昇降路における複数のエレベータかごの連係
专利摘要:
複数のエレベータかご(12,14)がサービスを提供する昇降路(16)の領域が部分的に重なることがある場合に、エレベータ昇降路(16)における複数のエレベータかご(12,14)を連係して移動させる。各々のエレベータかご(12,14)について、エレベータかご(12,14)に割り当てられた呼びに応答するための一連の停車階を含むかご停車計画が生成される。続いて、各々のエレベータかごが他のエレベータかご(12,14)のかご停車計画に干渉せずに割り当てられた呼びに応答するように、かご停車計画に基づいてエレベータかご(12,14)の運転が調整される。 公开号:JP2011505309A 申请号:JP2010535934 申请日:2007-11-30 公开日:2011-02-24 发明作者:シム,ハンソー;シン,チョンシク;スー,アーサー,シー.;チョン,ソンラク;ラーナー,ブルース,ピー.;ワン,チェン‐シュオ 申请人:オーチス エレベータ カンパニーOtis Elevator Company; IPC主号:B66B1-18
专利说明:
[0001] 本発明は、エレベータ制御システムに関し、特に、エレベータ昇降路における複数のエレベータかごの連係に関する。] 背景技術 [0002] エレベータシステム設計の目的の1つには、エレベータシステム内に配置されるエレベータ昇降路の数を最少化すると同時に、ビルにおける乗客や貨物の搬送要求を効果的に満たすことである。昇降路の数を減少させるとともにサービスを向上させることを目的とする解決法には、エレベータの移動速度の高速化、ドアの開閉時間の短縮、制御システムの高度化、急行エレベータ、ビルの区間への分割などがある。しかし、これらの方法は、多数の階床を有するビルでは、エレベータの加速時における不安感やドアが速く閉じる不都合、所望の階床に到着するために1回または複数回の乗り換えが必要となりうる複雑なシステムを使用することによる苛立ちなどが生じるおそれがある。] 発明が解決しようとする課題 [0003] 本発明は、これらの点を踏まえて、従来の複数のかごの連係で問題となっている上述の1つまたは複数の課題を解決することを目的とする。] 課題を解決するための手段 [0004] 本発明は、複数のエレベータかごがサービスを提供する昇降路の領域が部分的に重なることがある場合に、エレベータ昇降路における複数のエレベータかごを連係して移動させることに関する。各々のエレベータかごについて、エレベータかごに割り当てられた呼びに応答するための一連の停車階を含むかご停車計画が生成される。続いて、各々のエレベータかごが他のエレベータかごのかご停車計画に干渉せずに割り当てられた呼びに応答するように、かご停車計画に基づいてエレベータかごの運転が調整される。] [0005] 上述の全体的な説明および以下の詳細な説明は、共に単に例示的で説明的なものであり、請求項に記載の本発明を限定するものではない。] 図面の簡単な説明 [0006] 複数の独立して制御可能なエレベータかごを昇降路内に含むエレベータシステムの一実施例の概略説明図である。 図1の昇降路内のエレベータかごの時間に対する位置を示すグラフである。 図2の応答を提供するようにエレベータかごの連係を定める昇降路計画の平面図である。 条件付き停車階を含む昇降路計画の平面図である。 他の昇降路計画によって定められた図1のエレベータかごの時間に対する位置を示すグラフである。 複数のエレベータかごを昇降路において連係して移動させるプロセスを示すフローチャートである。] 図1 図2 実施例 [0007] 全図を通して、対応部および相当部には同一または同様の番号を付している。] [0008] 図1は、昇降路16内で上下に配置された第1のエレベータかご12と第2のエレベータかご14とを含むエレベータシステム10の概略図である。この例では、昇降路16は、階床L1〜L12を含む12階建てのビルに設けられており、第1のエレベータかご12と第2のエレベータかご14が大部分もしくは全ての階床における乗客の呼びに対して応答するように設けられている。制御装置18は、第1のエレベータ機構と第2のエレベータ機構に接続されている。第1のエレベータ機構20は、第1のエレベータかご12の運転のための機械的アッセンブリを含んでおり、第2のエレベータ機構22は、第2のエレベータかご14の運転のための機械的アッセンブリを含んでいる。] 