防炎性耐衝撃性改良ポリアルキレンテレフタレート/ポリカーボネート組成物
专利摘要:
本発明は、(A)芳香族ポリカーボネート、41〜97重量部、(B)ポリアルキレンテレフタレート、2〜19重量部、(C)ゴム変性グラフトポリマー、0.5〜15重量部、および(D)ホスフィン酸の塩、0.5〜25重量部(それぞれの成分A、B、CおよびDの重量部は、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)を含有する耐衝撃性改良ポリアルキレンテレフタレート/ポリカーボネート組成物に関する。この組成物は、高い加熱撓み温度と、良好な防炎性と、優れた機械的性質(特に高い弾性率)と、の最適な組み合わせを特徴とする。本発明は、更に、上記ポリカーボネート組成物の成形物品の製造への使用並びに前記成形物品そのものにも関する。 公开号:JP2011506704A 申请号:JP2010538435 申请日:2008-12-16 公开日:2011-03-03 发明作者:ヴェラ・タシュナー;エックハルト・ヴェンツ;ディーター・ヴィットマン;ピエール・ムリニエ 申请人:バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフトBayer MaterialScience AG; IPC主号:C08L69-00
专利说明:
[0001] 本発明は、ホスフィン酸の塩を含有する耐衝撃性改良ポリアルキレンテレフタレート/ポリカーボネート組成物、この耐衝撃性改良ポリアルキレンテレフタレート/ポリカーボネート組成物の成形物品の製造への使用、並びに成形物品そのものに関する。] 背景技術 [0002] WO−A 2005/044906は、次リン酸の金属塩少なくとも1種類並びに芳香族ポリカーボネート樹脂および芳香族ポリカーボネート樹脂とゴム含量5〜15%のスチレン含有グラフトコポリマー樹脂との混合物の少なくとも1種類を含有する熱可塑性成形組成物を開示している。スチレン含有グラフトコポリマーの含量は10〜40wt.%である。得られる成形組成物は、良好な耐燃性、加工条件のもとでの高い熱安定性および良好な耐候性が認められている。低いゴム含量のために、他の特性、特に機械特性はレベルが低い。] [0003] WO−A 1999/57192は、ポリエステルまたはポリカーボネート5〜96wt.%、ホスフィン酸塩および/またはジホスフィン酸塩および/またはそのポリマー1〜30wt.%、少なくとも1種類のリン含有有機防炎加工剤1〜30wt.%、並びに可能な別の添加剤を含有する熱可塑性成形組成物を開示している。] [0004] DE−A 102004049342は、熱可塑性ポリマー10〜98wt.%、高度分枝ポリカーボネートまたは高度分枝ポリエステルまたはそれらの混合物0.01〜50wt.%、P含有化合物またはN含有化合物またはP−N縮合体またはそれらの混合物の群から選択されるハロゲンを含まない防炎加工剤1〜40wt.%、および可能な別の添加剤を含有する熱可塑性成形組成物を開示している。] [0005] DE−A 19904814は、ポリエステル20〜98wt.%、ポリカーボネート1〜50w.%、ホスフィン酸塩および/または二ホスフィン酸塩および/またはそのポリマー1〜40wt.%、並びに可能な別の添加剤を含有する熱可塑性成形組成物を記載している。] [0006] 特開2001−335699は、スチレン樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂およびポリフェニレンエーテル樹脂から選択される2種類以上の熱可塑性樹脂並びに1種類以上の無機ホスフィン酸塩または有機ホスフィン酸塩、並びに可能な別の添加剤を含有する防炎加工樹脂組成物を記載している。] [0007] 特開2001−261973(ダイセル化学工業株式会社)は、熱可塑性樹脂と無機または有機ホスフィン酸塩との組成物を開示している。PBTとホスフィン酸カルシウムとPTFEとの組み合わせが実施例として挙げられている。] [0008] 特開2002−161211は、熱可塑性樹脂と防炎加工剤(例えばホスフィン酸塩、リン酸塩およびそれらの誘導体)との組成物を開示している。PBTとABSとポリオキシフェニレンとホスフィン酸カルシウムとオルガノホスフェートとグラスファイバーとの組み合わせが実施例として挙げられている。] [0009] ポリアルキレンテレフタレート/ポリカーボネート組成物の先行技術で常套の防炎加工剤は、有機芳香族リン酸エステルである。有機芳香族リン酸エステルは低分子量の形態であっても、様々なオリゴマーの混合物の形態であってもオリゴマーと低分子量化合物との混合物の形態であってもよい(例えばWO−A 99/16828およびWO−A 00/31173)。防炎加工剤としての良好な活性は、不都合なことに上記化合物のポリマー成分に対する高い可塑化作用によって打ち消されるので、これらの成形組成物の加熱撓み温度は多くの用途に十分でない。] 発明が解決しようとする課題 [0010] 本発明の目的は、高い加熱撓み温度と、良好な防炎性と、優れた機械的性質(特に高い弾性率)と、の最適な組み合わせを有する耐衝撃性改良ポリアルキレンテレフタレート/ポリカーボネート組成物を提供することである。] 課題を解決するための手段 [0011] 意外なことに、(A)ポリカーボネート、(B)ポリアルキレンテレフタレート、(C)ゴム変性グラフトポリマーおよび(D)ホスフィン酸の塩を含有する成形組成物または組成物が所望の特性プロファイルを有することがわかった。] [0012] 従って、意外なことに、 (A)芳香族ポリカーボネート、41〜97重量部、好ましくは57〜93重量部、特に好ましくは64〜83重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)、 (B)ポリアルキレンテレフタレート、2〜19重量部、好ましくは4〜17重量部、特に好ましくは7〜15重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)、 (C)ゴム変性グラフトポリマー、0.5〜15重量部、好ましくは2〜11重量部、特に好ましくは2〜9重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)、 (D)ホスフィン酸の塩、0.5〜25重量部、好ましくは1〜15重量部、特に好ましくは7〜12重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)、 (E)ゴムを含まないビニル(コ)ポリマー、0〜20重量部、好ましくは1〜15重量部(成分A+B+C+Dの重量部の合計100に対する。)