固定用量の液体薬剤を送達するための注射装置
专利摘要:
所定の固定用量の液体薬剤を送達するための注射装置(1)であって、基材、好ましくはハウジング(2)、第一管状部材(7)及び第二管状部材(10)を備えた装置(1)。第一管状部材(7)は第一トラック(8)及び第一突起部(9)を介して契合しており、第一管状部材(7)及び第二管状部材(10)は第二トラック(11)及び第二突起部(12)を介して契合している。第一トラック(8)は所定の固定用量の設定中に第一突起部(9)が進む第一部分(8a)を備え、そして第二トラック(11)は所定の固定用量の設定中に第二突起部(12)が進む第一部分(11a)を備える。第一(8)及び第二(11)トラックの第一部分(8a,11a)は、所定の固定用量の設定中、基材に対する第一管状部材(7)の角及び軸方向運動が第二管状部材(10)に対する第一管状部材(7)の角及び軸方向運動と一致するように形成されている。それにより用量設定中の第二管状部材(10)の回転が防止される。第二管状部材(10)はピストンロッド(13)に回転方向にロックされており、それにより用量設定中のピストンロッド(13)の回転が簡単且つ複雑なクラッチ構成を必要とせずに防止される。 公开号:JP2011506016A 申请号:JP2010538772 申请日:2008-12-19 公开日:2011-03-03 发明作者:トム;ヘデ マルクッセン, 申请人:ノボ・ノルデイスク・エー/エス; IPC主号:A61M5-31
专利说明:
[0001] 本発明は、固定用量の液体薬剤を送達するように構成された注射装置に関する。本発明の注射装置は液体薬剤の使用者による自己注射に特に適している。好適な薬剤は、必要な用量が注射毎に大幅に異なることが期待されない種類のものであろう。これはつまり、例えば、一日に一回、又は一週間に一回注射する必要がある薬剤の場合でありうる。この種類の治療に適した医薬としては、主に過量摂取の結果として副作用がないか又は無害な副作用のみが起こるという理由で過量摂取が禁じられている生物学的特徴を有するものが挙げられる。GLP−1化合物を含んでなる医薬がこういった医薬の例である。] 背景技術 [0002] US5725508号は、互いに螺合することができる再利用可能なペン本体アセンブリと使い捨て可能なカートリッジアセンブリとを有した医薬送達ペンを開示している。ペン本体アセンブリの一部は、送達されるべき所望の薬剤用量に応じて選択される距離だけカートリッジプランジャを推進できるように、カートリッジホルダアセンブリへと突起している。ペン本体アセンブリは、ハウジング内にスライド挿入されている略円筒形状のドライバ、及び中空の略円筒形状の構造体である用量ノブを含む。用量ノブは、ペン本体アセンブリのハウジング内でドライバに取り付けられたスプラインであり、よってドライバと用量ノブの相対的回転が防止される。] [0003] 用量ノブの回転によって所望の用量が設定され、また注射の間、用量ノブは回転する。ピストンロッドの用量設定中の回転を防ぐ一方で注射中の回転を可能にするために、ペン本体アセンブリはクラッチ構成を備える。クラッチ構成は医薬送達ペンの付加的な機械的部品を成し、これにより該ペンの製造及び動作が比較的複雑になってしまう。] [0004] 他の同様の注射装置がWO2006/058883号及びWO2006/084876号に開示されており、いずれも、注射を適切に行うために用量設定モードと注射モードの間で切替可能なクラッチ構成が必要な注射装置を開示している。] [0005] US2007/0088288号は固定用量の注射ペンを開示している。当該ペンを用いた用量設定及び放出サイクルを実施するために、使用者はペンに4つの操作を行わなければならない。最初に、投与量ボタンをハウジングに対して半径方向位置のゼロ投与量まで回転しなければならない。その後、投与量ボタンをハウジングから近位方向に引っ張る。それから用量を設定するために投与量ボタンを停止位置まで回転し、最後に投与量ボタンを遠位方向に押すと用量が放出される。この4工程の用量設定及び放出手順は一部の使用者にとって煩雑でありうる。] 先行技術 [0006] US5725508号公報 WO2006/058883号公報 WO2006/084876号公報 US2007/0088288号公報] [0007] よって、本発明の目的は、類似の先行技術による注射装置より機械的に単純な注射装置を提供することである。] [0008] 本発明のさらなる目的は、固定用量の液体薬剤の送達に適した機械的に単純な注射装置を提供することである。] [0009] 本発明のさらなる目的は、用量設定及び放出サイクルを行うために、先行技術による固定用量装置よりも使用が簡単で必要な操作が少ない注射装置を提供することである。] [0010] 本発明のさらなる目的は、類似の先行技術による注射装置より少ない構成要素を備えた注射装置を提供することである。] [0011] 本発明のさらなる目的は、非常に確実な方法で操作できる注射装置を提供することである。] [0012] 本発明によると、上述及びその他の目的は、所定の固定用量の液体薬剤を送達するための注射装置であって、 −基材と、 −長手軸を画定し且つピストンと協働して所定の固定用量を装置から送達させるように構成されたピストンロッドと、 −基材と動作可能に連結され且つ所定の固定用量を設定するために移動可能な第一管状部材と、 −第一管状部材及びピストンロッドと動作可能に連結された第二管状部材と、 を備え、 基材、第一管状部材及び第二管状部材は、全ての用量設定及び放出サイクルが、第一管状部材をゼロ用量位置から予め画定された用量設定停止位置まで回転させること及び第一管状部材を回転させずに長手軸に沿って放出停止位置まで前進させることからなる二工程で実行されるように連結されており、そして 一旦所定の固定用量が設定され且つ放出が開始されると、所定の固定用量が全て放出されてしまうまでは新たな用量設定を開始することができない、 注射装置を提供することによって達成される。] [0013] このような構成によって、使用者は新たな用量設定及び放出サイクルが行われるべきときに毎回、用量設定が開始できるゼロポイントを見つけることを気にする必要がない。