ペーシング用出力チャネルの構成
专利摘要:
自動閾値、自動捕捉、または他の誘発反応検知中に、こうした誘発反応検知中でないときに使用されるものよりも小さな結合キャパシタ値を使用することによって、ペース後アーチファクトが低減される。これは、結合キャパシタとして使用するために別のキャパシタを借用することによって達成されうる。借用されたキャパシタは、同じかまたは異なるペーシングチャネルのバックアップペーシングキャパシタでありうる。あるいは、借用されたキャパシタは、異なるペーシングチャネルの結合キャパシタでありうる。 公开号:JP2011505903A 申请号:JP2010536929 申请日:2008-12-04 公开日:2011-03-03 发明作者:ジェイ. ステスマン、ニコラス;ジェイ. ライデン、マイケル 申请人:カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド; IPC主号:A61N1-368
专利说明:
[0001] 本特許文書は、一般に、とりわけ、心房、心室、および2腔ペースメーカを含む心臓調律管理デバイスの分野に関する。 (優先権の利益) 優先権の利益は、その出願が参照により本明細書に組込まれる、2007年12月5日に出願された米国特許出願第61/005,568号および2007年12月30日に出願された米国特許出願第61/009,747号に対して主張される。] 背景技術 [0002] 心臓調律管理デバイスは、調律管理デバイスに結合されるリード線の電極に隣接する興奮性心臓組織細胞を電気刺激しうる。心筋刺激に対する反応または「捕捉(capture )」は、心臓内の各心筋細胞において見出される正および負の帯電の関数である。心臓調律管理デバイスは、心筋に送出されるペーシングまたは他の電気刺激のエネルギーが閾値を越えると、脱分極を引き起こすかまたは反応を誘発する。捕捉閾値と呼ばれるこの閾値は、心筋細胞の透過性を変化させ、それにより細胞脱分極を始動させることになる電気エネルギーの量を示す。ペーシング刺激のエネルギーが捕捉閾値を越えない場合、心筋細胞の透過性は変化しないことになり、このため脱分極は生じ得ない。一方、ペーシング刺激のエネルギーが捕捉閾値を越える場合、心筋細胞の透過性は変化することになるため、脱分極が生じ得る。] [0003] 実施例1では、装置は、埋め込み型医療デバイスを含む。埋め込み型医療デバイスは、第1電気刺激電圧を発生するように構成された第1電気刺激電圧発生器を含む。第1キャパシタは、第1電気刺激電圧発生器に結合され、第1電気刺激電圧を蓄積可能に構成されている。第2キャパシタは、異なる少なくとも第1キャパスタンス値と第2キャパシタンス値との間で構成可能なキャパシタンス値を含む。プロセッサは、誘発反応検知モードを含み、電気刺激目標への第1電気刺激電圧の送出中に第1キャパシタと直列に第2キャパシタを配置し、それにより、誘発反応検知モードにあるときの送出中に第1キャパシタンス値を使用し、誘発反応検知モードでないときの送出中に第2キャパシタンス値を使用するように構成される。] [0004] 実施例2では、実施例1の装置は、任意選択で、誘発反応検知モードが、自動捕捉モードと自動閾値モードとのうちの少なくとも一方を含むように構成される。プロセッサは、誘発反応検知モードが有効にされると、第2キャパシタンス値から第1キャパシタンス値に第2キャパシタを再構成するように構成されており、ここで、第2キャパシタンス値は第1キャパシタンス値を越える値である。] [0005] 実施例3では、実施例1〜2のうちの1つまたは複数の装置におけるプロセッサは、任意選択で、第2キャパシタの第1キャパシタンス値を提供するためにキャパシタを直列に配置することによって、第2キャパシタンス値から第1キャパシタンス値に第2キャパシタを再構成するように構成される。] [0006] 実施例4では、実施例1〜3のうちの1つまたは複数の装置におけるプロセッサは、任意選択で、誘発反応検知モードが有効にされると、異なるキャパシタを代わりに用いることによって、第2キャパシタンス値から第1キャパシタンス値に第2キャパシタを再構成するように構成される。] [0007] 実施例5では、実施例1〜4のうちの1つまたは複数の装置におけるプロセッサは、任意選択で、誘発反応検知モードが有効にされると、同じペーシングチャネルから同じチャネルのバックアップペーシング供給キャパシタを代わりに用いることによって、第2キャパシタンス値から第1キャパシタンス値に第2キャパシタを再構成するように構成される。] [0008] 実施例6では、実施例1〜5のうちの1つまたは複数の装置におけるプロセッサは、任意選択で、誘発反応検知モードが有効にされると、異なるペーシングチャネルからの異なるキャパシタを借用することによって、第2キャパシタンス値から第1キャパシタンス値に第2キャパシタを再構成するように構成される。] [0009] 