エンドリングモードを供給するのに適した二重同調ボリュームコイル
专利摘要:
磁気共鳴コイルは、円筒を規定するように配される平行な細長い導電素子32、及び前記平行な細長い導電素子の両端に置かれると共に、前記平行な細長い導電素子を横断するように配向されるエンドリング34、35を有する。これらエンドリングは、正弦の1H又は他の第1核種の磁気共鳴をサポートするように構成される。これらエンドリング及び平行な細長い導電素子は、同じ磁場強度で第2核種のバードケージの磁気共鳴を協働してサポートするように構成され、前記第2核種は、1H又は他の第1核種とは異なっている。 公开号:JP2011505956A 申请号:JP2010537587 申请日:2008-12-12 公开日:2011-03-03 发明作者:ジヨン ザイ;ゴードン デメースター;マイケル モリッチ 申请人:コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ; IPC主号:A61B5-055
专利说明:
[0001] 以下のことは磁気共鳴技術に関する。以下のことは、磁気共鳴撮像及び分光に例示的に応用されると共に、特にそれらを参照して説明される。しかしながら、この以下のことが他の磁気共鳴及びRF(radio frequency)応用にも応用される。] 背景技術 [0002] 多核磁気共鳴撮像及び分光は、例えば代謝のモニタリング、診断及び臨床モニタリング等のような様々な応用に関心がある。幾つかの多核応用において、磁気共鳴励起、磁気共鳴受信又はそれら両方は、1Hの磁気共鳴周波数及び例えば13C、31P又は23Naのような第2核種の磁気共鳴周波数で行われる。] 発明が解決しようとする課題 [0003] 1Hの磁気共鳴周波数及び第2核種の磁気共鳴周波数の両方で同時に又は並行に動作することを可能にするために、2つの別個の別々に同調するコイルが用いられる。これは、両方の磁気共鳴周波数で正確な同時動作を可能にするが、ある欠点も有する。これら2つの異なる磁気共鳴コイルは、貴重なボア空間を占領している。加えて、これら2つのコイルは、多核磁気共鳴セッションの前に、互いに空間的に位置合わせされ、スキャナの撮像ボリューム内になければならない。] [0004] もう1つの手法は、1Hの磁気共鳴周波数及び(ここでは第2核種の磁気共鳴周波数とも呼ばれる)第2の核種の磁気共鳴周波数の両方で動作するように構成される単一のコイルを使用することである。TEM(transverse electromagnetic)ボリュームコイルは、各々の共鳴周波数のためのインタリーブしているコイル素子(時にはコイルの横木(rung)とも呼ばれる)を用いることにより、二重同調(dual-tuned)されることができる。バードケージのボリュームコイルは、RFトラップと一緒にインタリーブしている横木及び複雑なエンドリング配列を用いることによっても二重同調されることができる。これら手法は、ボア空間をさらに効率良く利用することができ、単一のコイルを用いることにより、多核磁気共鳴セッションの前に、2つの異なるコイルを空間的に位置合わせする必要はない。しかしながら、例えばコイルの複雑さの増大及び2つの共鳴周波数間に電気結合が生じるような幾つかの欠点が生じる。] [0005] 以下のことは、上述した問題及びその他のことを克服する新しい及び改良した装置並びに方法を提供する。] 課題を解決するための手段 [0006] ある態様によると、円筒を規定するように配される平行な細長い導電素子、及び前記平行な細長い導電素子の両端に置かれると共に、これら平行な細長い導電素子を横断するように配向されるエンドリングを有する磁気共鳴コイルが開示されている。これらエンドリングは、ある磁場強度で正弦の1Hの磁気共鳴をサポートするように構成される。前記コイルは、同じ磁場強度で1Hとは異なる第2核種の磁気共鳴をサポートするように構成される。特定の核種の磁気共鳴をサポートすることは、前記磁場強度において前記特定の核種のラーモア周波数でRF信号を送信及び/又は磁気共鳴信号を受信する能力を示している。] [0007] もう1つの態様によると、磁気共鳴スキャナは、(主磁場とも呼ばれる)静磁場(B0)を発生させるように構成される主磁石、前記静磁場(B0)に選択した傾斜磁場を重畳するように構成される傾斜磁場コイル、及び先行する段落に述べたような磁気共鳴コイルを有する。] [0008] もう1つの態様によると、円筒を規定するように配される平行な細長い導電素子、前記平行な細長い導電素子の両端に置かれると共に、これら平行な細長い導電素子を横断するように配向されるエンドリング、及び少なくとも前記エンドリングに隣接するRFシールドを有する磁気共鳴コイルが開示されている。