专利摘要:
インターベンショナルCTスキャンを被験者に行うとき、X線源112により放射されるX線を視準する動的コリメータ142を用いることにより放射線量は制限される。このX線源112及びコリメータ142は、被験者にあるVOI122の周りを回転し、狭いコーンビームの視野内に医療器具の先端を維持するために、このVOI122に沿って軸方向に移動する。器具追跡部品146は、前記VOI122に対する前記器具144の先の及び現在の位置に関する情報を維持し、その部品が前記VOI122を通るにつれて前記器具を追跡することを容易にする。ユーザーインタフェース136は、前記医療器具144を追跡するために、前記器具の先端が置かれる前記VOI122のサブ領域の画像を、オペレータにより閲覧するための予め生成した診断画像に重畳する。
公开号:JP2011507581A
申请号:JP2010538994
申请日:2008-12-12
公开日:2011-03-10
发明作者:ドミニク;ジェイ ヒューシェル
申请人:コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ;
IPC主号:A61B6-03
专利说明:

[0001] 本発明は一般に撮像システム、特にコンピュータ断層撮影(CT)を含む撮像システムに関する。しかしながら、説明する技術が他の撮像システム、他の医療撮像事象又は他の画像データ取得技術に応用されることも分かる。]
背景技術

[0002] 従来のコーンビームのCTシステムは、マルチスライスの検出器を含み、これら検出器は、単一スライスシステムの先代モデルに比べ短い時間で大きな領域/関心領域(VOI)を上記システムが走査することを可能にする。このような走査は、器官の全て又は大部分を素早く走査し、例えばヘリカルスキャン又はサドル(saddle)スキャンによる時間分解能を改善させるために活用され得る。]
発明が解決しようとする課題

[0003] インターベンショナル手順中、オペレータが患者のテーブルを移動させなければならない従来のCTシステムにおいて幾つかの欠点が存在している。例えば、この手順を行っているオペレータは、テーブルを手動で連続して又は徐々にのどちらかで移動させる必要があり、これは、患者及びオペレータの両方にとって厄介であり、気を散らすことになり得る。その上、他の機器が移動する診察台の隣で用いられているとき、安全性が問題となり得る。加えて、この診察台が移動している場合、オペレータは、この診察台の移動を行うために、部屋にいなければならない。]
[0004] 本出願は、新しい及び改善されるCTスキャンシステム及び方法を提供し、これらが上述した問題及びその他を克服している。]
課題を解決するための手段

[0005] 1つの態様によれば、CTを用いたインターベンショナル手順中、医療器具を追跡するためのシステムは、静止している被験者支持台上にある関心領域に平行に軸方向に移動する回転ガントリ上のX線源、このX線源とVOIとの間に位置決められ、このX線源と共に移動可能である動的コリメータ、並びにVOIを通過したX線を受信するために、X線源及びコリメータの反対側に位置決められるX線検出器を含む。前記X線源は、X線のフルビームを放射し、前記動的コリメータは、VOIの診断画像を生成するために広いコーンビームを通過させ、インターベンショナル手順中、サブ領域の画像を生成するために、減少した幅を持つ狭いコーンビームにX線の通過を制限する。]
[0006] もう1つの態様によれば、インターベンショナルCTスキャン中、医療器具を追跡する方法は、
ガントリに取り付けられると共に、軸方向及び回転方向に移動可能であるX線源からX線を放射するステップ、
X線コーンビームの一部がVOIを通過することを可能にするためにコリメータ上のシャッターブレードを開くステップ、並びに
医療器具を追跡するために、X線コーンビームの視野内にこの医療器具の先端を維持するように、X線源及びコリメータをVOIに平行に軸方向に移動させるステップ
を含む。]
