ポンプ要素、ポンプ要素を有する液圧ブロック、及びポンプ要素の組立方法
专利摘要:
本発明は、液圧ブロックのポンプ孔内に組み込まれるポンプ要素であって、ポンププランジャー(7)、ポンププランジャー(7)のための戻しばね(6)、及び入口弁(12)を備えており、入口弁は入口弁カバー(8)を有し、入口弁カバーに閉鎖ばね(10)及び閉鎖体(11)を配置してある形式のものに関する。本発明に基づき、入口弁カバー(8)は、高圧シール区分(9)を有しており、高圧シール区分は、少なくともポンプ孔内へのポンプ要素(1)の組立の前にポンププランジャー(7)と力伝達可能に結合される弁座要素(13)に、戻しばね(6)によるばね力を受けて軸線方向で接触しており、弁座要素(13)に対して入口弁カバー(8)を中心位置決めするための位置決め手段(29)が設けられている。本発明はさらに液圧ブロック及び組立方法にも関する。 公开号:JP2011506157A 申请号:JP2010533520 申请日:2008-09-24 公开日:2011-03-03 发明作者:カタン ニコレ;ツィンマーマン マルク;ヘルマンス ルートガー 申请人:ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh; IPC主号:B60T17-00
专利说明:
[0001] 本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式の、液圧ブロックのポンプ孔内に組み込まれるポンプ要素、請求項8に記載の自動車のブレーキ装置のための液圧ブロック、並びに請求項9に記載のポンプ要素のための組立方法に関する。] [0002] 液圧ブロック内に受容されるポンプ要素は、液圧式の車両ブレーキ装置内に投入され、しばしば戻しポンプとも称される。ポンプ要素は、アンチロック制御に際して、車輪ブレーキシリンダー内のブレーキ圧力を減少し若しくは増加して、車輪ブレーキシリンダー内のブレーキ圧力を制御するために用いられる。] [0003] 公知のプランジャー形ポンプに用いられているポンプ要素は、液圧ブロック若しくは液圧装置のポンプ孔内に固着又は固定される前にまず組み立てられねばならない。液圧ブロックのポンプ孔内へのポンプ要素の組立の前の最後の組立工程として、入口弁を有する予め組み立てられたプランジャー構成群と予め組み立てられた出口弁構成群との間の連結又はつなぎ合わせが行われている。それぞれ個別の組立ライン上で組み立てられた両方の構成群(構成組又は構成グループ)は、1つのフィルター要素を用いて相互に固定され、この場合にフィルター要素はプランジャー構成群の1つの区分を半径方向外側から取り囲んでいて、出口弁構成群の筒状要素(環状体又は円筒部材)に固定されるようになっている。] [0004] 前記公知のポンプ要素における欠点若しくは公知のポンプ要素の組立のための組立方法における欠点は、両方の構成群をそれぞれ個別に組み立てるために、少なくとも2つの組立ライン又は組立コンベヤを必要とすることにある。さらに組立は手間がかかり、それというのは、互いに独立した両方の構成群を、互いに分離することのない安定した1つのユニットとして形成するために、構成部分間の圧入力又は締め付け力による複数の連結(圧入結合又は締め付け結合)を行う必要があるからである。例えばプランジャー構成群の場合に、ポンププランジャーに圧入結合(プレス嵌め又は締まりばめ)された高圧シール部分と入口弁カバーとの間の圧入結合又は締め付け結合を実施しなければならない。] [0005] 本発明の課題は、ポンプ要素を改善して、該ポンプ要素が簡単に組み立てられ、有利には純然たる1つの前進方向でのみ組み立てられるようにすることである。さらに本発明の課題は、最適なポンプ要素を有する液圧ブロックを提供することである。さらに本発明の課題は、ポンプ要素の組立のための簡単な組立方法を提供することである。] [0006] 前記課題は、ポンプ要素において、請求項1に記載の構成により解決され、液圧ブロックにおいて請求項8に記載の構成により解決され、ポンプ要素の組立方法において請求項9に記載の構成により解決される。] [0007] 本発明の有利な実施の態様を従属請求項に記載してある。本発明は、明細書、請求の範囲及び図面に記載の各構成事項のあらゆる組み合わせを含むものである。説明の繰り返しを避けるために、本発明の構成事項を装置に関してのみ記載してあるものの、該構成事項は、方法としての特許の請求を含むものである。