さらに該構成により、用量設定部材が最初に所定の固定用量に設定するために用量設定停止位置まで回転され、その後、設定用量を放出するために軸方向に放出停止位置まで前進されるため、非常に簡単な装置操作がもたらされる。ゆえに、使用者は、例えばメモリを読むなどによる用量設定の視覚的な制御を心配する必要がない。またさらに、所定の固定用量を送達するために装置が操作されるとき、第一管状部材が長手軸に沿って前進する間、該部材は回転しないため、使用者が該第一管状部材を直接押しているときに回転を感じることはない。よって、第一管状部材の近位端に回転的に切り離された押しボタンを組み入れずに済ますことができる。さらに、装置が一回の用量設定及び放出サイクルを受けると毎回確実に所定の固定用量、つまり所定の固定用量のみが送達される。] [0014] 本発明の一実施態様で、所定の固定容量の液体薬剤を送達するための注射装置であって、 −基材と、 −長手軸を画定し且つピストンと協働して所定の固定用量を装置から送達させるように構成されたピストンロッドと、 −基材と動作可能に連結され且つ所定の固定用量を設定するために移動可能な第一管状部材と、 −第一管状部材及びピストンロッドと動作可能に連結された第二管状部材と、 を備え、 用量設定中、第一管状部材はゼロ用量位置から予め画定された用量設定停止位置まで基材に対して回転することができ、且つ、注射中、第二管状部材が基材に対して回転できる一方で第一管状部材は回転せずに長手軸に沿って前進することができる、 注射装置が提供される。] [0015] 本発明の一実施態様で、所定の固定容量の液体薬剤を送達するための注射装置であって、 −基材と、 −ピストンと協働して所定の固定用量を装置から送達させるように構成されたピストンロッドと、 −第一トラック及び第一突起部を介して基材と契合している第一管状部材であって、第一トラック及び第一突起部の一方が第一管状部材の外面上に配されており、第一トラック及び第一突起部の他方が基材上に配されており、前記第一突起部が第一トラックと契合しており、第一管状部材が所定の固定用量を設定するために移動可能である、第一管状部材と、 −第二トラック及び第二突起部を介して第一管状部材と契合している第二管状部材であって、第二トラック及び第二突起部の一方が第二管状部材の外面上に配されており、第二トラック及び第二突起部の他方が第一管状部材の内面上に配されており、前記第二突起部が第二トラックと契合しており、第二管状部材がさらにピストンロッドに回転方向にロックされている(rotationally locked)、第二管状部材と、 を備え、 第一トラックは所定の固定用量の設定中に第一突起部が進む第一部分を備え、且つ、第二トラックは所定の固定用量の設定中に第二突起部が進む第一部分を備え、そして、第一トラックの第一部分及び第二トラックの第一部分は、所定の固定用量の設定中、基材に対する第一管状部材の角及び軸方向運動が第二管状部材に対する第一管状部材の角及び軸方向運動と一致するように形成されている、 注射装置が提供される。] [0016] こういったトラック及び突起部を、管状部材同士の動作可能な連結手段として採用することによって、装置を用量設定状態と用量注射状態の間を移行するための切替手段が不要となるため、より単純な機械的構成が実現される。さらに、用量設定及び放出サイクルは、単に、第一管状部材を停止位置まで回転させてその後第一管状部材を停止位置に向けて軸に沿って遠位方向に押すだけで実行することができる。第一管状部材には、操作を簡単にするためにその近位端に用量ノブが設けられていてよい。] [0017] 本発明の別の実施態様で、所定の固定容量の液体薬剤を送達するための注射装置であって、 −基材と、 −ピストンと協働して所定の固定用量を装置から送達させるように構成されたピストンロッドと、 −第一トラック及び第一突起部を介して基材と契合している第一管状部材であって、第一トラック及び第一突起部の一方が第一管状部材の外面上に配されており、第一トラック及び第一突起部の他方が基材上に配されており、前記第一突起部が第一トラックと契合しており、第一管状部材が所定の固定用量を設定するために移動可能である、第一管状部材と、 −第二トラック及び第二突起部を介して第一管状部材と契合している第二管状部材であって、第二トラック及び第二突起部の一方が第二管状部材の外面上に配されており、第二トラック及び第二突起部の他方が第一管状部材の内面上に配されており、前記第二突起部が第二トラックと契合しており、第二管状部材がさらにピストンロッドにねじ接続されている、第二管状部材と、 を備え、 第一トラックは所定の固定用量の設定中に第一突起部が進む第一部分を備え、そして第二トラックは所定の固定用量の設定中に第二突起部が進む第一部分を備え、そして、第一トラックの第一部分及び第二トラックの第一部分は、所定の固定用量の設定中、基材に対する第一管状部材の角及び軸方向運動が第二管状部材に対する第一管状部材の角及び軸方向運動と一致するように形成されている、 注射装置が提供される。] [0018] 本明細書において用語「所定の固定用量」とは、注射装置が特定の固定用量を設定及び送達することのみできる、つまり注射装置によって送達される用量が使用者側で変更及び設定できないものと解釈されるべきである。よって、該注射装置は、所定の固定用量と異なる薬剤用量を送達しよう試みても失敗する、つまり正しい所定の固定用量以外の用量が設定された場合、薬剤は送達されないように設計される。さらに、一旦所定の固定用量が設定されて注射が開始されると、設定用量が全て注射されてしまうまで注射を停止することができない。さもなければ少なくとも、前回の用量分が完全に注射されてしまうまでは新たな用量の設定を開始することができない。] [0019] 本明細書において用語「液体薬剤」とは、正常な保存状態及び正常な配送状態、つまりほぼ室温及び室内気圧で、液体形態である医薬剤を意味するものと解釈されるべきである。適切な液体薬剤の例としては、GLP−1化合物又はGLP−2化合物といったII型糖尿病の治療に用いられるグルカゴン様ペプチド(GLP)化合物を含んでなる流体製剤処方又はヒト成長ホルモン(HGH)が挙げられる。] [0020] 本明細書において用語「薬剤」は、液体、溶液、ゲル又は微粒子懸濁液といった、制御された形で中空針などの送達手段を通過可能ないかなる薬剤含有流動性薬も包含することが意図されている。