![]() 中継局における送信時間計算のためのシステム及び方法
专利摘要:
基地局(110)と移動局(130)との間の通信は、中継局(120)の使用を通じて改善される。上記中継局(120)からの中継信号の送信タイミングは、上記基地局(110)から及び上記中継局(120)からの信号が上記移動局(130)に予め決定される許容量の範囲内で互いに一致するように、制御される。 公开号:JP2011507451A 申请号:JP2010539351 申请日:2007-12-17 公开日:2011-03-03 发明作者:クーラパティ、ハビッシュ;ケイララー、アリ、エス. 申请人:テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル); IPC主号:H04W16-26
专利说明:
[0001] 本開示のある観点は、それぞれの信号が移動局に実質的に同時に到着するように、基地局から及び中継局からの通信信号の送信をタイミング付けするための、システム及び方法に関する。] 背景技術 [0002] 基地局と移動局との間の通信を中継局を使用して改善するための技術が研究されてきている。中継局は、システム内のカバレージ及びスループットを改善するために使用され得る。中継局は、極めて劣悪な信号条件を経験している可能性のある移動局と通信中の基地局を支援し、ネットワーク内のカバレージの改善を導くことができる。スループットの改善は、一般的に、中継局により移動局へのリンクのキャパシティを増加させることで達成され得る。] [0003] 中継局を使用して通信を改善するための1つの特有の技術は、“協調的中継(cooperative relaying)”と呼ばれ、基地局と中継局とから送信される信号を移動局において同時に受信することを含む。一例として、巡回遅延ダイバーシティは、直交周波数分割多重(OFDM)システムにおいて使用され得る。この場合、中継局からの信号は、基地局からの信号の巡回的に遅延された(cyclically delayed)バージョンである。こうした技術は、一般的には、中継局と基地局とからの信号の移動局における到着が、いかなるずれ(misalignment)も移動局の受信機により十分許容される程度に小さく、おおよそ同時であることに依存する。] [0004] 一般的に、中継局からの送信信号と基地局からの送信信号とは移動局において同時に生じ、伝播距離の差異による到着時間の不一致は何らの特別な問題を引き起こさないほど十分に小さいことが前提とされる。例えば、OFDMシステムにおいて、一般的に、基地局と中継局との間の移動局における到着時間の差異は、送信信号のサイクリックプレフィクス部分よりも小さいことが前提とされる。] [0005] 信号を同時に到着させるというこの目的を達成する1つのやり方は、中継局における信号送信時間を、中継局が基地局から信号を受信するであろう時間に設定することである。この例では、中継局と移動局との間の距離が小さくなるほどずれは小さくなり、中継局及び移動局が同じ場所に位置する(co-located)場合に完全な調整(alignment)がなされる。] [0006] 第2の解決策は、中継局が移動局のための正確な送信時間を計算できるように、移動局がシグナリング及び中継局との間の通信を含む測距(ranging)処理を行うことである。中継局は、移動局が信号の到着時間を測定してそれを基地局からの送信信号の到着時間と比較できるように、移動局に信号を送信する。そして、移動局は、要求される送信時間の修正値(correction)のシグナリングを中継局へ返すことができる。] [0007] 第1の解決策において、到着時間の差異が性能に影響しない程度に小さいという前提は、必ずしも全ての状況において成立しない。図1に示したシナリオを検討されたい。図1は、移動局130−1及び130−2に通信サービスを提供している基地局110及び中継局120を含む、一例としての無線ネットワーク100を示している。また、基地局110、中継局120及び移動局130の間の通信リンクも示されている。基地局110と中継局120との間のリンク上の値DBSは、基地局110を送信元とする中継局120への信号の伝播遅延を表す。各遅延値の下付きの文字列は、その変数により表される遅延についてのリンク及びその方向を表す。リンクの伝播遅延は、何らかの非見通し線(non-line-of-sight)の影響を含むと想定される。また、伝播遅延は主に環境に依存することから、リンクの方向は伝播遅延には影響しない。例えば、基地局110と第1の移動局130−1との間の伝播遅延は、信号が基地局110から移動局130へ送信されるかその逆であるかによらず同じである(即ち、DMB=DMB)] 図1 [0008] 典型的には、中継局120は、双方の移動局130へ同時に信号を送信する。双方の移動局130が中継局120から等距離にいることは極めて稀である。よって、中継局120と各移動局130−1及び130−2との間の伝播遅延は等しくなく、即ちDRM≠DRM2であろう。よって、中継局120が双方の移動局130のために同じ送信時間を用いる場合、基地局110及び中継局120からの送信は、少なくとも1つの移動局130において適切に調整されないであろう。この問題は、移動局130の数が増加するほど悪化する。] [0009] 大きなセルについて、中継局120と移動局130との間の距離は、600メートル以上の規模となり得る。これは、2マイクロ秒の伝播遅延に相当する。基地局110及び中継局120との関係における移動局130の位置に応じて、プラスマイナス2マイクロ秒のタイミングのずれが生じ得る。サイクリックプレフィクス期間が4.69マイクロ秒であるLTE(Long Term Evolution)システムについては、これは中継局−移動局間のチャネルの遅延拡散のために非常に小さい余地しか残さないであろう。チャネルが3マイクロ秒の経路遅延を有する場合、移動局130が中継局120及び基地局110からの合成信号を受信する際には、その経路は、サイクリックプレフィクス期間外に外れているであろう。