過給直接噴射式燃焼機関の燃焼室
专利摘要:
本発明は内燃機関用の、特にディーゼル機関用のピストン(3)に関するものであり、前記ピストンは、スカート部によって横方向に画成される本体を備え、前記スカート部は、往復動軸Cを持つシリンダの壁と協働することができ、前記シリンダ内で、前記ピストン(3)が、この軸Cに沿って摺動することができ、前記ピストン(3)は横断面部を備え、前記横断面部は、中央突起部(321)と、外周リング(322)と、往復動軸Bを持つボウル(323)とを含み、前記ボウル(323)は、前記中央突起部(321)から前記外周リング(322)に向かって延び、該外周リング(322)に、前記ボウル(323)が厚さEpの唇状部(3220)で接続され、前記ボウル(323)は、前記唇状部(3220)と垂直方向にほぼ一直線に並ぶ輪環面(3230)を含み、該輪環面(3230)は、最大半径Rtの好ましくはドーム状の側面を有し、前記輪環面(3230)は、前記唇状部(3220)の下に内曲ゾーンRの領域において噴射される燃料を前記中央突起部(321)に向けて誘導することができるピストン(3)であって、前記突起部のうち、前記ボウル(323)の前記往復動軸Bに位置する頂部は、前記外周リングの高さよりも5.4mm〜8mmの範囲の、好ましくは7.2mmにほぼ等しい距離Dtだけ低い高さまで隆起している。 公开号:JP2011506846A 申请号:JP2010538626 申请日:2008-12-15 公开日:2011-03-03 发明作者:ジェラール ジャコメロ,;マガリ ベッソン,;ファノ ランパナリヴォ, 申请人:ルノー・エス・アー・エス; IPC主号:F02B23-06
专利说明:
[0001] 本発明は概して、燃焼機関、特に圧縮点火式内燃機関の設計に関する。] 背景技術 [0002] 原動機付き車両製造業者に課される排出規制は、益々厳しくなってきており、規制が変更されるたびに、大幅な技術開発が行なわれ、費用が嵩むことが明白な追加の、および/または更に複雑な排出制御装置を使用することになる。] [0003] 将来的に規制が掛かることにより、製造業者は、特に粉塵フィルタが余りにも速く目詰まりしてしまうことがないように、排気ガス中の窒素酸化物及び粉塵の排出量を大幅に低減するように推奨されるが、製造業者は同時に、機関性能レベル及び運転性を向上させたい、または少なくとも維持したいと考えている。] [0004] 機関における排出制御を向上させるために広く採用される解決策では、粉塵フィルタのような最新後処理装置に頼るか、または英語の頭字語であるEGRとしてこの技術分野において広く認識されている排気ガス再循環装置(exhaust gas recirculation)の構成を変更するが、これは、機関効率に悪影響を与える。] [0005] 本発明の1つの目的は、改良され、かつ窒素酸化物及び粉塵の排気物質量を著しく低減することができる燃焼室を提案することにある。] [0006] 本発明の1つの主題は、内燃機関用の、特にディーゼル機関用のピストンであり、前記ピストンは、スカート部によって横方向に画成される本体を備え、前記スカート部は、往復動軸Cを持つシリンダの壁と協働することができ、前記シリンダ内で、前記ピストンが、この軸Cに沿って摺動することができ、前記ピストンは横断面部を備え、前記横断面部は、中央突起部(central pip)と、外周クラウンリングと、往復動軸Bを持つボウルとを含み、前記ボウルは、前記中央突起部から前記外周クラウンリングに向かって延び、該外周クラウンリングに、前記ボウルが厚さEpの唇状部で接続され、前記ボウルは、前記唇状部と垂直方向にほぼ一直線に並ぶ輪環面を含み、該輪環面は、最大半径Rtの好ましくは半ドーム状の側面を有し、前記輪環面は、内曲ゾーンRの前記唇状部の下に噴射される燃料を前記中央突起部に向けて誘導することができ、前記突起部のうち、前記ボウルの前記往復動軸Bに位置する頂部は、前記外周クラウンリングの高さよりも5.4mm〜8mmの範囲の、好ましくは7.2mmにほぼ等しい距離Dtだけ低い高さまで隆起していることを特徴とする。] [0007] 本発明によるピストンを使用することによって特に、以下の利点を実現することができる。 −後処理システムを更に複雑化し、更に高コスト化するという必要がない。 −排出制御規制に適合するために窒素酸化物排出量が低減する。] [0008] 幾つかの特定の実施形態によれば、前記ピストンは以下の特徴のうちの1つ以上を有する。 −前記中央突起部は前記輪環面に向かって、前記ボウルの前記往復動軸Bを基準にして幾何学的方向に測定される65°〜65.7°の範囲の、好ましくは65°にほぼ等しい角度Aで傾斜している。 −前記ボウルは、前記シリンダの中心に設けられ、前記ボウルの前記往復動軸Bは、前記シリンダの前記往復動軸Cに一致する。 −前記唇状部の前記厚さEpは4mm〜6mmの範囲であり、好ましくは5.3mmにほぼ等しい。 −前記輪環面の最大曲率半径Rtは5mm〜6mmの範囲であり、好ましくは5.2mmにほぼ等しい。 −前記唇状部は、前記ボウルの前記往復動軸Bから距離De/2に位置し、距離Deは、49.6mm〜51.5mmの範囲であり、好ましくは50mmにほぼ等しい。 −前記輪環面は、前記ボウルの前記往復動軸Bから距離Db/2に位置し、距離Dbは、53.8mm〜55.4mmの範囲であり、好ましくは54mmにほぼ等しい。 −前記ボウルの前記往復動軸Bを基準とする、前記クラウンリングの端部の距離De/2と、前記輪環面の端部の距離Db/2との差が、2mmにほぼ等しい。 −前記ボウルの最大深さPは、14.8mm〜16.2mmの範囲であり、好ましくは16.2mmにほぼ等しい。] [0009] 本発明の更なる主題は、窒素酸化物及び粉塵の排出量の点で厳しい排出制御規制に適合するように設計される内燃機関、更に詳細には、本発明によるピストンを少なくとも1つ備えるディーゼル式の機関である。] [0010] ディーゼル式のこの内燃機関は、往復動軸Cを持つシリンダを有し、このシリンダの上端部は、下面を備えるシリンダヘッドによって閉じられ、この下面は、ピストンの横断面部とともに燃焼室を規定するように機能し、このピストンのピストンボウルは、軸Cに一致する往復動軸Bを中心に設けられ、前記機関は、前記シリンダヘッドの前記下面の開口部と、吸気バルブによって閉止することができる少なくとも1つの吸気ダクト、及び排気バルブによって閉止することができる少なくとも1つの排気ダクトと、予熱プラグと、前記燃焼室に向かって、ほぼ前記シリンダの前記往復動軸Cの位置で開口する先端を有する燃料インジェクタとを備える。] [0011] 本発明の他の特徴及び利点は、完全に非制限的な例を通して次の図を参照しながら以下に示す本発明の実施形態についての記述から明確に理解されるものと思われる。] 図面の簡単な説明 [0012] 図1は、本発明による内燃機関の部分模式断面である。 図2は、ピストンボウルの往復動軸を含む平面に沿った部分断面であり、本発明によるピストンの吸気側のクラウン部分の詳細を示している。] 図1 図2 実施例 [0013] 図1は、特にディーゼル機関用の内燃機関100を示しており、この内燃機関100は、往復動軸Cを持つ少なくとも1つのシリンダ1と、シリンダヘッド2と、ピストン3とを備える。] 図1 [0014] 本記述の残りの部分では、この往復動軸Cは、シリンダヘッド2に向かって上に向いていると見なすことにする。] [0015] ピストン3は、当該ピストンがシリンダの往復動軸Cに沿って摺動することができるようにシリンダ1内に取り付けられ、ピンを受け入れて当該ピストンを駆動コネクティングロッドの小端部に接続するように設計されたピストン本体を有し、前記本体は、ピストンスカート部31により横方向に画成され、このピストンスカート部31は、シリンダの往復動軸Cに平行に延び、かつシリンダ1の内壁と協働する。ピストンは更に、横断面部32を含み、この横断面部32は、シリンダヘッド2の下面20とともに、シリンダ1の燃焼室を画成するように機能する。] [0016] 新気または新気と再循環排気ガスとの混合ガスが燃焼室に、シリンダヘッド2内に形成され、かつ少なくとも1つの吸気バルブ50で閉止することができる少なくとも1つの吸気ダクト5を介して吸入される。] [0017] 吸入された空気−燃料混合ガスの燃焼残渣は、シリンダヘッド2内に形成され、かつ少なくとも1つの排気バルブ60を介して閉止することができる少なくとも1つの排気ダクト6を介して排出される。] [0018] 予熱プラグ4をシリンダヘッド2に取り付け、当該プラグの端部は燃焼室に臨んで開口され、その結果、当該プラグで空気−燃料混合ガスを冷間始動時に加熱することができる。] [0019] 燃料インジェクタ7はシリンダヘッド2に取り付けられ、シリンダ1の往復動軸Cにほぼ沿って燃焼室に臨むように開口される。] [0020] 軸方向平面に部分断面として本発明によるピストン3の上側部分の詳細を描いた図2に示すように、横断面部32は、中央突起部321と、外周クラウンリング322と、シリンダの往復動軸Cに一致する往復動軸Bを持つ環状キャビティまたはボウル323とを含み、前記ボウル323は、中央突起部321から外周クラウンリング322に向かって延びており、この外周クラウンリング322に当該ボウルが接続される。] 