、 (F)添加剤、0〜50重量部、好ましくは0.5〜25重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計100に対する。) (本明細書中の重量部は全て、組成物中の成分A+B+C+Dの重量部の合計が100になるように標準化されている。) を含有する組成物が、上記技術的目標を達成することがわかった。] [0013] 高すぎる成分(B)含量(すなわち、20重量部以上)は、防炎性がもはや課せられる要求に合わないという欠点を有する。] [0014] 成分A] [0015] 本発明によると、本発明による組成物は、ポリカーボネートまたはその混合物を成分(A)として含有する。] [0016] 好ましいポリカーボネートは、一般式(I) HO−Z−OH (I) 〔式中、Zは、1以上の芳香族基を含むC原子を6〜30個有する二価の有機基である。〕 のビスフェノールベースのホモポリカーボネートおよびコポリカーボネートである。] [0017] 好ましい化合物は、式(Ia) 〔式中、 A は、単結合、C1〜C5−アルキレン、C2〜C5−アルキリデン、C5〜C6−シクロアルキリデン、−O−、−SO−、−CO−、−S−、−SO2−、任意にヘテロ原子を含んでいてもよい別の芳香環が縮合していてもよいC6〜C12−アリーレン、または式(II)もしくは(III) の基であり、 B は、それぞれC1〜C12−アルキル、好ましくはメチル、またはハロゲン、好ましくは塩素および/もしくは臭素であり、 x は、それぞれ互いに独立して0、1または2であり、 p は、1または0であり、 R1およびR2 は、それぞれのX1に対して個々に選択され、互いに独立して、水素またはC1〜C6−アルキル、好ましくは水素、メチルまたはエチルであり、 X1 は、炭素であり、 m は、4〜7の整数、好ましくは4または5であり、但し少なくとも1つの原子X1において、R1およびR2は同時にアルキルである。〕 のビスフェノールである。] [0018] 一般式(I)のビスフェノールの例は、下記群に属するビスフェノールである:ジヒドロキシジフェニル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−アルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−シクロアルカン、インダンビスフェノール、ビス−(ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス−(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス−(ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホキシドおよびα,α’−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロピルベンゼン。] [0019] 例えば上記ビスフェノールの芳香環のアルキル化またはハロゲン化によって入手可能な上記ビスフェノールの誘導体もまた一般式(I)のビスフェノールの例である。] [0020] 一般式(I)のビスフェノールの例は、特に下記化合物である:ヒドロキノン、レソルシノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−メタン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p/m−ジイソプロピルベンゼン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニル−エタン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(すなわちビスフェノールA)、2,2−ビス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、2,4−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、α,α’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−o−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼン(すなわちビスフェノールM)、α,α’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼンおよびインダンビスフェノール。] [0021] 特に好ましいポリカーボネートは、ビスフェノールAベースのホモポリカーボネート、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンベースのホモポリカーボネート並びに2種類のモノマービスフェノールAおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンベースのコポリカーボネートである。] [0022] 記載されている一般式(I)のビスフェノールは、既知の方法によって、例えば対応するフェノールとケトンとから製造されうる。] [0023] 上記ビスフェノールおよびその製造方法は、例えば、モノグラフH.Schnell,“Chemistry and Physics of Polycarbonates”,Polymer Reviews,第9巻,77〜98頁,Interscience Publishers,ニューヨーク,ロンドン,シドニー,1964年およびUS−A 3 028 635、US−A 3 062 781、US−A 2 999 835、US−A 3 148 172、US−A 2 991 273、US−A 3 271 367、US−A 4 982 014、US−A 2 999 846、DE−A 1 570 703、DE−A 2 063 050、DE−A 2 036 052、DE−A 2 211 956、DE−A 3 832 396、およびFR−A 1 561 518および特開昭61−062039、特開昭61−062040および特開昭61−105550に記載されている。] [0024] 1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンおよびその製造は、例えばUS−A 4 982 014に記載されている。] [0025] インダンビスフェノールおよびその製造は、例えば、US−A 3 288 864、JP−A 60 035 150およびUS−A 4 334 106に記載されている。インダンビスフェノールは、例えば、イソプロペニルフェノールもしくはその誘導体から、またはイソプロペニルフェノールの二量体もしくはその誘導体から、フリーデル−クラフツ触媒の存在下において有機溶媒中で製造されうる。] [0026] ポリカーボネートは既知の方法によって製造されうる。ポリカーボネートの好適な製造方法は、例えば、ビスフェノールとホスゲンとからの界面法による製造またはビスフェノールとホスゲンとからの均質相における方法、いわゆるピリジン法、による製造、またはビスフェノールと炭酸エステルとからの溶融エステル交換法による製造である。