[0007] もう1つの態様によれば、インターベンショナルCTスキャン中、医療器具を追跡している間、放射線量を最小限に抑えるためのシステムは、被験者を静止した位置で支持するための手段、この被験者にあるVOIの一部に照射するために、X線を放射するための手段、放射したX線を狭いコーンビームに視準するための手段、並びにインターベンショナルCTスキャン中、X線を放射するための前記手段及びVOIに沿って及び周りを視準するための前記手段を軸方向及び回転方向に移動させる手段を含む。前記システムはさらに、VOIを通過したX線を検出するための手段、前記医療器具がVOIを横断しながら、前記狭いコーンビームの視野に前記医療器具の先端を維持するための手段、並びに前記医療器具の先端がその中に置かれるVOIのサブ領域の再構成画像を医師に示すための予め生成したVOIの診断画像に重畳するための手段を含む。さらに、前記システムは、VOIにより受信される放射線量を監視するための手段、並びに監視した前記放射線量が既定の上限に近づくとき、警告信号を供給するステップ、前記コーンビームを狭めるステップ、X線を放射するための前記手段を閉じるステップ、及び間欠性X線透視(intermittent fluoroscopic)スキャンモードに切り替えるステップの少なくとも1つのための手段を含む。]
[0008] 1つの利点は、患者へのX線線量が最小限に抑えられることである。]
[0009] もう1つの利点は、オペレータがインターベンショナル手順そのものに集中することができ、被験者支持台を移動させなければならないことで気が散らないように、オペレータの注意散漫を減らすことにある。]
[0010] もう1つの利点は、患者の快適さの向上にある。]
[0011] もう1つの利点は、隣接する機器からの干渉を減少させることにある。]
[0012] もう1つの利点は、インターベンショナル手順を用いてCT画像を自動的に位置合わせすることにある。]
[0013] もう1つの利点は、CTスキャン中、電力使用量を減少させることにある。]
[0014] 以下の詳細な説明を読み、理解する際、本発明のさらに他の利点が当業者により分かるであろう。]
[0015] 新しいアイデアは、様々な構成要素及び構成要素の配列、並びに様々なステップ及びステップの配列の形式をとってもよい。図面は、単に様々な態様を説明するためだけであり、本発明を制限するとは考えない。]
図面の簡単な説明

[0016] 検査領域の周りを回転し、その検査領域に沿って軸方向に移動する回転ガントリ部を備える、例えばインターベンショナルスキャナ等のようなCTスキャナを含むCT撮像システムを説明する。
例えば被験者支持台(図1参照)は静止し、線源(又は線源/検出器の組み合わせ)はVOIを覆うためにz軸に平行に軸方向に移動するサドルスキャンに行われるような、X線源の軸方向の移動に同期した動的コリメータを含むシステムを説明する。
前記システムを用いたインターベンショナルCTスキャンのための動的コリメータのもう1つの実施例であり、この動的コリメータは、X線源と共に移動し、被験者への放射線量を最小限に抑えるために、前記線源により発生したX線を、狭い(例えば数スライスの)コーン又はウェッジビームでVOIを通過させるための減少した開口の大きさを用いているもう1つの実施例を示す。] 図1
実施例

[0017] 様々な態様によれば、ここに説明されるシステム及び方法は、カテーテルの先端をCTの撮像領域内に保つために医師又はオペレータが患者の診察台を手動で移動させる必要性を軽減するために、CTを用いてカテーテル又は他の医療器具の位置を追跡することに関する。ある実施例において、CTスキャナは、前記患者の診察台が静止しているのに対し、ガントリ上のX線源は軸方向及び回転方向に移動する。X線コーンビームは、数スライスの幅(例えば1−2mm位)に視準され、前記医療器具を追跡するために必要に応じて移動する一方、患者への放射線量を最小限に抑えている。]
