呼吸レートにもとづいて酸素の供給を制御するためのシステムおよび方法
专利摘要:
ユーザによって容易に運ばれるように構成され、ユーザに酸素を届ける重量4〜20ポンドの可搬の酸素濃縮器システムが、充電式のエネルギー源と、前記エネルギー源を動力とし、外気を前記ユーザのための濃縮酸素ガスへと変換するように構成された濃縮器と、ユーザの呼吸活動を検出し、呼吸活動に応答した信号を生成する吸気センサと、前記検出された呼吸活動に応答した信号を受信し、前記検出された呼吸活動に応答した受信信号に部分的にもとづいて呼吸レートを割り出し、該割り出された呼吸レートに少なくとも部分的にもとづいてユーザの酸素の要求を満たすために充分な酸素の流れを届けるように当該可搬の酸素濃縮器システムを制御する制御ユニットと、を備える。 公开号:JP2011505906A 申请号:JP2010536976 申请日:2008-11-21 公开日:2011-03-03 发明作者:ケビン・マイケル・クラーク;ブライアン・ケネス・スウォード;ポール・レイリー・エドワーズ;ロバート・マーク・ロザー;ロバート・マイケル・クラム 申请人:シークワル・テクノロジーズ・インコーポレイテッドSequal Technologies, Inc.; IPC主号:A61M16-00
专利说明:
[0001] 本発明の分野は、広くには、酸素濃縮システムに関し、とくには、歩行可能な呼吸器関連ユーザ(以下では、「ユーザ」と称する)のための可搬の酸素濃縮システムに関する。さらに、本発明は、酸素濃縮システムまたは可搬の酸素濃縮システムにおいてユーザへの酸素の供給を制御するための方法に関する。] 背景技術 [0002] 家庭および歩行中の酸素について、ニーズが急成長している。例えば肺線維症、サルコイドーシス、または職業性肺疾患などの肺障害を抱えるユーザのために、酸素補給が必要である。そのようなユーザのために、酸素療法が、ますます有用な、長生きの秘訣となっている。肺疾患の治療ではないものの、酸素補給は、血液酸素化を向上させ、低酸素血症を覆す。この療法は、器官系(とくには、心臓、脳、および腎臓)への酸素不足の長期的影響を防止する。] [0003] 酸素治療は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)ならびに心疾患およびAIDSなどといった呼吸器系を弱らせる他の病気にも処方される。酸素補給療法は、ぜんそくおよび肺気腫にも処方される。] [0004] 可搬の酸素濃縮器が、COPDおよび他の呼吸の病気を抱える歩行可能な呼吸器関連ユーザに気体酸素を供給するために市販されている。可搬の酸素濃縮器は、大気の酸素含有量を高濃度の気体酸素へと高める。可搬の酸素濃縮器は、小型かつ軽量であり、歩行可能な呼吸器関連ユーザが、可搬の酸素濃縮器を自宅の内外で容易に使用および運搬することを可能にしている。結果として、呼吸器関連ユーザに、ユーザの全体としての健康を改善することができる、より活発なライフスタイルをもたらすことができる。] 発明が解決しようとする課題 [0005] 可搬の酸素濃縮器は、例えば家庭用の酸素濃縮器と比べてサイズおよび重量が小さく、可搬の酸素濃縮器をユーザにとってより運搬しやすいものにしている。可搬の酸素濃縮器は、一般に、1つ以上の充電式電池にて動作する。小さなサイズ、重量、および電源の制約に起因する可搬の酸素濃縮器の弱点は、酸素をユーザへと大流量で長時間にわたって届けることが、通常はできない点にある。結果として、可搬の酸素濃縮器においては必要とされるときにだけユーザへと酸素の流れを届け、酸素の流れをユーザが必要とする量だけ届けるために、特定の効率化技術を使用する必要がある。可搬の酸素濃縮器において生じる他の問題は、歩行可能な患者が、場合によっては、可搬の酸素濃縮器が移動の最中にもたらす酸素よりも多くの酸素を要求する点にある。] 課題を解決するための手段 [0006] したがって、本発明の態様は、呼吸レートにもとづく酸素の生成および送出の閉ループ制御のためのシステムおよび方法に関する。このシステムおよび方法は、システムが要求モードまたはパルスモードにあるときに使用される。このシステムおよび方法は、ユーザの要求が増したときにより多くの酸素をユーザへともたらすために、システムがユーザへと正しい量の酸素を最適に届けるよう、濃縮器の送出量および酸素生成量を自動的に調節することができる。このシステムおよび方法は、ユーザの呼吸レートを割り出し(血中酸素濃度が、割り出された呼吸レートから推測される)、システムによって生成される酸素の流れを圧縮機の速度および/またはバルブのタイミングを調節することによってユーザの要求に一致するように調節する。これによる電力の節約が、可搬の酸素濃縮器について電源でのより長い動作時間をもたらす。さらには、呼吸レートが活動のレベルおよび他の要因につれて変化するときに、ユーザの血液酸素が酸素について飽和した状態のままであるため、臨床上の利点がユーザへともたらされる。] [0007] 本発明の別の態様は、ユーザによって容易に運ばれるように構成され、ユーザへと酸素を届ける可搬の酸素濃縮器システムに関する。この可搬の酸素濃縮器システムが、充電式電池などのエネルギー源と、前記エネルギー源を動力とし、外気を前記ユーザのための濃縮酸素ガスへと変換するように構成された濃縮器と、ユーザの呼吸活動を検出し、検出された呼吸活動に応答した信号を生成する吸気センサと、前記検出された呼吸活動に応答した信号を受信し、前記検出された呼吸活動に応答した受信信号に部分的にもとづいて呼吸レートを割り出し、該割り出された呼吸レートに少なくとも部分的にもとづいてユーザの酸素の要求を満たすために充分な酸素の流れを届けるように前記濃縮器を制御する制御ユニットとを備えており、重量が4〜20ポンドである。] [0008] 本発明のさらなる態様は、すぐ上で述べた可搬の酸素濃縮器システムを使用してユーザへと酸素を届けるための方法に関する。この方法は、前記吸気センサによってユーザの呼吸活動を検出し、検出された呼吸活動に応答した信号を生成するステップ、前記検出された呼吸活動に応答した信号を、前記制御ユニットによって受信するステップ、前記検出された呼吸活動に応答した受信信号に部分的にもとづいて、呼吸レートを前記制御ユニットにおいて割り出すステップ、および該割り出された呼吸レートに少なくとも部分的にもとづいてユーザの酸素の要求を満たすために充分な酸素の流れを届けるように前記濃縮器を前記制御ユニットで制御するステップを含んでいる。] [0009] 本発明の他の目的、特徴、態様、および利点、ならびにさらなる目的、特徴、態様、および利点が、添付の図面についての以下の詳細な説明によって、よりよく理解されるであろう。] 図面の簡単な説明 [0010] 呼吸レートにもとづいて酸素の供給を制御する可搬の酸素濃縮システムの実施の形態のブロック図である。 呼吸レートにもとづいて酸素の供給を制御する方法の実施の形態のフローチャートである。 本発明の実施の形態に従って構成された可搬の酸素濃縮システムの別の実施の形態のブロック図である。 本発明のさらなる実施の形態に従って構成された可搬の酸素濃縮システムのブロック図であり、とくには空気分離装置の実施の形態を示している。 可搬の酸素濃縮システムにおいて使用することができる濃縮器の実施の形態の斜視切断図である。 図5Aに示した濃縮器の斜視分解図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができる上部マニホールドおよび複数の吸着ベッドの実施の形態の上方からの斜視図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができる回転バルブシューの実施の形態の底面図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができる回転バルブシューの実施の形態の上面図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができるバルブポートプレートの実施の形態の上面図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器における典型的なプロセスサイクルのフローチャートである。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができる媒体保持キャップの実施の形態の上方からの斜視図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができる媒体保持キャップの実施の形態の下方からの斜視図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができる心出しピンを備える回転バルブアセンブリの実施の形態の上方からの斜視分解図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができる心出しピンを備える回転バルブアセンブリの実施の形態の下方からの斜視分解図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができる心出しリングを備える回転バルブアセンブリの実施の形態の下方からの斜視分解図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができる心出しリングを備える回転バルブアセンブリの実施の形態の上方からの斜視分解図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器において使用することができる回転バルブシュー、モータ駆動部、および1対の弾性チェーンリンクの実施の形態の下方からの斜視図である。 図12Aに示した回転バルブシュー、モータ駆動部、および1対の弾性チェーンリンクの上方からの斜視分解図である。 図12Aに示した回転バルブシュー、モータ駆動部、および1対の弾性チェーンリンクの下方からの斜視分解図である。 図5Aおよび5Bに示した濃縮器を備える可搬の酸素濃縮システムについての実験データの表である。 可搬の酸素濃縮システムのさらなる実施の形態および可搬の酸素濃縮システムとともに使用するためのクレードルの実施の形態の概略図である。 可搬の酸素濃縮システムの実施の形態において使用することができる1つ以上のセンサのブロック図である。 可搬の酸素濃縮システムの制御ユニットによって制御することができる1つ以上の構成要素のブロック図である。 本発明のさらなる実施の形態に従って構成された可搬の酸素濃縮システムのブロック図である。 高圧リザーバを備える可搬の酸素濃縮システムの別の実施の形態の概略図である。 本明細書に記載の種々の実施の形態に関連して使用することができる典型的なコンピュータシステムを示すブロック図である。] 図12A 図5A 実施例 [0011] 図1を参照し、呼吸レートにもとづいて酸素の供給を制御する可搬の酸素濃縮システム100の実施の形態を説明する。システム100を、可搬の酸素濃縮システム100として説明するが、別の実施の形態においては、システム100が、家庭の酸素濃縮システム100、航空機の酸素濃縮システム、またはその他のケア用の酸素濃縮システムである。] 図1 [0012] 可搬の酸素濃縮システム100は、圧縮機110と、濃縮された酸素ガスを大気から分離する酸素ガス発生器または濃縮器120などの空気分離装置と、酸素ガス発生器120から濃縮された酸素ガスを受け取る生成物タンク130と、1つ以上のセンサ140、150(例えば、流量センサ140、吸入/吸気センサ150)と、ユーザ170への流れを制御するためのバルブ160(例えば、プロポーショナルバルブ)と、濃縮された酸素ガスをユーザ170へと直接届けるためのカニューレ(cannula)180と、本明細書に記載の様相で可搬の酸素濃縮システム100を制御するためにセンサ140、150、酸素ガス発生器120、バルブ160、および圧縮機110へと接続された制御ユニット190と、本明細書に記載の電気部品のうちの1つ以上を動作させるエネルギー源200(例えば、充電式電池、充電式電池パック、燃料電池)とを備えている。] [0013] 流量センサまたは流量測定装置140が、生成物タンク130からユーザ170へと延びる供給配管210を通過する酸素ガス生成物の流量を測定する。制御ユニット190が、ボーラス量(bolus volume)を割り出すために流量を積分する。] [0014] 吸気センサ150は、ユーザの呼吸の変化を割り出すためにユーザ170の呼吸活動を監視する吸入/呼吸センサである。吸気センサ150は、ユーザ170が吸気する努力を開始しているときを判断するために使用される信号を生成する。図示の実施の形態においては、これが、供給配管210の圧力の変化を測定することによって行われるが、別の実施の形態においては、吸気センサ150が、流量を測定してもよい。好ましくは吸入が検出されるが、別の実施の形態においては、吸気センサ150が、これらに限られるわけではないが胸部の運動または呼気など、何らかの追加の状態または活動あるいは他の状態または活動の検出にもとづいて、吸入が生じているときを判断する。] [0015] バルブ160は、好ましくは、ボーラス投与(bolus delivery)の際にユーザへの酸素の流れを制御するために比例的に開くプロポーショナルバルブである。] [0016] 制御ユニット190は、吸気する試み(effort)を監視し、圧縮機110の速度および/またはATFバルブアセンブリを制御し、ユーザ170へと送出される流れおよびボーラスサイズ(bolus size)を制御する。制御ユニット190は、さらに詳しく後述される流れ制御アルゴリズムを備えており、そのようなアルゴリズムを処理する。] [0017] 制御ユニット190の中心的な制御アルゴリズムは、呼吸レートにもとづいてユーザ170が求める酸素の量を測定する手段を提供する。割り出された呼吸レートから、ユーザ170の血中酸素濃度が推定される。次いで、可搬の酸素濃縮システム100の生成速度が、ユーザ170によって求められる必要な酸素の流量に対応するように調節される。これは、制御ユニット190に搭載されるマイクロプロセッサソフトウェアへと呼吸レートの推定器またはユーザの求める流量を推定する推定器を組み込むことによって達成される。この実施の形態においては、推定器が、10秒の期間において行われる呼吸の数の測定を、4回行う。次いで、これらの4つの数が、ユーザの求める流量の推定をもたらすために、コンピュータによる有限インパルス応答低域通過フィルタを使用してフィルタ処理される。