专利摘要:
少なくともその1つの面が高い表面品質を有する2つの面を有するガラス板の製造方法であって、ガラス流が成形工具と接触され、接触後、可逆的接着力がガラス流と成形工具間に存在する、処理工程を含む方法が開示される。開示されたおよび様々な他のガラス板製造方法によるガラス板の製造装置であって、その表面の少なくとも一部の温度を制御する手段を有する成形工具を含む製造装置もまた開示される。
公开号:JP2011505322A
申请号:JP2010535964
申请日:2008-11-20
公开日:2011-02-24
发明作者:ビッソン,アントワーヌ;エム フレッドルム,アラン
申请人:コーニング インコーポレイテッド;
IPC主号:C03B17-06
专利说明:

[0001] 本出願は、2007年11月29日出願の欧州特許出願第07301602号に対する優先権を主張する。]
技術分野

[0002] 本発明はガラス板の製造装置と製造方法に関する。具体的には、ガラス板はその少なくとも1つの面が高品質表面を呈示する2つの面を有する。]
背景技術

[0003] 例えばコンピュータ表示およびテレビモニタ用途に使用可能な極めて滑らかな表面を有するガラス板を製作するための多くの処理が開発されてきた。このような方法の1つ、オーバーフローダウンドローフュージョン法では、2つのガラス流が、耐火アイソパイプ周囲の溢れの制御により生成される。2つの流れはアイソパイプに接触して保たれ、アイソパイプの根元(すなわち底部端)で再結合されて1つの半固体ガラスを形成する。したがってガラス板の2つの面は、ガラス表面を損傷するあるいはガラス表面に欠陥を与える可能性のあるいかなる表面にも接触することはない。]
[0004] ガラス板の移動速度はその周縁で板に働く周縁車輪(margin wheel)および/または牽引ローラー(pulling roll)により決定される。このような牽引ローラーは、ガラス板の運動を制御し、ガラス板に張力を印加し、ガラス板の厚さを制御するのを助けることができる。例えばガラス表面と牽引ローラーとの物理的接触は牽引ローラーに接触する板の部分を損傷する可能性があり、ガラス板の周縁部をその後除去する必要がある。]
[0005] フュージョン法は、平滑性、厚さ、および平坦性または平面性の点で極めて優れた表面品質を呈示するガラス板を製造することができる。この方法は発光ダイオード(LED)に基づくフラットスクリーンの製造に必要な板を製作するために一般的に使用される。]
[0006] 但し、フュージョン法はあらゆる形式のガラス組成に好適ではない。例えば、フュージョン法によるガラス流は、アイソパイプに接触したガラス流が、より具体的にはアイソパイプの底部に接触したガラスが十分に高い粘度レベルで維持された場合だけ制御可能である。ガラス組成の粘度が閾値より低いと、重力が粘性力に打ち勝つ可能性があり、アイソパイプの根元を離れる半固体のガラスの流れに適正に張力を与えることは困難および/または不可能となるかもしれない。このようなシナリオでは、ガラス流は、機械的に不安定となり、例えば厚さおよび/または歪みのばらつきを有する貧弱な品質のガラス板を生成する可能性がある。機械的安定度を考慮して、フュージョン法は従来、約10,000パスカル秒(Pa・s)(100,000ポアズ)より大きな液相線粘度を有するガラス組成を必要としていた。残念ながら、これは、この閾値より低い液相線粘度を有するガラスに関し問題を引き起こす。このようなガラスは、アイソパイプに接触すると、アイソパイプとの界面に結晶を成長させ、そこから製造されるガラス板を、本明細書に記載の要求される用途での使用に不適なものとする。]
発明が解決しようとする課題

[0007] したがって、ガラス板を製造するための従来のフュージョン法に関連する前述の問題と他の欠点に対処する要求がある。これらの要求および他の要求は本発明の製造方法により満たされる。]
課題を解決するための手段

[0008] 本発明は、少なくともその1つの面が高い表面品質を有する2つの面を有するガラス板の製造方法に関する。本発明は、例えば溶融ガラスと成形工具間に、制御可能でかつ可逆的な接着力を与えることができる新規な方法と装置の使用により上記問題の少なくとも一部に対処する。]
[0009] 第1の実施形態では、本発明は、少なくともその1つの面が高い表面品質を呈示する2つの面を有するガラス板の製造方法であって、(a)約100ポアズ〜10,000ポアズの範囲の粘度を有するガラス流を送出する工程であって、ガラス流は、その各面がいかなる表面とも接触することがない第1と第2の面を有し、したがって機械的に不安定になる可能性のある、工程と、(b)一時的に、ガラスの重量を支持するのに好適であり、かつガラス粘度を増加させるとともに、いかなる表面とも接触することがない第2の面の少なくとも中央帯を保持する一方でガラスの落下運動を伴うのに好適な処理装置または機構の表面に第1の面を接触させることにより、不安定化の前に上記送出されたガラス流を処理する工程であって、第1の面が上記表面と接触した後、上記表面に対するガラス流の滑りを防ぐのに十分な可逆的接着力がガラス流と上記表面との間に存在する、工程と、(c)処理後、上記送出された流れに作用するガラス走行速度を制御する装置または機構を、ガラス板を供給するのに下流の好適な距離で使用する工程と、(d)ガラス板を冷却する工程と、を含む製造方法を提供する。]
[0010] 本発明のさらなる実施形態と利点は、一部は、以下の詳細説明といずれかの特許請求範囲において記載され、そして一部は詳細説明から導かれるかあるいは本発明の実行から学ぶことができる。以下に述べられる利点は、添付の特許請求範囲において特に指摘された要素およびその組合せにより実現され達成される。先の概要と以下の詳細説明の両方は例示的でありかつ説明のためだけのものであり、そして開示される本発明を限定するものではないということを理解すべきである。]
[0011] 本明細書に組込まれその一部を構成する添付図面は、以下に述べられるいくつかの実施形態を例示する。添付図面全体を通し同じ参照番号は同じ要素を表す。]
図面の簡単な説明

[0012] 単一のガラス流の送出工程を含む本発明の方法が実施される本発明の装置の断面図である。
2つのガラス流の送出工程を含む本発明の方法が実施される本発明の装置の断面図である。
2つのガラス流の送出工程を含む本発明の方法が実施される本発明の別の装置の断面図である。
図3に示す装置のIVについての簡略図である。
2つのガラス流を送出する、図3に示すものとは異なる装置または機構を示す。
2つのガラス流を送出する、図3に示すものとは異なる装置または機構を示す。
図3に示すものと同一形式の本発明の別の装置の上部の断面図であり、この別の装置はガラス流を送出するための異なる装置または機構を含む。
図3に示すものと同一形式であるが配置が異なる本発明の別の装置の断面図である。
2つのガラス流の送出工程を含む本発明の方法が実施される本発明の別の装置の断面図である。
本発明の装置のIXについての簡略図である。
図8と図9に示すものと同一形式の本発明の別の装置の断面図である。
図3〜図7に示すものと同一形式の本発明の別の装置の断面図である。
本発明の様々な実施形態による、成形ローラーと接触するガラス流に作用することができる接着力および他の力の略図である。
2つの半無限媒体の接触に対する界面温度のグラフ図である。
本発明の様々な実施形態による成形ローラーとガラス流との接触領域を例示する。
本発明の装置と方法の(a)接触の始めの場所とガラス送出の方向、(b)ローラー上のガラスの接触領域の角度範囲、および(c)を例示する。] 図3 図4 図5A 図5B 図6 図7 図8 図9
[0013] 本発明は、以下の詳細説明、実施例、特許請求範囲、およびそれらの上述および以下の説明を参照することにより容易に理解される。しかしながら、本組成、物品、装置および方法が開示され説明される前に、本発明は、特に指定のない限り、開示された特定の組成物、物品、装置および方法に限定されなく、それゆえ当然ながら変わり得るということを理解すべきである。本明細書で使用される用語は特定の実施形態だけを説明するためのものであり、限定するように意図されていないということも理解すべきである。]
[0014] 本発明の以下の説明は、本発明の教示を現在知られている実施形態において可能にするものとして与えられる。この目的を達するために、当業者は、本発明の有益な結果を依然として得ながら本明細書に記載の本発明の様々な実施形態に対し多くの変更をなし得るということを認識し理解するであろう。本発明の所望の利点のいくつかは他の特徴を利用することなく本発明の特徴のいくつかを選択することにより得られるということも明らかになる。したがって、当業者は、本発明に対する多くの修正と適応は可能であって、ある環境では望ましくすらあり、また本発明の一部であるということを認識するであろう。したがって、以下の説明は、本発明の原理の例示的なものであって本発明を限定しないものとして与えられる。]
[0015] ここで開示されるものは、単独で使用することができ、連動して使用することができ、そして準備のために使用することができる材料、化合物、組成物および部品であるか、あるいは開示された方法と組成の製品である。これらおよび他の材料が本明細書では開示される。これらの材料の組合せ、サブセット、相互作用、集合等が開示された場合、これら化合物のそれぞれの様々な個々のおよび集合的な組合せおよび置換の具体的な参照は明示的に開示されないかもしれないが、それぞれは本明細書では特に意図され記載されることが理解される。したがって、置換物D、E、Fの組だけでなく置換物A、B、Cの組が開示され、また組合せ実施形態A−Dの例が開示された場合、それぞれは個々および集合的であるように意図されている。したがって、この例では、組合せA−E、A−F、B−D、B−E、B−F、C−D、C−E、C−Fのそれぞれが特に意図されており、これらはA、B、C;D、E、F;および組合せ例A−Dの開示から開示されると考えるべきである。同様に、任意のサブセットまたはこれらの組合せもまた特に意図されて開示される。したがって、例えば、A−E、B−F、C−Eのサブグループが特に意図されており、これらはA、B、C;D、E、F;および組合せ例A−Dの開示から開示されると考えるべきである。この概念は、限定するものではないが、組成物の任意の成分と、開示された組成物を作り使用するための方法における工程とを含む本開示のすべての実施形態に適用される。したがって、実行することができる様々な追加の工程が存在する場合、これら追加の工程のそれぞれは任意の特定の実施形態あるいは開示された方法の実施形態の組合せにより実行できることと、このような組合せのそれぞれは特に意図されており、開示されたと考えるべきであることと、が理解される。]
[0016] 本明細書において、そして以下に続く特許請求の範囲においては、以下の意味を有すると定義される多くの用語が参照される。]
[0017] 本明細書において使用されるように、単数形式の表現は文脈により明確に規定されない限り複数の指示対象物を含む。したがって、例えば「化合物」への参照は文脈により明確に指示されない限り2つ以上のこのような化合物を有する実施形態を含む。]
[0018] 「任意選択的な」または「任意選択的に」は、以下に記載される事象または環境が発生してもあるいは発生しなくてもよいということ、そしてこの記載が事象または環境が発生する場合とそれが発生しない場合とを含むことを意味する。例えば、語句「任意選択的に置換された部品」は、部品は置換されてもあるいは置換されなくてもよいということ、そしてこの記載は本発明の置換されていない実施形態と置換された実施形態とを含むことを意味する。]
[0019] 本明細書では、範囲を、「約」ある特定値から、および/または「約」別の特定値まで、として表現することがある。このような範囲が表現された場合、別の実施形態は、ある特定値からおよび/または他の特定値までを含む。同様に、値が上記「約」の使用により近似として表現された場合、この特定値が別の実施形態を形成することが理解されるであろう。各範囲の端点は、「他の端点に関係して」および「他の端点とは独立に」の両方で有意であることがさらに理解されるであろう。]
[0020] 本明細書で使用されるように、成分の「重量%」または「重量パーセント」は、特別に記載のない限り、成分が含まれている組成物の全重量に対する成分の重量の比(パーセントとして表現される)を指す。]