[0018] 図1を参照すると、CT撮像システム100は、検査領域108の周りを回転すると共に、それに沿って軸方向に移動する回転ガントリ部104を備えるCTスキャナ102、例えばインターベンショナルスキャナ等を含む。ある実施例において、前記システムは、マルチスライス検出器システム124、例えば128又は256スライスのマルチ検出器システムを持つ。インターベンショナル手順は、ロボットの腕により行われる手順等を含んでいる。前記回転ガントリ部104は、一般的な円錐形又はくさび形の形状を持つように視準されたコーン又はウェッジX線ビームを放射するX線源112(例えばX線管)を支持している。駆動機構116は、前記X線源をz軸120に沿って長軸方向に移動させる。ある実施例において、X線源の移動及びそれによる放射線の放射は、造影剤を用いて光学的に強調される検査領域108内に置かれた例えば解剖学的構造のような関心領域を走査するように調整される。以下に説明されるように、このような調整は、例えば所望の運動状態中、前記VOIを走査するため、又は前記VOIを通る造影剤の流れの跡を追うために用いられる。放射したX線は次いで、X線源112から見て検査領域の反対側に位置決められるX線検出器124で検出される。] 図1
[0019] スキャナ102は、CT取得段階中は動かない静止する患者支持台126を含む一方、前記線源又は線源/検出器は、前記インターベンショナル手順に用いられる医療器具(例えば生検ニードル、カテーテル又は他の器具)の配置と同調して移動する。患者への放射線量を制限するために、前記ビームは、追跡操作には十分である数スライス(例えば凡そ3枚以上)の幅に照射野を縮小する(coned down)。手動オーバーライド(例えばレバー又はノブ)は、器具の追跡が手動操作を必要とする場合にオペレータに提供されることもできる。手動の追跡は、局所的に又はスキャナから離れて行われることができる。]
[0020] 回転ガントリ部104は、X線感受性検出器アレイ124を支持し、このアレイは、X線源112の反対側にある回転ガントリ部104の辺りに置かれる。この検出器アレイ124は、軸方向及び横方向に延在する複数の検出器素子を持つマルチスライス検出器を含む。各検出器素子は、検査領域108を横断する、X線源112により放射された放射線を検出し、及びこの検出した放射線を示す、対応する出力信号又は投影データを生成する。第三世代の構成で配されるよりも、他の構成、例えば静止した検出器が検査領域を囲んでいる第四世代の構成もここで考えられる。]
[0021] 診察台又は患者支持台126は、例えば検査領域108内においてVOIが規定された人間の患者のような被験者を支持する。この支持台126は静止している一方、回転ガントリ104は、軸120に平行に走るトラック128に沿って軸方向に移動可能であり、このガントリは、走査する被験者全体又はその一部を取り囲むように、システムのオペレータが前記VOIを適切に規定することを可能にする。ある実施例において、CTスキャナは、VOIの診断画像を生成するために、X線源がz軸に平行に軸方向に移動しながら、軸120の周りを回転することにより、VOIの走査を行う。]
[0022] 検出器アレイ124により生成した投影データは、データメモリ130に記憶され、再構成処理器又は手段132により処理される。この処理器132は、前記投影データを再構成し、そこから立体画像表現を生成する。この再構成した画像表現(例えば診断画像等)は、ボリューム画像メモリ134に記憶され、ユーザーインタフェース136を介してユーザに表示される。画像データは、走査した関心領域又はそのサブセットからなる1つ以上の画像を生成するように処理される。]
[0023] ユーザーインタフェース136は、スキャナ102とユーザとの対話を容易にする。ユーザーインタフェース136により実行されるソフトウェア応用は、ユーザがスキャナ102の動作を設定する及び/又は制御することを可能にする。例えば、ユーザはユーザーインタフェース136と対話して、走査プロトコルを選択し、走査を開始、一時停止及び終了することができる。ユーザーインタフェース136は、画像を見る、データを操作する、データの様々な特徴(CT値、ノイズ等)を測定する等もユーザに可能にする。]
[0024] 任意の生理学的モニター(図示せず)は、心臓、呼吸器又はVOIの他の動きを監視する。ある実施例において、前記モニターは、心臓の電気活動を監視する心電図(ECG)又は他の装置を含む。この情報は、サドルスキャンを心臓の電気活動に同期させるために使用される。任意の注射器(図示せず)等は、例えば造影剤のような薬剤を被験者に注入するのに使用される。]