図2 [0021] 別の構成として、ボウル323をシリンダ1内でずらすことができ、従って、シリンダ1の往復動軸C及びボウル323の往復動軸Bを、3mmにほぼ等しい値よりも短いことが好ましい距離だけ互いからずらすことができる。] [0022] 外周クラウンリング322は、ピストン3のスカート部31からボウル323の往復動軸Bに向かって、唇状部3220を構成する端部にまで横方向に延び、この唇状部3220の下に、ボウル323は、5mm〜7mmの範囲の、好ましくは6mmにほぼ等しい最大曲率半径Rtの半ドーム状の側面を持つ輪環面3230を有する。] [0023] 唇状部3220は、ボウル323の往復動軸Bから距離De/2に位置し、距離Deは、49.6mm〜51.5mmの範囲であり、好ましくは50mmにほぼ等しい。] [0024] 輪環面3230は、ボウル323の往復動軸Bから距離Db/2に位置し、距離Dbは、53.8mm〜55.4mmの範囲であり、好ましくは54mmにほぼ等しい。] [0025] インジェクタ7は燃料を、輪環面3230のうち、内曲縁部Rとしても知られる唇状部3220の下部縁部に隣接する上側領域に誘導される噴射流の形態で選択的に噴射するように設計されるので、燃料噴射流がこの内曲縁部Rから誘導されるときの流れを、ピストン3が当該ピストンの上昇行程に入るときに酸素が検出されるボウルの底部に向かって輪環面3230の壁に沿って流れるようにすることにより改善して、黒煙を低減することができ、ガスを中央突起部321に向かって循環させることができる。] [0026] 好ましくは、内曲縁部Rは、ボウル323の往復動軸Bを基準とするクラウンリングの端部の距離De/2と、輪環面の端部の距離Db/2との差を、2mmにほぼ等しい値に保持することにより維持される。] [0027] 好ましくは、外周クラウンリング322の内曲縁部Rの距離に対応する唇状部3220の厚さEpは、4mm〜6mmの範囲であり、好ましくは5.3mmにほぼ等しい。] [0028] ボウル323の最大深さPは、14.8mm〜16.2mmの範囲であり、好ましくは16.2mmにほぼ等しい。比Db/Pは、ボウル323に実効幅を与え、この実効幅により、空気を全負荷運転状態において効果的に利用することができるので、スワール比が低い状態でも特定の高い性能を達成することができ、従ってインジェクタ7が噴射する噴射流が重なり合う危険を抑制することができる。] [0029] 内曲縁部Rのこの設計を、輪環面3230、及び、最大ボウル323深さPと組み合わせることにより、燃料の噴射流を、ボウル323の底部に捕捉される大量の空気に向かってより良好に誘導することができる。] [0030] 中央突起部321のうち、ボウルの往復動軸Bに位置する頂部は、外周クラウンリングの高さよりも距離Dtだけ低い高さまで隆起し、この距離Dtは5.4mm〜8mmの範囲であり、好ましくは7.2mmにほぼ等しい。外周クラウンリングの頂部まで距離Dtがあることによって、ボウルの底部に向かって噴射される燃料噴射流と中央突起部321との、特に中央突起部の頂部との干渉を抑制することができるので、黒煙及び未燃焼燃料の排出量を低減することができる。] [0031] 中央突起部321は、ボウルの往復動軸Bを基準に幾何学的方向に測定される65°〜65.7°の範囲の、好ましくは65°にほぼ等しい角度Aで傾斜している。] [0032] このように中央突起部321に角度Aの傾斜を付けることにより、燃焼によりボウル323の底部において生成される煤を中央突起部321に向かって排出して後酸化を促進することができるので、黒煙の低減につながる。] [0033] これらの特徴を組み合わせたピストン3を備える内燃機関100は、現在の排出制御規制に適合するピストンを備えるユーロ4対応(euro 4 type)の内燃機関と比較して、使用の際に特に有利であることが分かる。これらのテストは、次の更に別の特徴、すなわち、85mmのボア、約15の圧縮比、及び下死点における約3のスワール比Nd/Nを有する機関100を使用して行なわれた。] [0034] 実際に判明したのは、部分負荷運転状態において、かつ粉塵排出量を同じ水準に維持した場合に、この機関100から排出された窒素酸化物量が、約15%少なかったということである。] [0035] 回転速度4000rpm、かつ全負荷運転状態におけるタービンTAVT手前で伝達される動力、及びタービンTAVT手前の温度を同じ水準に維持した場合、黒煙量が少なくなり、黒煙指数が、0.5fsnにほぼ等しい値だけ低下した。]
