专利摘要:
本発明は、a)少なくとも1つの試料チャンバを有する回転容器に連結される、入力ポートおよび出力ポートを備える、試料処理ユニットであって、試料に第1の処理ステップを提供するように、または、チャンバの中で堆積された試料に遠心力を作用させ、堆積試料の少なくとも第1の成分および第2の成分を分離するために、容器を回転させるように構成される、試料処理ユニットと、b)試料処理ユニットの出力ポートに連結される、試料分離ユニットであって、細胞分離ユニットは、分離カラムホルダ(42)と、ポンプ(64)と、流体回路およびホルダ内に配置された分離カラム(40)を通る流量を少なくとも部分的に制御するように構成される、複数の弁(1−11)と、を備え、分離カラムは、カラムを通して流された試料の標識および非標識成分を分離するように構成される、試料分離ユニットとを備える、システムに関する。
公开号:JP2011505890A
申请号:JP2010536548
申请日:2008-12-08
公开日:2011-03-03
发明作者:エイアド カバハ,;ヴィンフリード シメルフェニグ,;ユルゲン シュルツ,;エルマー;ニクラス ノイシャーフェル,;マルティン ビエール,;シュテファン ミルンテンイ,;ホルガー ラントー,
申请人:ミルテンイ バイオテック ゲーエムベーハー;
IPC主号:A61M1-00
专利说明:

[0001] 種々のヒトの疾患は、現在、標準医薬品では満足いく態様で治療することができず、種々の疾患の治療の代替または追加選択肢として、1次ヒト細胞の使用を提案している。これらの細胞療法アプローチは、通常、不要な機能から必要な機能を分離するために、細胞生成物の重要な取扱いおよび処理、例えば、不要かつ生命にかかわるおそれのある対宿主性移植片反応における細胞の枯渇、必要な移植片対白血病/腫瘍効果に関与する細胞の濃縮を必要とする。]
[0002] 当技術分野で公知の方法は、良好な製造手順、適合する清潔な部屋、ならびに部屋、デバイス、生産、品質管理、および品質保証手順を維持する人員を含む、規制および安全要件を満たすために、病院内の巨大な基礎構造を必要とした。細胞生成物は通常、異なるデバイスおよび使い捨て品の組み合わせを、これらのシステム間の試料の手動移転とともに利用して、処理される。]
[0003] 本発明は、単一デバイスおよび使い捨て品に種々の細胞処理ステップを統合し、完全自動過程で制御されて、手動細胞移転、工程管理、細胞生成物への関連リスク、およびリスク削減対策の要件を排除し、したがって、直接使用の準備ができている細胞療法生成物の製造のためのデバイスおよび方法を提供する。]
[0004] 本発明は、概して、生物材料の処理に関する。より具体的には、本発明は、生体試料の成分を培養および/または分離するように、かつ、磁気分離の適用を含む、分離技法によって試料の成分をさらに分離するように、生物材料の処理のためのシステム、デバイス、および方法を提供する。]
[0005] 分離技法を利用する、試料または生物材料の成分を分離するための種々の技法が公知である。そのような技法は、パニング、磁気分離、遠心分離、濾過、免疫親和性分離、重力分離、密度勾配分離、および水簸を含むが、それらに限定されない。]
[0006] 免疫親和性方法は、試料のある成分の選択的標識化(例えば、抗体標識化)と、標識および非標識成分の分離とを含んでもよい。磁気分離方法は、典型的には、試料を分離カラムに通過させるステップを含む。]
[0007] 磁気分離は、磁界に配置されたチャンバまたはカラムの中に磁性材料を選択的に保持するための手順である。生物材料を含む標的物質は、粒子に接合される、特異結合パートナーによる磁性粒子への付着によって、磁気標識されてもよい。次いで、標識標的物質の懸濁が、チャンバに塗布される。標的物質は、磁界の存在下でチャンバの中に保持される。次いで、保持した標的物質は、磁界の強度を変更することによって、または磁界を排除することによって、溶出させることができる。]
[0008] 磁界がチャンバに印加されると、基質の表面の近くで高い磁界勾配が局所的に誘発されるように、好適な磁化率の材料の基質がチャンバの中に入れられてもよい。これは、弱磁化粒子の保持を可能にし、このアプローチは、高勾配磁気分離(HGMS)と呼ばれる。]
発明が解決しようとする課題

[0009] 生物学的分離でのHGMSの使用は、条件が十分な純度で多収量を提供することを要求する。したがって、比較的構築および使用しやすいが、使用中に、最大限かつ均一な磁界勾配および流量特性を提供する、高勾配磁気分離器、デバイス、および方法を提供することが望ましい。標的物質が磁気標識される、適切な特異結合要素の選択により、種々の細胞選別または分析手順を行うために、そのような磁気分離器、デバイス、および方法を使用することができれば、最も有利であろう。]
[0010] 多くの場合において、分離方法は、試料の非汚染を確保するか、または無菌性を維持する条件下で行われなければならない。例えば、多くの現在の臨床細胞分離システムは、試料の無菌性を維持するために、質の高い清潔な部屋で操作される必要がある。しばしば、非汚染の確保は、煩雑で高価であり、別個の施設および人員、ならびに再現性および無菌性を維持するために大きな努力を必要とする、複雑な手順を必要とする。加えて、処理した試料の後続導入、ならびにシステムへの流体および試薬の付着とともに、分離システムとは別に、多数の処理および取扱ステップ(例えば、洗浄、体積低減等)を行わなければならず、無菌性の準拠をさらに複雑にする。そのようなものとして、試料の非汚染および/または試料処理の複雑性および経費の削減を確保するために、改良型方法およびシステムが必要とされる。]
課題を解決するための手段

[0011] 本発明は、試料処理ユニットおよび試料分離ユニットを含む、試料処理および分離システムを提供する。]
[0012] 一実施形態では、本発明は、生物材料の分離のための高勾配磁気分離デバイス、装置、および方法の改良を提供する。本デバイス、装置、および方法は、特定の細胞、タンパク質、多糖類、および他の生物材料、または磁性であるか、あるいは磁気標識結合要素との特異結合相互作用が可能である、他の材料の単離において、より優れた特異性および効率性を可能にする。]
[0013] 分離チャンバを画定する非磁性筐体と、例えば、チャンバ内の金属球の流体透過性基質とを有する、磁気分離カラムが提供される。球は、分離中の均質流動のために、実質的に均一なチャネルを作成する、密接に積み重ねられた格子を形成する。磁気分離器デバイスは、前置フィルタデバイスと併せて、分離カラムを使用してもよい。デバイスは、磁石を移動させるためのオプションの格納式アーム、標的材料を洗浄および分離するためのポンプ手段、および分離流量を制御するためのマイクロプロセッサとともに、分離中に使用するための永久磁石または電磁石を有する器具で使用されてもよい。]
[0014] 一実施形態では、システムは、a)少なくとも1つの試料チャンバを有する回転容器(または遠心分離チャンバ)に連結される、入力ポートおよび出力ポートを備える、試料処理ユニットであって、試料処理ユニットは、試料に第1の処理ステップを提供するように、または、チャンバの中で堆積された試料に遠心力を印加し、堆積試料の少なくとも第1の成分および第2の成分を分離するよう、容器を回転させるように構成される、試料処理ユニットと、b)試料処理ユニットの出力ポートに連結される、試料分離ユニットであって、分離カラムホルダと、ポンプと、流体回路およびホルダの中に配置された分離カラムを通る流量を少なくとも部分的に制御するように構成される、複数の弁とを備える、試料分離ユニットであって、分離カラムは、カラムを通して流された試料の標識および非標識成分を分離するように構成される、試料分離ユニットとを備える。]
[0015] 回転容器は、回転容器中の堆積試料の少なくとも第1の成分および第2の成分の分離の進展を検出するための手段を備えることが好ましい。]
[0016] 分離の進展を検出するための手段は、光源からの光が、分離されている試料の少なくとも一部を、少なくとも部分的に貫通することができ、試料の少なくとも一部を通過する光を、光検出器によって検出することができるように、位置することができる。]
[0017] 好ましくは、分離の進展を検出するための手段は、回転容器の回転軸に対して本質的に垂直に、回転容器において位置する。]
[0018] 分離の進展を検出するための手段は、回転容器の回転軸に隣接する領域から回転容器の周囲に隣接する領域まで、本質的に到達して、回転容器に配置されることがさらに好ましい。]
[0019] 回転容器の中の分離の進展を検出するための手段は、窓、プリズム、または鏡となり得る。窓、プリズム、または鏡は、回転容器の蓋または底部に形成されるチャネルを覆うように配置することができ、チャネルは、チャネルは、遠心分離中に試料の少なくとも一部がチャネルに流入することができるように構成される。窓はまた、チャネルなしで使用することもでき、すなわち、試料の分離は、回転チャンバの蓋または底部の窓を通して検出される。]
[0020] 好ましくは、回転容器は、細胞を培養するために使用可能であるように構成される。その場合、回転容器は、好ましくは、その上で細胞を増殖させるための少なくとも1つの層を備える。少なくとも1つの層は、回転軸に対して垂直に配置することができる。回転容器の中に、その上で細胞を増殖させるための複数の層を配設することが好ましい。]
[0021] 回転容器は、使い捨て形態で製造することができる。汚染のない細胞処理を可能にするように、回転容器を滅菌することも好ましい。]
[0022] 具体的には、回転容器は、プラスチック、ポリスチロール(PS)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ガラス、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリメチルメタクリルレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、シリコーンから成る群より選択される、材料を備えるか、または材料で作ることができる。チャンバはまた、ポリエチレン(PE)、コラーゲン、キチン、アルギン酸塩、ヒアルロン酸誘導体、ポリラクチド(PLA)、ポリグリコリド(PGA)、およびそれらの共重合体、ポリスチロール(PS)、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアクリレート、セラミック、ハイドロキシアパタイト(HA)およびリン酸カルシウムのようなガラス材料、および上記の材料のうちの1つ以上を備える組成物で作ることもできる。]
[0023] 入力および出力ポートは、典型的には、少なくとも1つの滅菌フィルタを備える。]
[0024] さらに、本発明は、
a)上記および本明細書で説明されるようなシステムを提供するステップと、b)試料の少なくとも第1の成分および第2の成分を分離するように、第1の処理ステップを行うステップと、およびc)試料の処理した成分に試料分離ステップを行うステップであって、分離は、処理した試料成分から標識および非標識成分を分離するステップを含む、ステップと、を含む、または包含する、方法に関する。処理ステップはまた、分離ステップ後に行うこともできる。]
[0025] 上記および本明細書で説明されるようなシステムの中の回転チャンバの存在により、方法は、具体的には、試料の層の形成、pH値の変化、および/または温度の変化を検出することによって、分離の進展を検出するステップを含むことが好ましい。]
[0026] 方法は、好ましくは、試料が生体試料、具体的には、血液または骨髄である時に、行うことができる。]
[0027] さらに、本発明は、具体的にはコンピュータ上で実行されると、上記および本明細書で記載されるような方法を行うために、上記および本明細書で記載されるようなシステムを制御するための、コンピュータプログラムに関する。コンピュータプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク等の記憶手段に保存することができる。]
[0028] 本発明はさらに、筐体と、使い捨て磁気分離チャンバ用の少なくとも1つの磁石ユニットと、使い捨て遠心分離機/培養チャンバ用の少なくとも1つの駆動部と、使い捨て管類セットの異なる配設を器具上に載置することができるように配設される、種々のピンチ弁とを備える、統合細胞処理器具に関する。さらに、器具は、異なる細胞処理操作を記憶し、行うための統合モニタおよび/またはコンピュータとともに、ユーザインターフェースを備えてもよい。この目的で、コンピュータを使用して、少なくとも1つのポンプ駆動部を操作することができる。チャンバの中の異なる位置の光学密度を測定するための遠心分離機用の光学検出システムが、存在することができる。遠心分離機チャンバは、使い捨てで、温度制御された領域に位置することができる。チャンバへと移動する流体の温度を調整するための手段が、存在することができる(加熱器、冷却器)。細胞培養カメラが回転容器に配置されてもよく、優先的に底部に位置し、おそらくはカメラの焦点を調整するための手段を伴う。]
[0029] 本発明はさらに、本発明のシステムとともに使用するための、滅菌細胞処理用の使い捨て滅菌管類セットに関する。典型的には、開始細胞用の試料バッグまたはポートが提供される。管類および/またはシステムは、患者から試料バッグへの直接移転を可能にするように構成することができる。さらに、衝細胞培養培地用の異なる入力ポート、磁気標識試薬用の少なくとも1つの入力ポート、典型的には滅菌フィルタを伴う入力ポート、廃棄物用の出力ポート、および/または細胞用の出力ポートが、管類および/またはシステムの一部となり得る。出力ポートは、細胞凍結バッグと直接接続することができる。さらに、出力ポートは、輸血および/または注射用の容器と直接接続することができる。]
図面の簡単な説明

[0030] 図1は、本発明の例示的分離または前濾過カラムの概略図である。
図2は、一連の流体経路または流体回路によって相互接続される、試料および収集容器とともに、分離および前濾過カラムを描写する。図はまた、弁の配置、および分離システムの好ましい実施形態で使用される蠕動ポンプも示す。
図3は、その上に、図2に図示されるような、滅菌カラム、使い捨て管類、ならびに貯蔵および収集容器が付加される、コンピュータ制御ユニットを描写する。好ましい実施形態では、コンピュータ制御ユニットは、磁石、弁、および蠕動ポンプを含有する。
図4は、3つの接続球の間に形成された流量チャネルを描写する。
図5−7は、本発明の実施形態による、システムを図示する。
図5−7は、本発明の実施形態による、システムを図示する。
図5−7は、本発明の実施形態による、システムを図示する。
図8は、本発明の実施形態による、処理システムのチャンバを図示する。
図9は、本発明の別の実施形態による、処理システムのチャンバを図示する。
図9Aは、本発明の実施形態による、処理システムのチャンバを図示する。
図10は、本発明の別の実施形態による、処理チャンバの断面図を示す。
10Aは、本発明の実施形態による、処理チャンバの平面図を図示する。
図11は、本発明の別の実施形態による、処理チャンバの断面図を示す。
図11Aは、図11に示されるような処理チャンバの一部分の集中図を図示する。
図12は、本発明のさらに別の実施形態による、処理チャンバの断面図を示す。
図12Aは、ガス送達用の開口部と、結合疎水性膜とを伴う、処理チャンバの底部の図を示す。
図12Bは、チャンバの底部に結合された膜を通した通気用のらせん状チャネルを伴う、チャンバの底部を示す。