同様に方法として記載してある構成事項も、装置としての特許の請求を含むものである。] [0008] 本発明の根底を成す技術思想は、高圧シールを、入口弁カバーから分離した構成部分として形成するのではなく、入口弁カバーと一体に形成することにあり、つまり高圧シールが、入口弁カバーの、有利にはポンププランジャーに向いている部分を形成するようになっていることにある。本発明の実施の形態によれば、入口弁カバーは、有利にはその高圧シール区分でもって、ポンププランジャーのための、入口弁カバーに、有利には直接に入口弁カバーの高圧シール区分に作用する戻しばねにより、軸線方向で弁座要素に押し付けられている。従来の技術とは逆に、本発明に基づく弁座要素は、ポンププランジャーとは別個の構成部分として形成されていて、有利にはプラスチックから成っており、特に有利には射出成形品である。ポンプ要素は、組み立てられてからポンプ孔内に取り付けられるまでは、各構成部分が互いにまとめられていてかつ互いに分離することのない頑丈な1つのユニットを成しているので、ポンププランジャーは、ポンプ孔内にポンプ要素を取り付ける又は組み付けるまでは、弁座要素と力伝達可能に結合されている。別の表現をすれば、弁座要素はポンププランジャーに装着されており、したがってポンププランジャーは引っ張り力に耐えるようになっており、つまり弁座要素から分離されることなく保持されている。このように構成されたポンプ要素において、ポンプ要素の各構成部分の組立を軸線方向で順次に行うために、つまり、まず互いに独立した2つの構成群(構成ユニット)を組み立てて、次いで両方の構成群を互いにつなぐというような工程を必要とすることなしに、軸線方向での組立を可能にするために、本発明の有利な実施の形態によれば、高圧シール区分及び/又は弁座要素に位置決め手段を設けてあり、該位置決め手段(センタリング手段)は、構成部分間の相互の容易な嵌合又は係合を可能にするものである。この場合に有利には、弁座要素は、該弁座要素の組立の後には軸線方向で入口弁カバー内に、若しくは該入口弁カバーの高圧シール区分内に突入している。] [0009] 本発明のコンセプトに基づき形成されるポンプ要素は、液圧式若しくは油圧式のブレーキ装置のための公知技術のポンプ要素に比べて著しい利点を有している。つまり、組立設備の煩雑さを避けることができ、それというのは、本発明のコンセプトに基づき形成されるポンプ要素は、完全に前組立工程で、つまり、軸線方向に一体に組み立てられるからである。加えて、ポンプ要素のポンププランジャー部分の構成に関する高い融通性(フレキシビリティー)を得ることができ、それというのは、弁座要素が、ポンププランジャーに装着される個別の構成部分であるからである。組立コンベヤを省略することができるので、全組立ラインのための所要スペースは、本発明により節減される。さらに、組立ラインの高い配列密度を達成することができる。さらに、本発明のコンセプトに基づき形成されるポンプ要素は、ばら荷として、つまり全体を1つのユニットとして取り扱われる。本発明に基づくポンプ要素の著しい利点として、中間組立工程やベース構成群を省略することができ、ひいては組立工程を簡略化することができる。さらに、本発明のコンセプトに基づき形成されるポンプ要素のための製造コストは、公知のポンプ要素に比べて著しく削減されている。] [0010] ポンプ要素の特に有利な実施の形態によれば、入口弁カバーは、特に入口弁カバーの高圧シール区分は弁座要素に接触しているだけである。言い換えると、ポンプ要素全体の前組立工程の実施のための有利な実施の形態によれば、入口弁カバーと弁座要素との間の力伝達可能な結合を省略することができる。さらに別の言い方をすると、本発明の実施の形態において、入口弁カバーは固着することなしに、弁座要素に接触しており、したがって、入口弁カバーと弁座要素との間のこのような結合(純然たる接触)は、引っ張り力を受け止めることができるものではない。このような構成により、締め付け結合若しくは圧入結合を省略することができ、圧入結合又は締まりばめは、前組立工程において問題となるものであり、それというのは、締まりばめ結合若しくは圧入結合を実施する際の対向力(反作用)を形成するための受けは、ポンププランジャーのための戻しばねであるからである。] [0011] ポンプ要素の特に有利な実施の形態によれば、弁座要素を入口弁カバーに対して同軸に位置決めする中心位置決め手段(センタリング手段)は、少なくとも1つの面取り部を含んでいる。