設定すべきボーラスサイズ、およびユーザ170による1分当たりの呼吸における呼吸レートを知ることで、制御ユニット190が、等価流量を計算することができる。例えば、ボーラスサイズが48mlであり、呼吸レートが毎分20回の呼吸であると判断される場合、等価流量は0.96リットル/分である。次いで、可搬の酸素濃縮システム100の酸素生成速度が、ATF酸素ガス発生器120への空気および真空(送出速度を制御する)の流れを制御する圧縮機110の速度を調節すること、および酸素発生速度を制御するATF回転バルブアセンブリの回転バルブ速度の速度を調節することによって、この速度に設定される。別の実施の形態は、真空を必要としない。またさらなる実施の形態は、減圧スイング吸着または圧力スイング吸着を必要としない。] [0018] 図2を参照して、ユーザの求める流量を割り出すための典型的な方法300を説明する。上述のように、推定器が、10秒間の期間において行われる呼吸の回数を4回測定し、したがって各々の10秒間のタイミングループが、ユーザの求める流量を割り出すために4回実行される。ステップ310において、10秒間のタイミングループが開始される。制御が、ステップ320へと渡され、制御ユニット190が、吸気センサ150からの信号の読み取りを取得する。ステップ330において、ユーザ170による吸気が検出されるか否かが判断される。吸気が検出されない場合、制御がステップ320へと戻される。吸気が検出された場合、制御はステップ340に渡され、酸素のボーラスがユーザ170へと届けられる。次いで、ステップ350において、呼吸カウンタがインクリメントされる。ステップ360において、タイミングループが10秒に達したか否かが判断される。達していなければ、制御はステップ320へと戻る。タイミングループが10秒に達した場合、制御はステップ370へと渡され、ユーザの求める流量を割り出すためにデジタルフィルタが適用される。フィルタは、10秒ごとに最も古い10秒のサンプルを除外し、新しい10秒のサンプルを追加する有限インパルス応答(FIR)フィルタを含んでいる。次いで、呼吸レート推定器は、3つの古いサンプルおよび新しいサンプルにもとづいて推定の呼吸レートを再計算する。重み付け係数が、より新しい測定値に、より重みを与えるように各々のエントリへと与えられる。これは、フィルタの時間応答特性を制御する。次いで、ユーザの求める流量(そこからユーザの血中酸素濃度が推定される)および既存のATF酸素ガス発生器のサイクル速度データを知ることで、ステップ380において、ATF酸素ガス発生器のサイクル速度が、酸素の生成速度を制御するために制御ユニット190によって調節される。ステップ390において、空気の流量データがもたらされ、圧縮機の速度が、ユーザの求める流量に一致するための所望の空気の流量へと調節される。空気の流量データは、制御ループの副産物である。システムは、生成物タンクの圧力をサーボ制御する。より多くの酸素が求められるとき、生成物タンクの圧力が低下し、システム100が、圧力誤差信号に比例して圧縮機110の速度を高める。バルブ速度が、製造速度にもとづいて所定の速度に設定される。次いで、制御はステップ310に進み、プロセス300が繰り返される。] 図2 [0019] 1つ以上の実施の形態においては、可搬の酸素濃縮システム100が、セクションI〜Vおよび図3〜図18に関して図示および後述される特徴のうちの1つ以上を含む。好ましい実施の形態においては、可搬の酸素濃縮システム50が、4〜20ポンドの重量である。] 図10A 図10B 図11A 図11B 図12A 図12B 図12C 図13 図14 図15 [0020] 圧縮機110は、好ましくは、ユーザの要求を満たすための充分な酸素を生成するための充分な空気および真空の流れを生成する可変速の圧縮機である。圧縮機110は、セクションI〜Vおよび図3〜図18に関して図示および後述される特徴のうちの1つ以上を含む。] 図10A 図10B 図11A 図11B 図12A 図12B 図12C 図13 図14 図15 [0021] 酸素ガス発生器120は、好ましくは、ATF可変速回転バルブアセンブリを備えているアドバンスト・テクノロジ・フラクショネータ(ATF)濃縮器である。酸素ガス発生器120は、セクションI〜Vおよび図3〜18に関して図示および後述される特徴のうちの1つ以上を含む。可変速回転ATFバルブアセンブリは、ユーザ170に充分な酸素を生成するために、ATFへと供給される空気の量を制御する。説明されるコンセプトを、いくつかあるバルブの実施の形態のいずれにも使用することが可能である。別の実施の形態においては、ATF濃縮器以外の他の種類の空気分離装置が使用される。さらに、別の実施の形態においては、回転バルブアセンブリ以外の他の種類のバルブアセンブリが使用される。] 図10A 図10B 図11A 図11B 図12A 図12B 図12C 図13 図14 図15 [0022] I.可搬の酸素濃縮システム 次に、図3を参照して、本発明の実施の形態に従って構成された可搬の酸素濃縮システム(全体として、参照番号100で指し示されている)を説明する。酸素濃縮システム100は、濃縮された酸素ガスを大気から分離する酸素ガス発生器または濃縮器102などの空気分離装置と、酸素ガス発生器102の少なくとも一部分を動作させる充電式電池、電池パック、または燃料電池104などのエネルギー源と、ユーザによって必要とされ、あるいはシステム100から必要とされる酸素の出力を割り出すために、ユーザ108、環境、などの1つ以上の状態を検出するために使用される1つ以上の出力センサ106と、1つ以上の出力センサ106によって検出される1つ以上の状態に応答して空気分離装置102の動作を制御するために、出力センサ106、空気分離装置102、およびエネルギー源104へと接続された制御ユニットとを備えている。] 図3 [0023] 別の実施の形態においては、システム100が、制御ユニット110へと接続される1つ以上の出力センサ106を備えなくてもよい。この実施の形態においては、流量、酸素濃度レベル、などといったシステム100の状態が、システムにとって一定であってよく、あるいは手動で制御可能であってよい。例えば、システム100が、システム100の酸素の出力を制御するためにユーザ、供給者、医師、などによって例えば処方の酸素レベル、流量、などの情報を入力できるようにするユーザインターフェイス111(図16)を備えることができる。] 図16 [0024] 次に、システム100の各々の構成要素を、さらに詳しく説明する。] [0025] A.空気分離装置 図4を参照すると、空気分離装置は、好ましくは、圧縮機112などのポンプと酸素濃縮器114(OC)とを通常は備えている(これらが、一体化されていてもよい)酸素発生器102である。] 図4 [0026] さらに、酸素発生器102は、図4の仕切りの境界線の内側に示されている後述の構成要素のうちの1つ以上を備えることができる。外気を、圧縮機112によって入口マフラ116を通じて引き込むことができる。圧縮機112を、充電式電池104(RB)によって供給されるDC電流で動作する1つ以上のDCモータ118(M)によって駆動することができる。さらに、モータ118は、好ましくは熱交換器120の冷却ファン部分を駆動する。可変速コントローラ(VSC)または圧縮機モータ速度コントローラ119(さらに詳しくは、後述)が、制御ユニット110(CU)と一体または別体であってよく、好ましくは電気の消費を節約するためにモータ118へと接続される。圧縮機112が、濃縮器114へと加圧された空気をもたらす。] 図4 [0027] 一実施の形態においては、最大速度において、空気が7.3psig(pound per squre inch gauge)(公称)で濃縮器114へと届けられ、5.3〜12.1psigの範囲であってよい。この実施の形態では、最大速度において、供給の流量は、14.696psia(絶対)、華氏70°、相対湿度50%の入口条件において、23.8SLPMという最小値である。] [0028] 熱交換器120を、空気を濃縮器114に進入する前に所望の温度へと冷却または加熱するために、圧縮機112と濃縮器114との間に配置することができ、フィルタ(図示されていない)を、供給空気から不純物を取り除くために、圧縮機112と濃縮器114との間に配置することができ、圧力トランスデューサ122を、濃縮器114に進入する空気の流れの圧力を測定するために、圧縮機112と濃縮器114との間に配置することができる。] [0029] 濃縮器114が、周知の様相でユーザ108へと最終的に届けるために空気から酸素ガスを分離する。以下の構成部品、すなわち圧力センサ123、温度センサ125、ポンプ127、低圧リザーバ129、供給バルブ160、流量および純度センサ131、HEPAフィルタ、および保存装置190のうちの1つ以上を、濃縮器114とユーザ108との間の供給配管121に配置することができる。本明細書において使用されるとき、供給配管121は、配管における構成部品を接続するために使用される管類、コネクタ、などを指す。ポンプ127を、モータ118によって駆動することができる。酸素ガスを低圧リザーバ129に貯蔵し、そこから供給配管121を介してユーザ108へと届けることができる。供給バルブ160を、大気圧での低圧リザーバ129からユーザ108への酸素ガスの供給を制御するために使用することができる。] [0030] さらに、排気ガスを、濃縮器114から追い出すことができる。本発明の好ましい実施の形態においては、モータ118によっても駆動することができ、圧縮機112に一体化させることができる真空発生器124(V)が、濃縮器114の回収率および生産性を改善するために、濃縮器114から排気ガスを取り出す。排気ガスを、排気マフラ126を介してシステム100から出すことができる。圧力トランスデューサ128を、濃縮器114からの排気の流れの圧力を測定するために、濃縮器114と真空発生器124との間に配置することができる。最大定格の速度および20.8SLPMの流量において、真空側における圧力は、好ましくは−5.9psig(公称)であり、−8.8〜−4.4psigの範囲であってよい。] [0031] 1.圧縮機/可変速コントローラ 圧縮機112に使用することができる圧縮機技術の例として、これらに限られるわけではないが、回転ベーン、リストピン付きの直線ピストン、リストピンなしの直線ピストン、揺動ディスク、スクロール、転がりピストン、ダイアフラムポンプ、および音響が挙げられる。好ましくは、圧縮機112および真空発生器124が、モータ118と一体化され、オイルレスであり、空気の流路への油またはグリスの進入を防止している。] [0032] 圧縮機112は、好ましくは、少なくとも1,000rpmの低速において少なくとも3:1の速度比を含んでおり、最大速度で動作するときに15,000時間の動作寿命を含んでいる。圧縮機/モータシステムの周囲の動作温度は、好ましくは華氏32〜122度である。保管温度は、好ましくは華氏−4〜140度である。相対湿度は、好ましくは5〜95%RHで、凝縮なしである。圧縮機112のための電圧は、好ましくは直流12Vまたは直流24Vであり、電力要件は、好ましくは最大速度および定格の流量/公称の圧力において100W未満であり、1/3の速度および定格の圧力での1/3の流量において40W未満である。シャフト取り付けのファンまたはブロアを、圧縮機を冷却し、可能であればシステム全体を冷却するために、圧縮機112に組み込みことができる。好ましくは、圧縮機112の最大音圧レベルは、最大定格速度および流量/圧力において46dBAであってよく、1/3の定格速度において36dBAであってよい。好ましくは、圧縮機112の重量は、3.5ポンド未満である。] [0033] 圧縮機112については、さまざまな速度で動作し、必要とされる真空/圧力のレベルおよび流量をもたらし、発する騒音および振動が少なく、熱をあまり出さず、小型であり、重くなく、電力をあまり消費しないことが望まれる。] [0034] 可変速コントローラ119が、充電式電池104または他のエネルギー源への圧縮機112の電力消費の要件を軽くするために重要である。可変速コントローラによって、圧縮機112の速度を、ユーザの活動レベル、ユーザの代謝の状態、環境の状態、または1つ以上の出力センサ106によって判断されるユーザの酸素の必要性を表わす他の状態に応じて、変化させることができる。] [0035] 例えば、可変速コントローラは、例えばユーザが着席中であり、睡眠中であり、あるいは低い標高にあるなど、ユーザ108の酸素の必要性が比較的小さいと判断される場合に、モータ118の速度を低下させることができ、例えばユーザが起立しており、活動中であり、あるいは高い標高にあるなど、ユーザ108の酸素の必要性が比較的大きいと判断される場合に、モータ118の速度を高めることができる。これは、電池104の寿命を温存し、電池104の重量およびサイズを削減し、圧縮機の摩耗の進行を遅らせ、圧縮機の信頼性を高めるうえで役に立つ。] [0036] 可変速コントローラ119が、圧縮機112が低い平均速度(典型的には、圧縮機112の最大速度と最大速度の1/6との間)で動作することを可能にし、電池の持ちの向上、電池のサイズおよび重量の削減、圧縮機の騒音および発せられる熱の低減をもたらす。] [0037] 2.濃縮器 好ましい実施の形態において、濃縮器114は、医療および工業の用途に使用することができるアドバンスト・テクノロジ・フラクショネータ(ATF)である。濃縮器114が、ただ1つの回転バルブアセンブリを備えるものとして図示および説明されるが、別の実施の形態においては、濃縮器が、異なる数の回転バルブアセンブリ(例えば、2つの回転バルブアセンブリ)を有してもよい。さらに、別の実施の形態においては、濃縮器114が、回転バルブアセンブリ以外の1つ以上のバルブアセンブリを含む(例えば、別個のバルブ)。ATFは、圧力スイング吸着(PSA)プロセス、減圧スイング吸着(VPSA)プロセス、高速PSAプロセス、超高速PSAプロセス、または他のプロセスを実行することができる。PSAまたはVPSAプロセスが実行される場合、濃縮器は、内部の複数のシーブベッドを通過する空気の流れを制御するための回転バルブまたは非回転バルブ機構を備えることができる。シーブベッドは、気体の流れがベッドへと進入する大きい直径と、気体の流れがベッドから出る小さい直径とを有するように、テーパが付けられていてもよい。