトラヒドロベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、インドリル、イソインドリル、ベンゾキサゾリル、キノリル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリル、キナゾリノニル、ベンズイミダゾリル、ベンズイソキサゾリル、またはベンゾチエニルを含むが、それらに限定されるわけではない。]
[0074] 「置換ヘテロアリール」とは、置換アリールについて定義する置換基からなる群より選択される、1〜8個またはいくつかの態様において1〜5個、もしくは1〜3個、もしくは1〜2個の置換基で置換されている、ヘテロアリール基を意味する。]
[0075] 「ヘテロアリールオキシ」とは、-O-ヘテロアリールを意味し、ここでヘテロアリールは本明細書において定義するとおりである。]
[0076] 「置換ヘテロアリールオキシ」とは、-O-(置換ヘテロアリール)なる基を意味し、ここで置換ヘテロアリールは本明細書において定義するとおりである。]
[0077] 「ヘテロアリールチオ」とは、-S-ヘテロアリールなる基を意味し、ここでヘテロアリールは本明細書において定義するとおりである。]
[0078] 「置換ヘテロアリールチオ」とは、-S-(置換ヘテロアリール)なる基を意味し、ここで置換ヘテロアリールは本明細書において定義するとおりである。]
[0079] 「複素環式」または「複素環」または「ヘテロシクロアルキル」または「ヘテロシクリル」とは、1〜14個の炭素原子および窒素、硫黄、または酸素からなる群より選択される1〜6個のヘテロ原子を有する、飽和または部分飽和で、かつ芳香族でない環式基を意味し、単環系ならびに縮合、架橋、およびスピロ環系を含む多環系を含む。芳香環および/または非芳香環を有する多環系について、少なくとも1つの環ヘテロ原子があり、かつ結合点が非芳香環の原子である場合に「複素環式」、「複素環」、「ヘテロシクロアルキル」、または「ヘテロシクリル」なる用語が適用される(例えば、1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-3-イル、5,6,7,8-テトラヒドロキノリン-6-イル、およびデカヒドロキノリン-6-イル)。一つの態様において、複素環基の窒素および/または硫黄原子は任意に酸化されて、N-オキシド、スルフィニル、スルホニル部分を提供する。より具体的には、ヘテロシクリルには、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、N-メチルピペリジン-3-イル、ピペラジニル、N-メチルピロリジン-3-イル、3-ピロリジニル、2-ピロリドン-1-イル、モルホリニル、およびピロリジニルが含まれるが、それらに限定されるわけではない。炭素原子の数を示す接頭辞(例えば、C3-C10)は、ヘテロ原子の数を除く、ヘテロシクリル基の部分における炭素原子の総数を意味する。]
[0080] 「置換複素環式」または「置換複素環」または「置換ヘテロシクロアルキル」または「置換ヘテロシクリル」とは、置換シクロアルキルについて定義される1〜5個またはいくつかの態様において1〜3個の置換基で置換されている、本明細書において定義する複素環基を意味する。]
[0081] 「ヘテロシクリルオキシ」とは、-O-ヘテロシクリルなる基を意味し、ここでヘテロシクリルは本明細書において定義するとおりである。]
[0082] 「置換ヘテロシクリルオキシ」とは、-O-(置換ヘテロシクリル)なる基を意味し、ここで置換ヘテロシクリルは本明細書において定義するとおりである。]
[0083] 「ヘテロシクリルチオ」とは、-S-ヘテロシクリルなる基を意味し、ここでヘテロシクリルは本明細書において定義するとおりである。]
[0084] 「置換ヘテロシクリルチオ」とは、-S-(置換ヘテロシクリル)なる基を意味し、ここで置換ヘテロシクリルは本明細書において定義するとおりである。]
[0085] 複素環およびヘテロアリール基の例には、アゼチジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、ジヒドロインドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチルピリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、イソチアゾール、フェナジン、イソキサゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドリン、フタルイミド、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン、4,5,6,7-テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン、チアゾール、チアゾリジン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、モルホリニル、チオモルホリニル(チアモルホリニルとも呼ぶ)、1,1-ジオキソチオモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジン、およびテトラヒドロフラニルが含まれるが、それらに限定されるわけではない。複素環およびへテロアリールの他の例には、オキシインドール、イソキノリン、テトラヒドロキノリン、およびテトラヒドロイソキノリンが含まれる。]
[0086] 「ニトロ」とは、-NO2なる基を意味する。]
[0087] 「オキソ」とは、(=O)なる原子を意味する。]
[0088] 「オキシド」とは、1つまたは複数のヘテロ原子の酸化によって生じる生成物を意味する。例には、N-オキシド、スルホキシド、およびスルホンが含まれる。]
[0089] 「スピロシクロアルキル」とは、下記の構造で例示される、共通の炭素原子における2つの水素原子の2〜9個の炭素原子を有するアルキレン基での置き換えによって生成される、3〜10員環式置換基を意味し、ここで波線で示す結合に連結されている、ここで示すメチレン基はスピロシクロアルキル基で置換されている。]
[0090] 「スルホニル」とは、二価の-S(O)2-なる基を意味する。]
[0091] 「置換スルホニル」とは、-SO2-アルキル、-SO2-置換アルキル、-SO2-アルケニル、-SO2-置換アルケニル、-SO2-アルキニル、-SO2-置換アルキニル、-SO2-シクロアルキル、-SO2-置換シクロアルキル、-SO2-アリール、-SO2-置換アリール、-SO2-ヘテロアリール、-SO2-置換ヘテロアリール、-SO2-複素環、-SO2-置換複素環なる基を意味し、ここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。置換スルホニルには、メチル-SO2-、フェニル-SO2-、および4-メチルフェニル-SO2-などの基が含まれる。]
[0092] 「スルホニルオキシ」とは、-OSO2-アルキル、-OSO2-置換アルキル、-OSO2-アルケニル、-OSO2-置換アルケニル、-OSO2-シクロアルキル、-OSO2-置換シクロアルキル、-OSO2-アリール、-OSO2-置換アリール、-OSO2-ヘテロアリール、-OSO2-置換ヘテロアリール、-OSO2-複素環、-OSO2-置換複素環なる基を意味し、ここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0093] 「チオアシル」とは、H-C(S)-、アルキル-C(S)-、置換アルキル-C(S)-、アルケニル-C(S)-、置換アルケニル-C(S)-、アルキニル-C(S)-、置換アルキニル-C(S)-、シクロアルキル-C(S)-、置換シクロアルキル-C(S)-、アリール-C(S)-、置換アリール-C(S)-、ヘテロアリール-C(S)-、置換ヘテロアリール-C(S)-、複素環-C(S)-、および置換複素環-C(S)-なる基を意味し、ここでアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書において定義するとおりである。]
[0094] 「チオール」とは、-SHなる基を意味する。]
[0095] 「アルキルチオ」とは、-S-アルキルなる基を意味し、ここでアルキルは本明細書において定義するとおりである。]
[0096] 「置換アルキルチオ」とは、-S-(置換アルキル)なる基を意味し、ここで置換アルキルは本明細書において定義するとおりである。]
[0097] 「チオカルボニル」とは、二価の-C(S)-なる基を意味し、これは-C(=S)-と等価である。]
[0098] 「チオン」とは、(=S)なる原子を意味する。]
[0099] 「チオシアネート」とは、-SCNなる基を意味する。]
[0100] 本明細書において用いられる「化合物」とは、本明細書において開示する一般式、それらの一般式の任意の亜属、ならびに、前記化合物の同位体、ラセミ体、立体異性体、および互変異性体を含む、前記一般式および亜属の式の範囲内の化合物の任意の型によって包含される化合物を意味する。]
[0101] 「同位体」とは、(1)1つまたは複数の原子が、同じ原子番号を有するが、天然で通常見いだされる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子で置き換えられており、かつ/または(2)1つまたは複数の原子の同位体比が天然の比と異なる、薬学的に許容される同位体標識した化合物を意味する。]
[0102] 本発明の化合物に含まれるのに適した同位体の例は、2Hおよび3Hなどの水素同位体、11C、13Cおよび14Cなどの炭素同位体、36Clなどの塩素同位体、18Fなどのフッ素同位体、123Iおよび125Iなどのヨウ素同位体、13Nおよび15Nなどの窒素同位体、15O、17Oおよび18Oなどの酸素同位体、32Pなどのリン同位体、ならびに35Sなどの硫黄同位体を含む。]
[0103] 特定の同位体標識した式(I)の化合物、例えば、放射性同位体を組み込んでいるものは、薬物および/または基質の組織分布試験において有用である。放射性同位体トリチウム、すなわち3H、および炭素-14、すなわち14Cは、組込みが簡単で、容易な検出手段であることを考慮すると、この目的のために特に有用である。]
[0104] 重水素、すなわち2Hなどのより重い同位体による置換は、代謝安定性が高い、例えば、インビボでの半減期が長い、または必要とされる用量が低いことによる特定の治療上の利点を提供することがあり、したがって、いくつかの状況下では好まれうる。]
[0105] 11C、18F、15Oおよび13Nなどのポジトロン放出同位体による置換は、基質受容体占有を調べるためのポジトロン放出断層撮影(PET)試験において有用でありうる。]
[0106] 同位体標識した式(I)の化合物は一般に、当業者には公知の通常の技術により、または従来用いられる非標識試薬の代わりに適当に同位体標識した試薬を用いての、添付の実施例および調製に記載するものと類似の方法により調製することができる。]
[0107] 一つの態様において、置換基Qの1つまたは2つの水素原子を重水素原子で置き換える。]
[0108] 「ラセミ体」とは、鏡像異性体の混合物を意味する。]
[0109] 化合物の「溶媒和物」とは、化学量論的または非化学量論的量の溶媒と結合している、上で定義したとおりの化合物を意味する。化合物の溶媒和物はすべての型の化合物の溶媒和物を含む。好ましい溶媒は、揮発性、非毒性、かつ/または微量でのヒトへの投与のために許容される。適当な溶媒和物は水を含む。]
[0110] 「立体異性体」とは、1つまたは複数の立体中心のキラリティーが異なる化合物を意味する。立体異性体には鏡像異性体およびジアステレオマーが含まれる。]
[0111] 「互変異性体」とは、エノール-ケトおよびイミン-エナミン互変異性体などの、プロトンの位置が異なる化合物の別の型、またはピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、およびテトラゾールなどの環-NH-部分および環=N-部分の両方に結合している環原子を含むヘテロアリール基の互変異性型を意味する。]
[0112] 「イソスター」は、異なる分子式を有するが、同じまたは類似の特性を示す、異なる化合物である。例えば、テトラゾールとカルボン酸の両者は非常に異なる分子式を有するものの、テトラゾールはカルボン酸の特性と似ているため、カルボン酸のイソスターである。テトラゾールはカルボン酸の多くの可能な等配電子代替物の1つである。本発明によって企図される他のカルボン酸イソスターには、-COOH、-SO3H、-SO2HNRk'、-PO2(Rk')2、-CN、-PO3(Rk')2、-ORk、-SRk'、-NHCORk'、-N(Rk')2、-CON(Rk')2、-CONH(O)Rk'、-CONHNHSO2Rk'、-COHNSO2Rk'、および-CONRk'CNが含まれ、ここでRk'は水素、ヒドロキシ、ハロ、ハロアルキル、チオカルボニル、アルコキシ、アルケノキシ、アルキルアリールオキシ、アリールオキシ、アリールアルキルオキシ、シアノ、ニトロ、イミノ、アルキルアミノ、アミノアルキル、チオール、チオアルキル、アルキルチオ、スルホニル、アルキル、アルケニルまたはアルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、複素環、およびCO2Rm'から選択され、ここでRm'は水素 アルキルまたはアルケニルである。加えて、カルボン酸イソスターは、任意の化学的に安定な酸化状態のCH2、O、S、またはNの任意の組み合わせを含む、5〜7員炭素環または複素環を含むことができ、ここで該環構造の任意の原子は1つまたは複数の位置で置換されていてもよい。以下の構造は本発明によって企図される好ましいカルボン酸イソスターの非限定例である。]
[0113] 「カルボン酸バイオイソスター」は、生物学的条件下でカルボン酸のイソスターとして挙動する化合物である。]
[0114] 本明細書において具体的に例示または記載されていない他のカルボン酸イソスターも、本発明によって企図される。]
[0115] 「薬学的に許容される塩」とは、当技術分野において周知の様々な有機および無機対イオンから誘導される薬学的に許容される塩を意味し、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、およびテトラアルキルアンモニウムが含まれるが、これらは例にすぎず、分子が塩基性官能基を含む場合、塩酸塩、臭化水素酸塩、酒石酸塩、メシレート、酢酸塩、マレイン酸塩、およびシュウ酸塩などの有機または無機酸の塩が含まれる。適当な塩には、P. Heinrich Stahl, Camille G. Wermuth (Eds.), Handbook of Pharmaceutical Salts Properties, Selection, and Use; 2002に記載のものが含まれる。]
[0116] 「患者」とは、哺乳動物を意味し、ヒトおよび非ヒト哺乳動物を含む。]
[0117] 患者の疾患を「治療すること」またはその「治療」とは、1)疾患に罹りやすい、もしくはその症状をまだ示していない患者において疾患の発生を防止すること;2)疾患を阻害する、もしくはその進行を停止すること;または3)疾患を改善する、もしくはその退行を引き起こすことを意味する。]
[0118] 特に記載がないかぎり、本明細書において明確に定義していない置換基の命名は、官能基の末端部分を命名し、続いて結合点に向かって隣接する官能基を命名することによって達成される。例えば、置換基「アリールアルキルオキシカルボニル」とは、(アリール)-(アルキル)-O-C(O)-なる基を意味する。]
[0119] 上で定義したすべての置換基において、それら自体へのさらなる置換基を有する置換基を定義することにより達成されるポリマーは、本明細書への包含が意図されないことが理解される。そのような場合、そのような置換の最大数は3である。例えば、置換アリール基の2つの他の置換アリール基による連続置換は-置換アリール-(置換アリール)-置換アリールに限定される。]
[0120] 同様に、前述の定義は許されない置換パターン(例えば、5つのフルオロ基で置換されたメチル)を含むことが意図されないことが理解される。そのような許されない置換パターンは当業者には周知である。]
[0121] したがって、一つの態様において、式(I)の化合物が提供される:

式中、
環AおよびBは共に、O、N、NRb、S、S(O)、およびS(O)2から独立に選択される1〜4個の環ヘテロ原子を含み;
----は一重または二重結合を表し;
eは0または1であり;
fは0または1であり;
Lは(Ra)nで置換されていてもよいC2〜C6アルキレンであり、ここで1つの-CH2-基は-NRb-、>(C=O)、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、または-O-で置き換えられてもよく、かつ2つの-CH2-基は一緒になって二重結合を形成してもよく;
Raはハロ、アミノ、置換アミノ、アシル、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、カルボキシエステル、ヒドロキシル、アルコキシ、置換アルコキシ、オキソ、ヘテロシクリル、および置換ヘテロシクリルからなる群より選択されるか、または共通の炭素原子に結合している2つのRaは一緒にスピロシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、もしくは置換複素環を形成し;
nは0、1、または2であり;
Rbは水素、アシル、アミノカルボニル、アルキル、置換アルキル、およびカルボキシエステルからなる群より独立に選択され;
R1はアルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アシル、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シアノ、ハロ、およびヒドロキシからなる群より選択され;
R2およびR3はアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アミジノ、ハロアルキル、アシル、アシル-C(O)-、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニルアミノ、(カルボキシルエステル)アミノ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、およびオキソからなる群より独立に選択されるか、またはR2の2つまたはR3の2つは一緒に縮合もしくはスピロシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、もしくは置換複素環または縮合アリール、置換アリール、ヘテロアリール、もしくは置換ヘテロアリール環を形成し;
pは0、1、2、または3であり;
vおよびsは独立に0、1、2、3、4、または5であり、ただし環Aが芳香族である場合、R2またはR3の少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択され;
Qはシクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、および置換複素環からなる群より選択され;
Zは下記からなる群より選択される
(a)カルボキシおよびカルボキシエステル;
(b)-C(X4)NR18R19(ここでX4は=O、=NH、または=N-アルキルであり、R18およびR19は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群より独立に選択されるか、またはR18およびR19はそれらに結合している窒素原子と一緒に複素環、置換複素環、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール環基を形成する);
(c)-C(X3)NR21S(O)2R4または-C(X3)NR21S(O)R4(ここでX3は=O、=NR24、および=Sから選択され、ここでR24は水素、アルキル、または置換アルキルであり;R4はアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、およびNR22R23から選択され、ここでR21、R22、およびR23は独立に水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、もしくは置換シクロアルキルであるか;または、R21およびR22、もしくはR22およびR23は、それらに結合している原子と一緒になって置換されていてもよい複素環基を形成する);
(d)-C(X2)-N(R31)CR32R33C(=O)R34(ここでX2は=O、=S、および=NR11から選択され、ここでR11は水素またはアルキルであり、R34は-OR17および-NR18R19から選択され、ここでR17は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環から選択され;R18およびR19は上で定義したとおりであり;
R32およびR33は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立に選択されるか;
または、定義したR32およびR33はそれらに結合している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環もしくは置換複素環基を形成するか;
さらにまたは、R32もしくはR33の一方は水素、アルキルもしくは置換アルキルであり、他方はそれに結合している炭素原子と一緒に、R17およびそれに結合している酸素原子、もしくはR18およびそれに結合している窒素原子、のいずれかと連結して複素環もしくは置換複素環基を形成し;
R31は水素およびアルキルから選択されるか、またはR32およびR33が一緒になって環を形成しない場合、ならびにR32もしくはR33とR17もしくはR18とが連結して複素環もしくは置換複素環基を形成しない場合、R31はそれに結合している窒素原子と一緒に、R32およびR33の1つと一緒になって複素環もしくは置換複素環基を形成してもよい);
(e)-C(X2)-N(R31)CR25R26R27(ここでX2およびR31は上で定義したとおりであり、かつR25、R26およびR27はアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、複素環、置換複素環、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より独立に選択されるか、またはR25およびR26はそれらに結合している炭素原子と一緒にシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環もしくは置換複素環基を形成する);および
(f)カルボン酸イソスター(ここで該イソスターは(a)〜(e)で定義したとおりではない)。]
[0122] 一つの態様において、LはRaで置換されていてもよいC2〜C4アルキレンであり、ここで1つの-CH2-基は-NRb-、>(C=O)、-S-、または-O-で置き換えられてもよく、かつ2つの-CH2-基は一緒になって二重結合を形成してもよく;
Raはハロ、アミノ、置換アミノ、アシル、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルキル、置換アルキル、カルボキシエステル、ヒドロキシル、アルコキシ、置換アルコキシ、ヘテロシクリル、および置換ヘテロシクリルからなる群より選択され;
Rbは水素、アシル、アミノカルボニル、アルキル、置換アルキル、(カルボキシルエステル)アミノ、およびカルボキシエステルからなる群より独立に選択され;
R1はアルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、およびヒドロキシからなる群より選択され;
R2およびR3はアルキル、置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、およびオキソからなる群より独立に選択され;
p、v、およびsは独立に0、1、2、または3であり、ただしR2またはR3の少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、およびオキソからなる群より選択され;
Qはシクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、および置換複素環からなる群より選択され;
Zは下記からなる群より選択される:
(a)カルボキシおよびカルボキシエステル;
(b)-C(X4)NR18R19(ここでX4は=O、=NH、または=N-アルキルであり、R18およびR19は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群より独立に選択されるか、またはR18およびR19はそれらに結合している窒素原子と一緒に複素環、置換複素環、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール環基を形成する);
(c)-C(X3)NR21S(O)2R4(ここでX3は=O、=NR24、および=Sから選択され、ここでR24は水素、アルキル、または置換アルキルであり;R4はアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、およびNR22R23から選択され、ここでR21、R22、およびR23は独立に水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、もしくは置換シクロアルキルであるか;または、R21およびR22、もしくはR22およびR23は、それらに結合している原子と一緒になって置換されていてもよい複素環基を形成する);
(d)-C(X2)-N(R31)CR32R33C(=O)R34(ここでX2は=O、=S、および=NR11から選択され、ここでR11は水素またはアルキルであり、R34は-OR17および-NR18R19から選択され、ここでR17は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環から選択され;R18およびR19は上で定義したとおりであり;
R32およびR33は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立に選択されるか;
または、定義したR32およびR33はそれらに結合している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環もしくは置換複素環基を形成するか、
さらにまたは、R32もしくはR33の一方は水素、アルキルもしくは置換アルキルであり、他方はそれに結合している炭素原子と一緒に、R17およびそれに結合している酸素原子、もしくはR18およびそれに結合している窒素原子、のいずれかと連結して複素環もしくは置換複素環基を形成し;
R31は水素およびアルキルから選択されるか、またはR32およびR33が一緒になって環を形成しない場合、ならびにR32もしくはR33とR17もしくはR18とが連結して複素環もしくは置換複素環基を形成しない場合、R31はそれに結合している窒素原子と一緒に、R32およびR33の1つと一緒になって複素環もしくは置換複素環基を形成してもよい);
(e)-C(X2)-N(R31)CR25R26R27(ここでX2およびR31は上で定義したとおりであり、かつR25、R26およびR27はアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、複素環、置換複素環、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より独立に選択されるか、またはR25およびR26はそれらに結合している炭素原子と一緒にシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環もしくは置換複素環基を形成する);および
(f)カルボン酸イソスター(ここで該イソスターは(a)〜(e)で定義したとおりではない)、
式(I)の化合物が提供される。]
[0123] 一つの態様において、式(II)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される:

式中、
Z、Q、L、Rb、R1、R2、R3、p、v、s、および---、は先に定義したとおりであり;KはNまたはCであり、かつ
TはN、NRb、CH、CH2、CHR3、CR3、O、S、S(O)、およびS(O)2からなる群より選択され、ここでKまたはTの少なくとも1つはNまたはNRbであり、かつ---の1つが二重結合である場合、R2もしくはR3の少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択されるか、またはR2の2つもしくはR3の2つは一緒に縮合シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、もしくは置換ヘテロアリール環を形成する。]
[0124] 一つの態様において、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が提供される:

式中、
Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりであり;R3aはHまたはR3であり;かつR2、R3、またはR3aの少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択される。]
[0125] 一つの態様において、式(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される:

式中、
Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりであり;かつR2またはR3の少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択される。]
[0126] 一つの態様において、式(IId)、(IIe)、もしくは(IIf)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される:

式中、
Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりである。]
[0127] 一つの態様において、式(IIIa)〜(IIIc)の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される:

式中、
Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりであり;R3aはHまたはR3であり;かつR2、R3、またはR3aの少なくとも1つは置換アルキル、アシル、置換アシル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択される。]
[0128] 一つの態様において、式(I)、(II)、(IIa)〜(IIf)、または(IIIa)〜(IIIc)の任意の1つの薬学的に許容される塩である化合物が提供される。]
[0129] 一つの態様において、式(I)、(II)、(IIa)〜(IIf)、または(IIIa)〜(IIIc)の任意の1つの溶媒和物である化合物が提供される。いくつかの局面において、溶媒和物は式(I)、(II)、(IIa)〜(IIf)、または(IIIa)〜(IIIc)の任意の1つの薬学的に許容される塩の溶媒和物である。]
[0130] 前述の態様に関係する様々な特徴を以下に示す。これらの特徴は、異なる置換基または変数に言及する場合、互いに、または本出願において記載する任意の他の態様と組み合わせることができる。いくつかの局面において、下記の特徴の1つまたは複数を有する、式(I)、(II)、(IIa)〜(IIf)、または(IIIa)〜(IIIc)の化合物が提供される。]
[0131] いくつかの態様において、vは0もしくは1;0、1、もしくは2;0、1、2、もしくは3;または0、1、2、3、もしくは4である。]
[0132] いくつかの態様において、sは0もしくは1;0、1、もしくは2;または0、1、2、もしくは3である。]
[0133] いくつかの態様において、Lは-CH2(CH2)nCH2-であり、ここでnは0、1または2である。]
[0134] いくつかの態様において、LはRaで置換されていてもよいC2〜C4アルキレンであり、ここで1つの-CH2-基は-NRb-である。]
[0135] いくつかの態様において、Rbは下記からなる群より選択される:

。]
[0136] いくつかの態様において、LはRaで置換されており、かつRaは置換アルキル、アミノ、置換アミノ、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、および置換アルコキシからなる群より選択される。いくつかの態様において、Raはアミノカルボニルである。]
[0137] いくつかの態様において、Raは下記からなる群より選択される:

式中、xxはそれぞれ独立に0、1、2、3、または4であり;かつ
Ra1およびRa2は水素、アルキル、置換アルキル、アシル、スルホニルおよび置換スルホニルからなる群より独立に選択される。]
[0138] いくつかの態様において、Raは下記からなる群より選択される:

。]
[0139] いくつかの態様において、R2またはR3の少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、およびオキソからなる群より選択される。]
[0140] いくつかの態様において、R3は置換アルキル、アミノ、置換アミノ、アシル、アシル-C(O)-、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、および置換アルコキシからなる群より選択される。]
[0141] いくつかの態様において、共通の炭素原子に結合している2つのR3は一緒にスピロシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、または置換複素環を形成する。]
[0142] いくつかの態様において、R3は下記からなる群より選択される:


。]
[0143] いくつかの態様において、R2は置換アルコキシおよびヘテロアリールからなる群より選択される。]
[0144] いくつかの態様において、R2は下記である。]
[0145] いくつかの態様において、Zはカルボキシ、カルボキシエステル、カルボン酸イソスター、-C(O)NR18R19、または-C(O)NHS(O)2R4であり、ここでR18およびR19は請求項1において定義するとおりであり、かつR4はアルキルまたはアリールである。]
[0146] いくつかの態様において、Zはカルボキシ、カルボン酸メチル、カルボン酸エチル、6-(β-D-グルクロン酸)エステル、1H-テトラゾール-5-イル、5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル、N-2-シアノ-エチルアミド、N-2-(1H-テトラゾール-5-イル)エチルアミド、メチルスルホニルアミノカルボニル、トリフルオロメチルスルホニルアミノカルボニル、シクロプロピルスルホニルアミノ、またはフェニルスルホニルアミノカルボニルである。]
[0147] いくつかの態様において、Zはカルボキシである。]
[0148] いくつかの態様において、Qはシクロアルキルまたは置換シクロアルキルである。]
[0149] いくつかの態様において、Qはシクロヘキシルまたはフルオロ置換シクロヘキシルである。]
[0150] いくつかの態様において、pは0である。]
[0151] 他の態様において、以下の構造の1つの化合物が提供される:

式中、R3bは水素、アルキル、置換アルキル、アシル、スルホニル、置換スルホニル、およびアミノカルボニルからなる群より選択される。]
[0152] 他の態様において、表1もしくは表2から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が提供される。]
[0153] ]
[0154] ]
[0155] 他の態様において、薬学的に許容される希釈剤および本明細書に記載する化合物またはそのような化合物の1つもしくは複数の混合物の治療上有効な量を含む薬学的組成物が提供される。]
[0156] 他の態様において、HCVなどのフラビウイルス科のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、患者のウイルス感染の治療法であって、該ウイルス感染と診断された、または該ウイルス感染を発症するリスクがある患者に、薬学的に許容される希釈剤および本明細書に記載する化合物またはそのような化合物の1つもしくは複数の混合物の治療上有効な量を含む薬学的組成物を投与する段階を含む方法が提供される。もう一つの局面において、前記感染の治療または予防用の医薬の調製のための、式(I)の化合物の使用が提供される。他の局面において、患者はヒトである。]
[0157] さらにもう一つの態様において、HCVに対して活性な1つまたは複数の薬剤の治療上有効な量の投与と組み合わせての、患者のウイルス感染を治療または予防する方法が提供される。HCVに対して活性な薬剤には、リバビリン、レボビリン、ビラミジン、チモシンアルファ-1、NS3セリンプロテアーゼの阻害剤、およびイノシン1リン酸デヒドロゲナーゼの阻害剤、単独またはリバビリンもしくはビラミジンと組み合わせてのインターフェロン-アルファ、ペグ化インターフェロン-アルファが含まれる。一例において、HCVに対して活性な追加の薬剤は、単独またはリバビリンもしくはビラミジンとの組み合わせでのインターフェロン-アルファまたはペグ化インターフェロン-アルファである。もう一つの例において、活性薬剤はインターフェロンである。]
[0158] 投与および薬学的組成物
本発明は、C型肝炎ウイルスなどのフラビウイルス科のウイルスを含む、抗ウイルス活性を有する新規化合物を提供する。本発明の化合物は、RNA依存性RNAポリメラーゼを含む、複製に関与する酵素を阻害することにより、ウイルスの複製を阻害する。これらはフラビウイルス科のウイルスの活性または増殖において用いられる他の酵素も阻害しうる。]
[0159] 一般に、本発明の化合物は、類似の有用性を提供する薬剤について許容される任意の投与様式によって治療上有効な量で投与することになる。本発明の化合物、すなわち活性成分の実際の量は、治療する疾患の重症度、被検者の年齢および相対的な健康、用いる化合物の効力、投与の経路および形態、ならびに他の因子などの多くの因子に依存することになる。薬物は1日に複数回、好ましくは1日に1回または2回投与することができる。]
[0160] 本発明の化合物の治療上有効な量は、1日に受容者の体重1キログラムあたり約0.01〜200mg;好ましくは約0.01〜25mg/kg/日、より好ましくは約0.1〜50mg/kg/日の範囲でありうる。したがって、70kgの人への投与のために、用量範囲は最も好ましくは1日に約7〜3500mgである。]
[0161] いかなる特定の組成物または薬学的担体も変動しうるため、本発明は、それらに限定されない。一般に、本発明の化合物は、以下の経路の任意の1つにより薬学的組成物として投与することになる:経口、全身(例えば、経皮、鼻内または坐剤により)、または非経口(例えば、筋肉内、静脈内または皮下)投与。好ましい投与様式は、苦痛の程度に従って調節しうる、通常の1日1回投与法を用いての経口である。組成物は錠剤、丸剤、カプセル剤、半固形剤、散剤、徐放性製剤、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エアロゾル剤、または任意の他の適当な組成物の形を取ることができる。本発明の化合物を投与するためのもう一つの好ましい様式は吸入である。]
[0162] 製剤の選択は、薬物の投与様式および薬物のバイオアベイラビリティなどの様々な因子に依存する。吸入による送達のために、化合物は液剤、懸濁剤、エアロゾル噴射剤またはドライパウダーとして製剤し、投与用の適当なディスペンサーに充填することができる。いくつかの型の薬学的吸入装置、すなわち、ネブライザー吸入器、定量噴霧式吸入器(MDI)およびドライパウダー吸入器(DPI)がある。ネブライザー装置は、治療薬(液体の形に製剤されている)を患者の気道内に運ばれるミストとして噴霧させる、高速の気流を生じる。MDIは典型的には、圧縮ガスと共に包装された製剤である。作動後、装置は測定した量の治療薬を圧縮ガスにより放出し、したがって決められた量の薬剤を投与する信頼性の高い方法を提供する。DPIは、装置による呼吸中に患者の吸気流に分散しうる、流動性粉末の形で治療薬を投薬する。流動性粉末を得るために、治療薬をラクトースなどの賦形剤と共に製剤する。測定した量の治療薬をカプセルの形で保存し、それぞれの作動時に投薬する。]
[0163] 最近、表面積を増大させる、すなわち、粒径を小さくすることによってバイオアベイラビリティを高めうるとの原理に基づき、特にバイオアベイラビリティが不良な薬物のための薬学的製剤が開発されている。例えば、米国特許第4,107,288号は、活性材料が高分子の架橋マトリクス上に支持されている、10〜1,000nmの範囲のサイズの粒子を有する薬学的製剤を記載している。米国特許第5,145,684号は、薬物を表面改変物質存在下でナノ粒子(平均粒径400nm)に粉砕し、次いで液体媒質中に分散させて、顕著に高いバイオアベイラビリティを示す薬学的製剤を得る、薬学的製剤の生成を記載している。]
[0164] 組成物は、一般に、本発明の化合物と少なくとも一つの薬学的に許容される賦形剤との組み合わせからなる。許容される賦形剤は非毒性で、投与を補助し、特許請求する化合物の治療上の利益に有害な影響をおよぼさない。そのような賦形剤は、当業者には一般に入手可能な任意の固体、液体、半固体または、エアロゾル組成物の場合には、ガス状賦形剤でありうる。]
[0165] 固体の薬学的賦形剤には、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、脱脂粉乳などが含まれる。液体および半固体賦形剤はグリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールおよび石油、動物、植物または合成起源のもの、例えば、落花生油、ダイズ油、鉱油、ゴマ油などを含む様々な油から選択してもよい。好ましい液体担体、特に注射用液剤のための単体には、水、食塩水、水性デキストロース、およびグリコールが含まれる。]
[0166] 圧縮ガスを用いて、本発明の化合物をエアロゾルの形に分散させてもよい。この目的に適した不活性ガスは窒素、二酸化炭素などである。他の適当な薬学的賦形剤およびそれらの製剤は、Remington's Pharmaceutical Sciences, edited by E. W. Martin (Mack Publishing Company, l8th ed., 1990)に記載されている。]
[0167] 製剤中の化合物の量は、当業者によって用いられる全範囲内で変動しうる。典型的には、製剤は重量パーセント(重量%)に基づき、製剤全体の約0.01〜99.99重量%の本発明の化合物を含み、残りは1つまたは複数の薬学的賦形剤である。好ましくは、化合物は約1〜80重量%のレベルで存在する。代表的な薬学的製剤を以下の製剤実施例の項に記載する。]
[0168] 加えて、本発明は、本発明の化合物の治療上有効な量を、RNA依存性RNAウイルスに対する、特にHCVに対するもう一つの活性薬剤の治療上有効な量と組み合わせて含む、薬学的組成物を目的とする。HCVに対して活性な薬剤には、リバビリン、レボビリン、ビラミジン、チモシンアルファ-1、HCV NS3セリンプロテアーゼの阻害剤、またはイノシン1リン酸デヒドロゲナーゼの阻害剤、インターフェロン-α、ペグ化インターフェロン-α(ペグインターフェロン-α)、インターフェロン-αとリバビリンとの組み合わせ、ペグインターフェロン-αとリバビリンとの組み合わせ、インターフェロン-αとレボビリンとの組み合わせ、およびペグインターフェロン-αとレボビリンとの組み合わせが含まれるが、それらに限定されるわけではない。インターフェロン-αには、組換えインターフェロン-α2a(Hoffman-LaRoche, Nutley, NJから市販されているROFERONインターフェロンなど)、インターフェロン-α2b(Schering Corp., Kenilworth, New Jersey, USAから市販されているIntron-Aインターフェロンなど)、コンセンサスインターフェロン、および精製インターフェロン-α製品が含まれるが、それらに限定されるわけではない。リバビリンおよびそのHCVに対する活性の議論については、J.O. Saunders and S.A. Raybuck, "Inosine Monophosphate Dehydrogenase: Consideration of Structure, Kinetics and Therapeutic Potential", Ann. Rep. Med. Chem., 35:201-210 (2000)を参照されたい。]
[0169] C型肝炎ウイルスに対して活性な薬剤には、HCVプロテアーゼを阻害する薬剤、HCVポリメラーゼを阻害する薬剤、HCVヘリカーゼを阻害する薬剤、HCV NS4Bタンパク質を阻害する薬剤、HCVの侵入を阻害する薬剤、HCVの集合を阻害する薬剤、HCVの放出を阻害する薬剤、HCV NS5Aタンパク質を阻害する薬剤、およびイノシン5'-1リン酸デヒドロゲナーゼを阻害する薬剤も含まれる。他の薬剤には、HCV感染治療のためのヌクレオシド類縁体が含まれる。さらに他の化合物には、国際公開公報第2004/014313号および国際公開公報第2004/014852号ならびにその中で引用される参照文献に開示されるものが含まれる。特許出願の国際公開公報第2004/014313号および国際公開公報第2004/014852号はその全体が参照により本明細書に組み入れられる。]
[0170] 特定の抗ウイルス剤には、Omega IFN(BioMedicines Inc.)、BILN-2061(Boehringer Ingelheim)、Summetrel(Endo Pharmaceuticals Holdings Inc.)、Roferon A(F. Hoffman-La Roche)、Pegasys(F. Hoffman-La Roche)、Pegasys/Ribaravin(F. Hoffman-La Roche)、CellCept(F. Hoffman-La Roche)、Wellferon(GlaxoSmithKline)、Albuferon-α(Human Genome Sciences Inc.)、Levovirin(ICN Pharmaceuticals)、IDN-6556(Idun Pharmaceuticals)、IP-501(Indevus Pharmaceuticals)、Actimmune(InterMune Inc.)、Infergen A(InterMune Inc.)、ISIS 14803(ISIS Pharamceuticals Inc.)、JTK-003(Japan Tobacco Inc.)、Pegasys/Ceplene(Maxim Pharmaceuticals)、Ceplene(Maxim Pharmaceuticals)、Civacir(Nabi Biopharmaceuticals Inc.)、Intron A/Zadaxin(RegeneRx)、Levovirin(Ribapharm Inc.)、Viramidine(Ribapharm Inc.)、Heptazyme(Ribozyme Pharmaceuticals)、Intron A(Schering-Plough)、PEG-Intron(Schering-Plough)、Rebetron(Schering-Plough)、Ribavirin(Schering-Plough)、PEG-Intron/Ribavirin(Schering-Plough)、Zadazim(SciClone)、Rebif(Serono)、IFN-β/EMZ701(Transition Therapeutics)、T67(Tularik Inc.)、VX-497(Vertex Pharmaceuticals Inc.)、VX-950/LY-570310(Vertex Pharmaceuticals Inc.)、Omniferon(Viragen Inc.)、XTL-002(XTL Biopharmaceuticals)、SCH 503034(Schering-Plough)、イサトリビンとそのプロドラッグANA971およびANA975(Anadys)、R1479(Roche Biosciences)、Valopicitabine(Idenix)、NIM811(Novartis)、ならびにActilon(Coley Pharmaceuticals)が含まれる。]
[0171] いくつかの態様において、本発明の組成物および方法は本発明の化合物およびインターフェロンを含む。いくつかの局面において、インターフェロンはインターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウからなる群より選択される。]
[0172] 他の態様において、本発明の組成物および方法は本発明の化合物を含み、抗HCV活性を有する化合物はインターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、Imiquimod、リバビリン、イノシン5'-1リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンからなる群より選択される。]
[0173] さらに他の態様において、抗HCV活性を有する化合物はリバビリン、レボビリン、ビラミジン、チモシンアルファ-1、NS3セリンプロテアーゼの阻害剤、およびイノシン1リン酸デヒドロゲナーゼの阻害剤、単独またはリバビリンもしくはビラミジンと組み合わせてのインターフェロン-アルファ、またはペグ化インターフェロン-アルファである。]
[0174] もう一つの態様において、抗HCV活性を有する化合物はHCVに対して活性な前記薬剤は、単独またはリバビリンもしくはビラミジンと組み合わせてのインターフェロン-アルファもしくはペグ化インターフェロン-アルファである。]
[0175] 他の態様において、式(I)の化合物の調製法が提供される。そのような方法の詳細は、一般合成実施例I〜Xおよび合成実施例において見いだすことができる。]
[0176] 一般合成法
本明細書に開示する化合物は、以下の一般手順および下記の実施例によって調製することができる。典型的または好ましい工程条件(すなわち、反応温度、時間、反応物のモル比、溶媒、圧など)が示される場合、特に記載がないかぎり他の工程条件も用いうることが理解されるであろう。最適な反応条件は、用いる特定の反応物または溶媒によって変動しうるが、そのような条件は当業者であれば日常の最適化手順によって決定することができる。]
[0177] 加えて、当業者には明らかであろうとおり、特定の官能基が望まれない反応を起こすのを防ぐために、通常の保護基が必要となることもある。様々な官能基に適した保護基ならびに特定の官能基を保護および脱保護するための適当な条件は当技術分野において周知である。例えば、多くの保護基がT. W. Greene and P. G. M. Wuts, Protecting Groups in Organic Synthesis, Third Edition, Wiley, New York, 1999、およびその中で引用される参照文献に記載されている。]
[0178] 本発明の化合物が1つまたは複数のキラル中心を含む場合、そのような化合物は純粋な立体異性体として、すなわち、個々の鏡像異性体もしくはジアステレオマーとして、または立体異性体を高濃度で含む混合物として調製または単離することができる。すべてのそのような立体異性体(および高濃度混合物)は、特に記載がないかぎり、本発明の範囲内に含まれる。純粋な立体異性体(または高濃度混合物)は、例えば、当技術分野において周知の光学活性な出発原料または立体選択的試薬を用いて調製してもよい。または、そのような化合物のラセミ混合物を、例えば、キラルカラムクロマトグラフィ、キラル分割剤などを用いて分離することができる。]
[0179] 特に記載がないかぎり、以下の一般式において、Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは式(I)について定義したとおりである。]
[0180] 実施例I
Lが-CH2CH2NH-、-CH2C(O)NR-、または-CH2CH2NR-である式IIbの化合物を、以下の一般法によって合成することができる。構造1-1の置換2-ブロモインドールを、水素化ナトリウムなどの塩基による脱プロトン化と、続く2-ブロモ酢酸tert-ブチルの添加によって、インドール窒素でアルキル化することができる。第二のインドールフラグメント(fragment)を、標準のSuzukiカップリング条件を用いることによって付加し、構造1-2の化合物を得ることができる。カリウムtert-ブトキシドおよびモノクロラミンは対応するヒドラジンを生成し、トリフルオロ酢酸(TFA)などの酸の添加により構造1-3のカルボン酸を遊離することができる。1-4の五環式環構造、具体的にはLが-CH2C(O)NH-である構造は、標準の反応条件下でO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)などのペプチドカップリング剤の添加によって生成することができる。次いで、構造1-4の化合物を、Lを改変するためにさらなる化学変換に供することができる。例えば、ボラン-テトラヒドロフラン複合体などの適当な還元剤によるヒドラジドカルボニルの還元は、Lが-CH2CH2NH-である構造1-5の化合物を生じる。同様に、水素化ナトリウム(NaH)などの塩基および、例えば、ハロゲン化アルキルなどの適当な求電子剤を用いての、化合物1-4のヒドラジドのアルキル化は、Lが-CH2C(O)NR-である構造1-6の化合物を生じる。再度、ボラン-テトラヒドロフラン複合体などの適当な還元剤によりヒドラジドカルボニルを還元して、Lが-CH2CH2NR-である構造1-7の化合物を得る。]
[0181] 一般スキームI