有利には面取り部は、弁座要素の、入口弁カバーに向いた端部領域に設けられており、この場合に面取り部は、入口弁カバーの受容部区分内への挿入を容易にするために働いており、受容部区分は、入口弁カバー若しくは高圧シール区分の有利には環状の周壁区分によって画成されている。] [0012] 特に有利な実施の形態によれば、入口弁と該入口弁の弁座に装着されるポンププランジャーとは、フィルター要素を用いて筒状要素(シリンダーエレメント)に保持されるようになっており、この場合に筒状要素は、該筒状要素内にポンププランジャーのための戻しばねを収容(受容)するようになっている。戻しばねは、軸線方向で入口弁カバーに支えられ、有利には入口弁カバーの高圧シール区分に支えられていて、したがって入口弁カバーを弁座要素に向けて押圧している。弁座要素は、戻しばねのばね力に基づき軸線方向でフィルター要素に向けて押圧され、有利にはフィルター要素の底部区分に向けて押圧されており、この場合にフィルター要素はばね力を受け止めており、それというのはフィルター要素は、有利には係止結合部によって、例えばフック結合部によって筒状要素に保持されているからである。] [0013] 弁座要素とポンププランジャーとの間の力伝達可能な結合部を形成するために、つまり両者を互いに分離しないように結合するために、種々の実施の形態がある。有利な実施の形態によれば、ポンププランジャーは弁座要素の受容部に受容(収容)されていて、締め付けにより結合されている。特に有利には、ポンププランジャーと弁座要素との間の前記締め付け結合は、半径方向力成分によって実施されており、半径方向力成分は、弁座要素の軸線方向でのばね力負荷と、フィルター要素と弁座要素との間の、少なくとも1つの傾斜する接触面(ポンププランジャーの軸線に対して傾斜して延びる接触面)における相互の支持とに基づき形成されるものである。このような構成においては、戻しばねを用いた軸線方向力の負荷又は押圧により、半径方向内側に向いた締め付け力を形成することができ、該締め付け力は、円周方向に延びる周壁区分を、有利には互いに離間して形成されたフレキシブルな条片部分から成る周壁区分を、半径方向で内側へポンププランジャーの周壁に向けて押圧するようになっている。] [0014] 取り付け又は固定のための前述の実施の形態に対して追加的に、或いは異なる実施の形態として、ポンププランジャーと弁座要素との間を締め付け或いは締まりばめ若しくは圧入又は収縮ばめ等によって結合することができる。このために、ポンププランジャーと弁座要素とは例えば軸線方向で相互に嵌合し若しくはかみ合っており、この場合に、軸線方向の継ぎ目若しくは接合部における対向力はポンププランジャーのための戻しばねによって形成される。追加的に或いは異なる手段として、ポンププランジャーは半径方向で弁座要素と力伝達可能に結合されている。この場合に半径方向の締め付け又は押圧の際の対向力は、弁座要素を半径方向で内側へ負荷する、つまり締め付け力を与える組立鉗子部材によって形成されてよいものである。可能な1つの実施の形態によれば、締まりばめ若しくは圧入結合を別個の組立ユニット内で行い、次いでポンププランジャー及び弁座要素から成る構成部分を入口弁カバーに組み立てるようになっている。しかしながら有利な実施の形態によれば、ポンプ要素のすべての構成部分の組立は、前組立工程で、つまり軸線方向で順次に行われる。] [0015] 締め付け結合若しくは圧入結合の代わりに、ポンププランジャーと弁座要素との間に接着結合を行うことも可能である。この場合にポンププランジャーは、軸線方向及び/又は半径方向で接着剤により弁座要素と結合される。] [0016] さらに本発明は、自動車のブレーキ装置のための液圧ブロックに関し、この場合に前述のポンプ要素は、液圧ブロックのポンプ孔内に収容されて、回転可能な偏心体と協働し、つまり該偏心体によって駆動されるようになっていて有利である。偏心体の回転軸は、有利にはポンププランジャーの縦中心軸線に対して垂直若しくは直角に延びている。有利には、弁座要素は、ポンプ孔内にポンプ要素を収容した状態では軸線方向でフィルター要素にもはや接触していない。] [0017] さらに本発明は、ポンプ要素のための組立方法、有利には前述のポンプ要素の組立方法にも関する。この場合に本発明に基づく組立方法は、高圧シール区分を有する入口弁カバーを、特に閉鎖カバーでもって締め付け結合又は圧入結合された筒状要素内に受容されている戻しばねに軸線方向で被せ嵌める工程を含んでいる。