実施例7では、方法は、第1電気刺激電圧を発生すること、第1電気刺激電圧を第1キャパシタに蓄積すること、第1キャパシタからの第1電気刺激電圧を、第1キャパシタと直列の第2キャパシタを通して電気刺激目標に送出すること、誘発反応検知モードを有効にすること、および、誘発反応検知モードを有効にすることに応答して、送出中に第2キャパシタのキャパシタンス値を減少させることを含む。] [0010] 実施例8では、実施例7の方法において、任意選択で、第2キャパシタのキャパシタンス値を減少させることが、誘発反応検知モード中にバックアップペーシングキャパシタを使用することを含むように実施される。] [0011] 実施例9では、実施例7〜8のうちの1つまたは複数の方法において、任意選択で、誘発反応検知モード中にバックアップペーシングキャパシタを使用することが、誘発反応検知モード中に別のペーシングチャネルからのバックアップペーシング供給キャパシタを借用することを含むように実施される。] [0012] 実施例10では、実施例7〜9のうちの1つまたは複数の方法において、任意選択で、第2キャパシタのキャパシタンス値を減少させることが、誘発反応検知モード中に第2キャパシタについてキャパシタの直列結合を使用することを含むように実施される。] [0013] 実施例11では、装置は、埋め込み型医療デバイスを備える。埋め込み型医療デバイスは、第1電気刺激エネルギー送出チャネルを備える。第1電気刺激エネルギー送出チャネルは、第1電気刺激電圧を発生するように構成された第1電気刺激電圧発生器を備える。第1電気刺激エネルギー送出チャネルはまた、第1電気刺激電圧発生器に結合され、第1電気刺激電圧を蓄積可能に構成された第1キャパシタを備える。第1電気刺激エネルギー送出チャネルはまた、第1キャパシタに結合され、第1キャパシタから目標への第1電気刺激電圧の送出を支援するように構成された第1スイッチング回路を備える。埋め込み型医療デバイスはまた、第2電気刺激エネルギー送出チャネルを備える。第2電気刺激エネルギー送出チャネルは、第2電気刺激電圧を発生するように構成された第2電気刺激電圧発生器を備える。第2電気刺激エネルギー送出チャネルは、第2電気刺激電圧発生器に結合され、第2電気刺激電圧を蓄積可能に構成された第2キャパシタを備える。第2電気刺激エネルギー送出チャネルはまた、第2キャパシタに結合され、第2キャパシタから目標への第2電気刺激電圧の送出を支援するように構成された第2スイッチング回路を備える。第2電気刺激エネルギー送出チャネルはまた、第1キャパシタから目標への第1電気刺激電圧の送出中に、第1キャパシタと直列になるように第2キャパシタの構成を制御するよう構成されたプロセッサを備える。] [0014] 実施例12では、実施例11の装置におけるプロセッサは、任意選択で、誘発反応検知モードの無効化に応答して、第1キャパシタから目標への第1電気刺激電圧の送出中に、第1キャパシタと直列になるように第2キャパシタの構成を制御するよう構成される。] [0015] 実施例13では、実施例11〜12のうちの1つまたは複数の装置におけるプロセッサは、任意選択で、第1電気刺激電圧の送出後に、第2キャパシタの実質的な放電を制御するように構成される。] [0016] 実施例14では、実施例11〜13のうちの1つまたは複数の装置において、任意選択で、第2キャパシタのキャパシタンスは、異なる少なくとも第1キャパスタンス値と第2キャパシタンス値との間で構成可能であり、プロセッサは、誘発反応検知モードを含み、電気刺激目標への第1電気刺激電圧の送出中に第1キャパシタと直列に第2キャパシタを配置し、それにより、誘発反応検知モードにあるときの送出中に第1キャパシタンス値を使用し、誘発反応検知モードでないときの送出中に第2キャパシタンス値を使用するように構成される。] [0017] 実施例15では、方法は、第1電気刺激電圧を発生させ、第1電気刺激エネルギー送出チャネル内に配設される第1キャパシタに第1電気刺激電圧を蓄積すること、および、目標への第1電気刺激電圧の送出中に、目標への第1電気刺激電圧の送出を補助するために第2電気刺激エネルギー送出チャネルから第2キャパシタを借用することを含む。] [0018] 実施例16では、実施例15の方法は、任意選択で、第1キャパシタから目標への第1電気刺激電圧の送出中に、第1キャパシタと直列になるように第2キャパシタを構成することを含む。] [0019] 実施例17では、実施例15〜16のうちの1つまたは複数の方法は、任意選択で、第1キャパシタから目標への第1電気刺激電圧の送出後に、第2キャパシタを実質的に放電させることを含む。] [0020] 実施例18では、実施例15〜17のうちの1つまたは複数の方法において、任意選択で、第2キャパシタを借用することが、自動閾値モードが無効にされると、第2キャパシタを借用することを含むように実施される。] [0021] 実施例19では、実施例15〜18のうちの1つまたは複数の方法は、任意選択で、誘発反応検知モードが無効にされると、結合キャパシタとして働くようにバックアップペーシングキャパシタを使用することを含む。] [0022] 実施例20では、実施例15〜19のうちの1つまたは複数の方法は、任意選択で、自動閾値モードが無効にされると、結合キャパシタとして働くようにバックアップペーシングキャパシタを使用することを含む。] [0023] 必ずしも一定比例尺に従って描かれていない図面では、同じ数字は、異なる図において類似のコンポーネントを示す。