これらの製造方法は、例えば、H.Schnell,“Chemistry and Physics of Polycarbonates”,Polymer Reviews,第9巻,31〜76頁,Interscience Publishers,ニューヨーク,ロンドン,シドニー,1964年に記載されている。言及されている製造方法は、更に、 D.Freitag,U.Grigo,P.R.Mueller,H.Nouvertne,“Polycarbonates”in Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,第11巻,第2版,1988年,648〜718頁およびU.Grigo,K.Kircher and P.R.Mueller“Polycarbonate”in Becker,Braun,Kunststoff−Handbuch,第3/1巻,Polycarbonate,Polyacetale,Polyester,Celluloseester,Carl Hanser Verlag Munich,ウィーン1992年,117〜299頁およびD.C.Prevorsek,B.T.Debona and Y.Kesten,Corporate Research Center,Allied Chemical Corporation,モリスタウン,ニュージャージー07960,“Synthesis of Poly(estercarbonate)Copolymers”in Journal of Polymer Science,Polymer Chemistry Edition,第19巻,75〜90(1980年)にも記載されている。] [0027] 溶融エステル交換法は、特に、例えば、H.Schnell,“Chemistry and Physics of Polycarbonates”,Polymer Reviews,第9巻,44〜51頁,Interscience Publishers,ニューヨーク,ロンドン,シドニー,1964年およびDE−A 1 031 512に記載されている。] [0028] 汚染度が低い原料および補助物質がポリカーボネートの製造に好ましく用いられる。溶融エステル交換法による製造では、特に、用いられるビスフェノールおよび用いられる炭酸誘導体はできるだけアルカリ金属イオンおよびアルカリ土類金属イオンを含まないべきである。このように純粋な原料は、例えば、炭酸誘導体、例えば炭酸エステル、およびビスフェノールの再結晶、洗浄または蒸留によって得られる。] [0029] 本発明による好適なポリカーボネートの重量平均モル質量(Mw)は10,000〜200,000g/molであり、これは例えば超遠心法または散乱光測定によって決定されうる。特に好ましくは重量平均モル質量12,000〜80,000g/mol、特に好ましくは20,000〜35,000g/molである。] [0030] 本発明によるポリカーボネートの平均モル質量は、例えば既知の方法で適切な量の連鎖停止剤によって調節されうる。連鎖停止剤は単独で使用されても様々な連鎖停止剤の混合物として使用されてもよい。] [0031] モノフェノールとモノカルボン酸の両方が好適な連鎖停止剤である。好適なモノフェノールは、例えば、フェノール、p−クロロフェノール、p−tert−ブチルフェノール、クミルフェノールまたは2,4,6−トリブロモフェノール、並びに長鎖アルキルフェノール、例えば4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノール、またはアルキル置換基中にC原子を全部で8〜20個有するモノアルキルフェノールもしくはジアルキルフェノール、例えば3,5−ジ−tert−ブチルフェノール、p−tert−オクチルフェノール、p−ドデシルフェノール、2−(3,5−ジメチル−ヘプチル)−フェノールまたは4−(3,5−ジメチル−ヘプチル)−フェノールである。好適なモノカルボン酸は、安息香酸、アルキル安息香酸およびハロゲノ安息香酸である。] [0032] 好ましい連鎖停止剤は、フェノール、p−tert−ブチルフェノール、4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノールおよびクミルフェノールである。] [0033] 連鎖停止剤の量は、好ましくは、用いられる特定のビスフェノールのモルの合計に対して0.25〜10mol%である。] [0034] 本発明による好適なポリカーボネートは、既知の方法で、特に好ましくは3官能価以上の分枝剤の添加によって分枝されうる。好適な分枝剤は、例えば3以上のフェノール性基を有する分枝剤または3以上のカルボン酸基を有する分枝剤である。] [0035] 好適な分枝剤は、例えばフロログルシノール、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ヘプト−2−エン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプタン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゼン、1,1,1−トリス−(4−ヒドロキシフェニル)−エタン、トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−フェニルメタン、2,2−ビス−[4,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキシル]−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル−イソプロピル)−フェノール、2,6−ビス−(2−ヒドロキシ−5’−メチル−ベンジル)−4−メチルフェノール、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−プロパン、ヘキサ−(4−(4−ヒドロキシフェニル−イソプロピル)−フェニル)−テレフタル酸エステル、テトラ−(4−ヒドロキシフェニル)−メタン、テトラ−(4−(4−ヒドロキシフェニル−イソプロピル)−フェノキシ)−メタンおよび1,4−ビス−(4’,4’’−ジヒドロキシトリフェニル)−メチルベンゼン、並びに2,4−ジヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、塩化シアヌル、3,3−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドール、トリメシン酸三塩化物およびα,α’,α’’−トリス−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼンである。] [0036] 好ましい分枝剤は、1,1,1−トリス−(4−ヒドロキシフェニル)−エタンおよび3,3−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドールである。] [0037] 要すれば使用される分枝剤の量は、好ましくは使用されるビスフェノールのモルに対して0.05mol%〜2mol%である。] [0038] 界面法によるポリカーボネートの製造の場合、例えば、分枝剤は最初に水性アルカリ相中でビスフェノールおよび連鎖停止剤と共に導入されても、有機溶媒中の溶液として炭酸誘導体と共に添加されてもよい。