図13は、本発明の実施形態による、システムを図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図14A−14Nは、本発明の実施形態による、例示的試料処理方法を図示する。
図15は、本発明のシステムの一部となり得る、通気デバイスを図示する。
図16Aは、本発明のシステムの一部となり得る、ガス混合チャンバを示す。
図16Bは、本発明のシステムの一部となり得る、ガス混合チャンバの底部を示す。
図17は、プリズムの形である、試料の分離の進展を検出するための手段を伴う、遠心分離中に試料が流れるチャネルまたは間隙を伴う回転チャンバ用の蓋の内側の図を示す。
図18は、プリズムによる試料を通る光の経路を示す。プリズム(二重プリズム)は、光源からの光が、遠心分離を通して分離されている試料の少なくとも一部を、少なくとも部分的に貫通することができ、試料の少なくとも一部を通過する光を、光検出器によって検出することができるように、構成される。
図19は、回転チャンバの蓋に位置するリブの一部である、二重プリズムを示す。
図20−29は、本発明による方法を使用して、本発明によるシステムで行われる実験の結果を示す。図20は、未処理の骨髄(A、C)およびCD133選択細胞(B、D)を示す。
図20−29は、本発明による方法を使用して、本発明によるシステムで行われる実験の結果を示す。図21は、未処理のアフェレ−シス生成物(A、B)およびCD14濃縮生成物(C、D)を示す。
図20−29は、本発明による方法を使用して、本発明によるシステムで行われる実験の結果を示す。図22は、未処理のアフェレーシス収穫(左)および濃縮PDC(右)を示す。
図20−29は、本発明による方法を使用して、本発明によるシステムで行われる実験の結果を示す。図23は、本発明を使用したCD4選択であって、未処理のバフィーコート(左)、CD4濃縮標的細胞(右)を示す。
図20−29は、本発明による方法を使用して、本発明によるシステムで行われる実験の結果を示す。図24は、本発明を使用したCD8枯渇の前(左)および後(右)のバフィーコート細胞を示す。
図20−29は、本発明による方法を使用して、本発明によるシステムで行われる実験の結果を示す。図25は、遠心分離機チャンバの中のK562細胞株の増殖を示す。
図20−29は、本発明による方法を使用して、本発明によるシステムで行われる実験の結果を示す。図26は、未処理の骨髄(左)、および20mlでの直接溶出後のCD34またはCD133選択細胞(右)を示す。
図20−29は、本発明による方法を使用して、本発明によるシステムで行われる実験の結果を示す。図27は、未処理の骨髄(左)、および6mlの少容量での直接溶出後のCD34またはCD133選択細胞(右)を示す。
図20−29は、本発明による方法を使用して、本発明によるシステムで行われる実験の結果を示す。図28は、未処理の骨髄(左)、およびフィルタによる最終体積低減後のCD34またはCD133選択細胞(右)を示す。
図20−29は、本発明による方法を使用して、本発明によるシステムで行われる実験の結果を示す。図29は、未処理の骨髄(左)、20mlでの直接溶出後(中央)、およびAutoMACSカラムによる最終体積低減後のCD34またはCD133選択細胞を示す。] 図1 図10 図11 図11A 図12 図12A 図12B 図13 図14A 図15
[0031] 本発明は、試料分離システムおよび試料処理技法の両方を統合する、試料処理システムを提供する。システムは、磁気に基づいた分離、細胞培養、または細胞操作等の分離方法の前に、ある処理ステップを行うように構成される、試料処理ユニットを含むことができる。そのようなものとして、本発明は、複合試料処理システムおよび試料分離システムを含むことができる。試料処理システムまたはユニットは、細胞の培養、洗浄、調製、インキュベーション、標識化、および同等物等の、試料処理を提供することができる。加えて、試料処理システム/ユニットは、遠心分離に基づいた分離技法を含むことができ、その場合、試料から少なくとも第1の成分および第2の成分を分離するよう、遠心力が試料に印加される。]
[0032] したがって、本発明のシステムは、典型的には、試料処理ユニットおよび試料分離ユニットの両方を含む。システムはまた、複数の試料処理ユニットおよび/または複数の試料分離ユニットを備えるか、または含有してもよい。本発明の複合処理/分離システムは、密度に基づいた分離、免疫親和性分離、免疫磁気を含む磁気分離、細胞培養/刺激/活性化、洗浄、または最終処方ステップを含む、種々の複雑な細胞処理ステップを自動的に行うようにプログラムすることができる、閉鎖システムを含むことができる。この目的で、システムは、コンピュータ上で実行することができるコンピュータプログラムによって制御されてもよい。細胞処理ステップはまた、サイトカイン、DNAやRNAのような遺伝物質、ウイルス、転写因子、抗原、または他の化学物質を含む、細胞へのある物質の送達を含むことができる。]
[0033] 本発明は、ユーザのエラーを最小化し、無菌状態を維持し、手動相互作用をほとんど、または全く用いずに複雑な細胞処理ステップを行い、感染性物質を処理する時に操作者の暴露を最小化する、システムを提供する。ベッドのそば、または手術室の中での処理が可能である。デバイスは、試料が得られる、または処理した試料またはその画分が投与される患者に接続されている間に、操作することができる。例えば、患者から得られた骨髄は、管類セットの投入バッグの中へ直接、処理されてもよい。そこから、例えば、骨髄を処理する、すなわち、少なくとも2つの成分に分離することができる。これらの成分のうちの少なくとも1つは、おそらく適した方法で成分を処理した後に、患者に投与されてもよい。]
[0034] 本発明のシステムの試料処理ユニットで行われる、密度に基づく分離過程は、無制限に、細胞洗浄、バフィーコート生成、密度媒体、例えば、FicollTM、PercollTM(GE Healthcare)を使用する、密度に基づく分離、密度標識化(例えば、Rosettesep(Stem Cell technologies)、または他の密度標識化手段)に基づく分離、沈殿の速度、例えば、血小板の除去、水簸、細胞接着、および同等物による分離を含む。本システムの試料処理ユニットで行うことができる、付加的な処理ステップ/技法は、増殖を含む細胞培養、刺激、分化、再分化、抗原負荷、トランスフェクション、形質導入、培養、付着または懸濁中、多細胞型の多層または混合、静止状態または強制的な培養、または混合を含む。投入材料は、血液、白血球分離、骨髄、脂肪吸引、乳汁、任意の体液、組織からの細胞、例えば、種々の臓器からの細胞、腫瘍細胞、単細胞、細胞集塊、細胞集合体、機械的に、または酵素と併せて解離された組織を含むが、それらに限定されない。]
[0035] 上記のように、本発明のシステムは、典型的には、試料処理ユニット/システムおよび試料分離ユニット/システムの両方を含む。試料分離システムは、典型的には、磁気に基づく分離システムを含む。本発明のシステムに含むことができる、1つのそのような磁気に基づく試料分離システムは、例えば、ハイパーリンク「MiltenyiBio−tec.com」においてワールドワイドウェブ上で説明されている、磁気分離システム/過程を含み、ほぼあらゆる細胞型に使用することができる。以下で部分的に説明される、例示的磁気分離システムは、例えば、参照することにより本明細書に組み込まれる、欧州特許明細書EP0869838B1、および米国特許第5,691,208号でも説明されている。]
[0036] 磁気分離手順のための改良型磁気分離器、デバイス、および方法は、EP0869838B1で提供および説明されており、本発明のシステムに含むことができる。磁気分離器の基質は、空気または非標的物質の閉じ込めを低減し、機械的破砕による標的物質の損失を減少させる、均一な細孔またはチャネルを提供する。]
[0037] 種々のシステムおよび臓器からの標的細胞等の、生物学的物質は、好適な特異結合要素で磁気標識され、本発明のデバイスおよび方法を使用して単離される。造血幹または前駆細胞等の多能性細胞の単離が、特に興味深い。細胞分離手順の実施例を提供するために、造血細胞分離が本明細書で使用されるが、本発明は、広範な細胞型または他の生物学的物質に適用されてもよい。]
[0038] 本発明を使用して処理される細胞は、種々の目的で、例えば、それらの増殖および分化能力、ならびに、生体実体、例えば、血液または組織における、それらの生物学的機能を利用する、疾患の治療で使用することができる。]
[0039] 本発明を使用して処理されてもよい、細胞の用途は、
例えば、幹細胞移植と併せた、移植工学と、
臓器移植と、
急性骨髄性白血病や慢性骨髄性白血病を含む、白血病、および腎細胞癌、乳癌、黒色腫、膵臓癌等の固形腫瘍を含むが、それに限定されない癌治療と、
全身性エリテマトーデスまたは全身性強皮症、1型糖尿病、多発性硬化症等の、難治性自己免疫疾患の治療と、
エフェクター細胞を直接利用するステップを含むがそれに限定されない、細胞療法と、
感染性疾患の治療と、
心筋梗塞、肝臓障害、または神経変性疾患を含むが、それらに限定されない、組織再生と、
移植または自己免疫疾患を含むが、それらに限定されない、耐性誘導と、
を含むが、それらに限定されない。]
[0040] 本発明を使用する処理方法は、細胞洗浄、媒体交換、細胞濃縮、種々の物質(抗体、サイトカイン、磁気分離試薬、媒体を含む)による細胞のインキュベーション、磁気細胞分離、濾過、および細胞培養を含む、種々の操作を組み合わせることができる。]
[0041] 磁気細胞分離方法は、濃縮および枯渇手順の両方を備えることができる(Bosio et al. in “Engineering of Stem Cells”,Springer 03/2009)。標的細胞を表面タンパク質に基づいて識別することができれば、標的細胞を高い純度に濃縮することができる。いくつかの状況では、特異的臨床状況内で、不要な機能的特性に基づいて、非標的細胞を識別することができる。これらの非標的細胞は、細胞生成物から除去することができ、異なる標的細胞の異種混合物をもたらす。]
[0042] 移植工学アプローチのために本発明によって処理される、細胞生成物は、CD34やCD133については濃縮し、CD3、CD3、およびCD19、CD6、CD4、およびCD8、T細胞受容体アルファ/ベータ(TCRアルファ/ベータ)、またはCD3/CD19/CD16/CD14については枯渇させることができ、濃縮幹細胞調製、または、ナチュラルキラー細胞および樹状細胞等の、他の免疫細胞が補充された幹細胞のいずれかをもたらす。]
[0043] 細胞療法アプローチのために本発明によって処理される、細胞生成物は、例えば、CD14(単球)、CD56(ナチュラルキラー細胞)、CD335(NKp46、ナチュラルキラー細胞)、CD4(Tヘルパー細胞)、CD8(細胞障害性T細胞)、CD1c(BDCA−I、血液樹状細胞サブセット)、CD303(BDCA−2)、CD304(BDCA−4、血液樹状細胞サブセット)、NKp80(ナチュラルキラー細胞、ガンマ/デルタT細胞、エフェクター/記憶T細胞)、「6B11」(Va24/Vb11、不変ナチュラルキラーT細胞)、CD137(活性化T細胞)、CD25(制御性T細胞)については濃縮し、または、CD138(形質細胞)、CD4、CD8、CD19、CD25、CD45RA、CD45ROについては枯渇させることができる。ナチュラルキラー細胞、ナチュラルキラーT細胞、T細胞、およびそれらのサブセットは、ウイルス感染細胞、腫瘍細胞、または細菌を排除するために、ドナーリンパ球注入アプローチでエフェクター細胞として利用することができる。細胞培養で単球から生成されるか、または直接単離される、樹状細胞は、患者に「予防接種」をし、ウイルス感染細胞、腫瘍細胞、細菌、および/または真菌に対する、抗原特異的で自然な免疫を推進するために使用することができる。]
[0044] 有利なことに、本発明は、1つの使い捨て管類セットから別のセットへ細胞懸濁を移転する必要なしで、使い捨て管類セットの中で行うことができる、2つ以上のパラメータについて選別することによる細胞生成物の製造を可能にし、したがって、細胞生成物への潜在的な有害性(感染、汚染、温度上昇)を回避する。2つのパラメータの選別用途は、高濃縮制御性T細胞(細胞生成物は、最初にCD8および/またはCD19および/またはCD49dについて枯渇させられ、後に、CD25について濃縮される)、高濃縮ナチュラルキラー細胞(CD3枯渇、CD56濃縮)、および高濃縮血液樹状細胞サブセット(CD19枯渇、CD1c濃縮)の生成を含む。]
[0045] 組織再生アプローチは、通常、組織に血管(再)形成する、新規組織の生成を推進する、または体外生成組織を直接提供するために、血液、骨髄、または組織からの前駆細胞を利用する。利用される組織は、CD133、CD34、CD271(LNGFR、間葉幹細胞)、抗MSCA−1(W8B2、間葉幹細胞)、CD144(内皮細胞)について濃縮される、細胞生成物を含むことができる。]
[0046] 1つの使い捨て管類セットから別のセットへ細胞懸濁を移転する必要なしで、細胞分離および培養による細胞生成物の製造を使い捨て管類セットの中で行うことができることは、本発明の特異的かつ新規の特性である。具体的には、本発明は、幹細胞、T細胞、樹状細胞、NK細胞、B細胞、単球、CD133、CD34、CD3、CD4、8、56、19、14、CD141(BDCA−3)、CD303(BDCA−2)、CD304(BDCA−4)、CD144、CD1c(BDCA−1)、NKp46、NKp80、CD45RO、CD45RA、CD137、CD25、またはCD138等の、特定のマーカーに陽性である細胞を得るために、使用することができる。]
[0047] (組成/処方:)
上記で説明されるような基本操作によって製造される細胞生成物を、直接臨床使用のために構成することができることは、本発明の特異的かつ新規の特性である。当技術分野で公知の方法は、臨床要件に適応させるために、作り出された細胞生成物の手動後処理を必要とする。本発明のシステムにより、細胞生成物を即時利用のために直接処方することができる。処方ステップは、所望の体積または細胞濃度への調整、注射用液による処理液の交換、安定剤(自家血漿または血清、血清アルブミン、他のタンパク質、または合成ポリマー等)またはアジュバントの添加、後の貯蔵のためのDMSO等の凍結防止剤の補充、品質管理のための保持試料の引き抜き、注射用のバッグまたはシリンジの組み合わせへの送達を含む。最終処方のいくつかの成分、例えば、血漿、血小板、または血小板成分は、起源試料に由来してもよい。]
[0048] 本発明の磁気分離システムは、任意の所望の標的物質を磁気標識し、単離するために使用することができる。特に興味深いのは、複雑な混合物からの特定の成分の分離である。本発明の分離システムには、いったん特異結合要素が利用可能になると、ほぼあらゆる標的物質が分離されてもよいという点で、優れた多用途性がある。標的物質または検体は、特異結合対の任意の要素、または特異結合対の要素と関連する物質であってもよい。一例として、抗原自体、抗原を発現する細胞、抗原の処理に関与する特定の細胞小器官等を単離するために、細胞表面抗原・抗体結合対が使用されてもよい。本発明のデバイスおよび方法はまた、免疫学的検定および同等物等の、受容体またはリガンドの結合を伴う診断技法にも、有利に適用される。]