続いて、入口弁カバー内に軸線方向でまず閉鎖ばねを、次いで閉鎖体を挿入するようになっている。続いて、入口弁カバーに、有利には入口弁カバーの高圧シール区分に、弁座要素を軸線方向で被せ嵌めるようになっている。特に有利な実施の形態によれば、弁座要素の被せ嵌めの後にようやく、ポンププランジャーを軸線方向で組み立てるようになっている。しかしながら可能な別の実施の形態によれば、ポンププランジャーは、該ポンププランジャーに予め装着された弁座要素と一緒に軸線方向で入口弁カバーに当接して取り付けられる。] [0018] 組立方法における特に有利な実施の形態によれば、ポンプ要素のすべての構成部分又は構成部材は前組立工程で組み立てられる。該実施の形態により、組立コンベヤに周期的に供給することができる。このことは、1つの組立コンベヤ上で1つのポンプ要素を組み立てている間に、すでに次のポンプ要素の組立を開始できることを意味している。各構成部分又は構成部材の組立は軸線方向で順次に行われる。] [0019] 組立方法における特に有利な実施の形態によれば、ポンプ要素の最後の組立工程として、液圧ブロックのポンプ孔内へのポンプ要素の挿入の前に、フィルター要素がポンププランジャーに被せ嵌められ、かつ筒状要素(シリンダーエレメント若しくは環状体又は円筒体)に、力伝達可能な結合により固定され、例えば締め付け結合され、或いは係止部若しくは嵌合部を介して係止結合若しくは嵌合結合され又はかみ合い結合されており、このような構成により、フィルター要素は、弁座要素から該フィルター要素に形成される軸方向力を受け止めることができるようになっており、この場合に軸方向力は、入口弁カバーの、戻しばねを用いて行われるばね負荷により形成されるものである。] [0020] 次に本発明を、図示の有利な実施の形態に基づき詳細に説明する。] 図面の簡単な説明 [0021] ポンプ要素の前組立工程における種々の組立工程を示す図である。 ポンプ要素の前組立工程における種々の組立工程を示す図である。 ポンプ要素の前組立工程における種々の組立工程を示す図である。 ポンプ要素の前組立工程における種々の組立工程を示す図である。 ポンププランジャーと弁座要素との間に締め付け結合部として形成された力伝達可能な結合部を有するポンプ要素を部分破断して示す図である。 図5aの拡大詳細図である。 完全に組み立てられたポンプ要素の側面図である。] 図5a [0022] 図面において同一の構成部分及び同一機能の構成部分には、同一の符号を付してある。] [0023] 図1〜図4には最適化された組立工程を示してあり、この場合にポンプ要素1(図4、参照)のすべての構成部分は、前組立工程で組み立てられる。] 図1 図2 図3 図4 [0024] 図1から始めて、まず出口弁カバー2を図示省略の支持工具に位置決めする。出口弁カバー2は、出口弁閉鎖ばね3及び、球体として形成された出口弁閉鎖体4が一緒に取り付けられる。] 図1 [0025] 図2に示してあるように、次いで、筒状要素5が、出口弁カバー2内への圧入により、該出口弁カバーと力を伝達可能に結合され、ここでは摩擦力に基づき結合されている。次いで、筒状要素5に軸線方向で、例えば図4に示してあるポンププランジャー7のための戻しばね6を取り付ける。戻しばね6内に、カップ形の入口弁カバー8を軸線方向で部分的に挿入し、この場合に入口弁カバー8は、筒状要素5とは逆側の端部に高圧シール区分9を有しており、該高圧シール区分は、組み立てられた状態では筒状要素5の内周と密接に接触してシール作用を生ぜしめるようになっている。] 図2 図4 [0026] 続いて、入口弁カバーは軸線方向で、閉鎖ばね10及び入口弁12の、球体として形成された閉鎖体11を取り付ける(図3、参照)。] 図3 [0027] 入口弁カバー8に閉鎖ばね10及び閉鎖体11を取り付けた後に、弁座要素13(図3、参照)が、軸線方向で入口弁カバー8に取り付けられ、次いでポンププランジャー7が、軸線方向で該ポンププランジャーの端部区分でもって、弁座要素13内に挿入されて、該弁座要素と力伝達可能に結合される。前述の組立工程の別の実施の形態においては、弁座要素13を入口弁カバー8に装着する前に、ポンププランジャー7は、別個の組立装置内で弁座要素13と力伝達可能(両者間で力の伝達又は受け止めが可能)に結合され、例えば圧入結合若しくは締まりばめ結合される。] 