エステル交換法の場合、分枝剤は、好ましくはジヒドロキシ芳香族化合物またはビスフェノールと共に計量添加される。] [0039] 溶融エステル交換法によるポリカーボネートの製造において好ましく使用される触媒は、文献で知られているアンモニウム塩およびホスホニウム塩である(例えば、US−A 3 442 864、特公昭47−014742、US−A 5 399 659およびDE−A 19 539 290参照。)。] [0040] コポリカーボネートもまた使用されうる。本発明との関連でのコポリカーボネートは、特に、ポリジオルガノシロキサン/ポリカーボネートブロックコポリマーであり、この重量平均モル質量(Mw)は、好ましくは10,000〜200,000g/mol、特に好ましくは20,000〜80,000g/molである(光散乱測定または超遠心法による事前較正の後にゲルクロマトグラフィーによって測定される。)。ポリジオルガノシロキサン/ポリカーボネートブロックコポリマー中の芳香族カーボネート構造ユニットの含量は、好ましくは75〜97.5wt.%、特に好ましくは85〜97wt.%である。ポリジオルガノシロキサン/ポリカーボネートブロックコポリマー中のポリジオルガノシロキサン構造ユニットの含量は、好ましくは25〜2.5wt.%、特に好ましくは15〜3wt.%である。ポリジオルガノシロキサン/ポリカーボネートブロックコポリマーは、例えばα,ω−ビスヒドロキシアリールオキシ末端基を含み、好ましくは平均重合度Pn=5〜100、特に好ましくはPn=20〜80を有するポリジオルガノシロキサンから出発して製造されうる。] [0041] 常套の添加剤、例えば離型剤、を、溶融状態のポリカーボネートに混合しても表面に適用してもよい。好ましくは、使用されるポリカーボネートは、本発明による成形組成物の別の成分と配合する前に既に離型剤を含んでいる。] [0042] 成分B] [0043] 本発明によると、本発明の組成物は、成分(B)として1種類のポリアルキレンテレフタレートまたは2以上の異種ポリアルキレンテレフタレートの混合物を含有する。本発明との関連でポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸(またはその反応性誘導体)とアルカンジオール、例えばプロピレングリコールもしくはブタンジオールベースのアルカンジオールから誘導されるポリアルキレンテレフタレートである。本発明によると、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよび/またはポリトリメチレンテレフタレートが成分(B)として使用され、最も好ましくはポリブチレンテレフタレートが成分(B)として使用される。] [0044] 本発明との関連で、ポリアルキレンテレフタレートは、芳香族ジカルボン酸またはその反応性誘導体(例えばジメチルエステルもしくは無水物)と、脂肪族、脂環式または芳香脂肪族ジオールと、の反応生成物および上記反応生成物の混合物である。] [0045] 好ましいポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸(またはその反応性誘導体)と、C原子を2〜10個有する脂肪族または脂環式ジオールと、から既知の方法によって製造されうる(Kunststoff−Handbuch,第VIII巻,695頁以降,Karl−Hanser−Verlag,ミュンヘン1973年)。] [0046] 好ましいポリアルキレンテレフタレートは、ジカルボン酸に対して少なくとも80mol%、好ましくは90mol%のテレフタル酸基と、ジオール成分に対して少なくとも80mol%、好ましくは少なくとも90mol%のエチレングリコールおよび/またはプロパン−1,3−ジオールおよび/またはブタン−1,4−ジオールの基とを含む。] [0047] 好ましいポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸基に加えて、C原子を8〜14個有する別の芳香族ジカルボン酸またはC原子を4〜12個有する脂肪族ジカルボン酸の基、例えばフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、シクロヘキサン二酢酸およびシクロヘキサンジカルボン酸の基、を20mol%以下含んでいてもよい。] [0048] 好ましいポリアルキレンテレフタレートは、エチレングリコールまたはプロパン−1,3−ジオールまたはブタン−1,4−ジオールの基に加えて、C原子を3〜12個有する別の脂肪族ジオールまたはC原子を6〜21個有する脂環式ジオール、例えば1,3−プロパンジオール、2−エチルプロパン−1,3−ジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、3−メチル−ペンタン−2,4−ジオール、2−メチルペンタン−2,4−ジオール、2,2,4−トリメチルペンタン−1,3−ジオールおよび2−エチルヘキサン−1,6−ジオール、2,2−ジエチルプロパン−1,3−ジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,4−ジ−(β−ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチル−シクロブタン、2,2−ビス−(3−β−ヒドロキシエトキシフェニル)−プロパンおよび2,2−ビス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパンを20mol%以下含んでいてもよい(DE−A 24 07 674、24 07 776および27 15 932)。] [0049] ポリアルキレンテレフタレートは、比較的少量の3−もしくは4−価アルコールまたは3−もしくは4−塩基カルボン酸(例えばDE−A 19 00 270およびUS−A 3 692 744に記載されている。)の添加によって分枝してもよい。