[0021] 米国特許第3,149,949号明細書と米国特許第3,338,696号明細書は、ガラス板を製造する処理のための様々な組成物および方法について記載している。これらを、例えばオーバーフローダウンドローフュージョン処理などのガラス製造方法を開示する特定の目的のためおよび参照としてその全体を本明細書に援用する。]
[0022] 先に簡単に紹介したように、本発明は、その少なくともその1つの面が高い表面品質を呈示する2つの面を有するガラス板の製造方法を提供する。本発明は、それぞれが1つまたは複数の工程を含むガラス板を製造するための様々な方法を提供する。1つまたは複数の記載された工程のそれぞれのすべての変形と組合せは本発明の一部であることを意図している。したがって、本発明は、特別に記載のない限り、任意の特定の工程および/または工程の順序に限定されるように意図されていない。]
[0023] 高い表面品質を有するガラス板の製造方法
一実施形態では、本発明は、その少なくとも1つの面が高い表面品質を呈示する2つの面を有するガラス板の製造方法であって、限定するものではないが例えば約20,000Pa・sよりも低い液相線粘度を有するガラスなどの低液相線粘度を有するガラスに基づきこのような製造を実施するように特に適合された製造方法を提供する。特徴的なやり方で、本方法は、それぞれの面がいかなる表面とも接触せず、したがって機械的に不安定になりやすいガラス流を送出する工程と、一時的に、ガラス流の重量を支持するのに好適であり、かつガラス粘度を増加させるとともに、いかなる表面とも接触することがない2つの面の1つの面の少なくとも中央帯を保持する一方で落下運動を伴うのに好適な処理装置または機構に2つの面の他の1つを接触させることにより、不安定化の前に上記送出されたガラス流を処理する工程と、製造されるガラス板の走行速度と幅および厚さを制御するために、下流の好適な距離において、処理済み流れに作用する適切な装置または機構を使用する工程と、製造されるガラス板を冷却する工程と、を含むことができる。]
[0024] 別の実施形態では、本方法は、処理済み流れを適切な装置または機構に向けて誘導する工程であって、その誘導は、処理工程中にいかなる表面とも接触しないように保たれた上記処理済み流れの面の少なくとも中央帯が、そのような接触が全くないように保たれ続けることを保証する一方で、任意選択的に行われる、工程を含むことができる。この誘導工程は、処理後の対象ガラス流の粘度に依存して任意選択的に実施することができる。特定の一実施形態では、誘導工程は実行され、別の特定の実施形態では、誘導工程は実行されない。]
[0025] 別の実施形態では、ガラス流は全く接触することなく生成され、機械的な不安定化の前に急速に巻き取られ、その粘度が増加される。その1つの面が少なくともその中央部分ではいかなる表面とも全く接触しない面を有するガラス板を得るために、流れは制御され冷却される。生成された板の2つの面の1つの表面品質はこの接触がないことに依存する。]
[0026] さらに別の実施形態では、本発明の方法の第1の工程中にガラス流を送出することができる。この流れは、5Pa・s〜5,000Pa・s(50ポアズ〜50,000ポアズ)の範囲の粘度、例えば、約5、7、9、10、15、20、40、50、80、100、200、400、700、1,000、1,500、2,000、2,500、3,000、3,500、4,000、4,500、または5,000Pa・s、好ましくは10Pa・s〜1,000Pa・s(100ポアズ〜10,000ポアズ)の範囲、例えば10、15、20、40、50、80、100、200、400、700、または1,000Pa・sを有することができると有利である。いかなる特定のガラスまたは粘度にも限定されるように意図していないが、本発明の方法は、様々な実施形態では、低い液相線粘度を有するガラスと共に使用するのに好都合である。]
[0027] 送出されたガラス流は、様々な実施形態では、いかなる表面とも全く接触しない両方の面を有することができる。このような方法で送出されると、ガラスは重力下で落下することができる。ガラス流は不安定になる前に巻き取られなければならないので、ガラス流が落下できる高さは当然制限される。許容可能な落下高さは当然、対象とするガラスに依存する。一般的には、許容可能な落下高さは150ミリメートル(mm)を越えなく、有利には、60mm未満である。特定のガラスが与えられると、当業者らはこの落下高さを完全に最適化する、すなわちガラスの送出を完全に実施することができる。例示的な実施形態では、最大の落下高さは、約100Pa・sの粘度と約3mmの厚さの送出流を有するガラスに対して約10mmである。]
[0028] 本発明の方法の第2の工程の間、送出されたガラス流を処理することができる。不安定になり始める前に、当然それ自身が不安定化を生じさせない条件であって、ガラスの2つの面の1つの少なくとも中央帯がいかなる表面とも全く接触しないままであることを保証するという条件下でガラス流を巻き上げることができる。この面は別の材料と接触しないかあるいは実質的に接触しないままでいることができる。なんらかの接触が起きたとしても、接触をガラス板の周縁に制限することができる。ガラス流は、処理の終わりにガラス流が上流で送出される場合よりも大きな粘着性を有するように処理することができ、こうしてガラスを安定させる。]
[0029] 一実施形態では、送出されたガラス流の処理は、送出された流れをローラーの表面上で受容する工程であって、ローラーは、好適な表面温度を呈し、ローラーの表面に対する流れのいかなる相対的移動もない流れの運動を伴うのに好適な方向と好適な速度の回転に設定される、工程と、流れとローラーとの接触をローラーの周囲のかなりの割合にわたって相対的移動なく維持する工程であって、ローラーは、その表面温度としたがって接触するガラスの温度を制御する装置または機構と関連付けられ、ローラーは、維持される接触がガラスを所望の粘度増加を得るのに十分に冷却することを保証するように適切に配置され駆動される、工程と、を含む。]
[0030] この実施形態では、処理済みガラス流は、周縁車輪および/または牽引ローラーなどの別の表面と接触がない1つの面を維持することができる。]
[0031] ガラス流は成形ローラーなどのローラーと接触するので、接着力はガラスとローラーとの間で発生することができる。このような接着力の特徴的な性質と大きさは、特定のガラスとローラーの組成と、そしてこのような要因と共に、例えばローラー材料の表面組織、接触圧力(もしあれば)、接触の継続時間、およびガラスとローラーの温度に依存して変化し得る。接着力は、ガラス/ローラー界面におけるVan der Waals相互作用の結果である。接着力が大きすぎると、接触されたガラスを離すことができないか、あるいはガラスおよび/またはローラーのいずれかを損傷することなく離すことができない。このような接着力が小さすぎると、ガラス流はローラーに対して滑る可能性があり、結果として厚さのばらつきおよび/またはガラス板の損傷が生じる。]
[0032] 様々な実施形態では、本発明の方法は、成形ローラーなどのローラーとガラス流間の制御可能な接着力を与える。このような制御と目標値(例えば板厚)は、製造実施の過程において一定のままであってもあるいは変化してもよく、また例えばガラス板の厚さを制御する能力の改善ももたらすことができる。別の実施形態では、ガラス流とローラー間の接着力の制御は、図15cに例示されるように、ローラーとガラス流との界面の表面積を異なる方向に適合させる可能性をもたらすことができる。]
[0033] 別の実施形態では、ローラーとガラス流間の接着力は、製造中のガラスにかかる自然な下向き重力を補償するために利用することができる。図12に例示されるように、ガラス流とローラー間の接着力は、共に作用する1つまたは複数の個々の力を含むことができる。ローラー1220の表面に対するガラス流1210の接着力1230に加え、面直角力1250と接線力1240が取り付け方向におけるガラスに作用することができる。単位面積当たりの接着力は、当業者により決定され、その後、ローラーからのガラスの分離を生じることなくガラス流に与えることができる最大面直角力および接線力を決定するために利用することができる。例えば、静止摩擦係数が知られていれば接線力を決定することができる。] 図12
[0034] 例えばローラーに接触するガラス流の粘度と接触後のガラス流とローラー間に存在し得る接着力との間にはある関係がある。したがって、ガラス流とローラーとの界面の温度を制御することにより接着力を制御することは様々な実施形態において好ましいかもしれない。]
[0035] 成形ローラーなどのローラーに接触するガラス流の粘度は特定の設計で採用される組成と方法に依存して変化し得る。限定するつもりはないが、ローラーに接触するガラス流の粘度は約108Pa・s〜約1010Pa・s、例えば約1×108、5×108、1×109、5×109、または1×1010Pa・sであってよい。約108Pa・s未満の粘度を有するガラス流は、様々な実施形態ではガラス流とローラー間の不可逆的粘着性を呈する。約109Pa・sの粘度を有するガラス流は、様々な実施形態では中程度の接着力を呈する。約1010Pa・sより大きな粘度を有するガラス流は、ガラス流とローラー間の接着力が全くないか、または実質的にない。]
[0036] 界面温度と、したがってガラス流とローラー間の接着力を製造工程中に制御することができる。理論に縛られるつもりはないが、2つの半無限媒体の接触に対する界面温度は一般的には次式により表すことができる。]
[0037] ここで、T1s(t)は、時間(t)の界面における材料1の温度、hiは界面の熱伝達係数(W/m2・K)、bは(λ・p・cp)1/2、λは材料の熱伝導度(W/m・K)、pは材料の密度(kg/m3)、cpは材料の熱容量(J/kg・K)である。参照子1は第1の材料を指し、2は第2の材料を指す。この関係は図13に示すようにグラフ的に例示することができる。] 図13
[0038] 特定のガラス製造システム、具体的には成形ローラーなどのローラーは、ローラーの表面温度と、したがって界面温度および生成されたガラス粘度を制御する任意の好適な方法(様々な実施形態では本明細書に記載の方法の任意の1つまたは複数を含む)を利用することができる。様々な実施形態では、成形ローラーは、例えば空気および/または水などの冷却流体を循環させることができる少なくとも1つの流路を含むことができる。成形ローラーは任意選択的に、表面温度を制御するために冷却用流路に加えてあるいはその代替として他の装置および/または機構を利用することができる。特定の実施形態では、成形ローラーは、空気および/または水の強制対流を噴射するかそうでなければそれをローラーの内壁に加えることができるように中空であってよい。別の特定の実施形態では、ローラーの表面温度を制御または部分的に制御するために少なくとも1つの冷却用ノズルを使用することができる。さらに別の特定の実施形態では、ローラー表面温度の熱制御は、ガラスに接触しないローラーの少なくとも一部に対する例えば輻射、対流、および/または伝導により実行することができる。]
[0039] したがって、様々な実施形態では、本発明の処理または処理工程は、成形工具表面とその後接触するガラスが成形工具とガラス間の可逆的接着性を発現するために約109.9ポアズ〜約1011.2ポアズの粘度を有するように、ガラス流と接触する前および接触する間にローラーなどの成形工具の温度を調節し制御することを含む。一実施形態では、図14を参照すると、接着力は、ガラス流がローラー1410に接触する時点から接触ローラー1420から離れる時点までの期間にわたって可逆的である。処理または処理工程はさらに、任意選択的に、ローラーに近づくガラスが約109.9ポアズ〜約1011.2ポアズの粘度を有するように表面の温度を維持することを含む。処理または処理工程はまた、さらに、その後の任意の再牽引(薄膜化)を達成できるように、接触されたガラスを十分に維持および/または再加熱する任意選択的な工程を含む。] 図14