[0049] その最も単純な形態で、本発明の細胞分離システムは、磁気分離器および細胞分離試薬といった、2つの主要構成要素を有する。磁気分離器デバイスの概略図が図1に挙げられている。図は、分離器の一般的構造、および金属球の基質の使用に起因する均一な流体通路を示す。図2は、流体通路、収集および貯蔵容器、および分離カラムの一般的位置を含む、より複雑な分離デバイスを描写する。流体回路は、統合弁を伴って構築することができ、または、弁は、流体経路の外部に適用されてもよい。] 図1 図2
[0050] 好ましい細胞分離システムに対する、オプションの第3の構成要素は、細胞分離器具である。図3は、磁石、ポンプ、およびキーボード制御とともに弁を組み込んでもよい、好ましくはコンピュータ制御された、細胞分離器具を描写する。弁なしで構築された、図2のデバイスと同様のデバイスが、標的細胞の自動分離で使用するために、図3の器具上に直接載置されてもよい。] 図2 図3
[0051] 共役抗体/磁性粒子試薬または磁気標識とも呼ばれてもよい、細胞分離試薬は、特異結合要素に結合された磁気応答性材料を含む。磁気分離方法で使用される、多くの周知の磁気応答性材料がある。本発明は、磁気応答性粒子または微粒子の使用を伴う。好適な磁性粒子は、参照することにより本明細書に組込まれる、Moldayの米国特許第4,452,773号、および欧州特許明細書EP452342Bで説明されている。Owenの米国特許第4,795,698号、およびLibertiらの米国特許第5,200,084号で説明されているもの等の、コロイドサイズの粒子も好適である。]
[0052] 本明細書で使用されるような、「特異結合要素」という用語は、特異結合対の要素、すなわち、2つの分子、通常は2つの異なる分子を指し、その場合、分子のうちの一方は、化学または物理的手段を通して、他方の分子に特異的に結合する。特異結合対の相補的要素は、リガンドまたは受容体と呼ばれることもある。抗原および抗体特異結合対である、ペプチド・MHC抗原およびT細胞受容体対に加えて、関心の代替的特異結合対は、ビオチンおよびアビジンまたはストレプトアビジン、炭水化物およびレクチン、相補的ヌクレオチド配列(DNAハイブリダイゼーション分析でプローブおよび補足剤として使用される、核酸配列を含む)、ペプチドリガンドおよび受容体、エフェクターおよび受容体分子、ホルモンおよびホルモン結合タンパク質、酵素補助因子および酵素、酵素阻害剤および酵素、国際出願PCT/US93/10126(参照することにより本明細書に組み込まれる)で説明されるような分泌マーカー、自家モノクローナル抗体、および同等物を含む。特異結合対は、元の特異結合要素の類似体、誘導体、および断片を含んでもよい。例えば、タンパク質抗原に向けられた抗体はまた、エピトープが存在する限り、ペプチド断片、化学合成ペプチド模倣薬、標識タンパク質、誘導体化タンパク質等を認識してもよい。]
[0053] 免疫学的特異結合対は、抗原、および抗原特異的抗体、またはT細胞抗原受容体を含む。好適な抗原は、ハプテン、タンパク質、ペプチド、炭水化物等であってもよい。結合対のいずか一方の要素のキメラ、切断、または単鎖類自体を賛成するために、組み換えDNA方法またはペプチド合成が使用されてもよく、その場合、キメラタンパク質が、その混合物または断片、または抗体および他の特異結合要素の混合物を提供してもよい。抗体およびT細胞受容体は、単クローン性または多クローン性であってもよく、トランスジェニック動物、免疫ヒトまたは動物B細胞、抗体またはT細胞受容体をコードするDNAベクターが導入された細胞によって産生されてもよい。特異結合要素として使用するための抗体の調製およびそれらの好適性の詳細は、当業者に周知である。]
[0054] 簡潔にするために、末梢血液、骨髄、または臍帯、胎盤、胎児血液、あるいは白血球分離生成物からの血液等の、混合細胞集団から定義された細胞集団(標的細胞)を特異的に選択し、分離する能力に関して、分離システムを説明する。腫瘤からの腫瘍浸潤リンパ球の分離、腎組織からの島細胞の分離等の、特定の細胞の単離を可能にするように、いくつかの組織が、単細胞または単分散懸濁に分解されてもよいことも理解されるであろう。例えば、異なる細胞型が、細胞除去および/または細胞濃縮を可能にするように、特異的抗体で標識されてもよい。標的細胞集団は、概して、標的細胞上に存在する細胞表面抗原に選択的に結合する、上記で説明されるような特異結合要素によって識別される。しかしながら、本装置および方法は、そのような使用に限定されないことを理解されたい。]
[0055] 簡単にするために、特異結合要素を、抗体によって本明細書で例示する。抗体は、磁性粒子に直接または間接的に結合されてもよい。抗体が磁性粒子に直接結合される場合は、抗体が細胞表現抗原に結合されると、標的細胞集団が磁気標識される。抗体が磁性粒子に間接的に結合される場合は、抗体が標的細胞に結合されると、標的細胞集団が磁気標識を受けやすい。抗体結合細胞集団は、抗体に対する特異結合要素と細胞をさらに接触させることによって実際に標識され、その場合、その特異結合要素は、それ自体が磁性粒子に結合される。ついで、そのような磁気標的によって識別される、標的細胞は、磁界を用いて他の細胞から分離される。例えば、アビジン等の特異結合要素は、磁気粒子に接合させることができ、その場合、アビジンは、順に標的細胞に特異的に結合する、ビオチン化抗体に結合する。]
[0056] 特異結合要素は、磁気粒子に直接付着させられてもよい。これは、特異結合要素および磁気粒子自体の上の反応基を用いて、達成されてもよい。代替として、特異結合要素および磁気粒子は、結合剤またはリンカーを用いて接合されてもよい。本明細書で使用されるような、「結合剤」または「リンカー」という用語は、種々の二官能性架橋剤または結合剤、すなわち、スペーサによって分離されてもよい、2つの反応基または「末端」を含有する分子を含む。]
[0057] 従来の高勾配磁気分離基質は、典型的には、ワイヤ、金属被覆ファイバ、またはスチールウール等の材料から調製される。本発明の改良型磁気分離デバイスでは、高勾配磁気分離器の勾配識別基質は、磁気を受けやすい、または強磁性の材料の小球から形成される。そのような材料は、鉄、鋼鉄、コバルトニッケル、および他の強磁性希土類金属、またはそれらの合金を含むが、それらに限定されない。例えば、基質材料は、鉄球(例えば、MARABU Balls,Kugelfabrik Schulte & Co.,Wermelskirchen,Germany)等の強磁性金属球を含んでもよい。多くの異なる球の製造方法が公知である。通常、球は、大型細胞または細胞複合体の分離については約0.2〜1.5mmに及ぶ平均直径、細胞内材料については約0.05〜0.2mmの直径を有する。好ましくは、球は、約0.2〜0.5mmに及ぶ平均直径を有し、最も好ましくは、球は、約0.2〜0.3mmに及ぶ平均直径を有するように選択される。球のサイズは、比較的一様であり、通常は平均サイズから多くて約15%変動し、さらに通常は多くて約10%、好ましくは多くて約5%変動する。]
[0058] 球が格子構成を成すことができ、球の間の間隙が基質に規則的なチャネルまたは細孔を形成するため、実質的に対照の球形、および球の実質的に均一なサイズが、磁気分離器基質の構築にとって望ましい。格子構成は、隣接する球の間で、かつ基質の全体を通して、規則的なサイズのチャネルを形成する、球のパターン化した枠組である。分離器に磁界を印加すると、磁界勾配が球の間の間隙に生成される。球の均一なサイズ、したがって間隔は、基質の全体を通して実質的に均一な磁気勾配、および実質的に均一な流量特性を提供する。流量チャネルが、図4に描写されている。チャネルの寸法は、基質球の間に嵌合する、最大サイズの玉または粒子によって表することができる。図4を参照すると、幾何学的関係は、r=約0.155Rである。チャネルサイズは、基質を作成するために使用される球のサイズを変動させることによって、所望の分離過程にとって最適な平均直径に調整されてもよいことが、本発明の教示から理解されるであろう。] 図4
[0059] 球形は、球が分離チャンバを画定する筐体内に詰められると、実質的に安定した基質構造の形成を提供する。以下で詳細に説明されるように、基質はまた、プラスチックポリマー等の実質的に流体不透過性の材料で被覆される。プラスチックポリマー被覆を塗布すると、球の間の緊密な間隙が閉鎖され、流体力学的に最適化された基質をもたらす。結果して生じる強磁性基質は通常、分離チャンバの全容積の約60%〜75%を占有し、流体に対して透過性である。不透過性被覆は、全容積の約1〜5%を占有する。自由容積は、全分離チャンバ容積の約20%〜40%に及ぶ。好ましい実施形態では、全基質は、分離チャンバの全容積の約75%〜80%を占有する。]
[0060] 図1は、例示的分離カラムの概略図を提示する。球は、一定の縮尺ではないが、3次元の流体透過性基質6の形成をより良く描写するよう、描写されている。球は、非磁性材料でできている筐体4内に詰められる。磁気分離器筐体は、分離カラムの本体としての機能を果たし、筐体の内部は、分離チャンバを画定する。種々の長さ、形状、および直径の筐体は、プラスチックで有利にできている。磁気分離器筐体の構築のための好適な非磁性材料は、ステンレス鋼、ガラス、プラスチック等を含む。] 図1
[0061] 1つの好ましい実施形態では、磁気分離器筐体は、基質被覆が接着するプラスチックであり、基質および筐体の境界における向上した流体力学的性質を可能にする。被覆材料および筐体材料は、相互との適合性のために選択されることが理解され、例えば、カラムの中に蓄積する非接着性プラスチック破片をもたらさない、ラッカー被覆が選択されなければならない。材料が相互に接着する、種々の機構が公知であり、この目的で利用されてもよい。好都合に、適合性のための選択は、ラッカーと併せて使用される溶媒に基づいて行われてもよい。溶媒は、溶媒中のラッカーが接着するように、プラスチック筐体とわずかに反応するが、ラッカー硬化過程中にカラムの構造的完全性が損なわれるほど反応しない。例えば、被覆材料は、プラスチック筐体の内部のわずかな溶解を引き起こす溶媒を含むように、選択されてもよい。硬化時に、プラスチックは再硬化し、それにより、被覆材料および筐体材料を相互に結合または密閉させる。当業者であれば、そのような反応性に関する情報が、概して利用可能であることを理解するであろう。好適な溶媒および筐体の組み合わせの例示的なものは、メチルエチルケトンおよびプラスチックULTEM(登録商標)(General Electric)である。]
[0062] 好ましくは、分離カラム2の構築のために選択される材料のそれぞれは、滅菌手順とも適合する。好ましくは、筐体は、分離チャンバを通る試料の流動ならびに筐体内の3次元基質6の形成を促進するように、形状が円筒形である。筐体の壁は、好ましくは、約1〜3mmの厚さを有する。分離カラムは、流体の導入および排出のための入口12および出口14ポートを有する。概して、入口および出口ポートは、筐体の本体に対する狭い構造である。これは、分離システムにおいて、さらなる流体回路への分離器の取付を促進し、閉鎖システムとしてデバイスを有利に維持する。入口および出口ポートは、図1に描写されたのとは異なる部位に配置されてもよいが、分離器の全体的構造は、好ましくは、最も少ない屈曲または角を有し、そうでなければ、流量を減速する場合があるか、または試料が蓄積する場合のある空間を生成する、分離チャンバを提供することが理解されるであろう。] 図1
[0063] カラムの入口および出口において、カラムは、供給機構を有するように構築され、基質を通る最適な均質分配および流量を確保する。分配機構は、キャップ層8の前の体積およびキャップ層自体から成り、流動抵抗器としての役割を果たす。分配量(ミリメート単位)は、通常、約0.1対10の比率を有する、カラムの幅(ミリメートル単位)に対して画定されてもよい。基層10の前のチャンバ容積、ならびに基層自体もまた、出口ポートを介してチャンバの中へ通る流体のための供給機構としての役割を果たす。]
[0064] 直径対長さの比が少なくとも0.2対1である、カラム寸法を有することが好ましい。カラムの実際の寸法は、分離されている材料、および分離のための所望の流速に依存する。カラム寸法は、分離チャンバの中で十分な磁界勾配を生成するように適正な表面積を有し、磁気標識材料の効率的な保持を可能にする、基質を受け入れるチャンバを提供する。所与の分離のために必要な容積は、実験的に判定されてもよく、サイズ、細胞表面上の抗原密度、抗体親和性等とともに変動する。一例として、3cm2の断面積は、5〜40ml/分の流速を可能にする。2×4cmの基質の結合能力は、約109個の標識細胞である。]
[0065] 分離カラムの製造を促進するために、非磁性多孔質材料の基層10は、強磁性球がチャンバの中に入れられた時に、出口ポート14を通過しないように、筐体の中に配置される。基質の形成のための好適な多孔質材料は、多孔質プラスチック、焼結金属またはガラス、グリッド等を含むが、それらに限定されない。例えば、Porex Singwitz(Germany)から入手可能な種々の多孔質フリットが使用されてもよい。通常、多孔質材料は、約20〜200μm、好ましくは50〜150μmの細孔径を有する。好適な細孔径は、標的物質の寸法および試料材料の構成に従って選択される。加えて、細孔径は、球が層材料の多孔質開口部を充填することを可能にするよう、あまり大きくはない。チャンバへの球の挿入後に、筐体は、より均一な構成への球の定着を促進するように、震盪または振動させられてもよい。随意で、貯蔵、取扱、および使用中に、基質の均一な構成を維持するように、非磁性多孔質材料のキャップ層8が、基質を覆って筐体の中で配置される。また、よりしっかりとチャンバ内に球を詰めるように、圧力がキャップ層8に印加されてもよい。次いで、本明細書で入口ポート12を含む、分離カラムの上部分16は、筐体4の最上部の上に配置され、筐体に取り付けられる。例えば、プラスチック材料を使用する時、上部分16は、分離カラムの形成を完成させるように、筐体4に接着されるか、または超音波溶接される場合がある。筐体の完成後に、基質が被覆される。]
[0066] 図1を参照すると、被覆が上記で説明される流体透過性基質に塗布される。被覆は、イオンに対して実質的に不透過性となるように選択され、したがって、腐食から金属基質材料を保護し、ならびに、細胞を損傷する場合のある、基質からの陽イオンの脱出を阻止する。基質材料を覆う不透過性保護層の形成に加えて、基質の完全被覆は、球の間の間隙を閉鎖し、基質への機械的安定性および流体力学的に最適化された基質の両方を提供する。そのような機械的安定性は、上記で説明されるように、基質が磁気を受けやすい、または磁気反応性の金属から形成される時に、特に有利である。ラッカー被覆等の被覆材料は、分離カラムの入口ポート12に流入させられてもよい。ラッカーは、キャップ層8、基質6、および基層10を通って流れ、画成分の多孔質表面を被覆する。余分なラッカーは、チャンバ出口ポート14から通って出て行かされる。被覆された分離カラムは、チャンバから過剰な被覆材料をさらに放出するように、遠心分離されてもよい。次いで、被覆は、乾燥させられる。分離カラムは、被覆の乾燥をさらに推進するように加熱されてもよい。例えば、被覆された分離カラムは、110℃で4〜5時間にわたってオーブンに入れられてもよく、続いて、室温で3〜7日間、継続的に乾燥させる。] 図1