よって、第1の解決策は満足できるものではない。] [0010] 移動局130と中継局120との間の測距処理を用いる第2の解決策の短所は、中継局120がシステム内でフレーム構造及びシグナリングに最小のインパクトしか与えないというシンプルなシステムソリューションを、その解決策が不可能にすることである。移動局は新たな機能性及び新たなシグナリングメッセージを実装する必要があるため、中継局をより古い移動局との間で動作するようなやり方でレガシーシステムに取り込むことは、困難である。いくつかの場合において、これは、中継局を使用することの利点を制限する。上述したレガシーの移動局との適合性の要件が存在しないシステムにとってさえも、そうした制御手続は、貴重なシステムリソースを浪費し得る。言い換えれば、この解決策は、システムの複雑性を大幅に増加させ得る。] 課題を解決するための手段 [0011] ある実施形態において、移動局130との間の通信方法が開示される。当該方法では、ネットワークの中継局120において、基地局110からの通信信号SCが受信される。信号SCは、中継局120から移動局130へ中継信号SRとして中継されるものである。上記方法は、中継送信時間tRMを決定し、時間tRMにおいて中継局120から移動局130へ信号SRを送信することを含む。基地局110からの信号SCは、移動局130にも送信される。中継送信時間tRMは、中継局120からの中継信号SR及び基地局110からの通信信号SCが予め決定される互いの時間間隔の範囲内で移動局130に到着するように決定される。上記予め決定される時間間隔は、例えば、協調的中継技術を使用して達成可能なデータレートの利得を移動局が実現できることを保証するように設定され得る。] [0012] ある観点において、信号SC及びSRは、それぞれ1つ以上の信号フレーム400内で送信され、時間tRMは、信号SC及びSRのフレームの境界が移動局130における上記予め決定される互いの時間間隔の範囲内に調整されるように決定される。各信号フレームは、ガード期間と送信期間とを含む。送信は、送信期間内に発生する。上記予め決定される時間間隔の長さは実質的にガード期間の長さと等しくてもよいが、上記予め決定される時間間隔はガード期間の長さより小さい方が好ましい。時間tRMは、移動局130において信号SCのガード期間が信号SRのガード期間の少なくとも一部と重なるように設定されることが好ましい。好適には、信号SC及びSRのフレームの境界が完全に一致し、特に、信号間でガード期間が完全に重なり合う。] [0013] さらに、中継局120からの中継信号SRは、SR(n)=SC(n−k)となるような基地局110からの通信信号SCのフレーム遅延バージョンであってよい。ここで、SR(n)は、時間フレームnにおける中継信号SRの値を表し、SC(n−k)は、nよりもフレーム数k個分前の時間フレームにおける信号SCの値を表し、kは1以上の整数である。] [0014] 他の観点において、信号SC及び信号SRの双方はOFDM信号であり、中継送信時間tRMは、信号SC及びSRの時間領域バーストの境界が移動局130における予め決定される互いの時間間隔の範囲内に並べられるように決定される。上記予め決定される時間間隔の長さは、好適には、上記信号のサイクリックプレフィクス期間の長さよりも小さく、但し実質的に等しくてもよい。時間tRMは、信号SCのサイクリックプレフィクス期間が信号SRのサイクリックプレフィクス期間の少なくとも一部に移動局130において重なるように設定されるのが好適である。特に、上記信号の時間領域バーストの境界が完全に一致し、上記信号のサイクリックプレフィクス期間が完全に重なり合うことが好適である。] [0015] 中継されるOFDMシンボルSRは、SR(n)=SC(n−k)となるような通信信号OFDMシンボルSCの巡回的に遅延されたバージョンであってよい。ここで、SR(n)は、時間nにおけるシンボルSRの値を表し、SC(n−k)は、巡回方式で決定される、時間nからサンプル数k個分オフセットされた時間におけるシンボルSCの値を表し、kは整数である。] [0016] 一例としての中継送信時間tRMを決定する動作が開示される。その動作は、値rBR、DBR、rMR、K1、K2及びK3を決定することを含む。値rBRは、中継局120における信号SCの受信時間を表し、値DBRは、基地局110と中継局120との間の信号伝播遅延を表し、値rMRは、中継局120における移動局130からの信号SMの受信時間を表し、K1、K2及びK3は、それぞれ、中継局120、基地局110及び移動局130からの送信タイミングに関する定数である。これら定数は、通信方式のフレーム構造により与えられ得る。上記動作は、決定された値に基づいて中継送信時間tRMを計算することを含む。値rBR、rMR及びDBRは、中継局120により直接的に測定され又は決定される。中継送信時間tRMの一例としての計算は、tRM≒2(rBR−DBR−K2)+K1+K3−rMRのように表現される。ある実施形態において、値K1、K2及びK3のいずれか1つ以上が実質的にゼロと等しくなるように、即ち無視し得るように、ネットワークは設定され運用される。] [0017] 複数の移動局との間の一例としての通信方法が開示される。当該方法では、ネットワーク100の中継局120において、ネットワーク100の基地局110から、通信信号SCが受信される。各移動局130について、対応する中継送信時間tRMが決定される。個別の中継送信時間の決定の動作は、上述した一例としての方法に基づいてよい。複数の個別の中継送信時間に基づいて、最適な中継送信時間tRM−BESTが決定され、時間tRM−BESTにおいて中継信号SRが複数の移動局へ送信される。時間tRM−BESTは、予め決定される互いの時間間隔の範囲内で信号SR及び信号SCを受信する移動局130の数が最適化されるように決定される。あらためて言うと、上記予め決定される時間間隔は、例えば、協調的中継技術を使用して達成可能なデータレートの利得を移動局が実現できることを保証するように設定され得る。] [0018] 1つの観点において、時間tRM−BESTは、移動局群の個別の中継送信時間の範囲と重なる時間ウィンドウの中間点であって、時間ウィンドウの範囲内に入る中継送信時間の数が最大となるような中間点に設定される。