異なる添え字を有する同じ数字は、類似のコンポーネントの異なる例を示しうる。図面は概して、本明細書で説明される種々の実施形態を、制限としてではなく例として示す。] 図面の簡単な説明 [0024] 心臓の所望の部分にペースを送出するか、あるいは、心臓の所望の部分からの、自発内因性または誘発内因性の脱分極を検知するなどのための、埋め込み型心臓調律管理デバイスの一部分の実施例を示す図である。 例示的なキャパシタおよびスイッチング構成と共に、ペーシングおよび再充電パルスの実施例を示す図である。 複数のペーシングチャネルを有するデバイスで使用されうるペーシングチャネルの実施例を示す図である。 心臓の所望の部分に電気刺激を送出するシステムの実施例を示す図である。] 実施例 [0025] 図1は、心臓100の所望の部分にペースを送出するか、あるいは、心臓100の所望の部分からの、自発内因性または誘発内因性の脱分極を検知するなどのための、埋め込み型心臓調律管理デバイスの一部分の実施例を示す。自発内因性脱分極は心臓自体によって生じ、一方、誘発内因性脱分極はペーシングなどの電気刺激パルスの結果として生じる。心腔の脱分極は心臓を収縮させる。収縮後、心腔が血液で充満するために拡張する間に、再分極が起こる。] 図1 [0026] 図1は、ペーシング供給キャパシタ104に蓄積される調節可能電圧を発生するペーシング電圧発生器102の実施例を示す。スイッチ106は、ペーシング電圧発生器102を選択的に供給キャパシタ104に結合するまたは供給キャパシタ104から分離するのに使用される。ペースパルスは、スイッチ112,114を閉じることなどによって、(たとえば、いくつかの実施例では、リード線110上の)電極108,109などを介して心臓100に送出される。この実施例では、ペーシングパルスの送出中、結合キャパシタ116は、電極109からグラウンドへのリターン経路内に含まれる。あるいは、結合キャパシタ116は、ペーシング供給キャパシタ104とペーシング電極108との間で直列に構成される(図示せず)。心臓の再分極などの間の、ペーシングパルスの送出に続く非ゼロ遅延期間後に、「再充電(recharge)」期間が開始される。再充電期間中、スイッチ112が開き、スイッチ114,115が閉じて、ペースパルス中に蓄積された電圧を結合キャパシタ116から元のゼロへ放出させる。] 図1 [0027] 図2は、内部または外部デフィブリレーションショック中を除いて、通常「オン」であるチップ外(off-chip)リード線スイッチ「LS」をさらに含むスイッチング構成の別の図とともに、「ペーシング」期間「P」および「再充電」期間「R」中における電極108,109間の電圧波形の実施例をそれぞれ示す(なお、「LS」リード線スイッチは、使用される入力保護方式に応じて、徐脈ペーサデバイスには存在しない場合もある)。ペーシング期間「P」中、スイッチ112,114が閉じる。再充電期間「R」中、スイッチ114,115が閉じる。] 図2 [0028] 図1および図2の実施例では、自発内因性または誘発内因性脱分極はまた、検知増幅器チャネル118(検知増幅器ならびに他の信号処理コンポーネントを含みうる)によって電極108,109間などで検知される。得られる検知情報は、さらなる処理などのためにプロセッサ120に提供される。この実施例では、プロセッサ120は、情報を読み取るかまたは格納するなどのために、オンボードのまたは別個のメモリ122にアクセスする。プロセッサ120はまた、ペーシング電圧発生器102、スイッチ106,112,114,115、検知増幅器チャネル118、またはメモリ122などの他のコンポーネントの動作も制御可能である。] 図1 図2 [0029] 自動閾値モードでは、埋め込み型デバイスは、ペーシング供給キャパシタ104に蓄積される電圧を変更すること、または、ペーシング供給キャパシタ104に蓄積されるエネルギーがペーシング電極108に供給されるペーシングパルス幅時間を変更することなどによって、種々のペーシング出力エネルギーを循環しうる。応答性脱分極がそれよりも小さいときにもはや誘発されなくなる送出「閾値(threshold )」エネルギーを自動的に確定することによって、ペーシング出力エネルギーが、所望の安全余裕などだけその閾値を越えるように自動または手動で設定されうる。同様に、自動捕捉モードでは、埋め込み型デバイスは、送出されたペースなどに続いて自動的に検知して、送出されたペースが応答性誘発脱分極をもたらしたかどうかを判定しうる。