[0067] 乾燥すると、被覆が硬化し、それにより、基質に機械的支持を提供する。この機械的支持は、分離カラムの貯蔵および取扱中に基質の完全性を維持するのに役立つだけでなく、有意な弾性を示さない剛性構造も基質に提供する。この剛性は、そうでなければ、分離カラムへの外部磁界の印加時に基質が変形させられる場合があるため、有利である。外部磁性手段の印加された磁界強度は、典型的には、約0.1〜約1.5テスラの範囲内、より好ましくは、約0.2〜約0.8テスラの間である。磁界は、十分に大きくなるべきであり、磁石と分離カラムとの間の距離は、基質内で強化された磁界勾配を誘導するのに十分小さくなるべきである。分離器において均一な磁気勾配を維持するために、基質材料は、磁界の印加時にチャンバの中で移動または移行するべきである。球形金属構成要素、筐体、および被覆は、分離カラムが磁界内に配置された時に、大幅な変形に抵抗するのに十分な剛性を伴う改良型基質を提供するように、本発明において有利に組み合わせられる。]
[0068] 球形金属構成要素が分離カラム筐体内にある間に、基質を被覆することが好ましい。筐体内の基質を被覆することにより、被覆が塗布された後の基質の崩壊を回避する。さらに、筐体内の基質は、同時にチャネルに均一な表面を提供しながら、球の間ならびに球と筐体との間で、接触点付近に形成されるか、または球の分離した点によって形成される、わずかな隙間や裂け目を充填または密閉する働きをする。これらのチャネルまたは細孔は、基質の透過性をもたらす。隙間を密閉することによって、細胞または試料の固体成分が楔着するか、または磁界がなくても物理的に閉じ込められる場合がある、領域が減少する。]
[0069] 完成した分離カラムにおいて、基質被覆材料の選択は、好ましくは、20〜60μmに及ぶ平均直径を有し、分離チャンバの全容積の約60%〜80%を占有する、透過性基質を通るチャンネルまたは経路をもたらす。例えば、血液細胞の分離のための分離カラムは、平均して20μmとなる最終被覆チャネルサイズを有してもよく、基質がチャンバの全容積の約80%を占有する。]
[0070] 実質的に不透過性の被覆の調製後に、分離チャンバの基質および内面は、好ましくは、ポリビドン(BASF,Ludwigshafen,Germany)等の親水性材料の添加によってさらに処理される。他の好適な親水性被覆材料は、ポリビニルピロリジン、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルスターチ、およびアクリルアミド、界面活性剤、または洗剤型湿潤剤、ならびにヘパリンおよびヒト血清アルブミンを含むがそれらに限定されない生物材料等の、親水性被覆を含むが、それらに限定されない。分離チャンバの内面はまた、表面のプラズマまたはコロナエッチングによって親水性にされてもよい。親水性被覆は、分離カラムの内面および流体透過性基質に、容易に質純可能な表面を提供する。これらの表面の湿潤性を強化することによって、分離カラムへの流体の導入は、チャンバを通過するにつれて、均一な流体前面を生成する。これは、分離チャンバの中で、透過性基質および他の隙間からの気泡の除去を促進する。分離過程中に空気を実質的に含まない閉鎖システムとして、分離カラムおよびデバイス構成要素を維持することが望ましい。標的細胞の分離中のシステムにおける空気の存在は、内面張力および無換気領域に影響を及ぼし、それが細胞破壊を引き起こし得る。]
[0071] 分離デバイスを描写する図2を参照すると、分離カラム40の前には、前濾過デバイスがあってもよい。図は、前濾過デバイスをカラム30として描写するが、前置フィルタ等の他の構成が使用されてもよいことが理解されるであろう。前濾過カラムは、概して、その構造的組成に関して、分離カラムと実質的に同一であってもよい、3次元構造である。しかしながら、前濾過カラムは、異なる寸法を有してもよく、基質は、異なる組成物、例えば、非強磁性材料を有する球で作られてもよく、または、基質は、分離カラムで使用されるものとは異なる直径を有する球で作られてもよく、それにより、分離カラムで見られるものとは異なる細孔またはチャネルサイズを提供する。一実施形態では、前濾過カラムは、分離カラムと同一である。試料の前濾過カラムの通過は、最終分離生成物において所望されない流体成分を捕らえ、除去する働きをする。例えば、血液細胞分離において、単球、顆粒球、および血小板等の「粘着性」細胞は、前濾過カラムによって細胞懸濁から除去されてもよい。代替として、前濾過カラムは、分離カラムで見られるものより小さい平均細孔径を有するように構築されてもよい。例えば、透過性基質の細孔径は、流体が分離カラムを通過する前に、試料から大型腫瘍細胞を除去するように選択されてもよい。流体試料の前濾過カラムの通過はまた、流体中に存在する場合がある、細胞集合体等の集合体を分化する働きをしてもよい。さらに、前濾過カラムが分離カラムの材料と実質的に同一の材料を含有するため、分離カラムに非特異結合する場合のある試料成分は、前濾過カラムによって有利に捕らえられる。したがって、前濾過カラムは、分離過程中に分離カラムを汚染する可能性を低減し、最終分離生成物中の不要な細胞または流体成分の集合を低減する。] 図2
[0072] 図2を参照すると、分離デバイス25の好ましい実施形態が描写されている。試料容器81は、オプションの懸濁フィルタ35に接続される。懸濁フィルタは、流体試料から不要な粒子成分を除去するために使用されてもよく、あるサイズを上回る粒子を除去するのに十分な細孔径を有するように選択される。例えば、懸濁フィルタは、造血細胞試料中の細胞塊または集塊等の、40μmより大きい粒子を除去するように選択される細孔径を有する、Pall Filter(Pall SQ40S;Pall Biomedical,Inc.,Puerto Rico)であってもよい。懸濁フィルタは、第2流体経路12によって、前濾過カラム30の入口ポート32に接続される。] 図2
[0073] 前濾過カラム30の出口ポート34は、分離過程の経過中に磁界が印加される、分離カラム40の入口ポート42に、第5流体経路15によって接続される。分離カラムの出口ポート44は、第8流体経路18によって、生成物収集容器83、最終洗浄廃棄物容器84、および非標識試料容器85につながる、分配チャネル88に接続される。別個の第9流体経路19、第10流体経路20、および第11流体経路21は、それぞれ、これらの容器につながる。]
[0074] この分離デバイスはさらに、それぞれ第1流体経路16および第3流体経路17によって第2流体経路12に接続される、洗浄または緩衝剤容器80および初期洗浄廃棄物容器82を含む。緩衝剤容器80はまた、洗浄または緩衝剤ライン90(第6流体経路)を介して、分配チャネル88に接続される。緩衝剤ラインはさらに、第4流体経路14によって第5流体経路15に接続される。流体経路、容器、フィルタ、およびカラムは、標準スパイク、ルアーロック、雄・雌型コネクタ、T字型コネクタ、Y字型コネクタ、および4方向コネクタ、または静脈注射用溶液送達セットで一般的に使用されているような他の取付具等の、任意の好適な手段によって、相互に連結されてもよい。]
[0075] 分離デバイスの流体回路を通る流量は、流体経路内に配置される弁によって制御することができる。第1〜11流体経路は、対応する第1〜11(1−11)弁と関連する。弁は、経路自体の内側にあってもよく、または経路の外部にあってもよい。流量はまた、ポンプによって制御されてもよい。例えば、流体経路は、可撓性管類等の可撓性材料でできており、流体輸送の制御のための好適な弁は、ピンチ弁を含む。ピンチ弁は、管類の壁を相互に対して押圧することによって流体経路を閉鎖する。そのようなピンチ弁は、流体経路として使用するために選択される管類のサイズに適応するように選択されることが、当業者によって理解されるであろう。加えて、ピンチ弁の圧縮力は、選択された管類の圧縮を達成するように選択され、それにより、流体経路の閉鎖に影響を及ぼす。したがって、弁の仕様は、選択された管類の軟度または硬度(デュロメータ)に一致する。]
[0076] 分離デバイスの実施形態はさらに、分離カラム40をすでに通過した流体が、分離カラムを通って再循環させられてもよいように、再循環ループ92(第7流体経路)を含む。典型的には、ポンプ64は、分離カラムを通した流体の再生利用を促進し、ならびにカラムを通る流動を制御するように、再循環ループに接続される。種々のポンプが使用されてもよいことが、当業者によって理解されるであろう。例示的ポンプは、両方向性で、かつ種々の速度で、流体の再循環ループの通過を制御することができる、蠕動ポンプである。再循環ループを有する分離デバイスは、結合および溶出の過程によって、1つのカラム上での逐次分離を可能にし、それに続いて、第2の結合および溶出が行われる。逐次分離は、最終標的集団における向上した純度を提供する。]
[0077] 図2は、分離デバイスの好ましい実施形態を概略的に描写する。しかしながら、分離過程は、基本システム構成要素、すなわち、改良型磁気分離器および収集容器を使用して、達成されてもよいことが理解されるであろう。] 図2
[0078] 本発明の再循環手段および流量経路は、代替分離システムで使用するためにも好適であることが、当業者によって理解されるであろう。例えば、再循環手段は、システムで有利に使用されてもよく、分離手段は、磁気または電磁分離手段の代案として、遠心分離技法、吸収カラム、または化学的手段を伴う。]
[0079] 例示的細胞分離過程では、流体経路およびカラムは、好ましくは、様々な流速および圧力で、洗浄液が流体経路およびカラムの全てを通って流れることを可能にすることによって、準備される。洗浄液は、細胞がプラスチックのデバイス構成要素の内面に付着することを阻止する、ヒト血清アルブミン(HSA)等の、生理学的に容認可能なタンパク質等の材料を含有してもよい。洗浄液はまた、内面の湿潤を工場させるように、少量の生理学的に容認可能な界面活性剤または洗剤を含有してもよい。]
[0080] 流体経路中の大型気泡は、生存細胞の回復にとって有害であることが分かっている。流体経路から気泡を除去する方法が当技術分野で公知であり、この目的で採用されてもよい。特に興味深い方法は、キャップ層および/または基層で使用されるもの等の透過性フリットが、約400ml/分未満の流速での気泡の通過を許容しないという観察を利用する。カラムは、約400ml/分未満の流速で再循環ループを通して洗浄液を循環させることによって、気泡を除去されてもよい。次いで、気泡は、基層および/またはキャップ層においてカラムの外側に蓄積する。次いで、流動の方向が逆転され、気泡は、システムから好適な廃棄物バッグの中へ洗い出される。好ましくは、全ての気泡の除去を確実にするように、順序が反復される。既存の気泡は、陰圧の生成によって、意図的に拡大されてもよい。]
[0081] そのような例示的過程において、混合細胞集団中の所望の細胞を特異的に標的にするために、磁気共役抗体が使用されてもよい。磁気試薬が混合細胞集団とともにインキュベートされ、次いで、非結合粒子が、任意の便利な手段、例えば、遠心分離等によって、洗い流される。細胞の無菌性が所望される時は、閉鎖容器過程において、抗体インキュベーションおよび洗浄が行われてもよく、その場合、抗体および洗浄液は、滅菌シリンジまたは同様のデバイスによって、滅菌容器に添加される。このように、浮遊微生物による所望の細胞の汚染が最小化される。特に容器が可撓性バッグである、そのような閉鎖システムでは、細胞および抗体の混合は、約0.5〜2の空気対液体の比で、容器に少量の滅菌空気を注入することによって、改善されてもよい。]
[0082] 磁気標識標的細胞を含有する、インキュベートした細胞懸濁は、分離デバイスに通過させられる。システムは、磁界内に配置されるか、または磁界に隣接する磁気分離器を通して、細胞を輸送する。磁界源は、永久磁石または電磁石であってもよい。分離カラムは、好ましくは、上記で説明されるように、積み重ねられた強磁性球の強磁性基質を含むように構築される。随意で、試料は、分離カラムの通過の前に、同様に上記で説明されるように構築される、前濾過カラムを通過させられる。分離カラムが強磁性球以外から成る基質を含有する場合には、試料は、分離カラムと実質的に同一である、前濾過カラムを最初に通過させられてもよい。]
[0083] 磁気標識細胞は、磁界に応じて分離カラムの中で蓄積する。非標識細胞および他の懸濁成分は、分離カラムを通過し、非標識試料容器および/または廃棄物容器の中へ入る。次いで、磁界から分離カラムを除去するか、または分離カラムから磁界を除去することによって、標識または精製細胞が分離カラムから溶出されてもよい。分離カラムから生成物収集容器の中へ標識細胞を洗い流すように、緩衝化液等の洗浄液が、分離カラムに通過させられる。収集容器は、標的細胞のさらなる処理、または標的細胞の冷凍保存に使用されてもよい。]
[0084] 好ましい実施形態では、分離カラムは、上記で説明されるように、強磁性球から構築される高勾配磁気分離カラムである。本明細書で参照される容器は、典型的には、静脈内輸液の貯蔵および送達に使用されるもの等のプラスチックバッグであるが、任意の好適な容器を使用することができる。容器は、それらの必要な貯蔵または収集容積、それらの滅菌能力、および、閉鎖システム、すなわち、使用前にそこから空気の実質的に全てを除去することができる分離システムで使用される能力について、選択される。]
[0085] 別の実施形態では、磁気標識細胞は、標的細胞の選択、および不要な細胞または他の懸濁成分の除去を強化するように、分離カラムを通して再循環させられる。いくつかの好ましい実施形態はまた、前濾過カラムの使用も含む。しかしながら、前濾過カラムは、磁界を受けない。その代わり、細胞懸濁の前濾過カラムの予備通過は、そうでなければ分離カラムに非特異結合する場合がある、懸濁成分または材料の捕捉をもたらす。そのような非特異結合は、分離カラムの閉塞または汚染を引き起こす場合があり、それは順に、標識細胞集団の分離および収集を阻止または低減し得る。]
[0086] 流体経路、収集容器、懸濁フィルタ、前濾過カラム、および分離カラムは、使い捨て分離デバイスとして構築され、相互接続され、供給されてもよい。標的細胞は、好ましくは、そこから細胞を患者に移植することができる、または、その中で細胞を貯蔵するか、あるいはさらなる処理を受けさせることができる、滅菌血液移転容器に収集される。完全細胞分離デバイスは、好適な容器に事前包装されてもよい。事前包装されたデバイスは、本発明の改良型磁気分離過程で使用するために、滅菌し、提供することができる。所望の分離過程のために必要な試薬は、キットの形態でも提供されてもよい。例えば、標的細胞集団または他の検体に対して特異的な複合体が、デバイスとは別に、またはデバイスとともに提供されてもよい。キットはまた、洗浄溶液、例えば、標準滅菌生理食塩水、および/または、リン酸緩衝生理食塩水、1mmol/1EDTA、および0.5%ヒト血清アルブミン等の、他の緩衝化液を含んでもよい。これらの試薬または他の溶液は、細胞分離デバイスの適切な流体通路に接続することができる、プラスチックバッグ等の容器の中に提供することができる。]
[0087] 本発明の改良型分離システムは、完全に自動化されてもよい。移動システムでは、コンピュータが、流体回路および分離カラムを通る流体の流動を制御し、磁気標識標的細胞または非検体の保持および解放を提供するように、磁石および/または分離カラムの磁界強度または配置を制御し、適切な容器の中へ最終収集生成物を方向付ける。]