好ましい分枝剤の例は、トリメシン酸、トリメリット酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンおよびペンタエリトリトールである。] [0050] 酸成分に対して分枝剤を1mol%よりも多く使用しないことが有利である。] [0051] 専らテレフタル酸またはその反応性誘導体(例えばジアルキルエステル、例えばジメチルテレフタレート)と、エチレングリコールおよび/またはプロパン−1,3−ジオールおよび/またはブタン−1,4−ジオールと、のみから製造されたポリアルキレンテレフタレート(ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレート)並びにこのポリアルキレンテレフタレートの混合物が特に好ましい。] [0052] 好ましいポリアルキレンテラフタレートは、更に、少なくとも2種類の上記酸成分および/または少なくとも2種類の上記アルコール成分から製造されるコポリエステルであり、特に好ましいコポリエステルはポリ(エチレングリコール/ブタン−1,4−ジオール)テレフタレートである。] [0053] ポリアルキレンテラフタレートの固有粘度は、概して約0.4〜1.5dL/g、好ましくは0.5〜1.3dL/gである(それぞれフェノール/o−ジクロロベンゼン(1:1重量部)中で25℃において測定される。)。] [0054] 好ましくは、本発明によって製造されるポリエステルもまた別のポリエステルおよび/または別のポリマーとの混合物で使用されうる。ポリアルキレンテレフタレートと別のポリエステルとの混合物が特に好ましく使用される。] [0055] 常套の添加剤、例えば離型剤、安定剤および/またはフロー剤は、溶融状態でポリエステルと混合しても表面に適用してもよい。] [0056] 成分C] [0057] 成分Cは、 C.1 C.2上の少なくとも1種類のビニルモノマー、5〜95wt.%、好ましくは30〜90wt.%、 C.2ジエンゴム、EP(D)Mゴム(すなわち、エチレン/プロピレンおよび任意にジエンベースのゴム)およびアクリレート、ポリウレタン、シリコーン、シリコーン/アクリレート、クロロプレンおよびエチレン/酢酸ビニルゴムからなる群から選択される少なくとも1種類のグラフトベース、95〜5wt.%、好ましくは70〜10wt.% の1種類以上のグラフトポリマーを含む。] [0058] グラフトベースC.2の平均粒度(d50値)は、概して0.05〜10μm、好ましくは0.1〜5μm、特に好ましくは0.2〜1μmである。] [0059] モノマーC.1は、好ましくは、 C.1.1ビニル芳香族化合物および/または核置換ビニル芳香族化合物(例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンおよびp−クロロスチレン)および/または(メタ)アクリル酸(C1〜C8)−アルキルエステル(例えばメチルメタクリレートおよびエチルメタクリレート)、50〜99重量部と、 C.1.2ビニルシアニド(不飽和ニトリル、例えばアクリロニトリルおよびメタクリロニトリル)および/または(メタ)アクリル酸C1〜C8−アルキルエステル、例えばメチルメタクリレート、n−ブチルアクリレートおよびt−ブチルアクリレート、および/または不飽和カルボン酸の誘導体(例えば無水物およびイミド)、例えば無水マレイン酸およびN−フェニル−マレイミド、1〜50重量部と の混合物である。] [0060] 好ましいモノマーC.1.1は、スチレン、α−メチルスチレンおよびメチルメタクリレートの少なくとも1種類のモノマーから選択され、好ましいモノマーC.1.2は、アクリロニトリル、無水マレイン酸およびメチルメタクリレートの少なくとも1種類のモノマーから選択される。特に好ましいモノマーは、C.1.1スチレンおよびC.1.2アクリロニトリルである。] [0061] 好ましいグラフトベースC.2は、シリコーン/アクリレートゴム、ジエンゴム(例えばブタジエンおよびイソプレンベースのジエンゴム)またはジエンゴムの混合物である。本発明との関連でジエンゴムは、ジエンゴム同士またはジエンゴムと別の共重合性モノマー(例えばC.1.1およびC.1.2のモノマー。)との混合物のコポリマーを意味するとも理解される。グラフトベースB.2のガラス転移温度は、概して10℃未満、好ましくは0℃未満、特に好ましくは−10℃未満である。] [0062] 特に好ましいポリマーCは、例えばDE−OS 2 035 390(=US 3 644 574)またはDE−OS 2 248 242(=GB 1 409 275)およびUllmanns,Enzyklopaedie der Technischen Chemie,第19巻(1980年),280頁以降に記載されているように、例えば、ABSポリマー(エマルジョン、バルクおよびサスペンションABS)である。グラフトベースC.2のゲル含量は、エマルジョン重合で製造されるグラフトベースC.2の場合、少なくとも20wt.%、好ましくは少なくとも40wt.%である(トルエン中で測定。)。] [0063] 好ましくは、成分C.1とC.2とのグラフトポリマーは、コア−シェル構造を有し、成分C.1がシェル(更にケーシングとも云う。)を形成し、成分C.2がコアを形成する(例えばUllmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,VCH−Verlag,第A21巻,1992年,635頁および656頁参照。)。] [0064] グラフトコポリマーCは、フリーラジカル重合によって、例えばエマルジョン、サスペンション、溶液またはバルク重合によって、好ましくはエマルジョンまたはバルク重合によって製造される。] [0065] 特に好適なグラフトゴムは、US 4 937 285に記載の有機ヒドロペルオキシドとアスコルビン酸との開始剤システムを用いるレドックス開始によるエマルジョン重合法で製造されるABSポリマーである。] [0066] 知られているように、グラフトモノマーはグラフト反応中にグラフトベース上に必ずしも完全にグラフトする必要がないので、本発明によると、グラフトポリマーCは、グラフトベースの存在下におけるグラフトモノマーの(共)重合によって製造される生成物および更にワークアップ中に得られる生成物を意味するとも理解される。] [0067] ポリマーCのC.2の好適なアクリレートゴムは、好ましくは、アクリル酸アルキルエステルと、要すれば別の重合性エチレン性不飽和モノマー、B.2に対して40wt.%以下、とのポリマーである。好ましい重合性アクリル酸エステルとしては、C1〜C8−アルキルエステル、例えばメチル、エチル、ブチル、n−オクチルおよび2−エチルヘキシルエステル、ハロアルキルエステル、好ましくはハロ−C1〜C8−アルキルエステル、例えばクロロエチルアクリレート、およびこれらのモノマーの混合物が挙げられる。] [0068] 架橋のために、1よりも多くの重合性二重結合を有するモノマーを共重合させてもよい。架橋モノマーの好ましい例は、C原子を3〜8個有する不飽和モノカルボン酸とC原子を3〜12個有する不飽和一価アルコールまたはOH基2〜4個およびC原子2〜20個を有する飽和ポリオールとのエステル、例えばエチレングリコールジメタクリレートおよびアリルメタクリレート;多価不飽和複素環化合物、例えばトリビニルおよびトリアリルシアヌレート;多官能性ビニル化合物、例えばジビニルベンゼンおよびトリビニルベンゼン;更にトリアリルホスフェートおよびジアリルフタレートである。