[0040] 低い液相線粘度ガラスを効率的に安定させるために、ローラーとローラーに接触したガラスとの間に働く牽引力を様々な技術を使用して修正することができる。第1の例では、例えば冷却度を変調するためにローラーとローラーに接触したガラスとの界面の表面積を修正することができる。第2の例では、ガラスをローラー上の異なる場所へおよび/または異なる方向から送出することができる。第3の例では、牽引力を異なる方向に働かせることができる。このような構成は、例えばガラス製造工程において有用であろう。図15には、本発明による、ローラーとガラス送出システムの様々な例示的な動作条件を例示する。図15aには、ガラス送出方向だけでなく、ローラーとの初期のガラスの接触の様々な可能な場所を例示する。図15bには、様々な場所においてローラーと接触するガラスについての、ローラーの表面上のガラスの接触領域(陰影領域)の角度範囲を例示する。図15cには、牽引力を働かせることができる例示的な方向を例示する。本明細書および図15に記載の例示的な技術のそれぞれは、独立しておよび/または他の任意の技術と組み合わせて使用することができる。本明細書に記載の技術は例示的であるように意図されており、本発明はこのような例示的な技術に限定されるようには意図されていないということに留意すべきである。]
[0041] 本発明の方法の第2の工程の最後に、処理済みガラス流は粘度を増加させることができる。様々な実施形態では、ガラス流の粘度の増加は、約103Pa・s〜約106Pa・s(104ポアズ〜107ポアズ)の範囲、例えば約103、104、105、106Pa・sであってよい。]
[0042] この処理工程後、誘導工程を任意選択的に使用することができる。このような誘導工程(利用される場合)は、板の所望の表面品質が損なわれないように設計されなければならない。前の処理工程中に、このタイプの接触が全くないように保たれた対象とする流れの面の少なくとも中央帯のいかなる表面にも接触することなく誘導することができる。対象とするガラス流の両面がいかなる表面にも全く接触しないように、かつ最終の板が1つの面の表面全体にわたって全く接触しないように誘導することができると有利である。板の周縁に制限される接触を利用して誘導することもできる。一実施形態では、少なくとも1つの面との接触は一切ない。別の実施形態では、ガラス板の周縁に制限される接触は少なくとも1つの面上にある。任意選択的な誘導工程の特定の実施形態には関係なく、第2の工程中に接触がないままの板の少なくとも1つの面の中央帯は、その後いかなる接触もあってはならない。]
[0043] 使用される特定の装置に依存して、可変長の距離にわたる誘導を任意選択的に行うことができる。誘導(利用される場合)はまた、制御された温度で与えることができる。例えば、その粘度を増加させるために、対象とするガラス流をさらに冷却することはいくつかの情況では有利となるであろう。]
[0044] このような任意選択的な誘導は、対象とするガラス流を支持する気体の膜により行うことができる。一実施形態では、誘導は2つの気体の膜により行われ、対象とするガラス流はそれらの間を進む。このような気体膜技術は、例えばガラス流の下にエアクッションを生成(このエアクッションが流れを運ぶ)するのに、また流れの両側にエアクッションを生成するのに有用であろう。]
[0045] 別の実施形態では、周縁ローラーまたは車輪を使用して誘導することができる。このようなローラーまたは車輪は、流れの中央帯が全く接触しないままであるように、処理済みガラス流の周縁に作用することができる。このようなローラーまたは車輪は、対象とする流れの両側の対向ペアで作用することができる。]
[0046] ガラス流を処理するための区域の下流で、好適な装置または機構が、ガラス流の走行速度と幅および厚さを制御する従来のやり方で、生成されたガラス板に作用することができる。このような装置または機構は任意の好適な設計であってよく、一般的には次の2つの形式、すなわち、板が冷却されないかあるいは少しだけ冷却される間に板の周縁に作用し、面接触を有する周縁は損傷されその後除去される第1の形式と、冷却され固化された板の幅全体にさらに下流で作用する第2の形式のものがある。]
[0047] ガラス板は、その後冷却することができる。ガラス板および/またはガラス板の少なくとも1つの面が無損傷のままであるという前提では、成形ガラス板を冷却するための任意の従来の方法と技術を使用することができる。]
[0048] 生成された板を駆動し冷却する本方法の最後の工程は従来のものである。]
[0049] 単一のガラス流に関連した本発明の方法は上に述べた。本発明は、複数のガラス流を含むような実施形態、具体的には、第2のガラス流を含み対象とする2つのガラス流が互いに接触および/または溶接される実施形態を含むことを意図している。]
[0050] 一実施形態では、本発明の方法は単一のガラス流で利用される。別の実施形態では、本発明の方法は、互いに溶接される2つのガラス流を用いて、利用される。単一のガラス流だけにかかわる場合、生成された板は1つの面上または1つの面の少なくとも中央帯上で高い表面品質を呈示する。]
[0051] 2つのガラス流が利用されると、生成された板は、両方の面上またはその2つの面のそれぞれの少なくとも中央帯上で高い表面品質を呈示することができる。好ましい実施形態では、2つのガラス流が利用され、そして生成された板は両方の面上または板の2つの面のそれぞれの少なくとも中央帯上で高い表面品質を呈示する。2つのガラス流を含む一実施形態では、1つの面上または1つの面の少なくとも中央帯上で高い表面品質を呈示するガラス板を製造するために本発明を使用することも可能である。このような実施形態では、生成された板の対向する面はパターンまたは刻印(imprint)を任意選択的に含むことができる。]
[0052] したがって、上述の本発明の方法はさらに、第1の流れと互換性のある第2のガラス流を送出する工程であって、第2のガラス流が、いかなる表面とも接触しない両面を有し、したがって機械的に不安定になりやすい、工程と、機械的に安定させてその粘度を増加させるために不安定化の前に、第2の送出されたガラス流を処理する工程と、第1と第2の処理済みガラス流を接合区域に向かって誘導する工程であって、その誘導は、前の処理工程中にいかなる表面とも接触しないように保たれた第1の処理済み流れの面の少なくとも中央帯が、このような接触が全くないように保たれ続けることを保証する一方で行われる、工程と、第1と第2の処理され誘導された流れを接合する工程であって、これらの流れは処理装置または機構に上流で接触した第1の処理済み流れの面を介し接合され、一方、第1の処理済み流れの他の面はいかなる表面とも全く接触しないあるいは実質的に接触しないままであり、製造されるガラス板の走行速度と幅および厚さを制御するのに好適な装置または機構の作用は2つの互いに接合された流れに適用される、工程と、を含むことができる。]
[0053] この変形実施形態の第1の工程中、それぞれが約5Pa・s〜約5000Pa・s(50ポアズ〜50,000ポアズ)の範囲の粘度、例えば、約5、10、20、40、50、80、100、200、250、300、350、500、700、900、1,000、1,500、2,000、2,500、3,000、4,000、または5,000Pa・s、あるいは好適には約10Pa・s〜約1,000Pa・s(100ポアズ〜10,000ポアズ)の範囲の粘度、例えば、約10、20、40、50、80、100、200、250、300、350、500、700、900、または1,000Pa・sを有する2つのガラス流が送出される。本明細書の導入部で説明したように、本発明の方法は、低い液相線粘度を有するガラスに関連して特に開発されたが、本方法により使用するのに好適な任意のガラスもカバーするように意図されている。]
[0054] 別の実施形態では、2つのガラス流は同じ粘度または異なる粘度を有することができる。特定の実施形態では、両方のガラス流は同じまたは実質的に同じ粘度を有する。好ましい実施形態では、2つのガラス流は、それらを互いに溶接するのに好適な粘度値を有する。]
[0055] 2つのガラス流(利用される場合)は、単一源または2つの別個の源から送出されてよく、この場合、各流れ内のガラスは同一であっても異なってもよい。2つのガラス流が別個の源から送出される場合、これらの流れは互換性があることが好ましい。]
[0056] 第1のガラス流は本明細書に記載のように送出され処理され、次に、2つの面の1つがいかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質的に接触しないような条件下で第2の流れに接合されてよい。同様に、第2のガラス流は、第1の流れの送出、処理、誘導に使用されたものと異なってもまたは同一であってもよい条件下で処理され、誘導され、次に第1の流れに接合されるのに好適である。]
[0057] このように、両方の面の表面状態に影響を与える条件下で処理を実施することができる。第2の送出されたガラス流の処理は、刻印が転写されるか否かにかかわらず実施される圧延を含むことができる。特定の実施形態では、刻印および/またはパターンが転写される。このとき、1つの面内にパターンをそして他の面上に高い表面品質を呈示するガラス板を得ることが可能である。処理(圧延)の上流と下流で、第2のガラス流は第1のものと同様に振る舞うことができる。]
[0058] 第2のガラス流の処理は、その2つの面の1つ(好適には第1のガラス流に接触する、および/またはそれに溶接される面)だけの表面状態に影響を与える条件下で実行することができる。このような技術は、両方の面上で高い表面品質を呈示するガラス板を提供することができる。]
[0059] 好ましい実施形態では、本発明の方法は、互換性のある2つのガラス流を送出する工程であって、それぞれのガラス流が、いかなる表面とも全く接触しない両方の面を有し、したがって機械的に不安定になりやすい、工程と、例えば、少なくとも一時的に、これらの流れの重量を支持しそれらの落下運動を伴わせるのに好適であって、かつこれらの流れのそれぞれの粘度を増加させ、いかなる表面とも接触しない処理装置または機構と接触しない各流れの面の少なくとも中央帯を維持するのに好適な処理装置または機構に各流れの2つの面を接触させることにより、不安定化の前に、2つの送出された流れを独立に処理する工程と、2つの処理済みガラス流を接合区域に向かって誘導する工程であって、その誘導は、前の処理工程中にいかなる表面とも接触しないように保たれた2つの処理済み流れのそれぞれの面の少なくとも中央帯が、このような接触が全くないように保たれ続けることを保証する一方で行われる、工程と、上流で処理装置または機構と接触するそれらの面を介し2つの処理済み流れを互いに接合する工程であって、それらの面の他の1つはいかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質的に接触しないままである、工程と、製造されるガラス板の走行速度と幅および厚さを制御するのに好適な装置または機構により、2つの相互接合処理済み流れに作用する工程と、ガラス板を冷却する工程と、を含む。]
[0060] 第2の流れの処理が、第1のガラス流に接触するおよび/またはそれに溶接される面の表面だけに影響を与えるこの好ましい実施形態では、高い表面品質を呈示する両方の面を有するガラス板を製造することができる。]
[0061] 互換性がある2つのガラス流を送出する第1の工程については上に詳細に説明された。2つの送出されたガラス流のそれぞれは、いかなる表面とも全く接触しない両方の面を有することができる。これらの流れは自由落下するようなやり方で送出することができる。送出された流れは好適には流れが不安定になる前に巻き上げられる必要があるので、落下の高さは当然制限されてよい。許容可能な落下の高さは当然ながら、特定のガラス組成に依存して変わってよい。限定するつもりはないが、自然落下高さは通常は150mm以下である。好ましい実施形態では、自然落下高さは約60mmである。当業者は、特定のガラス組成に適切な落下高さを容易に決定することができるであろう。]