[0088] 図3に描写されるような、自動細胞分離器具の一実施形態は、機械的、電気機械的、および磁性構成要素を含む。機械構成要素は、器具外殻または筐体15と、調整可能な容器ホルダ21と、蠕動ポンプ64と、前濾過カラムホルダ32と、分離カラムホルダ42とを含んでもよい。電気機械的構成要素は、ソレノイドピンチ弁1−11と、蠕動ポンプ64を駆動する内部モータ(図示せず)と、磁界の内外に分離カラムホルダ42を移動させる(それにより、分離カラム40を移動させる)か、または磁石50を移動させる、内部モータ(図示せず)と、流体回路中の流体の存在を検出するために使用される、気泡検出器(超音波センサ)65とを含んでもよい。磁性手段は、永久磁石および電磁石を含んでもよい。これらの個々の構成要素は、多数の容易に入手可能な代替物から選択されてもよく、本発明の改良型磁気分離システムの一般的説明から逸脱することなく、種々の構成で組み合わされてもよいことが理解されるであろう。] 図3
[0089] 分離デバイスの好ましい実施形態では、流体経路、溶液および収集容器、懸濁フィルタ、前濾過カラム、分離カラム、およびコネクタは、分離システムに対する事前に組み立てられた使い捨て構成要素として提供される。分離デバイスは、分離過程の実施のために、分離器具上に載置される。分離過程の完了時に、生成物収集容器が除去されてもよく、残りの分離デバイス構成要素は処分される。]
[0090] 好ましくは、内蔵マイクロプロセッサ(図示せず)が、器具の電気機械的構成要素の全てを制御し、ソフトウェアが、標準的順序で適切な操作を行うようにシステムに命令する。ディスプレイ62および操作者キーパッド60は、操作者が自動システム動作を監視し、手動モードでの器具の動作を制御することを可能にする。プリンタ(図示せず)が、過程情報、標識等を印刷するために、マイクロプロセッサに接続されてもよい。]
[0091] 図3は、分離器具およびされた分離デバイスを描写する。この実施形態では、分離デバイスは、上記で説明されるように、各外部ピンチ弁1−11に流体経路の管類を配置することによって、器具上に載置または設置される。前濾過カラム30は、前濾過カラムホルダ32内に配置される。分離カラム40は、格納式アーム44によって磁石50に対して移動させられる、分離カラムホルダ42内に配置される。調整可能なクランプ20は、上昇位置でハンガアーム21を固定するために使用される。必要に応じて、初期洗浄廃棄物容器82と、緩衝剤および試料容器(図示せず)とをその上に配置するように、ハンガアーム上に架台またはペグ22がある。装置はさらに、生成物収集容器(図示せず)から最終廃棄物容器および非標識試料容器を分離するように、貯蔵区画70を含んでもよい。] 図3
[0092] 前述のように、上記で説明されるような分離システムはさらに、既述の磁気に基づいた分離技法による試料成分分離の前に、試料調製ステップを達成するための種々の試料/細胞処理システムと一体化することができる。図5は、本発明の実施形態によるシステムを図示する。上記のように、本発明のシステムは、種々の機械的、電気機械的、および磁性構成要素を含むことができる。システム100は、外殻または筐体105を含有する単一システムに統合された、分離ユニット106および処理ユニット104を含む。システム100は、上記で説明されるものと同様の磁気分離システムまたはユニットを含むことができる。システム100は、磁気分離ユニット106に分離カラム(例えば、上記で説明されるような磁気分離カラム、図1)を配置するための、筐体を含む磁気分離ユニット106を含む。システム100はさらに、ポンプ108と、弁110によって図示されるような、複数の流量制御手段または弁を含む。弁110のみが番号によって具体的に識別されているが、図5に示されるようなシステム100は、弁110と同一の図示された構造を有するものとして識別可能である、多数の弁を図示することに留意されたい。さらに、複数の流量制御手段/弁は、例証目的で図5において同一であるが、本発明による流量制御手段は、種々の実施形態を挙げることができ、かつ1つ以上の異なる種類の手段/弁を単一システムに含むことができると認識されるであろう。システム100の構成要素(例えば、弁、ポンプ、分離ユニット等)は、上記で論議されるようなものと同様である、一連の流体経路または流体回路を形成するよう、1つ以上の留迂路によって連結または接続することができる。システムはさらに、システム100の1つ以上の側面の監視および/または制御を提供する、コンピュータ制御システムまたはユニット112を含む。] 図1 図5
[0093] 上記で説明されるようなコンピュータシステム112は、1つ以上の入力および/または出力デバイス、画像ディスプレイ、ユーザインターフェースを含むことができ、システム100動作および機能の手動および/または自動制御を可能にしてもよい。コンピュータ制御システム112は、システム100内の情報(例えば、流量情報等)を処理するモジュールまたはシステムを含むことができ、かつ、1つ以上の処理構造および同等物を有する、多種多様な専用および/または市販のコンピュータ、構成要素、または電子機器を含むことができ、そのようなシステムはしばしば、本明細書で説明されるような方法のステップのうちのいずれか1つまたは組み合わせを実施するように構成される、データ処理ハードウェアおよび/またはソフトウェアを備える。ソフトウェアは、典型的には、メモリ等の有形媒体、デジタルまたは光学記録媒体、光学、電気、または無線テレメトリ信号、または同等物等で具体化される、プログラミング命令の機械可読コードを備え、これらの構造のうちの1つ以上はまた、多種多様な信号処理構造のうちのいずれかにおいて、システムの構成要素の間で、データ、信号、または情報を出力または伝送するために使用されてもよい。]
[0094] システムはさらに、本明細書で説明されるような方法を実施するように本システムと連結することができる、種々の構成要素のための、種々の支持材、センサ、筐体等を含むことができる。システム100はさらに、本発明によるシステム100とともに利用することができる、種々の流体、試薬、試料流体貯留部、フィルタ、および同等物を担持および/支持するように構成される、1つ以上の支持構造114を含む。支持構造は、種々のフックまたはハンガ、あるいはホルダ(例えば、フィルタホルダまたは筐体)構成を含むことができ、任意の特定の設計に限定されない。支持材114の上に配置される、流体、緩衝剤、試薬等は、流路または管類に連結することができ、それは順に、システム100の1つ以上の構成伊要素に接続することができる。システム100は、システムを通る流体を監視する、および/またはさらに制御するためのセンサを含むことができる。センサは、例えば、気泡検出器(超音波検出器)を含むことができる、液体センサ、圧力センサ、および同等物を含むことができる。気泡検出器116および圧力センサ118が示されている。フィルタまたは体積低減ユニットを担持するように構成することができる、支持体120が示されている。収集領域122は、収集容器、試薬等を支持することができる。]
[0095] 図6を参照して、システム100をさらに図示する。処理ユニット104は、1つ以上のヒンジの周囲で移動可能(例えば、除去可能)となり得る、筐体またはカバー124を含むことができる。カバー124は、温度制御することができ、かつシステム100の筐体105内に収納されてもよい、温度監視および制御構成要素に連結することができる、処理領域126を少なくとも部分的に画定する。処理ユニット104は、試料を担持し、処理する(例えば、遠心分離、培養、試料成分分離等)ために構成される、試料チャンバ128を含む。示された試料チャンバ128は、回転防止ロック130を含むことができる軸の周囲で定位置に担持される、回転チャンバである。処理ユニット104は、カバー124内に配置され、チャンバ128の中の試料の処理を検出または監視するように構成される、光学検出器132等の1つ以上の検出システムを含むことができる。1つ以上の流体入力/出力ラインは、チャンバ128に連結することができ、ホルダ134によって定位置で担持されてもよい。] 図6
[0096] 図7は、システム100の裏面図を図示する。回転枢軸の周囲でシステム筐体105に連結された構成要素とともに、コンピュータ制御ユニット112が示されており、ユニット112は、記憶媒体(例えば、プログラムカード)入力スロット138を有する。外部構成要素、収集機器等に対する支持を提供することができる、ハンガ140が示されている。システム100は、電力接続およびスイッチ142と、種々のインターフェース接続144(例えば、バーコードリーダ接続、プリンタ接続、ネットワーク接続等)と、通気口146と、内部温度制御システムの構成要素を提供するヒートシンク148とを含む。] 図7
[0097] 図8〜12を参照して、試料チャンバを含む、処理ユニットの構成要素をさらに説明する。図8を参照すると、上部分152および下基礎部分154を有する、処理チャンバ150が図示されている。上部分152は、補強または支持構造156を含むことができる。チャンバ150はさらに、その周囲でチャンバ150が回転する軸158であって、回転ロックを有する軸158であって、チャンバ150の中心の周囲を通って延在し、かつ上部分152から出て延在する、軸158を含む。回転手段または軸受160は、軸158の周囲でのチャンバ150の回転運動を提供する。チャンバ150はさらに、軸158を包囲する筐体構造に連結される、流体ポートまたはライン接続162、164と、処理チャンバ150の1つ以上の内部区画に流体接続される、ポート162、164とを含む。] 図10 図10A 図11 図11A 図12 図8 図9 図9A
[0098] ポートのうちの1つは、ガスを交換するために通気口として使用されてもよい。]
[0099] 図9を参照して、本発明の別の実施形態による、処理チャンバを説明する。チャンバ170は、上記で説明されるのと同様に構成される、回転軸176およびポート178、180とともに、上部分172と、下部分174とを含む。上部分172は、支持構造182、ならびに、窓またはプリズム188を通して可視的な、少なくとも一部分を含むことができるチャネル186を含む、構造184を含む。] 図9
[0100] チャネル186は、チャンバ170の中の試料格納区画に流体連結し、試料処理の外部監視または検出のために構成することができる。例えば、チャネル186の中の流体中の成分(例えば、細胞)は、処理ステップ中に可視的に分離されてもよく、それにより、チャンバの1つ以上の内部区画の中の細胞または試料成分の分離を示す。]
[0101] チャンバ170はさらに、優先的に滅菌疎水性膜またはタンポンを備える、少なくとも1つの通気口を備えてもよい。好ましくは、これらの膜またはタンポンは、チャンバの最上部または底部に位置してもよい。チャンバの少なくとも1つの通気口には、チャンバの中の圧力を変更することなく、または空気あるいはガスの交換用のさらなる入口および/または出口ポートを提供することなく、チャンバの中の体積を変更することができるという特定の利点がある。]
[0102] 本発明の遠心分離機は、バッチ式ならびに連続遠心分離を可能にし、試料、媒体、ガス、および他の材料は、遠心分離チャンバの回転を止めて、遠心分離機を補充する(バッチ式遠心分離)必要なしで、例えば、入口および出口ポート(例えば、図1の178および180)を通して、システムに進入および退出することができる。これは、試料の連続濃縮を可能にし、生成物は、遠心分離の終わりに一度だけ除去されてもよく、したがって、付加的な取り扱いによる潜在的な汚染を回避する。] 図1
[0103] 図9aでは、回転容器または遠心分離チャンバ500が示されている。回転チャンバ500の底部では、少なくとも1つのセンサパッド504を備える、顕微鏡焦点領域505が配置される。回転チャンバ500より下では、顕微鏡光学部501と、光学部の焦点を合わせるための顕微鏡駆動モータ502とを備える、顕微鏡カメラモジュール503が位置する。顕微鏡光学部501は、自動的に焦点を合わせ、遠心分離中に少なくとも2つの成分に分離されている試料を検出することができるように構成される。それにより、遠心力によりチャンバ500の中の分離された試料によって形成される、異なる層を検出するために、顕微鏡カメラモジュール503を使用することができる。加えて、試料成分のpH値を測定することができる。この目的で、存在するpH値に応じて色を変化させるインジケータが、チャンバ500で使用される。さらに、外側から顕微鏡カメラモジュール503で位置を検出することができるように、チャンバの中に配置される液晶を使用して、チャンバの中の試料の温度が測定されることが可能である。それにより、チャンバ500の中の温度を判定することができる。] 図9a
[0104] 異なるセンサパッド504における顕微鏡光学部501がチャンバ500の壁の中に位置した状態で、モジュール503を方向付けることができるように、顕微鏡カメラモジュール503を可動式に載置することができる。これは、チャンバ500の中で形成された種々の層の検出、またはチャンバ500内の異なる位置でのpHまたは温度の検出を促進する。]
[0105] 図10は、本発明の実施形態による、試料処理チャンバの断面図を図示する。チャンバ190は、上部分192および基礎部分194と、1つ以上の内部区画とを含む。チャンバ190は、チャンバ中の1つ以上の区画の中に配置された試料に遠心力を印加するよう、軸の周囲で回転するように構成され、それにより、試料の少なくとも2つの成分を分離する。チャンバは、チャンバの少なくとも1つの区画に流体接続される中央ライン196を含む。チャンバ190の構成要素はさらに、外側ライン198と、回転軸受200と、回転シール202、204、206と、チャンバへの外側進入ライン205と、下部放射状チャネル208と、チャンバ区画への内側ライン入口210と、斜面212と、偏向器214とを含む。チャンバ保持器216が含まれ、本発明のシステムの他の構成要素とのチャンバ190の確実な位置付け/連結のために構成される。] 図10
[0106] 遠心分離チャンバ190は、好ましくは、随意で2つの流体ラインを伴う、好ましくは2つの流体ラインを伴う、回転シールを備える。流体ラインは、異なる位置でチャンバ190に進入することができる。例えば、上部分192(蓋)の外周に第1の流体ラインを配置することが可能である。第2の流体ラインは、さらに内側、例えば、チャンバ190の中心にさらに向かって2mmから20mmに配置することができる。随意で、通気口が、例えば、膜の形で、上部分192に位置することができる。]
[0107] 概して、遠心分離チャンバの穴またはライン入口等の開口部の位置は、特定の試料の遠心分離に最適であるように構成することができる。特定の試料の成分および試料中の各成分の相対体積に応じて、特定の成分の除去および/または検出を達成することができるように、開口部を配置することができる。]
[0108] 図10Aは、チャンバ201の平面図を図示する。チャンバ201は、内側ライン203と、下部放射状チャネル205と、チャンバへの内側ライン入口207と、随意で、偏向器209と、斜面211と、光通路209とを含む。] 図10A
[0109] 図11は、本発明の別の実施形態による、チャンバの断面図を図示する。チャンバ220は、その周囲でチャンバが回転する軸と、中央ライン接続222および外側ライン接続224と、1つ以上の内部区画とを含む。さらに、回転軸受226、ならびに回転シール228、230、232、内側チャネル234、光学検出チャネル236(上記と同様)、チャンバへの内側ライン入口238、内側ライン240、下部放射状チャネル242が図示されている。チャンバはさらに、内側補強246と、チャンバ保持器248とを含む。図11Aは、上記で説明されるようなチャンバ220の一部分の集中図を図示する。光学検出チャネル236、プリズム237、および光通路239(矢印によってさらに示される)が示されている。] 図11 図11A