ペーシング出力エネルギーは、長い時間期間にわたって、または、拍動ごとにその閾値を越えるように自動的に調整されうる。] [0030] こうして、自動捕捉および心房自動閾値は共に、ペーシングパルスの送出の直後に、心臓から誘発反応を検知することを含みうる。誘発反応信号の確実な検知または検出を達成することに対する考えられる難題は、ペース/再充電事象直後に電極108,109にわたって見られるペースパルスリード線分極(たとえば、「後電位(afterpotential)」)アーチファクトである。デバイスの電極構成が、電極108,109以外のさらなる電極(デフィブリレータデバイスでは、さらなる右心室コイル電極およびさらなる右心房コイル電極など)を含むいくつかの実施例では、任意の誘発反応は、こうした他の電極を使用して検知されうる。こうした他の電極は、ペースパルスを送出するのに使用される電極と異なるため、電極108,109で見られる後電位によって影響を受けることなく、誘発反応を迅速に検知しうる。こうした方式は、誘発反応検知チャネル上に見られるペースアーチファクトをほとんどまたは全くもたらさない。] [0031] しかし、いくつかの徐脈デバイスは、誘発反応のこうした検知が、ペーシングパルスを送出するのに使用される電極と独立になることを可能にするこうした別個の電極を有する利用可能なリード線を持たない可能性がある。こうした構成では、誘発反応検知は、こうしたペーシングアーチファクトによって影響を受けることとなる。本発明者らは、とりわけ、このアーチファクトを低減する1つの方法が、こうした誘発反応検知などの間に、結合キャパシタ116のキャパシタンスを減少させることであることを認識した。誘発反応検知の実施例は、米国特許第6,226,551号、第6,427,085号、および第5,941,903号に記載され、これらはそれぞれ誘発反応検出の記述を含み、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。例示的な実施例では、誘発反応検知中のペースアーチファクトは、誘発反応検知中に小さな(たとえば、2.2μFの)結合キャパシタ116を使用することによって、また、非誘発反応ペーシング中に大きな(たとえば、10μFの)結合キャパシタ116を使用することによって低減される。] [0032] しかし、誘発反応信号の良好な検知可視性を提供しながら、小さな結合キャパシタ値はまた、ペーシング波形の形状を変更しうる。たとえば、小さな結合キャパシタは一般に、ペーシングパルス振幅の急速な減衰をもたらす。その理由は、前縁振幅と後縁振幅との間の電圧降下が、ペーシング供給キャパシタ104、結合キャパシタ116、および心臓負荷とトランジスタスイッチの直列抵抗によって形成されるRC時定数に依存するからである。そのため、小さな結合キャパシタ値を使用することは、ペースパルスの後縁振幅を減少させ、その結果、使用可能なペーシングパルス幅継続時間を事実上制限しうる。1つの解決策が、利用可能な小さな(たとえば、2.2μFの)結合キャパシタ116と大きな(たとえば、10μFの)結合キャパシタ116との両方を有すること、誘発反応検知中に(自動閾値、自動捕捉、または両方などの間に)小さな結合キャパシタ116を自動的に使用すること、および、そうでなければ大きな結合キャパシタ116を自動的に使用することであることを本発明者らは認識した。サイズが制約された埋め込み型デバイスでは、以下でさらに説明するように、別のペーシングチャネルから結合キャパシタを「借用する(borrow)」スイッチング構成を使用可能であることも本発明者らは認識した。] [0033] 図3は、特定のペーシングチャネルについてのスイッチング構成の実施例を概略的に示すブロック図であり、特定のペーシングチャネルは、ペーシングエネルギーが送出される心臓の特定の位置に関連付けされる。ある実施例では、複数のペーシングチャネルは、ペーシングエネルギーが送出される心臓の異なる位置に個々に関連付けされる。例示的な実施例として、右心室(RV)に対する単腔ペーシングは、図3に示すような単一ペーシングチャネルを使用する。別の例示的な実施例として、右心室(RV)および右心房(RA)に対する2腔ペーシングは、2つのペーシングチャネルを使用する。さらなる例示的な実施例として、右心房(RA)、右心室(RV)、および左心室(LV)に対する3腔ペーシングは、3つのペーシングチャネルを使用する。他の構成またはそれより多いペーシングチャネルも使用可能である。] 図3 [0034] 図3の実施例では、ペーシング供給キャパシタ104およびリターン結合キャパシタ116に加えて、バックアップペーシング供給キャパシタ300もまた、特定のペーシングチャネルに含まれる。この実施例では、通常のペーシング供給キャパシタ104およびバックアップペーシング供給キャパシタの各々は、2極ペーシングパルス送出中にリング電極にそれぞれ結合したり、単極ペーシングパルス送出中に「缶(can)」電極(埋め込み型デバイスのハウジングに関連付けされる)にそれぞれ結合したりするための、それぞれ別個のスイッチ112A,112Bを含みうる。] 