上記時間ウィンドウの長さは、予め決定される時間間隔と等しくてよい。他の単純な手法は、上記最適な中継送信時間を、移動局群の個別の中継送信時間の平均値、中央値又は最頻値とすることである。] [0019] 移動局130との間で通信するよう構成される無線ネットワークの中継局120の一例としての実施形態が開示される。移動局130は、基地局110通信部、通信制御部、及び移動局130通信部を含む。中継局120通信部は、中継信号SRとして中継されるべき通信信号SCを基地局110から受信するよう構成される。通信制御部は、中継送信時間tRMを決定するよう構成され、中継局120通信部は、移動局130へ信号SRを中継送信時間tRMにおいて送信するよう構成される。時間tRMは、中継信号SR及び通信信号SCが予め決定される互いの時間間隔の範囲内で移動局130に到着するように決定される。上記予め決定される時間間隔は、協調的中継技術を使用して達成可能なデータレートの利得を移動局が実現できることを保証するように設定され得る。基地局110からの信号SCは、移動局130にも送信される。ある実施形態において、中継局120のコンポーネントは、上述した方法を実行するよう構成される。] [0020] 他の実施形態において、基地局110及び中継局120を含み得る無線ネットワーク100は、1つ以上の移動局に通信サービスを提供するよう構成される。中継局120は、上述した方法を実装するよう構成され得る。] 図面の簡単な説明 [0021] 本発明の上述した及び他の目的、特徴及び利点は、添付図面に例示された好適な実施形態のより詳細な以下の説明から明らかとなるであろう。種々の図を通じて、参照符号は同じ部分に言及する。図面は必ずしも正確なスケールを表しておらず、本発明の原理の例示のためにむしろ強調がなされ得る。] [0022] 1つ以上の移動局に通信サービスを提供するよう構成される一例としてのネットワークを示している。 中継局の一例としての実施形態を示している。 移動局との間の通信の一例としての方法のフローチャートを示している。 ガード及び送信期間を含む信号フレームの一例としてのイラストレーションである。 ガード期間の重なりを示す信号フレームの一例としての境界の調整を示している。 サイクリックプレフィクス期間を含むOFDM送信バーストの構造を示している。 信号のサイクリックプレフィクス期間の重なりを含む2つのOFDM信号の境界の調整を示している。 中継局120から送信されるべき信号の中継送信時間の決定のための一例としての方法のフローチャートを示している。 複数の移動局に通信サービスを提供する一例としての方法のフローチャートを示している。 最適な中継送信時間の決定についての状況を示している。] 実施例 [0023] 以下の説明において、特有のアーキテクチャ、インタフェース、技術などのような特定の詳細は、本発明についての完全な理解を提供するために、限定ではなく説明の目的で例示される。しかしながら、当業者にとって、本発明がそれら特定の詳細とは異なる他の実施形態において実用され得ることは明白であろう。即ち、当業者であれば、ここで明示的には説明され又は示されていなくとも、本発明の思想及び範囲に含まれる、本発明の原理を具現化する様々な構成を案出し得るであろう。いくつかの例においては、よく知られた装置、回路及び方法についての詳細な説明は、不必要な詳細により本発明の説明が不明瞭とならないように、省略される。本発明の原理、側面及び実施形態を述べるここでの全ての記述、及びその特有の例は、その構造的及び機能的な均等物の双方を含むことが意図される。さらに、そうした均等物は、現時点で知られた均等物と共に、将来において開発される均等物、即ち、構造によらず同じ機能を実行する開発されるいかなる要素をも含むことが意図される。] [0024] よって、例えば、当業者は、ここでのブロック図が本技術の原理を具現化する例示的な回路の概念的な図を表し得ることを理解するであろう。同様に、いずれのフローチャート、状態遷移図、擬似コードなども、コンピュータ又はプロセッサが明示的に示されていなくとも、コンピュータにより読み取り可能な媒体において実質的に表現され、そしてコンピュータ又はプロセッサにより実行され得る様々な処理を表すことを理解するであろう。] [0025] “通信部”又は“制御部”とラベル付けされ又は説明される機能ブロックを含む様々な要素の機能は、専用のハードウェア、又は適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行可能なハードウェアの使用を通じて提供され得る。そのケイパビリティは、単一の専用プロセッサにより、単一の共有プロセッサにより、又は複数の個別のプロセッサにより提供され得る。そのいくつかは、共通化され又は分散され得る。さらに、“プロセッサ”又は“コントローラ”という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアに排他的に言及するものと解釈されるべきではなく、限定ではないものの、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)のハードウェア、ソフトウェアを記憶するための読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び不揮発性ストレージを含み得る。] [0026] 本技術は、限定ではない例としての図1の通信ネットワークの文脈において説明される。協調的中継技術において、移動局130は、基地局110及び中継局120の双方から送信される信号を受信する。図1では、移動局130−1及び130−2の各々が、基地局110及び中継局120からの信号を受信する。説明の簡明さのために、第1の移動局130−1(簡単に移動局130としても言及される)に提供される通信サービスについて説明する。その説明は、第2の移動局130−2にも同等に適用可能である。] 図1 [0027] 移動局130は、基地局110から通信信号SC、中継局120から中継信号SRを受信する。中継局120を使用して達成可能なスループット及びカバレージの利得の最大化のためには、信号SC及びSRは、予め決定される互いの間隔の範囲内で移動局130に到着するべきである。