[0062] この好ましい実施形態の続きでは、本発明の方法の第2の工程中、両方のガラス流が処理される。2つのガラス流は、それ自体は当然ながら不安定化をもたらさない条件であって、各流れの1つの面の少なくとも中央帯はいかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質的に接触しないままである(対象とする面は全く接触されないままである、あるいはいかなる場合もその周縁上においてだけ接触さる)ことを保証することができ、かつ粘度の増加を生じさせる条件下でいかなる不安定化にも先立って巻き取ることができる。2つのガラス流は、一緒にあるいは互いに独立して処理することができる。さらに、様々な実施形態では、2つの流れには同じかあるいは異なる処理を施すことができる。一実施形態では、2つの流れのそれぞれには異なる処理を施すことができる。好ましい実施形態では、2つの流れには同じか実質的に同じ処理を施すことができる。この好ましい実施形態の処理工程は、粘度と、したがってガラス流と成形工具間の接着力とを制御するために、単一ガラス流の方法に対し、本明細書に記載のように成形工具(例えばローラー)温度を調節する工程、および/または成形工具の表面温度を維持する工程を含むように意図している。]
[0063] こうして、様々な実施形態では、本発明の処理または処理工程は、成形工具とガラス間に可逆的接着力を発現するために、成形工具表面とその後接触するガラスが約109.9ポアズ〜約1011.2ポアズの粘度を有するように、1つまたは複数のガラス流を接触させる前に、ローラーなどの1つまたは複数の成形工具のそれぞれの温度を調節することを含むことができる。この処理または処理工程はさらに、ローラーに近づくガラスが接触するとあるいは一定期間後に、約109.9ポアズ〜約1011.2ポアズの粘度を有するように1つまたは複数の成形工具の表面の温度を維持することを任意選択的に含む。処理または処理工程はまた、さらに、その後のいかなる再牽引(薄膜化)も達成できるように、接触されたガラスを十分に維持および/または再加熱する任意選択的な工程を含む。]
[0064] 処理後、ガラス流は、例えば上流の送出中のものより大きな粘着性を有することができる。このような粘度の増加によりガラス流を安定させることができる。]
[0065] 処理工程からの粘度の増加は、任意の好適な大きさであってよく、粘度の漸進的な増加を与える1つまたは複数の個々の処理を含むことができる。一実施形態では、2つのガラス流は処理後、同じまたは実質的に同じ粘度を有する。別の実施形態では、2つのガラス流は処理後、異なる粘度を有することができる。複数のガラス流が存在する場合、当業者は、その1つまたは両方のガラス流に適切な処理と適切な目標粘度を容易に決定することができる。粘度が比較的異なるガラスを互いに溶接することは全く可能であるということを当業者は十分承知している。他の技術分野では、そして具体的には光学器械では、その粘度比が溶接温度において3程度の高い値を有することができるガラスを互いに溶接する。]
[0066] 様々な実施形態では、2つの送出された流れの1つまたは好ましくは両方のいずれかの処理は、流れと対象とするローラーの表面との間の相対的移動なしに、対象とする流れの運動を伴うことを保証するために、好適な表面温度を呈示し、かつ適切な速度と方向の回転に設定された「成形」ローラーの表面上の送出された2つの流れ(または、その各流れ)を受容する工程と、対象とするローラーの周囲のかなりの割合にわたって相対的移動なく、流れとローラーとの接触を維持する工程であって、ローラーは、その表面温度としたがって接触するガラスの温度とを制御する装置または機構と関連付けられ、そして好ましくはこのような装置または機構に取り付けられ、さらにローラーは、維持される接触が所望の粘度の増加を達成するのに十分にガラスを冷却させるやり方で適切に配置され走行させられる(entrained)、工程と、を含む。]
[0067] この好ましい実施形態の状況では、処理済みガラス流のそれぞれが、全く接触しない1つの面をそれぞれ保持する。]
[0068] 表面温度を制御するのに好適な手段、装置または機構として、成形ローラーの構造は、様々な実施形態では、例えば空気および/または水などの循環冷却流体を運ぶのに好適な流路を含むことができる。他の実施形態では、成形ローラーの表面温度を制御する手段は、例えば少なくとも1つの冷却用ノズルを利用することによりローラーの構造体外に配置することができる。]
[0069] 表面温度を制御するのに好適な手段、装置または機構として、成形ローラーの構造は、様々な実施形態では、ローラーの表面温度としたがって界面温度と生成されたガラス粘度とを制御するために任意の好適な方法(様々な実施形態では本明細書に記載された方法の任意の1つまたは複数を含む)を含むことができる。様々な実施形態では、成形ローラーは、例えば空気および/または水などの冷却流体を循環させることができる少なくとも1つの流路を含むことができる。成形ローラーは任意選択的に、表面温度を制御するために冷却用流路に加えてあるいはその代替として他の装置および/または機構を利用することができる。特定の実施形態では、成形ローラーは、空気および/または水の強制対流を噴射するかそうでなければそれをローラーの内壁に加えることができるように中空であってよい。別の特定の実施形態では、ローラーの表面温度を制御または部分的に制御するために少なくとも1つの冷却用ノズルを使用することができる。さらに別の特定の実施形態では、ローラー表面温度の熱制御は、ガラスに接触しないローラーの少なくとも一部に対する例えば輻射、対流、および/または伝導により実行することができる。]
[0070] 第2の工程の最後に、処理済み流れは粘度を増加させることができる。一実施形態では、処理後に粘度を著しく増加させることができる。様々な実施形態では、処理済み流れの粘度は、約103Pa・s〜約106Pa・sの範囲、例えば約103、104、105、または106Pa・s(104ポアズ〜107ポアズ)である。]
[0071] 次に、処理済みガラス流は、ガラス板を製造するために接触および/または互いに溶接することができる。接触および/または溶接工程は、ガラス組成またはガラス物品を接合するための任意の好適な技術を含むことができる。接触および/または溶接技術は理想的には、本方法の第2の工程中に、別の表面と接触したそれぞれの板の面が接合され、したがって接触および/または溶接技術から生じたガラス板の面が、全く接触しないかあるいは実質的に接触しない2つのガラス流の外面により構成されるように、実行されなければならない。]
[0072] 処理済みガラスの流れを接触させるおよび/または溶接する前に、流れのそれぞれを任意選択的に、接合する区域に向けて誘導することができる。この誘導段階は(実行される場合)、当然、最終板の所望の表面品質を損なわないようにしなければならない。前の処理工程中に、このタイプの接触が全くないように保たれた対象とする前記2つの流れの両方の面の少なくとも中央帯がいかなる表面とも接触することなく誘導することができる。最終板の面がその領域全体にわたって全く接触することなく得られるように、対象とする板のそれぞれの2つの面のいずれかがいかなる表面とも接触することなく誘導することができるのが好ましい。あるいは、接触を2つの板のそれぞれの周縁だけに制限しながら誘導することができる。この誘導が実施される特定の方法が何であろうと、第2の処理工程中に接触がないままであった2つの板のそれぞれの面の中央帯は引き続き全く接触しないかあるいは実質的に接触しない。]
[0073] 特定のガラス製造システムに好適な任意の距離にわたって誘導することができる。このような誘導は(実行される場合)、様々な実施形態では長い距離でも短い距離であってもよく、そして温度制御下で行うことが好ましい。一実施形態では、それらの粘度を増加させるために対象とするガラス流をさらに冷却することが好ましい。他の情況では、その溶接に備えてガラス流を加熱することが好ましい。]
[0074] このような誘導は、対象とするガラス流を支持する気体の膜により行うことができる。好ましい実施形態では、2つの気体の膜を設けることができ、対象とするそれぞれのガラス流はそれらの間を進む。ガラス流のそれぞれの下に空気のクッション(すなわち流れを運ぶエアクッション)を生成することが好ましく、そして流れのそれぞれの両側に空気のクッションを生成することがさらに好ましい。このような誘導技術は、ガラス流と別の面とのいかなる接触も回避することができる。]
[0075] さらに別の実施形態では、誘導工程は(実行される場合)、周縁ローラーまたは車輪を利用することができる。このようなローラーまたは車輪は、各流れの中央帯が全く接触しないかあるいは実質的に接触しないままであるように、処理済みガラス流の周縁に作用することができる。このようなローラーまたは車輪はペアで作用することができ、対象とする流れの両側に互いに対向して配置される。]
[0076] 一実施形態では、処理済みガラスの両方の流れは、同一形式の誘導技術を利用して、例えば少なくとも1つの気体の膜を利用するかあるいは周縁ローラーまたは車輪を利用して、誘導することができる。]
[0077] 次に、2つのガラス流は、例えば、それらが約2×103Pa・s〜107Pa・sの範囲、例えば約2×103、5×103、8×103、104、105、106、または107Pa・s(2×104〜108ポアズ)の粘度である間に、互いに接合することができる。]
[0078] ガラス流は、任意の好適な技術を利用して(例えば、溶接区域の上流で使用されたものと同一形式の装置または機構を利用して)互いに接合することができる。]
[0079] 2つのガラス流が互いに接合される区域の下流で、例えば板の走行速度そして板の幅および厚さを制御するために、生成されたガラス板上で適切な装置または機構を従来のやり方で使用することができる。一般的には、このような手段、装置、または機構は、次の2つの形式、すなわち、冷却されなかった、あるいは比較的わずかだけ冷却された板の周縁に作用する(このように接触された周縁はこうして損傷されその後除去される)第1の形式と、冷却され固化された板の幅全体にわたってさらに下流で発生する第2の形式のものであってよい。ガラス板はこのようにして冷却される。]
[0080] これら本方法の後工程、すなわち2つの流れを互いに接合することにより生成される板を駆動し冷却する工程は、原理的なものであり、フュージョン法の同じ後工程と完全に同じやり方で実際には実施することができる。]
[0081] 両方の面上に高品質面を呈示するガラス板を得るための好ましい実施形態などのための誘導および接合工程に関し本明細書に記載された詳細は、例えば、第2のガラス流が回転される実施形態、第2の流れの第2の面が処理中に接触される実施形態、または、本明細書に記載の他の実施形態の任意のもの、具体的には以下の実施形態などの他の実施形態に適用することができる。]
[0082] 一実施形態では、流れを互いに接合する前に、2つの処理済み流れの少なくとも1つにパターンを転写する処置がなされてよい。対象とする流れの処理および誘導中に全く接触しないかあるいは実質的に接触しない面はこのようにしてパターンが付けられる。この実施形態では、本明細書に記載した他の実施形態とは対照的に、パターンが付けられる面は、最終板の面の1つを構成する面であって、他のガラス流に接触するおよび/または溶接される面ではない。]
[0083] 特定の実施形態では、本方法は、2つの互換性のあるガラス流を送出する工程であって、それぞれのガラス流はいかなる表面とも全く接触しない両方の面を有し、したがって機械的に不安定になりなりやすい、工程と、送出された流れの両方を不安定化の前に独立に処理する工程であって、2つのガラス流の1つは、その重量を一時的に支持するのに好適でありかつそのガラス粘度を増加させるとともに、いかなる表面とも接触することがない2つの面の他の面の少なくとも中央帯を保持する一方で落下運動を伴うのに好適な処理手段に2つの面の1つの面を接触させることにより、処理され、一方、2つの流れの他の1つは、一時的に、その重量を支持するのに好適であって、かつその粘度を増加させるとともにその2つの面の他の1つに他の装置または機構(処理装置または機構と協同してその2つの面の他の1つに刻印を転写する役目を果たす)の作用を受けさせる一方で、その落下運動を伴わせるのに好適な処理手段にその2つの面の1つを一時的に接触させることにより、処理される、工程と、2つの処理済みガラス流を接合区域に向かって誘導する工程であって、先の処理工程中はいかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質に全く接触しないように保たれた処理済み流れの面の少なくとも中央帯がこのような全く接触しないように保たれ続けることを保証し、一方、刻印が転写された他の処理済み流れの面の少なくとも中央帯もまたいかなる表面とも接触しないことをまた保証する、工程と、処理装置または機構と接触したそれらの面を介し、2つの処理済み流れを互いに接合する工程であって、刻印を有さない処理済み流れの少なくとも他の面は、いかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質的に接触しないままである、工程と、製造されるガラス板の走行速度と幅および厚さを制御するのに好適な装置または機構により、相互接合処理済みの流れに作用する工程と、ガラス板を冷却する工程と、を含む。]