このやり方でシーブベッドにテーパを付することで、同じ出力を得るために必要なシーブの材料および流れが少なくてすむ。] [0038] 好ましい実施の形態においては、ATF濃縮器114が使用されるが、これらに限られるわけではないが膜分離式および電気化学セル(高温または低温)など、他の種類の濃縮器または空気分離装置を使用してもよいことは、当業者にとって容易に理解可能であろう。他の種類の濃縮器または空気分離装置が使用される場合、本明細書に記載のいくつかの態様を相応に変更できることが、当業者にとって容易に理解可能であろう。例えば、空気分離装置が膜分離式である場合には、システムを通って空気を移動させるために、圧縮機以外のポンプを使用することが可能である。] [0039] 好ましく使用されるATFは、過去に設計されたATFよりも大幅に小さい。本発明の発明者は、ATF濃縮器114のサイズを小さくすることが、システム100をより小型かつより可搬にするだけでなく、回収の割合(すなわち、濃縮器114によって回収または生成される空気中の酸素ガスの割合)および濃縮器114の生産性(シーブ材料1ポンド当たりの毎分のリットル数)も改善することに気が付いた。ATFのサイズを小さくすることで、装置のサイクル時間が短くなる。結果として、生産性が向上する。] [0040] 限界の範囲内において、より細かいシーブ材料は、回収率および生産性を向上させる。望ましくないガスを吸着するための時定数が、より微細な粒子においては、より大きな粒子に比べてガスの流路が短いため、より小さい。したがって、小さな時定数を有する細かいシーブ材料が好ましい。ATF濃縮器114において使用することができるシーブ材料の例は、リチウムイオンの高い交換を可能にするLithiumXゼオライトである。ビーズのサイズは、例えば0.2〜0.6mmであってよい。別の実施の形態においては、ゼオライトが、押し出しによるモノリスなどの剛構造の形態であってよく、あるいは丸められた紙の形態であってよい。この実施の形態においては、ゼオライトの構造が、供給の流れと生成物の流れとの間に大きな圧力低下を導入することなく、材料の急激な圧力サイクルを可能にすると考えられる。] [0041] 濃縮器114のサイズは、所望される流量に応じてさまざまであってよい。例えば、濃縮器114は、毎分1.5リットル(1.5LPM)のサイズ、2LPMのサイズ、2.5LPMのサイズ、3LPMのサイズ、などであってよい。] [0042] さらに、酸素ガス発生器102は、さらに詳しく後述されるとおり、高圧酸素リザーバ(これに限られるわけではない)などの酸素源を、濃縮器114に加えて備えることができる。] [0043] ATFバルブコントローラ133は、制御ユニット110と一体または別体であってよく、濃縮器114のバルブを制御するために濃縮器114のバルブ電子機器に接続される。] [0044] 濃縮器は、以下のエネルギー節約モード、すなわちスリープモード、保存モード、およびアクティブモードのうちの1つ以上を有することができる。これらのモードの選択を、ユーザ108によって手動で行うことができ、あるいは上述の1つ以上のセンサ106および制御ユニット110によるなど、自動的に行うことができる。] [0045] 次に、図5Aおよび5Bを参照して、酸素発生器102において使用することができる濃縮器114の実施の形態を、さらに詳しく説明する。濃縮器114を、空気から酸素を分離するものとして説明するが、濃縮器114を、これらに限られるわけではないが、窒素の生成のための空気の分離、水素の精製、空気からの水の除去、および空気からのアルゴンの濃縮など、他の用途に使用してもよいことに、注意すべきである。本明細書において使用されるとき、用語「流体」は、気体および液体の両方を含む。] 図5A [0046] 後述される濃縮器114は、これまでの濃縮器に対して、所望の成分の回収率の向上およびシステムの生産性の向上をもたらす多数の改善を含んでいる。回収率の向上は、濃縮器の効率の指標であるため、重要である。濃縮器の回収率が向上すると、所与の量の生成物を生み出すために必要な供給ガスの量が少なくてすむ。したがって、より高い回収率の濃縮器は、(例えば、空気からの酸素の濃縮のために)より小さい供給圧縮機しか必要とせず、あるいは有益な種を回収するために(例えば、改質物の流れからの水素の精製のために)供給ガスをより効果的に利用できるであろう。生産性の向上は、濃縮器のサイズに直接関係するため、重要である。生産性は、濃縮器の質量または体積当たりの生成物の流れを単位として測定される。したがって、より高い生産性の濃縮器は、より生産性の低い濃縮器よりも小型かつ軽量であり、多くの用途により魅力的な製品をもたらす。したがって、回収率、生産性、または両方における濃縮器の改善が、好都合である。回収率および生産性の改善につながる具体的な改良が、詳しく後述される。] [0047] 濃縮器114は、5つの吸着ベッド300(各々が、流体の特定の分子種または混入物質について選択的である吸着材料のベッドを収容している)と、流体を、吸着ベッド300を通って選択的に移動させるための回転バルブアセンブリ310と、一体化されたチューブアセンブリおよびマニホールド(「マニホールド」)320と、生成物タンクカバー330と、バルブアセンブリ筐体340とを備えている。] [0048] 吸着ベッド300は、好ましくは直線状であって細長い成型によるプラスチック製または金属製の容器であり、金属(好ましくは、アルミニウム)で製作された生成物タンクカバー330によって囲まれている。金属製のカバー330によって囲まれた成型によるプラスチック製の吸着ベッド300は、従来技術のプラスチック製のハウジングまたはカバーにおいて生じる水浸入の有害な影響がない低コストデザインを生み出す。プラスチック製の吸着ベッドのチューブは、プラスチックが水を通すという生来の問題を有する。これは、水の吸着材料への侵入を許し、吸着材料の性能を低下させる。プラスチック製の吸着ベッド300を、生成物の蓄積タンクとしても機能できるアルミニウム製のカバー330で囲むことは、デザインの低コスト性を維持し、かつ性能を犠牲にしない。] [0049] 各々の吸着ベッド300は、生成物端350および供給端360を備えている。さらに図6を参照すると、ベッド300の生成物端350が、回転バルブアセンブリ310との連絡のための生成物配管380を介して、マニホールド320の生成物到着通路370に連絡している。ベッド300の供給端360は、回転バルブアセンブリ310との連絡のためのマニホールド320の供給物流出通路390に連絡している。] 図6 [0050] さらに、マニホールド320は、回転バルブアセンブリ310を生成物タンク330の内部に連絡させる生成物流出通路400と、回転バルブアセンブリ310を供給圧力配管420に連絡させる供給物到着通路410と、回転バルブアセンブリ310を真空圧力配管440に連絡させる真空チャンバ430とを備えることができる。図4に関して上述した供給配管121と同じであってよい生成物送出配管450が、生成物タンク330の内部に連絡している。真空圧力配管440は、濃縮器114から排気ガスを吸うために真空発生器124に直接的または間接的に連絡することができる。] 図4 [0051] 使用時、空気が、マニホールド320の供給物到着通路410を通って圧縮機112から供給圧力配管420へと流れる。そこから、空気は、回転バルブアセンブリ310へと流れ、マニホールド320の供給物流出通路390を通って分配される。そこから、供給空気は、吸着ベッド300の供給端360へと流れる。吸着ベッド300は、吸着すべき種に適した吸着媒体を含んでいる。酸素の濃縮においては、酸素が非吸着の生成ガスとして生成されるよう、供給空気中の酸素に比べて窒素を優先的に吸着するパックされた微粒子の吸着材料を有することが好ましい。高リチウム交換のX型ゼオライトなどの吸着剤を、使用することが可能である。2つ以上の別個の吸着材料を含んでいる層状の吸着ベッドも使用することができる。例として、酸素の濃縮においては、水の吸着に使用される活性アルミナまたはシリカゲルの層を、吸着ベッド300の供給端360の付近に配置することができ、リチウム交換のX型ゼオライトを、窒素を吸収するために、生成物端350へと向かうベッドの大部分として使用することができる。正しく用いられる材料の組み合わせは、単一の種類の吸着剤よりも効果的になりうる。別の実施の形態においては、吸着剤が、構造化された材料であってよく、水吸着材料および窒素吸着材料の両方を取り入れることができる。] [0052] 得られる生成酸素ガスは、吸着ベッド300の生成物端350に向かって流れ、生成物配管380を通り、マニホールド320の生成物到着通路370を通過し、回転バルブアセンブリ310へと流れ、回転バルブアセンブリ310において、生成物流出通路400を介して生成物タンク330へとマニホールド320を通って分配される。生成物タンク330から、酸素ガスが、生成物送出配管450および供給配管121を通ってユーザ108へと供給される。] [0053] 次に、図5B、7A、7B、8A、10A、および10Bを参照し、回転バルブアセンブリ310の実施の形態を説明する。回転バルブアセンブリ310は、回転バルブシューまたはディスク500と、バルブポートプレートまたはディスク510を備えている。回転バルブシュー500およびバルブポートプレート510は、両者とも好ましくは円形の構成であり、バルブシュー500およびポートプレート510の面が押し合わせられたときに流体を漏らさないシールを形成できるよう、高度に磨かれた平坦な仕上げへと研磨することができるセラミックなどの耐久性のある材料から作られている。] 図5B [0054] とくに図7Aを参照すると、回転バルブシュー500が、平坦な底部係合面520と、平滑な円筒形の側壁530とを有している。バルブシュー500は、係合面520に切り開けられたいくつかの対称な弓形の通路またはチャネルを有しており、そのすべてが、自身の中心として、円形の係合面520の幾何学的中心を有している。通路またはチャネルは、対向している高圧供給チャネル540と、等化(equlization)チャネル550と、対向している低圧排気通路560と、排気通路560に連絡している円形の低圧排気溝570と、対向している生成物送出チャネル580と、対向しているパージチャネル590と、高圧中央供給通路600と、第1の環状の通気溝610と、第2の環状の通気溝620とを含んでいる。] 図7A [0055] 次に、さらに図7Bを参照し、回転バルブシュー500の平行な上側の第2のバルブ面630を説明する。係合面520のパージチャネル590が、垂直な円柱形のパージ通路640と上面630の虹形のパージ溝650とを介して、互いに連絡している。係合面520の等化チャネル550が、バルブシュー500を貫いて垂直に延びている。等化チャネル550のペアが、上面630の等化溝660によって連絡している。等化溝660は、おおむねU字形であり、収容穴670の周囲に延びている。係合面520によって定められる平面の外、かつ係合面520によって定められる平面に平行な平面にある第2のバルブ面630の溝660による等化経路は、回転バルブシュー500の比較的小さなサイズを維持すると同時に、より複雑な流体の経路をバルブシュー500において可能にするために役立つ。等化溝が、第2のバルブ面を吸着ベッド300間の圧力の等化に使用することを可能にする。] 図7B [0056] 図5B、図10A、および図10Bを参照すると、第1のバルブシューカバー680が、第2のバルブ面630の種々の溝および通路を絶縁するために、第2のバルブ面630を覆って配置される。第1のバルブシューカバー680および第2のバルブシューカバー690の両者が、第2のバルブシューカバー690の円柱形のベース693の外周を巡って形成される中央供給通路600を高圧供給流体チャンバに連絡させるために、整列した中央穴691、692をそれぞれ備えている。さらに、第1のバルブシューカバー680は、円柱形のベース693と第2のバルブ面630との間の第1のバルブシューカバー680の各側の動作の際の圧力のバランスを維持する目的のために、外周の付近に複数の穴694を備えている。高圧の供給流体を、バルブシュー500の上側または下側の高圧供給流体チャンバへと案内することで、バルブシュー500をポートプレート510から離れるように押す圧力に対抗するバルブシュー500への圧力のバランスが生じる。ばねまたは他の種類の受動シール機構(図示されていない)を、濃縮器114が動作していないときに回転バルブシュー500をポートプレート510に対して保持するために使用してもよい。] 図10A 図10B 図5B [0057] 図7Aを参照すると、回転バルブシュー500をポートプレート510から離すように作用する圧力にさらに対抗するため、濃縮器114が公称の供給およびパージ(真空)圧力で運転されるときに、排気溝570の真空に起因するシール力が、この回転バルブシュー500をポートプレート510から離そうとする圧力に実質的につり合うように、排気溝570が寸法付けられている。これにより、比較的小さい受動シール機構を使用することができ、回転バルブシュー500を回転させるために必要なトルクおよび力が少なくなり、濃縮器114の重量およびサイズも小さくなる。] 図7A [0058] 次に、図8Aを参照して、バルブポートプレート510をさらに詳しく説明する。バルブポートプレート510は、回転バルブシュー500の平坦な係合面520と係合する平坦な係合面700と、平滑な円柱形の側壁710とを有している。さらに図5Bを参照すると、バルブポートプレート510の下面が、マニホールドガスケット720上に配置される。バルブポートプレート510は、おおむね対称な同心配置のポートまたは開口からなる複数の組を備えており、これらが、マニホールド320の通路と連絡するようにマニホールドガスケット720の開口に整列している。ポートは、係合面700におおむね垂直な方向にバルブポートプレート510を垂直に貫いて延びている。別の実施の形態においては、ポートが、係合面700に向かって角度のある方向にバルブポートプレート510を垂直に貫いて延びている。好ましくは、同心な各組のポートのすべてが、同じ構成を有している。次に、ポートの同心組の各々を説明する。] 図5B 図8A [0059] バルブポートプレート510の幾何学的中心から第1の半径に同心に配置された8つの円形の真空ポート730からなる第1の組は、マニホールド320の真空チャンバ430およびバルブシュー500の排気ガス溝570に連絡している。好ましい実施の形態においては、8つのポートが、大きな圧力低下を生じることなくバルブを通って充分なガスを流すことができるために使用される。