前記エンドリング、平行な細長い導電素子及びRFシールドは、ある磁場強度で前記エンドリングにおける正弦のエンドリングの第1核種の磁気共鳴、及び同じ磁場強度で第2核種のバードケージの磁気共鳴を協働してサポートするように構成される。] [0009] もう1つの態様によると、磁気共鳴スキャナは、静磁場(B0)を発生させるように構成される主磁石、前記静磁場(B0)に選択した傾斜磁場を重畳するように構成される傾斜磁場コイル、及び先行する段落に述べたような磁気共鳴コイルを有する。] [0010] もう1つの態様によると、円筒を規定するように配される平行な細長い導電素子、前記平行な細長い導電素子の両端に置かれると共に、これら平行な細長い導電素子を横断するように配向されるエンドリング、及び前記細長い導電素子と動作可能なように伝達すると共に、ある磁場強度で磁気共鳴コイルにおける1Hのバードケージの磁気共鳴を抑制させるために、前記磁場強度で1Hの磁気共鳴周波数に同調されるRFトラップを有する磁気共鳴コイルが開示される。] [0011] もう1つの態様によると、磁気共鳴スキャナは、静磁場(B0)を発生させるように構成される主磁石、前記静磁場(B0)に選択した傾斜磁場を重畳するように構成される傾斜磁場コイル、及び先行する段落に述べたような磁気共鳴コイルを有する。] [0012] もう1つの態様によると、一対のエンドリング及び複数の横方向の細長い導電素子を持つコイルを用いて、共通の磁場において2つの異なる核種の磁気共鳴を同時に励起又は検出するための磁気共鳴方法が開示され、この方法は、エンドリングにおいて第1核種の磁気共鳴周波数で流れる電流を生成又は検出するために、正弦モードで前記エンドリングを動作させるステップ、及び少なくとも前記横方向の細長い導電素子において、第2核種の磁気共鳴周波数で同時に流れる電流を生成又は検出するために、第2のモードで前記コイルを同時に動作させるステップを有する。] [0013] ある利点は、多核磁気共鳴動作に二重同調RFコイルを提供することにある。] [0014] もう1つの利点は、ボア空間のさらに効率良く使用することにある。] [0015] もう1つの利点は、核磁気共鳴動作に対する二重同調RFコイルの複雑さの減少にある。] [0016] もう1つの利点は、1H及び第2核種の磁気共鳴周波数で二重同調コイルの同時動作を容易にすることにある。] [0017] 以下の詳細な説明を読み、理解すると、当業者に本発明のさらに他の利点が分かるであろう。] 図面の簡単な説明 [0018] 多核磁気共鳴撮像又は分光を行うためのシステムを概略的に示す。 図1のシステムに使用するのに適した二重同調RFコイルを概略的に示す。 コンデンサ又は誘導素子をインタリーブしていない、連続するシールドされていない円形の環状導体としてモデル化したエンドリングのエンドリング半径に対する正弦共鳴周波数をプロットする。 図2のコイルに使用するのに適した適切な1HのRFトラップの電気回路図を概略的に示す。 図1のシステムに使用するのに適すると共に、図2のコイルと比較すると、異なるRFシールド又はスクリーン構造を持つ二重同調RFコイルを概略的に示す。] 図1 図2 実施例 [0019] これら及び他の態様は、以下の実施例に基づいて、付随する図面を参照して例として以下に詳細に説明される。] [0020] 図1を参照すると、磁気共鳴スキャナ10は、(図1に破線で示される)被験者16を配置した検査領域14に静磁場(B0)を発生させる主磁石12を含んでいる。説明される磁気共鳴スキャナ10は、説明のために選択した構成要素を見せるために断面図で示される水平ボア型のスキャナである。この磁気共鳴スキャナ10は、高磁場スキャナであり、このスキャナにおいて、主磁石12は、3テスラーよりも大きい、及び幾つかの実施例では5テスラーより大きい又は約5テスラーの磁場強度で前記検査領域14に静磁場(B0)を生じさせる。幾つかの実施例において、主磁石12は、7テスラーの磁場強度で前記検査領域14に静磁場(B0)を生成する。より高い磁場強度も考えられる。] 図1 [0021] 磁気共鳴スキャナ10は、傾斜磁場コイル18も含み、これらコイルは、様々なタスク、例えば磁気共鳴励起を空間的に制限する、磁気共鳴周波数及び/又は位相を空間的に符号化する、又は磁気共鳴をだめにする等を行うために、前記静磁場(B0)に選択した傾斜磁場を重畳する。