[0025] システム100はさらに、CT制御器138を含み、この制御器は、X線源112及びX線検出器124の回転及び軸方向の移動を制御する。CTスキャナ及びCT制御器は加えて、X線源と検査領域108との間に位置決められるコリメータ142の移動及び開閉を制御するコリメータ制御器140にも結合される。例えばカテーテル、生検ニードル等のような医療器具144の先端は、コーンビームの視野内に維持され、器具追跡部品146により追跡される。この追跡部品は、器具の先端がVOI中を移動しながら、この器具の先端を追跡するための機械実行可能なアルゴリズムを実施する処理器(又は複数の処理器)を含むことができ、前記器具の先端の移動を監視し、X線源112及び検出器124を動かして、この器具の先端の位置を走査することができる適切な位置に狭いコーンビームを維持するように、CT制御器138及びコリメータ制御器140と協働することができる。前記追跡部品が器具の先端144を位置合わせできない場合、コリメータ部品は、コリメータの開口を広げて、器具の先端が位置特定されるまで走査範囲を増大させることができ、このとき、コーンビームは、患者への放射線量を減少させるために狭められ、追跡が続けられる。]
[0026] 前記狭ビームから検出された放射線データは、器具の先端を含むサブ領域にいる被験者の画像に再構成される。CT制御器138は、先端が置かれるサブ領域及び任意で前記先端が近づいているサブ領域にわたり前記狭ビームを移動させることにより、前記X線源及び検出器にアキシャルスキャン(axial scan)を行わせることができる。この走査は放射線を分散させ、到達範囲の線量を減少させる。先端が置かれるサブ領域の画像は、再構成処理器により再構成され、ユーザーインタフェース136に表示される。前記先端が置かれるサブ領域の複数の画像は、医師又はオペレータが医療器具の先端を追跡することを可能にするために、VOIの診断画像に徐々に重畳されることができる。]
[0027] ある実施例において、サブ領域画像は、予め生成したVOIの診断画像に重畳され、医師が先端の移動を追跡することを可能にする。あるいは、半回転毎にサブ領域全体を撮像する等のために、広いコーンビームが利用されることもできる。もう1つの実施例において、ヘリカルスキャンに行われるように、線源を移動させ、スキュー(skew)を補正するためにデータを補間することにより、アキシャルスキャン中に動き補正が行われる。]
[0028] 放射線の線量を減少させるために、X線源は、X線透視モードで動作されることができる。X線源及び検出器が例えば240rpmの速度で回転するとき、1秒当たり6枚の画像が生成される。前記先端がゆっくりと被験者を移動する場合、X線ビームはゲートをオン/オフにして、さらにゆっくりと(例えば1秒当たり1枚)画像を生成する。サブ領域の画像は、画像メモリ134からの高解像度画像と組み合わされる又はその画像に重畳されることができる。ある実施例において、医療器具の先端が単に重畳されているだけである。もう1つの実施例において、前記器具の先端の経路が重畳され、前記新しく生成した先端の画像として更新されるサブ領域が利用可能となる。]
[0029] ある実施例において、X線源112(又はX線源112/コリメータ142/検出器124の組み合わせ)は、外部制御器を用いて、医療器具の先端144の検出位置と強調して自動的に、又は管若しくは管/コリメータ/検出器の動きの軸方向移動制限に対応する移動制限を持つ制御レバー又はノブのような手動制御器148を用いて手動的にの何れか一方で移動される。患者への線量を制限するために、ビームは3つ以上のスライスに照射野を縮小され、これは、インターベンショナル器具の追跡を可能にするのに十分な広さである。これは、線源又は線源/検出器がその上で移動することができる範囲を増大させ、これは、例えばボリューム画像には(インターベンショナル手順に十分な)30cm以上まで、及び前記先端のサブ領域画像には3cmまでを覆う。制御装置は、走査室の内部若しくは制御室の何れか一方又は両方に置かれることができる。自動運転は、オペレータによっていつでも無効(override)にされることができる。インターベンショナルのロボットの腕が用いられる場合、この腕の制御及び線源若しくは線源/検出器の動きは組み合わされることができる。診察台が動かないことは従って、手順全体の間において必要である。]