典型的な薬剤には、医薬、例えばペプチド、タンパク質(例えばインスリン、インスリン類似体及びC−ペプチド)、及びホルモン、生物学的に誘導された物質又は活性剤、ホルモン剤及び遺伝子に基づく物質、栄養調合物、及び固体(調剤された)又は液体の形態の他の物質が含まれる。] [0021] 本明細書において用語「ゼロ用量位置」とは、用量が設定されていない位置、つまり完全に新しい未使用の装置か又は所定の固定用量の放出が完了した装置に対応するものとして解釈されるべきである。第一管状部材の軸方向の位置に関して言えば、「ゼロ用量位置」は放出停止位置に対応する。] [0022] 本発明の注射装置は、簡単且つ直感的に使用できるため自己注射に適している。従って、該装置は何ら特別な医療技術を持たない使用者によって操作可能である。該注射装置は、特定量の液体薬剤を収容した使い捨て可能な装置であってよい。この場合、該注射装置は、該装置に収容された液体薬剤が一旦送達されると処分される。或いは、該注射装置は、所望の液体薬剤を収容するカートリッジが挿入可能な耐久装置であってよい。この場合、カートリッジの液体薬剤の送達が済むと、カートリッジは新たな満量のカートリッジと交換される。耐久装置では、カートリッジの交換中、ピストンロッドを初期位置まで戻すことができなければならない。これにより確実に装置は新たなカートリッジから薬剤を送達する準備が整う。] [0023] 注射装置は、所定の固定用量を該装置から送達させる、ピストンと協働するように構成されたピストンロッドを備える。ピストンロッドは有利には、液体薬剤を収容するカートリッジ内に配されたピストンと当接して配された細長部材でありうる。一回用量の薬剤が注射装置から送達されるとき、ピストンロッドがピストンを遠位方向に押すように移動させられ、ピストンが所定の固定用量に対応する距離だけ移動し、よって一回用量がカートリッジの遠位端に配された針を介して送達されることとなる。このことはそれ自体が周知である。] [0024] 基材は、第一管状部材及び第二管状部材を実質的に囲むか又は第一管状部材の外面を少なくとも部分的に覆うように配されうる部材である。或いは、基材は、第一管状部材及び第二管状部材の少なくとも一つによって実質的に囲まれるように配されてもよい。基材は、注射装置のハウジングであるか又はその一部を成しうる。或いは、基材は上述したように配された別個の部材であってもよい。この場合、基材は、注射装置のハウジングに回転方向及び/又は軸方向に固定又はロックされうる。或いは、基材はハウジングから完全に分離されていてもよい。] [0025] 本発明の特定の実施例で、基材は、第一管状部材及び第二管状部材を実質的に囲むように配された部材である。] [0026] 第一管状部材は管状、好ましくは円筒形状であり、つまり中空部分を画定する。第一管状部材は、第一トラック及び第一突起部を介して基材と契合する。本明細書において用語「契合」とは、第一管状部材が基材に対して相対運動をするときに第一突起部が第一トラックに沿った範囲内でのみ移動するように、第一突起部が第一トラック内に受けられていることを意味するものと解釈されるべきである。よって、第一管状部材と基材間の相対運動は、第一トラックの形状及びサイズによって決定及び限定される。第一トラック及び第一突起部は一方が第一管状部材の外面上に配され、他方が基材上に配される。これは以下のように理解されるべきである。第一トラックが第一管状部材の外面上に配される場合、第一突起部は基材上に配される。一方、第一トラックが基材上に配される場合、第一突起部は第一管状部材の外面上に配される。好適には第一トラックが第一管状部材の外面上に配され、第一突起部が基材上に配され、これは、それにより装置の製造がより簡単になるためである。しかしながら、逆の場合も実現可能であるので、それも本発明の保護範囲内であると考えられるべきである。] [0027] 第一管状部材は有利には、注射装置のドライバであるか又はその一部を成しうる。] [0028] 同様に、第二管状部材は、第二トラック及び第二突起部を介して第一管状部材と契合する。第二トラック及び第二突起部は一方が第二管状部材の外面上に配され、他方が第一管状部材の内面上に配される。上述された第一トラック及び第一突起部の位置に関する注意点ならびに第一管状部材と基材間の契合に関する注意点は、第二トラック及び第二突起部の位置ならびに第二管状部材と第一管状部材間の契合にも同様に当てはまる。] [0029] 第二管状部材は有利には、注射装置のピストンロッドガイド(PRG)であるか又はその一部を成しうる。] [0030] 第一管状部材、第二管状部材及び基材は、好適には例えば同軸上に互いの周囲に配され、最も好適には、第二管状部材が注射装置の中心部の最も近くに配され、そして第一管状部材が第二管状部材と基材の間に配される。] [0031] 上記の説明から、第一管状部材がトラック及び突起部を介して基材並びに第二管状部材と契合することは明らかである。よって、第一管状部材を動かすと両方の突起部が対応するトラックを進むこととなる。] [0032] 第一管状部材は、所定の固定用量を設定するために好適には手動で移動可能である。よって第一管状部材は、固定用量の液体薬剤を設定及び注射することが所望されるときに使用者が回転或いは操作し、それにより第一管状部材の所望された移動が引き起こされる操作可能部分を備えるか又は該部分に接続されうる。この移動によって所定の固定用量が設定されることとなる。] [0033] 第二管状部材はピストンロッドに回転方向にロックされうる。その場合、第二管状部材及びピストンロッドは相対的回転運動をすることができない。よって、第二管状部材が回転するとピストンロッドもそれに従って回転させられる。] [0034] 第一トラックは、所定の固定用量の設定中に第一突起部が進む第一部分を備える。同様に、第二トラックは所定の固定用量の設定中に第二突起部が進む第一部分を備える。