図3 [0035] 複数のこうしたペーシングチャネルが使用される実施例では、別のペーシングチャネルからのバックアップペーシングチャネル300は、自動捕捉が無効にされるときなどに、その結合キャパシタ116として使用するために特定のペーシングチャネルによって「借用される(borrowed)」。実際には、自動閾値バックアップペーシング供給を有する単腔ペーシングデバイスにおいても、バックアップペーシング供給キャパシタは、(たとえば、自動閾値モードで動作していないときに)結合キャパシタと交換されて、より広いペースパルスを提供しうる。例示的な実施例では、埋め込み型デバイスは、それぞれが、10μFペーシング供給キャパシタ104、2.2μF結合キャパシタ116、および10μFバックアップペーシング供給キャパシタ300を含む別個のRA、RV、およびLVペーシングチャネルを含むと仮定する。RV自動捕捉が有効にされるときを除いて、RVペーシングチャネルは、RAチャネルの10μFバックアップペーシング供給キャパシタ300をその結合キャパシタ116として使用しうる。RV自動捕捉が有効にされると、RVペーシングチャネルは、別のチャネルから借用するのではなく、それ自身の2.2μF結合キャパシタ116を使用する。この実施例では、バックアップペーシング供給キャパシタ300を「借用すること」は、スイッチ114の代わりに、キャパシタ300と先端(TIP)電極との間のスイッチ(図示せず)を閉じることを含む。] [0036] 別の実施例では、特定のペーシングチャネルは、別のペーシングチャネルから借用するのではなく、その結合キャパシタ116として使用するためにそれ自身のバックアップペーシング供給キャパシタ300を借用する。しかし、こうした実施例では、そのチャネルについてのバックアップペーシングは利用可能でない。その理由は、そのチャネル自身のバックアップペーシング供給キャパシタ300が、結合キャパシタ116として使用されているからである。] [0037] 別の実施例では、特定のペーシングチャネルは、別のペーシングチャネルからバックアップペーシング供給キャパシタを借用するのではなく、結合キャパシタ116として使用するために別のペーシングチャネルの結合キャパシタ116を借用する。] [0038] 以下の表1は、3つのペーシングチャネル、すなわち、RVペーシングチャネル、RAペーシングチャネル、およびLVペーシングチャネルが存在する実施形態における、結合キャパシタ116として使用されるキャパシタの種々の構成の例示的な実施例を挙げる。3つの「コントロールビット(control bits)」は、この実施例で利用可能な8つから特定の構成を選択するためにコード化される。] [0039] 図4は、1つまたは複数の電気刺激を目標に送出するのに使用される装置400の実施例を示す。ある実施例では、装置400は、電極108,109を使用することなどによって心臓100に結合される。ある実施例では、埋め込み型医療デバイス401は、第1電気刺激送出チャネル410、第2電気刺激送出チャネル420、プロセッサ120、および心臓100に結合される電極108,109を含む。] 図4 [0040] ある実施例では、第1電気刺激送出チャネル410は、電圧発生器402、キャパシタモジュール404、およびスイッチング回路408を含む。ある実施例では、キャパシタモジュール404は、ペーシング供給キャパシタ405を含むとともに、リターンまたは他の結合キャパシタ406を含む。] [0041] ある実施例では、第2電気刺激送出チャネル420は、電圧発生器412、キャパシタモジュール404、およびスイッチング回路418を含む。ある実施例では、キャパシタモジュール414は、ペーシング供給キャパシタ415を含むとともに、リターンまたは他の結合キャパシタ416を含む。] [0042] ある実施例では、電圧発生器402は、スイッチング回路408に結合される。ある実施例では、キャパシタモジュール404は、スイッチング回路408に結合され、スイッチング回路408は、心臓100に関連付けられて配置される電極108,109に結合される。ある実施例では、電圧発生器402は、電気刺激電圧を発生し、スイッチング回路408を作動させるか、あるいはその他の方法で電気刺激電圧をキャパシタモジュール404に供給するように構成される。ある実施例では、キャパシタモジュール404は、電気刺激電圧をペーシング供給キャパシタ405に蓄積する。ある実施例では、スイッチング回路408は、心臓100の所望部分への電気刺激の送出中などに、キャパシタモジュール404を選択的に結合させるのに使用される。] [0043] ある実施例では、電圧発生器412は、スイッチング回路418に結合される。ある実施例では、キャパシタモジュール414は、スイッチング回路418に結合され、スイッチング回路418は、電極108,109に結合される。