図1 [0009] 昇降路16は、エレベータかご12がエレベータかご14の存在により到達不能となる最上階を除く全ての階床にサービスを提供し、エレベータかご14がエレベータかご12の存在により到達不能となる最下階を除く全ての階床にサービスを提供するように設けることができる。あるいは、昇降路16は、エレベータかご14が階床L1における呼びに応答することができるように、エレベータかご12を一時的に駐車する駐車領域を階床L1の下に含みうる。同様に、昇降路16は、エレベータ12が階床L12に到着できるように、エレベータかご14を一時的に駐車する駐車領域を階床L12の上に含みうる。12の階床L1〜L12が示されているが、エレベータシステム10は、何階建てのビルでも使用できるように適応可能である。加えて、上下に配置された2つのエレベータかご12,14が示されているが、昇降路16はビルの大部分もしくは全ての階床にサービスを提供するように運転可能なあらゆる数のエレベータかごを含みうる。] [0010] エレベータかご12,14は、階床L1〜L12における呼び装置で受信した荷重搬送呼びに基づいて、制御装置18により(エレベータ機構20,22をそれぞれ介して)独立して制御される。制御装置18は、階床L1〜L12の乗客からの呼びを受信し、乗客をそれぞれの行先階に効率的かつ安全に搬送するようにエレベータかご12,14を制御する。制御装置18は、エレベータかご12,14が乗客搬送呼びに応答しているときに、各々のエレベータかご12,14の位置、速度および加速度を監視および制御する。実施例によっては、制御装置18は、エレベータ機構20,22にそれぞれ含まれる位置センサおよび速度センサから制御装置18に提供されるデータに基づいてエレベータかご12,14の位置および速度を得る。] [0011] エレベータかご12,14の安全かつ効率的な運転を提供するために、制御装置18は、種々の考慮事項に基づいてエレベータかご12,14を連係して相対的に移動させる。例えば、制御装置18は、エレベータかご12,14がそれぞれの乗客の呼びに応答するときに干渉するのを防ぐために、エレベータかご12,14が少なくとも離間距離すなわちマージンだけ確実に離間されるようにする。加えて、制御装置18は、(乗客の行先階から離れる方向ではなく)乗車している乗客の行先階の方向にエレベータかご12,14を移動させる。さらに、制御装置18は、エレベータ12,14の間の膠着状態を防止する。膠着状態は、下方のエレベータかご12に割り当てられた行先階が上方のエレベータかご14の上にあり、かつ上方のエレベータかご14に割り当てられた行先階が下方のエレベータかご12の下にあるなどの望ましくない状態である。膠着状態は、エレベータかご12,14の一方に割り当てられた行先階と他方のエレベータかご12,14の位置との間の距離が上記離間距離よりも短い場合にも起こりうる。いずれの場合でも、膠着状態を解消するためには、エレベータかご12,14の一方は、他方のエレベータかご12,14が割り当てられた行先階に向かって移動可能となるように、割り当てられた行先階とは反対の方向に移動するのを余儀なくされる。] [0012] 制御装置18は、まず、各々のエレベータかご12,14のかご停車計画を生成する。かご停車計画の各々の停車階は、エレベータかご12,14が停車する昇降路16内の位置を示す。例えば、エレベータかご12,14は、乗客を乗降させることで乗客の呼びに応答するために停車する場合やその後の呼びに応答するために最もよい位置に駐車する場合がある。エレベータかご12,14のかご停車計画は、エレベータかご12,14が、これらのかごに割り当てられた全ての呼びに応答するために停車する一連の停車階を示す。いくつかの実施例では、制御装置18は、各々のエレベータかご12,14のためにそれぞれ複数のかご停車計画を生成し、これらのかご停車計画は、そのかごに割り当てられた呼びに応答する別の一連の停車階を提供する。] [0013] 制御装置18は、続いて、各々のエレベータかご12,14のかご停車計画およびエレベータかご連係情報からなる昇降路計画を生成する。連係情報は、かご停車計画の追加の停車階および/または一組の優先的関係を含むことができ、これらはいずれも一方のエレベータかご12,14のかご停車計画の停車階と他方のエレベータかご12,14のかご停車計画の停車階とを関連づける。