従って、所定の固定用量の設定中に第一管状部材が移動されると、この移動によって第一突起部が第一トラックの第一部分を進み、第二突起部が第二トラックの第一部分を進むこととなる。] [0035] 第一及び第二トラックの第一部分はそれぞれ、所定の固定用量の設定中、基材に対する第一管状部材の角及び軸方向運動が第二管状部材に対する第一管状部材の角及び軸方向運動と一致するように形成されている。本明細書において用語「一致」「対応」とは、所定の固定用量の設定中に基材及び第二管状部材が相対運動をしないようにトラックが形成されることを意味するものと解釈されるべきである。よって、第一管状部材/基材及び第二管状部材/第一管状部材の間の相対運動は同一と見なされうる。特に、第二管状部材は、所定の固定用量の設定中、基材に対して回転せず、従ってピストンロッドは、用量の設定中、基材に対して回転運動をしない。] [0036] このことは、トラックの単純な形状によって所定の固定用量の設定中のピストンロッドの移動(運動)、特に回転運動が防止されるため、有利である。それにより用量設定中の薬剤の意図しない送達が、簡単且つ複雑なクラッチ構成等を必要とせずに防止される。] [0037] さらに、第一管状部材の移動を反転させ、それにより第一及び第二突起部をしてそれらの各第一部分を反対方向に進ませることが可能である。これにより設定用量が減らされることとなり、結果、一回用量を取り消すことが可能である。] [0038] 第二管状部材は先に設定された用量の注射中に回転するように構成されてよく、用量設定中に第一管状部材が基材に対して回転する角度と、先に設定された用量の注射中に第二管状部材が基材に対して回転する角度の合計は、この場合360度に等しい。当該実施態様によると、所定の固定容量の設定及び注射の一サイクル全体を通しての第一管状部材と第二管状部材の相対的角運動は360度、つまり完全な一回転である。その結果、注射装置は即座に新たなサイクルを開始する準備ができている。用量設定中に第一管状部材が基材に対して回転する角度は180度であってよく、その場合、先に設定された用量の注射中に第二管状部材が基材に対して回転する角度もまた180度でなくてはならない。別法として、第一管状部材によって回転される角度は120度であってよく、その場合、第二管状部材によって回転される角度は240度でなくてはならない。さらなる別法として、第一管状部材によって回転される角度は240度であってよく、その場合、第二管状部材によって回転される角度は120度でなくてはならない。] [0039] 別の実施態様で、用量設定中に第一管状部材が基材に対して回転する角度と、先に設定された用量の注射中に第二管状部材が基材に対して回転する角度の合計は360度と異なっていてもよい。いずれにしても、第一及び第二トラックは、用量設定及び注射サイクルが完了した時点で注射装置が即座に新たなサイクルを開始する準備ができているように構成されていなければならない。] [0040] 第一トラックの第一部分は、第一管状部材の外面上か又は基材の内面上にらせん状の行路を画定し、そして第二トラックの第一部分は、第二管状部材の外面上か又は第一管状部材の内面上にらせん状の行路を画定しうる。或いは、各トラックの第一部分は、例えば注射装置の軸方向に沿って配された部分と適切な管状部材上に実質的に環状に配された部分とを有するなど、区分的な線形といった他の任意の適切な形状であってよく、又はトラックはさらに不規則な形状の曲線行路を画定してもよい。いずれにしても、第一トラックの第一部分と第二トラックの第一部分は、確実に、上述したように所定の固定用量の設定中に第二管状部材及び基材が相対運動をしないように形成されるべきである。] [0041] 第一トラックは、先に設定された用量の注射中に第一突起部が進む第二部分を備え、第二トラックは、先に設定された用量の注射中に第二突起部が進む第二部分を備えうる。第一トラックの第二部分は好適には、第二トラックの第二部分と異なり、それにより用量注射中の基材と第二管状部材の相対運動が可能となる。よって、ピストンロッドもまた用量注射中に基材に対して回転することができる。] [0042] 第一トラックの第二部分は、この場合、第一管状部材の外面上か又は基材の内面上に、第一管状部材によって画定された軸に沿って略直線状の行路を画定しうる。当該実施態様によると、第一管状部材は、先に設定された用量の注射中、基材に対して回転しない。その結果、注射中の第一管状部材と基材の相対運動は純粋に軸方向のものである。このことは、第一管状部材が設定用量の注射を引き起こすために遠位方向に押される場合に有利であり、これは、それにより使用者が注射中に第一管状部材の回転を感じずに済むためである。] [0043] 第二トラックの第二部分は、第二管状部材の外面上か又は第一管状部材の内面上に略らせん状の行路を画定しうる。当該実施態様によると、第二管状部材は、先に設定された用量の注射中、回転成分を有した運動をする。その結果、ピストンロッドは用量の注射中に回転する。] [0044] 第一トラック及び第二トラックはそれぞれ、第一部分と第二部分を相互接続する連結部分を備えうる。当該実施態様によると、第一/第二突起部は、注射装置を用量を設定することができる状態から先に設定された用量を注射することができる状態へと移行させるために、対応するトラックの連結部分に沿って移動されなければならない。連結部分はトラックの一部を成すため、所定の固定用量が設定される前にこの移行を行うことは不可能である、つまり誤った用量、例えば不十分な用量を注射することはできない。特に、突起部がトラックの各第一部分の端部、従って各連結部分に到達する前に薬剤を注射しようとしても、突起部が各トラックの第一部分に沿って戻ってくるだけとなる。よって、こういった操作中、第二管状部材は基材に対して移動せず、薬剤は送達されない。このようにして簡単に不十分な用量の薬剤の送達が防止される。] [0045] 注射装置はさらに、第二管状部材がピストンロッドに回転方向にロックされているとき第二管状部材の回転によりピストンロッドが回転し、さらにそれによりピストンロッドが基材に対して軸方向に移動するように、基材に対して軸方向及び回転方向にロックされていて且つピストンロッドにねじ接続されているナット部材を備えうる。当該実施形態によって、基材に対するピストンロッドの回転運動の結果、該ねじ接続によってピストンロッドの、好適には遠位方向への螺旋運動がもたらされる。