任意には、磁気共鳴スキャナは、図1に示されない他の要素、例えばボアライナー(bore liner)、アクティブコイル又はパッシブ強磁性体シム等を含んでもよい。被験者16は、可動式の被験者支持台20の上に置かれることにより適切に準備がなされ、この支持台20は次いで、支持する被験者16と一緒に磁気共鳴を取得するための説明される位置に挿入される。例えば、被験者支持台20は、最初に磁気共鳴スキャナ10に隣接する寝台22の上に置かれるパレット(pallet)又はテーブルでもよく、被験者16が前記支持台20に置かれ、次いで前記パレット22から磁気共鳴スキャナ10のボア内にスライドして移送される。] 図1 [0022] 図1を引き続き参照すると共に、さらに図2を参照すると、磁気共鳴コイル30は、磁気共鳴を励起及び受信するために設けられる。多核磁気共鳴において、2つ以上の核種、例えば1H、13C、31P及び23Naから構成される集合から選択される2つ以上の核種は関心がある。幾つかの多核磁気共鳴応用において、2つの核種、すなわち、1H及び1H以外の第2核種、例えば13C、31P、23Na等は関心がある。] 図1 図2 [0023] 磁気共鳴コイル30は、円筒を規定するように配される複数の平行な細長い導電素子32(ここでは時々"横木"32と呼ばれる)及び前記平行な細長い導電素子32の両端に置かれ、これら素子32を横断するように配向されるエンドリング34、35を含むバードケージ形状を持つ。一般的な円筒のRFシールド36は、前記平行な細長い導電横木32を包囲し、これら平行な細長い導電素子32により規定される円筒と一般的に同軸である。このRFシールド36は、平行な横木32の両端にある夫々のエンドリング34、35に平行且つ隣接して置かれる環状のフランジ38、39を含む。説明される磁気共鳴コイル30は、説明される水平ボア型スキャナ10の円筒ボアに同軸で合うような大きさの全身コイルである、この磁気共鳴コイルは、ヘッドコイルとして被験者16の頭部に合うような大きさ、又はリブコイル(limb coil)として被験者16の腕部若しくは脚部に合うような大きさ等にすることもできる。] [0024] 磁気共鳴コイル30は、第1核種からなる第1磁気共鳴周波数でエンドリングの共鳴、及び前記第1核種とは異なる第2核種からなる第2磁気共鳴周波数でバードケージの磁気共鳴をサポートする二重同調RFコイルである。以下において、エンドリングの共鳴は、主磁石12により発生した静磁場(B0)の磁場強度で1Hの磁気共鳴周波数に対応すると仮定される一方、バードケージの磁気共鳴は、同じ磁場強度で第2核種の磁気共鳴周波数に対応すると仮定される。ここで第2核種の磁気共鳴周波数は、1Hの磁気共鳴周波数とは異なる。しかしながら、エンドリングの共鳴がある磁場強度で1Hの他にもう1つの核種の磁気共鳴周波数に対応することも考えられる。] [0025] バードケージコイル30は、第2核種の磁気共鳴周波数でバードケージの共鳴とのボリューム共鳴器(volume resonator)として共鳴する。任意では、バードケージの磁気共鳴周波数は、例えば別個の横木のキャパシタンス40により、横木32、エンドリング34、35若しくはそれら両方にある分散したキャパシタンスにより、又は別個若しくは分散したインダクタンスにより等で説明されるような細長い導電素子又は横木において素子を適切に同調させることにより同調される。複数の同調キャパシタンス、すなわち分散したキャパシタンスの使用は、これら同調キャパシタンス付近にある高い局所電場を減少させるために有利となり得る。幾つかの実施例において、例えば材料のコンダクタンス、横木32との間隔、シールドのメッシュ又はスクリーンの材料の厚さ等に限定されないが、シールド36及び環状フランジ38、39の幾何学的又は材料外観もバードケージの磁気共鳴周波数に影響を及ぼす。] [0026] 図3を参照すると、(図2に示される)エンドリング34、35は、1Hの磁気共鳴周波数で正弦共鳴するようにも構成される。図3は、キャパシタンス又はインダクタンス素子をインタリーブしていない、連続するシールドされない円形の環状導体としてモデル化したエンドリングのエンドリング半径に対する正弦共鳴周波数をプロットしている(ここに用いられるように、"正弦共鳴"という用語及びそれに同等な用語は、位相に関係なく正弦共鳴を含むことを意味し、例えば基準位相に応じて"余弦共鳴"とも呼ばれるものも含む)。