THF=テトラヒドロフラン
DMF=ジメチルホルムアミド
TFA=トリフルオロ酢酸
tBu=tert-ブチル
HATU=O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート]
[0182] 実施例II
Lが-CH2CH(OH)CH2-、-CH2CH(OR)CH2-、-CH2COCH2-、または-CH2CH(NHR)CH2-である式IIbの化合物のさらなる誘導体を、以下の一般法によって合成することができる。構造1-1の置換2-ブロモインドールを第二のインドールフラグメントと、標準のSuzukiカップリング条件下でカップリングさせて、構造II-2の化合物を得ることができる。塩基性条件下で2-(ブロモメチル)オキシランを用いての閉環により、Lが-CH2CH(OH)CH2-である構造II-3の化合物を得る。そのような化合物をさらなる誘導体の合成の中間体として用いることができ、そのいくつかを以下に示す。例えば、水素化ナトリウム(NaH)などの塩基および、例えば、ハロゲン化アルキルなどの適当な求電子剤を用いて、構造II-3の新しく生成したヒドロキシ部分をアルキル化し、Lが-CH2CH(OR)CH2-である構造II-4の化合物を生じる。Dess-Martinペルヨージナンなどの酸化剤を用いて、構造II-3の新しく生成したヒドロキシ部分を酸化し、Lが-CH2COCH2-である構造II-5の化合物を生じる。さらに、構造II-5の化合物の還元的アミノ化により、Lが-CH2CH(NHR)CH2-である構造II-6の化合物を得ることができる。]
[0183] 一般スキームII]
[0184] 実施例III
Lが-(CH2)3-である式IIbのさらなる化合物を、以下の一般法によって合成することができる。構造I-1の置換2-ブロモインドールを、水素化ナトリウムなどの塩基による脱プロトン化と、続く1-ブロモ-2-(メトキシメトキシ)エタンの添加によって、インドール窒素でアルキル化することができる。第二のインドールフラグメントを、標準のSuzukiカップリング条件を用いることによって付加し、構造III-2の化合物を得ることができる。トリフルオロ酢酸(TFA)などの酸の添加により構造III-3のアミノエタノール部分を遊離することができる。エタノールアミンを塩化メタンスルホニル(MsCl)などの試薬により適当に誘導体化して適当な脱離基を提供することにより、五環式環構造を生成することができる。続く求核置換反応を、水素化ナトリウムなどの適当な塩基の使用によって促進し、構造III-5の化合物を得ることができる。]
[0185] 一般スキームIII

Ms-Cl=塩化メタンスルホニル
TFA=トリフルオロ酢酸]
[0186] 実施例IVa
構造IV-5の化合物を、以下の一般法によって合成することができる。構造IV-1の化合物を、7-ブロモ-1H-インドール-2-カルボン酸から出発して合成することができる。7-ブロモ-1H-インドール-2-カルボン酸を臭化ベンジル(Bn-Br)を用いてベンジル化し、続いてビス(ピナコラト)ジボロンおよびパラジウム源を用いてSuzukiカップリング反応に適したボランに変換し、構造IV-1の化合物を得る。構造IV-2のブロモインドールは、シリル保護3-ブロモプロパノールを塩基性条件下で用いてI-1をアルキルすることにより合成することができる。調製した両方のSuzuki試薬を用いて、標準のカップリング条件下でカップリングすることにより、構造IV-3の化合物を得る。シリル保護基をフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)などのフッ素源で脱保護して遊離アルコールを放出し、次いでこれを塩化メタンスルホニル(Ms-Cl)でメシル化して、構造IV-4の化合物を生じうる。次いで、塩基性条件下で閉環が起こり、Lが-(CH2)3-である構造IV-5の化合物を生成しうる。]
[0187] 一般スキームIVa

Bn-Br=臭化ベンジル
TBAF=フッ化テトラブチルアンモニウム
Ms-Cl=塩化メタンスルホニル]
[0188] 実施例IVb
構造IV-5の化合物を水素化条件下で脱ベンジル化して、対応する遊離酸(IV-6)を得ることができる。新しく生成したカルボン酸のアミドIV-7への変換は、O-ベンゾトリアゾール-N,N,N',N'-テトラメチル-ウロニウム-ヘキサフルオロホスファート(HBTU)などの標準のペプチドカップリング試薬を所望のアミンと共に用いて達成することができる。構造IV-7の化合物を、ボラン-テトラヒドロフラン複合体などの還元剤により還元して、対応するアミンIV-8を得ることもできる。]
[0189] 一般スキームIVb

HBTU=O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート]
[0190] 実施例V
実施例IVの前述の化合物を、多くの構造的に独特の化合物合成のための中間体としてさらに用いることができる。R3が水素である構造Vの化合物を、スキームIVaおよびIVbに示す方法を用いて合成することができる。同様に、アミン/ホルムアルデヒド溶液を加えることにより、V-3を生成する。続いて、シアノ水素化ホウ素ナトリウムなどの試薬により還元して、V-4を生じる。同様に、シアノ水素化ホウ素ナトリウムなどの試薬によりVを還元して、V-5を得る。Vの選択的フッ素化により、構造V-6の化合物を得る。加えて、構造V-7の化合物は、Vおよびニトロエテンから合成することができる。N-ヨードスクシンイミドなどの試薬を用いてのVのヨウ素化により、構造V-1の化合物を得、これをパラジウム触媒反応条件下でシアン化トリメチルシリル(TMS-CN)と反応させて、V-8を生じうる。Buckwaldらによって報告されたものなどの条件下でV-1をアミノ化し、V-2を生じる。V-1の標準のSuzukiカップリング条件下での反応により、構造V-9の化合物を得る。同様に、V-1のアルキニル化は構造V-10の化合物を生じ、続く標準のアルキン還元条件下での還元は、V-11への経路を提供する。]
[0191] 一般スキームV]
[0192] 実施例VI
Lが-(CH2)3-であり、R2が変動する、式IIbの置換化合物(VI-7およびVI-9)の合成を、以下の方法に従って合成することができる。例えば、4-メトキシ-1H-インドール(VI-1)を保護し、臭素化して、VI-3を得ることができる。この段階で、インドールを誘導体化し、ホウ素部分をホウ素-ハロゲン交換によって付加し、構造VI-4の化合物を得ることができる。次いで、VI-4および構造VI-2の化合物を標準のSuzukiカップリング条件下で反応させ、続いてスキームIVaに概要を示す段階を行って五環式環系を完成することにより、構造VI-5の化合物を合成することができる。三臭化ホウ素を用いてメチルエーテルを脱保護し、構造VI-6のフェノールを得る。次いで、構造VI-6のフェノールを用い、求電子剤の付加により様々な誘導体(VI-7)を合成することができる。加えて、フェノールをトリフルオロ酢酸エステルなどの適当な脱離基に変換することにより、様々な芳香族置換反応および構造VI-9の化合物への経路が可能になる。]
[0193] 一般スキームVI]
[0194] 実施例VII
構造VII-10およびVII-12の化合物を、以下の方法により、構造VII-1の置換インドールから出発して、合成することができる。VII-1の酢酸エステルを、例えば、メタノールアンモニアを用いて脱保護し、対応するフェノールを得る。次いで、VII-2を適当な有機ハロゲン化物と塩基性条件下で反応させることにより、ベンジルエーテルまたはメチルエーテルいずれかのVII-3を生成することができる。]
[0195] 構造VII-3の置換2-ブロモインドールを、水素化ナトリウムなどの塩基による脱プロトン化と、続く1-ブロモ-2-(メトキシメトキシ)エタンの添加によって、インドール窒素でアルキル化することができる。第二のインドールフラグメントを、標準のSuzukiカップリング条件を用いることによって付加し、構造VII-5の化合物を得ることができる。トリフルオロ酢酸(TFA)などの酸の添加により構造VII-6のアミノエタノール部分を遊離することができる。エタノールアミンを塩化メタンスルホニル(MsCl)などの試薬により適当に誘導体化して適当な脱離基を提供することにより、五環式環構造を生成することができる。続く求核置換反応を、水素化ナトリウムなどの適当な塩基の使用によって促進し、Lが-(CH2)3-である構造VII-8の化合物を得ることができる。適当な脱保護化学を用いてのフェノールの遊離により、構造VII-9の化合物を生じる。続いて、フェノールを改変して、構造VII-10およびVII-11の化合物を生成する。例えば、VII-10の様々な誘導体を、適当な求電子剤の添加により合成することができる。加えて、フェノールをトリフルオロ酢酸エステルなどの適当な脱離基に変換することにより、様々な芳香族置換反応および構造VII-12の化合物への経路が可能になる。]
[0196] 一般スキームVII]
[0197] 実施例VIII
Lが-(CH2)3-である式IIcの化合物を、以下の一般法によって合成することができる。構造VIII-1の置換2-ブロモインドールを置換3-アミノ-2-ニトロフェニルボロン酸に、標準のSuzukiカップリング条件を用いてカップリングさせ、構造VIII-2の化合物を得ることができる。ニトロ基の還元と、続く加熱下での酢酸の添加により、ベンズイミダゾールVIII-4を得る。最後に、五環式環構造の生成を塩基性条件下、1,3-ジブロモプロパンにより達成して、構造VIII-5の化合物を得ることができる。]
[0198] 一般スキームVIII]
[0199] 実施例IX
Lが-(CH2)3-である式IIaの化合物を、以下の一般法によって合成することができる。構造IX-1の置換2-ブロモインドールを、水素化ナトリウムなどの塩基による脱プロトン化と、続く1-ブロモ-2-(メトキシメトキシ)エタンの添加によって、インドール窒素でアルキル化することができる。次いで、IX-2を1H-インドル-4-イルボロン酸に、標準のSuzukiカップリング条件を用いてカップリングさせ、構造IX-3の化合物を得ることができる。トリフルオロ酢酸(TFA)などの酸の添加により構造IX-4のアミノエタノール部分を遊離することができる。例えば、オキシ塩化リン(POCl3)によるアルコールの塩素への置換はIX-5を提供する。五環式環構造の生成を、塩化ジエチルアルミニウムなどのルイス酸を用いてのインドールのフリーデル・クラフツのアルキル化により達成して、構造IX-6の化合物を得ることができる。次いで、中間体IX-6から様々な誘導体を生成することができる。例えば、水素化ナトリウムなどの塩基を有機ハロゲン化物と共に用いてインドール窒素をアルキル化し、構造IX-7の化合物を得る。または、インドールの臭素化と、続くパラジウム触媒反応条件下でのアミノ化により、構造IX-9の化合物を生成する。]
[0200] 一般スキームIX]
[0201] 実施例X
前述の反応それぞれに加えて、化合物をZでさらに改変する能力がある。構造I-4〜I-7、II-3〜II-6、III-5、IV-5〜IV-8、V〜V-11、VI-6、VI-7、VI-9、VII-9、VII-10、VII-12、VIII-5、IX-6、IX-7およびIX-9の化合物をZでさらに改変することができる。例えば、Zがメチルエステルである場合、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムまたは水酸化カリウムなどの試薬を用いての加水分解により、対応するカルボン酸を生じる。]
[0202] 一般スキームX]
[0203] 実施例XI
構造XI-6およびXI-8の化合物を、以下の一般法によって合成することができる。アニリンXI-1のアクリル酸へのマイケル付加と、続く脱水条件下での環化により、XI-3を得る。ケトンXI-3のヒドロキシルアミンとの縮合により、オキシムXI-4を得る。4塩化チタンおよび水素化ホウ素ナトリウムを用いてのXI-4の還元によりアミンXI-5を得、次いでこれをBoc-アミンXI-6として保護する。XI-3からスルフィニルイミンXI-7を生成し、続いて水素化ホウ素ナトリウムで還元することにより、光学活性材料XI-8を調製する。]
[0204] 一般スキームXI]
[0205] 実施例XII
構造XII-3の化合物を、以下の一般法によって合成することができる。ケトンXI-3をα-、β-不飽和ニトリルXII-1に、ホーナー・ワズワース・エモンズ反応により変換する。XII-1のL-セレクトリド(L-selectride)による還元に続いて、得られるアミンXII-2の保護により、XII-3を得る。]
[0206] 一般スキームXII]
[0207] 実施例XIII
構造XIII-3の化合物を、以下の一般法によって合成することができる。8-ブロモテトラヒドロキノリンXI-6またはXII-3をXIII-1と、標準のSuzukiカップリング条件下でカップリングさせて、XIII-2を得る。XIII-2の塩化クロロアセチルによるアシル化と、続く分子内置換およびボラン還元により、XIII-3を得る。]
[0208] 一般スキームXIII]
[0209] 実施例XIV
XIII-3をさらなる合成変換のための中間体として用いることができる。XIII-3の酸性条件下での脱保護により、アミンXIV-1を得る。アルデヒドまたはケトンによる還元的アミノ化によりXIV-2を生じる。カルボン酸とのアミドカップリングまたは塩化アシルとの反応によりXIV-3を得る。イソシアネートとの反応により尿素XIV-4を得る。]
[0210] 一般スキームXIV]
[0211] 実施例XV
構造XV-5およびXV-6の化合物を、一般スキームXVに示すとおり、構造XV-1の置換インドールから出発して合成することができる。例えば、N-クロロスクシンイミド(NCS)を用いてのXV-1の塩素化により、対応する塩化物XV-2を得る。クロロインドールXV-2の酸性条件下での加水分解により、オキシインドールXV-3を生じる。中間体XV-3を、炭酸カリウムなどの塩基を有機ハロゲン化物と共に用いてアルキル化し、続いて水酸化リチウムなどの塩基で加水分解することにより、構造XV-5の化合物を生じる。中間体XV-4をボランなどの還元剤で還元し、続いて加水分解することにより、構造XV-6の化合物を生じる。]
[0212] 一般スキームXV]
[0213] 実施例
以下の実施例において、下記の略語はここに示す意味を有する。略語が定義されていない場合、それはその一般に認められている意味を有する。
aq.=水性
μL=マイクロリットル
μM=マイクロモル濃度
NMR=核磁気共鳴
br=幅広
d=二重線
δ=化学シフト
℃=摂氏度
dd=二重線の二重線
DMEM=ダルベッコ改変イーグル培地
DMF=N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
DTT=ジチオスレイトール
EDTA=エチレンジアミン4酢酸
EtOH=エタノール
g=グラム
hまたはhr=時間
HCV=C型肝炎ウイルス
HPLC=高性能液体クロマトグラフィ
Hz=ヘルツ
IU=国際単位
IC50=50%阻害の阻害濃度
J=結合定数(特に記載がないかぎりHzで示す)
m=多重線
M=モル濃度
M+H+=親質量スペクトルピーク+H+
MeOH=メタノール
mg=ミリグラム
mL=ミリリットル
mM=ミリモル濃度
mmol=ミリモル
MS=質量スペクトル
nm=ナノモル濃度
ng=ナノグラム
ppm=百万分率
HPLC=高性能液体クロマトグラフィ
s=一重線
t=三重線
wt%=重量パーセント]
[0214] 実施例5
化合物105の調製