ある実施例では、電圧発生器412は、電気刺激電圧を発生し、スイッチング回路418を作動させることなどによって電気刺激電圧をキャパシタモジュール414に供給するように構成される。ある実施例では、キャパシタモジュール414は、電気刺激電圧をペーシング供給キャパシタ415に蓄積する。ある実施例では、スイッチング回路418は、心臓100の所望部分への電気刺激の送出中などに、キャパシタモジュール414を選択的に結合させるように構成される。] [0044] ある実施例では、プロセッサ120は、電圧発生器402,412およびスイッチング回路408,418に結合される。ある実施例では、プロセッサ120は、スイッチング回路408,418を制御するように構成される。ある実施例では、プロセッサ120は、ペーシング供給キャパシタ405から心臓100の目標部分への電気刺激電圧の送出中などに、キャパシタモジュール414内のキャパシタ415,416のうちの一方をペーシング供給キャパシタ405に直列接続するように構成される。] [0045] ある実施例では、第1電気刺激チャネル410および第2電気刺激チャネル420のうちの少なくとも一方は、右心室(RV)への単腔ペーシング用の単一ペーシングチャネルを含む。別の実施例では、第1電気刺激チャネル410および第2電気刺激チャネル420のうちの少なくとも一方は、右心室(RV)および右心房(RA)への2腔ペーシング用の2つのペーシングチャネルを含む。別の実施例では、第1電気刺激チャネル410および第2電気刺激チャネル420のうちの少なくとも一方は、RA、RV、および左心室(LV)への3腔ペーシング用の3つのペーシングチャネルを含む。より多くのペーシングチャネルを使用する他の構成も可能である。] [0046] 図4の実施例では、スイッチング回路408は、2極ペーシングパルス送出中などにリング電極にペーシング供給キャパシタを結合するとともに、単極ペーシングパルス送出中などに「缶(can)」電極(たとえば、埋め込み型デバイスのハウジングまたは電子回路ユニットの取付け式ヘッダに関連付けされる)にペーシング供給キャパシタを結合するように構成される。] 図4 [0047] 動作時、装置400は、特定のチャネルが心臓100へ電気刺激電圧を送出している間に、特定のチャネルが、代替のチャネルからキャパシタ(たとえば、ペーシングキャパシタ414、バックアップキャパシタ、またはリターン結合キャパシタ416)を借用するよう構成される。ある実施例では、キャパシタは、自動捕捉または自動閾値モードが無効にされると、キャパシタモジュール404に蓄積された電気刺激電圧の心臓100の所望部分への送出中に、キャパシタモジュール414から借用される。ある実施例では、こうして借用することは、自動捕捉モード、自動閾値モード、または他の誘発反応検知モードの無効化をトリガーする。ある実施例では、第2電気刺激チャネル420からのキャパシタモジュール414からバックアップキャパシタを「借用すること(borrowing)」は、スイッチング回路408,418のうちの1つまたは両方を閉じることを含む。] [0048] ある実施例では、第2電気刺激チャネル420は、代替の電気刺激チャネルとして構成される。ある実施例では、特定のペーシングチャネル410(たとえば、RAペーシングチャネル)は、別のペーシングチャネル(たとえば、RVペーシングチャネル)からキャパシタを借用するのではなく、電気刺激中に結合キャパシタ406の有効値を修正することなどのために、その結合キャパシタ406としてまたはその結合キャパシタ406と共に使用するために、それ自身のバックアップペーシングキャパシタ415を借用する。しかし、こうした実施例では、特定のペーシングチャネル410用のバックアップペーシングは、利用可能にならない可能性がある。その理由は、その特定のペーシングチャネル自身のバックアップペーシングキャパシタ415が、結合キャパシタ406として使用されているからである。] [0049] なお別の実施例では、特定のペーシングチャネル410(たとえば、RAペーシングチャネル)は、他のペーシングチャネル420(たとえば、RVペーシングチャネル)からバックアップペーシングキャパシタ415を借用するのではなく、その結合キャパシタ406として使用するために、別のペーシングチャネル420(たとえば、RVペーシングチャネル)の結合キャパシタ416を借用する。] [0050] (追加事項) 上述した説明は、詳細な説明の一部を形成する添付図面に対する参照を含む。図面は、例示として、本発明が実施されうる特定の実施形態を示す。実施形態はまた、本明細書で「実施例」とも呼ばれる。こうした実施例は、示し述べた要素以外の要素を含みうる。しかし、本発明は、示し述べる要素のみで提供される実施例も意図する。] [0051] 本明細書で参照される全ての出版物、特許、および特許文書は、参照によりその全体が本明細書に組込まれる。