[0030] 追加又は代替として、線量モニター152は、VOI122により受信される全放射線量を監視し、全放射線量が既定の上限に近づくにつれて、コリメータ142に、X線コーンビームの幅を減少させる、間欠性蛍光(intermittent fluorescent)モードに変更する(例えば放射線量を減少させるために、減少したデューティサイクルを用いてコーンビームをオン/オフにする)、オン/オフのデューティサイクルを減少させる、又は放射線量を除去する等を作動させる。さらに、線量モニター152は、全放射線量が上限に近付いている警告信号をオペレータに供給することができる。ある実施例において、前記線量モニターは、各々の再構成ピクセルにより受信される線量を監視するために、再構成された画像データを評価する。]
[0031] もう1つの実施例において、コリメータ制御器は、コリメータに小さな既定の直径を開かせ、これは、回転ガントリ104(及び従ってそのガントリに結合した線源112及び検出器124)がVOI122に沿って軸方向に移動しながら、VOI全体を走査するのに用いられるビームよりもさらに小さなX線コーンビームにVOIを曝す。このコリメータ制御器140は、電気機械式サーボモーター及び/又は電子制御器等を含んでもよい。コリメータの開口を小さな既定の直径に制限することにより、VOIは、X線のフルコーンビーム(full cone beam)よりも少ない量を受信し、これにより、VOIにより受信されるX線量を減少させる。]
[0032] もう1つの実施例において、CTスキャナ102は、X線源の位置決め、X線ビームの視準及び/又は器具の追跡を調整するために、器具追跡部品、コリメータ制御器及び/又はCT制御器により用いられるVOIの位置情報を検出ための適切なセンサ(例えば赤外線センサ、カメラセンサ等)150を含むことができる。]
[0033] もう1つの実施例において、医療器具144の先端は、CT再構成において特定可能であるマーカーを用いて、若しくはRFマーカー等を用いてCT再構成において前記器具の先端を認識することにより追跡される。現在のCT撮像領域に対する前記医療器具の先端の決められた位置に基づいて、CTスキャナのガントリは、撮像視野において器具を中心(又はもう1つの固定した位置)に維持するように移動する。]
[0034] 他の実施例は、X線源112をX線透視モード及び/又は間をあけて操作することにより、患者への放射線量を減少することを含む。例えば、X線源は、高速(例えば約220rpm)で回転することができ、カテーテルは挿入中、比較的ゆっくりと移動するので、先端の現在の位置の画像は単に、大凡1秒に1枚生成すれば十分である。例えばVOIにより受信される放射線量をさらに減少させるために、このVOIの周りを高速(例えば220rpm又はそれ以上)で回転しながら、X線源は照射をオン・オフにする。]
[0035] もう1つの変形例において、医療器具が挿入される領域の詳細な3Dボリューム画像が先に生成される。この医療器具の挿入中、比較的低い線量での検査が行われ、医療器具の先端の位置を監視する。この医療器具の位置が先の再構成画像に重畳されるとき、カテーテルの先端は、比較的ノイズの多い画像を作り出す比較的低い線量のX線ビームを用いて監視されることができる。ある変形例において、医療器具の先端より下流にある患者の領域の比較的高い解像度の画像は、先の医療器具を追跡するデータの複数の回転から形成される。]
[0036] もう1つの実施例において、ボクセル毎の放射線量が監視される。放射線量の読み取りが提供され、この線量が既定のレベルに達する又は超過するとき、警告が提供され、ファン又はコーンビームが狭められ又はX線ビームのデューティサイクルが減少する等である。]
[0037] さらにもう1つの実施例において、医療器具は、X線源112の軸方向の移動範囲よりも長い軸距離にわたり挿入され、この処理は、複数の段階で行われ、患者支持台はそれら段階の間に移動する。]