[0110] 本発明の別の実施形態では、チャンバの底部は、疎水性膜292で覆われる、1つ以上の開口部(図12A、291)を保有することができる。これらの開口部は、例えば、細胞培養過程のために、ガスがチャンバの中へ送達され、チャンバから除去されるために使用される。膜は、チャンバとの滅菌接続を確保する方法で、チャンバの底部に接着する、熱的に、超音波で、または他の手段で結合することができる。] 図12A
[0111] 本発明の別の実施形態(図12B)では、チャンバは、ガス流用のチャネルのシステム、例えば、ガスとチャネル(図示せず)を覆って結合された膜との間で広い接触面積を確保する、らせん状システム293として組み立てられるチャネルを保有することができる。好ましくは、これらの膜は、チャンバの最上部または底部に位置してもよい。チャネルシステムは、少なくとも1つの入力(開口部)294と、オプションのガス用の出力(開口部)295とを保有する。] 図12B
[0112] 図8−11Aのチャネルの入口またはポートは、数およびチャネル内の場所が変動してもよい。] 図8
[0113] 図12は、本発明の別の実施形態による、チャンバの断面図を図示する。チャンバ250の構造は、上記で説明されるようなチャンバと多くの点で同様であるが、複数の層状構造252をさらに含む。層状構造252は、細胞培養構造または層を提供するように構成することができる。使用中、細胞を含む試料をチャンバに導入し、層252を越えて流すことができる。分離処理は、層に付着する細胞が、層に対する親和性が少ない細胞から分離されるように、チャンバの回転を含むことができる。断続的回転および/または回転中の中断は、分離処理のために、層状構造252の表面から培養細胞をさらに断絶することができる。驚いたことに、この断続的過程は、培養後の細胞のような塊状または付着生物材料を再懸濁することもできることが分かった。チャンバはさらに、図示された中央ライン251と、外側ライン253と、軸受255と、回転シール257と、チャンバへの外側ライン入口259と、上部分261と、内側チャネル263と、基礎部分265と、保持器267と、下部放射状チャネル269と、チャンバへの内側ライン入口271とを含む。] 図12
[0114] チャンバは、種々の材料を備えてもよく、または種々の材料で作られてもよい。好ましい実施形態では、プラスチック、ポリスチロール(PS)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ガラス、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリメチルメタクリルレート(PMMA)、および/またはポリエチレンテレフタレート(PET)のような、透明材料が使用される。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)および/または熱可塑性ポリウレタン(TPU)、シリコーン、または上記の材料のうちの1つ以上を備える組成物。チャンバはまた、ポリエチレン(PE)で作ることもできる。好ましい実施形態では、チャンバの中の層は、コラーゲン、キチン、アルギン酸塩、および/またはヒアルロン酸誘導体を備えるか、またはそれで作られる。生分解性である、ポリラクチド(PLA)、ポリグリコリド(PGA)、およびそれらの共重合体も可能である。代替として、ポリスチロール(PS)、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリエチレン(PE)、ポリメチルメタクリルレート(PMMA)、および/またはポリエチレンテレフタレート(PET)等の、非生分解性材料を使用することができる。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)および/または熱可塑性ポリウレタン(TPU)も使用することができる。他の代替案は、セラミックと、ハイドロキシアパタイト(HA)またはリン酸カルシウムのようなガラス材料とを含む。チャンバの中の層は、固体材料または有孔性となり得る。]
[0115] 好ましい実施形態では、チャンバは、直径2cmから50cmのサイズ、および5mmから50cmの高さを有する。遠心分離は、優先的に、最大1000xgで実行される。]
[0116] 層の数および層の間の距離は、可変である。]
[0117] 好ましい実施形態では、チャンバは、試料が遠心分離されるための適切な温度を提供するように、加熱および冷却することができる。この目的で、加熱および/冷却手段が、システムに位置する。]
[0118] 図17に示されるように、円筒形遠心分離機チャンバは、平坦な頂面上に1つ以上の安定化リブ805を携持してもよい、蓋800によって、その上側で制限されてもよい。これらの放射状リブ805のうちの少なくとも1つは、蓋800が遠心分離機チャンバに取り付けられると遠心分離機の内部体積に開口する、狭い間隙またはチャネル801を覆うことができる。間隙801は、蓋内面から、蓋800を数ミリメートル通ってリブ805の中へ、軸方向に延在する。したがって、それは、透明材料が使用されると、リブ805内で外側から可視的であってもよい。放射状拡張で、間隙801は、中心付近から、円筒形遠心分離機壁(図17)まで到達する。] 図17
[0119] 遠心分離中に、遠心分離機チャンバ全体の中と同じ力が、間隙801の中で効果を生じる。リング状の隣接する懸濁層が、間隙801の中へ並列に延在し、外部光学センサによって十分に検出可能である、横断して切断された薄い層のような、軸方向に起立した隣接する薄い領域として表示されている。]
[0120] 間隙801の幅は、自由に決定することができ、間隙の中の全層関連領域の透過光分析にとって十分小さくもある。それにより、光透過測定を通して外側から「触れることができない」方式で、遠心分離機チャンバの中の懸濁の全ての層の光学密度および色を定量化することが可能である。]
[0121] 垂直照明およびセンサ位置が、間隙の中の層の運動を観察できるようにするために、鏡、または優先的にプリズムを、リブの両側に追加することができ、それは、透明筐体材料自体によって行われてもよい。]
[0122] プリズム810は、間隙(水平)を通って、垂直の生成された照明光線を屈折させ、最上部に戻し、再び垂直になる(図18)。遠心分離中に、同期位置の誘起された電子閃光が、プリズム810の片側、例えば、左プリズムの中へ光を透過させ、屈折によって間隙を照射することができる。透過結果は、プリズム810の反対側、例えば、右プリズムによって屈折されて、おそらくは最上部の上部閃光源に隣接している、垂直に載置されたセンサまたはカメラに戻される。結果として生じる光学センサユニットは、反射センサのように扱いやすいが、同時に、完全透過測定を可能にする。] 図18
[0123] プリズムの角度の配設は、照明閃光のためのプリズム内面上の「全反射」を確保し、光源とカメラとの間で外面上の直接反射を回避する。したがって、鏡面被覆の必要性がなく、設備の再加工を必要とされることなく、射出成形技術を使用することができる(図19)。] 図19
[0124] したがって、図13を参照して、本発明の別の実施形態を説明する。図示されるように、処理システムは、種々の連結された構成要素、流量チャネル、緩衝剤、試薬等を含む。多数の構成が利用可能であり、現在の構成は、例証目的で提供されていることが認識されるであろう。図13を参照すると、構成要素は、システム緩衝剤300と、スパイクポート301と、滅菌フィルタ302と、血漿/処理中バッグ303と、磁気標識試薬容器304と、スパイクポート305と、磁気試薬滅菌フィルタ306と、滅菌フィルタ307と、緩衝剤/媒体バッグ308と、細胞培養培地ポートと、補助ポート309と、おそらくフィルタを含む、下向きの単一方向弁310と、上向きの単一方向弁311と、試料バッグ312と、試料バッグコネクタ313と、試料フィルタ314と、試料ポート315と、フィルタ316と、分離前フィルタ320と、処理中貯蔵バッグ321と、磁気分離カラム322と、廃棄物バッグ323と、体積低減ユニット324と、陽性留分バッグ325と、陰性留分バッグ326と、滅菌空気フィルタ327と、ポンプ328と、圧力センサ1への空気フィルタ329と、圧力センサ2への空気フィルタ330と、試料/細胞処理ユニット332とを含む。] 図13
[0125] 図13に図示され、上記で説明されるようなシステムの典型的な使用を、図14A〜14Nを参照して論議する。システムの種々の構成要素の起動は、所望の経路に沿って流動を方向付けるように選択することができる。選択された流れを、図14A〜14Nを参照して図示し、暗い流路および流動方向矢印によって示す。図14Aは、試料処理ユニットの回転/処理チャンバへの試料搭載を図示する。試料は、試料源から開放弁5、9、16を通り、ポンプを通って処理ユニットに流入する。図14Bは、システムのライン/構成要素の洗浄を図示し、緩衝剤が、開放弁1、9、16、ポンプを通って処理ユニットに流入する。試料および緩衝剤を図示されるように流し、処理ユニットの中の試料を成分の分離のために遠心分離し、洗浄過程を反復することができる。図14Cは、赤血球細胞の低減および試料からの除去を図示する。上述のように、赤血球細胞の分離のためのバフィーコートの形成を含む、成分の分離のために、試料ユニットの中の試料を遠心分離機することができる。次いで、赤血球細胞成分を処理ユニットから除去し、システムを通り、開放弁17、12を通って、廃棄物容器に流入させることができる。図14Dは、処理ユニットの中のチャンバからの血漿の除去を図示し、血漿洗浄/成分は、システムを通り、開放弁16、12を通って、廃棄物容器に流入させられる。図14Eは、血漿が処理ユニットから除去され、システムを通り、開放弁16、9、4を通って、血漿収集容器に流入させられる際の、血漿の収集を図示する。図14Fは、チャンバへの試薬の搭載および細胞の標識化を図示する。試薬(例えば、磁気標識)は、開放弁2、9、16においてシステムを通り、チャンバに流入させられる。細胞は、標識試薬ともにインキュベーションのために処理する(例えば、撹拌、再構成、試薬と混合する等)ことができる。図14Gは、チャンバへの血漿の添加を図示する。血漿容器からの血漿は、システムを通り、開放弁4、9、16を通って、チャンバに流入させられる。付加的な処理、洗浄等のステップ(例えば、図14Bに図示されるような)を行うことができる。図14Hは、試料の標識および非標識成分の磁気に基づいた分離を図示する。試料/再懸濁標識細胞は、システムを通り、開放弁16を通り、フィルタまたは(前)カラム(例えば、塊状再傍を除去するよう、サイズに基づいた分離フィルタ)を通り、開放弁7、11を通り、標識細胞が向かう磁気カラムを通って流され、主に非標識細胞が、開放弁19を通って、陰性/非標識細胞容器に流入する。図14Iは、緩衝剤が開放弁1、15、7、11、19においてシステムを通り、細胞容器に流入させられる、カラム洗浄を図示する。洗浄ステップは、システム/磁気分離カラムから非標識細胞を洗い流すように選択される。図14Jは、カラムからの細胞の溶出および再適用を図示する。磁気印加がオフにされ、流体は、カラムから細胞を洗い流すよう、例えば高速で、弁11、10、14を通って図示されるように流される。次いで、磁界印加は、磁気分離カラムへの標識細胞の再付着のために、オンに戻される。図14Kは、溶出緩衝剤によるカラムの洗浄を図示する。緩衝剤は、分離カラムから廃棄物容器の中へ、非標識細胞を優先的に洗い流すよう、図示されるように流される。図14Lは、カラムから再適用バッグの中へ標識細胞を除去するよう、カラムの洗浄を図示する。示されるように、磁界は、カラムから標識細胞を解放するようにオフにされる。図14Mは、体積低減ステップを図示する。細胞を含有する溶液は、フィルタF7に溶液を通過させるよう、図示されるように流される。フィルタは、溶液が通って流れるにつれて細胞を収集する、膜フィルタを含む。図14Nは、最終溶出、および収集容器の中への生成物の収集を図示する。血漿は、図示されるように、開放弁4、9、14、18を通って流され、フィルタから陽性収集溶液の中へ細胞を洗い流すよう、流体がフィルタF7を通過する。] 図13 図14A 図14B 図14C 図14D 図14E 図14F 図14G 図14H 図14I
[0126] 本発明の管類セットは、培養液、サイトカイン、増殖因子、血清、および細胞の培養に必要な他の物質の送達のために、または培養チャンバから試料を取り出すために、使用することができる。培養液は、ポンプ328(図13)を使用することによって、または管類セットに接続される付加的なシリンジを使用することによって、チャンバの中へ継続的または周期的に送達することができるか、またはポート222および224(図11)を通してチャンバから引き出すことができる。培養液は、細胞培養過程中に、新しい培養液と完全または部分的に交換することができる。培養液は、O2、CO2、N2、空気、または細胞の増殖に必要な他のガスを混入することができる。培養液の濃縮は、ポート222または224(図11)を通り、疎水性膜(図12Aおよび12B)で覆われた培養チャンバの底部における付加的な開口部を通って、培養チャンバの中へガスを直接注入することによって、または培養チャンバの外側に配置される通気デバイス(図15)を使用することによって、行うことができる。] 図11 図12A 図13 図15
[0127] そのような通気デバイスの例を、図15に描写する。それは、例えば、片側に彫り込まれたチャネルを伴う、ポリカーボネート(PC)またはポリメチルメタクリレート(PMMA)でできた2つの部品(415および416)から成る。両方の部品が引き合わされ、少なくとも1つの膜(417)によって2つ以上の区画に分離される、空洞を間に形成する。膜を部品のうちの一方に結合することができ、またはいくつかの膜を両方の部品に結合することができる。区画は、管類セットとの接続のために、少なくとも1つの入口(418)および1つの出口(419)ポートを含有する。第1の区画は、ガス混合物に使用される。第2の区画は、ガス混合物の成分を混入されなければならない、培養液に使用される。両方の区画の間に配置される膜は、ガスに対して透過性であるが、液体に対しては透過性ではない。優先的に、これは、1つの疎水性膜、例えば、ナイロン疎水性膜である。優先的に、疎水性膜の細孔は、0.2μmよりも小さく、それが培養液とガス混合物との間の滅菌接続を確保する。通気デバイスの別の実施形態では、ガスが培養液含有区画の間を流れる方法で、1つ以上の付加的な膜を、図15に描写された部品のうちのいずれか一方に結合することができる。この場合、培養液とガス混合物との間の接触面は、使用される膜の数に応じて、多数であるだけ大きい。] 図15
[0128] 通気デバイスの中の膜は、熱結合、超音波結合または接着、またはプラスチック部品と膜との間の滅菌接続を可能にする、他の好適な結合過程によって、部品に結合することができる。]
[0129] 通気デバイスは、照射(例えば、ガンマ、ベータ線)、プラズマ(例えば、過酸化水素)、熱蒸気/スチーム(例えば、高圧蒸気殺菌法)、またはエチレンオキシド(EtO)滅菌によって、滅菌することができる。優先的に、通気デバイスは、使い捨て管類セットの一部として使用される。]