13-シクロヘキシル-4,5,6,7-テトラヒドロ-[1,5]ジアゾニノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-10-カルボン酸(化合物102)
化合物101(実施例7)についての全手順および後処理に従い、3-シクロヘキシル-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル(150mg、0.4mmole)を1,4-ジブロモブタン(130mg、0.6mmole、1.5当量)と反応させて、化合物102(45mg、収率27%)を得た。]
[0215] 化合物105
この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物102およびピペリジンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。]
[0216] 実施例6
化合物106の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、実施例5の化合物102およびモルホリンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。]
[0217] 実施例7
化合物107の調製

3-シクロヘキシル-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル
2-ブロモ-3-シクロヘキシル-1H-インドール-6-カルボン酸メチルエステル(1g、2.98 mmole)、7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インドール(1.46g、5.96mmole、2当量)、およびテトラキス(トリフェニルホフィン)パラジウム(0)(332mg、0.298mmole、0.1当量)をメタノールおよびDMFの1:1混合物(32mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(3.2mL)を加えた。反応を130℃のマイクロ波合成装置内の20mLバイアル中でそれぞれ15分間の2バッチで行った。得られた粗生成物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィで精製して、3-シクロヘキシル-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル(1.10g、収率99%)を得た。]
[0218] 12-シクロヘキシル-5,6-ジヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸(化合物101)
3-シクロヘキシル-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル(150mg、0.4mmole)を、撹拌子を含む40mLねじ口バイアル内でDMF(5mL)に溶解した。60%NaH(64mg、1.6mmole、4当量)を加え、フラスコを激しい発泡が止まるまで減圧下に置いた。次いで、反応混合物にアルゴンを充填し、1,3-ジブロモプロパン(61μL、0.6mmole、1.5当量)を加えた。反応混合物を減圧下、周囲温度で1時間撹拌し、RP-HPLCで精製して、化合物101(20mg、収率13%)を得た。]
[0219] 化合物107
この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101およびモルホリンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。]
[0220] 実施例8
化合物108の調製

2-ブロモ-3-シクロヘキシル-1-(2-メトキシメトキシ-エチル)-1H-インドール-6-カルボン酸メチルエステル
DMF7.5mL中の2-ブロモ-3-シクロヘキシル-1H-インドール-6-カルボン酸メチルエステル1.0g(2.974mmole)の溶液に、鉱油中のNaHの60%懸濁液149mg(3.720mmole)を室温で加えた。発生する水素を、軽度の減圧下に15分間維持することにより除去し、次いで1-ブロモ-2-メトキシメトキシ-エタン438.1μL(3.720mmole)を加えた。終夜撹拌後、反応は完了した。これを蒸発乾固させ、得られた油状生成物をそれ以上精製せずに用いた。MS (M+H+): 424.1;426.1]
[0221] 3-シクロヘキシル-1-(2-メトキシメトキシ-エチル)-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル
前の段階からの2-ブロモ-3-シクロヘキシル-1-(2-メトキシメトキシ-エチル)-1H-インドール-6-カルボン酸メチルエステル全量(2.974mmole)を7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インドール794mg(3.27mmole)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 172mg(0.149mmole)、DMF12mLおよび飽和NaHCO3水溶液3mLと混合した。混合物をマイクロ波反応器内、130℃で15分間加熱し、次いで蒸発乾固させ、残渣をシリカゲルパッド上、トルエン-酢酸エチル勾配を用いて精製した。収量:1.034g(2段階で75.5%)。]
[0222] 3-シクロヘキシル-1-(2-ヒドロキシ-エチル)-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル
3-シクロヘキシル-1-(2-メトキシメトキシ-エチル)-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル1.034g(2.245mmole)をMeOH-THFの1:1混合物50mLに溶解した。cc HCl 5mLを加え、50℃で1h加熱し、次いで蒸発させ、RP-HPLCで精製して、3-シクロヘキシル-1-(2-ヒドロキシ-エチル)-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル390mg(42%)を得た。]
[0223] 3-シクロヘキシル-1-(2-メタンスルホニルオキシ-エチル)-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル
THF 9mL中の3-シクロヘキシル-1-(2-ヒドロキシ-エチル)-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル369mg(0.886mmole)およびTEA 0.494mL(3.54mmole)の冷溶液に、塩化メシル0.167mLを加えた。混合物を室温まで加温しながら30分間撹拌した。氷を加え、生成物を酢酸エチル30mLで抽出した。有機相を食塩水(2×)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固させた。油状残渣は放置後に結晶化した。収量:431mg(93%)。]
[0224] 14-シクロヘキシル-7,8-ジヒドロ-[1,4]ジアゼピノ[1,7-a:4,5,6-h'i']ジインドール-11-カルボン酸メチルエステル(化合物103のメチルエステル)
DMF4mL中の3-シクロヘキシル-1-(2-メタンスルホニルオキシ-エチル)-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル406mg(0.821mmole)の冷溶液に、鉱油中60%水素化ナトリウム42.5mgを一度に加えた。混合物を室温で5h撹拌し、次いで水で粉砕し、乾燥して、化合物103のメチルエステル250mg(76%)を得た。]
[0225] 14-シクロヘキシル-7,8-ジヒドロ-[1,4]ジアゼピノ[1,7-a:4,5,6-h'i']ジインドール-11-カルボン酸(化合物103)
化合物103のメチルエステル200mg(0.502mmole)をMeOH 10mL、THF 10mLおよび1M LiOH 5mLの溶液中、60℃で1h加熱した。次いでこれを蒸発させ、水10mLに懸濁し、pH1まで酸性化し、沈澱を遠心沈降し、水(2×)で洗浄し、乾燥して、化合物103 175mg(91%)を黄色粉末で得た。]
[0226] 化合物108
この化合物を0.104mmoleの規模で、化合物103およびジメチルアミンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:36mg。]
[0227] 実施例9
化合物109の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101および2-6-ジメチルモルホリンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:20mg。]
[0228] 実施例10
化合物110の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101およびイソプロピルアミンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:28mg。]
[0229] 実施例11
化合物111の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101およびジメチルアミンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。]
[0230] 実施例12
化合物112の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物102およびジメチルアミンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。]
[0231] 実施例13
化合物113の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101およびアゼチジンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:21mg。]
[0232] 実施例14
化合物114の調製

12-シクロヘキシル-5,6-ジヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸メチルエステル(化合物101のメチルエステル)
マイクロ波反応器内で、DMF5mL中の3-シクロヘキシル-1H,1'H-[2,7']ビインドリル-6-カルボン酸メチルエステル187.5mg(0.5mmole)、1,3-ジクロロプロパン72μL(0.75mmole)および炭酸カリウム276.4mg(2mmole)の混合物を160℃で10分間加熱した。次いで、これを蒸発させ、シリカゲルパッドで精製して、化合物101のメチルエステル192mg(92%)を得た。]
[0233] 化合物114
エチルエーテル(5mL)中の前の段階からの生成物である化合物101のメチルエステル(50mg、0.121mmole)の溶液に、塩化オキサリル(25.4μL、0.29mmole)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、ピペリジン(229μL、2.32mmole)を加え、室温で10分以内にアミドが生成した。混合物を濃縮乾固し、メタノール、THF、および水1:2:1の比の混合物5mLに再度溶解した。LiOHにより50℃で2時間けん化して、標的分子を得た。粗生成物を濃縮し、DMF(6mL)に再度溶解した。HPLCで精製して、表題化合物31mg(48%)を得た。]
[0234] 実施例15
化合物115の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101および4-メトキシピペリジンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:16mg。]
[0235] 実施例16
化合物116の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101および1,2-オキサジナンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:32mg。]
[0236] 実施例17
化合物117の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101および4-メチルピペリジンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:37mg。]
[0237] 実施例18
化合物118の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物103およびピペリジンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:36mg。]
[0238] 実施例19
化合物119の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101およびピペリジンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。]
[0239] 実施例20
化合物120の調製