本明細書と、参照により組込まれる文書との間に矛盾する使用法がある場合、組込まれる参照(複数可)における使用法は、本明細書の使用法を補助するものと考えられるべきである。すなわち、両立しない矛盾については、本明細書における使用法が規制する。] [0052] 本明細書で述べる方法の実施例は、少なくとも部分的に、機械実施式であるかまたはコンピュータ実施式でありうる。一部の実施例は、上記実施例で述べた方法を実施する電子デバイスを構成するように機能する命令がエンコードされたコンピュータ読み取り可能な記録媒体または機械読み取り可能な記録媒体を含みうる。こうした方法の実施態様は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、高レベル言語コード、または同様なものなどのコードを含みうる。こうしたコードは、種々の方法を実施するためのコンピュータ読み取り可能命令を含みうる。コードは、コンピュータプログラム製品の一部分を形成してもよい。さらに、コードは、実行中、または、他の時点で、1つまたは複数の揮発性または不揮発性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体上にアクセス可能に格納されてもよい。これらのコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ハードディスク、取外し可能磁気ディスク、取外し可能光ディスク(たとえば、コンパクトディスクおよびデジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリカードまたはスティック、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ならびに同様なものを含んでもよいが、それに限定されなくてもよい。] [0053] 先の説明は、例示的であり制限的でないことが意図される。たとえば、上記実施例(またはその1つまたは複数の態様)は互いに組み合せて使用されてもよい。先の説明を検討することによって、他の実施形態が当業者などによって使用されうる。上記の詳細な説明では、種々の特徴は、簡素化するために共にグループ化されてもよい。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲で規定される等価物の全範囲と共に確定される。]
权利要求:
請求項1 埋め込み型医療デバイスを備える装置であって、前記埋め込み型医療デバイスが、第1電気刺激電圧を発生するように構成された第1電気刺激電圧発生器と、前記第1電気刺激電圧発生器に結合され、前記第1電気刺激電圧を蓄積可能に構成された第1キャパシタと、異なる少なくとも第1キャパスタンス値と第2キャパシタンス値との間でキャパシタンスが構成可能な第2キャパシタと、誘発反応検知モードを備え、電気刺激目標への前記第1電気刺激電圧の送出中に前記第1キャパシタと直列に前記第2キャパシタを配置して、誘発反応検知モードにあるときの前記送出中に前記第1キャパシタンス値を使用し、誘発反応検知モードでないときの前記送出中に前記第2キャパシタンス値を使用するように構成されるプロセッサとを備える、装置。 請求項2 前記誘発反応検知モードは自動捕捉モードと自動閾値モードとのうちの少なくとも一方を含み、前記プロセッサは、前記誘発反応検知モードが有効にされると、前記第2キャパシタンス値から前記第1キャパシタンス値に前記第2キャパシタを再構成するように構成されており、前記第2キャパシタンス値は前記第1キャパシタンス値を越える値である、請求項1に記載の装置。 請求項3 前記プロセッサは、前記第2キャパシタの前記第1キャパシタンス値を提供するためにキャパシタを直列に配置することによって、前記第2キャパシタンス値から前記第1キャパシタンス値に前記第2キャパシタを再構成するように構成される、請求項1または2に記載の装置。 請求項4 前記プロセッサは、前記誘発反応検知モードが有効にされると、異なるキャパシタを代わりに用いることによって、前記第2キャパシタンス値から前記第1キャパシタンス値に前記第2キャパシタを再構成するように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。 請求項5 前記プロセッサは、前記誘発反応検知モードが有効にされると、同じペーシングチャネルから同じチャネルのバックアップペーシング供給キャパシタを代わりに用いることによって、前記第2キャパシタンス値から前記第1キャパシタンス値に前記第2キャパシタを再構成するように構成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。 請求項6 前記プロセッサは、前記誘発反応検知モードが有効にされると、異なるペーシングチャネルから異なるキャパシタを借用することによって、前記第2キャパシタンス値から前記第1キャパシタンス値に前記第2キャパシタを再構成するように構成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。 