その予め決定される間隔は、ずれの許容量を表すものであってよく、システムにより使用される信号のデザイン及び/又はネットワーク100により守られるべき移動局の複雑性についての制約に基づいて、設定され得る。最も好ましい状況は、信号SC及びSRが移動局130において完全に一致することである。] [0028] 数学的に、値rBMは移動局130における基地局110からの通信信号SCの受信時間を表すものとする。同様に、rRMは移動局130における中継局120から送信される中継信号SRの受信時間を表すものとする。すると、望まれる結果は、次の式(0)のように表され得る:] [0029] ] [0030] 式(0)は、信号SC及びSRの移動局130における受信時間が上記予め決定される互いの時間間隔(time period)の範囲内にあるべきであることを単純に表現したものであり、受信時間が完全に一致する場合、即ち互いに等しい場合に、最良の状況となる。一例としての実施形態において、中継信号SCの中継局120における送信時間を表す中継送信時間tRMは、式(0)を満足するように設定される。] [0031] 図2は、移動局130との間で通信するよう構成される一例としての中継局120を示している。中継局120は、基地局110から送信信号SCを受信するよう構成される基地局通信部210を含む(送信信号SCは、中継信号SRとして移動局130へ中継される)。また、中継局120は、(制御可能に基地局制御部210と接続され、中継送信時間tRMを決定するよう構成される)通信制御部220を含み、及び(制御可能に通信制御部220と接続され、移動局130から信号を受信し、時間tRMにおいて中継信号SRを移動局130へ送信するよう構成される)移動局通信部230を含む。一例としての実施形態において、中継局120のコンポーネント群は、式(0)が満たされるような1つ以上の方法を実行するよう構成される。] 図2 [0032] そのような1つの例としての方法300が図3のフローチャートに示されている。方法300は、無線ネットワーク100の中継局120において、当該ネットワーク100の基地局110から、中継局120から移動局130へ中継信号SRとして中継されるべき通信信号SCを受信すること(動作310)を含む。また、当該方法300は、中継送信時間tRMを決定すること(動作320)、及び、中継局120から移動局130へ、中継信号SRを中継送信時間tRMにおいて送信すること(動作330)を含む。中継送信時間tRMは、中継信号SR及び通信信号SCが予め決定される互いの時間間隔の範囲内で移動局130に到着するように決定される。最も好適には、信号SR及びSCが移動局130において互いに完全に一致する(perfectly aligned)ことである。予め決定される上記時間間隔は、中継局120を用いて達成可能なスループット及びカバレージの利得が最大化されることを保証するように設定され得る。] 図3 [0033] 信号SC及びSRは、1つ以上の信号フレーム内でそれぞれ送信され得る。図4Aは、一例としての信号フレーム400の構造を示している。各フレーム400は、ガード期間(GP)及び送信期間(TP)を含む。図4Aにおいて、2つの連続する信号フレームが示されている。送信は、典型的には、TP内で発生する。各GPは、連続するTPを区切る。こうしたガード期間は、基地局及び移動局が同じ周波数チャネル上で異なる時間に通信を行う時間分割複信システムにおいて知られている。ガード期間は、移動局と基地局との間の変化する伝播距離に対処するために、またある時点で基地局が送信機と受信機とを切り替えることを可能とするために提供される。ガード期間は、基地局から最も遠い移動局が、近傍の移動局によるアップリンク上の通信からの干渉を受けることなく、基地局からの信号を受信することを可能にする。] 図4A [0034] ある観点において、時間tRMを決定する動作320は、信号SC及びSRのフレームの境界が移動局130における予め決定される互いの時間間隔の範囲内に調整されるように、実行される。そのような信号の調整の一例が、図4Bに示されている。なお、上記予め決定される時間間隔の長さ(duration)は、実質的に(好適な)ガード期間GPの長さ以下であるものとする。そして、式(0)を満足させるために、移動局130における信号SC及びSRのガード期間は、いくらかの重なりを有するべきである。] 図4B [0035] 上述したように、中継信号SRを、基地局110から送信される通信信号SCの遅延されたバージョンとすることができる。信号SC及びSRが1つ以上のフレーム内で送信される場合、中継信号SRは、式(1)に表された通り、通信信号SCのフレーム遅延バージョン(frame delayed version)であってよい。] [0036] ] [0037] 式(1)において、SR(n)は時間フレームnにおける中継信号SRの値を表し、SC(n−k)はnよりもフレーム数k個分前の時間フレームにおける通信信号SCの値を表し、kは1以上の整数である。] [0038] 他の実施形態において、信号SC及びSRは、OFDMシンボルとして実装され得る。図5Aは、OFDMシンボルの一例としての時間領域バースト500を示している。OFDM時間領域バースト500は、サイクリックプレフィクス期間(CP)を含む。OFDMシンボルが含まれる一例としての状況において、中継送信時間tRMを決定する動作(320)は、信号SC及びSRの時間領域バーストの境界が移動局130における予め決定される互いの時間間隔の範囲内に調整されるように時間tRMを決定することを含む。上記予め決定される時間間隔の長さは、上記信号のサイクリックプレフィクス期間の長さのうちのある割合であってよい。式(0)を満足させる1つのやり方は、図5Bに示されているように、移動局130において、信号SCのサイクリックプレフィクス期間が信号SRのサイクリックプレフィクス期間の少なくとも一部に重なるように、tRMを設定することである。サイクリックプレフィクス期間が完全に重なる場合には、完全な調整がなされる。] 