例として、図2は昇降路内のエレベータかご12,14の連係を時間の関数として示すグラフであり、図3はエレベータかご12,14の連係を定める昇降路計画の平面図である。図2では、エレベータかご12の位置を線30として示しており、エレベータかご14の位置を線32として示している。エレベータかご12,14は、初期の配置では、図1に示すようにかご12が階床L15に位置し、エレベータかご14が階床L10に位置する。エレベータかご12のかご停車計画は、乗客を乗車させる階床L6での停車と、続いて乗客を降車させる階床L8での停車と、を含む。エレベータかご14のかご停車計画は、乗客を乗車させる階床L9での停車と、続いて乗客を降車させる階床L7での停車を含む。] 図1 図2 図3 [0014] エレベータかご12,14の間の膠着状態を防止するために、制御装置18は、エレベータかご14が階床L9,L7にサービスを提供する前に、エレベータかご12が階床L6,L8の停車階にサービスを提供するようにエレベータかご12を優先させることができる。制御装置18は、エレベータかご14が階床L10に停車する時間を延長することによってエレベータかご12を優先させることができる。従って、制御装置18は、2つのエレベータかごのかご停車計画と共に、(エレベータかご12の階床L8の停車階からエレベータかご14の階床L10の停車階まで延びる矢印によって示している)エレベータかご12の階床L8からの出発がエレベータかご14の階床L10からの出発に優先することを定める優先的関係を含む図3に示す昇降路計画を提供する。この例では、昇降路計画は1つの優先的関係を含んでいるが、昇降路計画はあらゆる数の優先的関係を含みうる。図2では、エレベータかご12の階床L8からの出発は、線30上の点34によって示されており、エレベータかご14の階床L10からの出発は、線32上の点36によって示されている。図示の例では、点34は時間的に点36よりも遅くならない。] 図2 図3 [0015] 昇降路計画は、種々の方法で制御装置18によって実行可能である。1つの方法では、それぞれエレベータかご12,14の移動順序を定める優先的関係が昇降路に適用される。図2を参照して上記で説明した例示的な昇降路計画では、優先的関係は、エレベータかご12の階床L8からの出発がエレベータかご14の階床L10からの出発に優先することを定めている。よって、制御装置18は、優先的関係を適用するために、エレベータかご12を階床L8から階床L5まで移動するように委託した後でなければ、エレベータかご14を階床L10から階床L9まで移動するように動作させない。この場合には、エレベータかご14の階床L10における停車時間が延長されうる。] 図2 [0016] 昇降路計画を実行する他の方法では、各々のエレベータかご12,14の移動スケジュールが生成される。昇降路計画は、エレベータかご12,14の移動のタイミングの関数として調整される。例えば、図2では、エレベータかご12の階床L8(点34)からの出発時間のスケジュールは、エレベータかご14の階床L10(点36)からの出発時間よりも早い時間または同時となる。昇降路計画は、制御装置18がエレベータかご12,14のかご停車計画における各々の停車階への移動を開始する時間を設定するタイミング情報で補うことができる。昇降路における事象が(大人数の乗客が乗車できるように、乗客がエレベータドアを長時間開いた状態に保持した場合など)予定通り進まなかった場合には、その後の全ての移動開始のタイミングはそれに応じて調整される。] 図2 [0017] また、制御装置18は、少なくとも離間距離によってエレベータかご12,14が常に確実に離間された状態に保たれるようにこれらのエレベータかごの運転を調整する。この離間距離は、例えば、(1階床または2階床などの)階床の数または(5mなどの)特定の距離とすることができる。図2で示した例では、制御装置18によって保たれる離間距離は2階床である。離間距離は、優先的関係を監視することによって保たれ、制御装置18は、エレベータかご12が階床L8から移動し始めるまでエレベータかご14の階床L10からの出発を遅らせる。エレベータかご12が階床L5へ向かって移動し始めると、エレベータかご14は停車階の階床L9に向かって移動し始めることができる。] 