ピストンロッドの軸方向運動は有利にはピストンを遠位方向に押し、それにより上述したように液体薬剤を送達させるために利用されうる。特定の角度の回転中にピストンロッドが進む軸方向の距離は、ねじのピッチによって決まる。従って、所定の固定用量で構成される液体薬剤の量は、ねじのピッチを適切に設計することによって選択可能である。代替的に又は付加的に、カートリッジに収容される薬剤の濃度によって、注射装置によって送達される所定の固定用量を決定してもよい。] [0046] 或いは、注射装置はさらに、第二管状部材がピストンロッドにねじ接続されているとき、第二管状部材の回転によりピストンロッドが基材に対して回転せずに軸方向に移動するように、基材に対して軸方向及び回転方向にロックされていて且つピストンロッドに対して回転方向にロックされているガイド部材を備えうる。ピストンロッドの軸方向運動は有利にはピストンを遠位方向に押し、それにより上述したように液体薬剤を送達させるために利用されうる。この場合も、特定の角度の回転中にピストンロッドが進む軸方向の距離は、ねじのピッチによって決まる。] [0047] 注射装置はさらに、先に設定された用量の注射が完了したときに聴覚及び/又は触覚フィードバック信号を提供するための手段を備えうる。当該実施態様によると、使用者は、視力が低下していたり又は注射部位が注射中使用者に見えにくい位置であったりする場合でも、注射が完了して針を取り外せるときがすぐにわかる。] [0048] この場合、聴覚及び/又は触覚フィードバック信号を提供するための手段は、第二トラックのピッチの急激な変化を含んでなりうる。この場合、使用者は注射の最後の部分で軸方向の加速を感じ、第二突起部が第二トラックの第二部分の端部に到達したときに急停止を感じる。当該急停止はさらに可聴の「カチッ」という音を生じ、それにより使用者に注射が完了したことをさらに知らしめてもよい。] [0049] 上述したように、基材は有利には注射装置のハウジングを成すか又は注射装置のハウジングの一部を成しうる。或いは、基材は上述したように別個の部材であってもよい。] [0050] 本発明のさらなる態様で、注射装置から所定の固定用量の液体薬剤を送達するための方法であって、 −・基材と、 ・液体薬剤を収容するように構成され且つ出口を備えた可変容量リザーバと、 ・長手軸を画定し且つピストンと協働して所定の固定用量を可変容量リザーバから送達させるように構成されたピストンロッドと、 ・基材と動作可能に連結され且つ所定の固定用量を設定するために移動可能な第一管状部材と、 ・第一管状部材及びピストンロッドと動作可能に連結された第二管状部材と、 ・一旦所定の固定用量が設定され且つ放出が開始されると、所定の固定用量が全て放出されてしまうまで新たな用量の設定を防止するための手段と、 を備えた装置を提供し、 −所定の固定用量を設定するために第一管状部材をゼロ用量位置から予め画定された用量設定停止位置まで回転させ、 −出口から所定の固定用量を放出させるために第一管状部材を回転させずに長手軸に沿って前進させること、 からなる方法が提供される。] [0051] 以下で、図面を参照して本発明をさらに説明する。] 図面の簡単な説明 [0052] 本発明の実施態様による注射装置の斜視図である。 図1の注射装置の断面図であり、注射装置は用量設定の準備が整った状態である。 図1及び2の注射装置の断面図であり、用量が設定済みで注射の準備が整った状態である。 図1〜3の注射装置の部分図であり、注射装置の様々な構成要素が図示されている。 図1〜3の注射装置の部分図であり、注射装置の様々な構成要素が図示されている。 図6a〜6cは、図1〜5の注射装置を様々な視点から見た図であり、注射装置は用量設定の準備が整った状態である。 図7a〜7cは、図1〜6の注射装置を様々な視点から見た図であり、注射装置は用量設定中である。 図8a〜8cは、図1〜7の注射装置を様々な視点から見た図であり、用量が設定済みで注射の準備が整った状態である。 図9a及び9bは、図1〜8の注射装置を様々な視点から見た図であり、注射装置は用量注射中である。 図10a及び10bは、用量設定中の第一管状部材と第二管状部材の相対運動を示した略図である。 図11a及び11bは、先に設定した用量の注射中の第一管状部材と第二管状部材の相対運動を示した略図である。] 図1 図10a 図10b 図11a 図11b 図2 図3 図4 図5 図6a 実施例 [0053] 図1は、本発明の実施態様による注射装置1の斜視図である。注射装置は、ハウジング2、固定用量を設定するために操作可能な用量ノブ3、送達すべき薬剤を収容しているカートリッジ5を保持するカートリッジホルダ4、及び注射針を取り付けるためのねじ部分6を備える。] 図1 [0054] 図2は、図1の注射装置の断面図である。用量ノブ3はハウジング2内部に配された第一管状部材7と一体であることがわかる。第一管状部材7には、該第一管状部材7の外面上に配された第一トラック8が設けられている。第一突起部9は、第一トラック8と契合するようにハウジング2の内面上に配されている。] 図1 図2 [0055] 注射装置1はさらに、第一管状部材7の内部に配された第二管状部材10を備える。第二管状部材10には、第二管状部材10の外面上に配された第二トラック11が設けられている。第二突起部12は、第二トラック11と契合するよう第一管状部材7の内面上に配されている。] [0056] 第二管状部材10は、ピストンロッド13の非円形断面と第二管状部材10の開口14の対応する非円形断面とによりピストンロッド13に回転方向にロックされており、前記開口14はピストンロッド13を受ける。] [0057] ピストンロッド13はねじ接続15を介してハウジング2内を前進する。よって、ピストンロッド13は回転されると同時に軸方向に移動し、それによりカートリッジ5内に配されたピストン16と協働し、それにより一回用量の薬剤が注射装置1から送達されることとなる。] [0058] ピストンロッド13のハウジング2を通る前進は、ピストンロッド13をハウジング2に対して回転方向にロックする一方で第二管状部材10とピストンロッド13間にねじ接続を提供することによって好都合に実現されることが明らかである。