図3のプロットは、半径20cmまでの電磁シミュレーションにより生成され、曲線は30cmの半径まで外挿される。ここで、高磁場の磁気共鳴及び十分に大きな半径のエンドリング34、35に対し、前記正弦モードは、関心のある一定の磁気共鳴周波数に整合する有用な周波数範囲で循環することが分かる。例えば、1Hの磁気共鳴周波数は、7テスラーの静磁場(B0)では298MHzである。図3に示されるように、人間の頭部のコイルには一般的な半径である、約15cmの共鳴可能な半径を持つエンドリング34、35の正弦共鳴は、7テスラーの磁場強度で1Hの磁気共鳴周波数に近い。円筒シールド36及び隣接するシールドのフランジ38、39の影響を考慮して、前記正弦モードの共鳴周波数は、頭部のコイル形状で298MHzに密接に整合されることができる。シールド36、38、39も、エンドリング34、35によりサポートされる正弦共鳴の共鳴品質(Q係数)を有利に鮮明にする。] 図2 図3 [0027] 図2及び図3を引き続き参照すると、エンドリング34、35が約10cmから約20cmの間に半径を持つ場合、正弦モードの共鳴周波数は、約200MHzから約500MHzの間にある(シールド36、38、39の影響を考慮し、環状導体にあるキャパシタンス又は容量性ギャップのようなリアクタンス素子を加えることにより任意の同調を可能にする)。これら共鳴周波数は、高磁場で関心のある核種の幾つかの磁気共鳴周波数にまたがっている。図3は、約3テスラーの静磁場に対応する128MHzまでの計算した曲線も外挿している(破線で示される外挿)。この外挿は、全身用RFコイルには一般的な直径である約60cmの直径(30cmの半径)から70cmの直径(35cmの半径)を持つシールドされない及び同調していないエンドリングは、3テスラーの磁場強度の1Hプロトンの磁気共鳴周波数で正弦共鳴をサポートする。] 図2 図3 [0028] 図3のプロットは、シールドされていない連続した環状導体に対する説明である。所与の直径のエンドリング34、35によりサポートされる正弦共鳴周波数は、同調素子を含むこと、シールド36、38、39の形状、並びにエンドリング34、35の厚さ及び幅等により殆どの周波数範囲にわたり調整され得ることを理解すべきである。エンドリング34、35の正弦共鳴周波数は、集中若しくは分散したキャパシタンス又はインダクタンスをエンドリングに沿って加えること、例えばエンドリングの半径、厚さ若しくは他の断面の寸法のようなパラメタを変更すること、シールド36、38、39を調整すること、例えばエンドリング34、35にあるキャパシタンス又は容量性ギャップのようなリアクタンス素子を加えること、エンドリング34とフランジ38との間及び/又はエンドリング35とフランジ39との間に誘電材料を加えること、又は上記調整の様々な組み合わせにより、1Hの磁気共鳴周波数に又は関心のあるもう1つの磁気共鳴周波数に同調されることができる。その上、より高い磁場において、エンドリング34、35における正弦共鳴により供給される空間均一性は、被験者16の誘電及び導電特性又はコイル30の他の負荷により大部分は決められ、故に3テスラーよりも大きい又は約3テスラーの静磁場B0において、正弦モードにより発生するB1場のかなり大きな無負荷の不均一性が容認できることが分かる。] 図3 [0029] 図2に戻り参照すると、エンドリング34、35は、横木32に接続されている。これら横木32は、正弦のエンドリングの共鳴と干渉している。このような干渉を減少又は除去するために、RFトラップ44、45が前記横木32と共に適切に置かれる又は組み込まれる。これらトラップ44、45は、エンドリング34、35によりサポートされる正弦共鳴周波数で高いインピーダンスを阻止するように設計される一方、これらエンドリング34、35によりサポートされる前記共鳴周波数とは異なる第2の周波数でバードケージの共鳴には殆ど影響しないRFフィルタである。これらトラップ44、45は、エンドリングの共鳴でこれらエンドリング34、35を前記横木から実質的に切り離す。例えば、設計される磁場強度が7テスラーであり、エンドリングが7テスラー(すなわち298MHz)で1Hの磁気共鳴周波数をサポートするように設計される場合、RFトラップ44、45は、298MHzの共鳴周波数を阻止するためのノッチフィルタとして適切に設計される。