図2 [0018] エレベータかご14が階床L7において割り当てられた停車を行うことができるように、昇降路計画はエレベータかご12を階床L5へ移動させる追加の停車階を含みうる。このエレベータかご12の追加の停車階は、エレベータかご14がかご停車計画の停車階に到着するのを可能にする位置にエレベータかご12を移動させるので、明け渡し停車階(yield stop)と呼ぶことができる。明け渡し停車階は、昇降路計画の生成時にかご停車計画に追加される必要な停車階であり(つまり、明け渡し停車階は個々のかご停車計画には含まれておらず)、昇降路計画を実行するときにエレベータかご12,14の間の離間距離を維持するために必要に応じて組み込まれるものである。かごがそのかごのかご停車計画の最後の停車階でない明け渡し停車階を有する場合、隣接するかごのかご停車計画の停車階と明け渡し停車階との間に優先的関係が存在する。この優先的関係は、隣接するかごの特定の停車階からの出発は明け渡し停車階からのかごの出発に優先することを定める。] [0019] 離間距離は、昇降路計画に条件付き停車階(conditional stop)を含むことによって保つこともできる。明け渡し停車階と同様に、条件付き停車階は、昇降路計画の生成時にかご停車計画に追加される停車階であり、昇降路計画を実行するときにエレベータかご12,14の間の離間距離を保つために必要に応じて組み込まれる。全ての条件付き停車階には、関連する優先的関係があり、他方の隣接するかごが特定の停車階を出発するまでは、一方のかごは条件付き停車階の次の停車階に進まないことが定められている。よって、一方のかごは、他方の隣接するかごが優先的関係にある特定の停車階に到着していないかそこから出発していなければ、条件付き停車階に停車して待機する必要が生じうる。しかし、既に優先的関係が満たされていれば、かごは条件付き停車階に停車する必要はなく、これは、隣接するかごが優先的関係にある特定の停車階に既に到着してそこから出発した場合である。] [0020] 図4は、条件付き停車階を含む昇降路計画の平面図である。この昇降路計画では、エレベータかご12は、階床L1から出発し、階床L8での停車を含む。エレベータかご14のかご停車計画は、階床L9から出発し、階床L5,L12,L19での一連の停車を含む。この例では、2階床の離間距離が使用され、すなわち、2つのかご12,14は常に少なくとも2つの階床だけ離れた状態に保たれる。] 図4 [0021] エレベータかご12,14を常に確実に離間距離だけ離れた状態に保ち、かつ膠着状態を防ぐために、図4の昇降路計画は、エレベータかご12の(図4では括弧で示されている)階床L3における条件付き停車を含む。説明すると、エレベータかご12が階床L8に向かって階床L1を出発する準備が整っているが、エレベータ14が(a)まだ階床9に位置しているか、(b)階床5に向かう途中であるか、(c)階床5で停車している場合には、エレベータかご12は階床L3の条件付き停車位置に停車する。エレベータかご12は、エレベータかご14が階床L12に向かって階床L5を出発するまで階床L3で待機する。エレベータかご14のかご停車計画の階床L5からかご12のかご停車計画の階床L3の条件付き停車階に向かって延びている矢印は、この優先的関係を示している(すなわち、エレベータかご12が階床L3を出発する前に、エレベータかご14が階床L5から出発しなければならない)。他方では、エレベータかご14が階床L5で停車階にサービスを提供した後に、エレベータかご12が階床L3に到着する頃には次の停車階の階床L12に向かって移動し始めていれば、エレベータかご12は階床L3で停車することを要求されない。] 図4 [0022] 各々のかご停車計画の組合せについて、制御装置18は、エレベータかご12,14に割り当てられた呼びにそれぞれ応答する複数の別の昇降路計画を生成することができる。例えば、図2,図3を参照して説明した例に加えて、制御装置18は、エレベータかご12が階床L6,L8の停車階にサービスを提供する前に、エレベータかご14が階床L9,L7の停車階にサービスを提供するようにエレベータかご14を優先させることによって、エレベータかご12,14を異なる方法で連係させることができる。図5は、昇降路16におけるエレベータかご12,14の他の連係を時間を関数として示すグラフであり、昇降路計画はエレベータかご14の階床L7からの出発がエレベータかご12の階床L5からの出発に優先すると定める優先的関係を含む。