[0038] 図2は、患者支持台(図1参照)は静止し、線源112(又は線源112/検出器124の組み合わせ)がVOI122を覆うように、z軸120に平行に軸方向に移動するアキシャルスキャンに生じるような、X線源112の軸方向運動に同期した動的コリメータ142を含むシステム190を説明する。コリメータは、コーン又はファンビーム196を発生させるためにX線が通過することを可能にするコリメータの開口を規定するために独自に調節可能である少なくとも2つの高速シャッター又はコリメータブレード194を含む。コリメータは、CTスキャナのガントリ上の回転板に固定されるか、又は線源112自身に取り付けられる。コリメータ142及び線源112は、関心領域に沿った幾つかの位置に描かれている。線形の軌道で説明及び示されていたとしても、コリメータ及び線源は、所望するならば、ヘリカル軌道で、これらコリメータ及び線源がVOIに沿って軸を移動しながら、VOIの周りを回転してもよい。もう1つの実施例において、前記線源は、ヘリカル路に沿って前後に移動することも可能であり、選択した領域又はサブ領域のサドルスキャンを行う。ある実施例において、検出器は、前記線源及びコリメータの反対側でVOIの周りを移動している。もう1つの実施例において、検出器は円筒であり、VOIに対する線源の回転位置に関係なく、この線源から放射されるX線を検出するために、VOI及び線源/コリメータを包囲している。すなわち、X線検出器124は、第四世代のシステムのように軸方向及び回転方向の両方に対し静止しているか、又はX線源及びコリメータと共に関心領域に沿って、X軸に平行且つX線源とは反対側で進むように移動可能である。もう1つの実施例において、X線検出器は、X軸に対し静止していると共に、X線源とは反対側でVOIの周りを回転可能である。移動可能な検出器の場合、散乱線除去グリッドが任意で用いられ、画像再構成品質を向上させ、患者への放射線量を減少させる。] 図1 図2
[0039] ある実施例において、コリメータ142は、線源112に取り付けられている。もう1つの実施例において、例えばコリメータが関心領域の近くに位置決められる場合、コリメータ142は、線源112から分離していてもよい。このようにして、コリメータは、X線コーンビームの幅を、医療器具の先端144を追跡するのに十分な数スライス(例えば3、4、5、8、12等)だけに限定することにより、患者への放射線量を減少させる。]
[0040] 図2は従って、z軸方向に沿ったX線源112の例示的な動き及び対応するX線ビームの形状を説明している。VOIに沿って並進している間、X線源112は検査領域(図1参照)の周りを回転し、X線を放射する。このX線源112は、例えば初期スキャン、後続するスキャン又は先端付近のサブ領域のサドルスキャンを行っているとき、z軸に平行に双方向に移動してもよい。] 図1 図2
[0041] 図3は、システム190を用いたインターベンショナルCTスキャンのための動的視準(コリメーション)のもう1つの実施例を示し、ここで動的コリメータ142はX線源112と共に移動し、被験者への放射線量を最小限に抑えるために、狭い(例えば数スライスの)コーン又はウェッジビームで線源112により発生するX線にVOI122を通過させるための一定の開口の大きさを維持する。被験者支持台126は、インターベンショナルスキャン中、静止したままである一方、線源及びコリメータがVOIに沿って軸方向に移動しながら、線源112、コリメータ142及び検出器124はVOIの周りを回転している。ある実施例において、検出器は、z軸に対し静止し、検出器とは略反対の方位(例えば180°)を維持する線源及びコリメータと共に回転する。もう1つの実施例において、検出器は、円筒であり、被験者、VOI、線源及びコリメータを包囲して、例えば第四世代のCTシステムのように、線源及びコリメータの軸方向又は回転方向に関係なく、視準されたX線を受信する。例によれば、X線源112は128スライス又は256スライスの線源であり、コリメータ142は、数スライス(例えば3、4、8等)だけのコーン又はウェッジビームがVOI122を通過することを可能にする。] 図3