この化合物を0.12mmoleの規模で、化合物101のメチルエステルおよびジエチルアミンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。続くLiOHでのけん化により標的分子を得た。]
[0240] 実施例21
化合物121の調製

ピロリジン(27.3μL、0.33mmole)およびホルムアルデヒド(37%水溶液)(26.7μL、0.33mmole)を酢酸(0.5ml)およびエタノール(1.5ml)の混合物に撹拌しながら溶解した。5分以内に、化合物101(44mg、0.11mmole)を加え、反応混合物を50℃で2時間加熱した。粗生成物を濃縮し、DMF(8mL)に再度溶解した。HPLCで精製して、表題化合物44mg(83%)を得た。]
[0241] 実施例22
化合物122の調製

この化合物を0.104mmoleの規模で、化合物103およびモルホリンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:34mg。]
[0242] 実施例23
化合物123の調製

この化合物を0.182mmoleの規模で、化合物101のメチルエステルおよびN-メチルピペラジンを用いて、実施例14の化合物114について記載したとおりに調製した。]
[0243] 実施例24
化合物124の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101および3-メトキシピペリジンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:31mg。]
[0244] 実施例25
化合物125の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101およびN-メチルピペラジンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。]
[0245] 実施例26
化合物126の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101および(R)-(-)-3-フルオロピロリジン塩酸塩を用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:24mg。]
[0246] 実施例27
化合物127の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101および4,4-ジフルオロピペリジンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:30mg。]
[0247] 実施例28
化合物128の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101およびチオモルホリンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:29mg。]
[0248] 実施例29
化合物129の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101およびN-エチルメチルアミンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:29mg。]
[0249] 実施例30
化合物130の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101および3-メチルピペリジンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:29mg。]
[0250] 実施例31
化合物131の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101およびシクロプロピルアミンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:12mg。]
[0251] 実施例32
化合物132の調製

この化合物を0.125mmoleの規模で、化合物101および1-エチルプロピルアミンを用いて、実施例21の化合物121について記載したとおりに調製した。収量:16mg。]
[0252] 実施例33
化合物265の調製

2-クロロ-12-シクロヘキシル-5,6-ジヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノル[1,2-a:5,4,3-h'I']ジインドール-9-カルボン酸メチル:DCM(100mL)中のインドール(3.0g、7.27mmol)の溶液に、N-クロロスクシンイミド(1.020g、7.64mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去した。生成物3.0gをそれ以上精製せずに次の段階で直接用いた。MS: 447 [M+H+]。]
[0253] 12-シクロヘキシル-2-オキソ-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸メチル:酢酸(60mL)中のクロロインドール(2.6g、5.82mmol)の溶液に、120℃で85%H3PO4(2.5mL)を加えた。混合物を8時間加熱還流した。混合物を氷水(30mL)に加え、pHを約6.5に調節し、ジクロロメタン(125mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3水溶液、食塩水で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘプタン、5%〜40%)で精製して、生成物1.80gを得た。MS: 429 [M+H+]。]
[0254] 12-シクロヘキシル-1,1-ジメチル-2-オキソ-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸メチル:DMF(5mL)中のオキシインドール(80mg、0.187mmol)の溶液に、室温で炭酸カリウム(77mg、0.560mmol)を加えた。混合物を室温で20分間撹拌した後、ヨードメタン(79mg、0.560mL)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。DMFを部分的に除去した後、EtOAc(60mL)および水(10mL)を加え、相を分離した。有機層を食塩水で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘプタン、5%〜25%)で精製して、生成物60mg(70.4%)を得た。MS: 457 [M+H+]。]
[0255] 12-シクロヘキシル-1,1-ジメチル-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸メチル:THF(3mL)中のオキシインドール(46mg、0.101mmol)の溶液に、室温でBH3.THF(0.806mL、0.403mmol)を加えた。混合物を60℃で2時間加熱した後、冷却し、メタノールで反応停止して、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘプタン)で精製して、生成物18mgを得た。MS: 443 [M+H+]。]
[0256] 12-シクロヘキシル-1,1-ジメチル-2-オキソ-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸:THF(3.0mL)、MeOH(3.0mL)および水(3.0mL)中のエステル(60mg、0.131mmol)の溶液に、1M LiOH(0.394mL、0.394mmol)を加えた。混合物を55℃で18時間撹拌した後、反応混合物を冷却し、1.0N HCl(1.1mL)を加えて反応停止した。すべての揮発性物質を濃縮し、生成した固体をろ過し、乾燥して、生成物(48mg、83%)を得た。]
[0257] 実施例34
化合物266の調製

12-シクロヘキシル-1,1-ジエチル-2-オキソ-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸:この化合物を実施例32の化合物265について記載したとおりに調製した。]
[0258] 実施例35
化合物267の調製

12-シクロヘキシル-1,1-ジエチル-15-フルオロ-2-オキソ-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸:この化合物を実施例32の化合物265について記載したとおりに調製した。]
[0259] 実施例36
化合物268の調製

12-シクロヘキシル-1-エチル-1-メチル-2-オキソ-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸:この化合物を実施例32の化合物265について記載したとおりに調製した。]
[0260] 実施例37
化合物269の調製

12'-シクロヘキシル-2'-オキソ-5',6'-ジヒドロ-4'H-スピロ[シクロプロパン-1,1'-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール]-9'-カルボン酸:この化合物を実施例32の化合物265について記載したとおりに調製した。]
[0261] 実施例38
化合物270の調製

12-シクロヘキシル-2-オキソ-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸:この化合物を実施例32の化合物265について記載したとおりに調製した。]
[0262] 実施例39
化合物271の調製

12-シクロヘキシル-1,1-ジメチル-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-[1,5]ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-9-カルボン酸:この化合物を実施例32の化合物265について記載したとおりに調製した。]
[0263] 実施例40
化合物272の調製

12-シクロヘキシル-1'-メチル-2-オキソ-5,6-ジヒドロ-4H-スピロ[1,5-ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-1,3'-ピロリジン]-9-カルボン酸メチル:密封型チューブ内のシクロプロピルオキシインドール(80mg、0.176mmol)およびヨウ化マグネシウム(24.47mg、0.088mmol)をP2O5存在下、乾燥ピストルで乾燥した。チューブに窒素を数回流した。THF(0.3mL)およびトリアジン(22.74mg、0.176mmol)を加えた。チューブを密封し、125℃で72時間加熱した。混合物を冷却した後、EtOAc(10mL)を加え、混合物をセライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(EtOAc/ヘプタン、5%〜60%)で精製して、生成物(36mg、41%)を得た。MS: 498 [M+H+]。]
[0264] 12-シクロヘキシル-1'-メチル-2-オキソ-5,6-ジヒドロ-4H-スピロ[1,5-ジアゾシノ[1,2-a:5,4,3-h'i']ジインドール-1,3'-ピロリジン]-9-カルボン酸:この化合物を実施例32の化合物265について記載したとおりに調製した。]
[0265] 実施例41
化合物273の調製

8-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-キノリン-4-オンオキシム:EtOH(250mL)中の8-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-キノリン-4-オン(20.0g、88mmol、1.0当量)の溶液に、ヒドロキシルアミンHCl塩(30.5g、440mmol、5.0当量)およびピリジン(29.0mL、354mmol、4.0当量)を加えた。混合物を4時間加熱還流した。次いで、溶媒を減圧下で除去し、残渣にEtOAcを加えた。溶液を飽和NaHCO3水溶液、食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣をEtOAcから再結晶して、8-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-キノリン-4-オンオキシム16.0gを得た。MS: 243 [M+H+]。]
[0266] (8-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロ-キノリン-4-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル:NaBH4(3.0g、80mmol、4.0当量)およびDME(60.0mL)の混合物に、0℃でTiCl4(4.4mL、40.0mmol、2.0当量)をゆっくり加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を0℃で冷却し、DME(10.0mL)中の8-ブロモ-2,3-ジヒドロ-1H-キノリン-4-オンオキシム(4.8g、20.0mmol、1.0当量)の溶液を加えた。室温で24時間撹拌した後、溶液を0℃で冷却し、50%NaOH水溶液をpH=10まで加えた。次いで、混合物にEtOAcを加え、相を分離した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。残渣をCH2Cl2(50.0mL)に溶解し、0℃まで冷却し、(Boc)2O(4.4g、20.0mmol、1.0当量)を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘプタン/EtOAc、5/1)で精製して、生成物3.9gを得た。MS: 329 [M+H+]。]
[0267] 2-(4-tert-ブトキシカルボニルアミノ-1,2,3,4-テトラヒドロ-キノリン-8-イル)-3-シクロヘキシル-1H-インドール-6-カルボン酸メチルエステル:ジオキサン(36.0mL)およびEtOH(6.0mL)中の(8-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロ-キノリン-4-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル(6.0g、18.3mmol、1.05当量)の溶液に、3-シクロヘキシル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インドール-6-カルボン酸メチル(6.7g、17.5mmol、1.0当量)、Pd(PPh3)4(1.0g、0.87mmol、0.05当量)およびK2CO3(2.0M水溶液、26mL、52.0mmol、3.0当量)を加えた。混合物を脱気し、N2雰囲気下、95℃で3時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去した。残渣にEtOAcを加え、溶液を水、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。粗製材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘプタン/EtOAc、1/1)で精製して、生成物8.6gを得た。MS: 508 [M+H+]。]
[0268] 4-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-15-シクロヘキシル-5,6,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[1',2':4,5][1,4]ジアゼピノ[6,7,1-ij]キノリン-12-カルボン酸メチル:THF(25.0mL)中の2-(4-tert-ブトキシカルボニルアミノ-1,2,3,4-テトラヒドロ-キノリン-8-イル)-3-シクロヘキシル-1H-インドール-6-カルボン酸メチルエステル(1.0g、2.0mmol、1.0当量)の溶液に、酢酸(0.13g、2.2mmol、1.1当量)、酢酸ナトリウム(0.18g、2.2mmol、1.1当量)および塩化クロロアセチル(0.36g、3.2mmol、1.6当量)を加えた。混合物を45℃で2時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去した。残渣に水を加え、混合物をろ過して、生成物(0.9g)を得、これをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。]
[0269] 前段階からの生成物(0.9g、1.5mmol、1.0当量)をDMF(20mL)に溶解し、Cs2CO3(1.6g、4.5mmol、3.0当量)を加えた。45℃で1時間撹拌した後、混合物を水200mLに加えた。次いで、混合物をろ過して生成物0.7gを得、これをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。]
[0270] 前段階からの生成物(0.7g、1.3mmol、1.0当量)をTHF(5.0mL)に溶解した。この溶液にBH3・THF溶液(1.0M、17mL、13.5当量)を加え、得られた溶液を45℃で3時間撹拌した。次いで、溶液を氷水浴に入れ、MeOH(3.0mL)をゆっくり加えた。溶媒を減圧下で除去し、残渣に水およびEtOAcを加えた。混合物をろ過して、生成物600mgを得た。MS: 530 [M+H+]。]
[0271] 4-アミノ-15-シクロヘキシル-5,6,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[1',2':4,5][1,4]ジアゼピノ[6,7,1-ij]キノリン-12-カルボン酸メチル:4-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-15-シクロヘキシル-5,6,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[1',2':4,5][1,4]ジアゼピノ[6,7,1-ij]キノリン-12-カルボン酸メチル(3.5g、6.61mmol)をジオキサン中の4.0N HCl(40mL)に加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣にCH2Cl2およびヘプタンを加えた。溶媒を再度減圧下で除去して生成物(3.08g)を得、これをそれ以上精製せずに次の段階で用いた。MS: 430 [M+H+]。]
[0272] 4-アミノ-15-シクロヘキシル-5,6,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[1',2':4,5][1,4]ジアゼピノ[6,7,1-ij]キノリン-12-カルボン酸:THF(9.0mL)中の4-アミノ-15-シクロヘキシル-5,6,8,9-テトラヒドロ-4H-インドロ[1',2':4,5][1,4]ジアゼピノ[6,7,1-ij]キノリン-12-カルボン酸メチル(850mg、1.83mmol、1.0当量)の溶液に、MeOH(4.0mL)、水(4.0mL)およびLiOH・H2O(1.08g、25.9mmol、14.2当量)を加えた。60℃で2時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣に1.0NHCl水溶液をpH=6まで加えた。混合物にEtOAcを加え、相を分離した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して、生成物610mgを得た。]
权利要求:

請求項1
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩:式中、環AおよびBは共に、O、N、NRb、S、S(O)、およびS(O)2から独立に選択される1〜4個の環ヘテロ原子を含み;----は一重または二重結合を表し;eは0または1であり;fは0または1であり;Lは(Ra)nで置換されていてもよいC2〜C6アルキレンであり、ここで1つの-CH2-基は-NRb-、>(C=O)、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、または-O-で置き換えられてもよく、かつ2つの-CH2-基は一緒になって二重結合を形成してもよく;Raはハロ、アミノ、置換アミノ、アシル、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、カルボキシエステル、ヒドロキシル、アルコキシ、置換アルコキシ、オキソ、ヘテロシクリル、および置換ヘテロシクリルからなる群より選択されるか、または共通の炭素原子に結合している2つのRaは一緒にスピロシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、もしくは置換複素環を形成し;nは0、1、または2であり;Rbは水素、アシル、アミノカルボニル、アルキル、置換アルキル、およびカルボキシエステルからなる群より独立に選択され;R1はアルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アシル、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、シアノ、ハロ、およびヒドロキシからなる群より選択され;R2およびR3はアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アミジノ、ハロアルキル、アシル、アシル-C(O)-、アシルアミノ、アミノカルボニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニルアミノ、(カルボキシルエステル)アミノ、カルボキシル、カルボキシルエステル、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、およびオキソからなる群より独立に選択されるか、またはR2の2つまたはR3の2つは一緒に縮合もしくはスピロシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、もしくは置換複素環または縮合アリール、置換アリール、ヘテロアリール、もしくは置換ヘテロアリール環を形成し;pは0、1、2、または3であり;vおよびsは独立に0、1、2、3、4、または5であり、ただし環Aが芳香族である場合、R2またはR3の少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択され;Qはシクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、複素環、および置換複素環からなる群より選択され;Zは下記からなる群より選択される:(a)カルボキシおよびカルボキシエステル;(b)-C(X4)NR18R19(ここでX4は=O、=NH、または=N-アルキルであり、R18およびR19は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群より独立に選択されるか、またはR18およびR19はそれらに結合している窒素原子と一緒に複素環、置換複素環、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール環基を形成する);(c)-C(X3)NR21S(O)2R4または-C(X3)NR21S(O)R4(ここでX3は=O、=NR24、および=Sから選択され、ここでR24は水素、アルキル、または置換アルキルであり;R4はアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、およびNR22R23から選択され、ここでR21、R22、およびR23は独立に水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、もしくは置換シクロアルキルであるか;または、R21およびR22、もしくはR22およびR23は、それらに結合している原子と一緒になって置換されていてもよい複素環基を形成する);(d)-C(X2)-N(R31)CR32R33C(=O)R34(ここでX2は=O、=S、および=NR11から選択され、ここでR11は水素またはアルキルであり、R34は-OR17および-NR18R19から選択され、ここでR17は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環から選択され;R18およびR19は上で定義したとおりであり;R32およびR33は水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、および置換複素環から独立に選択されるか;または、定義したR32およびR33はそれらに結合している炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環もしくは置換複素環基を形成するか、さらにまたは、R32もしくはR33の一方は水素、アルキルもしくは置換アルキルであり、他方はそれに結合している炭素原子と一緒に、R17およびそれに結合している酸素原子、もしくはR18およびそれに結合している窒素原子、のいずれかと連結して複素環もしくは置換複素環基を形成し;R31は水素およびアルキルから選択されるか、またはR32およびR33が一緒になって環を形成しない場合、ならびにR32もしくはR33とR17もしくはR18とが連結して複素環もしくは置換複素環基を形成しない場合、R31はそれに結合している窒素原子と一緒に、R32およびR33の1つと一緒になって複素環もしくは置換複素環基を形成してもよい);(e)-C(X2)-N(R31)CR25R26R27(ここでX2およびR31は上で定義したとおりであり、かつR25、R26およびR27はアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、複素環、置換複素環、ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より独立に選択されるか、またはR25およびR26はそれらに結合している炭素原子と一緒にシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環もしくは置換複素環基を形成する);および(f)カルボン酸イソスター(ここで該イソスターは(a)〜(e)で定義したとおりではない)。
請求項2
式(II)の請求項1記載の化合物またはその薬学的に許容される塩:式中、Z、Q、L、Rb、R1、R2、R3、p、v、s、および---、は先に定義したとおりであり;KはNまたはCであり、かつTはN、NRb、CH、CH2、CHR3、CR3、O、S、S(O)、およびS(O)2からなる群より選択され、ここでKまたはTの少なくとも1つはNまたはNRbであり、かつ---の1つが二重結合である場合、R2もしくはR3の少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択されるか、またはR2の2つもしくはR3の2つは一緒に縮合シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、もしくは置換ヘテロアリール環を形成する。
請求項3
式(IIa)の請求項2記載の化合物またはその薬学的に許容される塩:式中、Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりであり;R3aはHまたはR3であり;かつR2、R3、またはR3aの少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アシル-C(O)-、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択される。
請求項4
式(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、もしくは(IIf)の請求項2記載の化合物またはその薬学的に許容される塩:式中、Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりであり;R3aはHまたはR3であり;かつ(IIb)および(IIc)についてR2、R3、またはR3aの少なくとも1つは置換アルキル、アシル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、およびオキソからなる群より選択される。
請求項5
式(IIIa)、(IIIb)もしくは(IIIc)の請求項1記載の化合物またはその薬学的に許容される塩:式中、Z、Q、L、R1、R2、R3、p、v、およびsは先に定義したとおりであり;R3aはHまたはR3であり;かつR2、R3、またはR3aの少なくとも1つは置換アルキル、アシル、置換アシル、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、および置換ヘテロアリールからなる群より選択される。
請求項6
Lが-CH2(CH2)nCH2-であり、ここでnは0、1または2である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
請求項7
Lが、Raで置換されていてもよいC2〜C4アルキレンであり、ここで1つの-CH2-基は-NRb-である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
請求項8
Rbが下記からなる群より選択される、請求項7記載の化合物:。
請求項9
LがRaで置換されており、かつRaは置換アルキル、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、および置換アルコキシからなる群より選択される、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
請求項10
Raが下記からなる群より選択される、請求項9記載の化合物:式中、各々のxxは独立に0、1、2、3、または4であり;かつRa1およびRa2は水素、アルキル、置換アルキル、アシル、スルホニルおよび置換スルホニルからなる群より独立に選択される。
請求項11
R3が置換アルキル、アミノ、置換アミノ、アシル、アシル-C(O)-、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、および置換アルコキシからなる群より選択されるか、または2つのR3が一緒にスピロシクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、もしくは置換複素環を形成する、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
請求項12
R3が下記からなる群より選択される、請求項11記載の化合物:。
請求項13
R2が置換アルコキシおよびヘテロアリールからなる群より選択される、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
請求項14
R2が下記である、請求項13記載の化合物:。
請求項15
Zがカルボキシ、カルボキシエステル、カルボン酸イソスター、-C(O)NR18R19、または-C(O)NHS(O)2R4であり、ここでR18およびR19は請求項1において定義するとおりであり、かつR4はアルキルまたはアリールである、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
請求項16
Zがカルボキシ、カルボン酸メチル、カルボン酸エチル、6-(β-D-グルクロン酸)エステル、1H-テトラゾール-5-イル、5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル、N-2-シアノ-エチルアミド、N-2-(1H-テトラゾール-5-イル)エチルアミド、メチルスルホニルアミノカルボニル、トリフルオロメチルスルホニルアミノカルボニル、シクロプロピルスルホニルアミノ、またはフェニルスルホニルアミノカルボニルである、請求項15記載の化合物。
請求項17
Zがカルボキシである、請求項16記載の化合物。
請求項18
Qがシクロアルキルまたは置換シクロアルキルである、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
請求項19
Qがシクロヘキシルまたはフルオロ置換シクロヘキシルである、請求項18記載の化合物。
請求項20
pが0である、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
請求項21
下記である、請求項1記載の化合物:式中、R3bは水素、アルキル、置換アルキル、アシル、スルホニル、置換スルホニル、およびアミノカルボニルからなる群より選択される。
請求項22
表1から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩。
請求項23
表2から選択される化合物またはその薬学的に許容される塩。
請求項24
薬学的に許容される担体および請求項1〜23のいずれか一項記載の化合物の治療上有効な量を含む薬学的組成物。
請求項25
フラビウイルス(Flaviviridae)科のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、患者のウイルス感染の治療用の医薬の調製のための、請求項1〜23のいずれか一項記載の化合物の使用。
請求項26
前記ウイルス感染がC型肝炎媒介性ウイルス感染である、請求項25記載の使用。
請求項27
前記医薬が、C型肝炎ウイルスに対して活性な1つまたは複数の薬剤の治療上有効な量と組み合わせて使用するためのものである、請求項26記載の使用。
請求項28
C型肝炎ウイルスに対して活性な前記薬剤が、HCVプロテアーゼの阻害剤、HCVポリメラーゼの阻害剤、HCVヘリカーゼの阻害剤、HCV NS4Bタンパク質の阻害剤、HCVの侵入の阻害剤、HCVの集合の阻害剤、HCVの放出の阻害剤、HCV NS5Aタンパク質の阻害剤、またはイノシン5'-1リン酸デヒドロゲナーゼの阻害剤である、請求項27記載の使用。
請求項29
C型肝炎ウイルスに対して活性な前記薬剤がインターフェロンである、請求項27記載の使用。
請求項30
フラビウイルス科のウイルスによって少なくとも部分的に媒介される、患者のウイルス感染を治療するための、請求項1〜23のいずれか一項記載の化合物。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-03-06| A300| Withdrawal of application because of no request for examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120306 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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