図3 [0028] 最終的な組立工程として、スリーブ状のフィルター要素14が、軸線方向でポンププランジャー7上に被せ嵌められて、係止フック15を用いて筒状要素5のつば16に、形状結合により固定される。戻しばね6は、組み立てられた状態では弁座要素13を軸線方向に、フィルター要素14の底部区分17に向けて押圧しており、フィルター要素14は、係止フック15を介して形状結合により筒状要素5に固定されているので、上述の軸方向押圧力を受け止めるようになっている。] [0029] 図3には、弁座要素13内の複数の横通路18を示してあり、該横通路は弁座要素13内の中央の止まり穴19の底部に通じている。図示省略のブロック内においては、燃料は、半径方向で内側へ向かって、フィルター要素14を介して横通路18内へ流れて、該横通路を経て止まり穴19内へ流れ、かつ該止まり穴を経て軸線方向に閉鎖体11に向かって流れる。図3に示してあるように、入口弁12の、弁座要素13に形成されている端面側の弁座20は、内周面円錐形の弁座として形成されている。] 図3 [0030] 組立により完成した図4に示すポンプ要素1は、ばら荷として取り扱うことができ、内部に液圧回路を有する液圧ブロックのポンプ孔内に受容されるようになっている。液圧ブロックの内部では、ポンププランジャー7の自由な端面21が、回転駆動可能な偏心体(図示省略)と協働するようになっており、前記偏心体はポンププランジャー7を駆動して軸線方向の行程運動を形成するようになっており、この場合に戻しばね6は、前記行程運動とは逆向きの軸線方向の戻し運動を形成するようになっている。図示を省略してあるものの、それ自体公知である液圧ブロックは、ポンプ要素1のほかに、液圧式のブレーキ装置のスキッドコントロール装置又はアンチロック装置用の図示省略の別の構成要素、例えば電磁弁、逆止弁及び液圧貯蔵部(蓄圧部)を含んでおり、これらの構成要素は互いに接続されている。液圧ブロックは、ポンプ要素1のためのポンプケーシングを形成している。] 図4 [0031] 図5a及び図5bには、組み立てられたポンプ要素1の一部分を断面して示してあり、図5a及び図5bから、ポンププランジャー7と弁座要素13との間の、締め付け結合部として形成された力伝達可能な結合部を見て取ることができる。明細書で述べてある力伝達可能な結合は、単独の手段としても、追加的な手段としても用いられるものである。] 図5a 図5b [0032] 図5a及び図5bにおいて、矢印22は、戻しばねによって弁座要素13に形成される軸線方向力を表している。該軸線方向力は、保持力23に抗して作用しており、該保持力は、フィルター要素14と筒状要素5との間の力伝達可能な結合により形成されている。環状の軸線方向付加部24の半径方向外側に、ポンププランジャーの軸線に対して傾斜する接触面25を設けてあり、該傾斜面は、半径方向外側に位置するフィルター要素14の、該接触面25の傾斜に対応して傾斜する接触面26と協働する、つまり該接触面26と面接触するようになっている。弁座要素13とフィルター要素14との間の上記相互の傾斜支持に基づき、半径方向力成分27を生じるようになっており、該半径方向力成分により軸線方向付加部24は、半径方向内側へポンププランジャー7に向けて押圧されている。このような構成により、ポンププランジャー7は半径方向で締め付けられるようになっている(締め付け結合)。] 図5a 図5b [0033] 図5aから見て取れるように、中心位置決め手段29を設けてあり、該中心位置決め手段(センタリング部)により弁座要素13は、入口弁のカバー8に対して中心位置決めされるようになっている。中心位置決め手段29は、弁座要素13の端部側の全周にわたる面取り部30を含んでおり、この場合に面取り部は、弁座要素13の高圧シール区分9の、軸線方向に向いている下方壁部分31と協働するようになっている。] 図5a [0034] 図6に示してあるように、軸線方向付加部(周壁区分)24は、周方向で互いに離間して設けられた複数の部分28によって形成されており、該部分(条片状部分)は半径方向外側に、傾斜する接触面25を有しており、該接触面(傾斜面)はフィルター要素14の対応する接触面26と協働(接触)するようになっており、これによって部分28はばね弾性的に半径方向内側へポンププランジャー7に向かって作動される。] 図6 [0035] 1ポンプ要素、 2出口弁カバー、 3 出口弁閉鎖ばね、 4 出口弁閉鎖体、 5筒状要素、 6戻しばね、 7ポンププランジャー、 8入口弁カバー、 9高圧シール区分、 10 閉鎖ばね、 11 閉鎖体、 12入口弁、 13弁座要素、 14フィルター要素、 15係止フック、 16つば、 17底部区分、 18横通路、 19止まり穴、 20弁座、 24軸線方向付加部、 27半径方向力成分、 29中心位置決め手段]