図2に説明されるように、幾つかの実施例において、RFトラップ44、45は、エンドリング34、35に近い横木32の端部に置かれている。] 図2 [0030] 図4を参照すると、RFトラップは、並列LCタンク回路であり(ここでLはインダクタンスを示し、Cはキャパシタンスを示す)、この回路にとって の周波数でインピーダンスは最大となる。他のRFトラップの構成も考えられる。前記トラップ44、45が1Hの磁気共鳴周波数に同調する場合、これらトラップ44、45は、1Hの磁気共鳴周波数で電流の流れを阻止するが、他の周波数、例えばバードケージの共鳴モードが動作する第2核種の磁気共鳴周波数で電流が流れるのを可能にする。] 図4 [0031] 図5を参照すると、改良したコイル30'は、横木32及びエンドリング34、35を含む。しかしながら、図2のコイルのシールド36、38、39は、図5の改良したコイル30'において、中央領域にシールド材料を含まない開放型シールド36'に置き換えられる。この場合、円筒シールド36'は、開いた中央領域により2つの分離した部分に分割される。バードケージの共鳴周波数において、バードケージコイルの動作は、シールドされていないバードケージに近く、これはコイル感度を大幅に改善させる。前記シールドはさらに、フランジ38、39を含む。任意では、一方のフランジ、例えばフランジ38がエンドキャップ38'に置き換えられてもよい。示されていなくても、このようなフランジとエンドキャップとの置き換えは、図2のコイル30においても行うことができる。開放型シールド36'は、第2核種の磁気共鳴周波数での放射損失が重要ではないため、第2核種(1Hではない)の磁気共鳴に対するコイル感度を有利に増大させる。1Hの磁気共鳴と結合する正弦共鳴がオープンシールド36'の開いた中央領域から比較的離れているエンドリング34、35によりサポートされるので、この開放型シールド36'は、1Hの磁気共鳴に対するコイル感度に悪影響を及ぼさない。] 図2 図5 [0032] 幾つかの例示的なコイルの実施例30、30'が説明されると、幾つかの他の実施例が他の例として説明される。] [0033] エンドリング34、35は、調整可能なリングコンデンサ(図示せず)又はエンドリング34、35の正弦共鳴に影響を及ぼす他の素子により1Hの磁気共鳴周波数で正弦共鳴モードに適切に同調される。前記リングの所望の直径が既定される幾つかの実施例において、リングコンデンサと直列に存在する個々のインダクタは、1Hの磁気共鳴周波数で前記エンドリング34、35を正弦共鳴モードに同調させるのに用いられることができる。1Hの磁気共鳴周波数において、コイルの横木32にあるトラップ44、45は、これらコイルの横木32に電流が流れるのを抑制する高いインピーダンスを持つ。説明される実施例において、トラップ44、45は、夫々のエンドリング34、35との接続部の近くで、横木32に又は横木32と共に置かれる。従って、2つのエンドリング34、35は、1H信号を送信及び受信するために直交して与えられる。第2核種(1Hではない)の周波数において、トラップ44、45は、略端絡として機能し、これは、第2核種の磁気共鳴周波数で電流がバードケージの共鳴モードに従ってエンドリング34、35と横木32との間を流れることを可能にする。従って、これらコイル30、30'は、第2核種の磁気共鳴周波数でシールドされたバンドパスバードケージコイルの共鳴を規定する。バードケージの共鳴は、横木のコンデンサ40の値を調整することにより、所望する第2核種の磁気共鳴周波数に同調することができる。任意には、エンドリング34、35の直径を調整すること、エンドリングの位置を横木32に沿って調整すること、又は同調するエンドリング素子、例えばコンデンサ又はインダクタを含むこと等により、バードケージの共鳴周波数も調整されることができる。例えばエンドリングを同調させるコンデンサの値のようなパラメタが正弦及びバードケージの共鳴周波数の両方に影響を及ぼす場合、これらパラメタ値は、前記正弦及びバードケージの共鳴周波数の両方を一緒に同調させるために、適切な電磁モデリングと共に反復調整により選択されることができる。] [0034] ここでTEM多核種コイルと比べて説明される二重同調ボリュームコイルの利点をさらに説明するために、図1のコイル30は、直径30cm及び横木の長さが21cmである頭部の大きさの送信/受信(T/R)コイルとしてモデル化される。円筒シールドの直径は35cmとしてモデル化され、シールドの長さは23cmとしてモデル化される。