[0042] 本発明は幾つかの実施例を参照して説明されている。上述した詳細な説明を読み、理解する際、他の者に変更例及び代替例が思い浮かぶことがある。本発明は、上記変更例及び代替例が付随する特許請求の範囲及びそれに同等なものの範囲内にある限り、これら変更例及び代替例の全てを含んでいると考えることを意味している。]
权利要求:

請求項1
CTを用いたインターベンショナル手順中、医療器具を追跡するためのシステムであり、静止している被験者支持台上にある関心領域に平行に軸方向に移動する回転ガントリ上のX線源、前記X線源と前記関心領域との間に位置決められ、前記X線源と共に移動可能である動的コリメータ、並びに前記関心領域を通過したX線を受信するために、前記X線源及び前記コリメータの反対側に位置決められるX線検出器、を有するシステムにおいて、前記X線源は、X線のフルビームを放射し、前記動的コリメータは、前記関心領域の診断画像を生成するために広いコーンビームを通過させ、インターベンショナル手順中、サブ領域の画像を生成するために、減少した幅を持つ狭いコーンビームにX線の通過を制限するシステム。
請求項2
前記コリメータは、前記X線源が取り付けられた回転可能なガントリ上にある回転板、及び前記X線源の一方に結合される請求項1に記載のシステム。
請求項3
前記インターベンショナル手順中、前記医療器具を追跡するために、前記関心領域に沿った前記X線源及び前記コリメータの移動の手動制御を可能にする手動コリメータをさらに有する請求項1に記載のシステム。
請求項4
前記手動コリメータは、前記X線源の軸方向移動の制限に対応する移動制限を持つノブ又はレバーの少なくとも一方である請求項3に記載のシステム。
請求項5
前記ガントリは、サドルスキャン及び反復式フライバイ(fly-by)スキャンの少なくとも一方を行うために、z軸に沿って前後に移動させ前記関心領域を走査するように構成される請求項1に記載のシステム。
請求項6
前記システムにより追跡されている前記医療器具の位置を決めるために、CTスキャンのデータを処理する器具追跡部分をさらに有する請求項1に記載のシステム。
請求項7
前記関心領域の位置を検出するセンサ、並びに前記コリメータの開口の大きさを、前記関心領域、前記医療器具及び前記X線源の相対位置の関数として制御するコリメータ制御器をさらに有する請求項6に記載のシステム。
請求項8
前記関心領域により受信される全放射線量を監視し、全放射線量が既定の上限に近づくにつれて、コリメータ制御器に、X線を遮断する、警告信号を供給する、間欠性X線透視に切り替える、及びコーンビームを狭める、ことの少なくとも1つを作動させる放射線量モニターをさらに含む請求項7に記載のシステム。
請求項9
前記追跡部品は、前記医療器具の先端がその中に置かれる前記関心領域のサブ領域の画像を生成する請求項6に記載のシステム。
請求項10
前記ユーザーインタフェースは、前記医療器具の先端の画像を前記関心領域の予め生成した診断画像領域に重畳する請求項9に記載のシステム。
請求項11
請求項1に記載のシステムを用いて、インターベンショナルCTスキャン中、医療器具を追跡する方法において、前記ガントリに取り付けられると共に、軸方向及び回転方向に移動可能である前記X線源からX線を放射するステップ、X線コーンビームの一部が前記VOIを通過することを可能にするために、前記コリメータ上のシャッターブレードを開くステップ、並びに前記医療器具を追跡するために、前記X線コーンビームの視野内に前記医療器具の先端を維持するように、前記X線源及び前記コリメータを前記VOIに平行に軸方向に移動させるステップ、を有する方法。
請求項12
インターベンショナルCTスキャン中、医療器具を追跡する方法において、ガントリに取り付けられると共に、軸方向及び回転方向に移動可能であるX線源からX線を放射するステップ、X線コーンビームの一部が前記VOIを通過することを可能にするために、前記コリメータ上のシャッターブレードを開くステップ、並びに前記医療器具を追跡するために、前記X線コーンビームの視野内に前記医療器具の先端を維持するように、前記X線源及び前記コリメータを前記VOIに平行に軸方向に移動させるステップを有する方法。
請求項13
前記医療器具の先端を追跡している間、前記コーンビームを広げる又は狭めるように、前記シャッターブレードを動的に調整するステップをさらに有する請求項12に記載の方法。