エレベータかご12の位置は、線40として示され、エレベータかご14の位置は線42として示される。エレベータかご12の階床L5からの出発は、線40上の点44によって示され、エレベータ14の階床L7からの出発は、線42上の点46によって示される。図示した実施例では、点44は点46よりも時間的に早くならない。] 図2 図3 図5 [0023] エレベータかご12が階床L6,L8で割り当てられた停車を行うために、エレベータかご14を階床L10に移動するように明け渡し停車階がエレベータかご14の昇降路計画に追加されうる。制御装置18は、該制御装置18がエレベータかご14を階床7から階床L10の明け渡し停車階まで移動するように委託するまでエレベータかご12が階床L6へ移動するのを遅延することによりエレベータかご12,14を連係させる。あるいは、エレベータかご14の階床L7からの出発時間(点46)がエレベータかご12の階床L5からの出発時間(点44)より遅くならないようにスケジュールを生成することもできる。] [0024] 説明した昇降路計画は単に例示的なものであり、エレベータかご12,14のかご停車計画の停車階にサービスを提供する多くの昇降路計画が可能である。さらに、制御装置18が各々のエレベータかご12,14に対して複数のかご停車計画を生成する場合には、可能な別の昇降路計画の数がさらに増加する。] [0025] 制御装置18が複数の昇降路計画を生成する場合には、制御装置18は複数の昇降路計画に対してランキングもしくはスコアリング機能を適用して最も良好に動作する昇降路計画を決定することができる。制御装置18は、この決定を行うために、エレベータシステム10の運転および運転効率に関連する情報を考慮しうる。例えば、各々の昇降路計画をランク付けもしくはスコア付けするには、制御装置18は、(推定される乗降時間に基づいて)エレベータかご12,14に割り当てられた乗客の予想待ち時間、各々の昇降路計画におけるエレベータかご12,14の余分な連係停車階(即ち、乗客の呼びに応えない停車階)の数および各々の停車階で生じる遅延時間を考慮することができる。昇降路計画のランキングもしくはスコアリングで考慮される情報(およびランキングもしくはスコアリングにおける各々のカテゴリの重要性)は、制御装置18にプログラム可能である。制御装置18が、プログラムされた考慮事項に基づいて、最も高くあるいは最も好適にランク付けもしくはスコア付けされた昇降路計画を決定すると、制御装置18はその最も高くあるいは最も好適にランク付けもしくはスコア付けされた昇降路計画を選択して実行する。] [0026] エレベータかご12,14のかご停車計画は、制御装置18によって更新できる点で動的である。例えば、かご停車計画は、エレベータかご12,14に割り当てられた呼びが変化したり、(例えば、一方のエレベータかご12,14が利用できなくなるなど)エレベータかご12,14の状態や運転が変化した場合に更新することができる。上述の例では、エレベータかご12が階床L8で停車した後に階床L7で乗客を乗車させてこの乗客を階床L6で降車させるように割り当てられる場合には、これらの2つの追加の停車階は、階床L8における停車と階床L5における明け渡し停車との間でエレベータかご12のかご停車計画に組み込むことができる。いずれかのかご停車計画が更新されたときには、制御装置18は更新されたかご停車計画に基づいて1つまたは複数の新たな昇降路計画を生成することができる。あるいは、制御装置18は、乗客の呼びの変更に関係なく、(例えば、10ミリ秒に1回)定期的に新たな昇降路計画を生成してもよい。いずれの場合でも、制御装置18は、続いて、上述のランキングもしくはスコアリング機能に基づいて各々の新たな昇降路計画をランク付けして、最も高くあるいは最も好適にランク付けもしくはスコア付けされた新たな昇降路計画を実行することができる。] [0027] 図6は、昇降路16においてエレベータかご12,14を連係して移動させるプロセスを示すフローチャートである。最初に、ステップ50において、制御装置18は、昇降路16における各々のエレベータかご12,14のかご停車計画を生成する。エレベータかご12,14のかご停車計画が生成されると、ステップ52において、制御装置18は、続いて、エレベータかご12,14のかご停車計画を調整する昇降路計画を生成する。