12本の横木32は、コイルのモデルに含まれている。2つのエンドリング34、35は、内径28cm及び外径31cmを持つ平坦な環状のリングとしてモデル化される。エンドリング34、35は、(7テスラーの磁場強度に対応する)298MHzの1Hの磁気共鳴周波数に同調し、シールドされたバードケージコイルは、同じ7テスラーの磁場強度に対し、120.7MHzの31Pの周波数に同調する。比較のために、12素子のTEMコイルがバードケージコイルと同じ大きさでモデル化され、同じ120.7MHzの31Pの周波数に同調する。直径20cmの球状ファントム(導電率σ=0.855S/m、比誘電率εr=80)は、両方のコイルのモデルの負荷をモデル化するのに用いられる。このモデルにおいて、コイル素子とシールド構造とは空気で隔てられている。] 図1 [0035] 2つのエンドリングは、298MHzで直交する2ポートの駆動装置において動作するようにモデル化され、ここで一方のポートは一方のエンドリングに送られ、反対の電圧を持つが、位相が90°ずれているもう一方のポートは他方のエンドリングに送られる。バードケージコイルは、120.7MHzで2つの横木の中間において直交する2ポート駆動が行われる。比較上のTEMコイルも端部にあるコンデンサの両端において直交する2ポートの駆動装置において動作するようにモデル化される。前記球状ファントムの3つの中央スライスにおける|B1+|場(RF送信場)は、両方の共鳴周波数、298MHz及び120.7MHzで計算される。伝送効率は、 と計算され、ここで|B1+|aveは、前記球状ファントムの中央の横方向スライスにおける平均的な|B1+|場であり、Pabsは、このファントムの全吸収電力である。コイル感度は、コイルの横木(又はエンドリングだけが共鳴モードである場合はリング)における単位電流当たりの|B1+|aveとして計算される。] [0036] 1Hの磁気共鳴周波数での|B1+|場の均一性は、ファントム材料の誘電効果により支配されることが分かり、これはT/Rバードケージ又はTEMボリュームコイルに相当する。31Pの磁気共鳴周波数での|B1+|場の均一性は、比較的均一であり、TEMコイルの均一性に類似していることが分かる。表1は、|B1+|ave=1μTでの計算した伝送効率及び最大の局所SAR(10gのファントム材料平均のSAR)を一覧にしている。モデル化した二重同調ボリュームコイル及び120.7MHzでの比較上の12素子のTEMボリュームコイルに対するコイル感度も表1に与えられている。120.7MHzにおいて、バードケージコイルは、およそTEMコイルと同じ伝送効率を持つが、より小さな局所SAR及びかなり高いコイルの感度を持つことが分かる。その上、バードケージコイルは、12本の横木だけでそれほど複雑ではない構造を持つのに対し、二重同調TEMボリュームコイルは、24素子からなるより複雑な構造を用いて、これら24素子のうち12素子が1Hの磁気共鳴周波数で共鳴を提供し、もう一方の12のインタリーブされた素子が31Pの共鳴周波数で共鳴を提供する。] [0037] 正弦のエンドリング及びバードケージの共鳴を用いた二重同調ボリュームコイルのもう1つの利点は、バードケージの共鳴(すなわち第2核種の磁気共鳴)でのコイル感度が図5に示されるように、シールドの中央を開くことにより高めることができる。図5の開放型シールド36'は、TEM共鳴モードをサポートしないので、TEMコイルとは互換性がない。] 図5 [0038] 図5の改良したコイル30'のモデル化例も表される。円筒シールドが図5に示されるように中央が開いている点を除き、上述したのと同じコイルモデルが再び使用され、中央の開いた領域は10cm幅のギャップである。任意のエンドキャップ38'は、このモデル化には含まれていない。表2は、(図2に示されるような)閉じたシールド及び(図5に示されるような)一部が開いたシールドでの前記モデルの計算結果を一覧にしている。表2に見られるように、コイル感度は、閉じたシールドでのコイルに対する2.5μT/Aから10cmのギャップを持つ開いたシールドでのコイルに対する6.4μT/Aに増大する。このコイル感度は、10cmのギャップを持つことにより2倍以上となる。開いたシールドのコイルの高いコイル感度は、1H及び第2核種の磁気共鳴周波数の両方でシールドされる、7テスラー動作の二重同調コイルにおいて簡単には達成できない。