[0130] 通気デバイスに使用されるガス組成物は、優先的に、ガス混合チャンバの使用を通して構成される。ガス混合チャンバの好ましい実施形態を、図16Aに示す。それは、それらの間に空洞を形成する方法で、ボルトで接続される、接着される、熱的結合、または超音波結合される、好ましくは、プラスチック材料、例えば、POM(ポリオキシメチレン)でできた、2つの部品(421および422)から成る。優先的に、部品のうちの一方は、両方の部品の間の密閉(433、図16B)を確保する、密閉リング用のチャネルを含有する。ガス混合チャンバは、少なくとも1つの入口ポートおよび少なくとも1つの出口ポート(423)を保有する。それは、チャンバの内側の圧力の測定のための圧力センサデバイスの接続のために、ポート(430)を備える。ガス混合チャンバは、チャンバの中の圧力がある値を超えて上昇すると自動的に開く、安全弁との接続のために、別のポート(432、図16b)を随意で含有する。ガス混合チャンバは、少なくとも1つの入口および少なくとも1つの出口弁との接続のための入口および出口(435)、ならびに、ガス混合チャンバの壁への入口および出口弁の接続のためのネジ山付き穿孔(436)を保有する。] 図16A 図16B
[0131] ガス混合チャンバの中および/または外へのガスの流速を低減するために、随意で、壁に混合物を含むことができる。]
[0132] ガス混合チャンバの動作の原則:ガス混合チャンバの入口ポートは、ガス供給と接続される。流入ガスの供給は、大気圧、例えば、2バールよりも大きい圧力を有するべきである。操作者は、測定および自動化ソフトウェアプログラムを使用することによって、所望のガス組成物の内容を求めることができる。所望の組成物のガスのそれぞれの内容は、ガス混合物中のそのガスの分圧として求められる。ガス組成過程は、入力弁424(図16A)によって制御される、ガス混合物の第1の成分で開始する。入力弁は、一定の期間にわたって、通常は50ミリ秒から200ミリ秒の間で開き、次いで閉じ、圧力センサが読み取られる。チャンバの中の測定圧力は、Pmである。圧力Pm<P1であり、P1が操作者によって与えられる圧力である場合、入力弁が再び開く。過程は、Pm>=P1まで反復される。次いで、入力弁425が開き、入力弁424を伴う場合で説明されるように、第2のガス成分の組成が行われる。全ての流入ガスが混合チャンバの中へ構成されると、ガス混合チャンバの中の圧力が、操作者によって事前に求められる値Poutに到達するまで、出力弁427が開く。Poutは常に、大気圧に等しいか、またはそれより高いかのいずれか一方である。出口弁の開放の時間および頻度も、操作者によって求めることができる。次いで、ガス組成過程は、第1の入口弁(424)の開放と再開する。出口弁428および429は、随意で、別の細胞培養チャンバ、バッグ、または本発明で使用される他の容器の通気のために使用することができる。] 図16A
[0133] 試料チャンバは、細胞の増殖、分離、洗浄、細胞または異なる種類の細胞の濃縮、またはその他等の、広い範囲の細胞培養方法が行われることを可能にする。本発明のシステムはまた、薬剤を処方するために使用することもできる。]
[0134] 細胞療法に必要とされる細胞製剤の製造は、規定の特性を伴う規定の細胞生成物を得るように、基本的操作の種々の組み合わせを含むことができる。これらの基本的操作の全てを、単一の閉鎖管類セットの中で行うことができ、そうでなければ必要とされる手動試料移転ステップの危険性を排除することが、本発明に特有である。]
[0135] 細胞培養条件は、当技術分野で公知である。]
[0136] 本明細書で説明される特徴は、任意の組み合わせにおいて、本発明の実現に関連してもよい。]
[0137] 以下の実施例は、本発明を限定するためではなく、例示するために提供される。]
[0138] (実施例1:臍帯血からの幹細胞および前駆移植片の製造)
ヒト臍帯血を、CliniMACSPBS/EDTA緩衝剤で希釈し、遠心分離によって規定の標識量に調整し、CliniMACS CD34またはCD133試薬を添加し、指定の標識時間にわたって細胞試料とともにインキュベートさせ、遠心分離機チャンバの中で洗浄することによってアクセス試薬を除去し、CD34またはCD133陽性細胞を、細胞懸濁から濃縮し、細胞培養培地とともに直接MACSカラムから溶出させ、細胞培養チャンバの中へ移転させる。培地補充物(ヒト血清アルブミン、サイトカイン)を、管類セットに取り付けられたバイアルから自動的に添加する。濃縮または単離幹細胞を、最大で3週間にわたって培養する。補充細胞培養培地を断続的に添加する。細胞培養培地を除去するように、拡張臍帯血細胞を遠心分離によって洗浄し、細胞をヒト血清アルブミンが補充された輸液(生理食塩水)中で再懸濁し、最終生成物容器(輸液バッグまたはシリンジ)に移転させる。]
[0139] (実施例2:樹状細胞ワクチンの製造)
ヒト全血またはアフェレーシス収穫を、CliniMACSPBS/EDTA緩衝剤で希釈し、遠心分離によって規定の標識量に調整し、CliniMACS CD14試薬を添加し、指定の標識時間にわたって細胞試料とともにインキュベートさせ、遠心分離機チャンバの中で洗浄することによってアクセス試薬を除去し、CD14陽性単球を、細胞懸濁から濃縮し、細胞培養培地とともに直接MACSカラムから溶出させ、細胞培養チャンバの中へ移転させる。培地補充物(ヒト血清アルブミン、サイトカイン)を、管類セットに取り付けられたバイアルから自動的に添加する。濃縮または単離単球を、未熟単球由来樹状細胞に培養する。培地を遠心分離によって交換し、付加的な補充物を、管類セットに取り付けられたバイアルから自動的に添加する。細胞を培養し、成熟時に、抗原(組み換えタンパク質、ペプチド、細胞溶解物、DNA)を、管類セットに取り付けられたバイアルから自動的に添加する。単球由来樹状細胞を抗原処理のために培養する。細胞培養培地を、遠心分離によって除去し、細胞をヒト血清アルブミンが補充された輸液(生理食塩水)中で再懸濁し、最終生成物容器(輸液バッグまたはシリンジ)に移転させる。]
[0140] (実施例3:mDCおよびpDC血液樹状細胞ワクチンの製造)
アフェレーシス収穫を、CliniMACSPBS/EDTA緩衝剤で希釈して、自動的にCD19を枯渇させ、後に、MACSカラムを介して、CD304(BDCA−4、CD1c、Neuropilin−1)またはCD1c(BDCA−1)について濃縮する。DCを、細胞培養培地とともに直接MACSカラムから溶出させ、細胞培養チャンバの中へ移転させる。培地補充物(ヒト血清アルブミン、サイトカイン、組み換えタンパク質、ペプチド、細胞溶解物、DNAのような活性化成分)を、管類セットに取り付けられたバイアルから自動的に添加し、最適な成熟および活性化を達成するように、細胞を24時間にわたって培養する。細胞培養培地を、遠心分離によって除去し、細胞をヒト血清アルブミンが随意で補充された輸液(生理食塩水)中で再懸濁し、最終生成物容器(輸液バッグまたはシリンジ)に移転させる。生成物容器は、さらなる使用のために、本発明の管類セットから除去する。]
[0141] (実施例4:抗原特異的T細胞の製造)
ヒト全血またはアフェレーシス収穫を洗浄し、細胞培養培地で希釈し、細胞培養チャンバの中へ移転させる。抗原(組み換えタンパク質、ペプチドプール、または腫瘍細胞溶解物)および培地補充物(ヒト血清アルブミン、サイトカイン)を、管類セットに取り付けられたバイアルから自動的に添加する。抗原特異的T細胞を再刺激するように、細胞および抗原を3〜16時間にわたって培養する。細胞懸濁を、遠心分離によって規定の標識量に調整し、CliniMACS IFN−ガンマCatchmatrix試薬を添加し、指定の標識時間にわたって細胞試料とともにインキュベートさせ、遠心分離機チャンバの中で洗浄することによってアクセス試薬を除去する。細胞を細胞培養容器に移転させ、サイトカインの放出のためにインキュベートする。細胞懸濁を、遠心分離によって規定の標識量に調整し、CliniMACS IFN−ガンマ濃縮試薬を添加し、指定の標識時間にわたって細胞試料とともにインキュベートさせ、遠心分離機チャンバの中で洗浄することによってアクセス試薬を除去し、抗原特異的細胞を、細胞懸濁から磁気的に濃縮し、補充輸液を使用するMACSカラムからの直接溶出によって、わずかな注射用量に濃縮し、最終生成物容器(輸液バッグまたはシリンジ)に移転させる。]
[0142] (実施例5:活性化ナチュラルキラー細胞の製造)
ヒト全血またはアフェレーシス収穫を、CliniMACSPBS/EDTA緩衝剤で希釈し、遠心分離によって規定の標識量に調整し、CliniMACS CD3試薬を添加し、指定の標識時間にわたって細胞試料とともにインキュベートさせ、遠心分離機チャンバの中で洗浄することによってアクセス試薬を除去し、CD3陽性細胞を細胞懸濁から枯渇させる。CD3陰性標的細胞を標識量に調整し、CliniMACS CD56試薬を添加し、指定の標識時間にわたって細胞試料とともにインキュベートさせ、遠心分離機チャンバの中で洗浄することによってアクセス試薬を除去し、CD56陽性細胞を濃縮し、細胞培養培地とともに直接MACSカラムから溶出させ、細胞培養チャンバの中へ移転させる。培地補充物(ヒト血清アルブミン、IL−2および/またはIL−15等のサイトカイン)を、管類セットに取り付けられたバイアルから自動的に添加する。濃縮または単離NK細胞を、8〜48時間にわたって培養する。細胞培養培地を、遠心分離によって細胞生成物から除去し、細胞をヒト血清アルブミンが補充された輸液(生理食塩水)中で再懸濁し、最終生成物容器(輸液バッグまたはシリンジ)に移転させる。]
[0143] (実施例6:拡張ナチュラルキラー細胞の製造)
ヒト全血またはアフェレーシス収穫を、CliniMACSPBS/EDTA緩衝剤で希釈し、遠心分離によって規定の標識量に調整し、CliniMACS CD3試薬を添加し、指定の標識時間にわたって細胞試料とともにインキュベートさせ、遠心分離機チャンバの中で洗浄することによってアクセス試薬を除去し、CD3陽性細胞を細胞懸濁から枯渇させる。CD3陰性標的細胞を標識量に調整し、CliniMACS CD56試薬を添加し、指定の標識時間にわたって細胞試料とともにインキュベートさせ、遠心分離機チャンバの中で洗浄することによってアクセス試薬を除去し、CD56陽性細胞を濃縮し、細胞培養培地とともに直接MACSカラムから溶出させ、細胞培養チャンバの中へ移転させる。培地補充物(ヒト血清アルブミン、サイトカイン)を、管類セットに取り付けられたバイアルから自動的に添加する。CD2およびCD335(NKp46)、またはCD314(NKG2D)およびCD335(NKp46)に対する抗体が搭載された細胞拡張ビーズを、バイアルから細胞培養区画に移転させる。濃縮または単離NK細胞を、1週間にわたって培養し、第7日より開始して、補充細胞培養培地を1:1の比率で3日ごとに添加し、細胞を第14〜21日まで培養する。]
[0144] 細胞拡張ビーズを除去するように、拡張NK細胞をMACSカラムの上方に通す。随意で、CD3枯渇またはCD56濃縮(上記参照)によって、拡張NK細胞をさらに生成する。細胞培養培地を、遠心分離によって細胞生成物から除去し、細胞をヒト血清アルブミンが補充された輸液(生理食塩水)中で再懸濁し、最終生成物容器(輸液バッグまたはシリンジ)に移転させる。]
[0145] (実施例7:拡張Tヘルパー細胞の製造)
ヒト全血またはアフェレーシス収穫を、CliniMACSPBS/EDTA緩衝剤で希釈し、遠心分離によって規定の標識量に調整し、CliniMACS CD4試薬を添加し、指定の標識時間にわたって細胞試料とともにインキュベートさせ、遠心分離機チャンバの中で洗浄することによってアクセス試薬を除去し、CD4陽性細胞を濃縮し、細胞培養培地とともに直接MACSカラムから溶出させ、細胞培養チャンバの中へ移転させる。培地補充物(ヒト血清アルブミン、サイトカイン)を、管類セットに取り付けられたバイアルから自動的に添加する。CD2、CD3、およびCD28、または代替としてCD3およびCD28に対する抗体が搭載された細胞拡張ビーズを、バイアルから細胞培養区画に移転させる。単離Tヘルパー細胞を培養し、第3日より開始して、補充細胞培養培地を1:1の比率で2日ごとに添加し、細胞を第14日まで培養する。細胞拡張ビーズを除去するように、拡張T細胞をMACSカラムの上方に通す。細胞培養培地を、遠心分離によって細胞生成物から除去し、細胞をヒト血清アルブミンが補充された輸液(生理食塩水)中で再懸濁し、最終生成物容器(輸液バッグまたはシリンジ)に移転させる。生成物容器は、さらなる使用のために、本発明の管類セットから除去する。]
[0146] (実施例10:CD133陽性幹細胞の選択)
CD133抗原は、幹細胞マーカーであり、一部の未成熟CD34+細胞上、循環内皮前駆細胞上、およびCD34−幹細胞サブセット上で特異的に発現される(De Wynterら,1998)。CliniMACS CD133システムを使用する、濃縮または単離CD133陽性細胞は、臍帯血からの造血前駆細胞の生体外拡張のため、ならびに自家(Pasinoら,2000)および同種(Koehlら,2002)移植で使用されている。]
[0147] CD133+幹細胞は、再生医療のための非血液学的用途で利用することができる。骨髄からのCD133選択細胞が、例えば、虚血性心疾患の治療に関して、明確になってきている(Stammら,2003)。]
[0148] CD133+細胞の濃縮または単離は、99.4%(2.2log)以上の非標的細胞の除去をもたらす。表1を参照されたい。]
[0149] 比較のために、同様の結果とともに、CliniMACS(登録商標)CD133システムを使用して、全ての骨髄生成物も処理されている。]
[0150] 図20のドットプロットは、本発明を使用した自動処理の前(左)および後(右)の試料特性を示す。] 図20
[0151] (実施例11:CD14陽性細胞の選択)
CD14抗原は、LPS受容体複合体に属し、単球は、抗原を強く発現する。CD14選択単球は、ヒト単球由来樹状細胞の後続の生成のために使用することができる(MoDCs;Campbellら、2005)。樹状細胞には、固形腫瘍、血液学的悪性腫瘍、ウイルス感染症、および自己免疫疾患を含む、種々の疾患に対する細胞ワクチンとしての大きな可能性がある。]
[0152] 単球は、本発明およびCliniMACS CD14試薬を使用して、2つの白血球分離収穫から単離されている。単球を、58%/21%の収率で、19.7%/31.8%(未処理の収穫)から98.2%/99.7%(最終細胞生成物)に濃縮した(図21参照)。] 図21
[0153] MoDCは、本発明を使用して単離された単球から生成することができ、CliniMACS単離単球から生成されたMoDCと同一の特性を示した。]
[0154] 単球はまた、本発明を使用して、ヒト全血からのバフィーコートからも単離され、64%の単球収率で、9.8%(未処理のバフィーコート)から98.9%(最終細胞生成物)の純度に濃縮することができた。]
[0155] (実施例12:CD304選択)
末梢血において、CD304(BDCA−4、Neuropilin−1)を、ヒト形質細胞様樹状細胞(PDC)上で発現させる。PDCは、最も強力なI型インターフェロン産生細胞である(Dzionekら、2002)。CD304は、(MoDCについて)培養期間なしで、末梢血から樹状細胞を直接濃縮または単離するために使用することができる。]
[0156] CD304陽性標的細胞の濃縮または単離は、血液バッグ遠心分離機においてCliniMACS試料調製手順を利用する、時間のかかる長時間の洗浄ステップを必要とする。自動試料処理は、ワクチン接種試験でのCD304単離細胞の使用を促進する。]
[0157] CD304陽性細胞を、本発明およびCliniMACS CD304試薬を使用して、2つの白血球分離収穫から単離または濃縮した。PDCを、30%の収率で0.29%から34.4%に、39%の収率で0.43%から80.5%に濃縮した。]