[0084] この特定の実施形態では、例えば2つの流れの1つ(その面はいかなる表面とも全く接触しない中央帯で作製されるように前もって意図されている)が処理される間にこの流れの面上にパターンを転写することができる。本発明の好ましい実施形態を局所的に修正することはこのようにして可能である。]
[0085] ガラス板の製造装置
本発明はまた、面の少なくとも1つが高い表面品質を呈示する(好ましくは面の両方が高い表面品質を呈示する)2つの面を有するガラス板の製造装置を提供する。本装置は、本明細書に記載の方法を使用するのに、そして本明細書に記載の様々な実施形態のすべてを使用するのに好適であって、本発明の一部をなすように意図されている。]
[0086] 本発明の装置は、以下に記載の手段、装置または機構に限る基本的な装置(互いに溶接される2つの流れを処理するために関連付けられるあるいは単に複製されるのに好適な基本的な装置)において使用される単一のガラス流の走行方向に対し上流から下流までに、
いかなる表面とも全く接触しない2つの面の両方をガラス流が有するという条件下でガラス流を送出する送出手段、装置、または機構と、
送出されたガラス流を処理する処理手段、装置、または機構であって、処理手段は、その2つの面の1つと接触させるのに好適であり、かつその落下運動を伴いかつその粘度を増加させるとともにいかなる表面とも全く接触しないその2つの面の他の1つの少なくとも中央帯を維持する一方で流れの重量を一時的に支持するのに好適であって、送出手段、装置または機構と処理手段との相対的配置は、送出された流れの機械的安定度に適合する、処理手段、装置、または機構と、製造されるガラス板の走行速度と幅および厚さを制御するのに好適な下流の位置に配置される装置または機構と、製造されるガラス板を冷却する装置または機構と、を含む。]
[0087] 様々な実施形態では、本発明の装置はさらに、処理済み流れを誘導し、生成されるガラス板の走行速度、幅および厚さを制御する装置または機構の上流で作用し、処理装置または機構によりいかなる表面とも全く接触せず保たれた処理済み流れの面の少なくとも中央帯と全く接触せずにその誘導機能を実行する、1つまたは複数の誘導装置または機構を含む。]
[0088] 対象とする手段、装置または機構(送出手段、処理手段、誘導手段、制御手段および冷却手段)は、様々な実施形態に存在することができ、そして様々な変形態様で構成することができる。本発明は、手段、装置および/または機構のいかなる特定の組合せおよび/または配置に限定されるように意図されていない。]
[0089] ガラス流を送出する手段、装置または機構は、従来の送出システム(例えば、アイソパイプまたは鋳造装置)の一部であってよい。]
[0090] 本明細書で説明したように、ガラス流を送出する手段と処理する手段の相対的な配置は、機械的安定度を保持する流れに適合しなければならない。既に規定したように、本発明の方法を参照して、1つまたは複数の流れの自由落下高さを制限することができる。結局、送出手段と処理手段との相対的配置は、一般的には、送出された流れが約150mm以下の通常の高さ(好適には約60mm)にわたっていかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質的に接触しないままにされる。]
[0091] 処理手段は異なってもよい。好ましい実施形態では、処理手段は、回転されるのに好適でかつその表面温度を制御する手段を内部に装備するのに好適なローラーを含む。このようなローラーは「成形」ローラーと呼ぶことができ、製造される特定の構成、装置およびガラスに好適な任意の材料で作ることができる。一実施形態では、成形ローラーは例えば高融点材料、合金、またはその組合せを含むことができる。別の実施形態では、成形ローラーはステンレス鋼を含むことができる。特定の実施形態では、成形ローラーは少なくとも15重量%のニッケルを含む合金を含む。成形ローラーの寸法と形状はまた、製造される特定の構成、装置およびガラスに依存して異なってよい。本発明は、任意の特定のローラーの寸法または形状に限定されるように意図されていない。様々な実施形態では、成形ローラーは、約40mm〜約200mmの範囲、例えば約40、50、60、70、80、100、120、140、160、または200mm、そして好適には約50mm〜約120mmの範囲、例えば約50、60、70、80、100、または120mmの直径を有することができる。成形ローラーは任意選択的に、例えば外表面などの成形ローラーの一部の温度を制御する部品および/または手段を含むことができる。成形ローラーの一部の温度を制御する部品および/または手段は、以下に記載の規定された例を含む本明細書に記載のガラス成形加工方法および技術に適合する任意の好適な部品および/または手段であってよい。一実施形態では、成形ローラーは例えばローラー自体に内蔵のまたは外付けの流体循環回路を含む。他の様々な実施形態では、成形ローラーは、本発明の方法に関し説明したように、冷却用流路、空洞、1つまたは複数の冷却用ノズル、またはその組合せを含むことができる。]
[0092] 上述のように、処理済みガラス流の任意選択的な誘導は、少なくとも1つの気体の膜により実施されると有利である。この状況では、本方法に関連する装置内の処理済みガラスの流れを誘導する手段は好適には、気体の膜を生成することができる少なくとも1つの壁を含み、より好適には、その両方がそれぞれの気体の膜を送出する2つのこのような壁(流れるガラス流により辿られる通路のいずれかの側に1つ)を含む。第1の実施形態では、このような壁は気孔を有する材料で作られ、第2の実施形態では、壁は、その構造内に、気体を送出するための人工通路を含む。このような壁の上流には、天然孔かあるいは人工的に作られた孔(気孔)かにかかわらず、加圧下で気体(例えば、窒素または空気)を維持する手段が一般的には存在する。好ましい実施形態では、壁は例えば黒鉛または高融点材料などの多孔質材を含む。気体の膜を生成するために使用する気孔を有する多孔壁は、特公昭48−022977号公報、特開昭62−283831号公報、米国特許第1,788,037号明細書、米国特許第3,298,808号明細書、米国特許第2,733,225号明細書の様々な情況で既に具体的に説明されている。]
[0093] 処理済みガラスの流れの任意選択的な誘導は周縁ローラーまたは車輪、好ましくはこのようなローラーまたは車輪のペアを利用できるということも開示された。本発明の装置はしたがってこのような周縁ローラーまたは車輪をその誘導手段として含むことができる。本発明の装置は、それぞれがガラス流の所与の面の2つの周縁の1つに作用するのに好適な少なくとも2つのこのようなローラーまたは車輪を有する。一般的な法則として、流れの長さ方向に沿って分散されるいくつかのこのようなペアが存在する。一実施形態では、流れの底面に作用する、ガラス流を誘導するこのような装置(例えば、2つの周縁ローラー、車輪、あるいはこのようなローラーまたは車輪の複数のペア)は、対象とする流れの他の面上のローラーまたは車輪の反対側で作用するローラーまたは車輪を有する同一形式の装置に関連付けられる。互いに対向して配置されたローラーまたは車輪は流れるガラス流の両側でそれらの作用を発現するために「ペア」で配置されると言われる。]
[0094] 誘導手段の特定の実施形態にかかわらず、誘導手段は、誘導されたガラス流の温度を制御するのに適していることが好ましい。誘導された流れを上述のように冷却することが好ましいであろう。したがって、ガラス流が誘導される壁は、流体を循環させるための抵抗要素または回路を含むことができる。]
[0095] 処理手段の上流、また可能性として誘導手段の下流には、製造されるガラス板の走行速度、幅および厚さを維持する手段と板を冷却する手段が存在する。これらの手段は、同様の場所において従来技術で使用されるものと同一形式の手段を含むことができる。したがって、様々な実施形態では、走行速度、幅および厚さを制御するのに好適な手段については、周縁車輪および/または牽引ローラーを用いることが有用である。まだ冷却されていないかあるいはわずかだけ冷却された板上で周縁車輪を用い、そしてその後その下流で、冷却され固化された板上で牽引ローラーを使用することが有用であろう。]
[0096] 本明細書に記載の基本的な装置は、1つまたは複数(例えば2つ)のガラス流を処理するように構成することができる。したがって、本発明の装置はさらに、いかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質的に接触しないその2つの面の両方を第2のガラス流が有するという条件下で、第2のガラス流を送出する送出手段と、第2の送出された流れを処理する処理手段であって、第2の送出されたガラス流を機械的に安定させかつその粘度を増加させるのに好適であって、送出手段と処理手段の相対的な配置は第2の送出された流れの機械的安定度に適合する、処理手段と、第1の処理され誘導されたガラス流と接合するための接合区域に向かって第2の処理済みガラス流を誘導する誘導手段と、第1と第2の処理され誘導された流れを接触させる接合手段であって、第1の処理済み流れは、上流で処理手段と接触したその面を介し第2の処理済み流れと接触され、その他の面はいかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質的に接触しないままである、接合手段と、接合区域の下流の適切な位置に配置された手段であって、第1と第2の処理済み流れを互いに接合することにより製造されるガラス板の走行速度と幅および厚さを制御するのに好適な手段と、を含む。]
[0097] 対象とする2つのガラス流を送出する手段は、単一の送出源または2つの別個の送出源からなり、具体的に、これらは、送出されるのに好適でありかつ2つの面全体にわたって溢れるのに好適な単一のレセプタクル(このようなレセプタクルは米国特許第3,149,949号明細書と米国特許第3,338,696号明細書に開示されたような切頂アイソパイプ(truncated isopipe)と全く同様でよい)、あるいは、別個なものであってかつスロットを備えた2つの開放端を有する単一の鋳造装置(スロットの幅は当然、対象とするガラス流の粘度に適合する)または2つのアイソパイプ(両者とも例えば米国特許第3,149,949号明細書と米国特許第3,338,696号明細書に記載の種類の装置である)により構成することができる。]
[0098] 対象とする第1の流れに作用する手段(送出手段、処理手段、誘導手段、接合手段)は、その2つの面の1つがいかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質的に接触しないままである条件下で作用する。]
[0099] 対象とする第2の流れに作用する手段(送出手段、処理手段、誘導手段、接合手段)は、対象とする2つの流れの第1のものに作用する対応する手段と同一であっても異なってもよい。]
[0100] このように、本発明の装置は様々な実施形態では多少は対称的であってよい。]
[0101] 具体的には、処理手段は同一であっても異なってもよい。処理手段は、流れの面の1つの少なくとも1つの中央帯を全く接触することなく保つ手段(有利には同一の手段)を含むことができる。このとき、両方の面上に高い表面品質を有する板を得ることが可能である。]
[0102] これらの手段は、第1の流れに対しては本明細書に記載のローラー形式の手段を、第2の流れに対しては最終板の他の面を構成する面上にパターンを転写するのに好適な手段を含むことができる。したがって、本発明の装置は、2つのガラス流を送出し、処理し、互いに接合するのに好適であり、そして2つの流れの1つを処理するための追加のローラー装置を含むことができる。追加のローラー装置は、最終板の面の1つを構成する流れの1つの適切な面にパターンを刻印するのに好適であろう。]