权利要求:
請求項1 液圧ブロックのポンプ孔内に組み込まれるポンプ要素であって、ポンププランジャー(7)、該ポンププランジャー(7)のための戻しばね(6)、及び入口弁(12)を備えており、該入口弁は入口弁カバー(8)を有しており、該入口弁カバーに閉鎖ばね(10)及び閉鎖体(11)を配置してある形式のものにおいて、前記入口弁カバー(8)は、高圧シール区分(9)を有しており、該高圧シール区分は、少なくとも前記ポンプ孔内への前記ポンプ要素(1)の取り付けの前に前記ポンププランジャー(7)と力伝達可能に結合される弁座要素(13)に、前記戻しばね(6)によるばね力を受けて軸線方向で接触しており、前記入口弁カバー(8)を前記弁座要素(13)に対して中心位置決めするための位置決め手段(29)が設けられていることを特徴とするポンプ要素。 請求項2 前記入口弁カバー(8)と前記弁座要素(13)との間では、引っ張り力を受け止める力伝達可能な結合は行われていない請求項1に記載のポンプ要素。 請求項3 前記位置決め手段(29)は、有利には前記弁座要素(13)に設けられた少なくとも1つの面取り部(30)を含んでいる請求項1又は2に記載のポンプ要素。 請求項4 前記戻しばね(6)は、前記ポンプ孔内への前記ポンプ要素(1)の取り付けの前に、前記弁座要素(13)を軸線方向でフィルター要素(14)に向けて押圧しており、該フィルター要素内に前記ポンププランジャー(7)を軸線方向で挿入してあり、前記フィルター要素は、有利には嵌合により、特に係止結合部を用いて筒状要素(5)と結合されており、該筒状要素は前記戻しばね(6)を少なくとも部分的に取り囲んでいる請求項1から3のいずれか1項に記載のポンプ要素。 請求項5 前記弁座要素(13)と前記ポンププランジャー(7)との間の前記力伝達可能な結合は、少なくとも部分的に、有利には完全に半径方向力成分(27)によって形成されており、前記半径方向力成分は、前記弁座要素(13)とフィルター要素(14)との間の斜めの接触面(25,26)及び、前記戻しばね(6)により前記弁座要素(13)に作用する軸線方向のばね力負荷に基づき形成されている請求項4に記載のポンプ要素。 請求項6 前記弁座要素(13)と前記ポンププランジャー(7)との間の前記力伝達可能な結合は、締め付け結合を含んでいる請求項1から5のいずれか1項に記載のポンプ要素。 請求項7 前記弁座要素(13)と前記ポンププランジャー(7)との間の前記力伝達可能な結合は、接着結合を含んでいる請求項1から6のいずれか1項に記載のポンプ要素。 請求項8 自動車のブレーキ装置のための液圧ブロックにおいて、請求項1から7のいずれか1項に記載の、ポンプ孔内に受容されたポンプ要素(1)を有していることを特徴とする、ポンプ要素を有する液圧ブロック。 請求項9 特に請求項1から7のいずれか1項に記載のポンプ要素(1)の組立方法において、次の工程を有しており、つまり、高圧シール区分(9)を有する入口弁カバー(8)を、ポンププランジャー(7)のためのすでに組み込まれた戻しばね(6)に軸線方向で被せ嵌め、次いで閉鎖ばね(10)及び閉鎖体(11)を、前記入口弁カバー(8)内に軸線方向で挿入し、次いで弁座要素(13)を、前記入口弁カバー(8)に軸線方向で被せ嵌めることを特徴とする、ポンプ要素の組立方法。 請求項10 前記ポンプ要素(11)の前記すべての構成部分を軸線方向で順次に組み立てる請求項9に記載の組立方法。 請求項11 前記ポンプ要素(11)の最後の組立工程として、前記液圧ブロックのポンプ孔内への前記ポンプ要素(1)の挿入の前に、フィルター要素(14)を前記ポンププランジャー(7)に被せ嵌め、かつ、前記戻しばね(6)を少なくとも部分的に取り囲んでいる筒状要素(5)に、力を伝達可能な結合により固定する請求項9又は10に記載の組立方法。
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同族专利:
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引用文献:
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