权利要求:
請求項1 スカート部(31)によって横方向に画成される本体を備え、前記スカート部(31)は、往復動軸Cを持つシリンダ(1)の壁を摺動することができ、前記シリンダ(1)内で、ピストン(3)が、この軸Cに沿って摺動することができ、前記ピストン(3)は横断面部(32)を備え、前記横断面部(32)は、中央突起部(321)と、外周クラウンリング(322)と、往復動軸Bを持つボウル(323)と、を含み、前記ボウルは、前記中央突起部(321)から前記外周クラウンリング(322)に向かって延び、該外周クラウンリング(322)に、前記ボウル(323)が厚さEpの唇状部(3220)で接続され、前記ボウル(323)は、前記唇状部(3220)と垂直方向にほぼ一直線に並ぶ輪環面(3230)を含み、該輪環面(3230)は、好ましくは最大半径Rtの半ドーム状の側面を有し、前記輪環面(3230)は、内曲ゾーンRの前記唇状部(3220)の下に噴射される燃料を前記中央突起部(321)に向けて誘導することができる、内燃機関用、特にディーゼル機関用のピストン(3)であって、前記突起部のうち、前記ボウル(320)の前記往復動軸Bに位置する頂部は、前記外周クラウンリングの高さよりも5.4mm〜8mmの範囲の距離Dt、好ましくは7.2mmにほぼ等しい距離Dtだけ低い高さまで隆起していることを特徴とする、ピストン(3)。 請求項2 前記中央突起部は前記輪環面(323)に向かって、前記ボウルの前記往復動軸Bを基準にして幾何学的方向に測定される65°〜65.7°の範囲の、好ましくは65°にほぼ等しい角度Aで傾斜していることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関用ピストン(3)。 請求項3 前記ボウル(323)は、前記シリンダの中心に設けられ、前記ボウル(323)の前記往復動軸Bは、前記シリンダ(1)の前記往復動軸Cに一致することを特徴とする、請求項1および請求項2のうちの一項に記載のピストン(3)。 請求項4 前記唇状部(3220)の前記厚さEpは4mm〜6mmの範囲であり、好ましくは5.3mmにほぼ等しいことを特徴とする、請求項1から請求項3のうちの一項に記載のピストン(3)。 請求項5 前記輪環面(3230)の最大曲率半径Rtは5mm〜7mmの範囲であり、好ましくは6mmにほぼ等しいことを特徴とする、請求項1から請求項4のうちの一項に記載のピストン(3)。 請求項6 前記唇状部(3220)は、前記ボウル(323)の前記往復動軸Bから距離De/2に位置し、距離Deは、49.6mm〜51.5mmの範囲であり、好ましくは50mmにほぼ等しいことを特徴とする、請求項1から請求項5のうちの一項に記載のピストン(3)。 請求項7 前記輪環面(3230)は、前記ボウル(323)の前記往復動軸Bから距離Db/2に位置し、距離Dbは、53.8mm〜55.4mmの範囲であり、好ましくは54mmにほぼ等しいことを特徴とする、請求項1から請求項6のうちの一項に記載のピストン(3)。 請求項8 前記ボウル(323)の前記往復動軸Bを基準とする、前記クラウンリングの端部の距離De/2と、前記輪環面の端部の距離Db/2との差が、2mmにほぼ等しいことを特徴とする、請求項1から請求項7のうちの一項に記載のピストン(3)。 請求項9 前記ボウル(323)の最大深さPは、14.8mm〜16.2mmの範囲であり、好ましくは16.2mmにほぼ等しいことを特徴とする、請求項1から請求項8のうちの一項に記載のピストン(3)。 請求項10 ディーゼル式の内燃機関(100)であって、前記機関は、請求項1から請求項9のうちのいずれか一項に記載のピストン(3)を少なくとも1つ備えることを特徴とする、内燃機関(100)。
类似技术:
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同族专利:
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引用文献:
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