各々の昇降路計画は、各々のエレベータかご12,14が他方のエレベータかご12,14のかご停車計画に干渉せずに割り当てられた呼びに応答するように生成される。このような調整は、優先的関係を決定して適用すること、あるいはスケジュールを作成してこれに従うことにより達成可能である。制御装置18は、続いて、各々のかごが各々の停車階に到着するとともに、ここから出発する予想時間を計算し、かごが到着するのを待つ間、停車したかごが移動し始めるのを待つ間、またはかごが行先階に到着するのを待つ間の乗客の足留めの影響を考慮する。これらの計算や他の基準に基づいて、ステップ54において、制御装置18は、最も良好に動作する昇降路計画を決定するために昇降路計画をランク付けもしくはスコア付けする。次に、ステップ56において、制御装置は、最も高くあるいは最も好適にランク付けされた昇降路計画を実行する。調整は動的なので、制御装置18は、続いて、決定ステップ58において、1つまたは複数の新たな昇降路計画を生成すべきかどうかを決定する。新たな昇降路計画は、例えば、エレベータかご12,14の一方(または両方)で乗客の呼びが変化した結果として生成されてもよく、あるいは制御装置18にプログラムされた定期的な時間間隔で生成されてもよい。制御装置18によって新たな昇降路計画が生成されない場合には、プロセスはステップ56で実行されている最適な昇降路計画に戻る。しかし、決定ステップ58で制御装置18によって新たな昇降路計画を生成する場合には、プロセスはステップ50に戻る。] 図6 [0028] 本発明は、エレベータ昇降路において、複数のエレベータかごを連係して移動させることに関する。各々のエレベータかごについて、エレベータかごに割り当てられた呼びに応答する一連の停車階を含むかご停車計画が生成される。続いて、各々のエレベータかごが他のエレベータかごのかご停車計画に干渉せずに割り当てられた呼びに応答するように、かご停車計画に基づいてエレベータかごの運転が調整される。実施例によっては、1つまたは複数の昇降路計画が生成され、1つまたは複数の昇降路計画のそれぞれが、複数のエレベータかごに割り当てられた呼びに応答することに関して予測される性能に基づいてランク付けされる。続いて、最も高くあるいは最も好適にランク付けされた昇降路計画が実行される。このように昇降路内の複数のエレベータかごを連係させることによって、各々のエレベータかごは、昇降路内の他のエレベータかごの運転に干渉せずに呼びに安全かつ効率的に応答する。さらに、1つまたは複数の昇降路計画は、各々のエレベータかごの呼びが変化するのに応じて更新することができ、これにより、エレベータかごの安全かつ効率的な運転を継続することができる。] [0029] 上述の説明は、本発明を単に説明するためのものであり、特定の実施例もしくは一群の実施例に請求項を限定するものではない。よって、本発明は、特定の例示的な実施例を参照して詳細に説明したが、以下の請求項に記載の本発明の範囲から逸脱することなく、種々の改良や変更が可能である。] [0030] 従って、明細書および図面は説明的であると考えるべきであり、請求項の範囲を限定するものではない。本発明の上述の開示内容に照らして、当業者であれば本発明の範囲内に他の実施例や変形例が含まれうることが分かるであろう。よって、本開示内容から当業者が想到できる本発明の範囲内の改良は、本発明のさらなる実施例に含まれる。本発明の範囲は、以下の請求項によって定められる。]
权利要求:
請求項1 1つのエレベータ昇降路内に配置され、かつサービス可能な昇降路の領域が重なる複数のエレベータかごを連係して移動させる方法であって、各々のエレベータかごについて、該エレベータかごに割り当てられた呼びに応答する一連の停車階を含むかご停車計画を生成し、かご停車計画に基づいて、前記複数のエレベータかごのうちの他のエレベータかごのかご停車計画に干渉せずに、各々のエレベータかごが割り当てられた呼びに応答するように、前記エレベータかごを連係して運転することを特徴とする方法。 請求項2 かご停車計画に基づいてエレベータかごを連係して運転することは、前記複数のエレベータかごのうちの他のエレベータかごのかご停車計画に干渉せずに、各々のエレベータかごが割り当てられた呼びに応答するように、前記複数のエレベータかごのかご停車計画を組み合わせる昇降路計画を生成し、昇降路計画を実行することを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。 