この場合、第二管状部材10の回転の結果、ピストンロッド13がハウジング2内で回転せずに前方に押されることになる。] [0059] 図1の注射装置1は用量設定の準備が整った状態である。用量の設定が望まれるとき、用量ノブ3が回転され、それにより第一管状部材7が回転することとなる。その結果、第一突起部9が第一トラック8に沿って進み、第二突起部12が第二トラック11に沿って進む。第一トラック8及び第二トラック11によって画定された特定の行路により(それぞれ後で詳述する)、第二管状部材10は当該操作中、回転しない。その結果、ピストンロッド13は回転が防止され、よって用量設定中の薬剤の誤った流出が回避される。] 図1 [0060] 用量ノブ3はこのようにして所定の固定用量が設定されるまで回転する。この時点で突起部9,12は、先に設定した用量の注射中に該突起部9,12が進むトラック8,11部分に入る。用量ノブ3が少ない用量に対応して短い距離だけ回転する場合は、突起部9,12は単にトラック8,11を通って戻るだけで、上述したようにピストンロッド13の回転は防止される。故に、薬剤は送達されない、つまり所定の固定用量より少ない用量を注射することはできない。その一方で、用量ノブ3は所定の固定用量に対応する距離を越えて回転させることができないため、所定の固定用量以上の用量を設定することも不可能である。よって、注射装置1は所定の固定用量の薬剤を送達することだけが可能である。] [0061] 図3は、用量が設定済みの状態の図1及び2の注射装置1の断面図であり、注射装置1は先に設定された用量を注射する準備が整っている。用量ノブ3及び第一管状部材7は軸に沿って近位方向に移動している、つまりハウジング2の外に出ていることがわかる。先に設定された用量を注射することが望まれるとき、用量ノブ3は遠位方向、つまりハウジング2に向かって押される。トラック8,11の部分によって画定された、注射中に突起部9,12が辿る特定の行路により、第一管状部材7は純粋な軸方向運動だけを行い、一方、第二管状部材10は純粋な回転運動だけを行う。従って、ピストンロッド13が回転し、ひいてはねじ接続15を介して軸方向に移動し、それにより先に設定された用量が注射装置1から送達されることとなる。] 図1 図3 [0062] 図4は、図1〜3の注射装置の部分図である。明確にするために、そして第二管状部材10を適切に図示するために、ハウジング、用量ノブ及び第一管状部材の一部は省略した。第二管状部材10の外面上の第二トラック11の位置が見られる。第二トラック11は、用量設定中に第二突起部が進む第一部分11aと、先に設定された用量の注射中に第二突起部が進む第二部分11bとを備える。第一部分11aならびに第二部分11bは略らせん状の行路を画定する。しかしながら、第二部分11bの遠位端でトラック11のピッチは急激に変化する。この結果、第二突起部、ひいては第一管状部材そして使用者が押している用量ノブの軸方向の速度が急速に上がる。使用者はこの急激な加速、並びにトラック11bの端部に到達したときの急停止を検知することができ、注射が完了したことを示す触覚信号がそれにより提供される。さらに、第二突起部がトラック11bの端部に当たると「カチッ」と音が生じて、それにより触覚信号に加えて聴覚信号が提供されてもよい。] 図1 図2 図3 図4 [0063] 図5は、図1〜4の注射装置の部分図である。明確にするために、そして第一管状部材7を適切に図示するために、ハウジングは省略した。第一管状部材7の外面上の第一トラック8の位置が見られる。第一トラック8は、用量設定中に第一突起部が進む第一部分8aと、先に設定された用量の注射中に第一突起部が進む第一部分8bとを備える。第一部分8aは、図4に示された第二トラック11の第一部分11aのピッチと同一のピッチを有する略らせん状の行路を画定する。第二部分8bは、軸方向に沿って延びる略直線状の行路を画定する。] 図1 図2 図3 図4 図5 [0064] よって、用量設定中に用量ノブ3は回転し、それにより第一突起部が第一トラック8の第一部分8aに沿って進み、第二突起部が第二トラック11の第一部分11aに沿って進むこととなる。第一トラック8の第一部分8a及び第二トラック11の第一部分11aは同一のピッチを有するらせん状の行路を画定するため、第二管状部材10が移動することはない。先に設定された用量の注射中、第一管状部材7は軸方向に押され、第一突起部は第一トラック8の第二部分8bに沿って進む。これにより第二突起部は第二トラック11の第二部分11bに沿って進むこととなる。第二トラック11の第二部分11bは略らせん状であるため、これにより第二管状部材10ひいてはピストンロッド13が回転することとなり、それによりピストンロッド13がねじ接続(図示せず)を介して軸方向に移動し、先に設定された用量の注射がもたらされる。] [0065] 図6aは、図1〜5の注射装置の側面図である。用量ノブ3がハウジング2のできる限り近くに配されており、それにより注射装置1が用量設定の準備が整った状態であることが示されていることが明らかである。これについては図1及び2を参照して記述済みである。] 図1 図2 図3 図4 図5 図6a [0066] 図6bは、図6aの注射装置を示す。図6bでは、第一管状部材7及び第一トラック8の位置を示すためにハウジングが省略されている。図6bで見られる第一突起部9は実際にはハウジングの一部であることに注意されたい。図6bから、第一突起部9は第一トラック8の第一部分8a近傍に位置していることが明らかである。よって、用量ノブ3、ひいては第一管状部材7を図6bの左側方向に回転させると、第一突起部9は第一トラック8の第一部分8aを辿ることとなる。第一トラック8の第一部分8aがらせん形状であるため、第一管状部材7及び用量ノブ3は近位方向、つまり図6bの上方向に移動する。これにより用量が設定されることとなる。] 図6a 図6b [0067] 図6cは、図6a及び6bの注射装置を示す。図6cでは、第二管状部材10及び第二トラック11の位置を示すために第一管状部材7の一部がさらに省略されている。第二突起部は図6cには見られないが、第一管状部材7の内面上に配されており、第二トラック11の第一部分11a近傍に位置している。