請求項7 第1電気刺激電圧を発生すること、前記第1電気刺激電圧を第1キャパシタに蓄積すること、前記第1キャパシタからの前記第1電気刺激電圧を、前記第1キャパシタと直列の第2キャパシタを通して電気刺激目標に送出すること、誘発反応検知モードを有効にすること、および、前記誘発反応検知モードが有効にされたとき、前記送出中に前記第2キャパシタのキャパシタンス値を減少させることを備える方法。 請求項8 前記第2キャパシタの前記キャパシタンス値を減少させることは、前記誘発反応検知モード中にバックアップペーシングキャパシタを使用することを含む、請求項7に記載の方法。 請求項9 前記誘発反応検知モード中にバックアップペーシングキャパシタを使用することは、前記誘発反応検知モード中に、別のペーシングチャネルからバックアップペーシング供給キャパシタを借用することを含む、請求項7または8に記載の方法。 請求項10 前記第2キャパシタの前記キャパシタンス値を減少させることは、前記誘発反応検知モード中に前記第2キャパシタについてキャパシタの直列結合を使用することを含む、請求項7〜9のいずれか一項に記載の方法。 請求項11 埋め込み型医療デバイスを備える装置であって、前記埋め込み型医療デバイスが、第1電気刺激エネルギー送出チャネルであって、第1電気刺激電圧を発生するように構成された第1電気刺激電圧発生器と、前記第1電気刺激電圧発生器に結合され、前記第1電気刺激電圧を蓄積可能に構成された第1キャパシタと、前記第1キャパシタに結合され、前記第1キャパシタから目標への前記第1電気刺激電圧の送出を支援するように構成された第1スイッチング回路とを含む前記第1電気刺激エネルギー送出チャネルと、第2電気刺激エネルギー送出チャネルであって、第2電気刺激電圧を発生するように構成された第2電気刺激電圧発生器と、前記第2電気刺激電圧発生器に結合され、前記第2電気刺激電圧を蓄積可能に構成された第2キャパシタと、前記第2キャパシタに結合され、前記第2キャパシタから目標への前記第2電気刺激電圧の送出を支援するように構成された第2スイッチング回路とを含む前記第2電気刺激エネルギー送出チャネルと、前記第1キャパシタから前記目標への前記第1電気刺激電圧の送出中に、前記第1キャパシタと直列になるように前記第2キャパシタの構成を制御するよう構成されたプロセッサとを備える、装置。 請求項12 前記プロセッサは、誘発反応検知モードの無効化に応答して、前記第1キャパシタから前記目標への前記第1電気刺激電圧の送出中に前記第1キャパシタと直列になるように前記第2キャパシタの構成を制御するよう構成される、請求項11に記載の装置。 請求項13 前記プロセッサは、前記第1電気刺激電圧の送出後に、前記第2キャパシタの実質的な放電を制御するよう構成される、請求項11または12に記載の装置。 請求項14 前記第2キャパシタのキャパシタンスは、異なる少なくとも第1キャパスタンス値と第2キャパシタンス値との間で構成可能であり、前記プロセッサは誘発反応検知モードを備え、電気刺激目標への前記第1電気刺激電圧の送出中に前記第1キャパシタと直列に前記第2キャパシタを配置して、誘発反応検知モードにあるときの前記送出中に前記第1キャパシタンス値を使用し、誘発反応検知モードでないときの前記送出中に前記第2キャパシタンス値を使用するように構成される、請求項11〜13のいずれか一項に記載の装置。 請求項15 第1電気刺激電圧を発生し、第1電気刺激エネルギー送出チャネル内に配設される第1キャパシタに前記第1電気刺激電圧を蓄積すること、および、目標への前記第1電気刺激電圧の送出中に、前記目標への前記第1電気刺激電圧の送出を補助するために、第2電気刺激エネルギー送出チャネルから第2キャパシタを借用することを備える方法。 請求項16 前記第1キャパシタから前記目標への前記第1電気刺激電圧の送出中に、前記第1キャパシタと直列になるように前記第2キャパシタを構成することを備える請求項15に記載の方法。 請求項17 前記第1キャパシタから前記目標への前記第1電気刺激電圧の送出後に、前記第2キャパシタを実質的に放電させることを備える請求項15または16に記載の方法。 請求項18 前記第2キャパシタを借用することは、自動閾値モードが無効にされると、前記第2キャパシタを借用することを含む、請求項15〜17のいずれか一項に記載の方法。 請求項19 誘発反応検知モードが無効にされると、結合キャパシタとして働くようにバックアップペーシングキャパシタを使用することを備える請求項15〜18のいずれか一項に記載の方法。 請求項20 自動閾値モードが無効にされると、結合キャパシタとして働くようにバックアップペーシングキャパシタを使用することを備える請求項15〜19のいずれか一項に記載の方法。
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