別の実施の形態においては、8つ以外のポートの数を使用することができる。] [0060] バルブポートプレート510の幾何学的中心から第2の半径に同心に配置された5つの円形の供給物流出ポート740からなる第2の組は、マニホールド320の供給物流出通路390に連絡し、バルブシュー500の供給チャネル540に連絡し、バルブシュー500の排気通路560を介して真空ポート730に連絡している。] [0061] バルブポートプレート510の幾何学的中心から第3の半径に同心に配置された5つのおおむね楕円形の生成物到着ポート750からなる第3の組は、マニホールド320の生成物到着通路370、バルブシュー500の等化チャネル550、バルブシュー500のパージチャネル590、および生成物送出チャネル580に連絡している。] [0062] バルブポートプレート510の幾何学的中心から第4の半径に同心に配置された5つの円形の生成物流出ポート760からなる第4の組は、マニホールド320の生成物流出通路400に連絡し、生成物送出チャネル580を介して生成物到着ポート750に連絡している。] [0063] バルブポートプレート510の幾何学的中心から第5の半径に同心に配置された3つの円形のポートプレート整列穴731からなる第5の組は、マニホールド320上の整列ピン321(図5B、6)に整列している。整列穴731は、ポートプレート510がマニホールド320との正しい整列位置にあることを保証する。別の実施の形態においては、バルブポートプレート510の幾何学的中心から1つ以上の半径に配置された2つ以上の整列穴を、マニホールド320上の所定の位置に配置された同数の整列ピンに整列させることができる。] 図5B [0064] バルブポートプレート510の幾何学的中心かつバルブアセンブリ310の回転の中心に配置された丸い中央供給物到着ポート770が、マニホールド320の供給物到着通路410および回転バルブシュー500の中央供給通路600に連絡している。] [0065] 上述の回転バルブアセンブリ310において、最大で1PSIの圧力低下が、システムが3LPMの酸素生成物を生み出しているときにバルブアセンブリ310のポートによって生じる。流れがより少ない場合、圧力の低下は無視できる。] [0066] 次に、図8Bをさらに参照して、濃縮器114の1回の圧力スイング吸着サイクルを説明する。使用時に、後述されるサイクルが各々の吸着ベッド300について順次的かつ連続的に確立されるよう、回転バルブシュー500が、バルブポートプレート510に対して回転する。バルブポートプレート510に対する回転バルブシュー500の回転の速度は、生成物の所与の生成のために最適なサイクルタイミングおよび外気の供給をもたらすために、単独または可変速圧縮機との組み合わせにおいて変更可能である。読者が本発明をよりよく理解するうえで助けとなるように、1回のサイクルにおいて1つの吸着ベッド300および回転バルブアセンブリ310において何が生じるのかを、以下で説明する。回転バルブシュー500の1回転ごとに、吸着ベッド300がサイクル全体を2回行うことに注意すべきである。各々のサイクルに、1)予備的加圧774、2)吸着776、3)第1の下向き等化778、4)第2の下向き等化780、5)並流ブローダウン782、6)低圧通気784、7)対向流パージおよび低圧通気786、8)第1の上向き等化788、および9)第2の上向き等化790の各段階が含まれる。次に、これらの段階の各々を、吸着ベッド300について以下で説明する。] 図8B [0067] 予備的加圧の段階774において、空気は、圧縮機112から供給圧力配管420へと流れ、マニホールド320の供給物到着通路410を通って流れる。そこから、空気は、ポートプレート510の中央供給物到着ポート770を通って流れ、バルブシュー500の中央供給通路600を通って供給チャネル540から出、供給物流出ポート740を通り、マニホールド320の供給物流出通路390を通過する。そこから、供給空気は、吸着ベッド300の供給端360へと流れる。図7Aを参照すると、供給チャネル540が、生成物送出チャネル580よりも進んでいる(すなわち、最初に供給チャネル540が供給物流出ポート740に連絡し、生成物送出チャネル580は閉鎖され、生成物到着ポート750に連絡しない)ため、吸着ベッド300の供給端360が、供給ガスによって加圧され、すなわち生成物の送出の開始に先立って加圧される。別の実施の形態においては、生成物端350を、生成物ガスで予備的に加圧してもよく、あるいは生成物端350を生成物ガスで予備的に加圧し、供給端360を供給ガスで予備的に加圧してもよい。] 図7A [0068] 吸着段階776においては、生成物送出チャネル580が生成物到着ポート750に連絡するため、ベッド300において窒素の吸着が生じ、得られた生成物酸素ガスが、吸着ベッド300の生成物端350に向かって流れ、生成物配管380を通り、マニホールド320の生成物到着通路370を通過する。そこから、酸素ガスは、生成物到着ポートを通過し、生成物送出チャネル580へと流れ、生成物送出チャネル580から出、生成物流出ポート760を通過し、生成物流出通路400を通って、生成物タンク330へと流れる。生成物タンク330から、酸素ガスは、生成物送出配管450および供給配管121を通ってユーザ108へと供給される。] [0069] 第1の下向き等化の段階778においては、高い圧力にあるベッド300の生成物端350が、ベッド300の生成物端350をより低い中間的な圧力にするために、低い圧力にある他のベッドの生成物端と等化される。生成物端350が、生成物配管380、生成物到着通路370、生成物到着ポート750、等化チャネル550、および等化溝660を介して連絡する。上述のように、係合面520によって定められる平面の外、かつ係合面520によって定められる平面に平行な平面にある第2のバルブ面630の溝660による等化経路は、回転バルブシュー500の比較的小さなサイズを維持するために役立ち、バルブシュー500を回転させるために必要なトルクを可能な限り小さく保つと同時に、バルブシュー500を通るより複雑な流体の経路を可能にする。この段階および後述される等化段階780、788、790において、吸着ベッド300を、供給端360、生成物端350、あるいは供給端360および生成物端350の組み合わせにおいて等化させてもよい。] [0070] 第2の下向き等化の段階780においては、中間的な圧力にあるベッド300の生成物端350が、ベッド300の生成物端350を段階778よりもさらに低い圧力へと下げるために、より低い圧力にある別のベッドの生成物端と等化される。第1の下向き等化の段階778と同様に、生成物端350が、生成物配管380、生成物到着通路370、生成物到着ポート750、等化チャネル550、および等化溝660を介して連絡する。] [0071] 並流ブローダウン(「CCB」)の段階782においては、吸着ベッド300の生成物端350から生成される酸素豊富なガスが、第2の吸着ベッド300をパージするために使用される。ガスが、吸着ベッド300の生成物側から、生成物配管380、生成物到着通路370、および生成物到着ポート750を通って流れる。さらにガスは、パージチャネル590を通り、パージ通路640を通り、パージ溝650を通り、バルブシュー500の反対側のパージ通路640を出、パージチャネル590を通り、生成物到着ポート750を通り、生成物到着通路370を通り、生成物配管380を通って、吸着ベッド300の生成物端350へと流れ、パージ流として機能する。別の実施の形態においては、この段階782および続く段階784において、並流ブローダウンを、対向流ブローダウンで置き換えてもよい。] [0072] 低圧通気(「LPV」)段階784においては、吸着ベッド300が、吸着ベッド300の供給端360を通じて低圧へと通気される。回転バルブシュー500の排気溝570の真空が、排気通路560および吸着ベッド300の供給端360に連絡(供給物流出ポート740および供給物流出通路390を経由)し、再生排気ガスを吸着ベッド300から吸い出す。低圧通気段階784は、排気通路560が供給物流出ポート740に連絡し、パージチャネル590が生成物到着ポート750に連絡していないため、酸素豊富なガスの導入なくして生じる。] [0073] 対向流パージおよび低圧通気(「LPV」)の段階786においては、酸素豊富なガスが、上記段階784において説明した吸着ベッド300の供給端360の低圧への通気と同時に、段階782において上述したやり方で吸着ベッド300の生成物端350へと導入される。対向流パージが、吸着ベッド300の生成物端350へと、第2の吸着ベッド300の生成物端350との連通によって導入される。酸素豊富なガスが、第2の吸着ベッド300の生成物端350から、生成物配管380を通り、生成物到着通路370を通り、生成物到着ポート750を通り、パージチャネル590を通り、パージ通路640を通り、パージ溝650を通り、バルブシュー500の反対側のパージ通路640を出、パージチャネル590を通り、生成物到着ポート750を通り、生成物到着通路370を通り、生成物配管380を通って、吸着ベッド300の生成物端350へと流れる。排気通路560も、この段階786において供給物流出ポート740に連絡しているため、酸素豊富なガスは、生成物端350から供給端360へと流れ、吸着ベッド300を再生する。回転バルブシュー500の排気溝570の真空が、排気通路560および吸着ベッド300の供給端360に連絡(供給物流出ポート740および供給物流出通路390を経由)し、再生排気ガスを吸着ベッド300から吸い出す。排気通路560から、排気ガスが、真空ポート730を通って真空チャンバ430へと流れ、真空圧力配管440から流出する。別の実施の形態においては、真空を、大気圧または供給圧力よりも低い他の圧力に近い低圧通気によって置き換えることができる。他の実施の形態においては、生成物タンク330からの生成物ガスが、吸着ベッド300の生成物端350をパージするために使用される。] [0074] 第1の上向き等化の段階788においては、きわめて低い圧力にあるベッド300の生成物端350が、吸着ベッド300をより高い中間的な圧力にするために、高い圧力にある別のベッドの生成物端と等化される。生成物端350が、生成物配管380、生成物到着通路370、生成物到着ポート750、等化チャネル550、および等化溝660によって連絡する。] [0075] 第2の上向き等化の段階790においては、中間的な圧力にあるベッド300の生成物端350が、ベッド300の生成物端350をさらに段階788よりも高い圧力にするために、より高い圧力にある別のベッドの生成物端と等化される。第1の下向き等化の段階778と同様に、生成物端350が、生成物配管380、生成物到着通路370、生成物到着ポート750、等化チャネル550、および等化溝660によって連絡する。] [0076] 好ましい実施の形態において、供給段階774、776の合計の継続時間が、各々の等化段階778、780、788、790の継続時間の実質的に3倍であってよいパージ段階782、784、786の合計の継続時間と実質的に同じであってよいことに、注意すべきである。別の実施の形態においては、供給段階774、776、パージ段階782、784、786、および各々の等化段階778、780、788、790の相対的継続時間が、さまざまであってよい。] [0077] 第2の上向き等化の段階790の後で、予備的加圧の段階774で始まる新たなサイクルが、吸着ベッド300において開始される。] [0078] 上述の5ベッドの濃縮器114およびサイクルは、過去において使用されている他の数の濃縮器およびサイクルに対して、いくつかの利点を有している。そのいくつかを、後述する。生成物端350における複数の等化段階788、790および予備的加圧の段階774が、生成物の送出に先立つ吸着ベッド300の予備的加圧に貢献する。結果として、ベッド300が、迅速に自身の最終的な圧力(供給圧力に実質的に等しい)に達し、したがって吸着媒体を最大限に利用することができる。さらに、吸着ベッド300の予備的な加圧により、生成物を実質的に供給と同じ圧力で送出することができ、流れに圧縮のエネルギーを保持して、生成物の流れを下流のプロセスでの使用にとってより価値のあるものにすることができる。別の実施の形態においては、ベッド300の供給端360を供給の流れに曝す前に生成物によってベッド300を予備的に加圧することで、供給端360における2つ以上の吸着ベッド300の間の流体の相互作用または流体の連絡に起因して直面される圧力低下がなくなる。さらに、より多数のベッドを使用するシステムと比較し、5ベッドのシステムを使用することは、同時に供給チャネル540に連通するベッドの継続時間および数を少なくし、したがって吸着ベッド間の流体の流れの傾向を少なくする。吸着ベッド間の流体の流れは、より高い圧力のベッドにおける流れの方向の逆転に関連付けられる(性能の低下につながる)ため、この影響の低減が好都合である。] [0079] 多くのシステムに対する5ベッドシステムのさらなる利点は、吸着ベッド300の数が少ないため、濃縮器を比較的小型、コンパクト、かつ軽量にできる一方で、充分な流れおよび純度をもたらすことができ、かつ高い酸素の回収率を維持できる点にある。他のPSAシステム(典型的には、吸着ベッドの数が少ないシステム)は、サイクルの一部において圧縮機のデッドヘッド(deadheading)を生じる(電力を多く使用する結果となる)。圧縮機のデッドヘッドは、(上述のような)2つ以上の吸着ベッド300の供給側360の間の不利な流れをなくすが、システムの電力を増加させる。5ベッドのシステムは、圧縮機のデッドヘッドをなくし、性能を制約する吸着ベッド300の間の供給側360の流れを最小限にする。] [0080] 複数の圧力等化段階778、780、788、790の使用は、濃縮器114を動作させるために必要な圧縮のエネルギーの量を少なくする。ベッド300の等化によって、高圧のガスが、大気または真空ポンプへと通気されるのではなく、別のベッド300へと移動させられることで保存される。ガスの加圧に関するコストの存在ゆえに、ガスの保存は、節約をもたらし、回収率を改善する。また、ベッド300は、通常はベッド300の生成物端350に生成物を多く含むガスを含むため、このガスを通気するのではなく、他のベッド300へと移動させることで、生成物が保存され、回収率が向上する。等化の数は、好ましくは1〜4の間である。各々の等化が、下向き等化の段階および上向き等化の段階という2つの等化段階を呈することに、注意すべきである。