好ましい架橋モノマーは、アリルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジアリルフタレートおよび少なくとも3つのエチレン性不飽和基を含む複素環化合物である。特に好ましい架橋モノマーは、環状モノマー、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアクリロイルヘキサヒドロ−s−トリアジンおよびトリアリルベンゼンである。架橋モノマーの量は、グラフトベースC.2に対して好ましくは0.02〜5wt.%、特に0.05〜2wt.%である。少なくとも3つのエチレン性不飽和基を有する環状架橋モノマーの場合、量をグラフトベースC.2の1wt.%未満に制限することが有利である。] [0069] アクリル酸エステルに加えて任意にグラフトベースC.2の製造に役立ちうる好ましい「別の」重合性エチレン性不飽和モノマーは、例えば、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、アクリルアミド、ビニルC1〜C6−アルキルエーテル、メチルメタクリレートおよびブタジエンである。グラフトベースC.2として好ましいアクリレートゴムは、ゲル含量少なくとも60wt.%のエマルジョンポリマーである。] [0070] C.2の好適なシリコーンゴムは、例えばUS 2891920およびUS 3294725に記載されているように、エマルジョン重合によって製造することができる。C.2の別の好適なグラフトベースは、例えばDE−OS 3 704 657、DE−OS 3 704 655、DE−OS 3 631 540およびDE−OS 3 631 539に記載されているように、グラフト活性部位を有するシリコーンゴムである。] [0071] 本発明によると、シリコーン/アクリレートゴムもまたグラフトベースC.2として好適である。上記シリコーン/アクリレートゴムは、シリコーンゴム分10〜90wt.%およびポリアルキル(メタ)アクリレートゴム分90〜10wt.%を含むグラフト活性部位を有するコンポジットゴムであり、上記2種類のゴム成分はコンポジットゴム中で互いに浸透して実質的に互いに分離できない。コンポジットゴム中のシリコーンゴム成分の含量が高すぎると、完成樹脂組成物は表面特性が不利であり、あまり容易に着色できない。一方、コンポジットゴム中のポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分の含量が高すぎると、完成樹脂組成物の衝撃強さが悪影響を受ける。シリコーン/アクリレートゴムは既知であり、例えばUS 5,807,914、EP 430134およびUS 4888388に記載されている。C.1メチルメタクリレートとC.2シリコーン/アクリレートコンポジットゴムとのエマルジョン重合において製造されるグラフトポリマーが好ましく使用される。] [0072] グラフトベースC.2のゲル含量は、好適な溶媒中で25℃において決定される(M.Hoffmann,H.Kroemer,R.Kuhn,Polymeranalytik I und II,Georg Thieme−Verlag,シュトゥットガルト1977年)。] [0073] 平均粒度d50はその上下にそれぞれ50wt.%の粒子が存在する直径である。これは、超遠心測定によって決定されうる(W.Scholtan,H.Lange,Kolloid,Z.und Z.Polymere 250(1972年),782〜1796)。] [0074] 成分D] [0075] 本発明との関連で、ホスフィン酸の塩(成分D)は、ホスフィン酸と所望の金属カチオンとの塩を意味すると理解されるべきである。金属カチオンが異なる塩の混合物を使用してもよい。金属カチオンは、周期表の第1主族の金属のカチオン(アルカリ金属、好ましくはLi+、Na+、K+)、第2主族の金属のカチオン(アルカリ土類金属;好ましくはMg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、特に好ましくはCa2+)または第3主族の金属のカチオン(ホウ素族の元素;好ましくはAl3+)および/または第2、7もしくは8亜族の金属のカチオン(好ましくはZn2+、Mn2+、Fe2+、Fe3+)である。] [0076] 好ましくは、式(IV) 〔式中、 Mm+ は、周期表の第1主族の金属カチオン(アルカリ金属;m=1)、第2主族の金属カチオン(アルカリ土類金属;m=2)または第3主族の金属カチオン(m=3)または第2、7もしくは8亜族の金属カチオン(mは1〜6の整数、好ましくは1〜3の整数、特に好ましくは2または3である。)である。〕 のホスフィン酸の塩またはその混合物を使用する。] [0077] 特に好ましくは、式(IV)において、 m=1の場合、金属カチオンM+は、Li+、Na+、K+であり、 m=2の場合、金属カチオンM2+は、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+であり、 m=3の場合、金属カチオンM3+は、Al3+であり、 Ca2+(m=2)およびAl3+(m=3)が非常に好ましい。] [0078] 好ましい態様では、ホスフィン酸塩(成分D)の平均粒度d50は80μm未満、好ましくは60μm未満であり、d50は特に好ましくは10μm〜55μmである。平均粒度d50は、その上下にそれぞれ50wt.%の粒子が存在する直径である。平均粒度d50が異なる塩の混合物を使用してもよい。] [0079] ホスフィン酸塩の粒度d50へのこれらの要求は、それぞれ、ホスフィン酸塩の防炎性を増加させる技術的効果に関連する。] [0080] ホスフィン酸塩は、単独で使用しても別のリン含有防炎加工剤との組み合わせで使用してもよい。本発明による組成物は、好ましくは、モノマーおよびオリゴマーリン酸エステル、ホスホン酸エステル、ホスホネートアミンおよびホスファゼンの群から選択されるリン含有防炎加工剤を含まない。これらの別のリン含有防炎加工剤、例えばモノマーおよびオリゴマーリン酸エステルおよびホスホン酸エステル、はホスフィン酸塩と比較して、成形組成物の加熱撓み温度を低下させるという欠点を有する。] [0081] 成分E] [0082] 成分Eは、1種類以上の熱可塑性ビニル(コ)ポリマーE.1を含む。] [0083] 好適なビニル(コ)ポリマーE.1は、ビニル芳香族化合物、ビニルシアニド(不飽和ニトリル)、(メタ)アクリル酸(C1〜C8)−アルキルエステル、不飽和カルボン酸および不飽和カルボン酸の誘導体(例えば無水物およびイミド)の群からの少なくとも1種類のモノマーのポリマーである。