[0158] 第2の手順からの形質細胞様樹状細胞を、成熟誘導のために、CPGC(ODN2395)およびIL−3、またはIL−3単独とともに、24時間にわたって培養した。培養細胞を成熟マーカーCD40およびCD80について分析し、マーカープロファイルは、培養時にCliniMACS CD304システムを使用した単離CD304陽性PDCと同一であった。]
[0159] (実施例13:CD4陽性細胞の選択)
CD4は、T細胞による、MHCクラスII抗原と関連した外来抗原の認識におけるアクセサリー分子である。Tヘルパー細胞、より低い程度で、単球および樹状細胞は、CD4を発現する。]
[0160] ある腫瘍学的設定について、予備データは、移植片中の、またはドナーリンパ球輸液としてのT細胞が、有益であってもよいことを示唆している(Falkenburgら、1999)。これらの設定において、CD4設定またはCD8枯渇(実施例5参照)が、同種移植設定で所望されてもよい。Tヘルパー細胞は、抗腫瘍反応を備えることが可能であってもよく、移植片対宿主疾患の危険性を低減し(Alyeaら、1998)、受容者の免疫系を再構成する(Bellucciら、2002)。]
[0161] CD4陽性Tヘルパー細胞はまた、HIVの感染および進行でも重要な役割を果たす。(潜在的に、遺伝子組み換え後の)選択されたTヘルパー細胞が、HIV合併症の治療のために所望されてもよい。]
[0162] CD4陽性細胞を、本発明およびCliniMACS CD4試薬を利用して、ヒト全血からの3つのバフィーコート生成物から単離または濃縮した。Tヘルパー細胞を、93%/98%/51%の収率で、27%/8.6%/15.9%から90%/80%/81.3%の純度に濃縮した。これらの結果は、十分にCliniMACS CD4システムを使用して得られた結果の範囲内であった。]
[0163] (実施例14:CD8陽性細胞の枯渇)
MHCクラスI分子に対するコレセプターである、CD8抗原は、細胞障害性T細胞上で、およびかすかに一部のNK細胞上で発現される。]
[0164] 同種移植設定において、CD8T細胞は、移植片対白血病効果を維持しながら移植片対宿主疾患を予防する目的で、移植片またはドナーリンパ球輸液から除去されてもよい(Meyerら、2007)。]
[0165] CD8陽性細胞障害性T細胞を、本発明およびCliniMACS CD8試薬を利用して、3つのバフィーコート生成物から枯渇させた。細胞障害性T細胞を、それぞれ、11.5%/8%/12%から0.005%/0.004%/0.002%に枯渇させた。これは、非標的細胞の>99.97%(>3.5log)除去を表す。CD8陰性標的細胞を、ほぼ完全に回収した(85.1%/90.9%/94.4%)。]
[0166] (実施例15:密度勾配遠心分離による、末梢血単核細胞の調製)
Ficoll−PaqueTMは、骨髄、末梢血、および臍帯血からの単核細胞の単離のための滅菌密度媒体である。それは、Ficoll PM400(高度に分岐した高質量の親水性多糖)、ジアトリゾ酸ナトリウム、およびエデト酸カルシウム二ナトリウムEDTAから成る、密度1.077g/mlの水溶液である。赤血球および顆粒球が、1.077g/ml以上の密度を有する一方で、リンパ球および単球は、より低い密度を有する。ヒト血液がFicoll−Paqueの最上部で層状になると、遠心力下でリンパ球および単球を赤血球および顆粒球から分離することができる。]
[0167] 本発明は、密度勾配遠心分離による末梢血単核細胞の調製に使用されている。遠心分離チャンバが回転している間に、ヒト全血からのバフィーコートを、Ficoll−Paqueのリング上で層状にした。回転速度は、毎分2,900回に調整され、20分間維持されている。赤血球および顆粒球の外側リング、Ficoll−Paqueのリング、標的細胞(末梢血単核細胞、すなわち、リンパ球および単球)のリング、ならびに、血小板含有血漿およびPBS緩衝剤の内側リングを検出することができた。ルアーポートを通して、本発明の遠心分離チャンバから異なる層を除去し、異なる細胞の内容について分析した。元の血液生成物のPBMCの70%を、PBMC層から回収した。この細胞懸濁は、元の赤血球細胞の1.1%しか含有しなかった。したがって、本発明は、末梢血単核細胞(第2のリング)または血小板が豊富な血漿(内側リング)の自動調製に使用することができる。]
[0168] (実施例16:細胞培養)
本発明の遠心分離チャンバは、細胞培養フラスコまたはバッグと同様に、細胞の培養に使用することができる。3.2E5/mlのヒト細胞株K562を、10%ウシ胎仔血清が補充されたRPMI1640細胞培養培地の30mlの体積中で、遠心分離チャンバに塗布した。チャンバは、5%CO2のCO2インキュベータの中に入れた。24、48、および70時間後に、細胞計数および生存評価のために、内容物のアリコートをチャンバから除去した。播種した細胞は、80%、95%、および95%生存率で、4.1E5/ml、6.4E5/ml、および9.2E5/mlの生存細胞に拡大した。]
[0169] (実施例17:本発明のシステムを使用する、CD133+細胞の分離のための方法)
CD133+細胞の分離手順全体は、以下の作業を伴う、いくつかのステップを含む。
1.緩衝剤を入れることによる管類セットの準備
2.遠心分離チャンバへの骨髄試料の移転
3.遠心分離チャンバの中での骨髄試料の調製
4.CD133+細胞の磁気分離
5.最終体積低減]
[0170] 以下では、いくつかのステップを詳細に説明する。
1.緩衝剤を入れることによる管類セットの準備
第1のステップでは、PEB(2mmol/1EDTA、0.5%HASが補充されたリン酸緩衝生理食塩水)を入れて、管類セットを準備した。
2.遠心分離チャンバへの骨髄試料の移転
管類セットの準備後、骨髄試料を試料バッグ312から遠心分離チャンバ332に移転させた。
3.遠心分離チャンバの中での骨髄試料の調製。遠心分離チャンバの中での試料調製は、上清がチャンバから除去される、いくつかのステップを含む。上清除去中、細胞を含まない上清のみ、または血小板洗浄の場合は血小板を伴う上清が、移転されるべきである。白血球(WBC)、したがってCD133+細胞が、上清とともに除去されることを回避することが目標である。試料調製は、以下のステップを含む。
−血漿の生成
−血小板の低減
−CD133 Microbeads(Miltenyi Biotec, Germany)によるインキュベーション
−非結合CD133 Microbeadsの除去]
[0171] (血漿の生成:)
試料調製過程の始めに生成される血漿は、以下の2つの機能を果たす。
1.単球のFc受容体を遮断し、単球に付着するマイクロビーズに結合されたCD133抗体のFc部を妨害する、遮断試薬としての役割を果たすこと。これは、単球による免疫磁気分離過程の生成物の低減した純度につながる。
2.最終細胞生成物が懸濁される、緩衝液に対する補充物としての役割を果たすこと。これは、使用した緩衝剤単独よりも、細胞生成物に対する生理的環境を提供する。血漿の生成および収集のために、赤血球(RBC)、白血球(WBC)、および血小板としての材料の細胞成分の大部分がペレット化されるまで、試料が遠心分離される。細胞を含まない上清は、貯留部としての役割を果たす容器(303)に移転される。]
[0172] 血漿生成のために、WBC、RBC、および血小板としての材料の細胞成分がペレット化されるまで、細胞材料を遠心分離チャンバ中、2000rpmで遠心分離した。血漿の生成は、可能な限り低い細胞濃度の上清、したがって、全ての細胞血液成分のほぼ完全な沈殿につながる、遠心分離を必要とする。沈殿時間は、遠心分離チャンバの中への試料移転中に、自動的に決定される試料量に依存する。異なる試料量に対する沈殿時間を表2に示す。]
[0173] 2000rpmでの遠心分離後、632rpm/分の減速率で、回転速度を1000rpmまで穏やかに低減した。次いで、空気がチャンバから送出されるまで、6ml/分のポンプ速度で血漿を除去する。次いで、細胞を含まない上清を、貯留部としての役割を果たす容器に移転させる。後に、血漿を容器から処理中の部位に移転させることができ、そこで、遠心分離中に除去されなかった全ての残留細胞を除去するように、0.2μmのフィルタに通して流すために使用される。]
[0174] (血小板の低減:)
血漿生成がチャンバの中の全上清を除去すると、70mlの残留量がチャンバの中にある。懸濁を希釈するように150mlのPEBを添加し、220mlの合計量をもたらす。次いで、ドラムが632rpm/分の減速率で1000rpmまで減速される前に、RBCおよびWBCをペレット化するために、ドラムを2000rpmまで加速し、沈殿を100秒間行う。この沈殿時間内に、チャンバの減速が開始すると、血小板のほんの一部しかペレットに達しない。次いで、全上清を6ml/分の速度で除去する。試料および除去した上清の分析は、50.8%の実験的判定血小板除去を示した。残りの血小板は、フィルタ(310)を使用して除去する。]
[0175] (CD133マイクロビーズによるインキュベーション)
CD133マイクロビーズを、隔壁を有するガラスバイアル中で提供する。無菌状態を確保するために、0.2μmの細孔径(306)のフィルタは、バイアルに接続された管類セットの分岐に統合される。バイアルは、通気式バイアルアダプタ(305)によって管類セットに接続される。試薬がチャンバに送出されると、ドラムの前の管類セットの部品内の圧力が監視される。バイアルが空になると、空気がフィルタへと移動する。フィルタが試薬によって湿潤されると、空気がフィルタの中へ移動する時に、細孔は依然として液体で充填されている。毛細管力により、空気はフィルタの膜を通過することができない。ポンプが稼働し続けると、圧力降下が圧力センサ(329)によって検出され、ソフトウェアがポンプを止める。このように、残留試薬を除去する洗浄ステップと組み合わされて、試薬がチャンバ中の細胞懸濁に自動的に移転される。]
权利要求:

請求項1
a)試料処理ユニットであって、該試料処理ユニットは、少なくとも1つの試料チャンバを有する回転容器に連結される、入力ポートおよび出力ポートを備え、該試料処理ユニットは、試料に第1の処理ステップを提供することと、該チャンバ内に堆積された試料に遠心力を適用し、該堆積試料の少なくとも第1の成分および第2の成分を分離するように、該容器を回転させることとを実行するように構成される、試料処理ユニットと、b)該試料処理ユニットの該出力ポートに連結される、試料分離ユニットであって、該試料分離ユニットは、分離カラムホルダと、ポンプと、流体回路および該ホルダ内に配置された分離カラムを通る流量を少なくとも部分的に制御するように構成される、複数の弁とを備え、該分離カラムは、該カラムを通して流された試料の標識および非標識成分を分離するように構成される、試料分離ユニットとを備える、システム。
請求項2
前記回転容器は、該回転容器内の前記堆積試料の前記少なくとも第1の成分および前記第2の成分の分離の進展を検出する手段を備える、請求項1に記載のシステム。
請求項3
前記分離の進展を検出する前記手段は、光源からの光が、分離されている前記試料の少なくとも一部を、少なくとも部分的に貫通することと、該試料の少なくとも一部を通過する光を、光検出器によって検出することとが可能であるように位置する、請求項1または2に記載のシステム。
請求項4
前記分離の進展を検出する前記手段は、前記回転容器の回転軸に対して本質的に垂直に、該回転容器に位置する、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のシステム。
請求項5
前記分離の進展を検出する前記手段は、前記回転容器に配置され、該手段は、該回転容器の前記回転軸に隣接する領域から該回転容器の周囲に隣接する領域まで本質的に及ぶ、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のシステム。
請求項6
前記回転容器の中の前記分離の進展を検出する前記手段は、窓、プリズム、または鏡である、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のシステム。
請求項7
前記プリズムまたは鏡は、前記回転容器の蓋に形成されるチャネルを覆うように配置され、該チャネルは、遠心分離中に前記試料の少なくとも一部がそれに流入することができるように構成される、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のシステム。
請求項8
前記回転容器は、細胞を培養するために使用可能であるように構成される、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載のシステム。
請求項9
前記回転容器は、その上で細胞を増殖させるための少なくとも1つの層を備える、請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載のシステム。
請求項10
前記回転容器は、使い捨てであるか、および/または、滅菌することができる、請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載のシステム。
請求項11
前記回転容器は、プラスチック、ポリスチロール(PS)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ガラス、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリメチルメタクリルレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、シリコーン、ポリエチレン(PE)、コラーゲン、キチン、アルギン酸塩、ヒアルロン酸誘導体、ポリラクチド(PLA)、ポリグリコリド(PGA)、およびそれらの共重合体、ポリスチロール(PS)、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアクリレート、セラミック、ハイドロキシアパタイト(HA)およびリン酸カルシウムのようなガラス材料、および上記の材料のうちの1つ以上を備える組成物から成る群より選択される、材料を備えるか、または材料で作ることができる、請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載のシステム。
請求項12
請求項1〜11に記載のシステムを提供することと、試料の少なくとも第1の成分および第2の成分を分離するように、処理ステップを実行することと、該試料の処理された成分に試料分離ステップを実行することであって、該分離は、該処理された試料成分から標識および非標識成分を分離することを含む、こととを含む、方法。
請求項13
具体的には前記試料の層の形成、pH値の変化、および/または温度の変化を検出することによって、前記分離の進展を検出することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
請求項14
前記試料は、生体試料であり、具体的には、血液、骨髄、細胞、細胞成分、白血球分離生成物、腫瘍またはその断片、組織、微生物、細菌、真菌、またはウイルスである、請求項12または13に記載の方法。
請求項15
具体的にはコンピュータ上で実行されると、具体的には請求項12〜14のうちのいずれか一項に記載の方法を行うために、請求項1〜11のうちのいずれか一項に記載のシステムを制御するコンピュータプログラム。
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