請求項14
前記VOIにおける前記医療器具の位置を検証するため、及び前記コーンビームの幅を調節するかどうかを判断するために、取得したCTスキャンデータを再構成するステップをさらに有する請求項13に記載の方法。
請求項15
前記医療器具の先端を含む前記VOIのサブ領域を再構成及び表示するステップをさらに有する請求項14に記載の方法。
請求項16
前記コーンビームの視野内に前記医療器具の先端を維持するために、前記インターベンショナルCTスキャン中、前記VOIに沿って軸方向に前記ガントリを手動で移動させるステップをさらに有する請求項15に記載の方法。
請求項17
前記コーンビームの視野内に前記医療器具の先端を維持するために、前記インターベンショナルCTスキャン中、CTスキャンデータ、VOIの位置又は医療器具の位置の関数として、前記VOIに沿って軸方向に前記ガントリを自動的に移動させるステップをさらに有する請求項15に記載の方法。
請求項18
前記VOIへの放射線量を監視するステップ、並びに前記放射線量が既定の上限に近づくとき、警告信号を送るステップ、X線を遮断するステップ、前記コーンビームの幅を狭めるステップ、及び間欠性X線透視スキャンモードに切り替えるステップの少なくとも1つをさらに含む請求項14に記載の方法。
請求項19
広いX線コーンビームを用いて前記VOIの診断画像を生成するステップをさらに含む請求項12に記載の方法。
請求項20
一連のサブ領域画像を生成するために、狭いX線コーンビームを用いて前記VOIのサブ領域を再構成するステップ、及び前記診断画像に対する前記医療器具の先端の現在の位置を示すために、前記サブ領域画像を前記診断画像と組み合わせるステップをさらに有する請求項19に記載の方法。
請求項21
サドルスキャン及び反復式フライバイスキャンの少なくとも一方を行っている間、前記サブ領域を撮像するために、前記狭いコーンビームを前後に移動させるステップをさらに有する請求項20に記載の方法。
請求項22
造影剤が被験者に注入される間欠性X線透視モードで前記X線源を移動させるステップをさらに有する請求項20に記載の方法。
請求項23
前記被験者への放射線量を監視するステップ、並びに予め選択した放射線限界に近づいている、前記監視される放射線量に応じて、前記X線源を間欠性X線透過モードに切り替えるステップ、前記コーンビームを狭めるステップ、警告信号を発するステップ、及びX線源を遮断するステップの少なくとも1つをさらに含む請求項20に記載の方法。
請求項24
インターベンショナルCTスキャン中、医療器具を追跡している間、放射線量を最小限に抑えるためのシステムにおいて、被験者を静止位置で支持するための手段、前記被験者にある関心領域の一部に照射するために、X線を放射するための手段、放射したX線を狭いコーンビームに視準するための手段、前記インターベンショナルCTスキャン中、X線を放射するための前記手段及び前記関心領域に沿って及び周りを視準するための前記手段を軸方向及び回転方向に移動させるための手段、前記関心領域を通過したX線を検出するための手段、前記医療器具が前記VOIを横断するにつれて、前記狭いコーンビームの視野に前記医療器具の先端を維持するための手段、前記医療器具の先端がその中に置かれる前記関心領域のサブ領域の再構成画像を医師に示すための前記関心領域の予め生成した診断画像に重畳するための手段、前記関心領域により受信された放射線量を監視するための手段、並びに前記監視した放射線量が既定の上限に近づくとき、警告信号を供給する、前記コーンビームを狭める、前記X線を放射する手段を遮断する、及び間欠性X線透視スキャンモードに切り替えることの少なくとも1つのための手段を有するシステム。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-03-06| A300| Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120306 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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