すなわち、2回の等化は、2回の下向き等化および2回の上向き等化を意味し、合計4回の等化を意味する。同じことが、他の数の等化にも当てはまる。好ましい実施の形態においては、1〜4回の等化(2〜8つの等化段階)が、各々のサイクルにおいて使用される。より好ましい実施の形態においては、1〜3回の等化(2〜6つの等化段階)が、各々のサイクルにおいて使用される。最も好ましい実施の形態においては、2回の等化(4つの等化段階)が、各々のサイクルにおいて使用される。] [0081] 別の実施の形態においては、濃縮器114が、供給の流れの濃度、分離すべき特定のガス、圧力スイング吸着サイクル、および動作条件にもとづいて、他の数の吸着ベッド300を有してもよい。例えば、これらに限られるわけではないが、4ベッドの濃縮器および6ベッドの濃縮器にも、利点が存在するであろう。4ベッドの濃縮器において上述と同様のサイクルを動作させるとき、(或る1つの瞬間における)供給チャネル540および2つ以上の吸着ベッドの間の流体の連絡という問題は、完全に除かれる。供給端の流体の連絡が除かれる場合、供給段階774、776が、より望ましい様相で生じ、所望の生成物の回収率の改善がもたらされる。5ベッドのシステムと比較した6ベッドのシステムの利点は、上述の圧力スイングサイクルが、2つの上向き等化段階および2つの下向き等化段階に代えて3つの上向き等化段階および3つの下向き等化段階が存在するように変更されるときに実現される。第3の等化は、供給ガスを高い圧力で利用できる場合に好都合である。第3の等化は、等化されたベッドが供給圧力の実質的に75%を得ることを可能にする(2つの等化段階が使用される場合には、供給圧力の実質的に67%である)ため、圧縮機のエネルギーを節約する。あらゆるPSAサイクルにおいて、上向き等化が生じるときは常に、対応する下向き等化が存在する。マッチングをなす等化段階の必要性は、サイクルの各段階の相対的タイミングにいくつかの制約を課す。例えば、供給段階の継続時間が、各々の等化段階の継続時間と実質的に同じである場合に、6ベッドのサイクルは、必要とされる等化段階のマッチングをもたらすと考えられる。] [0082] 次に、所望の成分の回収率およびシステムの生産性を向上させる濃縮器114に関する本発明のいくつかのさらなる態様を説明する。図5A、5B、9A、および9Bを参照し、吸着ベッド300の死空間を少なくする媒体保持キャップ800の実施の形態を、以下で説明する。各々の媒体保持キャップ800は、吸着ベッド300の生成物端350に位置し、媒体保持キャップ800の上方の吸着材料を支持している。媒体保持キャップ800の内部の下方に位置するばね810が、媒体保持キャップ800を上方へと押し付けて、吸着材料が詰まったベッドを堅固に保持している。媒体保持キャップ800は、第1および第2の環状フランジ830、840を有する円筒形のベース820を有している。第2の環状フランジ840の上部が、円形のリム850を終端としている。媒体保持キャップ800の上面860は、中央のポート880からおおむね日射のパターンで放射状に延びる複数のリブ870を備えている。中央のポート880に隣接して、ギャップ890が、中央のポート880から出てくるパージ流体のための拡散ゾーンを生み出している。ギャップ890および放射状のリブ870が、パージ流体を中央のポート880から外へと分散させ、パージ段階において、より一様な改善された吸着材料の再生を生じさせる。さらに、放射状のリブ870は、生成物の送出段階において、生成物ガスを中央のポート880に向かって導くうえでも役に立つ。別の実施の形態においては、媒体保持キャップ800が、おおむね非円筒形の吸着ベッド300に媒体を保持するために、おおむね非円柱形の表面を有してもよい。さらに別の実施の形態においては、中央のポート880が、円筒形または非円筒形の媒体保持キャップ800の幾何学的中心から外れて位置してもよい。] 図5A [0083] 図9Bを参照すると、媒体保持キャップ800の下面において、円筒形のベース820が、ばね810が配置される内部チャンバを形成している。中央ポートニップル900が、媒体保持キャップ800の底面910から延びている。生成物配管380の端部が、吸着ベッド300の生成物端350をマニホールド320の生成物到着通路370に連絡させるために、中央ポートニップル900へとつながっている。] 図9B [0084] 過去において、媒体保持キャップを、キャップの内側かつ上方にはまり込むばねによって保持することができ、結果としてばねが、吸着材料の底部とベッド300の生成物端350の出口ポートとの間の流体の流路に位置する。ばねが収容される空間が、システムにおいて死空間を呈する。本明細書において使用されるとき、「死空間」は、圧縮およびパージされるが、吸着媒体を収容してはいないシステムの空間である。この空間を圧縮された供給物で満たし、次いでこの空間を通気するプロセスは、無駄にされる供給物を呈する。改善された媒体保持キャップ800は、ばね810が流体の流路の外部に収容されるため、システムに死空間を追加することがない。システム内の余分な空間を排除することで、供給のより効果的な利用、したがって所望の生成物のより高い回収率が、直接的にもたらされる。] [0085] 次に、図10Aおよび図10Bを参照し、回転バルブシュー500をバルブポートプレート510に対して横方向に固定されて心出しされた状態に保つための心出し機構の実施の形態を説明する。心出し機構は、中空円筒の形状を有しており、剛体材料で作られている心出しピン920を備えることができる。回転バルブシュー500の係合面520にバルブポートプレート510の係合面700が係合するとき、心出しピン920は、部分的に、回転バルブシュー500の中央供給通路600およびバルブポートプレート510の中央供給物到着ポート770に配置される。使用時、回転バルブシュー500が、心出しピン920の周囲を回転し、心出しピン920の中空の内部が、高圧の供給流体の流れの通過を可能にする。ピン920が、回転バルブシューをバルブポートプレート510に対して固定の位置に保つ。過去においては、回転バルブシューは、回転バルブシューを駆動するモータによってバルブポートプレートに対して大まかに心出しされていた。回転バルブシュー500およびバルブポートプレート510の中心が互いにずれると、濃縮器114のサイクルが意図されるとおりにならず、濃縮器の生産性、回収率、および効率が損なわれる。心出しピン920によってもたらされる精度は、バルブアセンブリ310が複雑なサイクルを制御しており、あるいはきわめて小さな圧力低下を維持している場合に、重要である。] 図10A 図10B [0086] 図11Aおよび図11Bを参照すると、本発明の別の実施の形態に従って構成された回転バルブアセンブリは、回転バルブシュー500をバルブポートプレート510に対して固定された位置に保つために、別の心出し機構を備えている。円形の心出しシリング930が、回転バルブシュー500の平滑な円柱形の側壁530および固定バルブポートプレート510の平滑な円柱形の側壁710を覆ってぴったりとはまっている。円形のリング930が、回転バルブシュー500の回転を許しつつ、回転シュー500をポートプレート510に対して固定の位置に保持することによって、回転バルブシュー500をバルブポートプレート510に対して心出ししている。] 図11A 図11B [0087] 次に、図12A〜図12Cを参照し、モータ118をバルブシュー500へと接続するための弾性リンクの実施の形態を説明する。駆動機構940が、駆動シャフト950、駆動ホイール960、および3つ(2つが図示されている)の弾性チェーンリンク970を備えている。駆動シャフト950を、駆動ホイール960を回転させるためにモータ118へと接続することができる。図12Cを参照すると、駆動ホイール960の下面980に、下向きに突き出す円柱形の支持ポスト990を備えることができる。同様に、図12Bを参照すると、第2のバルブシューカバー690の上面1000が、上向きに突き出す円柱形の支持ポスト1010を備えることができる。弾性チェーンリンク970は、好ましくは、半剛体の弾性材料(シリコーンゴムなど)で製作され、おおむねレンチ形の構成を有している。各々の弾性チェーンリンク970が、中央に円柱形の穴1030を有する円筒形の収容部材1020を含んでいる。円筒形の収容部材1020が、細い接続部材1040によって接合されている。駆動ホイール960が、弾性チェーンリンク970によって第2のバルブシューカバー690へと接続される。各々の弾性チェーンリンクの一方の収容部材1020が、駆動ホイール960の支持ポスト990を受け入れ、他方の収容部材1020が、第2のバルブシューカバー690の支持ポスト1010を受け入れる。過去においては、モータと回転バルブシューとの間に、剛な接続が行われていた。そのような剛な接続が、モータの振動または他の非回転の運動による影響を、回転バルブシューに生じさせていた。弾性チェーンリンク970は、モータの振動および非回転の運動を吸収し、この不利なエネルギーが回転バルブシュー500に加わることを防止する。] 図12A 図12B 図12C [0088] 図13は、図5〜図12に関して図示および上述した濃縮器114と同様の濃縮器からの実験データの表である。この表によって示されるとおり、濃縮器114による空気からの酸素の回収率は、約90%の純度において45〜71%である。酸素の流量(リットル/分(LPM))に対する断熱パワー(ワット(W))の比は、6.2W/LPM〜23.0W/LPMの範囲である。Eugene A. AvalloneおよびTheodore Baumeisterによる「Marks’ Standard Handbook for Mechanical Engineers, Ninth Edition」に定められているとおり、断熱仕事からの式から得られる断熱パワーの式は、以下のとおりである。 Power=断熱パワー(ワット) W=断熱仕事(ジュール) t=時間(秒) P1=大気圧(psia) P2=圧縮機/真空圧力(psia) k=比熱の比=定数=1.4(空気について) V1=大気圧における体積流量(SLPM) C=わかりやすくするために著者によって追加された変換係数=0.114871ワット/psi/LPM] 図13 [0089] B.エネルギー源 さらに図14を参照すると、軽量かつ可搬なシステム100として適切に機能させるために、システム100を、適切な再充電可能なエネルギー源によって駆動しなければならない。エネルギー源は、好ましくは、リチウムイオン式の充電式電池104を含んでいる。システム100を、リチウムイオン電池以外の可搬のエネルギー源によって駆動してもよいことは、当業者にとって容易に理解可能であろう。例えば、充電可能または再生可能な燃料電池を、使用することが可能である。システムを、一般に充電式電池104によって駆動されるものとして説明するが、システム100を複数の電池によって駆動することも可能である。したがって、本明細書において使用されるとき、用語「電池」は、1つ以上の電池を含む。さらに、充電式電池104を、1つ以上の内部および/または外部の電池で構成することができる。電池104または電池104を含む電池モジュールは、好ましくはシステム100から取り外し可能である。システム100は、標準的な内部の電池、低コスト電池、長時間動作の内部の電池、およびクリップ式モジュールでの外部の二次電池を使用することができる。] 図14 [0090] システム100は、電池充電回路130および1つ以上のプラグ132を備える組み込みのアダプタを有することができ、そのようなアダプタを、システムをDC電源(例えば、自動車のシガーライターアダプタ)および/またはAC電源(例えば、家庭または職場の110VACのコンセント)によって動作させつつ、同時に電池104をDCまたはAC電源から充電できるように構成することができる。アダプタまたは充電器は、別個の付属品であってもよい。例えば、アダプタが、自動車におけるシステム100の動作および/または電池104の充電に使用される別個のシガーライターアダプタであってよい。別個のACアダプタを、コンセントからのACをシステム100による使用および/または電池104の充電のためのDCへと変換するために使用することができる。アダプタの他の例は、車いすの電池または他のカートにおいて使用されるアダプタであってよい。] [0091] これに代え、あるいはこれに加えて、システム100を受け入れて支持するように構成された電池充電クレードル(battery−charging cradle)134は、DCおよび/またはAC電源からシステム100を動作させつつ同時に電池104を充電できる電池充電回路130およびプラグ132を含むアダプタを有することができる。] [0092] システム100およびクレードル134が、好ましくは、システム100をクレードル134にドッキングさせるべくシステム100をクレードル134へと容易に下ろすことができる対応する噛合部138、140を備えている。噛合部138、140は、システム100をクレードル134へと電気的に接続するための対応する電気接点142、144を含むことができる。] [0093] クレードル134を、家庭、職場、自動車などにおける充電および/またはシステム100の動作に使用することができる。クレードル134を、システム100の一部と考えることができ、あるいはシステム100のための別個の付属品と考えることができる。クレードル134は、予備の電池パック104を充電するために、充電回路130へと接続された1つ以上の追加の充電受け146を備えることができる。充電受け146および1つ以上の追加の電池パック104によって、ユーザは、常に追加の新鮮な充電済みの電池104の供給を有することができる。] [0094] 別の実施の形態においては、クレードル134を、1つ以上の異なる種類のシステム100に対応するように、1つ以上の異なるサイズでもたらすことができる。] [0095] クレードル134および/またはシステム100は、適切な接続149を介してシステム100内の空気の流れに水分を加えるための加湿機構148をさらに備えることができる。本発明の別の実施の形態においては、加湿機構148が、システム100およびクレードル134とは別個であってよい。システム100およびクレードル134とは別個である場合、クレードル134および/またはシステム100が、別個の加湿機構148との連絡のための適切な連絡ポートを備えることができる。