図5A 図5B [0039] 中継信号は、式(2)に表されているように、通信信号の巡回的な遅延バージョンであってよい。] [0040] ] [0041] 式(2)において、SR(n)は時間nにおけるOFDMシンボルSRの値を表し、SC(n−k)は、巡回的な形で決定されるk個のサンプル数により時間nからオフセットされた時点におけるOFDMシンボルSCの値を表し、kは整数である。括弧内の値は、フレームよりもむしろ時間領域バーストのサンプルを表す。] [0042] 式(0)を満足させる多くのアルゴリズムのうち1つの特有のアルゴリズムが開示された。このアルゴリズムの説明を開始するにあたり、基地局110から送信された信号の移動局130における受信時間を、式(3)のように表す。] [0043] ] [0044] 式(3)において、値rBMは、移動局130における基地局110からの信号の受信時間であり、tBMは、基地局110における送信時間であり、DBMは、基地局110と移動局130との間の伝播遅延である。再び図1を参照すると、DBM=DMBであり、これは双方が同じ通信リンクに言及していることによる。一方、tBM(基地局110における移動局130への信号の送信時間)は、tMB(移動局130における基地局110への信号の送信時間)と等しくない。同様に、rBMは、rMB(基地局110における移動局130から送信される信号の受信時間)と等しくない。アップリンクの送信時間−tMB−は、基地局110からのダウンリンク信号の受信時間−rBM−、及び通常タイミングアドバンスと呼ばれる基地局110により提供されるタイミング調整値に依存する。タイミングアドバンスの目的は、時間的に適切に位置合わせ(align)された形で全ての移動局130からの信号を基地局110が受信することを保証することである。移動局130から基地局110への送信のためのアップリンク上の送信時間は、式(4)のように表され得る。] 図1 [0045] ] [0046] 式(4)において、値TMBは上述したタイミングアドバンスであり、値K1はフレーム構造に関連する定数である。例えば、時間分割複信方式において、あるフレームはダウンリンク及びアップリンクのサブフレームに分割され、アップリンクのサブフレームはダウンリンクのサブフレームの時間K1後に開始する。タイミングアドバンスの値は、複数の移動局130からの受信信号が基地局110に同時に到着するように、基地局110により設定される。これは、式(5)において表されるように、タイミングアドバンスを伝播遅延の2倍に設定することにより達成される。] [0047] ] [0048] 式(3)、(4)及び(5)から、アップリンクの送信時間tMBは、式(6)のように導かれ表される。] [0049] ] [0050] ある実施形態において、中継局120は、基地局110及び移動局130の双方から信号を受信できるものとする。即ち、中継局120は、移動局130から及び基地局110からの信号の受信時間を測定することができる。これら測定結果は、式(7)及び(8)のように表される。] [0051] ] [0052] 式(7)は、基地局110から送信される信号の中継局120における受信時間rBRを表し、式(8)は、移動局130から送信される信号SMの中継局120における受信時間rMRを表す。値K2は、移動局130へ及び中継局120へ送信される信号の基地局110における送信時間に関する定数、値K3は、移動局130からの送信について同様に定義される定数である。K1の例と同様、値K2及びK3は、フレーム内の異なるサブフレーム間の長さから生じ得る。K2は、基地局が中継局に送信を行うサブフレームと基地局110が移動局130に送信を行うサブフレームとの間の時間差であってよい。K3は、同様に、移動局130が中継局へ送信を行うサブフレームと移動局が基地局110へ送信を行うサブフレームとの間の時間差であってよい。なお、そのようなサブフレームの定義は必ずしも中継の動作のために必要ではなく、よって値K1、K2及びK3は結果的にゼロであるのがよい。従って、基地局110から移動局130へ送信される信号が中継局120によっても受信時間の決定のために使用されるのであれば、定数K2をゼロに設定することができる。また、同様に、定数K3をゼロに設定することができる。] [0053] 中継局120により送信される信号の移動局130における受信時間rRMは、式(9)により表される。] [0054] ] [0055] 目的は、中継局120における中継送信時間rRMを算出し、それにより移動局130において同時に基地局110及び中継局120からの信号が受信されるようになることである。言い換えれば、式(10)を達成することが望まれる。] [0056] ] [0057] なお、式(10)は、完全な一致が達成されるという、式(0)の特別なケースである。式(3)及び式(10)から、式(11)が導かれる。] [0058] ] [0059] 式(11)は、算出されるべき中継送信時間tRMを表しているが、時間tRMは、中継局120により直接的には測定できないいくつかの値に関連して表現されている。時間tRMは、中継局120により測定可能であるか又は既知である値のみに基づいて決定されることが望ましい。それらは、rBR、rMR及びDBMを含む。値rBR及びrMRは中継局により直接的に測定可能であり、値DBMは基地局110により中継局120に提供される中継局120のタイミングアドバンス値から式(5)を使用して導かれ得る。これら値の観点での中継送信時間tBMは、次のように導かれる。] [0060] 第1に、式(7)は、式(12)のように変形される。] [0061] ] [0062] 式(6)及び(8)から、式(13)が導かれる。] [0063] ] [0064] 式(11)、(12)及び(13)から、中継送信時間tRMを算出するための式が式(14)のように導かれる。] [0065] ] [0066] 式(14)は、完全な一致を達成する時間tRMを表す。ある量のずれは許容可能であるため、式(0)が満足されるように、式(14)は式(15)の通り変形される。