[0103] 本発明の二重装置(dual apparatuses)での使用に好適な手段については、好ましい実施形態をカバーする両方の面が高い表面品質を呈示するガラス板を送出するのに好適な変形態様に関する詳細を非限定的なやり方でさらに説明するが、下記にさらに詳細に説明する。]
[0104] 好ましい実施形態では、本発明の二重装置は、いかなる表面とも全く接触しない面の両方を流れのそれぞれが有するという条件下で、2つのガラス流を送出する送出手段と、送出されたガラス流のそれぞれを独立に処理する処理手段であって、処理手段は2つの流れのそれぞれの2つの面の1つと接触されるのに好適で、かつ流れのそれぞれの重量を一時的に支持するのに好適であり、2つの流れのそれぞれの粘度を増加させ、かついかなる表面とも全く接触しない流れのそれぞれの2つの面の他の1つの少なくとも中央帯を維持する一方で流れのそれぞれの落下運動を伴わせるのに好適であり、各送出手段と処理手段の相対的な配置は送出された流れの機械的安定に適合する、処理手段と、処理済み流れの両方を接合区域に向かって誘導する誘導手段であって、処理手段によりいかなる表面とも全く接触せず保たれた処理済み流れのそれぞれの面の少なくとも中央帯と全く接触せずにそれらの機能を実行する、誘導手段と、処理手段と接触したそれらの面を介し2つの処理済み流れを接触させる接合手段であって、それらの面の他の1つはいかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質的に接触しないままである、接合手段と、製造されるガラス板の走行速度と幅および厚さを制御する手段と、製造されるガラス板を冷却する手段と、を含む。]
[0105] 2つのガラス流を送出するのに好適な様々な種類の手段については上に述べた。送出手段と処理手段の相対的配置に関する必須制約条件を想起する。]
[0106] 2つの流れのそれぞれの処理手段は、2つの流れの少なくとも中央帯を全く接触することなく保持するのに好適である。処理手段は様々な実施形態において存在することができる。好ましい変形態様では、処理手段は主として、回転されるのに好適であってかつその表面温度を制御する手段を内部に備えるのに好適な1つのローラーを含む。「成形」ローラーと呼ばれるこのようなローラーは、高融点材料、または合金(例えば、少なくとも15重量%のニッケルを含む合金)で作ることができる。ローラーは、様々な直径を有することができるが、一般的には約40mm〜約200mmの範囲、例えば、約40、50、60、80、100、120、140、160、または200mm)、そして好適には約50mm〜約120mmの範囲、例えば、約50、60、80、100、または120mmである。流体循環回路はまた、ローラーの構造体内に設けられてよい。別の実施形態では、ローラーの表面温度を制御する手段は、成形ローラーの構造体外に設けられてよい。このような手段は具体的には少なくとも1つの冷却用ノズルにより構成することができる。]
[0107] 上述のように、処理済みガラス流は少なくとも1つの気体膜を用いて誘導されると有利である。この状況では、本方法の関連装置内の処理済みガラス流を誘導する手段は、気体の膜を生成することができる少なくとも1つの壁を含むと有利である(2つのこのような壁が対象とするガラス流が辿る通路の両側に設けられることが最も有利である)。第1の実施形態では、このような壁は気孔を有する材料で作られ、第2の実施形態では、このような壁は構造体内に作られた気体用の人工通路を有する。このような壁の上流には、天然孔かあるいは人工的に作られた孔(気孔)かにかかわらず、加圧下で気体(例えば、窒素または空気)を維持する手段が一般的には存在する。]
[0108] 上述の第1の実施形態(例えば、黒鉛タイプまたは高融点材料タイプの多孔質材で作られた壁)が好ましい。気体の膜を生成するために使用する気孔を有する多孔壁は、特公昭48−022977号公報、特開昭62−283831号公報、米国特許第1,788,037号明細書、米国特許第3,298,808号明細書、米国特許第2,733,225号明細書の様々な情況で既に具体的に説明されている。]
[0109] 処理済みガラス流を、周縁ローラーまたは車輪により、有利にはこのようなローラーまたは車輪のペアにより誘導することができることも示された。したがって、本発明の装置は、このような周縁ローラーまたは車輪により構成される誘導手段を含むことができる。本発明の装置は、それぞれが対象とするガラス流の同じ面の2つの周縁の1つに作用するのに好適な、少なくとも2つのこのようなローラーまたは車輪を有する。したがって一般的な法則として、流れの長さ方向に沿って分散された複数のペアの車輪またはローラーが存在する。有利には、ガラス流を誘導するこのような装置(流れの底面に作用する2つの周縁ローラーまたは車輪、あるいは複数のペアのこのようなローラーまたは車輪)は、対象とする流れの対面(上面)上で相互の位置がずれないようにローラーまたは車輪が作用する同じ種類の装置と関連付けられる。対象とするローラーまたは車輪は、流れるガラス流の両側で相互の位置がずれないように作用するように構成される「ペア」であると言われる。]
[0110] 具現される方法にかかわらず、誘導手段は、誘導されたガラス流の温度を制御するのに好適であるので有利である。誘導された流れが冷却または加熱されることは有利であろう。したがって、ガラス流が誘導される壁は、流体を循環させる耐熱性要素または回路を任意選択的に含むことができる。]
[0111] 2つの流れが互いに接合される区域の上流で作用する上記本発明の装置の手段に関して、これらの手段は両方の流れに対して同一であってもよい。但し、これは必須ではない。]
[0112] 処理されそしてそれらの接合線に向けて誘導された2つのガラス流を互いに接合(溶接)するために、適切な従来の手段が接合線の下流に一般的には配置される。接合手段は、上流に配置される誘導手段と同一形式のものでよい。接合手段は、したがって、具体的には気体の膜を生成することが可能な壁(このような壁は、同一形式の誘導壁に沿って構成されると有利であり、さらにこのような誘導壁と一体化してもよい)、あるいは周縁ローラーまたは車輪(カップルで、そして有利にはペアで一緒に作用する)により構成することができる。]
[0113] 接合手段の下流には、製造されたガラス板の走行速度、幅および厚さを維持する手段と板を冷却する手段が存在する。これらの手段は、従来技術で使用される形式の等価な機能の手段であると有利である。したがって、走行速度、幅および厚さを制御する手段については、周縁車輪および/または牽引ローラーを使用することが推奨される。まだ冷却されていないあるいはわずかだけ冷却された板上で周縁車輪を、続いてさらに下流で、冷却され固化された板に作用する牽引ローラーを使用することが有利である。]
[0114] このような本発明の装置は、少なくとも一般設計においては、完全にまたはいくぶん対称的であってよく、本装置は、それぞれが少なくとも部分的にまたは完全に無傷の1つの面を有する2つのガラス流を生成するのに好適であり、かつ高い表面品質を呈示する2つの面を有するガラス板を製造するために汚染されるその他の面を介し2つのガラス流を合体させるのに好適である。]
[0115] 但し、本装置は、2つの面(そうでなければ少なくとも部分的に無傷のやり方で得られる)の1つまたは他の面にパターンを転写するのに好適となるように修正されてよい(上に説明したように、これは特定の要件を満たすためであってよい)。]
[0116] この局所的な修正は、対象とする流れを処理する手段の下流で適用されてよく、したがって、上に推奨された本発明の装置の有利な変形態様では、装置はさらに、対象とする2つの処理済み流れの1つにパターンを転写する手段を含み、この手段は2つの処理済み流れを相互に接合する手段の上流に配置される。このような手段は具体的には追加のローラーにより構成することができる。]
[0117] 局所的な修正は、流れの1つを処理するがその面の1つだけを汚染するために前もって設けられる処理手段においても適用することができる。このような情況では、本発明の装置は、いかなる表面とも全く接触しない面の両方をガラス流のそれぞれが有するという条件下で、2つのガラス流を送出する送出手段と;2つの送出されたガラス流のそれぞれを独立に処理する処理手段であって、2つの流れの1つの2つの面の1つに接触されるのに好適であって、その粘度を増加させ、かついかなる表面とも全く接触しない流れの2つの面の他の1つの少なくとも中央帯を維持する一方でその落下運動を伴う流れの重量を一時的に支持するのに好適な、第1の手段と、2つの送出された流れの他の1つの2つの面の1つに接触されるのに好適であって、かつその粘度を増加させる一方でその落下運動を伴う流れの重量を一時的に支持するのに好適な、第2の手段と、2つの送出された流れの他の1つの2つの面の他の1つに刻印を転写するために、第2の手段と協同するのに好適な第3の手段であって、送出手段と処理手段の相対的な配置は送出された流れの機械的安定度に適合する、第3の手段と、を含む処理手段と;2つの処理済み流れのそれぞれを接合区域に向かって誘導する誘導手段であって、その処理にかかわる手段によりいかなる表面とも全く接触しないように保たれた処理済み流れのそれぞれの面の少なくとも中央帯と全く接触せずに(また有利には、第3の手段が作用した他の処理済み流れの面の少なくとも中央帯といずれかの面による接触を全く伴わずに)その機能を実行する、誘導手段と;接触したそれらの面を介し2つの処理済み流れを第1と第2の処理手段とそれぞれ上流で接触させる接合手段であって、少なくとも刻印を担持しない処理済み流れの他の面がいかなる表面とも全く接触しないかあるいは実質的に接触しないままであることを保証する、接合手段と;製造されるガラス板の走行速度と幅および厚さを制御する手段と;製造されるガラス板を冷却する手段と、を含む。]
[0118] 上記を考慮して、当業者らは、本発明により提供される利点を容易に理解できるであろう。]
[0119] 本発明の様々な方法により製造されるガラスは、本明細書に記載のような粘度を有する任意の好適なガラスおよび/またはガラス・セラミック材料であってよい。さらに、本方法と装置は、例えば表示および照明技術の分野での用途において適用される1つまたは複数の層の導電性酸化物、半導体、またはその組合せを有するガラスおよび/またはガラス・セラミックを製造するために使用することができる。特定の実施形態では、このようなガラス板は、発光ダイオード技術に関連して使用することができる。]
[0120] 本発明の装置と方法については添付図面を参照してさらに説明することができる。図1には、溶融ガラスの塊1を示す。塊はアイソパイプ形式の送出装置200により流れ1a状で送出される。ガラス流1aは成形ローラー4aにより巻き取られる前に小さな凸部を通って自由落下する。自由落下する間、流れ1aの面s1とs2の両方はいかなる表面とも全く接触しない。巻き取られると、流れ1aの面s2は成形ローラー4aの外部の滑らかな表面と接触する。ローラー4aは、ローラーとローラーに接触する流れとの間の相対運動が存在しないことを保証するような方向と速度で回転する。ローラー4aは流れ1aを機械的に安定させるために使用される。流れ1aの粘度は、主として、流れが冷却されることを示唆する流れとローラー間の接触により増加される。この冷却は、ローラー4a内の流路9aを通って循環するようにされた冷却流体の流速と温度とを制御することにより制御される。] 図1
[0121] 生成されたガラス板1a’は周縁車輪7と牽引ローラー8の駆動下で走行させられる。車輪7とローラー8はペアで実装される。周縁ローラー7は周縁だけに作用するが、牽引ローラー8はガラス板が一旦固化するとさらに下流で幅全体に作用する。]
[0122] 示された装置は処理済み流れ1a’を誘導する手段を含まない。この状況では、このような誘導手段は不要である。]
[0123] このように製造されるガラス板は、少なくともその1つの面(例えば、全く接触しない、送出された流れ1aの面s1に対応する生成された板の面F1)が高い表面品質を有する2つの面F1とF2を呈示する。]