1Hのコイル共鳴にシールドを設けることが放射損失を減少させるのに7テスラーでは有利であるのに対し、第2核種(すなわち1Hではない)のコイル共鳴にシールドを設けることは、大部分の1Hではない磁気共鳴周波数が(同じ磁場強度に対し)1Hの磁気共鳴周波数よりもかなり低く、従ってかなり低い放射損失を示すので有利ではない。図5のコイルの部分的なシールドは、1Hの磁気共鳴結合に対する正弦のエンドリングの共鳴、及び第2核種の磁気共鳴結合に対するバードケージの共鳴の組み合わせにより可能となる。] 図2 図5 [0039] モデル化は、シールド36'に10cmのギャップを持つ図5の二重同調(正弦のエンドリング/バードケージ)コイル30'に対するピーク電場分布を推定するためにも行われる。シールド36'におけるギャップは、放射損失を増大させ得るコイルの外への電磁場の漏れとなることが分かっている。しかしながら、一般的な磁気共鳴スキャナは、電力損失を含むのを助け得るもう1つの全身サイズのシールドを含んでいるため、この影響は、問題があるとは考えられない。その上、3テスラーで128MHzの1Hの磁気共鳴に対する放射損失は、バードケージ型の頭部用T/Rコイルにとって問題はない。より高い磁場強度において、設計トレードオフは、(シールド36'のギャップを減少させることにより抑制される)放射損失と、(シールド36'のギャップを増大させることにより高められる)第2核種の磁気共鳴に対するコイル感度との間で行われる。] 図5 [0040] 説明される実施例において、コイルは、第2核種のバードケージの磁気共鳴をサポートするために、エンドリング34、35が平行な細長い導電素子32と動作可能であるように結合されるバードケージ構造を持つ。これは、閉じたRFシールド36又は開いたRFシールド36'の何れか一方を使用するオプションを可能にする。第2核種の共鳴がTEMモードでサポートされる一方、エンドリングは、正弦の第1核種(例えば1H)の磁気共鳴だけをサポートするように、上記実施例において、RFシールド36に類似する閉じたシールドであるシールドに、前記平行な細長い導電素子を動作可能であるように接続することも考えられる。このような実施例において、前記平行な細長い導電素子32における1H(又は他の第1核種)の共鳴を阻止するRFトラップは、この1Hの周波数での誘導結合を抑制する。] [0041] 本発明は、好ましい実施例を参照して説明されている。上記詳細な説明を読み、理解すると、改良例及び代替例が他の者に思い浮かぶことがある。本発明は、上記改良例及び代替例が添付される特許請求の範囲及びそれに相当するものの範囲内ある限りにおいて、これら改良例及び代替例の全てを含んでいるとみなされることを意味する。請求項において、括弧間に置かれる如何なる参照符号もこの請求項を制限するとはみなされない。"有する"という用語は、請求項において列挙した要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を排除するものではない。要素が複数あることを述べていないことが、これら要素が複数あることを排除するものではない。開示される方法は、幾つかの別個の要素を有するハードウェアを用いて、及び適切にプログラムされたコンピュータを用いて実施されることができる。幾つかの手段を列挙しているシステムの請求項において、これら手段の幾つかがコンピュータ読み取り可能なソフトウェア又はハードウェアの同一のアイテムにより統合されることができる。特定の手段が相互に異なる独立した請求項に列挙されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に用いられないことを示しているのではない。]
权利要求:
請求項1 円筒を規定するように配される平行な細長い導電素子、及び前記平行な細長い導電素子の両端に置かれると共に、前記平行な細長い導電素子を横断するように配向されるエンドリングを有する磁気共鳴コイルにおいて、前記エンドリングは、ある磁場強度で正弦の1Hの磁気共鳴をサポートするように構成され、同じ磁場強度で1Hとは異なる第2核種の磁気共鳴をサポートするようにさらに構成される磁気共鳴コイル。 請求項2 前記エンドリング及び前記平行な細長い導電素子は協働して、前記磁場強度でバードケージの第2核種の磁気共鳴として前記第2核種の磁気共鳴をサポートする請求項1に記載の磁気共鳴コイル。 請求項3 前記平行な細長い導電素子は、前記磁場強度で前記平行な細長い導電素子における1Hの磁気共鳴を略抑制するように構成されるRFトラップ素子を含んでいる請求項1に記載の磁気共鳴コイル。 