請求項3 昇降路計画の生成は、複数の昇降路計画を生成し、前記複数のエレベータかごに割り当てられた呼びへの応答に関する予測性能に基づいて前記複数の昇降路計画をランク付けし、前記ランク付けに基づいて実行する昇降路計画を選択することを含むことを特徴とする請求項2記載の方法。 請求項4 エレベータかごを連係して運転することは、各々のかご停車計画に含まれる一連の停車階に基づいて、前記複数のエレベータかごのかご停車計画の間の干渉を防ぐスケジュールを生成することを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。 請求項5 エレベータかごを連係して運転することは、2つのエレベータかごの間において、これらのエレベータかごの一方の停車状態からの出発を他方のエレベータかごの停車状態からの出発に優先させる優先的関係を定めることを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。 請求項6 エレベータかごを連係して運転することは、エレベータ昇降路内で隣接するエレベータかごの間の離間距離を維持することを特徴とする請求項1記載の方法。 請求項7 各々のエレベータかごについてかご停車計画を生成することは、隣接するエレベータかごからの離間距離を維持する必要がある場合にのみ、エレベータかごが条件付き停車位置に停車するように、エレベータかごのかご停車計画に条件付き停車位置を提供することを含むことを特徴とする請求項6記載の方法。 請求項8 各々のエレベータかごについてかご停車計画を生成することは、隣接するエレベータかごからの離間距離を維持するために、エレベータかごが明け渡し停車位置に停車するようにエレベータかごの1つに明け渡し停車位置を提供することを含むことを特徴とする請求項6記載の方法。 請求項9 明け渡し停車の提供は、離間距離を達成するために、1つのかごを他のかごから離れる方向に移動させることを含むことを特徴とする請求項8記載の方法。 請求項10 各々のエレベータかごについてかご停車計画を生成することは、エレベータかごの呼びや状態の変更に応じて、各々のエレベータかごのかご停車計画を更新することを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。 請求項11 各々のエレベータかごについてかご停車計画を生成することは、各々のエレベータのかご停車計画を定期的に更新することを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。 請求項12 1つのエレベータ昇降路内に配置された複数のエレベータかごと、各々のエレベータかごについて、エレベータかごに割り当てられた呼びに応答する一連の停車階を含むかご停車計画を生成し、前記複数のエレベータかごのうちの他のエレベータかごのかご停車計画に干渉せずに、各々のエレベータかごが割り当てられた呼びに応答するように、前記複数のエレベータかごのかご停車計画を組み合わせる昇降路計画を生成し、昇降路計画に基づいてエレベータかごの運転を制御するように設けられた制御装置と、を含むことを特徴とするエレベータシステム。 請求項13 前記のかごによってサービス可能な昇降路の領域は、重なるように設けられていることを特徴とする請求項12記載のエレベータシステム。 請求項14 前記制御装置は、さらに、複数の昇降路計画を生成し、前記複数のエレベータかごに割り当てられた呼びへの応答に関する予測性能に基づいて前記複数の昇降路計画をランク付けし、前記複数の昇降路計画の中で最も高くランク付けされた昇降路計画を実行するように設けられていることを特徴とする請求項12記載のエレベータシステム。 請求項15 前記制御装置は、さらに、各々のかご停車計画に含まれる一連の停車階に基づいて、前記複数のエレベータかごのかご停車計画の間の干渉を防ぐスケジュールを生成するように設けられていることを特徴とする請求項12記載のエレベータシステム。 請求項16 前記制御装置は、さらに、2つのエレベータかごの間において、これらのエレベータかごの一方の一連の停車階のうちの1つの停車階を他方のエレベータかごの一連の停車階のうちの1つの停車階に優先させる優先的関係を定めるように設けられていることを特徴とする請求項12記載のエレベータシステム。 