従って、用量ノブ3、ひいては第一管状部材7が上述したように回転されると、第二突起部は第二トラック11の第一部分11aを進む。図6cから、第一トラック8の第一部分8aのピッチは第二トラック11の第一部分11aのピッチと同一であることがわかる。よって、第一管状部材7が回転されたとき、第一突起部9が進む行路は第二突起部12が進む行路と同一であり、それにより第二管状部材10は第一突起部9に対して動かず、よって第一突起部9が配されているハウジング2に対しても動かずに残る。] 図6a 図6c [0068] 図7aは、図1〜6の注射装置の側面図である。図7aでは、用量ノブ3が近位方向、つまり図の上方向に僅かに移動しており、用量が設定中であることが示されている。] 図1 図10a 図10b 図11a 図11b 図2 図3 図4 図5 図6a [0069] 図7bは、図7aの注射装置を示す。図7bでは、第一管状部材7及び第一トラック8の位置を示すためにハウジングが省略されている。第一突起部9は第一トラック8の第一部分8aに沿った位置に配されていることが明らかである。図6bと図7bを比較すると、上述したように第一管状部材を回転させることで当該位置に到達したことが明らかである。第一管状部材7を同一方向にさらに回転させると、第一突起部9は第一トラック8の第一部分8aに沿って、第一部分8aの端部に到達するまでさらに前進することとなる。端部位置に到達すると所定の固定用量の設定が完了する。一方、第一突起部9が第一トラック8の第一部分8aに沿った位置にある限り第一管状部材の逆回転が可能で、それにより設定用量を取り消すことができる。さらに、用量ノブ3を遠位方向、つまり図の下方向に押すことで、第一突起部9が第一トラック8の第一部分8aに沿って戻るようにする、つまり設定用量を取り消して薬剤が注射されないようにすることもできる。] 図6b 図7a 図7b [0070] 図7cは、図7a及び7bの注射装置を示す。図7cでは、第二管状部材10及び第二トラック11の位置を示すために第一管状部材7の一部が省略されている。図7cで見られる第二突起部12は実際には第一管状部材の一部であることに注意されたい。第二突起部12は第二トラック11の第一部分11aに沿った位置に配されていることがわかる。] 図7a 図7c [0071] 図8aは、図1〜7の注射装置の側面図である。図8aでは、用量ノブ3が近位方向、つまり図の上方向にさらに移動しており、用量設定が完了していることが示されている。] 図1 図10a 図10b 図11a 図11b 図2 図3 図4 図5 図6a [0072] 図8bは、図8aの注射装置を示す。図8bでは、第一管状部材7及び第一トラック8の位置を示すためにハウジングが省略されている。第一突起部9は第一トラック8の第一部分8aの端部で且つ第一トラック8の第二部分8b近傍の位置に配されていることが明らかである。よって、第一管状部材7を上述した方向へとさらに回転させることは不可能である。用量ノブ3を遠位方向、つまり図の下方向に押すと、第一突起部9は第一トラック8の第二部分8bに沿って進むこととなる。第一トラック8の第二部分8bは軸方向に略直線状であるため、当該移動中、第一管状部材7はそれにより軸方向に移動される。第一管状部材7の軸方向運動によって設定用量が注射されることとなる。これについては以下で詳述する。] 図8a 図8b [0073] 図8cは、図8a及び8bの注射装置を示す。図8cでは、第二管状部材10及び第二トラック11の位置を示すために第一管状部材7の一部がさらに省略されている。第二突起部12は第二トラック11の第一部分11aの端部且つ第二トラック11の第二部分11b近傍に配されていることがわかる。第二トラック11の第二部分11bはらせん形状である。これは図9bにより明確に見られる。第一管状部材7を上述したように軸方向に移動させると、第二突起部12は第二トラック11の第二部分11bに沿って進む。第二トラック11の第二部分11bがらせん形状であるため、当該移動の間、第二管状部材10は回転させられる。第二管状部材10は、ピストンロッド(図示せず)に回転方向にロックされており、該ロッドはさらに、ハウジングに少なくとも回転方向にロックされているナット(図示せず)に螺合されている。従って、第二管状部材10の回転運動により、ピストンロッドが回転することとなり、そしてねじ接続(螺合)によりピストンロッドは遠位方向に移動することとなる。それによりピストンロッドがカートリッジ5に配されたピストン(図示せず)を遠位方向に押し、ねじ部分6に取り付けられた針(図示せず)を介して一回用量の薬剤が送達される。] 図8a 図8c 図9b [0074] 図9aは、図1〜8の注射装置を示す。図9aでは、第一管状部材7及び第一トラック8の位置を示すためにハウジングが省略されている。図9aでは、用量ノブ3及び第一管状部材7が、図8に示した状態と比較して遠位方向に僅かに移動している。第一突起部9は第一トラック8の第二部分8bに沿った位置に配されていることがわかる。従って、第一管状部材7は軸方向運動によって当該位置に移動しており、先に設定された用量が上述したように注射中である。] 図1 図10a 図10b 図11a 図11b 図2 図3 図4 図5 図6a [0075] 図9bは、図9aの注射装置を示す。図9bでは、第二管状部材10及び第二トラック11の位置を示すために第一管状部材7の一部がさらに省略されている。第二突起部12は第二トラック11の第二部分11bに沿った位置に配されていることがわかる。第二トラック11の第二部分11bが上述したようにらせん形状であることも明らかである。] 図9a 図9b [0076] 図10a及び11aは、第一トラック8の形状を概略的に図示する略図であり、図10b及び11bは、第二トラック11の形状を概略的に図示する略図である。図10で、注射装置は用量設定の準備が整った状態である。第一管状部材を回転させると、第一突起部9が第一トラック8の第一部分8aを進み、且つ第二突起部12が第二トラック11の第一部分11aを進むこととなる。] 図10a 図10b [0077] 図11で、注射装置は用量が設定済みで注射の準備が整った状態である。第一管状部材を遠位方向に押すと、第一突起部9が第一トラック8の第二部分8bを進み、且つ第二突起部12が第二トラック11の第二部分11bを進むこととなる。第一トラック8の第二部分8bは軸方向に略直線状であり、第二トラック11の第二部分11bはらせん形状であるため、第一管状部材はハウジングに対して軸方向に移動し、一方で第二管状部材はハウジングに対して回転運動を行う。] [0078] 第二トラック11の第二部分11bの端部でピッチは急激に変化する。第二突起部12が第二トラック11の当該部分に到達するとき、使用者は、用量ノブが軸方向に加速し続いて急停止するのを感じる。それにより使用者は、用量の送達が済んだ、つまり注射が完了したことを簡単に感知することができる。]