また、クレードル134が、システム100がクレードル134にドッキングしたときにシステム100とともに使用するための別個の加湿機構148を受け入れるように構成された受け部を備えてもよい。] [0096] クレードル134および/またはシステム100は、システム100の制御ユニット110を1つ以上の遠方のコンピュータと通信させるために、電話回線モデム、高速ケーブルモデム、RF無線モデムなどのテレメトリ機構またはモデム151をさらに備えることができる。この目的のため、クレードル135が、ケーブルアダプタまたは電話ジャックプラグ155を有する配線153を備えることができ、あるいはRFアンテナ157を備えることができる。本発明の別の実施の形態においては、テレメトリ機構またはモデム151が、クレードル134とは別個であってよく、この目的のために、クレードル134またはシステム100が、テレメトリ機構またはモデム151をクレードル134またはシステム100に直接通信させるための1つ以上の適切な通信ポート(例えば、PCポート)を備えることができる。例えば、クレードル134を、テレメトリ機構またはモデム151を含む(クレードルの位置の)コンピュータと通信するように構成することができる。コンピュータは、テレメトリ機構またはモデム151を使用して後述の情報を1つ以上の遠方のコンピュータと通信するための適切なソフトウェアを含むことができる。] [0097] テレメトリ機構またはモデム151を、これらに限られるわけではないが、心拍数、酸素飽和度、呼吸数、血圧、EKG、体温、吸気/呼気の時間比(I/E比)、などといったユーザの生理学的情報を、1つ以上の遠方のコンピュータと通信するために使用することができる。テレメトリ機構またはモデム151を、これらに限られるわけではないが、酸素の使用、システム100の保守スケジュール、および電池の使用などといった他の種類の情報を、1つ以上の遠方のコンピュータと通信するために使用することができる。] [0098] ユーザは、理想的には、システム100を家庭、職場、自動車、などにおいてクレードル134にて使用する。ユーザは、例えば家庭に1つ、職場に1つ、自動車に1つ、など、2つ以上のクレードルを有するように決定でき、あるいは家庭において所望の各部屋に1つずつ、複数のクレードルを有するように決定できる。例えば、ユーザが家庭に複数のクレードル134を有する場合、ユーザは、例えば居間から寝室など、部屋から部屋へと移動するときに、単純に或る部屋のクレードル134からシステム100を持ち上げ、電池での動作のもとで別の部屋へと移動することができる。移動先の部屋の別のクレードル134へとシステム100を下ろすことで、システム100とAC電源との間の電気的な接続が回復する。システムの電池104が、クレードル134に位置するときに常に充電中または充電されているため、家庭、職場、などの外部へのちょっとした移動が、ユーザの家庭での部屋から部屋への移動のように簡単である。] [0099] システム100が小型かつ軽量であるため、システム100を単純にクレードル134から持ち上げ、平均的なユーザが例えば肩紐によって目的地へと容易に運ぶことができる。ユーザがシステム100を携行できない場合には、システム100を、カートまたは他の運搬装置を使用して目的地まで容易に運ぶことができる。家庭や職場などから長期にわたって離れる場合、ユーザは、目的地において使用するために1つ以上のクレードル134を持って行くことができる。あるいは、組み込みのアダプタを備えているシステム100の実施の形態においては、電力を、自動車のシガーライターアダプタおよび/または目的地において利用できるACコンセントなどの電源から取り出すことができる。さらに、予備の電池パック104を、標準的な電源から長時間にわたって離れるために使用することができる。] [0100] 電池パック104が複数の電池を含んでいる場合には、システム100が、携帯電話機またはラップトップコンピュータの技術分野において周知のとおり、電池の持ちを保つための電池シーケンシング機構を備えることができる。] [0101] C.出力センサ 図3、図4、および図15を参照すると、1つ以上の出力センサ106が、ユーザが必要とする酸素の流量を割り出し、したがってシステム100の酸素の流量の出力要求を割り出すために、ユーザ108、環境、などの1つ以上の状態を検出するために使用される。制御ユニット110が、1つ以上の出力センサ106によって検出される状態に応答して酸素発生器102を制御するために、1つ以上の出力センサ106および酸素ガス発生器102へと接続されている。例えば、これに限られるわけではないが、出力センサ106は、圧力センサ150、姿勢センサ152、加速度センサ154、生理学的状態または代謝センサ156、および/または高度センサ158(これらに限られるわけではない)のうちの少なくとも1つを含むことができる。] 図15 図3 図4 [0102] 最初の3つのセンサ150、152、154(特定の状況では、生理学的状態センサ156も)は、ユーザ108の活動を表わす信号をもたらすため、活動センサである。可搬の酸素濃縮システムによる酸素の送出においては、過剰な酸素を送出することなく、ユーザ108の活動レベルに比例した量の酸素ガスを送出することが重要である。過剰な酸素は、ユーザ108によって有害となる可能性があり、電池104の寿命を短くする。制御ユニット110が、1つ以上のセンサに106によって生成されるユーザの活動レベルを表わす1つ以上の信号にもとづいて、ユーザ108への酸素ガスの流量を制御するために酸素ガス発生器102を調節する。例えば、出力センサ106が、ユーザ108が不活発な状態から活動状態へと移行した旨を示す場合に、制御ユニット110は、酸素ガス発生器102によってユーザ108への酸素ガスの流量を増加させることができ、さらには/あるいは後述される高圧酸素リザーバからユーザ108へと突発の酸素ガスを供給することができる。出力センサ106が、ユーザ108が活動状態から不活発な状態へと移行した旨を示す場合、制御ユニット110は、酸素ガス発生器102によってユーザへの酸素ガスの流量を減らすことができる。] [0103] 本発明の実施の形態において、供給される酸素ガスの量は、可変速コントローラ119によって圧縮機のモータ118の速度を制御することによって制御される。] [0104] 可変速コントローラに代え、あるいは可変速コントローラに加えて、酸素ガスの供給を、酸素ガス発生器102とユーザ108との間の供給配管121に位置する供給バルブ160によって制御してもよい。例えば、供給バルブ160は、少なくとも第1の位置と第2の位置との間で可動であってよく、第2の位置が、第1の位置よりも大量の濃縮気体酸素の流れの通過を許す。制御ユニット110は、活動レベルセンサ152、154、156のうちの1つ以上がユーザ108の活動について活発なレベルを検出する場合に、供給バルブ160を第1の位置から第2の位置へと動かすことができる。例えば、制御ユニット110がタイマーを備えることができ、活発なレベルが所定の時間期間を超える時間期間にわたって検出された場合に、制御ユニット110が、バルブ160を第1の位置から第2の位置へと動かすことができる。] [0105] 圧力センサ150の例として、これらに限られるわけではないが、ユーザが座った姿勢に比べて立った姿勢にあることを知らせる足踏みスイッチ、およびユーザが起立位置に比べて着席位置にあることを知らせる座席スイッチが挙げられる。] [0106] 振り子スイッチが、姿勢センサ152の例である。例えば、振り子スイッチは、振り子状に配置された太腿スイッチを備えることができ、そのようなスイッチが、ユーザが起立している(すなわち、スイッチが垂直に垂れ下がっている)ときの1つのモードと、ユーザが着席している(すなわち、太腿スイッチがより水平な位置へ上げられている)ときの別のモードとを示すことができる。水銀スイッチを、姿勢センサとして使用することができる。] [0107] 加速度計などの加速度センサ158が、ユーザの活動を表わす信号をもたらす活動センサの別の例である。] [0108] 生理学的状態または代謝センサ156も、活動センサとして機能することができる。生理学的状態センサ156を、酸素ガス発生器102の制御または他の目的のために、ユーザの1つ以上の生理学的状態を監視するために使用することができる。センサ156によって監視することができる生理学的状態の例として、これらに限られるわけではないが、血中酸素レベル、心拍数、呼吸数、血圧、EKG、体温、およびI/E比が挙げられる。オキシメータが、システム100において好ましく使用されるセンサの例である。オキシメータは、ユーザの血中酸素レベルを測定し、酸素の生成が、少なくとも部分的にユーザの血中酸素レベルにもとづくことができる。] [0109] 高度センサ158が、環境または周囲条件を検出することができる環境または周囲条件センサの例であり、そのような環境または周囲条件に少なくとも部分的にもとづいて、ユーザへの酸素ガスの供給を制御することができる。高度センサ158を、単独または上述のセンサのいずれかまたはすべてと併せて使用することができ、制御ユニット110および酸素ガス発生器102が、検出された高度または標高に従ってユーザへの酸素ガスの供給を制御する。例えば、検出された標高が高い(空気の濃度がより低い)とき、制御ユニットは、ユーザ108への酸素ガスの流量を増やすことができ、検出された標高が低い(空気の濃度がより高い)とき、制御ユニットは、ユーザ108への酸素ガスの流量を減らすことができ、あるいは制御されたレベルに保つことができる。] [0110] 1つ以上の追加のセンサまたは別のセンサを使用し、そのようなセンサによって検出される状態に少なくとも部分的にもとづいて、ユーザへの酸素ガスの供給を制御できることは、当業者にとって容易に理解可能であろう。さらに、ユーザ108へと供給される酸素ガスの量を調節するための上述の実施の形態(すなわち、可変速コントローラ119、供給バルブ160、あるいは他の実施の形態)のいずれかまたはすべてを、ユーザ108への酸素ガスの供給を制御するために、1つ以上のセンサおよび制御ユニット110とともに使用することができる。] [0111] D.制御ユニット 図16を参照すると、制御ユニット110は、この技術分野における任意の周知の形態をとることができ、システムを制御および管理するために1つ以上のインターフェイス、コントローラ、または他の電気回路素子を介して本明細書に記載のシステムの構成要素と連絡する中央マイクロプロセッサまたはCPU160を備えている。システム100は、ユーザ、供給者、医師、などがシステム100を制御すべく情報(例えば、処方の酸素レベル、流量、活動レベル、など)を入力できるようにするために、ユーザインターフェイス(図16)を、制御ユニット110の一部として備えることができ、あるいは制御ユニット110へと接続することができる。] 図16 [0112] システム100の実施の形態の主たる構成要素を上述した。以下のセクションでは、いくつかのさらなる特徴を説明するが、そのうちの1つ以上を、本発明の1つ以上の別個の実施の形態として、上述した本発明の実施の形態へと取り入れることが可能である。] [0113] II.保存装置 図17を参照すると、保存装置または要求装置190を、酸素ガス発生器102によって生成される酸素をより効率的に利用するために、システム100へと取り入れることができる。通常の呼吸の際に、ユーザ108は、吸気/呼気のサイクルの時間のうちの約3分の1において吸気を行い、残りの3分の2の時間において呼気を行う。呼気の最中にユーザ108へともたらされる酸素の流れは、ユーザ108にとって役に立たず、結果的に、この余分な酸素の流れを効果的にもたらすために使用される追加の電池の電力が無駄になる。保存装置190は、カニューレ111またはシステム100の他の部分の圧力の変化を検出することによって吸気/呼気のサイクルを検出し、呼吸サイクルの吸気部分または吸気部分の一部においてのみ酸素を供給するセンサを備えることができる。例えば、吸気される空気の最後の部分は、鼻と肺の上部との間に捕らえられるがゆえにとくに利用されないため、保存装置190を、吸気の終わりよりも前に酸素の流れを停止させることで、システム100の効率を改善するように構成できる。効率の改善は、システム100のサイズ、重量、コスト、および電力の必要量を少なくすることにつながる。] 図17 [0114] 保存装置190は、スキューバダイビング用のレギュレータと同様のシステム100の出力配管のスタンドアロンの装置であってよく、あるいはユーザ108による吸気の際にのみ酸素を供給すべく酸素発生器102を制御するために制御ユニット110へと接続されてもよい。] [0115] 保存装置190は、上述のセンサのうちの1つ以上を含むことができる。例えば、保存装置は、ユーザの呼吸数を監視するためのセンサを含むことができる。] [0116] システム100は、使用されないときにカニューレ111を引き込むための特別なカニューレ引き込み装置をさらに備えることができる。さらに、カニューレ111は、さまざまな長さおよびサイズであってよい。] [0117] III.高圧リザーバ 図18を参照すると、高圧リザーバ164を、酸素ガス発生器102がユーザ108の酸素ガスの要求を満たすことができない場合に、ユーザ108へと酸素ガスのさらなる供給を届けるために、二次配管166に配置することができる。二次配管166の後述される構成要素のいずれも、制御のために制御ユニット110または高圧リザーバコントローラ167(図16)へと接続することができる。この追加の酸素ガスの必要が生じうる典型的な状況は、例えば椅子から立ち上がる場合など、ユーザが急激に非活動的な状態から活動状態へと移行する場合や、システム100がオンにされるときや、システム100が保存モードまたはスリープモードから活動モードへと移行する場合である。本明細書において使用されるとき、二次配管166は、この配管における構成要素を接続するために使用される管類、コネクタ、などを指す。バルブ168を、気体酸素の二次配管166への流入を可能にするために、制御ユニット110によって制御することができる。バルブ168を、供給配管121および二次配管166の両方への同時の流れ、供給配管121のみへの流れ、あるいは二次配管166のみへの流れを可能にするように構成することができる。] 図16 図18 [0118] 好ましくはモータ118によって駆動されるポンプまたは圧縮機168が、例えば少なくとも約100psiなどの比較的高い圧力で酸素ガスを高圧リザーバ164へともたらす。] [0119] 酸素発生電気化学セル171を、追加の酸素ガスをユーザ108へと供給するために、二次配管166において上述した構成要素と併せ、あるいは上述した構成要素の代わりに使用することができる。