請求項17 前記制御装置は、さらに、エレベータ昇降路内で隣接するエレベータかごの間の離間距離を維持するように設けられていることを特徴とする請求項12記載のエレベータシステム。 請求項18 1つまたは複数のかごのかご停車計画は、エレベータかごが隣接するエレベータかごからの離間距離を維持する必要がある場合にのみ停車するように設けられた条件付き停車位置を含むことを特徴とする請求項17記載のエレベータシステム。 請求項19 1つまたは複数のかごのかご停車計画は、エレベータかごが隣接するエレベータかごからの離間距離を維持するために明け渡し停車位置に停車するように、1つのエレベータかごの明け渡し停車位置を含むことを特徴とする請求項17記載のエレベータシステム。 請求項20 前記制御装置は、さらに、各々のエレベータかごのかご停車計画を更新し、エレベータかごの呼びや状態の変更に応じて新たな昇降路計画を生成するように設けられていることを特徴とする請求項12記載のエレベータシステム。 請求項21 前記制御装置は、新たな昇降路計画を定期的に生成するように設けられていることを特徴とする請求項12記載のエレベータシステム。 請求項22 エレベータ昇降路内で複数のエレベータかごを制御する方法であって、各々のエレベータかごについて、該エレベータかごに割り当てられた全ての呼びに応答する一連の停車階をそれぞれ含む1つまたは複数のかご停車計画を生成し、前記複数のエレベータかごのうちの他のエレベータかごのかご停車計画に干渉せずに、各々のエレベータかごが割り当てられた呼びに応答するように、前記複数のエレベータかごの1つまたは複数のかご停車計画を組み合わせる1つまたは複数の昇降路計画を生成し、前記複数のエレベータかごに割り当てられた全ての呼びへの応答に関する予測性能に基づいて前記1つまたは複数の昇降路計画をランク付けし、前記1つまたは複数の昇降路計画の中でランク付けが最も高い昇降路計画を実行することを含む方法。 請求項23 前記のかごによってサービス可能な昇降路の領域は、重なるように設けられていることを特徴とする請求項22記載の方法。 請求項24 1つまたは複数の昇降路計画を生成することは、2つのエレベータかごの間において、これらのエレベータかごの一方の一連の停車階のうちの1つの停車階を他方のエレベータかごの一連の停車階のうちの1つの停車階に優先させる優先的関係を定めることを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。 請求項25 各々のエレベータかごについて1つまたは複数のかご停車計画を生成することは、各々のエレベータかごについて、エレベータかごの呼びや状態の変更に応じて前記1つまたは複数のかご停車計画を更新し、各々のエレベータかごについて更新された1つまたは複数のかご停車計画に基づいて、1つまたは複数の新たな昇降路計画を生成することを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。 請求項26 1つまたは複数の昇降路計画の生成は、1つまたは複数の新たな昇降路計画を定期的に生成することを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。 請求項27 各々のエレベータかごについて1つまたは複数のかご停車計画を生成することは、隣接するエレベータかごからの離間距離を維持する必要がある場合にのみ、エレベータかごが条件付き停車位置に停車するように、エレベータかごのかご停車計画に条件付き停車位置を提供することを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。 請求項28 各々のエレベータかごについてかご停車計画を生成することは、エレベータかごが隣接するエレベータかごからの離間距離を維持するために明け渡し停車位置に停車するように、1つのエレベータかごに明け渡し停車位置を提供することを含むことを特徴とする請求項22記載の方法。 請求項29 明け渡し停車位置の提供は、離間距離を達成するために、1つのかごを他のかごから離れる方向に移動させることを含むことを特徴とする請求項28記載の方法。
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