請求項4 少なくとも前記エンドリングに隣接して配される1つ以上のRFシールド部をさらに有する請求項1に記載の磁気共鳴コイルにおいて、前記1つ以上のRFシールド部は、当該エンドリングと協働して、前記磁場強度で前記正弦の1Hの磁気共鳴をサポートする前記エンドリングを構成する磁気共鳴コイル。 請求項5 前記1つ以上のRFシールド部は、前記エンドリングの隣接するリングをシールドするために、前記平行な細長い導電素子の各端部に配されるシールドフランジ部及びシールドエンドキャップ部の少なくとも一方を有する請求項4に記載の磁気共鳴コイル。 請求項6 前記1つ以上のRFシールド部は、前記エンドリングの隣接するリングをシールドするために、前記平行な細長い導電素子の各端部に配されるシールドフランジ部及びシールドエンドキャップ部の少なくとも一方をさらに含む円筒のRFシールドを有する請求項4に記載の磁気共鳴コイル。 請求項7 前記エンドリング及び前記平行な細長い導電素子は協働して、前記磁場強度でバードケージの第2核種の磁気共鳴として前記第2核種の磁気共鳴をサポートし、前記円筒のRFシールドは中央が開いた領域を持つ、請求項6に記載の磁気共鳴コイル。 請求項8 静磁場を発生させるように構成される主磁石、前記静磁場に選択した傾斜磁場を重畳するように構成される傾斜磁場コイル、及び請求項1に記載の磁気共鳴コイルを有する磁気共鳴スキャナ。 請求項9 円筒を規定するように配される平行な細長い導電素子、前記平行な細長い導電素子の両端に置かれると共に、前記平行な細長い導電素子を横断するように配向されるエンドリング、及び少なくとも前記エンドリングに隣接しているRFシールドを有する磁気共鳴コイルにおいて、前記エンドリング、平行な細長い導電素子及びRFシールドはさらに、磁場強度で正弦のエンドリングの第1核種の磁気共鳴、及び同じ磁場強度で第2核種の磁気共鳴を協働してサポートするように構成される磁気共鳴コイル。 請求項10 前記平行な細長い導電素子は、前記磁場強度で前記第1核種の磁気共鳴周波数を阻止するように同調するRFトラップを含む請求項9に記載の磁気共鳴コイル。 請求項11 前記RFシールドは、前記エンドリングの第1のエンドリングに隣接して置かれるフランジ又はエンドキャップ、及び前記エンドリングの第2のエンドリングに隣接して置かれるフランジ又はエンドキャップを有する請求項9に記載の磁気共鳴コイル。 請求項12 前記RFシールドはさらに、前記平行な細長い導電素子を包囲し、当該平行な細長い導電素子により規定される円筒と同軸である円筒のRFシールドを有する請求項11に記載の磁気共鳴コイル。 請求項13 前記円筒のRFシールドは、開いた中央領域を持つ請求項12に記載の磁気共鳴コイル。 請求項14 一対のエンドリング及び複数の横方向の細長い導電素子を持つコイルを用いて、共通の磁場において2つの異なる核種の磁気共鳴を同時に励起又は検出するための磁気共鳴方法において、前記エンドリングにおいて第1核種の磁気共鳴周波数で流れる電流を生成又は検出するために、正弦モードで前記エンドリングを動作させるステップ、及び少なくとも前記横方向の細長い導電素子において、第2核種の磁気共鳴周波数で同時に流れる電流を生成又は検出するために、第2のモードで前記コイルを同時に動作させるステップを有する磁気共鳴方法。 請求項15 前記第2のモードで前記コイルを動作させる前記ステップは、前記横方向の細長い導電素子及び前記エンドリングにおいて、前記第2核種の磁気共鳴周波数で同時に流れる電流を生成又は検出するために、バードケージのモードで前記コイルを動作させるステップを有する請求項14に記載の磁気共鳴方法。
类似技术:
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同族专利:
公开号 | 公开日 CN101896830A|2010-11-24| US20100253333A1|2010-10-07| EP2223134A1|2010-09-01| WO2009074966A1|2009-06-18|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-03-06| A300| Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120306 |
优先权:
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