例えば、電気化学セル171を、高圧リザーバ164へと比較的高い圧力の酸素ガスを届けるために使用することができる。] [0120] 圧力センサ172が、高圧リザーバ164および制御ユニット110に連絡しており、高圧リザーバ164の圧力が特定の限界に達すると、制御ユニット110が、バルブ168によって酸素を二次配管166へと案内する。] [0121] レギュレータ174を、ユーザ108への酸素ガスの流れを制御し、圧力を下げるために使用することができる。] [0122] また、バルブ176を、ユーザ108が酸素ガス発生器102では満たすことができない量の酸素ガスを必要とする場合に、高圧リザーバ164からの気体酸素を供給配管121へと流すことができるように、制御ユニット110によって制御してもよい。バルブ176を、酸素ガス発生器102および高圧リザーバ164からの同時の流れを可能にするように構成でき、あるいは酸素ガス発生器102だけから、または高圧リザーバ164だけからの流れを可能にするように構成することができる。] [0123] 1つ以上のセンサ106が、1つ以上のセンサ106によって検出される1つ以上の状態に少なくとも部分的にもとづいてユーザ108の酸素ガスの必要量に等しい量の酸素ガスを供給するために、制御ユニット110および酸素ガス発生器102に相関付けられる。酸素ガス発生器102が、ユーザ108の酸素ガスの要求を満たすことができない場合、制御ユニット110が、ユーザの酸素の必要量を表わす1つ以上の状態の検出に少なくとも部分的にもとづいて、高圧リザーバ164に必要とされる追加の酸素ガスの供給を行わせることができる(バルブ176を経由して)。] [0124] 酸素ガス発生器102が、ユーザ108の必要とする酸素ガスをすべて供給する能力を有するが、単純にオフにされており、あるいは保存またはスリープモードにある場合、高圧リザーバ164が酸素ガスを供給する時間期間、すなわちバルブ176が高圧リザーバ164を供給配管121に接続している時間期間は、少なくとも酸素ガス発生器102がオフ状態または非動作状態からオン状態または動作状態へと移行するために必要な時間の長さである。別の筋書きにおいては、制御ユニット110が、ユーザによる酸素ガスの要求が酸素ガス発生器102の最大酸素ガス出力を超える場合に、高圧リザーバ164からユーザへと酸素ガスを供給させることができる。高圧リザーバ164が、酸素ガス発生器102によって充てんされるものとして図示および説明されているが、他の実施の形態においては、高圧リザーバ164を、システムの外側または外部の供給源によって満たしてもよい。] [0125] IV.全地球測位システム 再び図14を参照すると、本発明の別の実施の形態においては、システム100が、システム100の位置を割り出すための全地球測位システム(GPS)レシーバ200を備えることができる。レシーバ200の位置、したがってユーザ108の位置を、テレメトリ機構またはモデム151を介して遠方のコンピュータへと伝えることができる。これは、ユーザが健康上の問題(例えば、心臓発作)を抱え、システムの非常ボタンが押され、システムの警報が作動し、あるいは他の何らかの理由で、ユーザ108の位置を突き止めるために望ましいと考えられる。そのような健康上の不都合な事象は、ユーザへと配置でき、あるいはユニットに組み込むことができる種々のセンサによって検出される。] 図14 [0126] V.さらなる選択肢および付属品 クレードル134に加えて、可搬の酸素濃縮システム100は、さらなる選択肢および付属品を含むことができる。これらに限られるわけではないが、さまざまな色および模様のショルダーバッグ、バックパック、ウエストポーチ、フロントパック、およびスプリットパックなど、いくつかあるさまざまな種類のバッグおよびキャリングケースを、システム100および他のシステムの付属品を運ぶために使用することができる。カバーを、厳しい気候または他の環境からの損傷からシステムを守るために使用することができる。システム100を、転がりトロリー/カート、スーツケース、またはトラベルケースによって運んでもよい。トラベルケースを、システム100を運び、かつカニューレ111、追加の電池、アダプタ、などを携行する充分な空間を含むように設計することができる。システム100を保持するためのフック、ストラップ、ホルダの例として、これらに限られるわけではないが、自動車のシートベルトのフック、歩行者用のフック/ストラップ、車椅子用のフック/ストラップ、病院のベッド用のフック/ストラップ、人工呼吸器などの他の医療装置用のフック、ゴルフバッグまたはゴルフカート用のフック/ストラップ、自転車用のフック/ストラップ、および吊り下げフックが挙げられる。さらに、システム100は、1つ以上の警報の選択肢を含むことができる。システム100の警報を、例えばユーザ108について検出される生理学的状態が所定の範囲の外へと外れる場合に、作動させることができる。さらに、警報は、ユーザ108が手動で作動させることができる非常警報を含むことができる。警報は、システム100のブザーまたは他の音響装置を作動させることができ、さらには/あるいはテレメトリ機構またはモデム151を介して別のエンティティ(例えば、医師、救急隊司令所、介護士、家族、など)への連絡の送信を生じさせることができる。] [0127] 図19は、本明細書に記載の制御ユニットおよび/またはコンピュータに関連して使用することができる典型的なコンピュータシステム1150を示すブロック図である。しかしながら、当業者にとって明らかであるとおり、他のコンピュータシステムおよび/またはアーキテクチャも使用することが可能である。] 図19 [0128] コンピュータシステム1150は、好ましくは1つ以上のプロセッサ(プロセッサ1152など)を備えている。入力/出力を管理するための補助プロセッサ、浮動小数点演算を実行するための補助プロセッサ、信号処理アルゴリズムの高速な実行に適したアーキテクチャを有する専用のマイクロプロセッサ(例えば、デジタルシグナルプロセッサ)、主たる処理システムに従属するスレーブプロセッサ(例えば、バックエンドプロセッサ)、デュアルまたはマルチプロセッサシステムのための追加のマイクロプロセッサまたはコントローラ、あるいはコプロセッサなど、さらなるプロセッサを設けることが可能である。そのような補助プロセッサは、別個のプロセッサであっても、プロセッサ1152に統合されてもよい。] [0129] プロセッサ1152は、好ましくは通信バス1154へと接続される。通信バス1154は、ストレージとコンピュータシステム1150の他の周辺コンポーネントとの間の情報の伝達を容易にするためのデータチャネルを含むことができる。さらに、通信バス1154は、データバス、アドレスバス、および制御バス(図示されていない)など、プロセッサ1152との通信に使用される信号一式をもたらすことができる。通信バス1154は、例えば、業界標準アーキテクチャ(「ISA」)、拡張業界標準アーキテクチャ(「EISA」)、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(「MCA」)、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(「PCI」)ローカルバス、あるいは電気電子技術者協会(「IEEE」)によって公表されたIEEE 488汎用インターフェイスバス(「GPIB」)、IEEE 696/S−100、などの規格に準拠するバスアーキテクチャなど、任意の標準または非標準のバスアーキテクチャを備えることができる。] [0130] コンピュータシステム1150は、好ましくは、主メモリ1156を備えており、さらに二次メモリ1158を備えることができる。主メモリ1156は、プロセッサ1152上で動作するプログラムのためのインストラクションおよびデータの保存を提供する。主メモリ1156は、典型的には、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(「DRAM」)および/またはスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(「SRAM」)などの半導体べースのメモリである。他の半導体べースのメモリの種類として、例えば、読み出し専用メモリ(「ROM」を含め、シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(「SDRAM」)、ラムバス(Rambus)ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(「RDRAM」)、強誘電体ランダム・アクセス・メモリ(「FRAM」)、などが挙げられる。] [0131] 二次メモリ1158は、随意により、ハードディスクドライブ1160および/またはリムーバブル・ストレージ・ドライブ1162(例えば、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、磁気テープ駆動装置、コンパクトディスク(「CD」)駆動装置、デジタル他用途ディスク(「DVD」)駆動装置、など)を含むことができる。リムーバブル・ストレージ・ドライブ1162は、周知のやり方でリムーバブル記憶媒体1164からの読み出しおよび/またはリムーバブル記憶媒体1164への書き込みを行う。リムーバブル記憶媒体1164は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、CD、DVD、などであってよい。] [0132] リムーバブル記憶媒体1164は、好ましくは、コンピュータにとって読み取り可能な媒体であって、コンピュータによって実行することができるコード(すなわち、ソフトウェア)および/またはデータが保存されている。リムーバブル記憶媒体1164に保存されたコンピュータソフトウェアまたはデータを、電気通信信号1178としてコンピュータシステム1150へと読み込むことができる。] [0133] 別の実施の形態においては、二次メモリ1158が、コンピュータプログラムあるいは他のデータまたはインストラクションをコンピュータシステム1150へとロードできるようにするための他の同様の手段を含むことができる。そのような手段として、例えば、外部の記憶媒体1172およびインターフェイス1170を挙げることができる。外部の記憶媒体1172の例として、外部のハードディスクドライブまたは外部の光学ドライブ、あるいは外部の光磁気ドライブを挙げることができる。] [0134] 二次メモリ1158の他の例として、プログラマブル読み出し専用メモリ(「PROM」)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(「EPROM」)、電子的に消去可能な読み出し専用メモリ(「EEPROM」)、またはフラッシュメモリ(EEPROMに類似のブロック指向のメモリ)など、半導体べースのメモリを挙げることができる。さらに、他の任意のリムーバブル記憶ユニット1172およびインターフェイス1170(ソフトウェアおよびデータをリムーバブル記憶ユニット1172からコンピュータシステム1150へと受け渡すことができる)も挙げられる。] [0135] さらに、コンピュータシステム1150は、通信インターフェイス1174を備えることができる。通信インターフェイス1174は、コンピュータシステム1150と外部の装置(例えば、プリンタ)、ネットワーク、または情報源との間のソフトウェアおよびデータの受け渡しを可能にする。例えば、コンピュータソフトウェアまたは実行可能コードを、通信インターフェイス1174を介してネットワークサーバからコンピュータシステム1150へと渡すことができる。通信インターフェイス1174の例として、これらに限られるわけではないが、モデム、ネットワーク・インターフェイス・カード(「NIC」)、通信ポート、PCMCIAスロットおよびカード、赤外線インターフェイス、ならびにIEEE 1394 fire−wireが挙げられる。] [0136] 通信インターフェイス1174は、好ましくは、イーサネット(登録商標)IEEE 802規格、ファイバチャネル、デジタル加入者線(「DSL」)、非同期デジタル加入者線(「ADSL」)、フレームリレー、非同期転送モード(「ATM」)、デジタル総合サービス網(「ISDN」)、パーソナル通信サービス(「PCS」)、通信制御プロトコル/インターネットプロトコル(「TCP/IP」)、シリアル回線インターネットプロトコル/ポイント・トゥ・ポイント・プロトコル(「SLIP/PPP」)、などの業界標準のプロトコル規格を実装するが、専用または非標準のインターフェイスプロトコルを実装してもよい。] [0137] 通信インターフェイス1174を介して伝送されるソフトウェアおよびデータは、一般に、電気通信信号1178の形態である。これらの信号1178は、好ましくは、通信チャネル1176を介して通信インターフェイス1174へともたらされる。信号1178を運ぶ通信チャネル1176を、これらに限られるわけではないが、配線またはケーブル、光ファイバ、従来からの電話線、携帯電話リンク、無線データ通信リンク、高周波(RF)リンク、または赤外線リンクなど、さまざまな有線または無線の通信手段を使用して実現することができる。] [0138] コンピュータによって実行できるコード(すなわち、コンピュータプログラムまたはソフトウェア)が、主メモリ1156および/または二次メモリ1158に保存される。コンピュータプログラムを、通信インターフェイス1174を介して受信して、主メモリ1156および/または二次メモリ1158に保存してもよい。そのようなコンピュータプログラムは、実行されたときに、コンピュータシステム1150が上述のとおりの本発明の種々の機能を実行することを可能にする。] [0139] 本明細書において、用語「コンピュータにとって読み取り可能な媒体」は、コンピュータによる実行が可能なコード(例えば、ソフトウェアおよびコンピュータプログラム)をコンピュータシステム1150へともたらすために使用される任意の媒体を指して使用される。そのような媒体の例として、主メモリ1156、二次メモリ1158(ハードディスクドライブ1160、リムーバブル記憶媒体1164、および外部の記憶媒体1172を含む)、および通信インターフェイス1174に通信可能に接続される任意の周辺装置(ネットワーク情報サーバまたは他のネットワーク装置を含む)が挙げられる。