[0124] 図2の右側には、処理済み流れ1a’を誘導する手段5に関連する図1に示す本発明の装置を示す。処理済み流れ1a’の誘導は、処理済み流れ1a’の面s1とs2がいかなる表面とも接触することなく実施される。処理済み流れ1a’は2つの気体の膜(一般的には2つのエアクッション)の間を走行する。対象とする気体は多孔壁5を貫通した後に送出される。対象とする気体は壁6aの上部から排出される。] 図1 図2
[0125] 誘導手段5はまた、第2の処理済み流れ1c’を誘導し、2つの処理済み流れ1a’と1c’を互いに接合する役目を果たす。]
[0126] 第2のガラス流1cは送出手段2000により送出される。次に、第2のガラス流1cはローラー4bと4c間で回転されることにより処理される。それぞれの流路9b、9c内で、ローラー4b、4cは循環冷却流体を運ぶ。]
[0127] ローラー4cは、流れ1cの表面s1に刻印パターンを転写するのに好適である。]
[0128] このようにして、ガラス板は、高い表面品質を呈示する面F1(送出された流れ1aの面s1であって、全く接触しない処理済み流れ1a’の面s1)と、パターンを担持する別の面F2(回転された流れ1c’の面s1)を有して製造される。]
[0129] 図3には、溶融ガラスを2つの流れ1aと1bの形式で送出する送出装置2における溶融ガラスの塊1を示す。流れ1aと1bは溢れることにより送出される。] 図3
[0130] 送出装置2は切頂アイソパイプ形式のものである。その構造は、抵抗発熱体を受容するのに好適な筐体2’を有する。その構造はマフラー3により外側から絶縁される。マフラー3の構造はまた、抵抗発熱体を受容するのに好適な筐体3’を含む。]
[0131] ガラス流1aと1bは、成形ローラー4aと4bによりそれぞれ巻き取られる前に短い距離を自由落下する。自由落下する間、流れ1aと1bの面s1とs2の両方はいかなる表面とも全く接触しない。巻き取られると、流れ1aと1bのそれぞれの面s2は対応するローラーの外側表面と接触する。成形ローラー4aと4bは、いずれかのローラーとそれに接触するガラス流との間に相対運動が存在しないことを保証するような方向と速度で、互いに反対方向に回転する。ローラー4b上のガラスの接触または「楔(wedging)」角度をαと呼ぶ。ローラー4a上では接触角は同一である。ローラー4aと4bは、自由落下する流れ1aと1bを機械的に安定させるために使用される。これらのローラーは処理済みガラス流1a’と1b’を送出する。流れ1aと1bの粘度は、主として流れとローラー間の接触(流れが冷却されることを意味する)により増加される。冷却は、ローラー4aと4bの流路9aと9b内で循環するようにされた冷却流体の流速と温度を制御することにより制御される。]
[0132] 次に、処理済み流れ1a’と1b’は、それらの接合区域に向けて誘導される。誘導は、処理済み流れの面s1とs2がいかなる表面とも接触することなく実施される。処理済み流れ1a’と1b’は、2つの気体の膜の間(一般的には空気クッションの間)を移動する。対象とする気体は多孔壁5を貫通した後に送出され、壁6aと6bと同じ高さの上部から取り除かれる。]
[0133] 流れが接合される(接合線の下流で生成される気体の膜の作用下で実施される)間に、処理済み流れ1a’と1b’の面S2は相互に張り付けられる。生成されたガラス板は、このようにして、いかなる表面とも接触しないように保たれた両方の面(流れ1a、1b、1a’、1b’の面s1)を備えた状態で得られる。]
[0134] 生成されたガラス板は周縁車輪7と牽引ローラー8の駆動下で駆動される。車輪7とローラー8は当然ペアで動作する。図4は、周縁車輪7が、まだ固化されていない板の周縁にだけ作用し(この周縁は再生され再利用される)、一方、牽引ローラー8は板が一旦固化すると板の幅全体に作用することを明確に示す。] 図4
[0135] 図4には、ガラス流が流れているときの、流れるガラス流1a上の成形ローラー4a、周縁車輪7、および牽引ローラー8のそれぞれのおよび連続的な作用をより明確に示す。] 図4
[0136] 図5A、5Bと図6には、図3に示す装置2とは異なる2つのガラス流を送出するそれぞれの手段を示す。] 図3 図5A 図6
[0137] 図5A、5Bに示す装置20は、スロットを備えた2つの別個の開放端を有する配管により構成される。] 図5A
[0138] 図6に示す装置200は、同一の2つの独立したアイソパイプ形式の要素を有する。] 図6
[0139] 図3〜6に示す装置は垂直軸に対し対称である。] 図3 図4 図5A 図5B 図6
[0140] 上述のように、本発明の装置は必ずしも対称的とは限らない。同様に、本発明の装置は必ずしも垂直な排出口軸を有するとは限らない。]
[0141] 図7には、図3に示すものと同一形式の本発明の装置を示すが、ここでは装置は非対称であり、垂直でない排出口軸を有する。] 図3 図7
[0142] 図8、9に示す装置は、図3〜7に示したものとはその誘導手段の性質と2つの処理済み流れ1a’、1b’を接合する手段の性質とが異なる。誘導手段(ローラー)は、(流れの下方の)対象とするガラス流の周縁上にカップル17a;17bで作用し、ガラス流のそれぞれの両側で、対向するペア17a、18a;17b、18bで作用する。カップルとペアは、図8、9において明確に分かる。] 図3 図4 図5A 図5B 図6 図7 図8
[0143] 参照符号19は、2つの処理された(そして誘導された)流れ1a’、1b’を互いに接合するように作用する同じタイプの2つのローラーを示す。]
[0144] 対象とするローラー17a、18a;17b、18b;19は狭く、完全に固化されていないガラス板1a’;1b’の周縁にだけ作用する(図9)。] 図9
[0145] 図3〜8の装置により製造されたガラス板は、高い表面品質を呈示する両面F1、F2を有する(少なくともその中央の部分は全く接触しないままである)。] 図3 図4 図5A 図5B 図6 図7 図8
[0146] ガラス流1a、1bの処理は、それらの面s1がいかなる表面とも接触せずに(気体の膜により誘導され)、あるいはそうでなければいかなる面とも実質的に接触することなく(ローラーにより誘導され)実施される。]
[0147] 図10には、図8、9に示すものと同じ形式の本発明の装置を示す。この装置はさらに、2つのガラス流1a、1eを送出する送出手段2、2つの送出されたガラス流1a、1eを処理する処理手段4a、4b、処理済みガラス流1a’、1e’を誘導するそれぞれの誘導手段17a、18a、17b、18b、2つの処理済みガラス流1a’、1e’を接合する接合手段19、2つが互いに接合された流れ1a’+1e’を駆動する駆動手段7、8、そして処理済み流れ1eの面s1に刻印パターンを転写する手段4c、4c’(刻印ローラー形式の手段)を含む。] 図10 図8
[0148] 図10の装置により製造されるガラス板は極めて高い表面品質を呈示する1つの面F1(実質的に接触しない処理済み流れ1a’の面s1)と、パターンを呈示する対向面F2(刻印された処理済み流れ1e’の面s1)とを有する。] 図10
[0149] 刻印転写装置4c+4c’は、図8、9に示す形式の装置において1つの面上にパターンを有する板を製造する必要がある場合に容易に使用され、そして主として高い表面品質を有する両面を有する板を製造するために容易に設計されるということが理解されるであろう。] 図8
[0150] 図11には、図3〜6に示されたものと同じ形式の本発明の装置を示す。この装置はさらに、2つのガラス流1a、1dを送出する送出手段2、2つの送出されたガラス流1a、1dを処理する処理手段4a、4b、2つの処理済みガラス流1a’、1d’を誘導する誘導手段5、2つの処理済みガラス流1a’、1d’を互いに接合する接合手段5、2つが互いに接合されたガラス流1a’+1d’を駆動する駆動手段7、8、そして流れ1dの面s1にパターンを転写するように流れ1dを処理する処理手段4bと協同するのに好適な手段4c(ローラーで構成される)を含む。] 図11 図3 図4 図5A 図5B 図6
[0151] 図11の装置により製造されるガラス板は極めて高い表面品質を呈示する1つの面F1(接触しない処理済み流れ1a’の面s1)と、パターンを呈示するその対向面F2(パターンが刻印された処理済み流れ1d’の面s1)とを有する。] 図11
[0152] 本発明は、例示として一般的かつ詳細に説明された。当業者らは、本発明は開示された特定の実施形態に必ずしも限定されないということを理解するであろう。修正と変形は、以下の特許請求範囲またはそれらの等価物(本発明の範囲内で使用することができる現在知られたあるいは今後開発される等価物を含む)により定義される本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、変更が本発明の範囲から逸脱しなければ、変更は本明細書に含まれるものと解釈されるべきである。]
[0153] 本発明のいくつかの実施形態は詳細説明において説明されたが、本発明は、開示された実施形態に限定されず、以下の特許請求範囲に記載され定義される本発明の精神から逸脱することなく複数の再配置、修正、置換が可能であるということを理解すべきである。]
[0154] 本発明の原理をさらに例示すると、以下の実施例は、当業者らに、本明細書で請求された組成物、品物、装置、方法がどのように作られ評価されるかの完全な開示と説明を与えるように記載される。それらは本発明の純粋に例示的なものとなるように意図されており、本発明者らが発明と見なすものの範囲を限定するようには意図されていない。数値(例えば、量、温度等)に関する精度を保証する努力がなされたが、いくつかの誤差と偏差は考慮されなければならない。他に記載がなければ、温度は℃または室温であり、圧力は大気圧であるかまたは大気圧近傍である。製品品質および性能を最適化するために使用することができる処理条件の複数の変形と組合せが存在する。このような処理条件を最適化するためには合理的かつ通常の実験だけが必要とされる。]
[0155] 実施例1
第1の例では、アルカリ石灰タイプのガラスが、鋳造管の端に形成される2つのスロットを介し送出される(図5A参照)。この管はプラチナ合金で作られる。スロットのそれぞれは幅520mmを示す。ガラスは約1340℃の温度、250ポアズの粘度で送出される。] 図5A
[0156] 各送出ガラス流は、550℃に維持された80mmの直径を有するステンレス鋼成形ローラー上で受容される前に10mm落下する。]
[0157] 成形ローラーのそれぞれは毎分5.8回転(rpm)の速度で駆動される。ローラーのそれぞれの上のガラスの接触角は約120°である。]
[0158] 各ガラス板は、約50,000ポアズの粘度と約950℃の温度で、対応する成形ローラーを離れる。]
[0159] 次に、各ガラス板は、2つの板が互いに接合される点まで2つの窒素クッションの間を誘導される。窒素は多孔性の黒鉛を通って送出される。黒鉛内に形成される加熱装置は、2つの板のそれぞれが窒素のクッションの間を通過するときに2つの板のそれぞれをほぼ等温に維持できるようにする。]
[0160] 一連の周縁車輪は接続点の下流で作用し、続いて一連の牽引ローラーが(一連の周縁車輪の下流で)作用する。これらの周縁車輪と牽引ローラーは板を35%引き伸ばす。]
[0161] 一連の周縁車輪と牽引ローラーが作用する接続点の下流の区域には、ガラス板の最終冷却が制御されるように、温度調整された壁が設けられる。]
[0162] このようにして、優れた表面品質を有するガラス板を毎分2メートルの速度(m/min)で生成する。ガラス板は2.6mm厚であり、450mmの使用可能幅を有する。]
[0163] この450mmの使用可能幅は、避けられない減衰現象のため、および周縁車輪により加工された2つの周縁帯のために、数ミリメートル除去することが必要だった初期の520mm(送出スロットの幅)に対応する。これらの周縁帯はスクラップとなり、従来は本処理の上流端まで循環処理される。]
[0164] 実施例2
第2の例では、200Pa・s(T=1、150℃)の粘度、3mm厚、幅100mmを有するユニクラウンガラス組成が、約70mmの内径、約100mmの外径、約140mmの長さ、毎分約2.5回転の回転速度、約50m3/hの内部空気流を有するステンレス鋼ローラーに送出された。]