权利要求:
請求項1 所定の固定用量の液体薬剤を送達するための注射装置であって、−基材と、−長手軸を画定し且つピストンと協働して所定の固定用量を装置から送達させるように構成されたピストンロッドと、−基材と動作可能に連結され且つ所定の固定用量を設定するために移動可能な第一管状部材と、−第一管状部材及びピストンロッドと動作可能に連結された第二管状部材と、を備え、用量設定中に第一管状部材がゼロ用量位置から予め画定された用量設定停止位置まで基材に対して回転することができ、且つ、注射中に第一管状部材が回転せずに長手軸に沿って前進できる一方で第二管状部材が基材に対して回転することができる、注射装置。 請求項2 −第一管状部材が第一トラック及び第一突起部を介して基材と契合しており、第一トラック及び第一突起部の一方が第一管状部材の外面上に配されており、第一トラック及び第一突起部の他方が基材上に配されており、前記第一突起部が第一トラックと契合しており、且つ、−第二管状部材が第二トラック及び第二突起部を介して第一管状部材と契合しており、第二トラック及び第二突起部の一方が第二管状部材の外面上に配されており、第二トラック及び第二突起部の他方が第一管状部材の内面上に配されており、前記第二突起部が第二トラックと契合している、請求項1に記載の注射装置。 請求項3 第一トラックが所定の固定用量の設定中に第一突起部が進む第一部分を備え、且つ、第二トラックが所定の固定用量の設定中に第二突起部が進む第一部分を備え、そして、所定の固定用量の設定中、基材に対する第一管状部材の角及び軸方向運動が第二管状部材に対する第一管状部材の角及び軸方向運動と一致するように第一トラックの第一部分及び第二トラックの第一部分が形成されている、請求項2に記載の注射装置。 請求項4 一旦所定の固定用量が設定され且つ注射が開始されると、注射が完全に完了してしまうまでは新たな用量設定を開始することができない、請求項1ないし3のいずれかに記載の注射装置。 請求項5 用量設定中に第一管状部材が基材に対して回転する角度と、先に設定された用量の注射中に第二管状部材が基材に対して回転する角度の合計が360度に等しい、請求項1ないし4のいずれかに記載の注射装置。 請求項6 第一トラックの第一部分が、第一管状部材の外面上か又は基材の内面上にらせん状の行路を画定し、且つ、第二トラックの第一部分が、第二管状部材の外面上か又は第一管状部材の内面上にらせん状の行路を画定する、請求項2から3のいずれかに記載の注射装置。 請求項7 第一トラックが、先に設定された用量の注射中に第一突起部が進む第二部分を備え、第二トラックが、先に設定された用量の注射中に第二突起部が進む第二部分を備える、請求項2、3及び6のいずれかに記載の注射装置。 請求項8 第一トラックの第二部分が、第一管状部材の外面上か又は基材の内面上に、第一管状部材によって画定された軸に沿って略直線状の行路を画定する、請求項7に記載の注射装置。 請求項9 第二トラックの第二部分が、第二管状部材の外面上か又は第一管状部材の内面上に略らせん状の行路を画定する、請求項7又は8に記載の注射装置。 請求項10 第一トラック及び第二トラックがそれぞれ、第一部分と第二部分を相互接続する連結部分を備える、請求項7ないし9のいずれかに記載の注射装置。 請求項11 第二管状部材がピストンロッドに回転方向にロックされている(rotationally locked)とき第二管状部材の回転によりピストンロッドが基材に対して軸方向に移動するように、基材に対して軸方向及び回転方向にロックされていて且つピストンロッドにねじ接続されているナット部材をさらに備えた、請求項1ないし10のいずれかに記載の注射装置。 請求項12 先に設定された用量の注射が完了したときに聴覚及び/又は触覚フィードバック信号を提供するための手段をさらに備えた、請求項1ないし11のいずれかに記載の注射装置。 請求項13 聴覚及び/又は触覚フィードバック信号を提供するための手段が、第二トラックのピッチの急激な変化を含む、請求項12に記載の注射装置。 請求項14 基材が注射装置のハウジングを成す、請求項1ないし13のいずれかに記載の注射装置。 請求項15 注射装置から所定の固定用量の液体薬剤を送達するための方法であって、−・基材と、・液体薬剤を収容するように構成され且つ出口を備えた可変容量リザーバと、・長手軸を画定し且つピストンと協働して所定の固定用量を可変容量リザーバから送達させるように構成されたピストンロッドと、・基材と動作可能に連結され且つ所定の固定用量を設定するために移動可能な第一管状部材と、・第一管状部材及びピストンロッドと動作可能に連結された第二管状部材と、・一旦所定の固定用量が設定され且つ放出が開始されると、所定の固定用量が全て放出されてしまうまで新たな用量の設定を防止するための手段と、を備えた装置を提供し、−所定の固定用量を設定するために第一管状部材をゼロ用量位置から予め画定された用量設定停止位置まで回転させ、−出口から所定の固定用量を放出させるために第一管状部材を回転させずに長手軸に沿って前進させること、からなる方法。
类似技术:
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同族专利:
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引用文献:
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