なお、ある程度のずれもまた到着時間の測定のエラーにより生じることが予測される。] [0067] ] [0068] 例えばフレーム構造など、定数K1、K2及びK3をゼロに設定し得るようにネットワーク100を構成し運用することができる場合には、式(15)はさらに簡略化され、式(16)のようになる。] [0069] ] [0070] 図6は、式14、15及び16により表現される結果を達成する一例としての方法を示している。この方法において、値rBR、DBR及びrMR、並びに、K1、K2及びK3が決定され(動作610)、これら値に基づいて中継送信時間tRMが計算される(動作620)。中継局120は、値rBR、rMR及びDBRを直接的に測定し又は決定することができる。] 図6 [0071] 図7は、複数の移動局130との間で通信する一例としての方法700を示している。当該方法は、無線ネットワーク100の中継局120において、複数の移動局130に中継信号SRとして中継されるべき通信信号SCを基地局110から受信すること(動作710)を含み、そして、例えば式(16)を用いて、複数の移動局130の各々に対応する個別の好適な中継送信時間tRMが決定される(動作720)。個別の時間tRMは、図3に示した動作320に従って決定されてもよい。] 図3 図7 [0072] 中継信号SRについての単一の最適な中継送信時間tRM−BESTは、複数の移動局130に対応する集合としての時間tRMに基づいて決定される(動作730)。中継信号SRは、中継局120から時間tRM−BESTにおいて送信される(動作740)。最適な送信時間tRM−BESTは、中継信号SR及び通信信号SCを予め決定される互いの時間間隔の範囲内で受信する移動局130の数を最適化するように決定される。あらためて言うと、当該予め設定される時間間隔は、中継局120を用いて達成可能なスループット及びカバレージの利得が最大となることを保証するために設定され得る。] [0073] ある観点において、時間tRM−BESTは、図8に示された時間ウィンドウの中間点に設定されてもよい。図8において、複数の移動局130の個別の中継送信時間t1からt6がタイムラインに沿ってプロットされている。よって、送信時間の範囲は、t6−t1のように表され得る。予め決定される時間間隔に等しい幅を有する時間ウィンドウは、そのウィンドウ内に個別の中継送信時間が入る数が最大となるように調整される。図8には、共に同じ長さを有するウィンドウ1及び2が示されている。ウィンドウ1は、ウィンドウ2よりも多くの個別の中継送信時間と重なっている。従って、最適な中継送信時間tRM−BESTは、ウィンドウ1の中間点に設定される。] 図8 [0074] 最適な中継送信時間を設定又は選択する他の手法も存在する。それらは、tRM−BESTを、複数の移動局130の個別の中継送信時間の平均値、中央値、又は最頻値(mode)に設定することを含む。] [0075] 図2に示したような中継局120のコンポーネントは、上述した方法のいずれをも実現し得る。] 図2 [0076] 上述した説明は、多くの特定条件(specificities)を含むものの、それらは本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではなく、単に本発明の現時点の好適な実施形態のいくつかの説明を提供するものである。従って、本発明の範囲は当業者にとって明らかとなり得る他の実施形態を十分に含み、それにより本発明の範囲が限定されないことは理解されるであろう。上述した好適な実施形態の要素の当業者にとって既知の全ての構造的及び機能的な均等物は、参照により明確にここに取り入れられ、及びここに包含されることが意図される。さらに、装置又は方法は、ここに記述された問題又は本技術による解決が試みられた問題の全てを必ずしも解決しなくとも、ここに包含される。さらに、本開示におけるいかなる要素、コンポーネント又は方法のステップも、公に供されることを意図するものではない。]
权利要求:
請求項1 移動局(130)との間の通信方法(300)であって:無線ネットワーク(100)の中継局(120)において、前記ネットワーク(100)の基地局(110)から、前記中継局(120)から前記移動局(130)へ中継信号SRとして中継されるべき通信信号SCを受信すること(310)と;前記中継信号SRの中継送信時間tRMを決定すること(320)と;前記中継局(120)から前記移動局(130)へ、前記中継信号SRを前記中継送信時間tRMにおいて送信すること(330)と;を含み、前記基地局(110)からの前記通信信号SCは、前記移動局(130)にも送信され、前記中継送信時間tRMは、前記中継信号SR及び前記通信信号SCが予め決定される互いの時間間隔の範囲内で前記移動局(130)に到着するように決定される、ことを特徴とする、方法(300)。 請求項2 前記通信信号SC及び前記中継信号SRは、共に直交周波数分割多重(OFDM)信号(500)であり、前記中継送信時間tRMを決定する前記動作(320)において、前記信号SC及びSRの時間領域バーストの境界が前記移動局(130)における前記予め決定される互いの時間間隔の範囲内に調整されるように実行され、前記予め決定される時間間隔の長さは、実質的に前記信号SC及びSRのサイクリックプレフィクス期間の長さ以下である、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法(300)。 請求項3 前記中継信号内の各OFDMシンボルSRは、SR(n)=SC(n−k)となるような前記通信信号内の対応するOFDMシンボルSCの巡回的に遅延されたバージョンであり、SR(n)は、時間nにおける前記シンボルSRの値であり、SC(n−k)は、巡回方式で決定される、時間nからサンプル数k個分オフセットされた時間における前記シンボルSCの値であり、kは整数である、ことを特徴とする、請求項2に記載の方法(300)。 請求項4 前記通信信号SC及び前記中継信号SRは、それぞれ1つ以上の信号フレーム(400)内で送信され、前記中継送信時間tRMを決定する前記動作(320)において、前記信号SC及びSRのフレームの境界が前記移動局(130)における前記予め決定される互いの時間間隔の範囲内に調整されるように実行され、各信号フレーム(400)は、送信が発生しないガード期間と送信が発生する送信期間とを含み、前記予め決定される時間間隔の長さは、実質的に前記ガード期間の長さ以下である、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法(300)。 