特に好適な(コ)ポリマーは、 E.1.1 ビニル芳香族化合物および/または核置換ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレンおよびp−クロロスチレン、および/または(メタ)アクリル酸(C1〜C8)−アルキルエステル、例えばメチルメタクリレートおよびエチルメタクリレート、50〜99重量部、好ましくは60〜80重量部と、 E.1.2 ビニルシアニド(不飽和ニトリル)、例えばアクリロニトリルおよびメタクリロニトリル、および/または(メタ)アクリル酸(C1〜C8)−アルキルエステル、例えばメチルメタクリレート、n−ブチルアクリレートおよびt−ブチルアクリレート、および/または不飽和カルボン酸、例えばマレイン酸、および/または不飽和カルボン酸の誘導体(例えば無水物およびイミド)(例えば無水マレイン酸およびN−フェニルマレイミド)、1〜50重量部、好ましくは20〜40重量部と の(コ)ポリマーである。] [0084] ビニル(コ)ポリマーE.1は、樹脂状であり、熱可塑性であり、ゴムを含まない。E.1.1スチレンとE.1.2アクリロニトリルとのコポリマーが特に好ましい。] [0085] E.1の(コ)ポリマーは、既知であり、フリーラジカル重合によって、特にエマルジョン、サスペンション、溶液またはバルク重合によって製造されうる。上記(コ)ポリマーは、好ましくは平均分子量Mw(重量平均、光散乱または沈殿法によって測定される。)が15,000〜200,000である。] [0086] 成分F] [0087] 本発明の組成物は、更に、成分(F)の市販の添加剤、例えば防炎性相乗剤、アンチドリップ剤(例えばフッ素化ポリオレフィン、シリコーンおよびアラミド繊維の物質クラスの化合物)、滑剤および離型剤(例えばペンタエリトリトールテトラステアレート)、成核剤、安定剤、帯電防止剤(例えば導電性カーボンブラック、カーボンファイバー、カーボンナノチューブおよび有機帯電防止剤、例えばポリアルキレンエーテル、アルキルスルホネートまたはポリアミド含有ポリマー)、酸、充填剤および強化物質(例えばグラスファイバーまたはカーボンファイバー、マイカ、カオリン、タルク、CaCO3およびガラスフレーク)および染料および顔料を含有していてもよい。フッ素化ポリオレフィンは、好ましくはフッ素化ポリオレフィンのエマルジョンと、ビニル(コ)ポリマーE.1のエマルジョン、特に好ましくはスチレン/アクリロニトリルベースのコポリマーのエマルジョン、と、の凝集混合物の形態で使用される。] [0088] 成形組成物および成形物品の製造] [0089] 本発明による熱可塑性成形組成物は、特定の成分を既知の方法で混合し、この混合物を260℃〜300℃の温度で常套のユニット、例えば内部ニーダー、押出機および二軸押出機、において溶融配合し、溶融押出することによって製造される。] [0090] 個々の成分の混合は、既知の方法で連続的にまたは同時に、特に約20℃(室温)においてまたは高温において行われうる。] [0091] 同様に、本発明は、成形組成物の製造方法およびこの成形組成物の成形物品の製造への使用および成形品そのものも提供する。] [0092] 本発明による成形組成物はあらゆるタイプの成形物品の製造に使用されうる。上記成形物品は、射出成形法、押出成形法およびブロー成形法によって製造されうる。別の加工形態は、予め製造されたシートまたはフィルムからの熱成形による成形物品の製造である。] [0093] そのような成形物品の例は、フィルム、プロファイル、あらゆるタイプのハウジング部品、例えば屋内電気器具、例えばテレビ、果汁圧搾機、コーヒーマシーンおよびミキサー用のハウジング部品;オフィス機器、例えばモニタ、フラットスクリーン、ノートパソコン、プリンタおよびコピー機用のハウジング部品;シート、チューブ、電気設備コンジット、ウィンドウ、ドアおよび建築部門用の別のプロファイル(屋内仕上げ材および屋外用途)および電気部品および電子部品(例えばスイッチ、プラグおよびソケット)、および実用車用の、特に自動車分野用の、車体または屋内部品である。] [0094] 本発明による成形組成物は、更に、特に、例えば下記成形物品または成形品の製造にも使用できる:鉄道車両、船舶、航空機、バスおよび別の自動車用の屋内仕上げ部品、小型変圧器を含む電気設備のハウジング、情報の処理および伝達用の装置のハウジング、医療機器のハウジングおよびライニング、マッサージ器具およびそのハウジング、子供用乗物玩具、平壁要素(planar wall elements)、安全装置およびテレビ用のハウジング、断熱輸送容器、衛生設備および浴室用の成形品、通気口用のカバー格子および園芸用品用ハウジング。] [0095] 下記実施例は、本発明を更に説明するのに役立つ。] [0096] 成分A 溶媒としてのCH2Cl2中で25℃および濃度0.5g/100mLにおいて測定される相対溶液粘度ηrel=1.315±0.05のビスフェノールAベースの直鎖ポリカーボネート。] [0097] 成分B−1 DIN 54 811に準拠する265℃および剪断速度500秒−1における溶融粘度275Pa・sの直鎖ポリエチレンテレフタレート(ドイツ国ハタースハイム・アム・マイン在INVISTA Resins&Fibers GmbH製のInvistaRT−6012)。] [0098] 成分B−2 DIN 54 811に準拠する240℃および剪断速度500秒−1における溶融粘度622Pa・sの直鎖ポリブチレンテレフタレート(ドイツ国ハタースハイム・アム・マイン在INVISTA Resins&Fibers GmbH製のInvistaRT−6012)。] [0099] 成分C アクリロニトリル27wt.%とスチレン73wt.%との混合物、ABSポリマーに対して43wt.%の、粒子の形態に架橋されているポリブタジエンゴム(平均粒径d50=0.3〜0.4μm)、ABSポリマーに対して57wt.%の存在下におけるエマルジョン重合によって製造されるABSグラフトポリマー。] [0100] 成分D] [0101] 成分D−1(比較) ビスフェノールAベースのオリゴホスフェート] [0102] 成分D−2 平均粒度d50=50μmのホスフィン酸カルシウム] [0103] 成分F] [0104] 成分F−1:フッ素化ポリオレフィンのエマルジョンとスチレン/アクリロニトリルベースのコポリマーのエマルジョンとの凝集混合物(Chemtura製のBlendexTM449) 成分F−2:ペンタエリトリトールテトラステアレート 成分F−3: Irganox B900(製造業者:スイス国バーゼル在Ciba Specialty Chemicals Inc.)] [0105] 成形組成物の製造および試験] [0106] 表1に示される出発物質を、二軸押出機(ZSK−25)(Werner und Pfleiderer)において回転速度225rpmおよび処理量18kg/時間でマシーン温度260℃において配合し、グラニュール化する。] [0107] 完成グラニュールを射出成形マシーンにおいて処理して対応試験片を生じる(溶融温度260℃、金型温度80℃、メルトフロント速度240mm/秒)。] [0108] ISO 527−1/−2(引張弾性率)、ISO 306(ビカー軟化温度、50Nの負荷および加熱速度120K/時間を用いる方法B)、ISO 75−1/−2(加熱撓み温度HDT、曲げストレス1.80MPaを用いる方法Afおよび曲げストレス0.45MPaを用いる方法Bf)、および厚さ3.0mmと1.5mmにおけるUL 94 Vに準拠して同定を行う。] [0109] 表1から、ポリカーボネートとポリエステルとホスフィン酸カルシウムとの組み合わせを有する実施例4、5、6および10、11、12の本発明による組成物のみが本発明の目標を達成すること、すなわち、高い弾性率と、高い加熱撓み温度と、UL94V試験における良好な能力との組み合わせを示すことがわかる。] [0110] ]