これらのコンピュータにとって読み取り可能な媒体は、実行可能なコード、プログラムインストラクション、およびソフトウェアをコンピュータシステム1150へともたらすための手段である。] [0140] ソフトウェアを使用して実現される実施の形態においては、ソフトウェアを、コンピュータ読み取り可能な媒体に保存し、リムーバブル・ストレージ・ドライブ1162、インターフェイス1170、または通信インターフェイス1174によってコンピュータシステム1150へとロードすることができる。そのような実施の形態においては、ソフトウェアが、電気通信信号1178の形態でコンピュータシステム1150へとロードされる。ソフトウェアが、プロセッサ1152によって実行されたときに、好ましくはプロセッサ1152に本明細書においてすでに述べた本発明の特徴および機能を実行させる。] [0141] 種々の実施の形態を、例えば特定用途向け集積回路(「ASIC」)またはフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(「FPGA」)などといった構成部品を使用して、主としてハードウェアにて実現してもよい。本明細書に記載の機能を実行することができるハードウェア状態機械の実現も、当業者にとって明らかであろう。また、種々の実施の形態を、ハードウェアおよびソフトウェアの両者の組み合わせを使用して実現してもよい。] [0142] さらに、上述の図および本明細書に開示の実施の形態に関して説明した種々の例示の論理ブロック、モジュール、回路、および方法の各段階を、多くの場合に、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両者の組み合わせとして実現できることを、当業者であれば理解できるであろう。このハードウェアおよびソフトウェアの入れ換え可能性を明確に示すために、種々の例示のコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、おおむねそれらの機能に関して上述した。そのような機能をハードウェアまたはソフトウェアのどちらで実現するかは、特定の用途および全体としてのシステムに課せられる設計の制約に依存して決まる。当業者であれば、上述の機能を各々の特定の用途に合わせてさまざまなやり方で実現できるが、そのような実現の決定を、本発明の技術的範囲からの逸脱を生じるものと解釈してはならない。さらに、説明を容易にするために、いくつかの機能をモジュール、ブロック、回路、またはステップにまとめている。特定の機能またはステップを、本発明から逸脱することなく、或るモジュール、ブロック、または回路から他のモジュール、ブロック、または回路へと移動させることができる。] [0143] さらに、本明細書に開示の実施の形態に関連して説明した種々の例示の論理ブロック、モジュール、および方法を、本明細書に記載の機能を実行するように設計された汎用のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(「DSP」)、ASIC、FPGA、または他のプログラマブルなロジックデバイス、ディスクリートなゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートなハードウェアコンポーネント、あるいはこれらの任意の組み合わせによって実現または実行することができる。汎用のプロセッサは、マイクロプロセッサであってよいが、代案においては、プロセッサが、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。また、プロセッサを、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つ以上のマイクロプロセッサ、または他の任意の同様の構成など、演算装置の組み合わせとして実現してもよい。] [0144] さらには、本明細書に開示の実施の形態に関連して説明した方法またはアルゴリズムの各段階を、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、または両者の組み合わせにて直接的に具現化することができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、またはネットワーク記憶媒体を含む任意の他の形態の記憶媒体に位置させることができる。典型的な記憶媒体を、プロセッサへと、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出すことができ、記憶媒体へと情報を書き込むことができるように、接続することができる。あるいは、記憶媒体がプロセッサと一体であってよい。プロセッサおよび記憶媒体が、ASICに位置してもよい。] [0145] 上記の図は、本発明の典型的な構成を示すことができるが、それらは、本発明に含まれうる特徴および機能の理解を助けるために行われている。本発明は、例示したアーキテクチャまたは構成に限定されず、さまざまな代案のアーキテクチャおよび構成を使用して実現することが可能である。さらに、本発明を種々の典型的な実施の形態および実施例に関して上述したが、個々の実施の形態のうちの1つ以上において説明された種々の特徴および機能を、単独または何らかの組み合わせにて、本発明の残りの1つ以上の実施の形態へと適用することが、そのような実施の形態が記載されているか否かにかかわらず、かつそのような特徴が記載の実施の形態の一部として提示されているか否かにかかわらず可能であることを、理解すべきである。このように、とくには以下の特許請求の範囲における本発明の広さおよび範囲は、上述の典型的な実施の形態のいずれにも限定されるものではない。] [0146] 本明細書において使用される用語および語句ならびにその変種は、とくにそのようでないと明示されない限りは、限定的に解釈するのではなく、制限のないものとして解釈されなければならない。そのような例として、用語「・・・含んでいる(including)」は、「・・・を含むが、・・・に限られない」などと理解すべきであり、用語「例」は、該当の項目について典型的な事例を提示するために使用されており、そのような項目を述べ尽くすものでも、そのような項目の限定列挙を提示するものでもなく、「従来からの(conventional)」、「伝統的な(traditional)」、「標準的な(standard)」、「公知の(known)」、などといった形容詞ならびに同様の意味の用語は、該当の項目を所与の時間期間または所与の時点において利用可能な項目に限定するものと解釈してはならず、むしろ現時点において利用可能または公知であり、あるいは将来の任意の時点において利用可能または公知であろう従来からの技法、伝統的な技法、通常の技法、または標準的な技法を包含すると解釈すべきである。同様に、接続詞「および(and)」によって結び付けられた項目の集まりは、そのような項目の各々がすべて集まりに存在しなければならないと解釈してはならず、むしろ、とくにそのようでないと明示されない限りは、「および/または(and/or)」と解釈されなければならない。同様に、接続詞「または(or)」によって結び付けられた項目の集まりは、そのような集まりにおいて互いの排他性が必要であると解釈してはならず、むしろ、とくにそのようでないと明示されない限りは、「および/または(and/or)」と解釈されなければならない。さらに、開示の項目、構成要素、または構成部品が、単数形にて記載または請求されているかもしれないが、単数に限られる旨が明示されていない限りは、複数もその範囲に包含されると考えられる。いくつかの場合において「1つ以上(one or more)」、「少なくとも(at least)」、「・・・に限られるわけではないが(but not limited to)」などといった広がりの用語および語句あるいは他の同様の語句が存在しているからといって、そのような広がりの語句が存在しない場合を、より狭い事例を意図しており、あるいはより狭い事例を必要としていると解釈してはならない。]
权利要求:
請求項1 ユーザへと酸素を届けるための可搬の酸素濃縮器システムであって、ユーザによって容易に運ばれるように構成されており、充電式のエネルギー源と、前記エネルギー源を動力とし、外気を前記ユーザのための濃縮酸素ガスへと変換するように構成された濃縮器と、ユーザの呼吸活動を検出し、検出された呼吸活動に応答した信号を生成する吸気センサと、前記検出された呼吸活動に応答した信号を受信し、前記検出された呼吸活動に応答した受信信号に部分的にもとづいて呼吸レートを割り出し、該割り出された呼吸レートに少なくとも部分的にもとづいてユーザの酸素の要求を満たすために充分な酸素の流れを届けるように当該可搬の酸素濃縮器システムを制御する制御ユニットと、を備えており、重量が4〜20ポンドである可搬の酸素濃縮器システム。 請求項2 前記制御ユニットが、前記割り出された呼吸レートにもとづいてユーザの血中酸素濃度を推定する請求項1に記載の可搬の酸素濃縮器システム。 請求項3 連続流の濃縮器を備えている請求項1に記載の可搬の酸素濃縮器システム。 請求項4 パルス流の濃縮器ならびに連続流およびパルス流の組み合わせの濃縮器の少なくとも一方を備えている請求項1に記載の可搬の酸素濃縮器システム。 請求項5 前記濃縮器が、ユーザによる呼吸のたびごとにユーザへとボーラスサイズの酸素を届け、前記制御ユニットが、少なくとも前記吸気センサから該制御ユニットが受信する前記検出された呼吸活動に応答した信号にもとづいて、1つ以上の期間におけるユーザの呼吸の回数を測定し、前記制御ユニットが、割り出された時間期間当たりの呼吸の回数を呼吸ごとのボーラスサイズで乗算することによって、ユーザの呼吸レートを推定する請求項4に記載の可搬の酸素濃縮器システム。 請求項6 前記制御ユニットが、2つ以上の期間においてユーザの呼吸の回数を測定し、ユーザの呼吸レートの推定において、より新しく測定された呼吸の回数に、より古く測定された呼吸の回数に与える重要性よりも大きい重要性を与える請求項5に記載の可搬の酸素濃縮器システム。 請求項7 可変速の圧縮機をさらに備えており、前記濃縮器が、複数の吸着ベッドと、外気を前記ユーザのための濃縮酸素ガスへと変換するために流体を前記複数の吸着ベッドを通って選択的に移動させるべく回転式のバルブ作用をもたらすための1つ以上の回転バルブアセンブリとを備えており、前記制御ユニットが、当該可搬の酸素濃縮器システムを、前記可変速圧縮機の速度を調節することおよび前記1つ以上の回転バルブアセンブリの速度を調節することの少なくとも一方によって、ユーザの酸素の要求を満たすために充分な酸素の流れを届けるように制御する請求項1に記載の可搬の酸素濃縮器システム。 請求項8 可変速の圧縮機と、真空発生器とをさらに備えており、前記濃縮器が、減圧スイング吸着(VPSA)酸素濃縮器であり、前記圧縮機が、外気を圧縮して前記VPSA酸素濃縮器へと供給するように構成され、前記VPSA酸素濃縮器が、前記供給される外気から濃縮された気体酸素を分離するように構成されており、前記真空発生器が、前記VPSA酸素濃縮器の回収率および生産性を向上させるべく前記VPSA酸素濃縮器から排気ガスを吸い出す請求項1に記載の可搬の酸素濃縮器システム。 請求項9 請求項1に記載の可搬の酸素濃縮器システムを使用してユーザへと酸素を届けるための方法であって、前記吸気センサによってユーザの呼吸活動を検出し、検出された呼吸活動に応答した信号を生成するステップと、前記検出された呼吸活動に応答した信号を、前記制御ユニットによって受信するステップと、前記検出された呼吸活動に応答した受信信号に部分的にもとづいて、呼吸レートを前記制御ユニットにおいて割り出すステップと、該割り出された呼吸レートに少なくとも部分的にもとづいてユーザの酸素の要求を満たすために充分な酸素の流れを届けるように前記可搬の酸素濃縮器システムを前記制御ユニットで制御するステップと、を含んでいる方法。 請求項10 前記割り出された呼吸レートにもとづいてユーザの血中酸素濃度を前記制御ユニットによって推定するステップをさらに含んでいる請求項9に記載の方法。 請求項11 前記可搬の酸素濃縮器システムが、連続流の濃縮器を備えている請求項9に記載の方法。 請求項12 前記可搬の酸素濃縮器システムが、パルス流の濃縮器ならびに連続流およびパルス流の組み合わせの濃縮器の少なくとも一方を備えている請求項9に記載の方法。 請求項13 ユーザによる呼吸のたびごとにユーザへとボーラスサイズの酸素を前記濃縮器によって届けるステップと、前記制御ユニットによって、少なくとも前記吸気センサから該制御ユニットが受信する前記検出された呼吸活動に応答した信号にもとづいて、1つ以上の期間におけるユーザの呼吸の回数を測定するステップ、前記制御ユニットによって、割り出された時間期間当たりの呼吸の回数を呼吸ごとのボーラスサイズで乗算することによって、ユーザの呼吸レートを推定するステップと、をさらに含んでいる請求項12に記載の方法。 請求項14 前記制御ユニットによる測定が、2つ以上の期間においてユーザの呼吸の回数を測定することを含んでおり、ユーザの呼吸レートの推定において、前記制御ユニットが、より新しく測定された呼吸の回数に、より古く測定された呼吸の回数に与える重要性よりも大きい重要性を与える請求項13に記載の方法。 請求項15 前記可搬の酸素濃縮器システムが、可変速の圧縮機をさらに備えており、前記濃縮器が、複数の吸着ベッドと、外気を前記ユーザのための濃縮酸素ガスへと変換するために流体を前記複数の吸着ベッドを通って選択的に移動させるべく回転式のバルブ作用をもたらすための1つ以上の回転バルブアセンブリとを備えており、前記制御ユニットが、前記可搬の酸素濃縮器システムを、前記可変速圧縮機の速度を調節することおよび前記1つ以上の回転バルブアセンブリの速度を調節することの少なくとも一方によって、ユーザの酸素の要求を満たすために充分な酸素の流れを届けるように制御する請求項9に記載の方法。 請求項16 前記可搬の酸素濃縮器システムが、可変速の圧縮機と、真空発生器とを備えており、前記濃縮器が、減圧スイング吸着(VPSA)酸素濃縮器であり、前記圧縮機が、外気を圧縮して前記VPSA酸素濃縮器へと供給するように構成され、前記VPSA酸素濃縮器が、前記供給される外気から濃縮された気体酸素を分離するように構成されており、前記真空発生器が、前記VPSA酸素濃縮器の回収率および生産性を向上させるべく前記VPSA酸素濃縮器から排気ガスを吸い出す請求項9に記載の方法。
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