請求項5 前記中継信号SRは、SR(n)=SC(n−k)となるような前記通信信号SCのフレーム遅延バージョンであり、SR(n)は、時間フレームnにおける前記中継信号SRの値であり、SC(n−k)は、nよりもフレーム数k個分前の時間フレームにおける前記通信信号SCの値であり、kは1以上の整数である、ことを特徴とする、請求項4に記載の方法(300)。 請求項6 前記中継送信時間rRMを決定する前記動作(320)は:値rBR、DBR、rMRを決定すること(610)と;前記値rBR、DBR及びrMRに基づいて、前記中継送信時間rRMを計算すること(620)と;を含み、前記値rBRは、前記中継局(120)における前記基地局(110)からの前記通信信号SCの受信時間を表し、前記値DBRは、前記基地局(110)と前記中継局(120)との間の信号伝播遅延を表し、前記値rMRは、前記中継局(120)における前記移動局(130)からの通信信号(SM)の受信時間を表す、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法(300)。 請求項7 前記値rBR、rMR及びDBRは、前記中継局(120)により直接的に測定され又は決定されることを特徴とする、請求項6に記載の方法(300)。 請求項8 前記中継送信時間rRMを計算する前記動作(620)は、前記中継送信時間をtRM≒2(rBR−DBR−K2)+K1+K3−rMRという式に基づいて計算すること、を含み、K1、K2及びK3は、通信方式のフレーム構造により与えられるような、それぞれ前記中継局(120)、前記基地局(110)及び前記移動局(130)からの送信タイミングの差異に関する定数である、ことを特徴とする、請求項6に記載の方法(300)。 請求項9 複数の移動局(130)との間の通信方法(700)であって:無線ネットワーク(100)の中継局(120)において、前記ネットワーク(100)の基地局(110)から、前記中継局(120)から前記複数の移動局(130)へ中継信号(SR)として中継されるべき通信信号(SC)を受信すること(710)と;前記複数の移動局(130)の各々に対応する個別の中継送信時間tRMを決定すること(720)と;前記複数の移動局(130)に対応する前記個別の中継送信時間tRMに基づいて、最適な中継送信時間tRM−BESTを決定すること(730)と;前記中継局(120)から、前記最適な中継送信時間tRM−BESTにおいて、前記中継信号SRを前記複数の移動局(130)へ送信すること(740)と;を含み、前記基地局(110)からの前記通信信号SCは、前記複数の移動局(130)にも送信され、前記最適な中継送信時間tRM−BESTは、予め決定される互いの時間間隔の範囲内で前記中継信号SR及び前記通信信号SCを受信する前記移動局(130)の数を最適化するように決定される、ことを特徴とする、方法(700)。 請求項10 前記最適な中継送信時間tRM−BESTは、前記複数の移動局(130)の中継送信時間tRMの範囲と重なる時間ウィンドウの中間点であって、前記時間ウィンドウの範囲内に入る前記中継送信時間tRMの数が最大となるような中間点であり、前記時間ウィンドウの長さは、前記予め決定される時間間隔である、ことを特徴とする、請求項9に記載の方法(700)。 請求項11 前記最適な中継送信時間tRM−BESTは、前記複数の移動局(130)の前記中継送信時間tRMの平均値、中央値又は最頻値である、ことを特徴とする、請求項9に記載の方法(700)。 請求項12 移動局(130)との間で通信するための無線ネットワーク(100)の中継局(120)であって:前記ネットワーク(100)の基地局(110)から、前記移動局(130)へ中継信号SRとして中継されるべき通信信号SCを受信するための基地局(110)通信部(210)と;前記基地局(110)通信部(210)に制御可能に接続され、前記中継信号SRの中継送信時間tRMを決定するための通信制御部(220)と;前記通信制御部(220)に制御可能に接続され、前記移動局(130)からの送信信号SMを受信し、及び、前記移動局(130)へ前記中継信号SRを前記中継送信時間tRMにおいて送信するための移動局(130)通信部(230)と;を備え、前記基地局(110)からの前記通信信号SCは、前記移動局(130)にも送信され、前記通信制御部(220)は、前記中継送信時間tRMを、前記中継信号SR及び前記通信信号SCが予め決定される互いの時間間隔の範囲内で前記移動局(130)に到着するように決定する、ことを特徴とする、中継局(120)。 請求項13 前記通信信号SC及び前記中継信号SRは、共に直交周波数分割多重(OFDM)信号(500)であり、前記通信制御部(220)は、前記信号SC及びSRの時間領域バーストの境界が前記移動局(130)における前記予め決定される互いの時間間隔の範囲内に調整されるように、前記中継送信時間tRMを決定し、前記予め決定される時間間隔の長さは、前記信号SC及びSRのサイクリックプレフィクス期間の長さよりも小さい、ことを特徴とする、請求項12に記載の中継局(120)。 請求項14 前記中継信号の各OFDMシンボルSRは、SR(n)=SC(n−k)となるような前記通信信号の対応するOFDMシンボルSCの巡回的に遅延されたバージョンであり、SR(n)は、時間nにおける前記シンボルSRの値であり、SC(n−k)は、巡回方式で決定される、時間nからサンプル数k個分オフセットされた時間における前記シンボルSCの値であり、kは整数である、ことを特徴とする、請求項13に記載の中継局(120)。 