权利要求:
請求項1 (A)芳香族ポリカーボネート、41〜97重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)、(B)ポリアルキレンテレフタレート、2〜19重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)、(C)ゴム変性グラフトポリマー、0.5〜15重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)、および(D)ホスフィン酸の塩、0.5〜25重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)を含有する組成物。 請求項2 成分(B)のポリアルキレンテレフタレートを4〜17重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)含有する、請求項1に記載の組成物。 請求項3 成分(D)のホスフィン酸の塩を7〜12重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)含有する、請求項1または2に記載の組成物。 請求項4 成分(C)のゴム変性グラフトポリマーを5〜9重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計に対する。)含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。 請求項5 成分(E)としてゴムを含まないビニル(コ)ポリマーを0〜20重量部(成分A+B+C+Dの重量部の合計100に対する。)含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。 請求項6 成分(E)としてゴムを含まないビニル(コ)ポリマーを1〜15重量部(成分A+B+C+Dの重量部の合計100に対する。)含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。 請求項7 成分(F)として添加剤を0〜50重量部(それぞれ、成分A+B+C+Dの重量部の合計100に対する。)含有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。 請求項8 成分(C)として、C.1C.2上の少なくとも1種類のビニルモノマー、5〜95wt.%、C.2ジエンゴム、EP(D)Mゴム(すなわち、エチレン/プロピレンおよび任意にジエンベースのゴム)およびアクリレート、ポリウレタン、シリコーン、シリコーン/アクリレート、クロロプレンおよびエチレン/酢酸ビニルゴムからなる群から選択される少なくとも1種類のグラフトベース、95〜5wt.%の1種類以上のグラフトポリマーを含有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。 請求項9 C.1として、C.1.1ビニル芳香族化合物および/または核置換ビニル芳香族化合物および/または(メタ)アクリル酸(C1〜C8)−アルキルエステル、50〜99重量部と、C.1.2ビニルシアニドおよび/または(メタ)アクリル酸(C1〜C8)−アルキルエステルおよび/または不飽和カルボン酸の誘導体、1〜50重量部と、の混合物を含有する、請求項8に記載の組成物。 請求項10 成分(B)としてポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよび/またはポリトリメチレンテレフタレートを含有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。 請求項11 成分(D)として、金属カチオンがLi+、Na+、K+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、Al3+、Zn2+、Mn2+、Fe2+および/またはFe3+であるホスフィン酸の塩またはその混合物を含有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。 請求項12 式(IV)〔式中、Mm+は、周期表の第1主族(アルカリ金属;m=1)、第2主族(アルカリ土類金属;m=2)または第3主族(m=3)または第2、7もしくは8亜族(mは1〜6の整数である。)の金属カチオンである。〕のホスフィン酸の塩またはその混合物が使用される、請求項11に記載の組成物。 請求項13 Mm+=Ca2+およびm=2であるかまたはMm+=Al3+およびm=3である、請求項12に記載の組成物。 請求項14 該ホスフィン酸塩(成分C)の平均粒度d50が80μm未満である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。 請求項15 該組成物が、モノマーおよびオリゴマーリン酸エステル、ホスホン酸エステル、ホスホネートアミンおよびホスファゼンの群から選択されるリン含有防炎加工剤を含まない、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。 請求項16 成分(F)の市販の添加剤が防炎相乗剤、アンチドリップ剤、滑剤および離型剤、成核剤、安定剤、帯電防止剤、酸、充填剤および強化物質および染料および顔料である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物。 請求項17 成形物品の製造への、請求項1〜16に記載の組成物の使用。 請求項18 請求項1〜17のいずれか一項に記載の組成物を含有する成形物品。 請求項19 該成形物品が乗用車、鉄道車両、航空機もしくは水中の乗物の部品またはフィルム、プロファイルまたはあらゆるタイプのハウジング部品であることを特徴とする、請求項18に記載の成形物品。
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