[0165] ガラス組成はまた約200kg/h/m(11.25lb/hr.inch)の流量密度を有する。ガラス流はステンレス鋼ローラーを中心として集められ、1回転の4分の1接触された。この実施例では、ローラーとガラス間の滑りを生じさせることなく約100N/mより大きな牽引力を印加することができた。産業界で通常使用される牽引力は約100N/mの範囲であるので、これらの環境下の一時的な(可逆的)接着力は望ましいガラス板を製造するのに十分であろう。望ましい接着力の特定範囲は、ローラーとガラスとの接触領域の長さと、ガラスに働く引力に依存して異なってよい。]
[0166] ガラス/ローラー界面の温度は、ある程度、ガラスとローラーとの接着力を決定することができる。次に、ローラーの中心(ローラー上のガラスの接触領域の前方の20mm)上の温度が赤外線高温計を使用して測定された。580℃未満の温度では、ガラスはローラー上に滑り落ち、流れは安定されない。620℃を越える温度では、ガラスは不可逆的にローラーに張り付いて牽引することができなかった。約600℃の温度では、牽引力が印加され、ガラスとローラーとの接触解除が自然に生じた。]
[0167] 表面下5mmの位置のステンレス鋼ローラー内に設置した熱電対は、各回転中の温度変動振幅が50℃に近いということを示した。この変動の程度は、接触解除の前に接着力をその初期値からゼロにするために界面に与えられる冷却の程度に関連付けられる。]
実施例

[0168] 本明細書に記載の組成物、品物、装置および方法に対し様々な修正と変形をなすことができる。本明細書に記載の組成物、品物、装置および方法の他の実施形態は、本明細書で開示した組成物、品物、装置および方法の仕様と実施の考察から明らかになる。これらの仕様と実施例は例示的と考えられるように意図されている。]
权利要求:

請求項1
少なくともその1つの面が高い表面品質を呈示する2つの面を有するガラス板の製造方法であって、(a)約100ポアズ〜10,000ポアズの範囲の粘度を有するガラス流を送出する工程であって、前記ガラス流は、その各面がいかなる表面とも接触することがない第1と第2の面を有し、したがって機械的に不安定になる可能性のある、工程と、(b)一時的に、前記ガラスの重量を支持するのに好適であり、かつガラス粘度を増加させるとともに、いかなる表面とも接触することがない前記第2の面の少なくとも中央帯を保持する一方で前記ガラスの落下運動を伴うのに好適な処理装置または機構の表面に第1の面を接触させることにより、不安定化の前に、前記送出されたガラス流を処理する工程であって、前記第1の面が前記表面と接触した後、前記表面に対するガラス流の滑りを防ぐのに十分な可逆的接着力が前記ガラス流と前記表面との間に存在する、工程と、(c)処理後、送出された流れに作用するガラス走行速度を制御する装置または機構を、ガラス板を供給するために下流の好適な距離において使用する工程と、(d)前記ガラス板を冷却する工程と、を含むことを特徴とする方法。
請求項2
処理工程は、前記第1の面と前記表面とを接触させた後に、処理装置または機構と接触したガラス流の少なくとも一部が約109.9ポアズ〜約1011.2ポアズの粘度を有するように、前記第1の面と前記表面とを接触させる前に、前記処理装置または機構の表面の温度を調節する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項3
前記処理装置または機構は、前記表面の少なくとも一部の温度を制御する手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項4
前記ガラス流の前記第1の面が接触すると約109.9ポアズ〜約1011.2ポアズの粘度を有するように、前記処理装置または機構の前記表面は接触中に所定温度に維持されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項5
前記所定温度は約580℃〜約620℃であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
請求項6
(a)第1のガラス流と互換性がある第2のガラス流を送出する工程であって、前記第2のガラス流は、その面の両方がいかなる表面とも接触しない第1と第2の面を有し、したがって機械的に不安定になる可能性がある、工程と、(b)前記第2の送出されたガラス流を機械的に安定させてそしてその粘度を増加させるために、不安定化の前に、前記第2の送出されたガラス流を処理する工程であって、前記処理工程は、前記第2の送出されたガラス流を処理中に、第2の送出流の少なくとも1つの面を接触させることを含み、前記第1の面が前記表面と接触した後、前記表面に対するガラス流の滑りを防ぐのに十分な可逆的接着力がガラス流と前記表面との間に存在する、工程と、(c)第1と第2の処理済みガラス流を接合区域に向かって誘導する工程であって、前記第1の処理済み流れの誘導は、いかなる表面とも接触しないように保たれた前記第1の処理済みガラス流の前記第2の面の少なくとも中央帯が、全く接触しないように保たれ続けることを保証する一方で行われる、工程と、(d)前記第1と第2の処理され誘導された流れを接合する工程であって、これらの流れは前記処理装置または機構に上流で接触した前記第1の処理済みガラス流の前記第1の面を介し接合され、一方、前記第1の処理済みガラス流の前記第2の面はいかなる表面とも比較的接触しないままであり、ガラス板の走行速度と幅および厚さを制御するのに好適な前記装置または機構の作用は前記2つの互いに接合された流れに適用される、工程と、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項7
前記第2の送出されたガラス流の前記処理は、刻印を転写することを含むまたは含まない処理を含むことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
請求項8
互換性のある2つのガラス流を送出する工程であって、前記2つの送出されたガラス流のそれぞれは、いかなる表面とも全く接触しない両方の面を有し、したがって機械的に不安定になりなりやすい、工程と、一時的に、前記ガラス流の重量を支持するのに好適であり、かつ前記ガラスのそれぞれの粘度を増加させるとともに、いかなる表面とも接触することがない前記第2の面の少なくとも中央帯を保持する一方で前記ガラスの落下運動を伴うのに好適な前記処理装置または機構に第1の面を一時的に接触させることにより、不安定化の前に、前記2つの送出されたガラス流を独立に処理する工程であって、前記第1の面が前記処理装置または機構と接触した後、前記表面に対する前記ガラス流の滑りを防ぐのに十分な接着力が前記ガラス流と前記処理装置または機構との間に存在する、工程と、前記2つの処理済みガラス流の両方を接合区域に向かって誘導する工程であって、前記誘導は、いかなる表面とも接触しないように保たれる前記2つの処理済みガラス流のそれぞれの面の第2の面の少なくとも中央帯が、このような接触が全くないように保たれ続けることを保証する一方で行われる、工程と、前記処理装置または機構と上流で接触したそれらの第1の面を介し前記2つの処理済み流れを互いに接合する工程であって、第2の面はいかなる表面とも比較的接触しないままである、工程と、生成されたガラス板の走行速度と幅および厚さを制御するのに好適な装置または機構により、前記2つの相互接合処理済み流れに作用する工程と、前記ガラス板を冷却する工程と、を含むことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
請求項9
前記第1の面と前記処理装置または機構とを接触させた後に、前記ガラス流が約109.9ポアズ〜約1011.2ポアズの粘度を有するように、前記第1の面と前記処理装置または機構とを接触させる前に、前記処理装置または機構の温度を調節する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
請求項10
前記処理装置または機構は、その表面の少なくとも一部の温度を制御する手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項11
互換性のある2つのガラス流を送出する工程であって、前記2つの送出されたガラス流のそれぞれは、いかなる表面とも全く接触しない第1と第2の面を有し、したがって機械的に不安定になりなりやすい、工程と、前記送出された流れの両方を不安定化の前に独立に処理する工程であって、前記2つのガラス流の第1の流れは、前記ガラス流の重量を一時的に支持するのに好適であり、かつそのガラス粘度を増加させるとともに、いかなる表面とも接触することがない第2の面の少なくとも中央帯を保持する一方で、落下運動を伴うのに好適な処理装置または機構にその2つの面の第1の面を接触させることにより、処理され、一方、前記2つの流れの第2の流れは、一時的に、ガラス流の粘度を増加させるとともにその2つの面の第2の面に、前記処理装置または機構と協同して前記第2の面に刻印を転写する役目を果たす他の装置または機構の作用を受けさせながら前記ガラス流の重量を支持し前記ガラス流の落下運動を伴わせるのに好適な処理手段にその2つの面の1つを接触させることにより、処理される、工程と、2つの処理済みガラス流の両方を接合区域に向かって誘導する工程であって、前記誘導は、第1の処理済みガラス流の第2の面の少なくとも中央帯が、このような接触が全くないように保たれ続けることを保証し、かつ刻印が転写された第2の処理済みガラス流の第2の面の少なくとも中央帯もまたいかなる表面とも接触しないことを保証する一方で、与えられる、工程と、前記処理装置または機構と上流で接触したそれぞれの第1の面を介し前記2つの処理済みガラス流を互いに接合する工程であって、刻印を有さない第1の処理済み流れの少なくとも第2の面はいかなる表面とも比較的接触しないままである、工程と、前記製造されるガラス板の走行速度、幅および厚さを制御するのに好適な装置または機構により、前記相互接合処理済みガラス流に作用する工程と、前記ガラス板を冷却する工程と、を含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
請求項12
その少なくとも1つは高い表面品質を有する2つの面を有するガラス板の製造装置であって、前記装置は、上流から下流までに、(a)ガラス流が第1の面および対向する第2の面を有しかつ前記両方の面はいかなる表面とも全く接触しないという条件下で前記ガラス流を送出可能な送出装置と、(b)送出後、前記ガラス流を処理可能な処理装置であって、前記処理装置は、前記ガラス流の前記第1の面と接触させるのに好適であり、かつその落下運動を伴いかつその粘度を増加させ、そしていかなる表面とも全く接触しない第2の面の少なくとも中央帯を維持する一方でガラス流の重量を少なくとも一時的に支持するのに好適な表面を有し、前記処理装置は、前記表面に対する前記ガラス流の滑りを防ぐのに十分な、前記ガラス流と前記表面との間の接着力を制御することができる、処理装置と、(c)送出されたガラス流の機械的安定度に適合する送出装置と処理装置との相対的配置と、(d)前記生成されたガラス板の走行速度、幅および厚さの少なくとも1つを制御するのに好適な下流の位置に配置される制御装置と、(e)前記生成されたガラス板を冷却する冷却器と、を含むことを特徴とする、製造装置。
請求項13
前記処理装置は、その表面の少なくとも一部の温度を制御する手段を含むことを特徴とする、請求項12に記載の装置。
請求項14
その表面の少なくとも一部の温度を制御する手段は、流体循環回路、冷却用流路、冷却用ノズル、またはその組合せの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項13に記載の装置。
請求項15
前記処理装置の前記表面の少なくとも一部は所定温度に維持可能であることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
請求項16
前記所定温度は約580℃〜約620℃であることを特徴とする、請求項15に記載の装置。
請求項17
前記処理装置は、高融点材料、合金、またはその組合せの少なくとも1つを含むローラーを含むことを特徴とする、請求項12に記載の装置。
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