請求項15 前記通信信号SC及び前記中継信号SRは、それぞれ1つ以上の信号フレーム(400)内で送信され、前記通信制御部(220)は、前記信号SC及びSRのフレームの境界が前記移動局(130)における前記予め決定される互いの時間間隔の範囲内に調整されるように前記中継送信時間tRMを決定し、各信号フレーム(400)は、送信が発生しないガード期間と送信が発生する送信期間とを含み、前記予め決定される時間間隔の長さは、前記ガード期間の長さよりも小さい、ことを特徴とする、請求項12に記載の中継局(120)。 請求項16 前記中継信号SRは、SR(n)=SC(n−k)となるような前記通信信号SCのフレーム遅延バージョンであり、SR(n)は、時間フレームnにおける前記中継信号SRの値であり、SC(n−k)は、tよりもフレーム数k個分前の時間フレームにおける前記通信信号SCの値であり、kは1以上の整数である、ことを特徴とする、請求項15に記載の中継局(120)。 請求項17 前記通信制御部(220)は:値rBR、DBR、rMRを決定し;前記値rBR、DBR及びrMRに基づいて、前記中継送信時間rRMを計算する;ことにより前記中継送信時間rRMを決定するように構成され、前記値rBRは、前記中継局(120)における前記基地局(110)からの前記通信信号SCの受信時間を表し、前記値DBRは、前記基地局(110)と前記中継局(120)との間の信号伝播遅延を表し、前記値rMRは、前記中継局(120)における前記移動局(130)からの通信信号(SM)の受信時間を表す、ことを特徴とする、請求項12に記載の中継局(120)。 請求項18 前記通信制御部(220)は、前記値rBR、rMR及びDBRを直接的に決定するよう構成される、ことを特徴とする、請求項17に記載の中継局(120)。 請求項19 前記通信制御部(220)は、前記中継送信時間をtRM≒2(rBR−DBR−K2)+K1+K3−rMRという式に従って決定し、K1、K2及びK3は、通信方式のフレーム構造により与えられるような、それぞれ前記中継局(120)、前記基地局(110)及び前記移動局(130)からの送信タイミングの差異に関する既知の定数である、ことを特徴とする、請求項17に記載の中継局(120)。 請求項20 複数の移動局(130)との間で通信するための無線ネットワーク(100)であって、前記複数の移動局(130)及び中継局(120)に通信信号(SC)を送信するための基地局(110)と;前記複数の移動局(130)へ中継信号(SR)として前記通信信号SCを中継するための前記中継局(120)と;を含み、前記中継局(120)は、前記基地局(110)通信部(210)、前記通信制御部(220)及び前記移動局(130)通信部(230)を備え、前記通信制御部(220)は:前記複数の移動局(130)の各々に対応する前記中継信号SRの前記中継送信時間tRMを決定し;前記複数の移動局(130)に対応する個別の中継送信時間tRMに基づいて、最適な中継送信時間tRM−BESTを決定し;前記移動局(130)通信部(230)は、前記最適な中継送信時間tRM−BESTにおいて、前記中継信号SRを前記複数の移動局(130)へ送信し;前記最適な中継送信時間tRM−BESTは、予め決定される互いの時間間隔の範囲内で前記中継信号SR及び前記通信信号SCを受信する前記移動局(130)の数を最適化するように決定される、無線ネットワーク(100)。 請求項21 前記最適な中継送信時間tRM−BESTは、前記複数の移動局(130)の中継送信時間tRMの範囲と重なる時間ウィンドウの中間点であって、前記時間ウィンドウの範囲内に入る前記中継送信時間tRMの数が最大となるような中間点であり、前記時間ウィンドウの長さは、前記予め決定される時間間隔である、ことを特徴とする、請求項20に記載の無線ネットワーク(100)。 請求項22 前記最適な中継送信時間tRM−BESTは、前記複数の移動局(130)の前記中継送信時間tRMの平均値、中央値又は最頻値である、ことを特徴とする、請求項20に記載の無線ネットワーク(100)。 請求項23 前記複数の移動局(130)の各々に対応する前記個別の中継送信時間tRMを決定する前記動作(720)は、各移動局(130)について:値rBR、DBR、rMRの決定(610)と;前記値rBR、DBR及びrMRに基づく、前記中継送信時間rRMの計算(620)と;を実行することを含み、前記値rBRは、前記中継局(120)における前記基地局(110)からの前記通信信号SCの受信時間を表し、前記値DBRは、前記基地局(110)と前記中継局(120)との間の信号伝播遅延を表し、前記値rMRは、前記中継局(120)における前記移動局(130)からの通信信号(SM)の受信時間を表す、ことを特徴とする、請求項9に記載の方法(700)。 請求項24 各移動局(130)について前記個別の中継送信時間rRMを計算する前記動作(620)において、前記中継送信時間をtRM≒2(rBR−DBR−K2)+K1+K3−rMRという式に基づいて計算すること、を含み、K1、K2及びK3は、前記無線ネットワークのフレーム構造により与えられるような、それぞれ前記中継局(120)、前記基地局(110)及び前記移動局(130)からの送信タイミングの差異に関する定数である、ことを特徴とする、請求項23に記載の方法(300)。 請求項25 前記通信制御部(220)は、前記複数の移動局(130)の各々に対応する前記中継信号SRの前記中継送信時間をtRM≒2(rBR−DBR−K2)+K1+K3−rMRという式に基づいて計算し、前記値rBRは、前記中継局(120)における前記基地局(110)からの前記通信信号SCの受信時間を表し、前記値DBRは、前記基地局(110)と前記中継局(120)との間の信号伝播遅延を表し、前記値rMRは、前記中継局(120)における前記移動局(130)からの通信信号(SM)の受信時間を表し、K1、K2及びK3は、前記無線ネットワークのフレーム構造により与えられるような、それぞれ前記中継局(120)、前記基地局(110)及び前記移動局(130)からの送信タイミングの差異に関する定数である、ことを特徴とする、請求項20に記載の無線ネットワーク(100)。
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引用文献:
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